JP2003321627A - 水性インク組成物、水溶性染料組成物、及びインクジェット記録方法 - Google Patents

水性インク組成物、水溶性染料組成物、及びインクジェット記録方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】インクジェット記録に適する色相と鮮明性を有
し、且つ記録物の耐光性、耐水性及び耐湿性が優れ、耐
オゾンガス性については変退色度合いをコントロールす
ることができる水性イエローインク組成物の提供。 【解決手段】式(1) 【化1】 (式(1)中、R1及びR2はそれぞれ独立に水素原子、
アルキル基、アルコキシ基、アルカノイルアミノ基、ア
ルコキシアルコキシ基、スルホン酸基、カルボキシル基
又はウレイド基を表わし、m及びnはそれぞれ独立に1
又は2を表わす。M1は水素原子、アルカリ金属、アル
カリ土類金属、有機アミンのカチオン又はアンモニウム
イオンをそれぞれ示す。)で表される化合物又はその塩
を含有する水性インク組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水性インク組成物、
水溶性染料組成物及びそれを用いたインクジェット記録
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタによる記録方法
としてはインクの各種吐出方式が開発されているが、い
ずれもインクの小滴を発生させ、これを種々の被記録材
料(紙、フィルム、布帛等)に付着させ記録を行うもの
である。インクジェットプリンタによる記録方法は、記
録ヘッドと被記録材料とが接触しない為、音の発生がな
く静かであり、凹凸面、柔軟物質、壊れやすい製品等、
場所を選ばず印字ができるという特長がある。またプリ
ンタの小型化、高速化、カラー化が容易という特長の
為、近年急速に普及し、今後も大きな伸長が期待されて
いる。コンピュータのカラーディスプレイ上の画像又は
文字情報をインクジェットプリンタにより、カラーで記
録するには、一般にはイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインク
による減法混色で表現される。CRTディスプレイ等の
レッド(R),グリーン(G),ブルー(B)による加
法混色画像を出来るだけ忠実に減法混色画像により再現
するには、使用する色素、中でもYMCのインクに使用
される色素には出来るだけYMCそれぞれの標準に近い
色相を有し、且つ鮮明であることが望まれる。又、イン
ク組成物は長期の保存に対し安定であり、又プリントし
た画像の濃度が高く、しかも耐水性、耐光性、耐湿性、
自然暴露耐性、耐オゾンガス性等の堅牢度に優れている
ことが求められる。自然暴露耐性とは、風通しのよい日
陰に放置したときの堅牢度を示す。一般的に光沢紙と呼
ばれる加工紙に印刷をして長時間風通しのよい日陰に放
置すると変色及び退色が生じることが多い。この原因と
して空気中に存在するオゾンガス、SOx、NOxなど
の酸化性ガスと加工紙に塗工されている無機物及び/又
はポリマーとの相互作用により色素の変退色を起こすと
考えられるが、現在のところ明確にはわかっていない。
今後使用分野を拡大すべく、広告等の展示物に活用した
場合、光(電灯、蛍光灯、日光等)に暴される場合が多
くなり、特に耐光性の優れたインク組成物が求められて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】インクジェットプリン
タの用途はOA用小型プリンタから産業用の大型プリン
タまで拡大されており、耐水性、耐光性、耐湿性等の堅
牢性がこれまで以上に求められている。耐水性及び耐湿
性についてはカチオン系ポリマー、多孔質シリカ、アル
ミナゾル、特殊セラミックスなどのインク中の色素を吸
着し得る無機又は有機の微粒子をPVA樹脂などととも
に紙の表面にコーティングすることにより大幅に改良さ
れつつある。既にインクジェットプリント用の各種コー
ト紙が市販されており、大幅に改良されているものもあ
る。しかし、耐光性については大幅に改良させる技術は
未だ確立されておらず、その改良が重要な課題となって
いる。また近年インクジェットプリンタの印刷品質の向
上によって写真を印刷する機会が増えており、そうした
写真画質を印刷する時に用いられる光沢紙と呼ばれる表
面コーティングされた紙においては、空気中のガス類
(特にオゾンガス)による変退色という問題が生じてい
る。その変退色はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
ク各々の染料で変退色レベルが異なり、長期保存後に生
じる各色の耐オゾンガス性向上及び各色のオゾンガスに
よる変退色レベルの均一化が近年重要な課題になってい
る。
【0004】インクジェット記録用水性インクに用いら
れるイエローの色素骨格としてはアゾ系が代表的であ
る。しかし現在使用されているアゾ系については色相及
び耐水性は良いものがあるが、耐光性が一般的に劣る。
特に銅フタロシアニン系に代表されるシアン染料等の染
料に比べ耐光性は劣る水準である。しかし耐オゾンガス
性についてはイエローは非常に良好なものが多く、それ
故写真印刷ではマゼンタ、シアン、ブラックの変退色を
目立てさせる原因となっている。この問題を解決する手
段としてイエローについては他の色と調和がとれる耐オ
ゾンガス性を有する染料が望まれている。現在使用され
ているイエロー色素は、色相、鮮明性、耐光性、耐水
性、耐湿性、耐オゾンガス性及び溶解安定性のすべてを
満足させるものは得られていない。
【0005】本発明は、インクジェット記録に適する色
相と鮮明性を有し、且つ耐光性、耐湿性など記録物の堅
牢度が強く、耐オゾンガス性についてはマゼンタ、シア
ン、ブラックのレベルに調節することが可能である水性
インク組成物、保存安定性において非常に優れた水溶性
染料組成物及びそれに適するイエロー色素を提供する事
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記した課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明に至った
ものである。即ち本発明は、
【0007】(1)式(1)
【化3】
【0008】(式(1)中、R1及びR2はそれぞれ独立
に水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルカノイル
アミノ基、アルコキシアルコキシ基、スルホン酸基、カ
ルボキシル基又はウレイド基を表わし、m及びnはそれ
ぞれ独立に1又は2を表わす。M1は水素原子、アルカ
リ金属、アルカリ土類金属、有機アミンのカチオン又は
アンモニウムイオンをそれぞれ示す。)で表される化合
物又はその塩を含有する水性インク組成物、(2)水中
で、300nmから800nmの範囲で吸収極大の吸光
度が1から2Absの範囲になるように濃度調整した時
の分光光度計の吸収スペクトルにおいて350nmから
450nmの範囲に吸収極大を有するアゾ系化合物又は
その塩と(1)に記載の化合物又はその塩を含有する水
性インク組成物、(3)式(2)
【0009】
【化4】
【0010】(式(2)中、M2は水素原子、アルカリ
金属、アルカリ土類金属、有機アミンのカチオン又はア
ンモニウムイオンをそれぞれ示す。)で表される化合物
又はその塩と(1)に記載の化合物又はその塩を含有す
る水性インク組成物、(4)式(1)の化合物又はその
塩10〜15%と尿素5%〜20%を含むpH6〜10
の範囲に調整された水溶性染料組成物、(5)pH6〜
10の範囲で式(1)及び式(2)の化合物及びその塩
を混合させ、10〜15%の染料水溶液に調整した水溶
性染料組成物、(6)水溶性染料組成物中の無機塩含有
量が1%以下である(4)または(5)に記載の水溶性
染料組成物、(7)(4)ないし(6)のいずれか一項
に記載の水溶性染料組成物を含有することを特徴とする
水性インク組成物、(8)水及び水溶性有機溶剤を含有
する(1)ないし(3)または(7)のいずれか一項に
記載の水性インク組成物、(9)インクジェット記録用
である(1)ないし(3)、(7)または(8)のいず
れか一項に記載の水性インク組成物、(10)インク滴
を記録信号に応じて吐出させて被記録材に記録を行うイ
ンクジェット記録方法において、インクとして(1)な
いし(3)または(7)ないし(9)のいずれか一項に
記載の水性インク組成物を使用することを特徴とするイ
ンクジェット記録方法、(11)被記録材が情報伝達用
シートである(10)に記載のインクジェット記録方
法、(12)(1)ないし(3)または(7)ないし
(9)のいずれか一項に記載の水性インク組成物を含む
容器が装填されたインクジェットプリンタ、に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の水溶性染料組成物及び水
性インク組成物中の色素成分は、前記式(1)で表され
る化合物若しくはその塩単独、式(1)で表される化合
物若しくはその塩と他のアゾ系化合物を併用したもの、
または式(1)で表される化合物若しくはその塩と式
(2)で表される化合物若しくはその塩を併用したもの
で構成されている。式(1)の化合物は特公昭47−1
8548公報に記載された方法によって製造することが
できる。又式(2)の化合物は特公昭55−11708
号公報に記載された方法によって製造することができ
る。
【0012】前記式(1)において、R1及びR2はそれ
ぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ア
ルカノイルアミノ基、アルコキシアルコキシ基、スルホ
ン酸基、カルボキシル基又はウレイド基を表わす。アル
キル基の例はメチル、エチル、n−プロピル、i−プロ
ピル、n−ブチル、i−ブチル、第二ブチル、第三ブチ
ル等であり、好ましくはメチル、エチルである。アルコ
キシ基の例はメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i
−プロポキシ、n−ブトキシ、i−ブトキシ、第二ブト
キシ、第三ブトキシ等であり、好ましくはメトキシ、エ
トキシである。アルコキシアルコキシ基の例はメトキシ
メトキシ、メトキシエトキシ、メトキシプロポキシ、メ
トキシブトキシ、エトキシメトキシ、エトキシエトキ
シ、エトキシプロポキシ、エトキシブトキシ、n−プロ
ポキシプロポキシ、i−プロポキシブトキシ、n−プロ
ポキシブトキシ等であり、好ましくはメトキシエトキシ
またはエトキシエトキシである。アルカノイルアミノ基
の例はアセチルアミノ、n−プロピオニルアミノ、i−
プロピオニルアミノ、ヒドロキシアセチルアミノ、2−
または3−ヒドロキシ−n−プロピオニルアミノまたは
ブチロイルアミノ等であり、アセチルアミノまたはn−
プロピオニルアミノが好ましい。
【0013】前記式(1)に示した化合物の好適な例と
して、特に限定されるものではないが、具体的には下記
表1のような構造が挙げられる。尚、表1において便宜
上、下記式(3)のようにA環、B環としスルホン酸の
位置を示す。スルホン酸の置換位置も下記式(3)で定
義したとおりである。
【0014】
【化5】
【0015】 表1 化合物例 No. A環の置換基の位置 B環の置換基の位置 R1 R2 1 2 4 CH3 H 2 4 4 CH3 H 3 2 4 H H 4 4 4 H H 5 2 4 H CH3 6 2 4 CH3 OCH3 7 2 4 OCH3 OCH3 8 2 4 NHCOCH3 H 9 4 4 NHCOC2H5 H 10 2 4 OC2H5 OC2H5 11 2 4,6 CH3 H 12 4,6 4 H H
【0016】また、前記式(1)及び(2)において、
1及びM2は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金
属、有機アミンのカチオンまたはアンモニウムイオンで
ある。アルカリ金属としては、例えばナトリウム、カリ
ウム、リチウム等が挙げられる。アルカリ土類金属とし
ては、例えばカルシウム、マグネシウム等が挙げられ
る。有機アミンとしては、例えばメチルアミン、エチル
アミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、
トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、
ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミ
ン等が挙げられる。好ましいM1及びM2としては、水素
原子、ナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金
属、アンモニウムイオン、モノエタノールアミンイオ
ン、ジエタノールアミンイオン、トリエタノールアミン
イオン、モノイソプロパノールアミンイオン、ジイソプ
ロパノールアミンイオン、トリイソプロパノールアミン
イオン等のアルカノールアミンイオン等が挙げられる。
また、それらの塩は例えば、ナトリウム塩の場合、反応
液に食塩を加えて、塩析、濾過することによりナトリウ
ム塩が得られる。更にナトリウム塩を水に溶解し、酸を
加えて酸性で結晶を析出させた後、濾過し、遊離酸の形
で色素のケーキを得る。次いで、その遊離酸の形の色素
を水に溶解又は懸濁し、目的の塩に対応する塩基、例え
ばアミン類、Na以外のアルカリ金属化合物等を添加、
溶解することにより各々の塩の溶液が得られる。この溶
液から、それぞれの塩を、常法により、析出、濾過、乾
燥することにより、ナトリウム塩以外の塩を得ることが
出来る。
【0017】本発明の水溶性染料組成物及び水性インク
組成物は、前記式(1)の化合物若しくはその塩を水又
は水溶性有機溶剤を含む水に溶解したもの、あるいは、
(1)及び(2)の化合物若しくはその塩を水又は水溶
性有機溶剤を含む水に溶解したものである。この水性イ
ンク組成物をインクジェットプリンタ用のインクとして
使用する場合、式(1)及び(2)の化合物若しくはそ
の塩としては、金属陽イオンの塩化物、硫酸塩等の無機
物の含有量が少ないものを用いるのが好ましく、その含
有量の目安は例えば、塩化ナトリウムと硫酸ナトリウム
の総含有量として、水溶性染料組成物中に1重量%以
下、好ましくは0.5重量%以下である。
【0018】無機塩の含有量は、例えばCl-及びSO4
2-はイオンクロマトグラフ法で、重金属類は原子吸光法
又はICP(Inductively Coupled Plasma)発光分析法
で、Ca2+及びMg2+についてはイオンクロマトグラフ
法、原子吸光法、ICP発光分析法にて測定される。
【0019】本発明のインク組成物用に、より無機塩含
量の少ない色素とするには、必要に応じて、例えば逆浸
透膜による通常の方法又は本発明の色素成分(本発明の
化合物又はその塩)の乾燥品あるいはウェットケーキ、
好ましくはウェットケーキを、溶媒中、例えば含水低級
アルコール好ましくはメタノール及び水の混合溶媒中で
撹拌処理し、次いで濾過、乾燥する方法で脱塩処理すれ
ばよい。
【0020】本発明において式(1)の化合物と併用し
て用いる場合、適した色素成分は、水中で300nmか
ら800nmの範囲で吸収極大の吸光度が1から2Ab
sの範囲になるように濃度調整した時の分光光度計の吸
収スペクトルにおいて350nmから450nmの範囲
に吸収極大を有するアゾ系化合物である。具体例として
は、カラーインデックスから、C.I.ダイレクトイエ
ロー27、C.I.ダイレクトイエロー28、C.I.
ダイレクトイエロー33、C.I.ダイレクトイエロー
34、C.I.ダイレクトイエロー39、C.I.ダイ
レクトイエロー44、C.I.ダイレクトイエロー8
6、C.I.ダイレクトイエロー100、C.I.ダイ
レクトイエロー120、C.I.ダイレクトイエロー1
32、C.I.アシッドイエロー3、C.I.アシッド
イエロー17、C.I.アシッドイエロー19、C.
I.アシッドイエロー23、C.I.アシッドイエロー
25、C.I.アシッドイエロー29、C.I.アシッ
ドイエロー38、C.I.アシッドイエロー49、C.
I.アシッドイエロー59、C.I.アシッドイエロー
61、C.I.アシッドイエロー72などが挙げられ
る。
【0021】前記式(1)の染料を10〜15%含む染
料水溶液として、0〜15℃の低温でも結晶析出及び水
溶液上下間で粘度勾配を与えず安定に存在させるために
は、5〜30%、好ましくは5〜20%の尿素を含有し
た染料水溶液にすればよい。そのときの染料水溶液のp
Hは尿素の分解などを考えると6〜10の間が好まし
い。また尿素を含有させることなく式(1)の染料を0
〜15℃の低温で安定に存在させるためには、所定の比
率で式(2)の染料を加えて、式(1)と式(2)の合
計した総染料分が10〜15%の範囲になるような染料
水溶液に調整すればよい。式(1)と(2)の化合物又
はその塩を配合する場合の比率の目安は例えば、重量比
において、99:1から1:99、好ましくは99:1
から10:90、更に好ましくは99:1から20:8
0である。
【0022】本発明の水性インク組成物は、前記の色素
成分を水、水溶性有機溶剤及びインク調整剤に溶解した
ものである。インクのpHは好ましくは5〜11、更に
好ましくは6〜10の範囲で調整することが適してい
る。この水性インク組成物をインクジェット記録用プリ
ンタで使用する場合、色素成分としては前記した通り金
属陽イオンの塩化物、硫酸塩等の無機塩の含有量が少な
いものを用いるのが好ましい。
【0023】本発明の水性インク組成物は水を媒体とし
て調製され、色素成分は該水性インク組成物中に、好ま
しくは0.1〜10重量%、より好ましくは0.5〜8
重量%、更に好ましくは1〜5重量%程度含有される。
本発明の水性インク組成物にはさらに水溶性有機溶剤を
約60重量%以下、好ましくは約50重量%以下、より
好ましくは約40重量%以下、更に好ましくは約30重
量%以下の量で含有していてもよく、下限は0%でもよ
いが、一般的には約5重量%以上であり、より好ましく
は10重量%以上であり、10〜30重量%がもっとも
好ましい。また本発明の水性インク組成物はインク調製
剤を0〜10重量%程度、好ましくは5重量%以下含有
していても良い。以上の成分以外の残部は水である。
【0024】水溶性有機溶剤としては、例えばメタノー
ル、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブ
タノール、イソブタノール、第二ブタノール、第三ブタ
ノール等のC1 〜C4 アルカノール;N,N−ジメチル
ホルムアミド又はN,N−ジメチルアセトアミド等の低
級カルボン酸:(モノ又はジ)低級アルキルアミド;ε
−カプロラクタム、N−メチルピロリジン−2−オン等
のラクタム類、好ましくは4員環ないし8員環のラクタ
ム類;尿素、1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−オ
ン又は1,3−ジメチルヘキサヒドロピリミド−2−オ
ン等の環式尿素好ましくは5ないし6員環の環式尿素;
アセトン、メチルエチルケトン、2−メチル−2−ヒド
ロキシペンタン−4−オン等の直鎖の炭素鎖の長さが炭
素数4ないし7のケトン又はケトアルコール;テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等のエーテル、好ましくは5な
いし6員環の環状エーテル;エチレングリコール、1,
2−又は1,3−プロピレングリコール、1,2−又は
1,4−ブチレングリコール、1,6−ヘキシレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、チオジグリコール、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のC
2 〜C6 アルキレン単位を有するモノー、オリゴー又
はポリアルキレングリコール又はチオグリコール;グリ
セリン、ヘキサン−1,2,6−トリオール等のポリオ
ール(好ましくは炭素鎖の炭素数が3ないし6のトリオ
ール);エチレングリコールモノメチルーエーテル、エ
チレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
エチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル等
の多価アルコール(好ましくはエチレングリコールもし
くはポリエチレングリコール)のC1 〜C4 アルキルエ
ーテル;γーブチロラクトン又はジメチルスルホキシド
等があげられる。これらの水溶性有機溶剤の中には染料
溶解助剤としての機能を有するものもある。
【0025】これらの水溶性有機溶剤は2種以上併用し
ても良い。これらのうち、好ましいものとしては、例え
ばN−メチルピロリジン−2−オン、C2 〜C6 アルキ
レン単位を有するモノ、ジ又はトリアルキレングリコー
ル(好ましくはモノ、ジ又はトリエチレングリコール、
ジプロピレングリコール)、ジメチルスルホキシド等が
挙げられ、特に、N−メチルピロリジン−2−オン、ジ
エチレングリコール、ジメチルスルホキシドの使用が好
ましい。
【0026】インク調整剤としては、上記の水、色素成
分及び水溶性有機溶剤以外の全ての成分が挙げられ、例
えば防腐防黴剤、pH調整剤、キレート試薬、防錆剤、
水溶性紫外線吸収剤、水溶性高分子化合物、界面活性剤
などがあげられる。防腐防黴剤としては、例えばデヒド
ロ酢酸ソーダ、ソルビン酸ソーダ、2−ピリジンチオー
ル−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、
ペンタクロロフェノールナトリウム等があげられる。p
H調整剤としては、調合されるインクに悪影響を及ぼさ
ずに、インクのpHを6〜11の範囲に制御できるもの
であれば任意の物質を使用することができる。その例と
して、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなど
のアルカノールアミン、水酸化リチウム、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属元素の水酸化
物、水酸化アンモニウム、あるいは炭酸リチウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属の炭酸塩
などが挙げられる。キレート試薬としては、例えばエチ
レンジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリ
ウム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、ウラシ
ル二酢酸ナトリウムなどがあげられる。防錆剤として
は、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオ
グルコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニ
トライト、四硝酸ペンタエリスリトールなどがあげら
れ、水溶性紫外線吸収剤としては、例えばスルホン化さ
れたベンゾフェノン、スルホン化されたベンゾトリアゾ
ールなどがあげられ、水溶性高分子化合物としては、例
えばポリビニルアルコール、ポリアミン、ポリイミンな
どがあげられ、染料溶解剤としては、例えばε−カプロ
ラクタム、尿素、エチレンカーボネートなどがあげら
れ、界面活性剤としては例えば、通常のアニオン系、カ
チオン系、ノニオン系の界面活性剤があげられる。
【0027】本発明のインク組成物は、蒸留水等不純物
を含有しない水に、本発明の色素及び必要により、上記
水溶性有機溶剤、インク調整剤等を添加混合することに
より調整される。また、水と上記水溶性有機溶剤、イン
ク調整剤等との混合物に本発明に使用する染料を添加、
溶解してもよい。また必要ならインク組成物を得た後で
濾過を行い、狭雑物を除去してもよい。
【0028】本発明のインクジェット記録方法において
使用される被記録材の具体例としては例えば紙、フィル
ム等の情報伝達用シートが挙げられる。情報伝達用シー
トについては、表面処理されたもの、具体的にはこれら
の基材にインク受容層を設けたものが好ましい。インク
受容層には、例えば上記基材にカチオン系ポリマーを含
浸あるいは塗工することにより、また多孔質シリカ、ア
ルミナゾルや特殊セラミックス等のインク中の色素を吸
収し得る無機微粒子をポリビニルアルコールやポリビニ
ルピロリドン等の親水性ポリマーと共に上記基材表面に
塗工することにより設けられる。このようなインク受容
層を設けたものは通常インクジェット専用紙(フィル
ム)、光沢紙(フィルム)等と呼ばれ、例えばピクトリ
コ(旭硝子(株)製)、カラーBJペーパー、カラーB
Jフォトフィルムシート、プロフェッショナルフォトペ
ーパー(いずれもキャノン(株)製)、カラーイメージ
ジェット用紙(シャープ(株)製)、スーパーファイン
専用光沢フィルム、PM写真用紙(エプソン(株)
製)、ピクタファイン(日立マクセル(株)製)等とし
て市販されている。なお、普通紙にも利用できることは
もちろんである。
【0029】本発明のインクジェット記録方法で、被記
録材に記録するには、例えば上記の水性イエローインク
組成物を含有する容器をインクジェットプリンタにセッ
トし、通常の方法で前記したような被記録材に記録すれ
ばよい。インクジェットプリンタとしては、例えば機械
的振動を利用したピエゾ方式のプリンタや加熱により生
ずる泡を利用したバブルジェット(登録商標)方式のプ
リンタ等があげられる。
【0030】本発明のインクジェット記録方法では、上
記の水性イエローインク組成物はマゼンタインク組成
物、シアンインク組成物、必要に応じ、ブラックインク
組成物と併用される。
【0031】本発明の水性インク組成物は、鮮明で、彩
度が高いイエロー色であり、他のマゼンタ、シアンのイ
ンクと共に用いる事で、広い可視領域の色調を色出しす
る事ができる。また耐光性、耐水性、耐湿性の優れた既
存のマゼンタ、シアン、ブラックと共に用いることで耐
光性、耐水性、耐湿性に優れた記録物を得ることができ
る。更に耐オゾンガス性についてはマゼンタ、シアン、
ブラック等、他の色のレベルに合わせて調節が可能であ
る。
【0032】
【実施例】以下に本発明を更に実施例により具体的に説
明する。尚、本文中「部」及び「%」とあるのは、特別
の記載のない限り重量基準である。
【0033】(合成例) 実施例1 染料化学(細田豊 著、技報堂)の634ページに明記
された原料を用いて特公昭47−18548公報に記載
の方法で化合物を合成した(下記式(4))。得られた
化合物は逆浸透膜(帝人(株)社製)を用いて脱塩処理
を行い無機物の含有量を少なくした。 無機塩含有量:0.5重量%以下(NaCl:3990
ppm、Na2SO4:270ppm)
【0034】
【化6】
【0035】実施例2 特公昭47−18548公報に記載の実施例の化合物を
合成した(下記式(5))。得られた化合物は逆浸透膜
を用いて脱塩処理を行い無機物の含有量を少なくした。 無機塩含有量:0.3重量%以下(NaCl:2384
ppm、Na2SO4:402ppm)
【0036】
【化7】
【0037】実施例3 前記式(2)の染料を特公昭55−11708号公報の
実施例1に記載の方法で合成した。得られた化合物(下
記式(6))は逆浸透膜を用いて脱塩処理を行い無機物
の含有量を少なくした。 無機塩含有量:0.1重量%以下(NaCl:813p
pm、Na2SO4:173ppm)
【0038】
【化8】
【0039】(貯蔵安定性試験) 実施例4 実施例1の染料を使用した10%染料水溶液中であっ
て、尿素をそれぞれ(1)5%、(2)10%、(3)
20%含むように調整したpH9の染料水溶液を作っ
た。次に実施例1及び実施例3の染料を用いて、それぞ
れ、(4)7:3、(5)5:5、(6)3:7の重量
比に混合し、pH9で10%分の染料を含有する水溶液
を作製した。また比較例として、比較例1:実施例1で
得られた化合物、及び比較例2:実施例3で得られた化
合物を各々用いて、pH9の10%染料水溶液を作製し
た。得られた染料組成物を0℃と15℃で各々放置し
た。結果を表2に示す。
【0040】 表2 0℃で放置 15℃で放置 実施例4(1) 1ヶ月後沈殿析出無 1ヶ月後沈殿析出無 実施例4(2) 1ヶ月後沈殿析出無 1ヶ月後沈殿析出無 実施例4(3) 1ヶ月後沈殿析出無 1ヶ月後沈殿析出無 実施例4(4) 1ヶ月後沈殿析出無 1ヶ月後沈殿析出無 実施例4(5) 1ヶ月後沈殿析出無 1ヶ月後沈殿析出無 実施例4(6) 1ヶ月後沈殿析出無 1ヶ月後沈殿析出無 比較例1 3日後沈殿析出 7日後沈殿析出 比較例2 20日後沈殿析出 1ヶ月後沈殿析出無
【0041】表2の結果より、式(4)の染料に尿素を
加えた染料水溶液は0〜15℃の間で放置したとき沈殿
の析出や異物の発生がなく、長時間非常に安定であるこ
とがわかる。また同様に、式(4)と式(6)の染料を
混合した染料水溶液も0〜15℃の放置状態で安定に存
在することがわかる。
【0042】(インク組成物の調整及び試験例) 実施例5 (A)インクの調整 下記組成の液体を調整し、0.45μmのメンブランフ
ィルターで濾過する事により各インクジェット用水性イ
ンク組成物を得た。また、水はイオン交換水を使用し
た。尚、インク組成物のpHがpH=8〜10、総量1
00部になるように水、苛性ソーダを加えた。
【0043】実施例6 インク組成物中の色素成分として実施例1で得られた式
(4)の化合物及び実施例2で得られた式(5)の化合
物をそれぞれ単独で、並びに式(4)の化合物及び式
(6)の化合物を重量比において、(a)6:4、
(b)5:5、(c)4:6、(d)3:7、(e)
2:8に混合したものを用いてインクを作製した。イン
クの組成については表3に示す。
【0044】 表3 上記実施例6で得られた各々の染料(色素成分)(固体換算) 2.0部 水+苛性ソーダ 79.0部 グリセリン 5.0部 尿素 5.0部 N−メチル−2−ピロリドン 4.0部 IPA 3.0部 ブチルカルビトール 2.0部 計 100.0部
【0045】(B)インクジェットプリント インクジェットプリンタ(商品名 NEC社PICTY
80L)を用いて、普通紙(プリンタペーパーA4 T
LB5A4S(キャノン社製))、光沢紙A(プロフェ
ッショナルフォトペーパーPR−101(キャノン社
製))、光沢紙B(PM写真用紙KA420PSK(エ
プソン社製))の3種の被記録材料にインクジェット記
録を行った。本発明の水性イエローインク組成物の記録
画像の色相、鮮明性、耐光性、耐水性及び耐湿試験の結
果を表4に示す。
【0046】比較対象として、実際にインクジェット用
イエロー色素として用いられているC.I.ダイレクト
イエロー132(比較例3)を用いて同様のインク組成
で調整したインク組成物の記録画像の色相、鮮明性、耐
光性、耐水性及び耐湿性試験結果を表4に示す。
【0047】(C)記録画像の評価 1 色相評価 記録画像の色相、鮮明性:記録紙をGRETAG SP
M50(GRETAG(株)製)を用いて測色し、L
* 、a* 、b* 値を算出。鮮明性はC* =((a *2
+(b*21/2で評価した。 2 耐光試験 カーボンアークフェードメーター(スガ試験機社製)を
用い、記録画像に40時間照射した。判定級は、JIS
L−0841に規定されたブルースケールの等級に準
じて判定するとともに、上記の測色システムを用いて試
験前後の色差(ΔE)を測定した。 3 耐水試験 水を張ったビーカー中に記録紙を入れ、2分間撹拌した
後取り出し風乾し、試験前後の変化をJIS変褪色グレ
ースケールで判定するとともに、上記の測色システムを
用いて試験前後の色差を測定した。 4 耐湿試験 光沢紙A及び光沢紙Bの試験片を恒温恒湿器(応用技研
産業(株)製)を用いて40℃、80%RHで3日間放
置し、試験前後の染料のにじみを目視により判定した。 ○ 染料のにじみが小さい。 △ 染料のにじみがやや大きい。 × 染料のにじみが大きい。 5 耐オゾンガス試験 オゾンウェザーメーターを用いてオゾン濃度2ppm、
温度40℃で光沢紙A及び光沢紙Bの印刷サンプルを2
0時間放置した。試験終了後上記の測色システムを用い
て試験前後の色差(ΔE)を測定した。
【0048】 表4 色相 鮮明性 耐光性 耐水性 耐湿性 L* a* b* (C*) 判定値(ΔE) 判定値(ΔE) 式(4)の化合物 普通紙 81.8 11.0 69.6 70.4 5級(3.5) 5級(4.6) − 光沢紙A 85.5 11.9 108.2 108.9 5級(5.1) 5級(0.8) ○ 光沢紙B 84.8 9.6 108.6 109.0 5級(2.2) 5級(3.3) ○ 式(5)の化合物 普通紙 82.0 10.2 70.0 70.8 5級(2.8) 5級(3.3) − 光沢紙A 86.1 8.2 101.3 101.6 5級(4.8) 5級(1.4) ○ 光沢紙B 85.0 7.6 105.6 105.9 5級(2.5) 5級(2.7) ○ 式(4)+式(6)(a) 普通紙 84.9 9.7 75.1 75.7 4級(11.3) 5級(4.3) − 光沢紙A 86.7 8.5 107.8 108.1 4-5級(7.5) 5級(1.1) ○ 光沢紙B 85.7 7.4 110.1 110.3 4級(10.1) 5級(3.5) ○ 式(4)+式(6)(b) 普通紙 85.3 9.0 75.6 76.2 4級(12.8) 5級(3.2) − 光沢紙A 87.5 6.5 106.8 106.9 4-5級(7.9) 5級(1.0) ○ 光沢紙B 86.3 5.6 108.9 109.0 4級(12.3) 5級(3.3) ○ 式(4)+式(6)(c) 普通紙 85.5 8.2 76.1 76.5 3-4級(14.7) 5級(1.9) − 光沢紙A 87.7 5.7 106.4 106.5 4-5級(8.6) 5級(0.4) ○ 光沢紙B 86.7 4.4 108.2 108.3 3-4級(14.6) 5級(2.6) ○ 式(4)+式(6)(d) 普通紙 83.5 5.5 73.8 74.0 3-4級(16.6) 5級(4.0) − 光沢紙A 88.4 3.6 104.7 104.7 4級(10.4) 5級(0.5) ○ 光沢紙B 87.8 1.9 106.2 106.2 3-4級(18.0) 5級(3.3) ○ 式(4)+式(6)(e) 普通紙 84.4 5.3 73.2 73.3 3-4級(16.8) 5級(3.4) − 光沢紙A 88.7 3.0 104.9 104.9 4級(10.5) 5級(0.8) ○ 光沢紙B 88.3 1.0 105.7 105.7 3級(19.8) 5級(2.5) ○ 比較例3 普通紙 85.0 2.2 57.9 58.0 1級(37.3) 1級(46.7) − 光沢紙A 90.5 -1.8 98.7 98.8 1級(35.0) 4級(5.4) △ 光沢紙B 89.5 -3.2 101.8 101.9 1級(49.2) 5級(3.4) △
【0049】表4より、本発明の式(4)及び式(5)
の化合物を用いて作製したインクは、普通紙や光沢紙で
の耐水性が極めて良好であり、耐光性、耐湿性も比較例
3と比較すると極めて優れている。また式(4)と式
(6)の化合物を混合しても、耐水性、耐光性及び耐湿
性が良好であることがわかる。そして本発明の水性イン
ク組成物は色相も良好であり、鮮明で彩度が高いイエロ
ーであることがわかる。
【0050】 表5 耐オゾンガス性(ΔE) 光沢紙A 光沢紙B 式(4)の化合物 10.1 8.7 式(5)の化合物 11.6 9.0 式(4)+式(6)(a) 7.1 6.7 式(4)+式(6)(b) 6.0 5.9 式(4)+式(6)(c) 5.6 5.5 式(4)+式(6)(d) 5.2 4.2 式(4)+式(6)(e) 4.4 3.2 式(6)の化合物 1.9 1.4 比較例3 1.9 2.1
【0051】上記式(4)と式(6)の化合物単独及び
所定比の混合物((a)から(e))の光沢紙A及び光
沢紙Bでの耐オゾンガス性データの相関性を図1及び図
2に示す。
【0052】表5より、本発明の式(4)及び式(5)
の化合物を用いて作製したインクは、耐オゾンガス性の
変退色の度合いが大きいことがわかる。また、図1及び
図2から、式(6)の化合物を配合することにより耐オ
ゾンガス性のレベルをコントロールすることができるこ
とがわかる。
【0053】以上のことから本発明の水溶性染料組成物
を用いた場合、使用用途の範囲が広い非常に優れたイン
クジェット用イエローインクの作製が可能である。
【0054】
【発明の効果】本発明の水溶性染料組成物は、極めて水
溶解性に優れ、また、比較的高濃度で作製した染料組成
物であっても、0〜15℃という厳しい条件下で長時間
放置された後でも殿や異物が発生せず、高濃度染料水溶
液としての貯蔵安定性に優れている。また、インク組成
物製造過程でのメンブランフィルターに対するろ過性が
良好であるという特徴を有し、インクジェット用色素と
して高濃度のインク作製が可能である。さらに、カラー
バリューも高い。又、本発明のインク組成物は長期間保
存後の結晶析出、物性変化、色変化等もなく、貯蔵安定
性が良好である。又、本発明のインク組成物をインクジ
ェット記録用のイエローインクとして使用した印刷物は
耐光性、耐水性及び耐湿性に優れ、マゼンタ、シアン及
びブラック染料と共に用いることで耐光性、耐水性及び
耐湿性に優れたインクジェット記録が可能である。更に
他のイエロー染料と併用することによってその変退色レ
ベルをコントロールすることができる。更に印刷面はイ
エローの色相として適しておりまた鮮明であることか
ら、他のマゼンタ、シアンのインクと共に用いる事で、
広い可視領域の色調を色出しする事ができる。従って、
本発明のインク組成物はインクジェット記録用のイエロ
ーインクに極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例6の表5の光沢紙Aでの耐オゾンガス性
データの相関性をグラフにしたものである。横軸(x)
は式(4)の化合物の混合割合((式(4)の化合物/
(式(4)の化合物+式(6)の化合物))×100
(%)を表す。)を、縦軸(y)は試験前後の色差(Δ
E)をそれぞれ示す。さらに(A)は式(4)の化合物
を、(B)は式(4)+式(6)(a)を、(C)は式
(4)+式(6)(b)を、(D)は式(4)+式
(6)(c)を、(E)は式(4)+式(6)(d)
を、(F)は式(4)+式(6)(e)を、(G)は式
(6)の化合物をそれぞれ表わす。
【図2】実施例6の表5の光沢紙Bでの耐オゾンガス性
データの相関性をグラフにしたものである。横軸
(x)、縦軸(y)及び(A)から(G)はそれぞれ図
1と同じ意味を表わす。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA13 FC02 2H086 BA53 BA55 BA59 BA60 BA62 4J039 BC37 BC40 BC41 BC52 BC73 BC77 BC79 BE02 BE12 CA03 EA35 EA38 EA42 EA44 GA24

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(1) 【化1】 (式(1)中、R1及びR2はそれぞれ独立に水素原子、
    アルキル基、アルコキシ基、アルカノイルアミノ基、ア
    ルコキシアルコキシ基、スルホン酸基、カルボキシル基
    又はウレイド基を表わし、m及びnはそれぞれ独立に1
    又は2を表わす。M1は水素原子、アルカリ金属、アル
    カリ土類金属、有機アミンのカチオン又はアンモニウム
    イオンをそれぞれ示す。)で表される化合物又はその塩
    を含有する水性インク組成物。
  2. 【請求項2】水中で、300nmから800nmの範囲
    で吸収極大の吸光度が1から2Absの範囲になるよう
    に濃度調整した時の分光光度計の吸収スペクトルにおい
    て350nmから450nmの範囲に吸収極大を有する
    アゾ系化合物又はその塩と請求項1に記載の化合物又は
    その塩を含有する水性インク組成物。
  3. 【請求項3】式(2) 【化2】 (式(2)中、M2は水素原子、アルカリ金属、アルカ
    リ土類金属、有機アミンのカチオン又はアンモニウムイ
    オンをそれぞれ示す。)で表される化合物又はその塩と
    請求項1に記載の化合物又はその塩を含有する水性イン
    ク組成物。
  4. 【請求項4】式(1)の化合物又はその塩10〜15%
    と尿素5%〜20%を含むpH6〜10の範囲に調整さ
    れた水溶性染料組成物。
  5. 【請求項5】pH6〜10の範囲で式(1)及び式
    (2)の化合物及びその塩を混合させ、10〜15%の
    染料水溶液に調整した水溶性染料組成物。
  6. 【請求項6】水溶性染料組成物中の無機塩含有量が1%
    以下である請求項4または請求項5に記載の水溶性染料
    組成物。
  7. 【請求項7】請求項4ないし請求項6のいずれか一項に
    記載の水溶性染料組成物を含有することを特徴とする水
    性インク組成物。
  8. 【請求項8】水及び水溶性有機溶剤を含有する請求項1
    ないし請求項3または請求項7のいずれか一項に記載の
    水性インク組成物。
  9. 【請求項9】インクジェット記録用である請求項1ない
    し請求項3、請求項7または請求項8のいずれか一項に
    記載の水性インク組成物。
  10. 【請求項10】インク滴を記録信号に応じて吐出させて
    被記録材に記録を行うインクジェット記録方法におい
    て、インクとして請求項1ないし請求項3または請求項
    7ないし請求項9のいずれか一項に記載の水性インク組
    成物を使用することを特徴とするインクジェット記録方
    法。
  11. 【請求項11】被記録材が情報伝達用シートである請求
    項10に記載のインクジェット記録方法。
  12. 【請求項12】請求項1ないし請求項3または請求項7
    ないし請求項9のいずれか一項に記載の水性インク組成
    物を含む容器が装填されたインクジェットプリンタ。
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