JP2003321248A - 紫外線伝送用光ファイバおよびそれを用いたバンドルライトガイド - Google Patents

紫外線伝送用光ファイバおよびそれを用いたバンドルライトガイド

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JP2003321248A JP2002125089A JP2002125089A JP2003321248A JP 2003321248 A JP2003321248 A JP 2003321248A JP 2002125089 A JP2002125089 A JP 2002125089A JP 2002125089 A JP2002125089 A JP 2002125089A JP 2003321248 A JP2003321248 A JP 2003321248A
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core
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Toshiyuki Baba
俊之 馬場
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    • C03C13/00Fibre or filament compositions
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水素雰囲気中で昇温させる工程を必要としない
紫外線伝送用光ファイバを提供することおよびそれを用
いたバンドルライトガイドを提供することを課題とし
た。 【解決手段】少なくともOH基および/またはFが10
0ppm〜5000ppm含有しているシリカガラスを
コアとし、前記コアの外周に前記コアよりも屈折率が低
いシリカガラスをクラッドとして形成した光ファイバ母
材を加熱、線引きした光ファイバであって、前記光ファ
イバの外周に溶融アルミニウムを被覆し凝固させたこと
を特徴とする紫外線伝送用光ファイバ素線で解決でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、170nm〜350n
mの紫外線、特に、Nエキシマレーザー(337n
m)、XeClエキシマレーザー(308nm)、KrF
エキシマレーザー(248nm)、KrClエキシマレー
ザー(222nm)、ArFエキシマレーザー(193n
m)、Xeエキシマレーザー(172nm)、Nd:Y
AG第4高調波レーザー(265nm)、Nd:YAG第
5高調波レーザー(212nm)等のエネルギー密度の高
いレーザー光および重水素ランプなどによる紫外線光を
好適に伝送することができる紫外線伝送用光ファイバー
およびそれを用いたバンドルライトガイドに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、コアに酸化ゲルマニウムなどをド
ープした光ファイバでは、これに紫外線を伝送すると生
成した欠陥による吸収が大きく、透過率が著しく減少し
て紫外線伝送用光ファイバとしては使用できないことが
判っていた。そこで紫外線伝送用光ファイバの研究開発
が進められてきた、その結果、コアにOH基および/ま
たはFを含有している光ファイバが耐放射線性に優れる
ことが判った(例えば、特開平5−147966号公
報)。そのため、紫外線伝送用光ファイバとしては、純
石英コア部とフッ素ドープのクラッド部からなる純石英
コア光ファイバが使用され始めた。しかし、純石英コア
光ファイバであっても、エネルギーレベルの高い紫外線
(放射線)、特にKrFエキシマレーザーまたはArFエ
キシマレーザーを照射、伝送する際に、光エネルギー
(hν)の作用により、光ファイバを構成するガラスは
下記の式(1)に従ってラジカルを発生し、光ファイバ
の透過率が低下することが知られている。 Si−O−Si+hν→SiO−Si・・・(1)
【0003】上記透過率の低下を改良する方法として、
光ファイバを水素含有雰囲気に曝し、水素分子を光ファ
イバ中へ浸入させて、光ファイバの分子構造上の欠陥と
水素分子とを反応させて、光ファイバの分子構造上の欠
陥を埋めてエネルギー的により安定な物質、即ち、Si
−OHまたは、Si−Hに変換させることが提案されて
いる(例えば、特開平6−34830号公報、特開平6
−56457号公報、特開平12−226223号公
報、S60−90853号公報)。
【0004】最近では、上記水素分子はOH基などとし
て決して安定な状態で存在するのではなく、ほとんど
は、水素分子あるいは、水素イオンとして存在するた
め、経時変化により水素濃度が低下すると、紫外線照射
により生成した欠陥により、紫外線を吸収してしまうた
め、光ファイバの透過率の低下低減にあまり寄与してい
ないことが判っている。
【0005】さらに、研究開発が進められた結果、例え
ば、特開平12−86272号公報、特開平12−86
273号公報に記載されているような、紫外線を光ファ
イバコアに入射させながら水素雰囲気中で昇温させた
り、光ファイバを水素雰囲気中で昇温させた状態で放射
線を照射させる発明がなされていたり、また、特開平0
9−309742号公報にあるように光ファイバの外周
に金属を被覆し、高温高圧下で水素処理を施す発明がな
されている。
【0006】しかしながら、上記のような光ファイバの
製造工程では、水素雰囲気中で処理する工程が必要不可
欠であり、製造工程が煩雑であり、また設備も必要にな
り、その製造方法で作製された光ファイバを使用した製
品(バンドルライトガイド)は、コストがかかってしま
う問題があった。
【0007】上記した製法により作製された、光ファイ
バは、複数本束ねられて、バンドルライトガイドとして
主に光のエネルギー伝送(特に紫外線伝送)のための光
ファイバ素線として用いられる。例えば、分光分析、レ
ーザー加工といった分野において用いられる。バンドル
ライトガイド1は、図1に示すように、複数の光ファイ
バ(図示せず)を束ねた状態で可撓管2(例えばステン
レス製)に入れ、少なくとも一端をスリーブ3と呼ばれ
る筒型の継手(例えば金属製)に固定するのが一般的で
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな水素雰囲気中で処理する工程を必要としない紫外線
伝送用光ファイバを提供することおよびそれを用いた、
バンドルライトガイドを提供することを課題とした。
【0009】
【課題を解決させるための手段】上記課題は、(1)少
なくともOH基および/またはFが100ppm〜50
00ppm含有しているシリカガラスをコアとし、前記
コアの外周に前記コアよりも屈折率が低いシリカガラス
をクラッドとして形成した光ファイバ母材を加熱、線引
きした光ファイバであって、前記光ファイバの外周に溶
融アルミニウムを被覆し凝固させたことを特徴とする紫
外線伝送用光ファイバで解決され、(2)(1)に記載
の紫外線伝送用光ファイバを複数本使用したことを特徴
とするバンドルライトガイドで解決される。
【0010】
【作用】発明者は、詳細な作用は判っていないが、以下
のように考察している。すなわち、本発明では、少な
くともOH基および/またはFが100ppm〜500
0ppm含有しているシリカガラスをコアとし、前記コ
アの外周に前記コアよりも屈折率が低いシリカガラスを
有する光ファイバ母材を加熱伸線してなる光ファイバ
は、従来の光ファイバより水素を保持し易い状態になっ
ているので、従来の高温高圧下で水素雰囲気での処理を
必要としない。よって、溶融アルミニウムを前記光ファ
イバの外周に被覆することだけで、前記溶融アルミニウ
ムが冷却凝固する際に放出される水素を光ファイバ中に
保持することが可能となる。引続いて、光ファイバ中に
保持された水素は、凝固したアルミニウム(アルミニウ
ム層)によって外部へ抜け出ることが妨げられ、長期的
に紫外域の光の透過を妨げない。さらに、一般的に急激
な、冷却によって加熱、線引きされた光ファイバには、
線引き欠陥が多く存在するため、紫外域の光の透過を妨
げる欠陥の前駆体となっているが、本発明のように溶融
アルミニウムを被覆することにより、光ファイバの冷却
速度が遅くなり、線引き欠陥の発生を抑制している。
【0011】
【発明の実施形態】本発明に使用される光ファイバガラ
スのコアおよびクラッドに使用されるシリカガラス(母
材)は、公知のシリカガラスを適用すれば良く、例え
ば、化学的に合成した合成シリカガラスや天然の石英粉
末を溶かして作った溶融シリカガラス等が挙げられる。
中でも、不純物含有量が少ない合成シリカガラスを用い
ることが好ましい。前記した合成シリカガラスは、公知
の製法により、作製される。具体的な製法としては、例
えば、VAD法、MCVD法、プラズマCVD法、OV
D法、直接法等が挙げられる。光ファイバは、前記した
光ファイバ母材(シリカガラス)を公知の製造方法用い
て、加熱、ドーパントの添加、線引き等を行なって作製
する。
【0012】光ファイバのコアとなる部分のシリカガラ
スには、少なくともOH基および/またはF(フッ素)
が100ppm〜5000ppm含有しているシリカガ
ラスを適用すれば良い。
【0013】含有させる添加物(OH基および/または
F)の添加範囲は、100ppm〜5000ppmであ
れば良いが、好ましい添加範囲は、その種類によって異
なる。例えばOH基のみを添加する場合は、100pp
m〜2000ppm、好ましくは300ppm〜100
0ppm、F(フッ素)のみを添加する場合は、100
ppm〜3000ppm、好ましくは、500ppm〜
2000ppmである。OH基およびF(フッ素)を添
加する場合は、100ppm〜5000ppmである。
OH基、およびF(フッ素)を添加させる方法として
は、公知の製法を適用すれば良く、例えば直接法などが
挙げられる。OH基またはF(フッ素)が100ppm
未満であると、紫外域の光の透過率を下げにくい効果を
発現させることが困難であり、OH基のみの場合、20
00ppmより多く添加すると製造が困難となる傾向に
あり、F(フッ素)のみの場合、3000ppmより多
く添加するとクラッドの屈折率をコアより小さくするこ
とが困難となる。またOH基およびF(フッ素)の場
合、5000ppmより多く添加すると、前記したこと
がそれぞれ発現し、好ましくない。
【0014】本発明のコアの外周に形成させるクラッド
としては、コアの屈折率より低い屈折率を有するシリカ
ガラスをコアの外周に形成させれば良い。屈折率をコア
よりも屈折率を低くする手段としては、クラッドとして
形成させるシリカガラスに屈折率を小さくする元素をド
ープしてやれば良く、例えばF(フッ素)やB(ホウ
素)をドープすることで屈折率を小さくすることができ
る。ドープさせる手段としては、公知の製法、装置を適
用すれば良い。
【0015】OH基の含有量はFT−IR法(フーリエ
変換赤外分光光度計)で、フッ素の含有量はイオン選択
性電極分析法等の公知の方法で測定できる。
【0016】上記したコアとクラッドからなる光ファイ
バ母材より、光ファイバを製造する方法としては、公知
の製造方法を適用すれば良く、例えば、前記コアとクラ
ッドからなる光ファイバ母材を加熱して線引きすること
で得ることができる。
【0017】本発明に使用する光ファイバの外周に被覆
する溶融金属は、特に限定する必要はないが、石英ガラ
スとの濡れ性および、融点等の観点から溶融アルミニウ
ムまたは、アルミニウム合金が好ましい。使用するアル
ミニウムは、公知のアルミニウムが溶融したものを使用
すれば良い。例えば国際合金記号で示される1035、
1040、1045、1050、1050A、106
0、1065、1070、1070A、1080、10
80A、1085、1090、1098、1100、1
110、1200、1200A、1120、1230、
1135、1235、1435、1145、1345、
1445、1150、1350(18)、1350A、
1450、1260、1170、1370、1175、
1275、1180、1185、1285、1385、
1188、1190、1193、1198、1199等
に記載のアルミニウムまたはアルミニウム合金を適用す
れば良い。溶融させる手段は公知のものを用いれば良
く、例えば、高周波誘導加熱、抵抗加熱等が適用され
る。また、アルミニウムは、大気中で溶融すれば良く、
そうすることでアルミニウムに付着していた湿分、大気
中の湿分から水素を溶融アルミニウム中に含有させるこ
とができ、溶融アルミニウムが凝固する際に、光ファイ
バへ水素が供給される。
【0018】本発明の紫外線伝送用光ファイバの製造方
法を図2を以下に説明する。上記したコアとクラッドが
形成される光ファイバ母材Zを加熱(約2000℃〜2
400℃程度)し、線引きする工程Aで光ファイバ4を
作製すれば良い。例えば、外径70μm〜2500μm
の光ファイバ4を作製する場合、光ファイバ母材Zを2
000℃〜2400℃に加熱し、線引き速度1m/分〜
300m/分とすることで作製される。引続いて溶融ア
ルミニウムを被覆する工程Bは、溶融アルミニウム5が
保持されている槽およびダイスを兼ねたダイス槽6で溶
融アルミニウム(アルミニウム合金)を被覆し、形状を
整える。溶融アルミニウム(アルミニウム合金)は、ア
ルミニウム(アルミニウム合金)が溶融する温度で保持
されていれば問題ないが、好ましい溶融アルミニウム
(アルミニウム合金)の保持温度は670℃〜800℃
である。670℃より低いと溶けたアルミニウム(アル
ミニウム合金)が安定しないので、長手方向に特性がば
らつく傾向にある。800℃より高い温度になると光フ
ァイバが溶融アルミニウムとの反応によって劣化する傾
向にある。溶融アルミニウム5の温度管理は、熱電対7
を浸漬させて、温度測定器8でモニターする方法や非接
触型の温度センサー等(図示せず)で温度を管理すれば
良い。光ファイバ4の外周に被覆された溶融アルミニウ
ムはボビン巻き取られるまでに、冷却され凝固すれば良
く、冷却手段や冷却速度は特定する必要はないが、好ま
しくは、製造効率を低下させない程度のゆっくりとした
冷却速度が好ましい。アルミニウム(アルミニウム合
金)が、クラッドの外周に被覆された光ファイバ9の断
面を図3に示す。ここで、被覆されたアルミニウム層1
2(アルミニウム合金層)の層厚は、光ファイバ中の水
素を保持する層厚であれば良いが、好ましくは10μm
〜50μmより好ましくは、20μm〜30μmの層厚
である。10μmより薄いと水素ドープの寄与が小さ
く、50μmより厚いと作製された光ファイバの可撓性
が低くなる傾向にある。
【0019】以上、例示した方法によって得られる光フ
ァイバ9を所望の長さに切断して、複数本を束ねること
により、本発明のバンドルライトガイドを製造すること
ができる。例えばバンドルライトガイドの場合、上記の
光ファイバ9を用いること以外は、バンドルライトガイ
ドの形状、製造方法に特に制限されない。以下、図4を
参照して、本発明のバンドルライトガイド1について説
明する。
【0020】上述のように、通常のバンドルライトガイ
ド1では、光ファイバ9は可撓管2に収納される。これ
は、バンドルライトガイド1の運搬・使用時等に光ファ
イバ9を束ねるためであり、かつ、光ファイバ9が損傷
するのを防止するためである。使用環境に応じて、耐熱
性、堅牢性を考慮すると、可撓管2は、JIS G34
46に記載のステンレス鋼、具体的にはSUS304合
金、SUS316合金等や、ASTM−F15に記載の
コバール(Fe−Ni−Co合金)、具体的には、Fe
−29wt%Ni−17wt%Co合金等が挙げられ
る。中でも熱膨張係数が硬質ガラス(光ファイバ)やセ
ラミックスと同等であるコバールが好ましい。また、バ
ンドルライトガイド1の使用目的に応じて、他の材料の
ものを適宜選択して使用することもできる。
【0021】光ファイバ9の少なくとも一端は、接着剤
13を用いてスリーブ3に固定すれば良いが、使用環境
(例えば高温下)によっては、耐熱性を有する接着剤を
適用すれば良い。スリーブ3は、通常、光ファイバ9の
末端を保護することにより、損傷を防ぎ、バンドルライ
トガイド1を他の装置等と接続する際に、接続を容易に
かつ確実にすることができれば制限はなく、使用環境が
高温下である場合は、スリーブ3の材料としては、耐熱
性材料が用いられる。ここで、耐熱性材料とは、200
℃〜300℃の高温下でも、強度低下が起こらない材料
をいい、具体的には、ステンレス(SUS304合金、
SUS316合金等)、コバール(Fe−Ni−Mo合
金)アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金等の
金属材料や、セラミックス等を適用することができる。
その中でも、堅牢性、コスト、作業性、延性等の点から
スリーブ3の材料としては、金属材料を用いることが好
ましく、さらに好ましい材料として、耐酸化性、耐熱性
が優れている点で、ステンレス、コバールがより好まし
い。
【0022】接着剤13は、公知の接着剤を適用すれば
良く、例えば、弾性接着剤、熱硬化性樹脂系接着剤、エ
ラストマー系接着剤、熱可塑性樹脂系接着剤、瞬間接着
剤、無期系接着剤などが適用されるが、耐熱性および硬
化後も弾性を有する点で、弾性系接着剤が好ましく、弾
性を有していることで、振動および熱の膨張の差による
歪を弾性系接着剤が吸収・緩和してくれる。具体的に
は、主成分に変成シリコーンポリマーや特殊シリコーン
変性ポリマー等が配合された接着剤が適用される。
【0023】
【実施例】以下の実施例および比較例をもって本発明を
詳細に説明する。表1(実施例)および表2(比較例)
に作製した光ファイバ素線を示す。光ファイバは、表
1、表2記載のコア、クラッドを形成させた光ファイバ
母材を2150℃に加熱し、60m/分の線引き速度で
線引きし、光ファイバを作製した。前記作製した光ファ
イバに実施例1〜7、及び比較例1、比較例2には純度
99.99%の溶融したアルミニウム(表中には「溶融
アルミ」と記載)を被覆し、比較例3には、紫外線硬化
型樹脂(表中には「UV樹脂」と記載)を被覆した。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】石英ガラス中のOH基含有量は、FT−I
Rで測定し、石英ガラス中のF(フッ素)含有量は、イ
オン選択性電極分析法で測定した結果である。
【0027】表1および表2に示した光ファイバ素線に
ついて以下の測定を行ない、その評価結果を表1、表2
に記載した。
【0028】(水素含有量)作製された光ファイバ素線
中(コア中)に含有される水素含有量をV.S.Kho
timchenko et.al.,J.Appl.S
pectrospec.,46(1987)632−6
35.に記載の方法に準じて行ない、800cm−1
ラマンバンド強度と4135cm−1の水素分子に起因
するラマンバンド強度の比から算出した。
【0029】(耐紫外線特性)実施例および比較例の作
製された光ファイバ素線に、重水素ランプによる紫外光
を10時間、導光させ、その出射光を瞬間マルチ測光シ
ステムで測定し、出射光強度の低下の程度により、21
5nmにおける導光後の透過率が導光前の透過率の70
%以上維持された光ファイバ素線を○と評価し、70%
未満を×と評価した。
【0030】前記した重水素ランプと瞬間マルチ測光シ
ステムは、次のものを使用した。重水素ランプ:浜松ホ
トニクス製の重水素ランプ(D2ランプ)、光源用電
源:C3150、ハウジング:MC−962A、ラン
プ:L1314(窓材質:溶融石英);150W(照射
光パワー:0.21mW/cm@250nm)、瞬間
マルチ測光システム:大塚電子株式会社製の瞬間分光測
定器MCPD−1100。
【0031】
【発明の効果】本発明によると、少なくともOH基およ
び/またはFが100ppm〜5000ppm含有して
いるシリカガラスをコア、前記コアの外周に前記コアよ
りも屈折率が低いシリカガラスをクラッドとして形成し
た光ファイバ母材を加熱、線引きした光ファイバは、水
素を光ファイバ(特にコア)に保持し易い状態にするこ
とができるので、溶融アルミニウムが前記光ファイバ素
線の外周に被覆され冷却凝固する際に放出される水素を
光ファイバ内(コア内)に保持することが可能となる。
よって、170nm〜350nmの紫外線、特に、N
エキシマレーザー(337nm)、XeClエキシマレー
ザー(308nm)、KrFエキシマレーザー(248n
m)、KrClエキシマレーザー(222nm)、ArF
エキシマレーザー(193nm)、Xeエキシマレーザ
ー(172nm)、Nd:YAG第4高調波レーザー(2
65nm)、Nd:YAG第5高調波レーザー(212n
m)等のエネルギー密度の高いレーザー光を好適に伝送
しても劣化する(紫外線透過率が低下しない)ことを抑
制し長期的に伝送損失が大きくなることのない紫外線伝
送用光ファイバー素線を提供することができた。また、
前記紫外線伝送用光ファイバーは耐紫外線が優れている
ので、紫外域の光を測定するバンドルライトガイドに適
用することできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バンドルライトガイドの一例を示す略図であ
る。
【図2】溶融アルミニウムを被覆する工程を示す略図で
ある。
【図3】本発明の紫外線伝送用光ファイバーの断面を示
す図である。
【図4】本発明の紫外線伝送用光ファイバーを用いたバ
ンドルライトガイドの一例を示す断面略図である。
【符号の説明】
1 バンドルライトガイド 2 可撓管 3 スリーブ 4 光ファイバ 5 溶融アルミニウム 6 ダイス槽 7 熱電対 8 温度測定器 9 光ファイバ(アルミニウム層付き) 10 コア 11 クラッド 12 アルミニウム層 13 接着剤 14 加熱装置(母材用) 15 加熱装置(溶融アルミニウム用) Z 光ファイバ母材 Y ボビンへの巻取り方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 6/04 G02B 6/44 326 6/44 326 C03C 25/02 F Fターム(参考) 2H046 AA03 AA43 AA62 AB00 AD00 AZ01 AZ09 2H050 AA01 AB04X AB10Z AB14Z AD00 BA03 BB26Q BC02 4G014 AH14 4G060 AA01 AB00 AC00 AC14 AD30 CA16 4G062 AA06 BB02 LA08 LA10 MM02 NN01 NN16 NN34

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともOH基および/またはFが10
    0ppm〜5000ppm含有しているシリカガラスを
    コアとし、前記コアの外周に前記コアよりも屈折率が低
    いシリカガラスをクラッドとして形成した光ファイバ母
    材を加熱、線引きした光ファイバであって、前記光ファ
    イバの外周に溶融アルミニウムを被覆し凝固させたこと
    を特徴とする紫外線伝送用光ファイバ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の紫外線伝送用光ファイバ
    を複数本使用したことを特徴とするバンドルライトガイ
    ド。
JP2002125089A 2002-04-26 2002-04-26 紫外線伝送用光ファイバおよびそれを用いたバンドルライトガイド Pending JP2003321248A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007144517A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 L'air Liquide ファイバレーザでステンレス鋼を切削する方法
JP2007144518A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 L'air Liquide ファイバレーザでC−Mn鋼を切削する方法
JP2008275997A (ja) * 2007-05-01 2008-11-13 Fujifilm Corp 光導波部材
CN114265144A (zh) * 2021-12-27 2022-04-01 长飞光纤光缆股份有限公司 一种短波长用低损耗保偏光纤及其应用和制备方法

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