JPH0471019B2 - - Google Patents
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- JPH0471019B2 JPH0471019B2 JP61271528A JP27152886A JPH0471019B2 JP H0471019 B2 JPH0471019 B2 JP H0471019B2 JP 61271528 A JP61271528 A JP 61271528A JP 27152886 A JP27152886 A JP 27152886A JP H0471019 B2 JPH0471019 B2 JP H0471019B2
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- fiber
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- fibers
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B37/00—Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
- C03B37/10—Non-chemical treatment
- C03B37/14—Re-forming fibres or filaments, i.e. changing their shape
- C03B37/15—Re-forming fibres or filaments, i.e. changing their shape with heat application, e.g. for making optical fibres
Landscapes
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- Organic Chemistry (AREA)
- Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
Description
「産業上の利用分野」
本発明は、イメージフアイバや伝送フアイバ等
の光フアイバの耐放射線特性を大幅に向上できる
処理方法に関するものである。 「従来の技術」 撮像管や電荷移動素子を利用できない高放射線
雰囲気下の観察には、イメージフアイバが用いら
れている。 従来そのような部分で利用される光フアイバ
は、比較的耐放射線特性に優れている純粋石英に
よりコアが形成されたものであつた。この種の光
フアイバにあつてはコアが純粋石英によつて形成
されているため、屈折率を低くする酸化ボロンや
フツ素が添加された石英によつてクラツドが形成
されていた。 「発明が解決しようとする問題点」 ところが、このような従来の光フアイバにあつ
ては、純粋石英製のコアの耐放射線特性も満足で
きる水準に達していないばかりか、酸化ボロンあ
るいはフツ素がドープされてなるクラツドの耐放
射線特性が著しく劣るため、十分な耐用期間を達
成できない問題があつた。 また特に、クラツドが薄く形成されるイメージ
フアイバでは、クラツドの放射線特性の低さを補
うためにコア径を大きくしてクラツドへの光エネ
ルギーのしみ出しを防止しなければならず、その
結果、イメージフアイバの画素数の減少やフアイ
バ径の太径化を招く不都合があつた。 「問題点を解決するためを手段」 そこで、本発明の光フアイバの処理方法にあつ
ては、光フアイバを水素雰囲気下で加熱処理する
することによつて、上記問題点の解決を図つた。 以下、図面を参照して本発明の光フアイバの処
理方法を詳しく説明する。 第1図に示すものは本発明の処理方法に好適に
用いられる装置の1例を示すもので、図中符号1
は処理される光フアイバである。この光フアイバ
1は、ステンレス製の密閉式圧力容器2に収容さ
れている。この圧力容器2には、水素ガス供給管
3と排気管4が設けられている。また、この圧力
容器2はマントルヒータ5に収容されている。 本発明によつて処理される光フアイバ1として
は、伝送用の光フアイバの他に、多数の単繊維が
束ねられてなるイメージフアイバなどを挙げるこ
とができる。また、これらの光フアイバは、コア
とクラツドからなる光フアイバ裸線上に一次被覆
が施された光フアイバ素線の状態で処理すること
が望ましい。 本発明の処理方法では、光フアイバ1が収容さ
れた圧力容器2内の空気を水素に置換して容器2
内を水素雰囲気とした状態で、マントルヒータ5
により光フアイバ1を加熱する。 加熱処理温度は、150℃以上であることが望ま
しいが、高いほど処理効果が上がり、200℃以上
で特に顕著な効果を得ることができる。また、加
熱処理は、光フアイバ1を構成する材料の耐熱温
度以下で行なわれ、一般的な被覆を施された光フ
アイバ素線を処理する場合には被覆材料の耐熱性
を考慮して約250℃以下で、加熱処理することが
望ましい。 また、処理する際の水素圧力は、何等制限され
ないが、高圧であるほど光フアイバ内への水素の
拡散が早まり、処理時間を短縮できる。また、圧
力容器2には水素を適当な速度で流し、逐次雰囲
気を純粋な水素で換気することが望ましい。 本発明の処理方法による耐放射線特性の向上が
特に顕著な光フアイバ1としては、石英に酸化ボ
ロンまたはフツ素の少なくともいずれか一方が添
加されたガラス、および純粋石英からなるガラス
の中から選ばれた材料によつて、コア・クラツド
が形成されたものを挙げることができる。 そのような光フアイバ1としては、具体的に
は、コアが純粋石英によつて形成されクラツドが
石英に酸化ボロンまたはフツ素の少なくともいず
れか一方が添加されたガラスによつて形成された
ステツプインデツクス型のフアイバ(S.I.型光フ
アイバ)やコアにも酸化ボロンまたはフツ素の少
なくともいずれか一方が添加されたクレーデツド
インデツクス型のフアイバ(G.I.型光フアイバ)
を挙げることができる。 「作用」 本発明者らは、本発明の処理方法によつて光フ
アイバの耐放射線特性が向上される機構の次のよ
うに解している。 まず、フアイバを形成するガラス中には非架橋
酸素欠陥が存在する。この非架橋酸素欠陥は、放
射線によつて活性化された光フアイバの劣化を促
進するが、本発明の処理方法によれば、この非架
橋酸素欠陥が加熱された水素雰囲気下で水素と反
応して不活性化された、その結果光フアイバの耐
放射線特性が向上される。 「実施例」 次に、本発明を実施例に沿つて具体的に説明す
る。 実施例 1 本発明の処理方法によつて光フアイバを処理し
た。処理された光フアイバ1は、純粋石英
(SiO2)でコアが形成され、酸化ボロン(B2O3)
とフツ素(F)がドープされたガラスでクラツド
が形成された50/125のS.I.型光フアイバ裸線の
上にシリコーンゴムからなる一次被覆を厚さ
150μmに形成したものである。この光フアイバ
の比屈折率差はΔn=1.05%であつた。 この光フアイバ素線を密閉式圧力容器2内に収
容して、容器2内の空気を水素に置換したのち容
器2内の水素圧力を1.5atmとした。この圧力容
器2に水素を流量5/minで流しつつ、マント
ルヒータ5によつて容器2内を200℃に加熱した。
この状態で4時間処理を行つた。このように処理
された光フアイバの耐放射線特性を調べた。 比較のために、同一の光フアイバ素線を200℃
の空気雰囲気下で4時間加熱処理した後、水素雰
囲気下(圧力1.5atm、水素流量5/min、室
温)で4時間放置する水素処理を施し、その耐放
射線特性を調べた(比較例1)。また、全く処理
を施さない光フアイバ素線についても同様に耐放
射線特性を調べた(比較例2)。 耐放射線特性は、処理された光フアイバに
108Rの放射線を照射した後伝送損失を測定し、
この値と照射前の伝送損失値との差(伝送損失
増)を算出して比較する(以下の実施例において
も同様)。この実施例1では光フアイバの伝送損
失の測定を、伝送損失の増加が顕著に現れる波長
0.63μmで行つた。 結果を第1表に示す。
の光フアイバの耐放射線特性を大幅に向上できる
処理方法に関するものである。 「従来の技術」 撮像管や電荷移動素子を利用できない高放射線
雰囲気下の観察には、イメージフアイバが用いら
れている。 従来そのような部分で利用される光フアイバ
は、比較的耐放射線特性に優れている純粋石英に
よりコアが形成されたものであつた。この種の光
フアイバにあつてはコアが純粋石英によつて形成
されているため、屈折率を低くする酸化ボロンや
フツ素が添加された石英によつてクラツドが形成
されていた。 「発明が解決しようとする問題点」 ところが、このような従来の光フアイバにあつ
ては、純粋石英製のコアの耐放射線特性も満足で
きる水準に達していないばかりか、酸化ボロンあ
るいはフツ素がドープされてなるクラツドの耐放
射線特性が著しく劣るため、十分な耐用期間を達
成できない問題があつた。 また特に、クラツドが薄く形成されるイメージ
フアイバでは、クラツドの放射線特性の低さを補
うためにコア径を大きくしてクラツドへの光エネ
ルギーのしみ出しを防止しなければならず、その
結果、イメージフアイバの画素数の減少やフアイ
バ径の太径化を招く不都合があつた。 「問題点を解決するためを手段」 そこで、本発明の光フアイバの処理方法にあつ
ては、光フアイバを水素雰囲気下で加熱処理する
することによつて、上記問題点の解決を図つた。 以下、図面を参照して本発明の光フアイバの処
理方法を詳しく説明する。 第1図に示すものは本発明の処理方法に好適に
用いられる装置の1例を示すもので、図中符号1
は処理される光フアイバである。この光フアイバ
1は、ステンレス製の密閉式圧力容器2に収容さ
れている。この圧力容器2には、水素ガス供給管
3と排気管4が設けられている。また、この圧力
容器2はマントルヒータ5に収容されている。 本発明によつて処理される光フアイバ1として
は、伝送用の光フアイバの他に、多数の単繊維が
束ねられてなるイメージフアイバなどを挙げるこ
とができる。また、これらの光フアイバは、コア
とクラツドからなる光フアイバ裸線上に一次被覆
が施された光フアイバ素線の状態で処理すること
が望ましい。 本発明の処理方法では、光フアイバ1が収容さ
れた圧力容器2内の空気を水素に置換して容器2
内を水素雰囲気とした状態で、マントルヒータ5
により光フアイバ1を加熱する。 加熱処理温度は、150℃以上であることが望ま
しいが、高いほど処理効果が上がり、200℃以上
で特に顕著な効果を得ることができる。また、加
熱処理は、光フアイバ1を構成する材料の耐熱温
度以下で行なわれ、一般的な被覆を施された光フ
アイバ素線を処理する場合には被覆材料の耐熱性
を考慮して約250℃以下で、加熱処理することが
望ましい。 また、処理する際の水素圧力は、何等制限され
ないが、高圧であるほど光フアイバ内への水素の
拡散が早まり、処理時間を短縮できる。また、圧
力容器2には水素を適当な速度で流し、逐次雰囲
気を純粋な水素で換気することが望ましい。 本発明の処理方法による耐放射線特性の向上が
特に顕著な光フアイバ1としては、石英に酸化ボ
ロンまたはフツ素の少なくともいずれか一方が添
加されたガラス、および純粋石英からなるガラス
の中から選ばれた材料によつて、コア・クラツド
が形成されたものを挙げることができる。 そのような光フアイバ1としては、具体的に
は、コアが純粋石英によつて形成されクラツドが
石英に酸化ボロンまたはフツ素の少なくともいず
れか一方が添加されたガラスによつて形成された
ステツプインデツクス型のフアイバ(S.I.型光フ
アイバ)やコアにも酸化ボロンまたはフツ素の少
なくともいずれか一方が添加されたクレーデツド
インデツクス型のフアイバ(G.I.型光フアイバ)
を挙げることができる。 「作用」 本発明者らは、本発明の処理方法によつて光フ
アイバの耐放射線特性が向上される機構の次のよ
うに解している。 まず、フアイバを形成するガラス中には非架橋
酸素欠陥が存在する。この非架橋酸素欠陥は、放
射線によつて活性化された光フアイバの劣化を促
進するが、本発明の処理方法によれば、この非架
橋酸素欠陥が加熱された水素雰囲気下で水素と反
応して不活性化された、その結果光フアイバの耐
放射線特性が向上される。 「実施例」 次に、本発明を実施例に沿つて具体的に説明す
る。 実施例 1 本発明の処理方法によつて光フアイバを処理し
た。処理された光フアイバ1は、純粋石英
(SiO2)でコアが形成され、酸化ボロン(B2O3)
とフツ素(F)がドープされたガラスでクラツド
が形成された50/125のS.I.型光フアイバ裸線の
上にシリコーンゴムからなる一次被覆を厚さ
150μmに形成したものである。この光フアイバ
の比屈折率差はΔn=1.05%であつた。 この光フアイバ素線を密閉式圧力容器2内に収
容して、容器2内の空気を水素に置換したのち容
器2内の水素圧力を1.5atmとした。この圧力容
器2に水素を流量5/minで流しつつ、マント
ルヒータ5によつて容器2内を200℃に加熱した。
この状態で4時間処理を行つた。このように処理
された光フアイバの耐放射線特性を調べた。 比較のために、同一の光フアイバ素線を200℃
の空気雰囲気下で4時間加熱処理した後、水素雰
囲気下(圧力1.5atm、水素流量5/min、室
温)で4時間放置する水素処理を施し、その耐放
射線特性を調べた(比較例1)。また、全く処理
を施さない光フアイバ素線についても同様に耐放
射線特性を調べた(比較例2)。 耐放射線特性は、処理された光フアイバに
108Rの放射線を照射した後伝送損失を測定し、
この値と照射前の伝送損失値との差(伝送損失
増)を算出して比較する(以下の実施例において
も同様)。この実施例1では光フアイバの伝送損
失の測定を、伝送損失の増加が顕著に現れる波長
0.63μmで行つた。 結果を第1表に示す。
【表】
上記の結果から、加熱処理と水素処理の順次
別々に行つた比較例1においても光フアイバの耐
放射線特性を向上できるが、水素処理と加熱処理
とを同時に行う本発明の処理方法によれば、光フ
アイバの耐放射線特性をより大幅に向上できるこ
とが判明した。 実施例 2 クラツドがSiO2−FからなるS.I.型光フアイバ
素線(実施例2−)、クラツドがSiO2−B2O3−
FからなるS.I.型光フアイバ素線(実施例2−
)およびクラツドがSiO2−B2O3からなるS.I.型
光フアイバ素線(実施例2−)を、上記実施例
1と同様に処理して、波長0.85μmにて耐放射線
特性を調べた。 光フアイバ素線の仕様は、次の通りであつた。 コア径 50μm クラツド径 125μm 一次被覆径 0.4mm 一次被覆材 シリコーンゴム 結果を第2表に示す。
別々に行つた比較例1においても光フアイバの耐
放射線特性を向上できるが、水素処理と加熱処理
とを同時に行う本発明の処理方法によれば、光フ
アイバの耐放射線特性をより大幅に向上できるこ
とが判明した。 実施例 2 クラツドがSiO2−FからなるS.I.型光フアイバ
素線(実施例2−)、クラツドがSiO2−B2O3−
FからなるS.I.型光フアイバ素線(実施例2−
)およびクラツドがSiO2−B2O3からなるS.I.型
光フアイバ素線(実施例2−)を、上記実施例
1と同様に処理して、波長0.85μmにて耐放射線
特性を調べた。 光フアイバ素線の仕様は、次の通りであつた。 コア径 50μm クラツド径 125μm 一次被覆径 0.4mm 一次被覆材 シリコーンゴム 結果を第2表に示す。
【表】
上表の結果から、本発明の処理方法によれば、
純粋石英によつてコアが形成されたS.I.型光フア
イバの耐放射線特性により一層向上できることが
判明した。 実施例 3 F及び/又はB2O3を添加してG.I.型光フアイバ
を作成し、実施例1と同様の処理を施し、その耐
放射線特性を波長0.85μmで調べた。 なお、作成した光フアイバのうちSiO2−F系
のものを実施例3−、SiO2−B2O3−F系のも
のを実施例3−、SiO2−B2O3系のものを実施
例3−とする。 また、作成した光フアイバの仕様は次の通りで
あつた。 コア径 50μm クラツド径 125μm 一次被覆径 300mm 一次被覆材 シリコーンゴム 結果を第3表に示す。
純粋石英によつてコアが形成されたS.I.型光フア
イバの耐放射線特性により一層向上できることが
判明した。 実施例 3 F及び/又はB2O3を添加してG.I.型光フアイバ
を作成し、実施例1と同様の処理を施し、その耐
放射線特性を波長0.85μmで調べた。 なお、作成した光フアイバのうちSiO2−F系
のものを実施例3−、SiO2−B2O3−F系のも
のを実施例3−、SiO2−B2O3系のものを実施
例3−とする。 また、作成した光フアイバの仕様は次の通りで
あつた。 コア径 50μm クラツド径 125μm 一次被覆径 300mm 一次被覆材 シリコーンゴム 結果を第3表に示す。
【表】
上表の結果から、本発明の処理方法によればF
及び/又はB2O3が添加されたG.I.型光フアイバの
耐放射線特性を大幅に向上できることが判明し
た。 実施例 4 F及び/又はB2O3を添加したイメージフアイ
バを作成し、本発明の処理を施し、その耐放射線
特性を波長0.63μmで調べた。 作成されたイメージフアイバは2万本の単繊維
が束ねられてなるもので、各単繊維のコア径/ク
ラツド径は8μm/10μmであつた。また、各単繊
維は、コアが純粋石英によつて形成され、クラツ
ドがF及び/又はB2O3の添加された石英によつ
て形成されている。また、その仕様は次の通りで
あつた。 イメージフアイバ径 2mm 一次被覆径 2.6mm 一次被覆材 シリコーンゴム 各イメージフアイバを圧力容器2内に収容し
て、容器2内の水素圧力を1.5atmとした。この
圧力容器2内に水素を流量5/minで流しつ
つ、マントルヒータ5によつて容器2内を200℃
に加熱した。この状態で20時間処理を行つた。 なお、作成したイメージフアイバのうちSiO2
−F系のものを実施例4−、SiO2−B2O3−F
系のものを実施例4−、SiO2−B2O3系のもの
を実施例4−とする。 結果を第4表に示す。
及び/又はB2O3が添加されたG.I.型光フアイバの
耐放射線特性を大幅に向上できることが判明し
た。 実施例 4 F及び/又はB2O3を添加したイメージフアイ
バを作成し、本発明の処理を施し、その耐放射線
特性を波長0.63μmで調べた。 作成されたイメージフアイバは2万本の単繊維
が束ねられてなるもので、各単繊維のコア径/ク
ラツド径は8μm/10μmであつた。また、各単繊
維は、コアが純粋石英によつて形成され、クラツ
ドがF及び/又はB2O3の添加された石英によつ
て形成されている。また、その仕様は次の通りで
あつた。 イメージフアイバ径 2mm 一次被覆径 2.6mm 一次被覆材 シリコーンゴム 各イメージフアイバを圧力容器2内に収容し
て、容器2内の水素圧力を1.5atmとした。この
圧力容器2内に水素を流量5/minで流しつ
つ、マントルヒータ5によつて容器2内を200℃
に加熱した。この状態で20時間処理を行つた。 なお、作成したイメージフアイバのうちSiO2
−F系のものを実施例4−、SiO2−B2O3−F
系のものを実施例4−、SiO2−B2O3系のもの
を実施例4−とする。 結果を第4表に示す。
【表】
上表の結果から、本発明の処理方法によれば多
数の単繊維が束ねられてなるイメージフアイバの
耐放射線特性をも大幅に向上できることが判明し
た。 実施例 5 単繊維のコア径(エレメント径)を変えて3種
類のイメージフアイバを作成し、それらに実施例
4と同様の処理を施した後、耐放射線特性を波長
0.63μmで調べた。 コア径は5μm、8μm、10μmとし、いずれの単
繊維のクラツドの厚さは1μmに設定した。また、
クラツドは、フツ素がドープされた石英により形
成した。 また、作成したイメージフアイバの仕様は次の
通りであつた。 画素数 2000 イメージフアイバ径 400μm 一次被覆厚 700μm 一次被覆材 シリコーンゴム 結果を第5表に示す。
数の単繊維が束ねられてなるイメージフアイバの
耐放射線特性をも大幅に向上できることが判明し
た。 実施例 5 単繊維のコア径(エレメント径)を変えて3種
類のイメージフアイバを作成し、それらに実施例
4と同様の処理を施した後、耐放射線特性を波長
0.63μmで調べた。 コア径は5μm、8μm、10μmとし、いずれの単
繊維のクラツドの厚さは1μmに設定した。また、
クラツドは、フツ素がドープされた石英により形
成した。 また、作成したイメージフアイバの仕様は次の
通りであつた。 画素数 2000 イメージフアイバ径 400μm 一次被覆厚 700μm 一次被覆材 シリコーンゴム 結果を第5表に示す。
【表】
上表の結果から、本発明の処理方法によればコ
ア径の細いイメージフアイバの耐放射線特性を、
コア径の太いものと同水準にまで向上できること
が判明した。 なお、本発明の処理方法によれば、光フアイバ
の他に原子力施設などで用いられる窓材用のガラ
スブロツク等のガラス材料の耐放射線特性をも向
上することができる。 「発明の効果」 以上説明したような本発明の処理方法によれ
ば、光フアイバの耐放射線特性を大幅に向上でき
る。従つて、本発明の処理を施すことによつて、
高放射線雰囲気下で長時間使用できる光フアイバ
を提供することができる。 しかも、本発明の処理方法によれば、Fや
B2O3が添加された光フアイバの耐放射線特性を
も向上できるので、F等を添加して製造される広
帯域G.I.型光フアイバをも高放射線雰囲気下で使
用し得ることとなる。従つて、本発明によれば近
年原子力発電システム等において強く要望されて
いる情報伝送量の増大に対処し得る耐放射線光フ
アイバを提供することができる。 また、本発明の処理方法によれば、コア径の細
いイメージフアイバについても耐放射線特性を十
分向上できるので、イメージフアイバの画素数を
増やしたりフアイバの細径化を図ることができ
る。従つて、本発明の処理方法によれば、細径で
しかも解像力の優れたイメージフアイバを提供す
ることができる。 さらに、本発明の処理方法は安価な水素ガスを
用いて簡便な装置で行え、しかも光フアイバの機
械的強度を損なうことがないので、本発明の処理
方法によれば耐放射線特性および機械的強度に優
れた光フアイバを安価に提供することができる。
ア径の細いイメージフアイバの耐放射線特性を、
コア径の太いものと同水準にまで向上できること
が判明した。 なお、本発明の処理方法によれば、光フアイバ
の他に原子力施設などで用いられる窓材用のガラ
スブロツク等のガラス材料の耐放射線特性をも向
上することができる。 「発明の効果」 以上説明したような本発明の処理方法によれ
ば、光フアイバの耐放射線特性を大幅に向上でき
る。従つて、本発明の処理を施すことによつて、
高放射線雰囲気下で長時間使用できる光フアイバ
を提供することができる。 しかも、本発明の処理方法によれば、Fや
B2O3が添加された光フアイバの耐放射線特性を
も向上できるので、F等を添加して製造される広
帯域G.I.型光フアイバをも高放射線雰囲気下で使
用し得ることとなる。従つて、本発明によれば近
年原子力発電システム等において強く要望されて
いる情報伝送量の増大に対処し得る耐放射線光フ
アイバを提供することができる。 また、本発明の処理方法によれば、コア径の細
いイメージフアイバについても耐放射線特性を十
分向上できるので、イメージフアイバの画素数を
増やしたりフアイバの細径化を図ることができ
る。従つて、本発明の処理方法によれば、細径で
しかも解像力の優れたイメージフアイバを提供す
ることができる。 さらに、本発明の処理方法は安価な水素ガスを
用いて簡便な装置で行え、しかも光フアイバの機
械的強度を損なうことがないので、本発明の処理
方法によれば耐放射線特性および機械的強度に優
れた光フアイバを安価に提供することができる。
第1図は本発明の光フアイバの処理方法に好適
に利用される装置の1例の概略構成を示す断面図
である。
に利用される装置の1例の概略構成を示す断面図
である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 光フアイバを水素雰囲気下で加熱処理するこ
とを特徴とする光フアイバの処理方法。 2 上記光フアイバのコアが、純粋石英製である
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の光
フアイバの処理方法。 3 上記光フアイバが、酸化ボロン、フツ素の少
なくともいずれか一方がドーパントとして添加さ
れたものであることを特徴とする特許請求の範囲
第1項記載の光フアイバの処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61271528A JPS63129034A (ja) | 1986-11-14 | 1986-11-14 | 光ファイバの処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61271528A JPS63129034A (ja) | 1986-11-14 | 1986-11-14 | 光ファイバの処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63129034A JPS63129034A (ja) | 1988-06-01 |
JPH0471019B2 true JPH0471019B2 (ja) | 1992-11-12 |
Family
ID=17501320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61271528A Granted JPS63129034A (ja) | 1986-11-14 | 1986-11-14 | 光ファイバの処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63129034A (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1342700A4 (en) * | 2000-12-05 | 2008-12-31 | Sumitomo Electric Industries | PROCESS FOR PRODUCING OPTICAL FIBERS |
US6892012B2 (en) | 2001-05-18 | 2005-05-10 | Fujikura, Ltd. | Optical fiber bundle unit for transmitting ultraviolet light |
US7588641B2 (en) | 2001-08-30 | 2009-09-15 | Hamamatsu Photonics K.K. | Method of forming liquid-drops of mixed liquid, and device for forming liquid-drops of mixed liquid |
JP4112935B2 (ja) | 2002-09-30 | 2008-07-02 | 浜松ホトニクス株式会社 | 混合液の液滴形成方法及び液滴形成装置、並びにインクジェット印刷方法及び装置 |
DE10308466A1 (de) * | 2003-02-21 | 2004-09-02 | Carl Zeiss Smt Ag | Verfahren zur Herstellung von strahlungsresistentem Quarzglasmaterial und Quarzglasmaterial |
JP3968355B2 (ja) * | 2004-03-22 | 2007-08-29 | 昭和電線デバイステクノロジー株式会社 | 深紫外光伝送用光ファイバ及びその製造方法 |
JP4302591B2 (ja) | 2004-08-20 | 2009-07-29 | 浜松ホトニクス株式会社 | 液滴形成条件決定方法、液滴の体積計測方法、粒子数計測方法、及び液滴形成装置 |
CA2675234C (en) * | 2007-01-12 | 2016-12-20 | Koheras A/S | Lifetime extending and performance improvements of micro-structured fibres via high temperature loading |
-
1986
- 1986-11-14 JP JP61271528A patent/JPS63129034A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63129034A (ja) | 1988-06-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |