JP2003320416A - 黒皮棒鋼の2ロール式矯正方法 - Google Patents

黒皮棒鋼の2ロール式矯正方法

Info

Publication number
JP2003320416A
JP2003320416A JP2002133628A JP2002133628A JP2003320416A JP 2003320416 A JP2003320416 A JP 2003320416A JP 2002133628 A JP2002133628 A JP 2002133628A JP 2002133628 A JP2002133628 A JP 2002133628A JP 2003320416 A JP2003320416 A JP 2003320416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
straightening
rod steel
steel
roll
steel bar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002133628A
Other languages
English (en)
Inventor
Junji Nishino
淳二 西野
Hirotsugu Miyamoto
裕嗣 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2002133628A priority Critical patent/JP2003320416A/ja
Publication of JP2003320416A publication Critical patent/JP2003320416A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2ロール矯正時において表面スケールの剥離
のみならず表面凹凸も改善し、漏洩磁束法による自動表
面疵検査における探傷ノイズを軽減すると共に高精度の
探傷を可能にする棒鋼の2ロール矯正方法を提供するこ
と。 【解決手段】 黒皮棒鋼を2ロール式圧延機により矯正
するに際し、該棒鋼の曲がりを矯正すると共に、該棒鋼
の径が細くなるような大きな圧下力により矯正して、該
棒鋼の表面粗さを低減せしめること。前記棒鋼の径細り
量は、0.06mm以上とすることが好ましい。また、表
面粗さは、Rmaxの平均値で30μm以下とすることが
望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、黒皮棒鋼の2ロー
ル式矯正方法、特に、圧延時に生じる曲り矯正に加え、
探傷ノイズを軽減するための表面粗さの改善を図ること
ができる矯正方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】棒鋼の製造に際しては、2又は3ロール
圧延機にて熱間圧延後、精整工程に送られて矯正、探
傷、検査過程等を経て結束され、製品として出荷される
が、特に、製品品質の確保のためには高精度の探傷操作
が必須とされている。一般には、棒鋼の表面疵検査には
漏洩磁束法による自動探傷方式が実施されており、磁化
した棒鋼の表面疵部分から漏れる磁束を磁気センサーに
て検出することを基本原理としている。この漏洩磁束法
による自動表面疵検査装置は、棒鋼の表面粗さをノイズ
としてひろうため、棒鋼表面の粗さが検出精度に影響し
てくる。棒鋼表面の粗さは、当然ながら極力小さいこと
が望ましい。
【0003】一方、棒鋼の矯正作業は熱間圧延後の表面
疵検査前に行われ、棒鋼の曲り矯正が主体となっている
が、従来においても後工程の探傷精度を高める目的で、
黒皮棒鋼に2ロール矯正を施して、黒皮スケールの剥離
を良好にしかつ曲りを少なくする表面欠陥探傷方法が提
案されている(特開昭61−162746号公報)。ま
た、また、特開平01−91915号公報においては、
磨棒鋼製品を得るために、ガイドバーフェーシングの入
口側に研磨材を使用して2ロール矯正中にその前半でム
シレ、ビビリマーク、凹凸等を研磨し、後半ロールで磨
き効果を棒鋼製品に与えることよりなる2ロール矯正方
法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
61−162746号公報の方法では、表面スケール有
無による凹凸の緩和は可能であるが、素材本来の凹凸を
解消する手段ではないため、表面粗さの改善には不十分
であった。また、特開平01−91915号公報の矯正
方法においても、研磨材装入の手間、研磨材が切れた時
の品質のばらつき、研磨材のランニングコスト等の面で
非効率的な手段である。本発明は、このような従来技術
に鑑みなされたもので、2ロール矯正時の高圧下で表面
スケールの剥離のみならず表面凹凸も改善し、漏洩磁束
法による自動表面疵検査において、探傷ノイズを軽減す
ると共に高精度の探傷を可能にする黒皮棒鋼の2ロール
式矯正方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の要旨は次の通りである。 (1)黒皮棒鋼を2ロール式圧延機により矯正するに際
し、該棒鋼の曲がりを矯正すると共に、該棒鋼の径が細
くなるような大きな圧下力により矯正して、該棒鋼の表
面粗さを低減せしめることを特徴とする黒皮棒鋼の2ロ
ール式矯正方法。 (2)前記棒鋼の径細り量は、0.06mm以上とするこ
とを特徴とする(1)記載の黒皮棒鋼の2ロール式矯正
方法。 (3)前記棒鋼の表面粗さは、Rmaxの平均値で30μ
m以下とすることを特徴とする(1)又は(2)記載の
黒皮棒鋼の2ロール式矯正方法。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は棒鋼の矯正作業に用いられ
る2ロール矯正機の概略を示すもので、互いにロール軸
が斜交するように配置した凹ロール1及び凸ロール2か
らなるつづみ型ロールにて棒鋼3を挟持して、棒鋼3が
回転しながら繰り返し曲げを受け通過することで、曲率
を0に近付けて棒鋼の真直性を向上させるものである。
曲り矯正された棒鋼は引き続き漏洩磁束法に基づく自動
表面疵探傷装置に送られ、そこで表面疵検査を行う。
【0007】通常、棒鋼の矯正作業においては、圧延時
の曲り矯正のほかに、次工程の表面疵探傷装置での精度
確保のために矯正による表面粗さの改善が要求されてい
る。これは、図2に示す如く、探傷ノイズと表面粗さ
(Rmaxの平均値)との関係で、表面粗さが30μmを
超えるとノイズ出力がばらついて高くなる傾向があり、
表面粗さが30μm以下であれば、ノイズ出力は下限値
に到達するという理由による。従って、棒鋼の表面粗さ
は30μm以下とすることが探傷精度確保の上で必要で
ある。
【0008】本発明においては、上記の2ロール式矯正
機による矯正に際し、本来の棒鋼の真直度とスケール剥
離作用に加え、強圧下(高圧下)の矯正を施すことを特
徴としている。従前の矯正では材料の圧下はほとんど行
なっておらず、表面スケールが剥離する程度の押圧力で
棒鋼を2ロールで挟持しているにすぎない。本発明で
は、棒鋼の径が細くなるような大きな圧下力により矯正
を行うことにより、棒鋼表面の凹凸を均一化し、前述し
た30μm以下という表面粗さを確保するものである。
なお、実際に図1の矯正機において棒鋼矯正時に強圧下
を施すには、例えば矯正機のモータ容量を増大させる
か、或いは矯正後の剛性を向上させるとかの方法を採用
する。
【0009】本発明における強圧下の矯正としては、棒
鋼の径細り量で0.06mm以上とすることが好ましい。
図3にこの棒鋼の径細り量と表面粗さの関係を示すが、
この図によれば、スケールを除去しかつ表面凹凸を均一
化して、表面粗さ30μm以下を確保するためには、径
細り量は0.06mm以上とする必要があることを示して
いる。0.06mm未満では圧下が不十分で、目標とする
表面粗さが得られない。なお、この径細り量の下限は棒
鋼の径に関係なく適用される。また、径細り量の上限は
特に規定しないが、余り大きくしても設備的な負担が大
きくなり、また、材質的な問題も生じてくるので、実用
上大体0.3mm程度を上限とする。好適な径細り量の範
囲は0.06〜0.2mmである。また、本発明では矯正
時に強圧下するため、予めこの圧下量に見合った径を最
終製品径に付与した状態で矯正機に送り込むことが必要
とされる。
【0010】さらに、表面粗さを30μm以下とするこ
とで、表面疵深さ0.10mm以下保証の疵厳格材に対し
ても、自動表面疵検査装置の誤検出のない検査条件であ
る、S/N=3以上の確保を可能とする。
【0011】
【実施例】JIS規格S12Cに相当する化学成分で、
径が30mmφの熱間圧延後の黒皮棒鋼を供試材とし、径
細り量が0.06mmとなる強圧下で矯正した発明例と、
径細りが無くスケールが剥離する程度の圧下で矯正した
比較例とにおいて、表面粗さを測定すると共に、漏洩磁
束法探傷装置における疵深さとS/N(欠陥信号レベル
/ノイズ信号レベル)との関係を調査した。その結果を
図4に示す。発明例の表面粗さは、Rmaxの平均値が3
0.0μmであるが、比較例のそれは、45.7μmで
あった。そして、疵深さ0.1mmにおけるS/Nは、発
明例は3以上を確保しているが、比較例は3未満も出現
し、疵とノイズとの分離性が悪く検出精度が不安定であ
った。
【0012】
【発明の効果】以上の本発明により、棒鋼の表面スケー
ルの除去と共に表面凹凸を改善し得ることから、矯正後
の漏洩磁束法による表面疵検査における探傷ノイズを軽
減でき、探傷精度の向上を図ることが可能となった。こ
れによって、自動表面疵検査での誤検出が少なくなり、
品質保証が安定し、生産性向上の効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】2ロール矯正機の概要を示す説明図。
【図2】ノイズ出力と表面粗さとの関係を示す図。
【図3】表面粗さと径細り量の関係を示す図。
【図4】表面粗さ30μmレベルにおけるノイズ比(S
/N)と疵深さとの関係を示す図。
【符号の説明】
1 凹ロール 2 凸ロール 3 棒鋼

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 黒皮棒鋼を2ロール式圧延機により矯正
    するに際し、該棒鋼の曲がりを矯正すると共に、該棒鋼
    の径が細くなるような大きな圧下力により矯正して、該
    棒鋼の表面粗さを低減せしめることを特徴とする黒皮棒
    鋼の2ロール式矯正方法。
  2. 【請求項2】 前記棒鋼の径細り量は、0.06mm以上
    とすることを特徴とする請求項1記載の黒皮棒鋼の2ロ
    ール式矯正方法。
  3. 【請求項3】 前記棒鋼の表面粗さは、Rmaxの平均値
    で30μm以下とすることを特徴とする請求項1又は2
    記載の黒皮棒鋼の2ロール式矯正方法。
JP2002133628A 2002-05-09 2002-05-09 黒皮棒鋼の2ロール式矯正方法 Withdrawn JP2003320416A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002133628A JP2003320416A (ja) 2002-05-09 2002-05-09 黒皮棒鋼の2ロール式矯正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002133628A JP2003320416A (ja) 2002-05-09 2002-05-09 黒皮棒鋼の2ロール式矯正方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003320416A true JP2003320416A (ja) 2003-11-11

Family

ID=29544800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002133628A Withdrawn JP2003320416A (ja) 2002-05-09 2002-05-09 黒皮棒鋼の2ロール式矯正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003320416A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102009320A (zh) * 2010-12-04 2011-04-13 金川集团有限公司 黄铜棒线材矫直-滚光-调控应力的装置
KR101169651B1 (ko) 2004-07-01 2012-08-03 다이도 머시너리 가부시키가이샤 교정기

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101169651B1 (ko) 2004-07-01 2012-08-03 다이도 머시너리 가부시키가이샤 교정기
CN102009320A (zh) * 2010-12-04 2011-04-13 金川集团有限公司 黄铜棒线材矫直-滚光-调控应力的装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2652842B2 (ja) 線状材の疵処理方法および疵処理装置
JP2003320416A (ja) 黒皮棒鋼の2ロール式矯正方法
JP3075385B2 (ja) 熱間圧延材の表面傷除去方法
KR100920574B1 (ko) 박물재의 연속 냉간 압연 방법
KR101415716B1 (ko) 스트립 표면 스케일 제거 장치
JPH0518907A (ja) 鋼帯表面疵検査方法
JP4265603B2 (ja) 継目無鋼管用Fe−Cr合金ビレットの製造方法
JP4453299B2 (ja) 表面欠陥の少ない鋼帯の製造方法
JPH0739908A (ja) 表面疵発生の少ない継目無鋼管圧延方法
CN113732073A (zh) 一种精轧出口带钢平直度缺陷的修正方法
JPS6156713A (ja) 圧延工程におけるロ−ル疵の解消方法
KR100832434B1 (ko) 열연강판의 표면결함에 따른 오알지 자동 제어방법
KR20040006696A (ko) 열연공정에서 사용되는 압연롤의 표면연삭제어방법
JPH0745055B2 (ja) ステンレス鋼帯の連続疵取り研削ラインおよび研削方法
JP4244439B2 (ja) 金属帯の巻取り方法
JP2001191206A (ja) 鋼板の表面疵除去方法
JPH1110204A (ja) 熱間圧延材のスケール疵防止方法
CN116900067A (zh) 一种基于冷轧产品表面缺陷追溯方法
JPH06297031A (ja) 伸線方法
RU2227773C2 (ru) Способ оценки качества металлической заготовки
JPH07100504A (ja) 冷間圧延におけるワークロールシフト方法
JPS6227886B2 (ja)
CN114762867A (zh) 一种表面轧制缺陷的在线处理方法
JP2004160511A (ja) 鋼板の表面疵除去方法
CN116148294A (zh) 不锈钢热轧钢板表面氧化皮的截面结构表征方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050802