JP2003320051A - 防火区画体用孔閉塞治具 - Google Patents

防火区画体用孔閉塞治具

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JP2003320051A JP2002131987A JP2002131987A JP2003320051A JP 2003320051 A JP2003320051 A JP 2003320051A JP 2002131987 A JP2002131987 A JP 2002131987A JP 2002131987 A JP2002131987 A JP 2002131987A JP 2003320051 A JP2003320051 A JP 2003320051A
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克二 高原
Masahiro Iwasaki
正寛 岩崎
Toshio Takada
敏夫 高田
Koji Kaneda
好司 金田
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Nishi Nippon Electric Wire and Cable Co Ltd
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Nishi Nippon Electric Wire and Cable Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造、組立が簡単で、製品コスト、取付けコ
ストの低減化を図ることができるとともに、貫通孔に対
して長尺体が何れの挿通箇所であっても、その挿通状態
のまま貫通孔を閉塞することができる防火区画体用孔閉
塞治具を提供する点にある。 【解決手段】 防火区画体Bの貫通孔1に挿通する長尺
体Cに対応して、外周縁経由の案内切込み2aを介して
該長尺体Cを収容可能にする盤状の耐火材から形成さ
れ、耐火性落ち止め補助手段Eを介して長尺体Cを外套
状態のまま貫通孔を閉塞可能な孔蓋体2と、割リング状
に形成され、孔蓋体2を貫通して貫通孔1の内周面に接
当又は近接する位置決め突起4Aが形成されている押え
金具4とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力、電線ケーブ
ルなどの長尺体を挿通させるために床等に形成された貫
通孔に対して、防火構造を形成する防火区画体用孔閉塞
治具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の防火区画体用孔閉塞治具
AAとしては、例えば、図7に示すように、耐火材を充
填可能にした上部の受部111と、予めに耐熱性充填材
201を充填してある下部の受部112が形成された半
割筒状の合わせ枠110A,110Aを、建屋の床等に
形成された貫通孔100を挿通する電力ケーブル等の長
尺体300に対して、貫通孔部分の長尺体300を包囲
するように、上端部に形成されている掛け止め鍔113
を、貫通孔100周縁の外面に接当するまで落とし込ん
だ後、上部の受部111に割りリング状の底板114を
取付けて,その上に耐火材202を貫通孔100から突
出する長尺体300部分に至るまで、貫通孔100に対
応する部分には円柱状に、貫通孔100から突出する部
分には貫通孔102から離れる程に充填量が減少するよ
うな円錐状に充填して、貫通孔100内の長尺体300
と、貫通孔100から突出する長尺体300部分に耐火
構造を形成して、長尺体300が挿通する貫通孔102
に対する防火構造が形成されるものである。
【0003】そして、万が一に、例えば、床B下に火災
が生じて火災加熱が貫通孔100にまで至る場合には、
下部の受部112の耐熱性充填材201が熱膨張して、
貫通孔100内の長尺体300に延焼するのを阻止する
とともに、貫通孔100から突出する部分の長尺体30
0にまで燃焼が至った場合であっても、上部の受部11
1に充填されている耐火材202によって、延焼を食い
とめることができると言ったものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構造の防火区画体用孔閉塞治具AAにおいては、貫通孔
100内部分と貫通孔100から突出する部分とに、耐
熱性充填材201,耐火材202を、受部を形成した半
割筒体に支持させる構造であるので、構造が複雑で、部
品点数も多い構造であるので、製品コストの低減化、及
び、取付け作業時間の短縮化等の問題点を解消したい課
題が存在するものであった。
【0005】本発明は、上述の実状に鑑みて為されたも
のであって、その主たる課題は、構造、組立が簡単で、
製品コスト、取付けコストの低減化を図ることができる
とともに、貫通孔に対して長尺体が何れの挿通箇所であ
っても、その挿通状態のまま貫通孔を閉塞することがで
きる防火区画体用孔閉塞治具を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による
防火区画体用孔閉塞治具の特徴構成は、防火区画体の貫
通孔に挿通する長尺体に対応して、外周縁経由の案内切
込みを介して該長尺体を収容可能にする盤状の耐火材か
ら形成されているとともに、貫通孔周縁の外面に対応す
る外径の輪郭を有し、かつ、耐火性落ち止め補助手段を
介して長尺体を外套状態のまま貫通孔を閉塞可能な孔蓋
体と、貫通孔の内径よりも大なる外径の割リング状に形
成されているとともに、孔蓋体を貫通して貫通孔の複数
箇所の内周面に接当又は近接する位置決め突起が形成さ
れている押え金具とを備えている点にある。
【0007】上記特徴構成によれば、貫通孔に挿通する
長尺体を耐火材からなる孔蓋体によって外套することが
できるとともに、耐火性落ち止め及び押え金具を介して
長尺体を挿通位置状態のまま貫通孔を閉塞状態にするこ
とができるので、従来のこの種の閉塞冶具に比べて、防
火区画構造を形成する部品点数が少ないとともに、取付
け作業も簡単に実施することができ、製品コスト、取付
けコストの低減化、及び、組付け作業時間の短縮化を図
ることができる。
【0008】しかも、孔蓋体は、貫通孔を挿通する長尺
体の該当位置に案内する案内切込みを通して、長尺体を
外套することができるので、案内切込みを現状の長尺体
挿通位置に合わせて形成することによって、貫通孔に対
して長尺体が何れの挿通箇所であっても、その挿通状態
位置のまま貫通孔を火災遮断性能よく閉塞することがで
きる。
【0009】また、孔蓋体は盤状のものであり、押え金
具も割リング状のものであるので、嵩張らず取扱い性が
よいため、生産段階、製品流通段階、在庫段階、施工段
階の各段階での運搬性や取扱い性を従来のものに比し、
格段の向上を図ることができる。
【0010】本発明の請求項2による防火区画体用孔閉
塞治具の特徴構成は、前記孔蓋体が、保形性、粘性を有
する軟質パテ状の耐火材から形成されている点にある。
【0011】上記特徴構成によれば、例えば、ハサミな
どの切断工具を用いて、孔蓋体を容易に切込みや切抜き
を実施して、長尺体の挿通位置に対応位置する部分を刳
り貫くことができるので、貫通孔を挿通する長尺体の挿
通位置に対応する刳り貫きを迅速且つ適切に実施するこ
とができるので、施工現場に臨機に対応した品質の高い
作業を実行することがすることができる。
【0012】また、例えば、貫通孔を閉塞するように貫
通孔周縁の外面に載置された孔蓋体上に、耐火材等の耐
熱性充填材を手作業で肉盛りするなどして、孔蓋体自体
に応力が加わるようなことがあったとしても、孔蓋体自
体に保形性があること、孔蓋体が背後で耐火性落ち止め
補助手段の支持を受けていること、複数箇所で位置決め
突起が孔蓋体を貫通して孔蓋体の周縁部が貫通孔に落ち
込もうとするのが阻止されていることによって、多少の
応力に対向することができる。
【0013】本発明の請求項3による防火区画体用孔閉
塞治具の特徴構成は、前記耐火性落止め補助手段が、耐
火ネットと耐火シートとを積層した積層シート体から構
成されている点にある。
【0014】上記特徴構成によれば、耐火性落止め補助
手段を孔蓋体の貫通孔に対応する側に配備することによ
って、万が一の火災によって、耐火材からなる孔蓋体に
加熱によるクラックが生じ耐火材が脆くなるようなこと
があっても、耐火性落止め補助手段である積層シート体
によって落ち止めがなされて貫通孔の閉塞状態は維持さ
れるので、孔蓋体の火災遮断性能の向上を図ることがで
きる。
【0015】しかも、耐火性落止め補助手段が積層シー
ト体と言った肉薄厚さのものであるとともに、例えば、
ハサミ等の切断工具で切断することができる耐火ネット
と耐火シートである場合、予めに孔蓋体の片面に、孔蓋
体の粘着性又は別に接着手段によって貼着しておくこと
によって、取扱い上の部品点数を少なくすることができ
るので、施工作業性や施工取扱い性をより向上させるこ
とができる。
【0016】本発明の請求項4による防火区画体用孔閉
塞治具の特徴構成は、前記耐火性落止め補助手段が,貫
通孔の開口を交差状態で跨る耐火線状体から構成されて
いる点にある。
【0017】上記特徴構成によれば、例えば、押え金具
の位置決め突起を孔蓋体に貫通した状態で、押え金具の
被係止部に、例えば、鋼線、セラミック線等の耐火線状
体からなるV字状等の耐火性落止め補助手段を係止して
おき、押え金具の割リング部を通して孔蓋体に長尺体の
挿通位置に対応する刳り貫きを形成して、孔蓋体に外套
した状態のままで貫通孔を閉塞状態にすることによっ
て、貫通孔の開口に交差する耐火性落止め補助手段によ
って、貫通孔に対応位置する孔蓋体部分を背後から支持
することができ、万が一の火災によって、耐火材からな
る孔蓋体に加熱によるクラックが生じる事態になること
があっても、耐火性落止め補助手段によって落ち止めさ
れるので、孔蓋体の火災遮断性能の向上を図ることがで
きる。
【0018】本発明の請求項5による防火区画体用孔閉
塞治具の特徴構成は、前記耐火性落止め補助手段が、耐
火ネットと耐火シートとを積層した積層シート体と、押
え金具に被係止部を介して係止可能で、貫通孔の開口を
交差可能な耐火線状体とから構成されている点にある。
【0019】上記特徴構成によれば、耐火性落止め補助
手段を孔蓋体の貫通孔に対応する側に配備することによ
って、万が一の火災によって、耐火材からなる孔蓋体に
加熱によるクラックが生じ耐火材が脆くなるようなこと
があっても、耐火性落止め補助手段の積層シート体によ
って落ち止めがなされて貫通孔の閉塞状態は維持される
とともに、貫通孔の開口に交差状態で配備された耐火性
落止め補助手段の耐火線状体によって、例えば、孔蓋体
の貫通孔に対応する部分が長期にわたって高温環境に置
かれて孔蓋体の肉厚さが薄くなるような陥没による変形
が生じるような場合であっても、耐火性落止め補助手段
の耐火線状体によって孔蓋体を背後から支持することに
よって、孔蓋体が陥没による変形を阻止することができ
るので、孔蓋体の火災遮断性能の向上を図ることができ
る。
【0020】本発明の請求項6による防火区画体用孔閉
塞治具の特徴構成は、貫通孔から突出する長尺体部分を
包囲するように充填される耐熱性充填材が備えられてい
る点にある。
【0021】上記特徴構成によれば、万が一の火災によ
って、貫通孔から突出する部分の長尺体にまで延焼が至
った場合であっても、該当部分の長尺体部分を包囲する
ように耐熱性充填材が充填されているので、延焼を阻止
又はより遅延化することが可能である。
【0022】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕以下、本発明の
第1実施形態の防火区画体用孔閉塞治具Aを図面に基づ
いて説明する。この実施形態の防火区画体用孔閉塞治具
Aは、図1〜図4に示すように、コンクリート躯体等か
らなる防火区画体である床Bに形成され、長尺体Cが挿
通されている貫通孔1に対しての防火構造を形成するも
のである。図面上には、長尺体として、電線、制御線等
の4本のケーブルが一組となったケーブル群Cを貫通孔
1に挿通する例が示されている。また、通常、建屋内に
おいて、配線状態のケーブル群Cは、配線固定バンドや
配線支持具等を介して配線経路に沿うように拘束状態の
配線がなされているので、極力無だな弛みが生じないよ
うな配線状態になっており、当然に床Bの貫通孔1を挿
通する部分においても弛みなどは極力押えられているた
め、貫通孔1内でケーブル群Cを位置変更することがで
きる範囲は小さいことが多い。
【0023】防火区画体用孔閉塞治具Aは、図1に示す
ように、盤状に形成されているとともに、裏面に耐火性
落ち止め補助手段Eである積層シート体3が貼着されて
いる耐火材からなる孔蓋体2と、下面に複数の位置決め
突起4A…が形成されたC字割リング状の押え金具4と
から構成されている。
【0024】前記孔蓋体2は、ハサミ等の切断工具によ
って切込みや刳り貫きが可能な保形性、粘性を有する軟
質パテ状の公知の耐熱性充填材から形成されているとと
もに、床Bに形成された平面視円形状の貫通孔1 の開口
1Aよりも大なる輪郭外径を有し、厚さは、例えば、2
mm〜10mm程度の円盤状形態のものである。
【0025】孔蓋体2の全裏面には、格子縞状にグラス
ウール糸を編成した耐火ネット3Bと、アルミ箔からな
る耐火シート3Cとを一体的に積層した、耐火性落ち止
め補助手段Eである積層シート体3が接着剤等を介して
貼着されている。
【0026】前記押え金具4は、貫通孔1 の開口よりも
大なるC字状輪郭の割リング体から構成され、防火区画
体の貫通孔1周縁の外面B1に対応する外径を有し、ま
た、板厚さが、例えば、0.8mm〜5mm程度の鋼板
を用いて加工形成されたものである。ここで、押え金具
4は、鋼板以外にもスレート材板やセラミック材板等を
用いて加工形成されているものであってもよい。
【0027】この押え金具4において、割リング体の割
れ目4Cと対向する金具箇所には、開口が割れ目4Cに
向いた横溝4Dが形成された細幅板部分4Eが形成さ
れ、この細幅板部分4Eを中心に押え金具4を折り曲げ
やすくなっており、割れ目4Cを境にして対向する金具
端部4a,4aを、別々に手で掴んで上下に割れ目4C
広げることによって、貫通孔1に挿通するケーブル群C
をリング内側に案内収容することができるようになって
いる。
【0028】押え金具4の裏面には、貫通孔の内径より
僅かに小径の仮想円の円周に沿って、例えば、ほぼ90
度間隔で4つの位置決め突起4A…が下面方向に突出形
成されている。ここで、押え金具4は、図2,図3に示
すように、施工状態では、孔蓋体2に対して位置決め突
起4Aが貫通する積層状態となるとともに、孔蓋体2を
貫通した位置決め突起4A…の突出端は、貫通孔1に対
して内周面に当接又は近接する状態となって、貫通孔1
に対する位置合わせを簡単に実施することができるよう
になっている。各位置決め突起4Aの突出長さは、前記
孔蓋体2の肉厚さよりも長く設定されている。各全位置
決め突起4Aは、断面形状がL字状の金属板の一辺を押
え金具4の裏面に、スポット溶接などによって固着され
ている。
【0029】また、この第1実施形態の防火区画体用孔
閉塞治具Aにおいては、貫通孔1から突出するケーブル
群C部分を包囲するように充填される耐熱性充填材Dが
備えられており、図2〜図4に示すように、孔蓋体2か
ら突出するケーブル群C部分を、突出先端側程、充填量
が減少するような円錐状に充填されることになる。ここ
で、孔蓋体2に形成された案内切込み2a上にも耐熱性
充填材Dを肉盛りしてもよい。
【0030】このような構成によれば、貫通孔1におけ
るケーブル群Cの挿通位置を観察し、その観察位置に対
応して貼着されている積層シート体3ごと孔蓋体2を、
ハサミ等の切断工具を用いて、外周縁から案内切込み2
aを入れて該当部分を切り掻いて刳り貫き、この孔蓋体
の切込み2a始端を割れ目4Cに合せるとともに、位置
決め突起4Aを孔蓋体2に貫通させて、孔蓋体2と押え
金具4とを積層状態にして、両者を一体化する。
【0031】次に、貫通孔1を挿通するケーブル群Cに
対して、押え金具4の割れ目4Cを開いて孔蓋体2に形
成された案内切込み2aを介してケーブル群Cを収容
し、この状態で孔蓋体2を貫通孔1周縁の外面B1に載
置状態に取付ける。この取付けに際して、貫通孔1内に
積層シート3体を貫通する押え金具4の位置決め突起4
A…を収容する。
【0032】次に、孔蓋体2から突出するケーブル群C
部分を、突出先端側程、充填量が減少するような円錐状
に耐熱性充填材を充填して、当該防火区画体用孔閉塞治
具Aの施工は完了する。
【0033】ところで、孔蓋体2は、貫通孔1を挿通す
るケーブル群Cの該当位置に案内する案内切込み2aを
通して、ケーブル群Cを外套することができるので、案
内切込み2aを現状のケーブル群C挿通位置に対応して
形成することによって、貫通孔1に対してケーブル群C
が何れの挿通箇所であっても、その挿通状態位置のまま
貫通孔1を閉塞することができる。
【0034】〔第2実施形態〕以下、本発明を適用した
第2実施形態の防火区画体用孔閉塞治具Aを説明する。
ここで、第1実施形態と同一構成部分には、同一の符号
を記載してその詳細は省略し、異なる点を説明する。
【0035】この防火区画体用孔閉塞治具Aは、図5、
図6に示すように、貫通孔1を閉塞した状態で、孔蓋体
2の裏面に貼着された積層シート体3と、貫通孔1との
間に、貫通孔1の開口1Aを交差可能な耐火線状体5を
配置した構成になっているものである。
【0036】前記耐火線状体5は、中央を渦巻きして平
面視V字状に形成した鋼鉄製の線材から構成され、中央
の渦巻き部の渦孔に下方から底皿付きのピン6を一体挿
入化してあり、180度間隔で押え金具4位置に穿孔さ
れたピン挿入孔4b,4bに対してピン部分6aを挿入
可能に構成されている。
【0037】この第2実施形態では、孔蓋体2の裏面に
貼着された積層シート体3と耐火線状体5とから耐火性
落止め補助手段Eが構成されている。
【0038】このような構成によれば、貫通孔1におけ
るケーブル群Cの挿通位置を観察し、その観察位置に対
応して貼着されている積層シート体3ごと孔蓋体2を、
ハサミ等の切断工具を用いて、外周縁から案内切込み2
aを入れて該当蓋体部分を切り掻いて刳り貫き、この孔
蓋体2の案内切込み2a始端を割れ目4Cに重ねあわせ
た状態にするとともに、位置決め突起4Aを孔蓋体2に
貫通させて、孔蓋体2と押え金具4とを積層状態にし
て、両者を一体化する。
【0039】次に、貫通孔1を挿通するケーブル群Cに
対して、押え金具4の割れ目4Cを介して孔蓋体2に形
成された案内切込み2aを開いてケーブル群Cを収容す
る。
【0040】次に、予めに、貫通孔1の開口1Aを18
0度間隔で交差するように載置してある一対の耐火線状
体5に対して、ケーブル群Cを挿通する孔蓋体2と押え
金具4とを載置する。この載置に際して、底皿付きのピ
ン6のピン部分6aを孔蓋体2の裏面側から貫通して、
その貫通突出するピン部分6aを、押え金具4のピン挿
入孔4bに挿入して、挿入孔4bから更なる挿入突出す
るピン部分6aがある場合には、ペンチ等を用いて折り
曲げ処理しておく。
【0041】次に、孔蓋体2から突出するケーブル群C
部分を、突出先端側程、充填量が減少するような円錐状
に耐熱性充填材を充填して、当該防火区画体用孔閉塞治
具Aの施工は完了する。
【0042】尚、上記とは異なって、押え金具4の18
0度間隔位置に下向きの係止ピンを垂下設した構成にし
ておき、貫通孔1への閉塞の際に、耐火線状体5のV字
中央部の渦巻き孔に、ピン部分を係止状態にする構成で
あってもよい。
【0043】〔その他の実施形態〕1) 上記各実施形
態では、孔蓋体2の裏面に耐火性落止め補助手段Eであ
る積層シート体3を貼着するものについて説明したが、
本発明はこれに限らず、耐熱性充填材にガラスウール等
を混ぜ込んだ構成にすることによって、保形性を高めた
構成にしてもよい。この場合、孔蓋体2の形成段階を利
用して、保形性を高める素材を混合することによって、
耐火性落止め補助手段Eを孔蓋体2と一体化した構成を
形成するこも可能になるため、孔蓋体2とは別の耐火性
落止め補助手段Eを貼着する必要ないため、部品点数の
削減化を図ることができる。
【0044】2) 上記第2実施形態では、孔蓋体2の
裏面に貼着された積層シート体3と耐火線状体5とから
耐火性落止め補助手段Eを構成するものについて説明し
たが、積層シート体3は設けず耐火線状体5単独で耐火
性落止め補助手段Eを構成するものであってもよい。
【0045】3) 上記実施形態では、電線や制御線等
のケーブル群Cを対象にする防火区画体用孔閉塞治具A
について説明したが、本発明はこれに限らず、空調機に
用いられる空調用冷媒配管等を対象にする防火区画体用
孔閉塞治具Aに適用するものであってもよい。
【0046】4) 上記各実施形態の孔蓋体2、積層シ
ート体3、押え金具4の輪郭形状は、平面視で円形状の
板体のものについて説明したが、これに限らず、貫通孔
1の内径よりも大きな外径を有する楕円形状、方形形状
であってもよい。
【0047】5) 上記各実施形態では、孔蓋体2から
突出するケーブル群C部分を耐熱性充填材によって外嵌
包囲するものについて説明したが、本発明はこれに限ら
ず、このような、孔蓋体2から突出するケーブル群C部
分を耐熱性充填材によって外嵌包囲する構成を用いない
ものであってもよい。この場合、孔蓋体2自体の厚さを
厚肉にしたものを用いて、貫通孔1の閉塞性及びケーブ
ル群C部分の耐火性能の向上を得るものであってもよ
い。
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1実施形態の防火区画体用
孔閉塞治具を示す分解斜視図
【図2】防火区画体用孔閉塞治具を貫通孔周縁の外面に
取付けた状態を示す簡略斜視図
【図3】防火区画体用孔閉塞治具を取付けた状態を示す
断面図
【図4】貫通孔を挿通する長尺体を防火区画体用孔閉塞
治具で閉塞した状態を示す簡略平面図
【図5】防火区画体用孔閉塞治具を貫通孔周面の外面に
取付けた状態を示す簡略斜視図
【図6】本発明を適用した第2実施形態の防火区画体用
孔閉塞治具を示す分解斜視図
【図7】従来の防火区画体用孔閉塞治具を示す簡略断面
【符号の説明】
A 防火区画体用孔閉塞治具 B 床(防火区画体) B1 貫通孔周縁の外面 C ケーブル群(長尺体) D 耐熱性充填材 E 耐火性落ち止め補助手段 1 貫通孔 2 孔蓋体 2B 耐火ネット 2C 耐火シート 3 積層シート体 5 耐火線状体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高原 克二 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 (72)発明者 岩崎 正寛 東京都江東区木場1丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 (72)発明者 高田 敏夫 大分県大分郡挟間町大字下市287 西日本 電線株式会社内 (72)発明者 金田 好司 大阪府茨木市宮島2丁目6番1号 因幡電 機産業株式会社生産事業部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防火区画体の貫通孔に挿通する長尺体に
    対応して、外周縁経由の案内切込みを介して該長尺体を
    収容可能にする盤状の耐火材から形成されているととも
    に、貫通孔周縁の外面に対応する外径の輪郭を有し、か
    つ、耐火性落ち止め補助手段を介して長尺体を外套状態
    のまま貫通孔を閉塞可能な孔蓋体と、貫通孔の内径より
    も大なる外径の割リング状に形成されているとともに、
    孔蓋体を貫通して貫通孔の複数箇所の内周面に接当又は
    近接する位置決め突起が形成されている押え金具とを備
    えている防火区画体用孔閉塞治具
  2. 【請求項2】 前記孔蓋体が、保形性,粘性を有する軟
    質パテ状の耐火材から形成されている請求項1記載の防
    火区画体用孔閉塞治具。
  3. 【請求項3】 前記耐火性落止め補助手段が、耐火ネッ
    トと耐火シートとを積層した積層シート体から構成され
    ている請求項1又は請求項2記載の防火区画体用孔閉塞
    治具。
  4. 【請求項4】 前記耐火性落止め補助手段が,貫通孔の
    開口を交差状態で跨る耐火線状体から構成されている請
    求項1,2又は3記載の防火区画体用孔閉塞治具。
  5. 【請求項5】 前記耐火性落止め補助手段が、耐火ネッ
    トと耐火シートとを積層した積層シート体と、押え金具
    に被係止部を介して係止可能で、貫通孔の開口を交差可
    能な耐火線状体とから構成されている請求項1,2,3
    又は4記載の防火区画体用孔閉塞治具。
  6. 【請求項6】 貫通孔から突出する長尺体部分を包囲す
    るように充填される耐熱充填材が備えられている請求項
    1〜5のいずれか1項に記載の防火区画体用孔閉塞治
    具。
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