JP2003319758A - D−グルコース吸収抑制方法及びd−グルコース吸収抑制剤 - Google Patents

D−グルコース吸収抑制方法及びd−グルコース吸収抑制剤

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JP2003319758A JP2002131552A JP2002131552A JP2003319758A JP 2003319758 A JP2003319758 A JP 2003319758A JP 2002131552 A JP2002131552 A JP 2002131552A JP 2002131552 A JP2002131552 A JP 2002131552A JP 2003319758 A JP2003319758 A JP 2003319758A
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Hideki Yamamoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カロリー摂取過多気味の人、肥満の人あるい
は糖尿病の人に対し、優れたダイエット効果や血糖値コ
ントロール効果を示す、新規なD−グルコース吸収抑制
方法またはD−グルコース吸収抑制剤並びにそのような
効果を有する飲食品及びペットフードを提供する。 【解決手段】 D−グルコースまたはD−グルコースを
構成糖の一つとして含む糖質を摂取させる際に、摂取と
同時および/または前後にL−アラビノースまたはL−
アラビノース含有物を摂取させることを特徴とするD−
グルコース吸収抑制方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種飲食品のグリ
セミック・インデックス(GI値、様々の糖質を摂取し
た場合の血糖値上昇曲線下面積、総吸収量に相当)を減
少させることができるD−グルコース吸収抑制方法及び
D−グルコース吸収抑制剤並びに同効果を有する飲食品
及びペットフードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】D−グルコースは、消化管を介して生体
内に吸収されると解糖系を介してエネルギー源となる物
質であり、生命活動を行なう際には必要不可欠の成分で
ある。しかし、近年、D−グルコースならびにD−グル
コースを構成糖の一つとする糖質、具体的にはデンプ
ン、シュクロース等の摂取過多による肥満が健康に及ぼ
す悪影響が顕著になっている。肥満は、高血圧、耐糖能
異常、高脂血症等を合併し易く、虚血性心疾患、脳卒
中、糖尿病等の危険因子とも考えられており、成人病予
防の観点から、D−グルコースの吸収を抑制することに
よる肥満対策は極めて重要である。
【0003】これまでに、肥満防止効果を持つ様々な成
分が報告されているが、その多くはα−グルコシダーゼ
阻害活性を持つ成分である。これらは、二糖や多糖の消
化を阻害することにより遊離単糖(おもにD−グルコー
ス)の生成量を抑え、吸収量を低減することで肥満を防
止するという効果を持つものであった。そのようなα−
グルコシダーゼ阻害活性を持つひとつとしてL−アラビ
ノースが知られていた。
【0004】L−アラビノースは、シュクロースに近い
味質を持ち、難吸収性を示すノンカロリーの糖質であ
る。自然界では、高等植物のヘミセルロース中にアラビ
ナン、アラビノキシラン等多糖体の構成糖等として存在
している。単糖の状態では、微量ではあるが味噌や酒等
の発酵食品、インスタントコーヒー等に含まれている。
【0005】L−アラビノースのα−グルコシダーゼ阻
害の作用機序については、檜作進氏の報文(J.App
l.Glucosci.,Vol.46,N0.2,
p.159−165(1999))に詳述されている。
これによれば、L−アラビノースは十二指腸、小腸粘膜
の微絨毛膜表面(粘膜刷毛縁)に局在するシュクラーゼ
(二糖加水分解酵素)を不拮抗型で阻害する(図1参
照)。その結果、摂取した炭水化物のD−グルコースや
D−フルクトースへの分解が緩やかに起こるようになる
ため、十二指腸や空腸上部での吸収が少なくなり、小腸
中部、下部で消化吸収するようになる。すなわち、小腸
全体を使って単糖の吸収がゆっくりと行なわれるため、
食後の急峻な血糖値上昇(過血糖)を抑制、満腹感が持
続し、食欲を抑えられることから、ダイエット効果を示
すというものである。
【0006】また、L−アラビノースのα−グルコシダ
ーゼ阻害の選択性については、Seriらの報文(Me
tabolism,Vol.45,No.11,p.1
368−1374(1996))に詳述されている。こ
れによれば、L−アラビノースはシュクラーゼを選択的
に阻害し、マルターゼ、ラクターゼ等、他のα−グルコ
シダーゼに対する阻害はほとんど認められないとなって
いる。また、D−グルコースの吸収抑制作用についても
触れられているが、1g/KgのD−グルコースを負荷
したマウスにおいて、D−グルコースに対してL−アラ
ビノースを2.5〜10%共存させてもD−グルコース
の吸収を抑制する効果は認められないというものであっ
た。つまり、これまでL−アラビノースは、ショ糖にお
ける二糖加水解酵素であるシュクラーゼ以外の二糖加水
解酵素をほとんど阻害しないため、ショ糖の摂取による
血糖値の上昇を抑制するものの、D−グルコース自体の
摂取やショ糖以外の糖類の摂取に伴う血糖値の上昇を抑
制することは全く知られていなかった。
【0007】一方、D−グルコースの吸収を直接に抑制
する物質としては、ギムネマ酸、フロリジン等が知られ
ているが、これらは食品の味質に影響するため、食品に
添加する場合には何らかの処理を施す必要がある。フロ
リジンは医療用、研究用に使用されており、食品に用い
るには高価であり、また大量に摂取した場合の安全性に
も問題が有った。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、飲食品など
に用いても安全性に問題がなく、かつ安価に、D−グル
コースの吸収を抑制する方法などを提供することを目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討した結果、今まで、二糖の消化
を抑制することで二糖摂取時の血糖値の上昇を抑制する
効果、すなわち、α−グルコシダーゼ阻害活性を持つと
して知られていたL−アラビノースについて、D−グル
コースに対して一定濃度以上の量を共存させた場合に
は、D−グルコースの吸収自体が抑制されるという新知
見(図2参照)を得て、本発明に至った。
【0010】すなわち、本発明の第一は、D−グルコー
スが生体細胞内に吸収される際に、L−アラビノースを
共存させることを特徴とするD−グルコース吸収抑制方
法を要旨とするものであり、好ましくは、生体細胞が、
腸管内壁上皮細胞である。また、L−アラビノースを共
存させる好ましい手段としては、D−グルコースまたは
D−グルコースを構成糖の一つとして含む糖質を摂取さ
せる際に、摂取と同時および/または前後にL−アラビ
ノースまたはL−アラビノース含有物を摂取させるもの
である。本発明の第二は、L−アラビノースを有効成分
とすることを特徴とするD−グルコース吸収抑制剤を要
旨とするものである。本発明の第三は、糖質を含む飲食
品において、該飲食品中のD−グルコース及び構成糖と
して含まれるD−グルコースのうち分解・吸収されるも
のの量に対して、10質量%を超える量のL−アラビノ
ースが含まれていることを特徴とする飲食品を要旨とす
るものである。本発明の第四は、糖質を含むペットフー
ドにおいて、該ペットフード中のD−グルコース及び構
成糖として含まれるD−グルコースのうち分解・吸収さ
れるものの量に対して、10質量%を超える量のL−ア
ラビノースが含まれていることを特徴とするペットフー
ドを要旨とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で使用されるL−アラビノースは、粉末、糖液、
結晶あるいは顆粒等、あらゆる形態のものが使用でき
る。また、アラビナン、アラビノキシランまたはアラビ
ノガラクタンを含有する天然物を、アラビナン、アラビ
ノキシランまたはアラビノガラクタン分解酵素により直
接酵素処理することにより得られるL−アラビノースが
遊離した酵素処理天然物およびその抽出物であってもよ
い。
【0012】L−アラビノースが遊離した酵素処理天然
物およびその抽出物を製造する方法の詳細は、先に本発
明者らが開発したL−アラビノースの製造方法並びにL
−アラビノース含有酵素処理物およびその製造方法(特
願2000−224013、特願2000−28874
5)に記載されている。
【0013】本発明の第一のD−グルコース吸収抑制方
法は、上記のL−アラビノースを、D−グルコースが生
体細胞内に吸収される際に共存させるものである。生体
としては、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類などが
挙げられる。哺乳類としては、ヒト、サル、チンパンジ
ーなどの霊長目、イヌ、ネコ、アライグマ、フェレット
などの食肉目、ウサギ目、ネズミ、ハムスター、モルモ
ット、リスなどのげっ歯目、コアラ、カンガルーなどの
有袋目、ウマなどの奇蹄目等が挙げられる。これら生体
では、D−グルコースの吸収は主に腸管内壁上皮細胞で
行われる。
【0014】共存させるL−アラビノースの量として
は、吸収されるD−グルコースに対して、1〜100%
が好ましく、5〜50%がさらに好ましく、10〜30
%が最も好ましい。
【0015】本発明のD−グルコース吸収抑制方法は、
D−グルコースが吸収される際にL−アラビノースが共
存すればいかなる方法にも限定されないが、好ましく
は、D−グルコースまたはD−グルコースを構成糖の一
つとして含む糖質を摂取させる際に、摂取と同時および
/または前後にL−アラビノースまたはL−アラビノー
ス含有物を摂取させればよい。D−グルコースを構成糖
の一つとする糖質を摂取した場合にも各種分解酵素によ
り最終的にD−グルコースにまで分解され、D−グルコ
ースとして吸収されるため、L−アラビノースを共存さ
せることによるD−グルコース吸収抑制効果が発揮され
る。
【0016】このような、D−グルコースを構成糖の一
つとして含む糖質として、シュクロース、ラクトース、
マルトース、イソマルトース、トレハロース、パラチノ
ース、乳果オリゴ糖、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリ
ゴ糖、イソマルトオリゴ糖、マルトオリゴ糖、大豆オリ
ゴ糖、ラフィノース、ゲンジオリゴ糖、シクロデキスト
リン、アミロース、アミロペクチン、デンプン等が挙げ
られる。これらのうち、シュクロース以外のものは、L
−アラビノースが阻害しないと考えられている二糖水解
酵素等によってD−グルコースに分解される糖質であ
り、本発明はこれらの糖質の摂取に伴う血糖値の上昇も
抑制するという効果を奏するものである。
【0017】L−アラビノースまたはL−アラビノース
含有物を摂取する時は、D−グルコースまたはD−グル
コースを構成糖の一つとして含む糖質を摂取させる際
に、同時にあるいはその前後でよいが、前後の時間は、
L−アラビノースまたはL−アラビノース含有物の摂取
量にもよるが、D−グルコースが吸収される際に、10
〜30質量%程度共存すれば特に制限されない。好まし
くは、D−グルコースまたはD−グルコースを構成糖の
一つとして含む糖質の摂取前120分以降、摂取後12
0分以前である。さらに好ましくは摂取前60分以降で
ある。なお、L−アラビノースまたはL−アラビノース
含有物をカプセルにするなどして溶出時間を制御できる
場合には相当前から服用していても本発明の効果を得る
ことができる。
【0018】L−アラビノースまたはL−アラビノース
含有物の摂取量は、D−グルコースが吸収される際に、
10〜30質量%程度共存するようになれば特に制限さ
れないが、好ましくは摂取されるD−グルコースまたは
糖質に含まれるD−グルコースに対して、1〜100%
が好ましく、5〜50%がさらに好ましく、10〜30
%が最も好ましい。
【0019】本発明の第二のD−グルコース吸収抑制剤
は、L−アラビノースを有効成分とするものであり、上
記したL−アラビノースが用いられる。L−アラビノー
スの形態としては、粉末、糖液、結晶あるいは顆粒等、
L−アラビノースが遊離した酵素処理天然物およびその
抽出物をそのまま、あるいは水、エタノール、エチレン
グリコール、ポリエチレングリコール等の液状担体、セ
ルロース、ポリアミド粉末等の固形担体等の無毒性担体
で希釈して、アンプル剤、顆粒剤、錠剤、丸剤、カプセ
ル剤、シロップ剤等に常法にしたがって調製したものが
挙げられる。本発明のD−グルコース吸収抑制剤を、食
事中に含まれるD−グルコース当量に対して1〜100
%、好ましくは5〜50%、さらに好ましくは10〜3
0%のL−アラビノースが摂取できるように服用すれば
よい。
【0020】本発明の第三の飲食品は、クッキー、ビス
ケット等の菓子類、アイスクリーム、シャーベット等の
冷菓類、コーヒー、ジュース等のドリンク類のほか、砂
糖、餡、ジャム、コーンフレーク等の糖質を含む飲食品
において、飲食品に含まれD−グルコースおよび構成糖
として含まれるD−グルコースのうち分解・吸収される
ものの量に対して10質量%を超える量のL−アラビノ
ースを含有するものである。好ましくは、15〜30質
量%である。この飲食品を作る方法は特に限定されず、
製造工程の中でL−アラビノースを添加すればよい。
【0021】本発明の第四のペットフードは、トウモロ
コシ、麦、イネ、エンバク類、いも類、豆類、果物類等
の飼料作物を含むペットフードにおいて、ペットフード
に含まれD−グルコースおよび構成糖として含まれるD
−グルコースのうち分解・吸収されるものの量に対して
10質量%を超える量のL−アラビノースを含有するも
のである。好ましくは、15〜30質量%である。この
ペットフードを作る方法は特に限定されず、製造工程の
中でL−アラビノースを添加すればよい。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。 実施例1(D−グルコース負荷による血糖値上昇抑制試
験) 表1に示したサンプル1、2を調製した。Wistar
ラット(雄、1群=5匹、5週齡)を試験前日より絶食
させた後、各サンプルを2mL/100g体重(1g/
Kg体重相当量)ずつ胃内に直接投与し、投与前および
投与後15分、30分、60分、120分での尾静脈血
の血糖値の変化を血糖測定機器:アトラスト(販売元:
帝人)で測定した。数値は投与前の血糖値との変化量を
Δ血糖値で表し、各群(n=5)の平均±標準偏差とし
た。
【0023】
【表1】
【0024】図3は、この結果を示すものである。血糖
値の変動はサンプル1(対照)で投与後15分以内に急
激に起こっているが、サンプル2(L−アラビノース2
0%添加)では、血糖値の上昇面積自体が約60%まで
減少していることから、L−アラビノースがD−グルコ
ースの吸収自体を抑制していることが示唆される。
【0025】実施例2(マルトース負荷による血糖値上
昇抑制試験) 表2に示したサンプルを用いた以外は実施例1と同様に
して行った。
【0026】
【表2】
【0027】図4は、実施例2の血糖値上昇抑制試験の
結果を示すものである。血糖値の変動はサンプル3(対
照)で投与後60分以内に急激に起こっているが、サン
プル4(L−アラビノース20%添加)では、血糖値の
上昇面積自体が約60%まで減少していることから、L
−アラビノースがマルトースの分解物であるD−グルコ
ースの吸収自体を抑制していることが示唆される。
【0028】実施例3(トレハロース負荷による血糖値
上昇抑制試験) 表3に示したサンプルを用いた以外は実施例1と同様に
して行った。
【0029】
【表3】
【0030】図5は、実施例3の血糖値上昇抑制試験の
結果を示すものである。血糖値の変動はサンプル5(対
照)で投与後60分以内に急激に起こっているが、サン
プル6(L−アラビノース20%添加)では、血糖値の
上昇面積自体が約70%まで減少していることから、L
−アラビノースがトレハロースの分解物であるD−グル
コースの吸収自体を抑制していることが示唆される。
【0031】
【発明の効果】本発明のD−グルコース吸収抑制剤また
は食品の摂取により、D−グルコースの摂取過多を抑え
ることができ、D−グルコース等の摂取による血糖値の
上昇を緩やかにし、ひいては肥満の発生の低減、肥満に
伴なう種々の疾病を予防する効果が期待できる。また、
近年、肥満対策として注目されている各種食品等のグリ
セミックインデックス値(GI値)を減少させるのに有
効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来知られていたL−アラビノースの作用を示
す模式図である。
【図2】今回新たに見出されたL−アラビノースの作用
を示す模式図である。
【図3】D−グルコース負荷による血糖値上昇抑制試験
の結果を示す図である。
【図4】マルトース負荷による血糖値上昇抑制試験の結
果を示す図である。
【図5】トレハロース負荷による血糖値上昇抑制試験の
結果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23L 2/38 A61K 31/7004 A61K 31/7004 A61P 3/04 A61P 3/04 43/00 111 43/00 111 A23L 2/00 G Fターム(参考) 2B005 AA06 KA02 MB09 2B150 AA06 AB10 BC01 BE04 DC15 4B017 LC04 LK12 4B018 MD28 ME01 ME03 4C086 AA01 AA02 EA01 MA01 MA04 MA52 NA14 ZA70 ZC20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 D−グルコースが生体細胞内に吸収され
    る際に、L−アラビノースを共存させることを特徴とす
    るD−グルコース吸収抑制方法。
  2. 【請求項2】 生体細胞が、腸管内壁上皮細胞である請
    求項1記載のD−グルコース吸収抑制方法。
  3. 【請求項3】 D−グルコースまたはD−グルコースを
    構成糖の一つとして含む糖質を摂取させる際に、摂取と
    同時および/または前後にL−アラビノースまたはL−
    アラビノース含有物を摂取させることを特徴とする請求
    項1または2記載のD−グルコース吸収抑制方法。
  4. 【請求項4】 L−アラビノースを有効成分とすること
    を特徴とするD−グルコース吸収抑制剤。
  5. 【請求項5】 糖質を含む飲食品において、該飲食品中
    のD−グルコース及び構成糖として含まれるD−グルコ
    ースのうち分解・吸収されるものの量に対して、10質
    量%を超える量のL−アラビノースが含まれていること
    を特徴とする飲食品。
  6. 【請求項6】 糖質を含むペットフードにおいて、該飼
    料中のD−グルコース及び構成糖として含まれるD−グ
    ルコースのうち分解・吸収されるものの量に対して、1
    0質量%を超える量のL−アラビノースが含まれている
    ことを特徴とするペットフード。
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