JP2002345411A - 肥満防止用ペットフード及びその製造方法並びにペットの肥満防止方法 - Google Patents
肥満防止用ペットフード及びその製造方法並びにペットの肥満防止方法Info
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Abstract
のペットに対し、優れたダイエット効果や糖尿病合併症
予防効果を示す、新規な肥満防止用ペットフードを提供
する。 【解決手段】 ペットフードに、酵素処理ビートパルプ
を配合することで得られる、新規な肥満防止用ペットフ
ード。
Description
フード及びその製造方法並びにペットの肥満防止方法に
関するものである。
大幅に増大しており、ペットには、家庭での飼育に際し
て工場生産されたペットフードが餌料として使用されて
いる。ペットフードは近年のペットブームの後押しを受
け、嗜好性をアップさせたもの、栄養のバランスを考え
たもの、体調を整えるもの、糞尿の消臭を期待したも
の、薬理成分を含有したもの等、多種多様化している。
しかし、運動不足や摂取過多による肥満や糖尿病といっ
た疾病が多発し、ペットの飼主にとっては深刻な問題と
なっている。
させたり、あるいは食物繊維を一定量以上含有するペッ
トフードを与えたり等、様々な対策が採られているが、
給与量を低減させることは健康状態を損なうことが有
り、また、食物繊維を一定量以上含有するペットフード
は、ペットの嗜好や消化能力に合わず、結果、食事量が
低減して健康状態を損なう原因となる。また、総摂取カ
ロリーを抑えたペットフードも有るが、これもペットの
嗜好に合うものではなかった。
しては、動物用医薬品等の投与が行なわれている。ペッ
トに該医薬品等を投与する場合、多くはそのままあるい
はペットフードに混ぜて与えるが、コツが必要であった
り、服用したかどうかの確認が必要であったり、ペット
によっては吐き出す場合があったり、また、飼主が忘れ
たりし、ペットや飼主に精神的、肉体的負担を与えるば
かりでなく、効果が十分に得られない場合も多く有る。
さらに、疾病の状態を把握しにくいため、投与量の設定
が適切でないために、十分な効果が出なかったり、副作
用が現れたりすることも少なくなかった。
ースに近い味覚を持ち、難吸収性を示すノンカロリーの
糖質である。また、シュクロース等の二糖を加水分解す
る酵素を阻害することから、シュクロース摂取時の血糖
値上昇を抑制するという効果も知られている。このよう
なL−アラビノースの特性を利用してL−アラビノース
を配合した体脂肪蓄積抑制剤(特開平7−309765
号公報、特開平7−242551号公報)、過血糖付随
疾患の予防・治療剤(特開平6−65080号公報)や
ダイエット甘味料、肥満予防剤(特再平6‐81205
7号公報)やペットフード(特開平2−299555号
公報)などが知られている。
害の作用機序については、檜作進氏の報文(J.App
l.Glucosci.,Vol.46,N0.2,
p.159−165(1999))によれば、L−アラ
ビノースは十二指腸、小腸粘膜の微絨毛膜表面(粘膜刷
毛縁)に局在するマルターゼやスクラーゼ等の二糖類分
解酵素を不拮抗型で阻害する。その結果、摂取した炭水
化物のグルコースやフルクトースへの分解が緩やかに起
こるようになるため、十二指腸や空腸上部での吸収が少
なくなり、小腸中部、下部で消化吸収するようになる。
すなわち、小腸全体を使って単糖の吸収がゆっくりと行
なわれるため、食後の急峻な血糖値上昇(過血糖)を抑
制、満腹感が持続し、食欲を抑えられることから、ダイ
エット効果を示すと言うものである。
ナン、アラビノキシラン又はアラビノガラクタンの形で
含有する天然物にアラビナン等分解酵素を直接作用さ
せ、L−アラビノースならびにL−アラビノースを含有
する酵素処理天然物を得る新規な方法を見出し、すでに
出願している(特願2000−224013、特願20
00−288745)。
整腸作用、血中コレステロール低下作用、血糖値上昇抑
制作用等が現れることが知られている。
ラビノースを配合するペットフードにおいては、L−ア
ラビノースが高価であるためペットフードの価格が高く
なるという問題があり、肥満防止効果が充分に現われ、
かつ手頃な価格のペットフードは今まで存在していなか
った。
おいては、ペットの嗜好や消化能力に合わず、結果、食
事量が低減して健康状態を損なうという問題点があっ
た。
制する効果と食物繊維による整腸作用とを併せ持つ、簡
便な方法で得られる肥満防止用ペットフード及びその製
造方法並びにそのペットフードによるペットの肥満防止
方法を提供することを目的とする。
を解決するため、既にペットフード原料として用いられ
ているビートパルプに着目し、鋭意検討した結果、ビー
トパルプを酵素処理して得られる酵素処理ビートパルプ
に、L−アラビノースとともに食物繊維が適量含有され
ることを見出し、本発明に到達した。
パルプを含有することを特徴とする肥満防止用ペットフ
ードを要旨とするものであり、本発明の第二は、ビート
パルプを酵素で処理し、得られた酵素処理ビートパルプ
を他のペットフード原料と混合してペットフードを製造
することを特徴とする肥満防止用ペットフードの製造方
法を要旨とするものであり、本発明の第三は、前記の肥
満防止用ペットフードをペットに給与することを特徴と
するペットの肥満防止方法を要旨とするものである。
本発明で用いられるビートパルプは、製糖工程でシュク
ロース糖液搾取の際に生産される副産物(ビート搾りか
す)であり、L−アラビノースを多糖体であるアラビナ
ン、アラビノキシラン等として15〜20重量%含んで
いる。本発明においては、通常の搾取操作において生じ
るものであれば、とくに限定なく使用することができ
る。
パルプに作用してL−アラビノースを遊離する活性を有
する酵素である。具体的には、アラビナーゼ(アラバナ
ーゼ)、アラビノフラノシダーゼ等のアラビナン分解酵
素が挙げられる。アラビナン分解酵素の起源としては、
細菌(Bacillus subtilis、Stre
ptomyces sp.)、酵母(Rhodotor
ula sp.)、糸状菌(Aspergillus
niger、 A.oryzae、 A.pulveru
lentus、 A.terreus、 A.japon
icus、 A.flavus、 Trichoderm
a reesei、 T.viride、 Tricho
sporon penicillatum、Rhizo
pussp.)などが挙げられるが、Aspergil
lus由来の酵素が好適である。特にAspergil
lus niger由来の酵素が好ましい。
ている方法により培養して得られた培養上清もしくは菌
体中に生産されるが、本発明においては、これらの酵素
を含有するいかなる画分を用いてもよい。また、必要に
応じてこれらの酵素を含有する画分を常法により精製あ
るいは部分精製して使用することもできる。また、市販
の酵素を使用してもよい。本発明では特に新日本化学工
業株式会社製アラビナーゼ、スミチームARSを高活性
の市販酵素として使用することが好ましい。
クチナーゼ、ガラクタナーゼなどのヘミセルラーゼ酵素
剤もまた、ビートパルプに作用させるとL−アラビノー
スを遊離する活性を示す場合がある。これら酵素が標記
されている活性に加えて幾分かはアラビナン、アラビノ
キシラン、アラビノガラクタン分解活性を有する場合
や、主成分である酵素に加えて不純物としてアラビナ
ン、アラビノキシラン、アラビノガラクタン分解酵素を
含んでいる場合があるためである。本発明においては、
このような通常はアラビナン、アラビノキシラン、アラ
ビノガラクタン分解酵素以外の酵素として用いられる酵
素であっても、ビートパルプに作用してL−アラビノー
スを遊離させる活性を有していれば、用いることができ
る。本発明では特に新日本化学工業株式会社製ペクチナ
ーゼ、スミチームPXを高活性の市販酵素として使用す
ることが好ましい。
2種類以上の酵素を混合して用いることもできる。
は、原料100gに対して0.1〜10重量%投入すれ
ばよい。好ましくは、0.5〜5重量%、さらに好まし
くは、0.75〜3重量%である。
プに作用させるためには、例えばビートパルプを水性媒
体に懸濁させ、ここへ酵素を加えて撹拌しながらもしく
は静置して反応させればよい。
であって、腐敗を防止するために微生物が増殖しにくい
温度とすることが望ましい。具体的には、20〜90
℃、好ましくは40〜80℃、さらに好ましくは50〜
60℃がよい。反応液のpHとしては酵素の至適条件下
で反応を行うのが望ましいことは言うまでもなく、pH
2〜9、好ましくはpH2.5〜8、さらに好ましくは
pH3〜6とするのがよい。反応時間は使用するビート
パルプと酵素の量に依存するが、通常3〜48時間に設
定するのが作業上好ましい。
パルプは、そのまま或いは必要に応じて乾燥物や水抽出
物として使用することができる。
燥機などにて、乾燥温度20〜120℃、乾燥時間10
分〜3時間の条件で行ない、最終的に水分10重量%以
下の乾燥物を得る。
は、酵素処理ビートパルプに対して10〜100倍量の
水或いは熱水にて10〜30分間抽出することにより得
られ、必要に応じて濃縮或いは水分10重量%以下に乾
固して使用する。
の酵素処理ビートパルプあるいはその水抽出物を他のペ
ットフード原料に配合するものであるが、特に酵素処理
ビートパルプをそのまま用いるのが、機能性を発揮する
点、廃棄物を減少させる点で好ましい。
類、魚介類、野菜類、穀類、澱粉、油脂類、魚粉、食物
繊維、乳製品、ビタミン、ミネラル、水分等の各種成分
を調整したもので、形態が生、半生、乾燥等のものであ
るが、そのほとんどは上記各原料を混合、撹拌し成型し
て作るのが一般的な製法である。いずれの場合でも、本
発明の肥満防止用ペットフードとするには、原料を混合
する段階で、酵素処理ビートパルプを固形分あたり1〜
50重量%となるような割合で配合することが好まし
い。
ト類、スナック類、ガム類、ニュートリエント類等も、
本発明の肥満防止用ペットフードの対象となり得るが、
これらの製造の場合でも、原料を混合する段階で、酵素
処理ビートパルプを固形分あたり1〜50重量%となる
ような割合で配合することが好ましい。
素処理ビートパルプを配合する場合、本来含まれている
ビートパルプや食物繊維源の全部、あるいは一部の代替
として使用するのが、ペットフード成分中の食物繊維の
組成比や、他の成分の組成比が変更されないことから好
ましい。また、通常ペットフードの製造時には、原料の
混合のため少量の水が使用されるが、この水の代替とし
て、酵素処理ビートパルプの水抽出液を添加することも
できる。この場合も、酵素処理ビートパルプの水抽出液
を、本来含まれているビートパルプや食物繊維源由来の
食物繊維の全部、あるいは一部の代替となるよう、添加
量を調整するのが、ペットフード成分中の食物繊維の組
成比や、他の成分の組成比が変更されないことから好ま
しい。
ドとする場合には、乾燥条件としては、乾燥温度20〜
120℃、乾燥時間は10分〜3時間で行なうのが、酵
素処理ビートパルプに含まれるL−アラビノースの劣化
を防ぐ上で好ましい。
肥満防止用ペットフードをペットに給餌することにより
達成される。
までも一例であり、特許の内容を限定するものではな
い。
に、スミチームARS(新日本化学製)の水溶液20m
Lを加え、55℃で24時間反応した。反応終了後、流
動乾燥機にて120℃で30分間乾燥した。得られた酵
素処理されたビートパルプは、1.98Kgであり水分
を7.8重量%、L−アラビノースを12.1重量%、
食物繊維を10.0重量%含むものであった。の表1に
示した条件で酵素処理天然物を製造した。
の作製〕 参考例1の酵素処理ビートパルプ10gに水を1L添加
し、100℃で10分間煮沸し、酵素処理ビートパルプ
水抽出液を得た。
10ml(L−アラビノースを約1.19g含有)まで
濃縮したものを用い、これにマルトース15g/Lを加
えサンプルとした。対照として、マルトース15g/L
のみを含むサンプルを用意した。ストレプトゾトシン投
与により糖尿病を誘発したビーグル犬(雄、3匹、3
歳、体重13〜15Kg)を約20時間絶食させた後、
各サンプルを35ml/Kgずつ胃内に直接投与し、投
与前および投与後30分、60分、120分での上肢末
梢血の血糖値の変化を血糖測定機器(商品名:タイド、
バイエルメディカル・三共製薬製)および血液中ブドウ
糖測定用試験紙(商品名:タイデックス、バイエルメデ
ィカル・三共製薬製)で測定した。各サンプル間の投与
の影響を避けるため、サンプルの投与は2日間隔で行な
った。数値は投与前の血糖値との変化量をΔ血糖値で表
し、3匹の平均値とした。
結果を示すものである。対照は、投与後30分を最大と
して、血糖値は急激に上昇しているのに対し、被験物質
では、投与後の血糖値の上昇は緩やか、かつ、最大の上
昇の値も対照のおよそ30%に過ぎなかった。これは、
L−アラビノースと短鎖状の食物繊維とを含有する酵素
処理天然物の血糖値上昇抑制作用によるものと考えられ
た。
ド〕 下記組成および手順により肥満防止用ドライドッグフー
ドを製造した。 とうもろこし 30部 小麦粉 30部 脱脂大豆 15部 ミートミール 10部 チキンミール 5部 ビタミンミネラルミックス 1部 酵素処理ビートパルプ 9部 上記からなる組成物を混合、粉砕し、1mmの開口を有
する篩を用いて整粒した。得られた組成物に約27重量
%となるように加水し、クッキングエクストルーダーに
8mmの円型ダイスを装着し押出し処理を行ない、膨化
物を得た。得られた膨化物をベルト式乾燥機により12
0℃、20分で乾燥した後、膨化物95部に対してダイ
ズ油を5部噴霧して肥満防止用ドライドッグフードを得
た。このドライドッグフードにはL−アラビノースが
1.05重量%、食物繊維が3.19重量%含まれてい
た。
ド〕 下記組成および手順により肥満防止用ドライキャットフ
ードを製造した。 とうもろこし 30部 小麦粉 25部 脱脂大豆 10部 フィッシュミール 10部 ミートミール 10部 チキンミール 5部 ビタミンミネラルミックス 1部 酵素処理ビートパルプ 9部 上記からなる組成物を実施例1と同様に処理を行ない、
膨化物を得た。得られた膨化物を実施例1と同様に乾燥
した後、膨化物92部に対してダイズ油を5部、フィッ
シュエキスを3部噴霧して肥満防止用ドライキャットフ
ードを得た。このドライキャットフードにはL−アラビ
ノースが0.98重量%、食物繊維が2.83重量%含
まれていた。
ド〕 下記組成および手順により肥満防止用缶タイプドッグフ
ードを製造した。 鶏肉 70部 鶏内臓 15部 ビタミンミネラルミックス 5部 酵素処理ビートパルプ 10部 上記からなる組成物をミキサーにて混和した後、1.5
%食塩水中で100℃、10分間蒸煮処理を行なった。
冷却後、缶に肉詰め(缶詰は4号缶を使用し、肉詰め重
量は300g、注水100g)し、120℃、70分で
レトルト殺菌を行ない、肥満防止用缶タイプドッグフー
ドを得た。この缶タイプドッグフードにはL−アラビノ
ースが1.33重量%、食物繊維が1.12重量%含ま
れていた。
フード〕 下記組成および手順により肥満防止用ビスケット状ペッ
トフードを製造した。 小麦粉 60部 脱脂大豆 10部 牛脂 5部 ミートミール 3部 ビタミンミネラルミックス 2部 酵素処理ビートパルプ 20部 上記からなる組成物に20重量%の水を加え、常法によ
りドウを作製、成型した後、オーブンにて180℃、1
0分焼成し、肥満防止用ビスケット状ペットフードを得
た。このビスケット状ペットフードにはL−アラビノー
スが2.32重量%、2.14重量%含まれていた。
エント〕 下記組成および手順により肥満防止用ペット用ニュート
リエントを製造した。 ソルビトール 40部 脱脂粉乳 17部 牛脂 3部 ビタミンミネラルミックス 10部 酵素処理ビートパルプ 30部 上記からなる組成物を十分に混和した後、常法にて打錠
し、錠剤を得た。さらに、ペットの嗜好性を良くするた
めに、錠剤に対して2重量%のフィッシュエキスをコー
ティングし、錠剤タイプの肥満防止用ペット用ニュート
リエントを得た。このペット用ニュートリエントにはL
−アラビノースが3.76重量%、食物繊維が3.20
重量%含まれていた。
ル犬(雄、3匹、3歳、体重13〜15Kg)を約20
時間絶食させた後、実施例1(肥満防止用ドライドッグ
フード)、実施例3(肥満防止用缶タイプドッグフー
ド)、実施例4(肥満防止用ビスケット状ペットフー
ド)、実施例5(肥満防止用ペット用ニュートリエン
ト)および一般のドッグフード(商品名:ビタワン、日
本ペットフード製)(比較例1)、肥満犬用ドッグフー
ド(商品名:サイエンスダイエット犬用ライト、ヒルズ
製)(比較例2)を酵素処理ビートパルプとして1g/
Kgずつ給与(一般のドッグフードおよび肥満犬用ドッ
グフードの給与量は実施例1と等量とした)し、食前お
よび食後30分、60分、120分での上肢末梢血の血
糖値の変化を血糖測定機器(商品名:タイド、バイエル
メディカ・三共製薬製)および血液中ブドウ糖測定用試
験紙(商品名:タイデックス、バイエルメディカル・三
共製薬製)で測定した。各サンプル間の投与の影響を避
けるため、サンプルの投与は2日間隔で行なった。数値
は投与前の血糖値との変化量をΔ血糖値で表し、3匹の
平均値とした。
すものである。比較例1を給与した場合、投与後30分
を最大として、血糖値は急激に上昇しているのに対し、
比較例2の給与では食後の血糖値の上昇は若干緩やかで
あり、最大値も比較例2の80%程度であったが、実施
例1、3、4、5では、程度に差は有るものの、投与後
の血糖値の上昇は緩やか、かつ、最大の上昇の値も比較
例2のおよそ30〜40%、比較例1のおよそ40〜5
0%であった。これは、酵素処理ビートパルプの血糖値
上昇抑制作用によるものと考えられた。
g)に、試験開始より8週間、1群には一般のペットフ
ード(対照区)を、もう1群には高エネルギー食(試験
区、一般のペットフードに30%の比率でラードを配合
したもの)を元体重1Kgあたり20gずつ給与し、通
常ビーグル犬と肥満ビーグル犬を作製した。8週間目以
降、両群のビーグル犬に実施例1の肥満防止用ドライド
ッグフードを、元体重1Kgあたり20gずつ4週間に
わたり給与し、体重の変化を観察した。数値は試験開始
前及び試験開始8週間後の体重との変化量をΔ体重で表
し、各群5匹の平均値とした。
から8週間の各群の体重変化を示す。図より、対照区の
体重変化に比べて、試験区では体重の増加が激しく、対
照区と比べて平均2Kg程度体重が増加しており、試験
区のビーグル犬を肥満ビーグル犬として扱えることが分
かった。図4は試験開始8週間後から4週間の各群の体
重変化を示す。図より、試験区の体重変化は実施例1の
肥満防止用ドライドッグフード給与開始から2週間目に
は平均0.7Kg程度、4週間目には平均1.5Kg程
度減少しており、対照区との体重の差は肥満防止用ドラ
イドッグフード給与開始時は平均2Kg程度であったの
が、給与4週間目には平均0.5Kg程度まで減少して
おり、肥満防止用ペットフードの給与によるダイエット
効果が明らかとなった。
素処理ビートパルプを含有しているため、酵素処理ビー
トパルプのα−グルコシダーゼ阻害作用による血糖値コ
ントロールの機能性、食物繊維の機能性を併せて持たせ
てあり、したがって、該肥満防止用ペットフードの摂取
により、健康を損なうことなく体脂肪率を減少させると
いう、ペットに対するダイエット効果等が発現する。
Claims (3)
- 【請求項1】 酵素処理ビートパルプを含有することを
特徴とする肥満防止用ペットフード。 - 【請求項2】 ビートパルプを酵素で処理し、得られた
酵素処理ビートパルプを他のペットフード原料と混合し
てペットフードを製造することを特徴とする請求項1記
載の肥満防止用ペットフードの製造方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の肥満防止用ペットフード
をペットに給与することを特徴とするペットの肥満防止
方法。
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