JP2003318498A - プリント基板、その識別方法および識別装置 - Google Patents

プリント基板、その識別方法および識別装置

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JP2003318498A
JP2003318498A JP2002123773A JP2002123773A JP2003318498A JP 2003318498 A JP2003318498 A JP 2003318498A JP 2002123773 A JP2002123773 A JP 2002123773A JP 2002123773 A JP2002123773 A JP 2002123773A JP 2003318498 A JP2003318498 A JP 2003318498A
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circuit board
board
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JP2002123773A
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Toshimi Ito
聡美 伊藤
Fukami Imai
深見 今井
Kiyoshige Kato
清成 加藤
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子機器の製造工程や検査工程における作業
効率を向上し得るプリント基板、その識別方法および識
別装置を提供する。 【解決手段】 基板識別装置20によると、HDD24
により、プリント基板10をその種類ごとに識別する図
面番号テーブル24aによる図面番号データを蓄積し、
フィディシャルマーク認識プログラム23cにより、プ
リント基板10が備えたフィディシャルマーク12を認
識する。そして、フィディシャルマーク認識プログラム
23cにより認識されたフィディシャルマーク12の
「存在位置、形状または大きさ」に基づいて、該当する
図面番号データを基板情報検索プログラム23eにより
HDD24の図面番号テーブル24aから検索し、基板
情報検索プログラム23eにより検索された図面番号デ
ータを入出力制御プログラム23bによりディスプレイ
27または自動実装装置や自動検査装置に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位置決め基準マー
ク(フィディシャルマーク)を備えたプリント基板、そ
の識別方法および識別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリント基板に電子部品を実装
して所定の機能を実現させている電子機器の製造現場に
おいては、小ロット生産を除き、当該電子部品の実装や
その機能検査等に自動実装機やロボットを用いて製造工
程や検査工程を自動化していることが多く、これによ
り、製造コストの低減や検査時間の短縮を実現してい
る。
【0003】ところが、近年、消費者の嗜好傾向が多様
化したことから多品種小ロット生産が珍しくないこと、
製品コストのさらなる低減といった市場要求のあるこ
と、あるいはコンピュータや通信装置の分野においては
互換性を考慮してプリント基板のサイズが規格化され統
一されていることも少なくないこと等から、形状を共通
にしつつも異なる機能を実現し得るプリント基板を、同
一の製造ラインを使って製造・検査している。
【0004】このため、このような共通化された形状を
有するプリント基板においては、通常、プリント基板の
種類を区別するため、英数字の組み合わせて構成する識
別番号や識別符号をプリント基板の種類ごとに定め印刷
や刻印等により付している。そのため、自動実装機やロ
ボット等の基板用マガジンにプリント基板をセットする
作業者は、その印刷された識別番号や識別符号を目視に
より識別しプリント基板の種類を確認しながら作業を進
めることとなる。
【0005】また、ロボット等により自動実装や自動検
査等を行うシステムにおいては、通常、プリント基板に
印刷等された位置決め基準マークの有無をロボットの画
像認識機能により識別することによって、プリント基板
のセット状態を確認したり、アクチュエータの動作原点
を決定したりしている。そのため、このような画像認識
機能を備えた自動化システムでは、当該画像認識機能に
より識別番号や識別符号を認識させることによってプリ
ント基板の種類をも確認可能にしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、プリント基板に付された識別番号等を作業者
が目視確認することによりプリント基板の種類を区別す
る方法では、当該作業者による人為的な誤認や混同を完
全に取り除くことは困難である。そのため、当該作業者
による目視確認作業の存在が、電子機器の製造工程や検
査工程における作業効率の低下を招く一因になっている
という問題がある。
【0007】また、プリント基板に印刷等された位置決
め基準マークを画像認識可能な機能を備えた自動化シス
テムにおいては、当該画像認識機能により英数字の組み
合わせからなる識別番号等を認識させ識別させることが
技術的には可能であっても、プリント基板全体から当該
識別番号等を探し出す処理や当該英数字の認識・識別処
理等が必要になることや、プリント基板の部品実装密度
の上昇化傾向により、識別番号等を印刷する領域をプリ
ント基板上に必ずしも確保できるとは限らないこと等に
より、当該識別番号等の認識・識別が困難であることが
少なくない。
【0008】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、電子機
器の製造工程や検査工程における作業効率を向上し得る
プリント基板、その識別方法および識別装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の作用・効果】
上記目的を達成するため、請求項1のプリント基板で
は、位置決め基準マークを備えたプリント基板であっ
て、前記位置決め基準マークに当該プリント基板を識別
し得る識別情報を持たせたことを技術的特徴とする。
【0010】ここで「位置決め基準マーク」とは、プリ
ント基板の上下方向あるいは左右方向を一義的に決定し
たり、当該プリント基板に対して電子部品の実装や機能
検査等を行う装置のアクチュエータの動作原点を決定し
得る印のことである。
【0011】請求項1の発明によると、プリント基板の
位置決め基準マークが持つ識別情報によって、当該プリ
ント基板を他の種類のプリント基板と識別することがで
きるので、プリント基板に印刷や刻印された位置決め基
準マークを認識可能な自動化システムの画像認識機能に
より、位置決め基準マークに基づいてプリント基板のセ
ット状態を確認したり、アクチュエータの動作原点を決
定したりする処理と併せて、当該プリント基板を他の種
類のプリント基板と識別することができる。これによ
り、プリント基板を識別するために別途、識別番号や識
別記号をプリント基板に付す必要や、作業者による目視
確認作業によってプリント基板の識別を行う必要をなく
することができる。したがって、電子機器の製造工程や
検査工程における作業効率を向上することができる。ま
た製品コストの低減にも貢献することができる。
【0012】また、上記目的を達成するため、請求項3
のプリント基板の識別方法では、プリント基板が備えた
位置決め基準マークを認識する第1のステップと、前記
第1のステップにより認識された前記位置決め基準マー
クが持つ識別情報を解析する第2のステップと、前記第
2のテップにより解析された前記位置決め基準マークの
持つ識別情報に基づいて、前記プリント基板を識別する
第3のステップと、を含むことを技術的特徴とする。
【0013】請求項3の発明では、第1のステップによ
りプリント基板が備えた位置決め基準マークを認識し、
第2のステップにより位置決め基準マークが持つ識別情
報を解析し、第3のステップにより位置決め基準マーク
の持つ識別情報に基づいてプリント基板を識別すること
から、プリント基板の位置決め基準マークが持つ識別情
報によって、当該プリント基板を他の種類のプリント基
板と識別することができる。そのため、プリント基板に
印刷や刻印された位置決め基準マークを認識可能な自動
化システムの画像認識機能により、位置決め基準マーク
に基づいてプリント基板のセット状態を確認したり、ア
クチュエータの動作原点を決定したりする処理と併せ
て、当該プリント基板を他の種類のプリント基板と識別
することができる。これにより、プリント基板を識別す
るために別途、識別番号や識別記号をプリント基板に付
す必要や、作業者による目視確認作業によってプリント
基板の識別を行う必要をなくすることができる。したが
って、電子機器の製造工程や検査工程における作業効率
を向上することができる。また製品コストの低減にも貢
献することができる。
【0014】さらに、請求項2および請求項4の発明で
は、前記識別情報は、前記位置決め基準マークの「存在
位置、形状または大きさ」であることを技術的特徴とす
る。
【0015】請求項2および請求項4の発明によると、
プリント基板の位置決め基準マークが持つ識別情報は、
位置決め基準マークの「存在位置、形状または大きさ」
であることから、プリント基板に印刷や刻印された位置
決め基準マークを認識可能な自動化システムの画像認識
機能により当該識別情報を容易に認識しプリント基板を
他の種類のプリント基板と識別することができる。これ
により、英数字等を認識し識別するよりも容易に位置決
め基準マークが持つ識別情報を認識することができる。
したがって、電子機器の製造工程や検査工程における作
業効率を向上することができる。また製品コストの低減
にも貢献することができる。
【0016】さらにまた、上記目的を達成するため、請
求項5のプリント基板の識別装置では、プリント基板を
その種類ごとに識別するプリント基板情報を蓄積する基
板情報蓄積手段と、プリント基板が備えた位置決め基準
マークを認識する基準マーク認識手段と、前記基準マー
ク認識手段により認識された前記位置決め基準マークの
「存在位置、形状または大きさ」に基づいて、該当する
前記プリント基板情報を前記基板情報蓄積手段から検索
する基板情報検索手段と、基板情報検索手段により検索
された前記プリント基板情報を表示装置または所定の制
御装置に出力する基板情報出力手段と、を備えることを
技術的特徴とする。
【0017】請求項5の発明では、基板情報蓄積手段に
より、プリント基板をその種類ごとに識別するプリント
基板情報を蓄積し、基準マーク認識手段により、プリン
ト基板が備えた位置決め基準マークを認識する。そし
て、基準マーク認識手段により認識された位置決め基準
マークの「存在位置、形状または大きさ」に基づいて、
該当するプリント基板情報を基板情報検索手段により基
板情報蓄積手段から検索し、基板情報検索手段により検
索されたプリント基板情報を基板情報出力手段により表
示装置または所定の制御装置に出力する。これにより、
当該表示装置に出力されたプリント基板情報によって、
作業者は容易にプリント基板を他の種類のプリント基板
と識別をすることができ、または当該所定の制御装置に
より所定動作を実行させることができる。したがって、
電子機器の製造工程や検査工程における作業効率を向上
することができる。また製品コストの低減にも貢献でき
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明のプリント基板、そ
の識別方法および識別装置の実施形態について図を参照
して説明する。まず、本発明の識別方法および識別装置
を適用した基板識別装置20の構成を図1に基づいて説
明する。
【0019】図1に示すように、基板識別装置20は、
プリント基板10のフィディシャルマーク(位置決め基
準マーク)12が持つ識別情報によって、当該プリント
基板10を他の種類のプリント基板と識別し得るプリン
ト基板情報を画面表示する機能を有するもので、主に、
CPU21、RAM22、ROM23、ハードディスク
装置(以下「HDD」という。)24、入出力インタフ
ェイス25、入力装置26、ディスプレイ27、通信イ
ンタフェイス28、画像認識装置30等から構成されて
いる。
【0020】CPU21は、基板識別装置20を制御す
る中央演算処理装置で、システムバスを介してRAM2
2、ROM23、HDD24、入出力インタフェイス2
5等と接続されている。このCPU21を制御するシス
テムプログラムや各制御プログラム等は、ROM23に
格納されており、CPU21はこれらのプログラムをR
OM23から読み出してRAM22のワーク領域等に展
開することにより、これらのプログラミングをCPU2
1により逐次実行することができる。
【0021】RAM22は、CPU21が使用する主記
憶空間の一部を構成するもので、システムバスに接続さ
れる読み出し・書き込み可能な揮発性記憶装置である。
例えばDRAM(Dynamic RAM) が使用されている。
【0022】ROM23も、システムバスに接続されて
いる読み出し専用記憶装置であり、CPU21が使用す
る主記憶空間の一部を構成するものである。このROM
23には、システムプログラム23a、入出力制御プロ
グラム23b、フィディシャルマーク認識プログラム2
3c、識別情報解析プログラム23d、基板情報検索プ
ログラム23e等が予め書き込まれているため、CPU
21は、ROM23に書き込まれたシステムプログラム
等をシステムバスを介して読み出すことにより、所定の
処理を実行することができる。なお、システムプログラ
ム23a、入出力制御プログラム23b、フィディシャ
ルマーク認識プログラム23c、識別情報解析プログラ
ム23d、基板情報検索プログラム23e等は、HDD
24に格納されている場合もある。
【0023】HDD24は、CPU21が使用する補助
記憶空間を構成するもので、いわゆるハードディスク装
置のことである。つまり、HDD24は、磁気ディスク
に記録したデータを読み出したり、データを書き込んだ
りすることのできる補助記憶装置であり、本実施形態で
は、プリント基板情報として図面番号テーブル24a、
基板名称テーブル24b、装置名テーブル24c等の各
種のプリント基板に関する情報を格納するデータベース
として主に用いられている。
【0024】ここで、プリント基板情報について簡単に
説明すると、まず図面番号テーブル24aは、各プリン
ト基板の回路パターン情報を一義的に特定し得る図面番
号を登録しているデーブルで、後述するフィディシャル
マーク12の「存在位置、形状または大きさ」を検索キ
ーとして検索可能に、フィディシャルマーク12の存在
位置、形状および大きさの組合わせ情報が、それぞれの
図面番号データに関連付けされている。また基板名称テ
ーブル24bは、各プリント基板の名称を登録している
デーブルで、図面番号テーブル24aに関連付けがなさ
れている。同様に、装置名テーブル24cは、各プリン
ト基板を用いる装置名称を登録しているデーブルで、こ
れも図面番号テーブル24aに関連付けがなされてい
る。
【0025】入出力インタフェイス25は、入力装置2
6、ディスプレイ27、通信インタフェイス28等の入
出力装置とCPU21等とのデータのやり取りを仲介す
る装置で、システムバスに接続されている。
【0026】入力装置26は、入出力制御プログラム2
3b等により必要に応じ所定情報を入力し得るもので、
入出力インタフェイス25を介してシステムバスに接続
されている。押圧式のスイッチを所定数並べたキーボー
ドや、いわゆるマウスやトラックボールのようなポイン
ティングデバイスによるもの、あるいはディスプレイ2
7の表面に設けられたタッチパネルによるものもある。
【0027】ディスプレイ27は、各プログラムによる
出力情報、例えば、基板情報検索プログラム23eによ
り検索されたプリント基板の名称や図面番号等を入出力
制御プログラム23bを介して出力し得る表示装置で、
入出力インタフェイス25を介してシステムバスに接続
されている。例えば、CRTや液晶表示器により構成さ
れ、表示面に入力装置26を構成するタッチパネルを備
えるものもある。
【0028】通信インタフェイス28は、画像認識装置
30とCPU21とのデータ通信を仲介する装置で、入
出力インタフェイス25を介してシステムバスに接続さ
れている。例えばRS−232CやGP−IBによりデ
ータ通信可能な構成を採る。これにより、CPU21か
ら画像認識装置30への制御データの送信や、画像認識
装置30からCPU21に送出される画像データの受信
を可能にしている。
【0029】画像認識装置30は、CCDカメラ等の撮
像装置を備えており、この撮像装置により撮影したプリ
ント基板10等の外観形状を画像データとしてCPU2
1に送出し得るとともに、CPU21から受けた所定コ
マンドにより、撮像装置による撮影範囲を拡大および縮
小、あるいは撮影角度や方向を変更し得るように構成さ
れている。
【0030】ここで、このように構成される基板識別装
置20によって識別されるプリント基板10のフィディ
シャルマーク12について、図1および図2を参照して
説明する。図1に示すように、プリント基板10の表面
(部品面またはハンダ面)には、通常、フィディシャル
マーク12がシルク印刷等によって付されている。これ
は、前述したように、電子部品15等を自動実装やプリ
ント基板10を機能検査したりするロボットが、プリン
ト基板10のセット状態を確認したり、アクチュエータ
の動作原点を決定したりするために用いる標点の一種
で、プリント基板10の四隅のうちの1以上に通常付け
られているものである。
【0031】そこで、本実施形態に係るプリント基板1
0においては、図2に示すように、このフィディシャル
マーク12に当該プリント基板10を識別し得る識別情
報を持たせた。即ち、プリント基板10では、そのフィ
ディシャルマーク12の「存在位置、形状または大き
さ」により識別情報を構成している。
【0032】例えば、図2(A) に示す例では、プリント
基板10を識別する種類ごとに、プリント基板10上の
フィディシャルマーク12の存在位置が一義的に定まる
ようにフィディシャルマーク12の印刷位置を設定して
いる。本実施形態では、例えば四隅のうちの1つの角か
ら縦方向にh1および横方向にw1の位置にフィディシ
ャルマーク12a1を付したプリント基板10a1と、同様
の角から縦方向にh1および横方向にw2の位置にフィ
ディシャルマーク12a2を付したプリント基板10a2と
は、当該横方向位置の違い(w1<w2)から互いを識
別することができる。
【0033】また、図2(B) に示す例では、プリント基
板10を識別する種類ごとに、フィディシャルマーク1
2の形状が一義的に定まるようにフィディシャルマーク
12を形作る輪郭や模様等の図形を設定している。例え
ば、前述した図2(A) では、正方形の輪郭内に円を表し
さらにその円内に十字を重ねた図形をフィディシャルマ
ーク12a1、12a2に設定している。また図2(B) に
は、菱形の輪郭に十字を重ねた図形からなるフィディシ
ャルマーク12b1を付したプリント基板10b1の例や、
二等辺三角形の輪郭内を塗りつぶした図形からなるフィ
ディシャルマーク12b2を付したプリント基板10b2の
例が示されている。これによっても、プリント基板10
a1、10b1、10b2は、互いを識別することができる。
【0034】さらに、図2(C) に示す例では、プリント
基板10を識別する種類ごとに、フィディシャルマーク
12の大きさが一義的に定まるようにフィディシャルマ
ーク12が占める範囲を設定している。例えば、一辺の
長さがk1に設定された正方形の輪郭内に円を表しさら
にその円内に十字を重ねた図形のフィディシャルマーク
12c1を付したプリント基板10c1と、一辺の長さがk
1よりも短いk2に設定された正方形の輪郭内に円を表
しさらにその円内に十字を重ねた図形のフィディシャル
マーク12c1を付したプリント基板10c2とは、フィデ
ィシャルマーク12の大きさの違い(k1>k2)から
互いを識別することができる。
【0035】なお、図2(A) 〜図2(C) では、フィディ
シャルマーク12に持たせる識別情報の構成例を「存在
位置、形状または大きさ」についてそれぞれ個別に説明
したが、これらのいずれか1つを選択する必要はなく、
フィディシャルマーク12に持たせる識別情報の構成と
して「存在位置と形状」の組み合わせ、「存在位置と大
きさ」の組み合わせ、「形状と大きさ」の組み合わせ、
「存在位置と形状と大きさ」の組み合わせ、を採っても
良く、これにより当該識別情報によって識別し得るプリ
ント基板10の種類を飛躍的に増加させることができ
る。
【0036】また、図2(A) 〜図2(C) では、フィディ
シャルマーク12に持たせる識別情報の構成例を「存在
位置、形状または大きさ」に設定したが、フィディシャ
ルマーク12の色彩の相違によって識別情報を構成して
も良い。これにより、識別情報を構成する要素として、
「存在位置、形状または大きさ」に加えて色彩(例えば
赤、青、黄およびこれらの組み合わせ)による情報も含
まれるので、当該識別情報によって識別し得るプリント
基板10の種類を一段と飛躍的に増加させることができ
る。
【0037】次に、本実施形態に係る基板識別装置20
の作動を図3に基づいて説明する。本基板識別装置20
では、前述のROM23等に格納された入出力制御プロ
グラム23b、フィディシャルマーク認識プログラム2
3c、識別情報解析プログラム23d、基板情報検索プ
ログラム23e等がCPU21により実行されることに
よって以下説明するプリント基板識別処理が行われる。
【0038】図3に示すように、プリント基板識別処理
では、所定の初期化処理の後、まずステップS101に
よりフィディシャルマーク12を含めたフィディシャル
マーク付近の画像データを画像認識装置30から取り込
む処理が行われる。この処理は、入出力制御プログラム
23bによる入力機能により行われるものである。
【0039】次にステップS103では、ステップS1
01により取り込んだフィディシャルマーク付近の画像
データに基づいて、それを解析する処理と、解析した画
像データに基づいてフィディシャルマーク12を認識す
る処理が行われる。この処理は、プリント基板10が備
えたフィディシャルマーク12を認識するフィディシャ
ルマーク認識プログラム23cによって行われる。
【0040】続くステップS105では、フィディシャ
ルマーク12が持つ識別情報を解析する処理が行われ
る。この処理は、フィディシャルマーク12が持つ識別
情報を解析する識別情報解析プログラム23dにより行
われるもので、図2(A) 〜図2(C) を参照して説明した
ように、フィディシャルマーク12が持つ識別情報を解
析し、識別情報を構成するフィディシャルマーク12の
「存在位置、形状または大きさ」を得る。
【0041】ステップS107では、識別情報を構成す
るフィディシャルマーク12の「存在位置、形状または
大きさ」を検索キーとして、当該検索キーと一致するプ
リント基板情報をHDD24の図面番号テーブル24a
から検索する処理が行われる。この処理は、基板情報検
索プログラム23eにより行われる。
【0042】ステップS109では、ステップS107
による検索結果から、当該検索キーと一致したプリント
基板情報があったか否かを判断する処理が行われる。そ
して、この判断処理により当該検索キーと一致したプリ
ント基板情報があったと判断された場合には(S109
でYes)、ステップS111に処理を移行して、検索
されたプリント基板情報として、図面番号テーブル24
a中のヒットした図面番号データとそれに関連付けられ
た基板名称テーブル24b中の基板名称データや装置名
テーブル24c中の装置名データをディスプレイ27に
出力する処理を行う。このステップS111による出力
処理は入出力制御プログラム23bにより行われるもの
である。
【0043】一方、ステップS109による判断処理に
より、当該検索キーと一致したプリント基板情報があっ
たと判断されなかった場合には(S109でNo)、ス
テップS113に処理を移行して、該当するプリント基
板情報がない旨の表示内容をディスプレイ27に出力す
る処理を行う。このステップS113による出力処理も
入出力制御プログラム23bにより行われるものであ
る。
【0044】なお、このステップS111およびステッ
プS113による出力先は、ディスプレイ27に限られ
ることはなく、例えば、プリント基板10に電子部品1
5を自動的に実装する自動実装装置や、プリント基板1
0の機能を自動的に検査する自動検査装置であっても良
い。これにより、例えば、当該自動実装装置の場合に
は、このステップS111およびステップS113によ
る出力データを受けて、プリント基板10に対応する自
動実装プログラムを特定することや、特定した自動実装
プログラムをロードして当該プログラムに従った自動実
装を実行することができるので、電子機器の製造工程に
おける作業効率を向上することができる。また当該自動
検査装置の場合であれば、このステップS111および
ステップS113による出力データを受けて、プリント
基板10に対応する検査プログラムを特定することや、
特定した検査プログラムをロードして当該検査プログラ
ムに従った自動検査を実行することができるので、電子
機器の検査工程における作業効率を向上することができ
る。したがって、いずれにおいても製品コストの低減に
貢献することができる。
【0045】このようなステップS111またはステッ
プS113による出力処理が完了すると、一連の本プリ
ント基板識別処理が終了する。
【0046】以上説明したように、本実施形態に係る基
板識別装置20によると、HDD24により、プリント
基板10をその種類ごとに識別する図面番号テーブル2
4aによる図面番号データを蓄積し、フィディシャルマ
ーク認識プログラム23cにより、プリント基板10が
備えたフィディシャルマーク12を認識する。そして、
フィディシャルマーク認識プログラム23cにより認識
されたフィディシャルマーク12の「存在位置、形状ま
たは大きさ」に基づいて、該当する図面番号データを基
板情報検索プログラム23eによりHDD24の図面番
号テーブル24aから検索し、基板情報検索プログラム
23eにより検索された図面番号データを入出力制御プ
ログラム23bによりディスプレイ27または自動実装
装置や自動検査装置に出力する。
【0047】これにより、当該ディスプレイ27に出力
された図面番号、基板名称、装置名等によって、作業者
は容易にプリント基板10を他の種類のプリント基板1
0と識別をすることができ、または当該自動実装装置や
自動検査装置により所定の自動実装プログラムや自動検
査プログラムを実行させることができる。したがって、
電子機器の製造工程や検査工程における作業効率を向上
することができるし、また製品コストの低減にも貢献す
ることができる。
【0048】また、本実施形態に係る基板識別装置20
によると、ステップS103(基準マーク認識手段)に
よりプリント基板10が備えたフィディシャルマーク1
2を認識し、ステップS105(基準マーク認識手段)
によりフィディシャルマーク12が持つ識別情報を解析
し、ステップS107、S109(基板情報検索手
段)、S111、S113(基板情報出力手段)により
フィディシャルマーク12の持つ識別情報に基づいてプ
リント基板10を識別することから、プリント基板10
のフィディシャルマーク12が持つ識別情報によって、
当該プリント基板10を他の種類のプリント基板と識別
することができる。
【0049】そのため、プリント基板10に印刷や刻印
されたフィディシャルマーク12を認識可能な自動化シ
ステムの画像認識装置30により、フィディシャルマー
ク12に基づいてプリント基板10のセット状態を確認
したり、アクチュエータの動作原点を決定したりする処
理と併せて、当該プリント基板10を他の種類のプリン
ト基板と識別することができる。これにより、プリント
基板10を識別するために別途、識別番号や識別記号を
プリント基板10に付す必要や、作業者による目視確認
作業によってプリント基板10の識別を行う必要をなく
することができる。したがって、電子機器の製造工程や
検査工程における作業効率を向上することができる。ま
た製品コストの低減にも貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るプリント基板の識別
装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係るプリント基板を示す説明図
で、図2(A) は位置決め基準マークの「存在位置」の一
例を示すもの、図2(B) は位置決め基準マークの「形
状」の一例を示すもの、図2(C) は位置決め基準マーク
の「大きさ」の一例を示すものである。
【図3】本実施形態に係るプリント基板の識別装置によ
るプリント基板識別処理の流れを示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
10 プリント基板 12 フィディシャルマーク (位置決め基準マー
ク) 15 電子部品 20 基板識別装置 (識別装置) 21 CPU (基準マーク認識手
段、基板情報検索手段、基板情報出力手段) 22 RAM 23 ROM 23c フィディシャルマーク認識プログラム(第1
のステップ、基準マーク認識手段) 23d 識別情報解析プログラム(第2のステップ、
基準マーク認識手段) 23e 基板情報検索プログラム(第3のステップ、
基板情報検索手段) 24 HDD (基板情報蓄積手
段) 24a 図面番号テーブル (プリント基板情
報) 24b 基板名称テーブル (プリント基板情
報) 24c 装置名テーブル (プリント基板情
報) 27 ディスプレイ (表示装置) 30 画像認識装置 (基準マーク認識手
段) S103 (第1のステップ、基準マーク認識
手段) S105 (第2のステップ、基準マーク認識
手段) S107、S109(第3のステップ、基板情報検索手
段) S111、S113(第3のステップ、基板情報出力手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 清成 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 Fターム(参考) 5E313 AA11 CC04 DD02 DD03 DD05 EE03 FF24 FF32 FG08 FG10 5E338 AA01 DD11 DD21 EE31 EE43 EE44

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置決め基準マークを備えたプリント基
    板であって、 前記位置決め基準マークに当該プリント基板を識別し得
    る識別情報を持たせたことを特徴とするプリント基板。
  2. 【請求項2】 前記識別情報は、前記位置決め基準マー
    クの「存在位置、形状または大きさ」であることを特徴
    とする請求項1記載のプリント基板。
  3. 【請求項3】 プリント基板が備えた位置決め基準マー
    クを認識する第1のステップと、 前記第1のステップにより認識された前記位置決め基準
    マークが持つ識別情報を解析する第2のステップと、 前記第2のテップにより解析された前記位置決め基準マ
    ークの持つ識別情報に基づいて、前記プリント基板を識
    別する第3のステップと、 を含むことを特徴とするプリント基板の識別方法。
  4. 【請求項4】 前記識別情報は、前記位置決め基準マー
    クの「存在位置、形状または大きさ」であることを特徴
    とする請求項3記載のプリント基板の識別方法。
  5. 【請求項5】 プリント基板をその種類ごとに識別する
    プリント基板情報を蓄積する基板情報蓄積手段と、 プリント基板が備えた位置決め基準マークを認識する基
    準マーク認識手段と、前記基準マーク認識手段により認
    識された前記位置決め基準マークの「存在位置、形状ま
    たは大きさ」に基づいて、該当する前記プリント基板情
    報を前記基板情報蓄積手段から検索する基板情報検索手
    段と、 基板情報検索手段により検索された前記プリント基板情
    報を表示装置または所定の制御装置に出力する基板情報
    出力手段と、 を備えることを特徴とするプリント基板の識別装置。
JP2002123773A 2002-04-25 2002-04-25 プリント基板、その識別方法および識別装置 Pending JP2003318498A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007299952A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Toshiba Corp プリント配線板の数量測定方法、プリント配線板の数量測定システム、プリント配線板、及び電子機器
JP2013069838A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Nec Corp 回路基板の個体識別装置および個体識別方法

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