JP2003318198A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2003318198A
JP2003318198A JP2002123576A JP2002123576A JP2003318198A JP 2003318198 A JP2003318198 A JP 2003318198A JP 2002123576 A JP2002123576 A JP 2002123576A JP 2002123576 A JP2002123576 A JP 2002123576A JP 2003318198 A JP2003318198 A JP 2003318198A
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semiconductor device
impurity
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JP2002123576A
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Inventor
Shigero Yada
茂郎 矢田
Masao Isomura
雅夫 磯村
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドレイン領域の端部近傍における電界集中を
緩和する構造を有する半導体装置を形成する場合におけ
る製造プロセスを簡略化することが可能な半導体装置の
製造方法を提供する。 【解決手段】 この半導体装置の製造方法は、高濃度の
+ソース領域3aおよびn+ドレイン領域3bに不純物
P(リン)が導入された非晶質Siからなる半導体膜3
を形成する工程と、その後、不純物を低濃度のn-ソー
ス領域3dおよびn-ドレイン領域3eが形成される領
域側に拡散させる工程とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置の製
造方法に関し、特に、ドレイン領域の端部近傍における
電界集中を緩和する構造を有する半導体装置の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、MOS型電界効果トランジスタ
(MOSFET)や薄膜トランジスタ(TFT)などの
半導体装置において、チャネル領域と、ドレイン領域と
を直接接合した場合、ドレイン領域の端部近傍に電界集
中が引き起こされる。この電界集中によって、装置性能
の劣化や、信頼性の低下が生じるという不都合がある。
そこで、従来、ドレイン領域の端部近傍での電界集中を
緩和するために、ドレイン領域の端部近傍にキャリア濃
度の低い低濃度領域を設けたLDD(Lightly
Doped Drain)構造などが提案されている。
また、従来では、LDD構造を形成するために、イオン
注入技術を利用する製造工程が知られている。
【0003】図23〜図30は、従来のLDD構造を有
する薄膜トランジスタ(半導体装置)の製造プロセスを
説明するための断面図である。図23〜図30を参照し
て、以下に、従来のLDD構造を有する薄膜トランジス
タの製造プロセスについて説明する。
【0004】まず、図23に示すように、化学気相成長
(CVD)法などを用いて、ガラス基板101の上に、
約30nm〜約200nmの膜厚を有するSiO2から
なる絶縁層102を形成する。次に、プラズマCVD法
などを用いて、絶縁層102上の全面に、約50nm〜
約100nmの膜厚を有するとともに、不純物がドーピ
ングされていない非晶質Siからなる半導体膜103を
形成する。
【0005】次に、図24に示すように、熱処理による
固相成長法や、エキシマレーザ光の照射によるエキシマ
レーザアニール(ELA)法などを用いて、半導体膜1
03の結晶化を行う。なお、図24において、結晶化さ
れた半導体膜103は、図23に示した非晶質の半導体
膜103のハッチング間隔よりも狭いハッチング間隔で
示されている。
【0006】次に、図25に示すように、TEOS(T
etraethoxysilane)などの液体Siソ
ースを原料とするCVD法またはプラズマCVD法を用
いて、半導体膜103上の全面に、約30nm〜約20
0nmの膜厚を有するSiO 2からなるゲート絶縁層1
04を形成する。その後、真空蒸着法またはスパッタ法
などを用いて、ゲート絶縁層104上の全面に、Alま
たはTaなどの金属からなる、約200nm〜約600
nmの膜厚を有するゲート電極形成用の導電層105を
形成する。そして、導電層105上の所定領域にレジス
ト層106を形成する。
【0007】続いて、レジスト層106をマスクとし
て、導電層105の一部をエッチング除去することによ
って、図26に示されるようなゲート電極105aを形
成する。この後、レジスト層106を除去する。
【0008】次に、図27に示すように、ゲート電極1
05aをマスクとして、例えば、P(リン)イオンを約
10keV〜約80keVの加速エネルギーで、約1×
10 13cm-2〜約5×1013cm-2のドーズ量で半導体
膜103に注入する。これにより、半導体膜103に
は、ゲート電極105aに対して自己整合的に低濃度の
-ソース領域103dおよびn-ドレイン領域103e
が形成される。なお、半導体膜103のうちゲート電極
105aの直下の領域は、不純物がイオン注入されない
ために、チャネル領域103cとなる。
【0009】次に、図28に示すように、ゲート電極1
05aと、n-ソース領域103dおよびn-ドレイン領
域103eの一部とを覆うように、レジスト層107を
形成する。その後、図29に示すように、レジスト層1
07をマスクとして、例えば、P(リン)イオンを約3
0keV〜約80keVの加速エネルギーで、約1×1
15cm-2〜約5×1015cm-2のドーズ量でn-ソー
ス領域103dおよびn-ドレイン領域103eに注入
する。これにより、低濃度のn-ソース領域103dま
たはn-ドレイン領域103eと、高濃度のn+ソース領
域103aまたはn+ドレイン領域103bとからなる
LDD構造が形成される。この後、レジスト層107を
除去する。そして、n+ソース領域103aおよびn+
レイン領域103bとn-ソース領域103dおよびn-
ドレイン領域103eとにおいて、イオン注入によって
生じた結晶欠陥の修復を行うために、約800℃、約1
時間の熱処理を真空中で行う。
【0010】最後に、図30に示すように、ゲート電極
105aの上を含む、半導体膜103(各領域103a
〜103e)の全面上に層間絶縁層108を形成する。
そして、層間絶縁層108に形成されたコンタクトホー
ル108aに、AlまたはTaなどの導電材料を充填す
ることによって、n+ソース領域103aおよびn+ドレ
イン領域103bとそれぞれ電気的に接続されるソース
電極109aおよびドレイン電極109bを形成する。
このようにして、従来の薄膜トランジスタが形成され
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のLDD構造を有する薄膜トランジスタの製造方
法では、高濃度のn+ソース領域103aおよびn+ドレ
イン領域103bと、n -ソース領域103dおよびn-
ドレイン領域103eとをそれぞれ別々のイオン注入工
程により形成する必要があるため、イオン注入工程が少
なくとも2回は必要である。さらに、熱処理に関して
は、結晶化のための熱処理工程とは別に、結晶欠陥の修
復のための熱処理工程も必要である。これらの結果、製
造プロセス全体が複雑化するという問題点があった。
【0012】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、この発明の1つの目的は、
ドレイン領域の端部近傍における電界集中を緩和する構
造を有する半導体装置を形成する場合において、製造プ
ロセスを簡略化することが可能な半導体装置の製造方法
を提供することである。
【0013】この発明のもう1つの目的は、上記の半導
体装置の製造方法において、製造プロセスの簡略化に加
えて、電子移動度などの半導体装置の特性を向上させる
ことである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の一の局面による半導体装置の製造方法
は、ソース/ドレイン領域の高濃度領域となる部分に導
電率を制御し得る不純物が導入された非晶質半導体膜を
形成する工程と、その後、不純物を低濃度領域が形成さ
れる側に拡散させる工程とを備えている。なお、本発明
における「非晶質半導体」とは、結晶の領域を全く有し
ない半導体だけでなく、一部に結晶の領域を有する非晶
質半導体をも含む広い概念である。
【0015】この一の局面による半導体装置の製造方法
では、上記のように、ソース/ドレイン領域の高濃度領
域となる部分に導電率を制御し得る不純物が導入された
非晶質半導体膜を形成した後、その不純物を低濃度領域
が形成される側に拡散させることによって、イオン注入
技術を用いずに低濃度領域を形成することが可能とな
る。これにより、低濃度領域においてイオン注入に起因
する結晶欠陥が発生するのを防止することができる。ま
た、低濃度領域形成のための拡散工程を、たとえば、非
晶質半導体膜の結晶化の際の熱処理時に行うようにすれ
ば、イオン注入によりソース/ドレイン領域の高濃度領
域および低濃度領域を形成する場合に比べて、LDD構
造などのドレイン領域の端部近傍における電界集中を緩
和する構造を有するソース/ドレイン領域の形成プロセ
スを簡略化することができる。
【0016】上記一の局面による半導体装置の製造方法
において、好ましくは、不純物を低濃度領域が形成され
る領域側に拡散させる工程は、不純物を熱拡散させるこ
とによりソース/ドレイン領域の低濃度領域を形成する
工程を含む。このように構成すれば、容易に、拡散によ
り低濃度領域を形成することができる。
【0017】上記の場合、不純物を低濃度領域が形成さ
れる領域側に拡散させる工程は、熱処理により非晶質半
導体膜の少なくとも一部を結晶化する際に不純物を拡散
させる工程を含むのが好ましい。このように構成すれ
ば、拡散工程、結晶化工程および結晶欠陥の修復工程を
同時に行うことができるので、製造プロセスを簡略化す
ることができる。
【0018】また、上記の場合、好ましくは、不純物を
低濃度領域が形成される領域側に拡散させる工程は、固
相成長を用いて非晶質半導体膜の少なくとも一部を結晶
化する際に不純物を拡散させる工程を含む。このように
構成すれば、非晶質半導体膜の溶融過程がないため、急
激な不純物の拡散が行われない。このため、不純物濃度
が高濃度から低濃度まで明瞭に分布した状態が得られ
る。これにより、ドレイン領域の端部近傍における電界
集中を緩和する構造を有する、より高性能な半導体装置
を製造することができる。
【0019】また、上記の場合、非晶質半導体膜を形成
する工程は、非晶質半導体膜のソース/ドレイン領域の
高濃度領域となる部分に、不純物をイオン注入する工程
を含む。このように構成すれば、高濃度領域へイオン注
入された不純物を拡散させることにより、容易にイオン
注入技術を用いずに低濃度領域を形成することが可能で
ある。
【0020】また、上記一の局面による半導体装置の製
造方法において、好ましくは、非晶質半導体膜を形成す
る工程は、チャネル領域となる部分を含む第1非晶質半
導体膜を形成する工程と、第1非晶質半導体膜の両側面
に接触するように、不純物が導入されたソース/ドレイ
ン領域の高濃度領域となる部分を含む第2非晶質半導体
膜を形成する工程を含む。このように構成すれば、イオ
ン注入工程を用いることなく、ソース/ドレイン領域の
高濃度領域および低濃度領域を形成することができるの
で、ソース/ドレイン領域の高濃度領域および低濃度領
域において、イオン注入に起因する結晶欠陥が発生する
のを防止することができる。
【0021】この場合、不純物を低濃度領域が形成され
る領域側に拡散させる工程は、第1非晶質半導体膜およ
び第2非晶質半導体膜の少なくともいずれかの一部を結
晶化する際に、第2非晶質半導体膜に導入された不純物
を第1非晶質半導体膜に拡散させる工程を含むのが好ま
しい。このように構成すれば、拡散工程、結晶化工程お
よび結晶欠陥の修復工程を同時に行うことができるの
で、製造プロセスを簡略化することができる。
【0022】上記一の局面による半導体装置の製造方法
において、導電率を制御し得る不純物は、第1導電化の
ための不純物を含む。また、第1導電化のための不純物
は、n型化のための不純物を含むのが好ましい。このよ
うに構成すれば、n型化のための不純物は結晶化を促進
する機能を有するので、より低温で結晶化が可能となる
とともに、高濃度領域で核発生した結晶をチャネル領域
方向に良好に成長させることができる。これにより、横
方向に粒径の大きな結晶粒からなるチャネル領域を形成
することができるので、電子の移動に対して障害となる
結晶粒界を減少させることができる。その結果、大きな
電子移動度を得ることができるので、ドレイン領域の端
部近傍における電界集中を緩和する構造を有する高性能
な半導体装置を製造することができる。
【0023】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、非晶質半導体膜は、Siを主成分とする非晶質半導
体膜を含むのが好ましい。このように構成すれば、非晶
質半導体膜を容易に形成することができるとともに、不
純物量の制御により導電率を容易に制御することができ
るので、より容易に、ドレイン領域の端部近傍における
電界集中を緩和する構造を有する半導体装置を製造する
ことができる。
【0024】なお、上記一の局面による半導体装置の製
造方法において、拡散または結晶化の工程は、ELA法
などのパルスレーザ照射を用いる工程、または、ニッケ
ル触媒などを利用した固相成長法による工程であっても
よい。このように構成すれば、より短時間に、または、
低温で、拡散または結晶化を行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0026】(第1実施形態)図1〜図6は、本発明の
第1実施形態による薄膜トランジスタ(半導体装置)の
製造プロセスを説明するための断面図である。図1〜図
6を参照して、以下に第1実施形態による薄膜トランジ
スタの製造プロセスについて説明する。
【0027】まず、図1に示すように、化学気相成長
(CVD)法などを用いて、ガラス基板1の上に、約3
0nm〜約200nmの膜厚を有するSiO2からなる
絶縁層2を形成する。次に、プラズマCVD法などを用
いて、絶縁層2上の全面に、約50nm〜約100nm
の膜厚を有するとともに、不純物がドーピングされてい
ない非晶質Siからなる半導体膜3を形成する。
【0028】次に、図2に示すように、TEOS(Te
traethoxysilane)などの液体Siソー
スを原料とするCVD法またはプラズマCVD法を用い
て、半導体膜3上の全面に、約30nm〜約200nm
の膜厚を有するSiO2からなるゲート絶縁層4を形成
する。その後、真空蒸着法またはスパッタ法などを用い
て、ゲート絶縁層4上の全面に、AlまたはTaなどの
金属からなる、約200nm〜約600nmの膜厚を有
するゲート電極形成用の導電層5を形成する。そして、
導電層5上の所定領域に、レジスト層6を形成する。
【0029】次に、レジスト層6をマスクとして、導電
層5の一部をエッチング除去することによって、図3に
示されるようなゲート電極5aを形成する。この後、レ
ジスト層6を除去する。
【0030】次に、図4に示すように、高濃度のn+
ース領域3aおよびn+ドレイン領域3bが形成される
以外の領域を覆うように、レジスト層7を形成する。そ
して、レジスト層7をマスクとして、P(リン)イオン
を約80keVの加速エネルギーで、約1×1016cm
-2〜約5×1016cm-2のドーズ量で半導体膜3に注入
する。なお、P(リン)は、本発明の「導電率を制御し
得る不純物」および「第1導電化(n型化)のための不
純物」の一例である。これにより、半導体膜3中に、高
濃度のn+ソース領域3aおよびn+ドレイン領域3bを
形成する。この後、レジスト層7を除去する。
【0031】この後、第1実施形態では、図5に示すよ
うに、約600℃〜約800℃、約10時間の熱処理を
真空中で行うことによって、半導体膜3において、高濃
度のn+ソース/ドレイン領域3aおよび3bからゲー
ト電極5a側に向かって、P(リン)を熱拡散させると
同時に、半導体膜3の結晶化を行う。これにより、低濃
度のn-ソース領域3dおよびn-ドレイン領域3eを形
成する。このとき、同時にイオン注入によって生じた結
晶欠陥も修復される。
【0032】最後に、図6に示すように、ゲート電極5
aの上を含む、半導体膜3(各領域3a〜3e)の全面
上に層間絶縁層8を形成する。そして、層間絶縁層8の
一部に形成したコンタクトホール8aに、AlまたはT
aなどの導電材料を充填することによって、n+ソース
領域3aおよびn+ドレイン領域3bとそれぞれ電気的
に接続するソース電極9aおよびドレイン電極9bを形
成する。このようにして、第1実施形態によるLDD構
造を有する薄膜トランジスタが形成される。
【0033】第1実施形態では、上記のようにソース/
ドレイン領域の高濃度領域(n+ソース領域3aおよび
+ドレイン領域3b)にP(リン)をイオン注入した
後、非晶質Siからなる半導体膜3を結晶化するための
熱処理を行うことによって、非晶質Siからなる半導体
膜3の結晶化の際に、n+ソース領域3aおよびn+ドレ
イン領域3bにイオン注入されたP(リン)をゲート電
極5a側に熱拡散させて低濃度のn-ソース領域3dお
よびn-ドレイン領域3eを形成することができる。こ
れにより、イオン注入を用いることなく、非晶質Siか
らなる半導体膜3の結晶化と同時に、低濃度のn-ソー
ス領域3dおよびn-ドレイン領域3eを形成すること
ができる。その結果、高濃度のn+ソース領域3aおよ
びn+ドレイン領域3bと、低濃度のn-ソース領域3d
およびn-ドレイン領域3eとをイオン注入により形成
する場合に比べて、製造プロセスを簡略化することがで
きる。
【0034】また、結晶化とP(リン)の拡散とを行う
ための熱処理時に、高濃度のn+ソース領域3aおよび
+ドレイン領域3bの形成時のイオン注入に起因して
発生した結晶欠陥も修復できるので、別途、結晶欠陥の
修復のための熱処理を行う必要がない。これにより、よ
り製造プロセスを簡略化することができる。
【0035】また、n型の不純物であるP(リン)は、
結晶化を促進する機能を有するので、高濃度のn+ソー
ス領域3aおよびn+ドレイン領域3bで核発生した結
晶をチャネル領域3c方向に良好に成長させることがで
きる。これにより、横方向に粒径が大きい結晶を有する
チャネル領域が形成されるので、電子の移動に対して障
害となる結晶粒界を減少させることができる。その結
果、大きな電子移動度を得ることができるので、LDD
構造を有する高性能な薄膜トランジスタを製造すること
ができる。
【0036】ここで、上記した第1実施形態による薄膜
トランジスタの効果を確認するため、半導体膜3中の横
方向P(リン)濃度分布と電子移動度とを測定した。半
導体膜3中のP(リン)濃度については、SIMS(S
ECONDARY ION−MASS SPECTRO
SCOPY)法により測定した。電子移動度について
は、第1実施形態に従って作製した薄膜トランジスタの
ドレイン電流−ゲート電圧特性の線形領域から算出し
た。図7は、本発明の第1実施形態による薄膜トランジ
スタの半導体膜3中の横方向P(リン)濃度分布を示し
たグラフである。図7を参照して、P(リン)がn+
ース領域3aおよびn+ドレイン領域3bからチャネル
領域3cに向かって拡散することによって、n+ソース
領域3aおよびn+ドレイン領域3bのチャネル領域3
c側に、それぞれn-ソース領域3dおよびn-ドレイン
領域3eが形成されており、いわゆるLDD構造が形成
されていることがわかる。
【0037】また、本発明の第1実施形態による薄膜ト
ランジスタの電子移動度については、最大250cm2
/(V・s)の大きな値が得られた。これは、上述した
ように、ドーピングされたP(リン)が結晶化を促進す
る効果があるため、結晶化工程において、n+ソース/
ドレイン領域3aおよび3bで核発生を誘発するととも
に、チャネル形成方向への結晶成長が行われたと考えら
れる。その結果、横方向に粒径の大きな結晶粒からなる
チャネル領域3cが形成されることによって、電子の移
動に対して、障害となる結晶粒界が減少するため、大き
な電子移動度が得られたと考えられる。
【0038】(第2実施形態)図8〜図14は、本発明
の第2実施形態による薄膜トランジスタ(半導体装置)
の製造プロセスを説明するための断面図である。この第
2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、低濃度の
-ソース領域およびn-ドレイン領域のみならず、高濃
度のn+ソース領域およびn+ドレイン領域も、イオン注
入を用いずに形成する例について説明する。以下、図8
〜図14を参照して、第2実施形態による薄膜トランジ
スタの製造プロセスについて詳細に説明する。
【0039】まず、図8に示すように、化学気相成長
(CVD)法などを用いて、ガラス基板11の上に、約
30nm〜約200nmの膜厚を有するSiO2からな
る絶縁層12を形成する。次に、プラズマCVD法など
を用いて、絶縁層12上の全面に、約50nm〜約10
0nmの膜厚を有するとともに、不純物がドーピングさ
れていない非晶質Siからなる半導体膜13を形成す
る。
【0040】次に、図9に示すように、TEOS(Te
traethoxysilane)などの液体Siソー
スを原料とするCVD法またはプラズマCVD法を用い
て、半導体膜13上の全面に、約30nm〜約200n
mの膜厚を有するSiO2からなるゲート絶縁層14を
形成する。その後、真空蒸着法またはスパッタ法などを
用いて、ゲート絶縁層14上の全面に、AlまたはTa
などの金属からなる、約200nm〜約600nmの膜
厚を有するゲート電極形成用の導電層15を形成する。
そして、導電層15上の所定領域に、レジスト層16を
形成する。
【0041】次に、レジスト層16をマスクとして、導
電層15の一部をエッチング除去することによって、図
10に示されるようなゲート電極15aを形成する。こ
の後、レジスト層16を除去する。
【0042】次に、図11に示すように、再度、レジス
ト層17を形成した後、そのレジスト層17をマスクと
して、半導体膜13および絶縁層14の一部をエッチン
グ除去する。これにより、低濃度のn-ソース領域およ
びn-ドレイン領域と、チャネル領域となる領域とを含
むパターニングされた非晶質Siからなる半導体膜13
が形成される。この非晶質Siからなる半導体膜13
は、本発明の「第1非晶質半導体膜」の一例である。
【0043】次に、図12に示すように、原料ガスとし
てSiH4およびPH3を併用したプラズマCVD法など
を用いて、パターニングされた半導体層13の側面に接
触するように、P(リン)を含有したn型非晶質Siか
らなる半導体膜により構成される高濃度のn+ソース領
域13aおよびn+ドレイン領域13bを形成する。こ
のP(リン)を含有したn型非晶質Siからなる半導体
膜は、本発明の「第2非晶質半導体膜」の一例である。
なお、P(リン)は、本発明の「導電率を制御し得る不
純物」および「第1導電化(n型化)のための不純物」
の一例である。その後、レジスト層17を除去する。
【0044】次に、図13に示すように、約800℃、
約15時間の熱処理を真空中で行うことによって、n+
ソース領域13aおよびn+ドレイン領域13bから半
導体膜13に向かってP(リン)を熱拡散させると同時
に、半導体膜13と、n+ソース領域13aおよびn+
レイン領域13bとの結晶化を行うことによって、半導
体膜13中に低濃度のn-ソース領域3dおよびn-ドレ
イン領域3eを形成する。このとき、半導体膜13のう
ちゲート電極15aの直下の領域には、不純物が拡散し
ないため、チャネル領域13cとなる。
【0045】最後に、図14に示すように、ゲート電極
15aの上を含む、半導体膜13(各領域13a〜13
e)の全面上に層間絶縁層18を形成する。そして、層
間絶縁層18の一部に形成したコンタクトホール18a
に、AlまたはTaなどの導電材料を充填することによ
って、n+ソース領域13aおよびn+ドレイン領域13
bとそれぞれ電気的に接続するソース電極19aおよび
ドレイン電極19bを形成する。このようにして、第2
実施形態によるLDD構造を有する薄膜トランジスタが
形成される。
【0046】第2実施形態では、上記のように、低濃度
のn-ソース領域13dおよびn-ドレイン領域13e
と、チャネル領域13cとなる領域とを含む非晶質Si
からなる半導体膜13の側面に接触するように、高濃度
のn+ソース領域13aおよびn+ドレイン領域13bを
構成するP(リン)がドープされたn型非晶質Siから
なる半導体膜を形成し、その後、熱処理を行う。これに
より、半導体膜の結晶化と同時に、n+ソース領域13
aおよびn+ドレイン領域13bからP(リン)を半導
体膜13側に熱拡散させて低濃度のn-ソース領域13
dおよびn-ドレイン領域13eを形成することができ
るので、製造プロセスを簡略化することができる。
【0047】また、イオン注入を用いることなく、高濃
度のn+ソース領域13aおよびn+ドレイン領域13b
と、低濃度のn-ソース領域13dおよびn-ドレイン領
域13eとを形成することができるので、高濃度のn+
ソース領域13aおよびn+ドレイン領域13bと、低
濃度のn-ソース領域13dおよびn-ドレイン領域13
eとにおいて、イオン注入に起因する結晶欠陥が発生す
るのを防止することができる。
【0048】また、n型の不純物であるP(リン)は、
結晶化を促進する機能を有するので、高濃度のn+ソー
ス領域13aおよびn+ドレイン領域13bで核発生し
た結晶をチャネル領域13c方向に良好に成長させるこ
とができる。これにより、横方向に粒径が大きい結晶を
有するチャネル領域が形成されるので、電子の移動に対
して障害となる結晶粒界を減少させることができる。そ
の結果、大きな電子移動度を得ることができるので、L
DD構造を有する高性能な薄膜トランジスタを製造する
ことができる。
【0049】ここで、本発明の第2実施形態による薄膜
トランジスタにおいても、上記第1実施形態と同様、P
(リン)濃度分布を測定したところ、n+ソース/ドレ
イン領域およびn-ソース/ドレイン領域を有するLD
D構造が形成されていることを確認することができた。
【0050】また、本発明の第2実施形態による薄膜ト
ランジスタの電子移動度についても、上記第1実施形態
と同様の測定により、最大250cm2/(V・s)と
いう優れた値が得られた。
【0051】(第3実施形態)図15〜図21は、本発
明の第3実施形態による薄膜トランジスタ(半導体装
置)の製造プロセスを説明するための断面図である。こ
の第3実施形態では、上記第1および第2実施形態で用
いた導電率の向上および導電化を行うための不純物(リ
ンなど)とは異なり、導電率のみを向上し得る不純物
(Geなど)を拡散させることにより、導電率を傾斜分
布させることによって、ドレイン端部の電界集中を緩和
する例について説明する。以下、図15〜図21を参照
して、第3実施形態による薄膜トランジスタの製造プロ
セスについて詳細に説明する。
【0052】まず、図15に示すように、化学気相成長
(CVD)法などを用いて、ガラス基板21の上に、約
30nm〜約200nmの膜厚を有するSiO2からな
る絶縁層22を形成する。次に、プラズマCVD法など
を用いて、絶縁層22上の全面に、約50nm〜約10
0nmの膜厚を有するとともに、不純物がドーピングさ
れていない非晶質Siからなる半導体膜23を形成す
る。
【0053】次に、図16に示すように、TEOS(T
etraethoxysilane)などの液体Siソ
ースを原料とするCVD法またはプラズマCVD法を用
いて、半導体膜23上の全面に、約30nm〜約200
nmの膜厚を有するSiO2からなるゲート絶縁層24
を形成する。その後、真空蒸着法またはスパッタ法など
を用いて、ゲート絶縁層24上の全面に、AlまたはT
aなどの金属からなる、約200nm〜約600nmの
膜厚を有するゲート電極形成用の導電層25を形成す
る。そして、導電層25上の所定領域に、レジスト層2
6を形成する。
【0054】次に、レジスト層26をマスクとして、導
電層25をエッチング除去することによって、図17に
示されるような、ゲート電極25aを形成する。この
後、レジスト層26を除去する。
【0055】次に、図18に示すように、ゲート電極2
5aをマスクとして、P(リン)イオンを約10keV
〜約80keVの加速エネルギーで、約1×1014cm
-2〜約5×1014cm-2のドーズ量で半導体膜23に注
入する。なお、P(リン)は本発明の「第1導電化のた
めの不純物」の一例である。これにより、半導体膜23
中に、ゲート電極25aに対して自己整合的にn型領域
23fおよび23gが形成される。このとき、半導体膜
23のうちゲート電極25aの直下の領域は、不純物が
イオン注入されないために、チャネル領域23cとな
る。
【0056】次に、図19に示すように、再度レジスト
層27を形成した後、レジスト層27をマスクとして、
n型領域23fおよび23gと絶縁層24の一部をエッ
チング除去する。なお、この状態の非晶質Siからなる
半導体膜23(23c、23f、23g)は、本発明の
「第1非晶質半導体膜」の一例である。
【0057】次に、図20に示すように、原料ガスとし
てSiH4およびGeH4を併用したプラズマCVD法な
どを用いて、Geを含有した非晶質SiGe膜30aお
よび30bを形成する。このGeを含有した非晶質Si
Ge膜30aおよび30bは、本発明の「第2非晶質半
導体膜」の一例である。なお、Geは本発明の「導電率
を制御し得る不純物」の一例である。その後、レジスト
層27を除去する。さらに、約800℃、約20時間の
熱処理を真空中で行い、SiGe膜30aおよび30b
から半導体膜23のn型領域23fおよび23gに向か
ってGeを熱拡散させると同時に、半導体膜23とSi
Ge膜30aおよび30bとの結晶化を行う。
【0058】最後に、図21に示すように、ゲート電極
25aの上を含む、半導体膜23(各領域23c、23
f、23g)とSiGe膜30aおよび30bとの全面
上に層間絶縁層28を形成する。そして、層間絶縁層2
8の一部に形成したコンタクトホール28aに、Alま
たはTaなどの導電材料を充填することによって、Si
Ge膜30aおよび30bとそれぞれ電気的に接続され
るソース電極29aおよびドレイン電極29bを形成す
る。このようにして、第3実施形態による薄膜トランジ
スタが形成される。
【0059】第3実施形態では、上記のように、n型領
域23fおよび23gを含む非晶質Siからなる半導体
膜23の側面に接触するように、Geを含有した非晶質
SiGe膜30aおよび30bを形成し、その後、熱処
理を行うことによって、半導体膜23、SiGe膜30
aおよび30bの結晶化と同時に、SiGe膜30aお
よび30bからGeが半導体膜23側に熱拡散すること
によって導電率の傾斜分布を実現することができる。こ
れにより、製造プロセスを簡略化することができる。
【0060】また、結晶化とGeの拡散とを行うための
熱処理時に、n型領域23fおよび23gの形成時のイ
オン注入に起因して発生した結晶欠陥も修復できるの
で、別途、結晶欠陥の修復のための熱処理を行う必要が
ない。これにより、より製造プロセスを簡略化すること
ができる。
【0061】また、n型の不純物であるP(リン)と、
n型化またはp型化せずに導電率を向上し得る不純物で
あるGeとは、結晶化を促進する機能を有するので、n
型領域23fおよび23gで核発生した結晶をチャネル
領域23c方向に良好に成長させることができる。これ
により、横方向に粒径が大きい結晶を有するチャネル領
域が形成されるので、電子の移動に対して障害となる結
晶粒界を減少させることができる。その結果、大きな電
子移動度を得ることができるので、ドレイン領域の端部
近傍における電界集中を緩和することができる高性能な
薄膜トランジスタを製造することができる。
【0062】図22は、本発明の第3実施形態による薄
膜トランジスタの半導体膜23中の横方向Ge濃度分布
を示したグラフである。図22を参照して、Geが半導
体膜23に向かって拡散することによって、半導体膜2
3中のGe濃度に分布が生じていることがわかる。これ
によって、半導体膜23の導電率が傾斜分布するので、
ゲート端部(ドレイン端部)における電界の集中を緩和
することができる。
【0063】なお、第3実施形態による薄膜トランジス
タの電子移動度についても、第1実施形態と同様の測定
により、最大200cm2/(V・s)という優れた値
が得られた。
【0064】なお、今回開示された実施形態は、すべて
の点で例示であって、制限的なものではないと考えられ
るべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説
明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許
請求の範囲と均等の意味および範囲ですべての変更が含
まれる。
【0065】たとえば、上記第1実施形態および第2実
施形態では、拡散または結晶化の工程に真空中での熱処
理を用いたが、本発明はこれに限らず、ELA法などの
パルスレーザ照射を用いる方法や、ニッケル触媒などを
利用した固相成長法などを用いることも可能である。
【0066】また、上記第1実施形態および第2実施形
態では、導電率を制御し得る不純物として、n型不純物
としても機能するP(リン)を用いたが、本発明はこれ
に限らず、N、As、Sb、Oなど他のn型化不純物
や、B、Al、Ga、Inなどのp型化不純物であって
もよい。
【0067】また、上記第3実施形態では、n型化また
はp型化せずに導電率を向上させることが可能な不純物
として、Geを用いる例を示したが、本発明はこれに限
らず、n型化またはp型化を呈することなく導電率を向
上させることが可能な他の不純物を用いてもよい。
【0068】また、上記第1実施形態および第2実施形
態では、Si半導体膜を用いたが、本発明はこれに限ら
ず、SiGe、SiC、SiPbなどを用いた半導体膜
であってもよい。
【0069】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ドレイ
ン領域の端部近傍における電界集中を緩和する構造を有
する半導体装置を形成する場合において、製造プロセス
を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
プロセスの第1工程を説明するための断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
プロセスの第2工程を説明するための断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
プロセスの第3工程を説明するための断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
プロセスの第4工程を説明するための断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
プロセスの第5工程を説明するための断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
プロセスの第6工程を説明するための断面図である。
【図7】本発明の第1実施形態による薄膜トランジスタ
の半導体膜中の横方向P(リン)濃度分布を示したグラ
フである。
【図8】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造
プロセスの第1工程を説明するための断面図である。
【図9】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造
プロセスの第2工程を説明するための断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態による半導体装置の製
造プロセスの第3工程を説明するための断面図である。
【図11】本発明の第2実施形態による半導体装置の製
造プロセスの第4工程を説明するための断面図である。
【図12】本発明の第2実施形態による半導体装置の製
造プロセスの第5工程を説明するための断面図である。
【図13】本発明の第2実施形態による半導体装置の製
造プロセスの第6工程を説明するための断面図である。
【図14】本発明の第2実施形態による半導体装置の製
造プロセスの第7工程を説明するための断面図である。
【図15】本発明の第3実施形態による半導体装置の製
造プロセスの第1工程を説明するための断面図である。
【図16】本発明の第3実施形態による半導体装置の製
造プロセスの第2工程を説明するための断面図である。
【図17】本発明の第3実施形態による半導体装置の製
造プロセスの第3工程を説明するための断面図である。
【図18】本発明の第3実施形態による半導体装置の製
造プロセスの第4工程を説明するための断面図である。
【図19】本発明の第3実施形態による半導体装置の製
造プロセスの第5工程を説明するための断面図である。
【図20】本発明の第3実施形態による半導体装置の製
造プロセスの第6工程を説明するための断面図である。
【図21】本発明の第3実施形態による半導体装置の製
造プロセスの第7工程を説明するための断面図である。
【図22】本発明の第3実施形態による薄膜トランジス
タの半導体膜中の横方向Ge濃度分布を示したグラフで
ある。
【図23】従来のLDD構造を有する薄膜トランジスタ
の製造プロセスの第1工程を説明するための断面図であ
る。
【図24】従来のLDD構造を有する薄膜トランジスタ
の製造プロセスの第2工程を説明するための断面図であ
る。
【図25】従来のLDD構造を有する薄膜トランジスタ
の製造プロセスの第3工程を説明するための断面図であ
る。
【図26】従来のLDD構造を有する薄膜トランジスタ
の製造プロセスの第4工程を説明するための断面図であ
る。
【図27】従来のLDD構造を有する薄膜トランジスタ
の製造プロセスの第5工程を説明するための断面図であ
る。
【図28】従来のLDD構造を有する薄膜トランジスタ
の製造プロセスの第6工程を説明するための断面図であ
る。
【図29】従来のLDD構造を有する薄膜トランジスタ
の製造プロセスの第7工程を説明するための断面図であ
る。
【図30】従来のLDD構造を有する薄膜トランジスタ
の製造プロセスの第8工程を説明するための断面図であ
る。
【符号の説明】
1、11、21 ガラス基板2、4、12、14、
22、24 絶縁層3、13、23 半導体膜3
a、13a n+ソース領域3b、13b n+ドレ
イン領域3c、13c、23c チャネル領域3d、
13d n-ソース領域3e、13e n-ドレイン
領域5a、15a、25a ゲート電極8、18、2
8 層間絶縁膜9a、19a、29a ソース電
極9b、19b、29b ドレイン電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F052 AA02 AA11 AA17 BB07 DA02 DA03 DA10 DB03 FA06 HA07 JA01 5F110 AA01 AA16 CC02 DD02 DD13 EE03 EE04 EE43 EE44 FF02 FF29 FF30 GG01 GG02 GG13 GG35 GG45 HJ01 HJ02 HJ04 HJ06 HJ13 HJ16 HJ22 HJ23 HK08 HK09 HK14 HK25 HL03 HL04 HM15 NN02 PP01 PP03 PP10 PP27 PP34

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソース/ドレイン領域の高濃度領域とな
    る部分に導電率を制御し得る不純物が導入された非晶質
    半導体膜を形成する工程と、その後、前記不純物を低濃
    度領域が形成される領域側に拡散させる工程とを備え
    た、半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記不純物を低濃度領域が形成される領
    域側に拡散させる工程は、前記不純物を熱拡散させるこ
    とにより前記ソース/ドレイン領域の低濃度領域を形成
    する工程を含む、請求項1に記載の半導体装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記不純物を低濃度領域が形成される領
    域側に拡散させる工程は、熱処理により前記非晶質半導
    体膜の少なくとも一部を結晶化する際に、前記不純物を
    拡散させる工程を含む、請求項1または2に記載の半導
    体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記不純物を低濃度領域が形成される領
    域側に拡散させる工程は、固相成長を用いて前記非晶質
    半導体膜の少なくとも一部を結晶化する際に、前記不純
    物を拡散させる工程を含む、請求項3に記載の半導体装
    置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記非晶質半導体膜を形成する工程は、
    前記非晶質半導体膜のソース/ドレイン領域の高濃度領
    域となる部分に、前記不純物をイオン注入する工程を含
    む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 前記非晶質半導体膜を形成する工程は、
    チャネル領域となる部分を含む第1非晶質半導体膜を形
    成する工程と、前記第1非晶質半導体膜の両側面に接触
    するように、前記不純物が導入された前記ソース/ドレ
    イン領域の高濃度領域となる部分を含む第2非晶質半導
    体膜を形成する工程とを含む、請求項1〜4のいずれか
    1項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記不純物を低濃度領域が形成される領
    域側に拡散させる工程は、前記第1非晶質半導体膜およ
    び前記第2非晶質半導体膜の少なくともいずれかの一部
    を結晶化する際に、前記第2非晶質半導体膜に導入され
    た前記不純物を前記第1非晶質半導体膜に拡散させる工
    程を含む、請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記導電率を制御し得る不純物は、第1
    導電化のための不純物を含む、請求項1〜7のいずれか
    1項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第1導電化のための不純物は、n型
    化のための不純物を含む、請求項1〜8のいずれか1項
    に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記非晶質半導体膜は、Siを主成分
    とする非晶質半導体膜を含む、請求項1〜9のいずれか
    1項に記載の半導体装置の製造方法。
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JPH08511380A (ja) * 1994-04-07 1996-11-26 フィリップス エレクトロニクス ネムローゼ フェンノートシャップ 薄膜電界効果トランジスタを具える電子デバイスの製造方法

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