JP2003317987A - 無電極放電灯点灯装置 - Google Patents

無電極放電灯点灯装置

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JP2003317987A JP2002121413A JP2002121413A JP2003317987A JP 2003317987 A JP2003317987 A JP 2003317987A JP 2002121413 A JP2002121413 A JP 2002121413A JP 2002121413 A JP2002121413 A JP 2002121413A JP 2003317987 A JP2003317987 A JP 2003317987A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】放電灯始動時に無負荷検出回路が負荷の異常を
検出できなかった場合でも点灯回路を保護できる無電極
放電灯点灯装置を提供する。 【解決手段】商用電源ACから電源供給を受けて直流電
圧を出力する直流電源部1と、直流電源部1の出力を高
周波電力に変換する高周波電源部2と、高周波電源部2
から供給される高周波電流が流れて、高周波電磁界を発
生させる誘導コイル3と、誘導コイル3の近傍に配置さ
れた無電極放電灯4と、少なくとも誘導コイル3と無電
極放電灯4とを含む負荷と、無負荷状態を検出する無負
荷検出回路5と、無負荷検出回路5が予め定めた一定時
間連続して無負荷状態を検出した場合に高周波電源部2
の出力を制限する第1の保護回路6と、無電極放電灯4
の始動時において無負荷検出回路5が一度も無負荷状態
を検出しなかった場合に高周波電源部2の出力を制限す
る第2の保護回路とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無負荷状態を検出
して保護動作を行う保護回路を備えた無電極放電灯点灯
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の無電極放電灯点灯装置として
は、例えば特開2000−100589公報に示される
ような回路構成を有するものが提供されており、その主
回路の回路図を図9に、保護回路の回路図を図10にそ
れぞれ示す。
【0003】この無電極放電灯点灯装置は、商用電源を
直流に変換する直流電源部1と、フィルタ回路8を介し
て入力された直流電源部1の出力を高周波電力に変換す
る高周波電源部2と、高周波電源部2から供給される高
周波電流が流れて、高周波電磁界を発生させる誘導コイ
ル3と、誘導コイル3の近傍に配置された無電極放電灯
4と、高周波電源部2と誘導コイル3との間のインピー
ダンスのマッチングをとるマッチング回路9と、無負荷
状態を検出する無負荷検出回路5と、無負荷検出回路5
が無負荷状態を検出すると保護動作を行う保護回路6と
を備える。
【0004】先ず主回路の構成について図9を参照して
詳述する。
【0005】高周波電源部2は発振回路2aとプリアン
プ2bとメインアンプ2cとで構成される。発振回路2
aは、水晶振動子Xとトランジスタからなるスイッチン
グ素子Q1とを有する無調整の発振器であり、コイルL
1とコンデンサC11とで低Qの同調回路を構成してい
る。プリアンプ2bは、発振回路2aの高周波出力をパ
ワーMOSFETからなるスイッチング素子Q2でC級
増幅し、コイルL2とコンデンサC12とで発振周波数
に同調させている。そして、プリアンプ2bの出力は駆
動トランスT1を介してメインアンプ2cのパワーMO
SFETからなるスイッチング素子Q3,Q4に供給さ
れている。メインアンプ2cは、プリアンプ2bの出力
をさらに電力増幅して高周波電力を出力し、その出力は
マッチング回路9を介して誘導コイル3に供給され、無
電極放電灯4を点灯させるものである。
【0006】フィルタ回路8は、インダクタL3とコン
デンサC13とで構成されるローパスフィルタからな
り、直流電源部1と高周波電源部2のメインアンプ2c
との間に挿入されて、高周波が電源側に帰還するのを防
止している。
【0007】無電極放電灯4は、ガラスバルブ内に不活
性ガス、金属蒸気などの放電ガスを封入したものであ
り、ガラスバルブの外周には近接して数ターンの空心コ
イルである高周波電力供給用の誘導コイル3が巻回さ
れ、高周波電力を無電極放電灯4内の放電ガスに供給し
ている。
【0008】マッチング回路9は、メインアンプ2cの
出力と後段の無電極放電灯4及び高周波電力供給用の誘
導コイル3との間に設けられ、両者のインピーダンスの
マッチングを取り、反射を無くして無電極放電灯4に効
率良く高周波電力を伝達するようにインピーダンス整合
を行っているものである。
【0009】次に無負荷検出回路5及び保護回路6につ
いて説明する。無負荷検出回路5は、直流電源部1の出
力電流をその出力端に接続された検出抵抗R21により
検出し、直流電源部1の出力端に過電流が流れることか
ら、無負荷状態を検出する。そして、無負荷検出回路5
が無負荷状態を検出すると、保護回路6は、プリアンプ
2b及びメインアンプ2cのスイッチング素子Q2,Q
4の制御端子(ゲート・ソース間)をクランプして、高
周波電源部2の出力を停止させるものである。
【0010】ここで、無負荷検出回路5と保護回路6の
回路構成を図10を参照して詳述する。無負荷検出回路
5は、コンパレータIC11と、抵抗R21〜R24
と、電解コンデンサからなる電源コンデンサC0と、コ
ンデンサC14とで構成され、保護回路6はコンパレー
タIC12と、MOSFETよりなるスイッチング素子
Q5と、抵抗R25〜R28と、コンデンサC15と、
ダイオードD3〜D6とで構成される。無負荷検出回路
5の電源コンデンサC0は直流電源部1の出力端子間に
接続されており、その両端電圧を抵抗R23,R24に
より分圧して得た基準電圧を、コンパレータIC11の
反転入力端子に入力している。また抵抗R21の両端電
圧により、抵抗R22を介してコンデンサC14が充電
され、そのコンデンサC14の電圧がコンパレータIC
11の非反転入力端子に入力されている。コンパレータ
IC11の出力電圧は、保護回路6のスイッチング素子
Q5の制御端子(ゲート電極)に印加されており、スイ
ッチング素子Q5は、ダイオードD1,D2を介してプ
リアンプ2bのスイッチング素子Q2と、メインアンプ
2cのスイッチング素子Q4の制御端子に接続されてい
る。
【0011】次に本回路の動作を簡単に説明する。直流
電源部1に電源が投入されて、直流電源部1から直流電
圧が供給されると、発振回路2aが発振を開始し、プリ
アンプ2bによって発振回路2aの信号が一次増幅さ
れ、さらにメインアンプ2cによって信号が増幅され
る。メインアンプ2cによって増幅された高周波電圧
は、無電極放電灯4の外周に沿って近接配置された誘導
コイル3に印加される。そして、誘導コイル3に数MH
zから数100MHzの高周波電流を流すことによっ
て、誘導コイル3の周囲に高周波電磁界を発生させ、無
電極放電灯4に高周波電力を供給し、無電極放電灯4内
に高周波プラズマ電流を発生させて、紫外線もしくは可
視光を発生するようになっている。
【0012】ここで、無電極放電灯4および誘導コイル
3を含む負荷に異常が発生して無負荷状態となり、抵抗
R21に過電流が流れた場合の保護動作について以下に
説明する。例えば無電極放電灯4の異常によるインピー
ダンスの変化、無電極放電灯4の未装着又は破損、或い
は誘導コイル3の異常等の理由で抵抗R21に過電流が
流れると、抵抗R21の両端電圧が増加する。すると、
コンデンサC14の両端電圧が基準電圧を越えて、コン
パレータIC11の出力がHighレベルになり、ダイ
オードD3を介してスイッチング素子Q5のゲート電位
が上昇し、スイッチング素子Q5がオンになる。この
時、スイッチング素子Q5がスイッチング素子Q2,Q
4のゲート・ソース間を短絡し、高周波電源部2の出力
を停止させる。また、この間に、コンパレータIC11
のHighレベルの出力によって、ダイオードD4を介
してコンデンサC15が充電され、コンパレータIC1
2の非反転入力端子の電圧が上昇する。一方、高周波電
源部2の出力が停止すると、抵抗R21に流れる電流が
減少して、コンデンサC14の両端電圧が基準電圧を下
回り、コンパレータIC11の出力がLowレベルにな
るため、スイッチング素子Q5がオフになって、高周波
電源部2が発振を開始する。
【0013】このような間欠発振を繰り返す内に、コン
パレータIC12の非反転入力端子の電圧(コンデンサ
C15の両端電圧)が徐々に上昇し、反転入力端子に印
加された基準電圧(電源コンデンサC0の両端電圧を抵
抗R25,R26で分圧した電圧)を越えると、コンパ
レータIC12の出力がHighレベルになる。一旦、
コンパレータIC12の出力がHighレベルになる
と、ダイオードD6を介てコンデンサC15を充電し続
けるので、コンパレータIC12はHighレベルの信
号を出力する状態を維持する。そして、コンパレータI
C12の出力がダイオードD5を介してスイッチング素
子Q5の制御端子に入力され、スイッチング素子Q5を
オンし続けるので、高周波電源部2が発振停止状態を維
持することになる。
【0014】これによって、保護回路6は、負荷の異常
(無負荷状態)を検出してから所定の回数だけ高周波電
源部2を間欠発振させた後、高周波電源部2の発振動作
を停止させているので、無負荷時に点灯回路を構成する
素子に加わるストレスを抑制することができる。また、
所定の回数だけ間欠発振させた後、発振を停止させてい
るので、間欠発振中の発振期間を長めに設定すること
で、低温時や初始動時のように無電極放電灯が始動しに
くい場合でも、無電極放電灯を始動しやすくできる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の無電極放電
灯点灯装置では、例えば周囲温度が変化した場合に回路
部品の温度特性によって、高周波電源部2と負荷とのマ
ッチングがずれる場合があり、誘導コイル3に供給され
る高周波電力が無負荷時に少なくなる方向へマッチング
がずれると、無負荷時と点灯時とで過電流検出用の抵抗
R21に流れる電流の差が小さくなり、無負荷検出回路
5で無負荷状態を検出できなくなる虞があった。また、
暗所或いは低温の使用環境では無電極放電灯4を点灯さ
せるために必要な誘導コイル3の両端電圧が高くなるの
で、誘導コイル3に供給される高周波電力が無負荷時に
少なくなる方向ヘマッチングがずれると、無負荷時と始
動時とで過電流検出用の抵抗R21に流れる電流の差が
小さくなり、無電極放電灯4の始動時においても無負荷
検出回路5で無負荷状態を検出できなくなる虞があっ
た。そして、無負荷検出回路5で異常を検出できない場
合は、高周波電源部2から高周波電圧が発振され続ける
ため、点灯回路を構成する素子にストレスが蓄積され続
け、最悪の場合は点灯回路を構成する素子が破損する虞
があった。
【0016】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、放電灯始動時に無負
荷検出回路が負荷の異常を検出できなかった場合でも点
灯回路を保護できる無電極放電灯点灯装置を提供するこ
とにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、商用電源から電源供給を受け
て直流電圧を出力する直流電源部と、直流電源部の出力
を高周波電力に変換する高周波電源部と、高周波電源部
から供給される高周波電流が流れて、高周波電磁界を発
生させる誘導コイルと、誘導コイルの近傍に配置された
無電極放電灯と、少なくとも誘導コイルと無電極放電灯
とを含む負荷と、無負荷状態を検出する無負荷検出回路
と、無負荷検出回路が予め定めた一定時間連続して無負
荷状態を検出した場合に高周波電源部の出力を制限する
第1の保護回路と、無電極放電灯の始動時において無負
荷検出回路が一度も無負荷状態を検出しなかった場合に
高周波電源部の出力を制限する第2の保護回路とを備え
て成ることを特徴とする。
【0018】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、第2の保護回路は、直流電源部に電源が投入され
たことを検出する検出手段を備え、この検出手段の検出
結果と無負荷検出回路の検出結果とをもとに、無電極放
電灯の始動時において無負荷検出回路が無負荷状態を検
出したか否かを検出することを特徴とする。
【0019】請求項3の発明では、請求項2の発明にお
いて、検出手段は、直流電源部の入力電流、又は、直流
電流の出力電圧の内の何れかから直流電源部への電源投
入を検出することを特徴とする。
【0020】請求項4の発明では、請求項1の発明にお
いて、第2の保護回路は、負荷に電力が供給されたこと
を検出する検出手段を備え、この検出手段の検出結果と
無負荷検出回路の検出結果とをもとに、無電極放電灯の
始動時において無負荷検出回路が無負荷状態を検出した
か否かを検出することを特徴とする。
【0021】請求項5の発明では、請求項4の発明にお
いて、検出手段は、誘導コイルの両端電圧、又は、誘導
コイルの近傍に配置されて誘導コイルに発生する磁束を
検出するピックアップコイルの出力の内の何れかから、
負荷への電力供給を検出することを特徴とする。
【0022】請求項6の発明では、請求項1乃至5の何
れか1つの発明において、無負荷検出回路は、負荷に流
れる電流、又は、直流電源部の出力電圧の何れかから、
無負荷状態を検出することを特徴とする。
【0023】請求項7の発明では、請求項1乃至6の何
れか1つの発明において、第1の保護回路は、高周波電
源部を間欠発振させることで高周波電源部の出力を制限
することを特徴とする。
【0024】請求項8の発明では、商用電源から電源供
給を受けて直流電圧を出力する直流電源部と、直流電源
部の出力を高周波電力に変換する高周波電源部と、高周
波電源部から供給される高周波電流が流れて、高周波電
磁界を発生させる誘導コイルと、誘導コイルの近傍に配
置された無電極放電灯と、少なくとも誘導コイルと無電
極放電灯とを含む負荷と、無負荷状態を検出する無負荷
検出回路と、無負荷検出回路が予め定めた一定時間連続
して無負荷状態を検出した場合に高周波電源部の出力を
制限する第1の保護回路と、無電極放電灯の始動時にお
いて無負荷検出回路が一度も無負荷状態を検出しなかっ
た場合に高周波電源部の出力を制限する第2の保護回路
とを備え、第2の保護回路は、直流電源部の出力電圧を
検出することにより直流電源部に電源が投入されたこと
を検出する検出手段を備え、この検出手段の検出結果と
無負荷検出回路の検出結果とをもとに、無電極放電灯の
始動時において無負荷検出回路が無負荷状態を検出した
か否かを検出し、無負荷検出回路は、直流電源部又は高
周波電源部の内の何れかからの過電流を検出することに
より無負荷状態を検出し、第1の保護回路は、高周波電
源部を間欠発振させることで高周波電源部の出力を制限
することを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0026】(実施形態1)図1に本実施形態の無電極
放電灯点灯装置の回路ブロック図を示す。本実施形態の
無電極放電灯点灯装置は、直流電源部1と、高周波電源
部2と、マッチング回路9と、誘導コイル3及び無電極
放電灯4からなる負荷と、無負荷検出回路5と、第1の
保護回路6と、第2の保護回路7とで構成される。尚、
第2の保護回路7以外の構成は、図9に示す従来の無電
極放電灯点灯装置と同様であるので、同一の構成要素に
は同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0027】無負荷検出回路5は、コンパレータIC1
と、抵抗R1〜R3と、コンデンサC1,C2とで構成
される。コンデンサC2は、直流電源部1から入力され
た一定電圧Vccを抵抗R2,R3により分圧した電圧
に充電され、コンデンサC2の両端電圧が基準電圧とし
てコンパレータIC1の非反転入力端子に印加されてい
る。また、入力電流検出用の抵抗R1は直流電源部1の
出力端子に接続されており、抵抗R1の両端電圧によっ
てコンデンサC1が充電され、その両端電圧がコンパレ
ータIC1の反転入力端子に入力されている。そして、
コンパレータIC1の出力S2は第1及び第2の保護回
路6,7に出力されている。ここで、無負荷状態になる
と直流電源部1の出力端に過電流が流れるので、コンデ
ンサC1の両端電圧が基準電圧よりも高くなり、コンパ
レータIC1の出力S2がハイからローに反転する。
【0028】第1の保護回路6は無負荷検出回路5の検
出結果をもとに保護動作を行っており、無負荷検出回路
5が無負荷状態を検出している状態が一定時間継続する
と、すなわちコンパレータIC2の出力S2がローにな
る状態が一定時間継続すると、高周波電源部2を一定時
間間欠発振させた後、その出力を停止させる。
【0029】第2の保護回路7は、直流電源部1への入
力電流を検出することによって直流電源部1への電源投
入を検出する電源投入検出部7bと、電源投入検出部7
bの出力S1と無負荷検出回路5の出力S2とをもとに
保護動作を行う異常保護部7aとで構成される。そし
て、電源投入検出部7bを、直流電源部1の入力電流を
検出するカレントトランスのような電流センサ10と、
電流センサ10の出力端子間に接続された抵抗R4,R
5の直列回路と、抵抗R5と並列に接続されたコンデン
サC3と、反転入力端子に基準電圧E1が入力されると
ともに、非反転入力端子にコンデンサC3の両端電圧が
入力されるコンパレータIC2とで構成している。
【0030】ここで、直流電源部1に電源が投入される
と、直流電源部1に入力電流が流れるので、電流センサ
10の出力によって抵抗R4を介してコンデンサC3が
充電され、コンデンサC3の両端電圧が上昇する。そし
て、コンデンサC3の両端電圧が基準電圧E1よりも大
きくなると、コンパレータIC2の出力S1がローから
ハイになる。異常保護部7aは、コンパレータIC2の
出力S1と無負荷検出回路5の出力S2とをもとに保護
動作を行っており、コンパレータIC2の出力S1がハ
イになってから(すなわち電源が投入されてから)、所
定時間が経過するまでの間に、無負荷検出回路5の出力
S2が一度もローにならなかった場合(すなわち無負荷
状態を一度も検出しなかった場合)、負荷の異常と判定
し、高周波電源部2の出力を制限して、回路を保護す
る。
【0031】以下に、本回路の動作を図2乃至図5を参
照して説明する。
【0032】まず、第1の保護回路6の動作について簡
単に説明する。図2は無電極放電灯4の始動時における
誘導コイル3の両端電圧VLの電圧波形を示している。
ところで、マッチング回路9は、安定点灯時に反射電力
が小さく且つ始動時に誘導コイル3に供給される高周波
電力が大きくなるように、インピーダンスを整合してい
るので、始動時には点灯時に比べて遙かに大きな電圧が
誘導コイル3に印加される。すなわち、無電極放電灯4
の不点時(始動前)は無負荷状態と同様の状態であるの
で、始動時における誘導コイル3の両端電圧VLは、無
電極放電灯4が点灯するまでの期間Taでは高電圧とな
り、点灯後は点灯状態を維持可能な低電圧となる。した
がって、無負荷検出回路5の出力は始動時に一瞬だけロ
ーになり、無負荷状態を検出するが、無電極放電灯4が
点灯すると、誘導コイル3の両端電圧VLが所定の検出
レベルVth(コンデンサC3の両端電圧が基準電圧E
1に等しくなる時の誘導コイル3の両端電圧)よりも低
下して、無負荷状態を検出している状態が継続しないた
め、第1の保護回路6は動作しない。
【0033】一方、図3は無負荷状態における誘導コイ
ル3の両端電圧VLの電圧波形を示し、無負荷状態では
過電流検出用の抵抗R1に流れる電流が増加して、抵抗
R1の両端電圧が上昇し、コンデンサC3の両端電圧が
基準電圧E1を越えるので、無負荷検出回路5の出力が
ローになる。無負荷時には無負荷検出回路5が無負荷状
態を検出している状態が継続し、その出力がローとなる
状態が一定時間維持されるので、第1の保護回路6が保
護動作を行い、高周波電源部2を間欠発振させたり、一
定時間間欠発振させた後に停止させるなどして、高周波
電源部2の出力を制限し、点灯回路を構成する回路素子
を保護する。なお、図3は第1の保護回路6が無負荷状
態を検出して高周波電源部2を間欠発振させた時の誘導
コイル3の両端電圧VLの電圧波形を示し、図3中の期
間Tbは間欠動作中の発振時の両端電圧VLを、期間T
cは停止時の両端電圧VLをそれぞれ示している。
【0034】また、無電極放電灯4の始動時において暗
所又は低温といった使用環境下で無電極放電灯4の始動
電圧がV1からV2に上昇し、電源供給後の一定時間で
無電極放電灯4を始動できなかった場合も、無電極放電
灯4に検出レベルVthを越える電圧の印加される状態
が一定時間継続するので、第1の保護回路6が動作し、
高周波電源部2の出力が制限される。
【0035】ところで、周囲温度変化などの影響を受け
て回路部品の特性が変化し、誘導コイル3に供給される
高周波電力が無負荷時において減少する方向へマッチン
グ回路9の特性が変化すると、無負荷時と点灯時とで検
出抵抗R1に流れる電流の差が小さくなり、無負荷状態
におけるコンデンサC3の両端電圧が基準電圧E1を下
回って、無負荷検出回路5が無負荷状態を検出できない
場合がある。この場合、従来技術で説明した無電極放電
灯点灯装置では、第1の保護回路6によって保護動作が
行われず、図4に示すように高周波電源部2が発振状態
を継続しており、その出力レベルは通常時の出力レベル
よりも大きくなるので、最悪の場合は回路素子が破損す
る虞があった。
【0036】それに対して、本実施形態では第1の保護
回路6に加え、直流電源部1への電源投入を検出する検
出手段の検出結果(コンパレータIC2の出力S1)
と、無負荷検出回路5の検出結果とに基づいて保護動作
を行う第2の保護回路7を設けており、電源投入を検出
してから所定時間が経過するまでの間に、無負荷検出回
路5の出力S2が一度もローにならなかった場合(すな
わち無負荷状態を一度も検出しなかった場合)、図5に
示すように第2の保護回路7は時刻t1において高周波
電源部2の発振を停止させて、回路を保護している。し
たがって、無電極放電灯4の始動時において、異常状態
であるにも関わらず第1の保護回路6が動作せず、高周
波電源部2が発振状態を継続していたとしても、第2の
保護回路7が保護動作を行うことにより、回路素子を確
実に保護することができる。
【0037】なお、第2の保護回路7が、高周波電源部
2の出力を制限する回路部分を第1の保護回路6と共用
するようにしても良く、回路の一部を第1及び第2の保
護回路6,7で共用することで、部品点数を削減するこ
ともできる。
【0038】(実施形態2)図6に本実施形態の無電極
放電灯点灯装置の回路ブロック図を示す。実施形態1で
は、電源投入検出部7bが、直流電源部1への入力電流
を検出することによって直流電源部1への電源投入を検
出しているのに対して、本実施形態では、直流電源部1
の出力電圧を検出することによって直流電源部1への電
源投入を検出している。尚、電源投入検出部7b以外の
構成は実施形態1と同様であるので、同一の構成要素に
は同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0039】電源投入検出部7bは、直流電源部1から
高周波電源部2に供給される直流電圧電圧を分圧する抵
抗R6,R7の直列回路と、直流電源部1から出力され
る一定電圧Vccを分圧する抵抗R8,R9の直列回路
と、非反転入力端子に抵抗R6,R7の接続点の電圧が
印加されるとともに、反転入力端子に抵抗R8,R9の
接続点の電圧が印加されるコンパレータIC3とで構成
される。ここで、直流電源部1に電源が投入されて、直
流電源部1の出力電圧が増加すると、この出力電圧を抵
抗R6,R7で分圧した電圧が、一定電圧Vccを抵抗
R8,R9で分圧した基準電圧を越えるので、コンパレ
ータIC3の出力がハイになる。
【0040】異常保護部7aは、電源投入検出部7bの
出力S1と無負荷検出回路5の出力S2とをもとに保護
動作を行っており、コンパレータIC3の出力S1がハ
イになってから(すなわち電源が投入されてから)、所
定時間が経過するまでの間に、無負荷検出回路5の出力
S2が一度もローにならなかった場合(すなわち無負荷
状態を一度も検出しなかった場合)、負荷の異常と判定
し、高周波電源部2の出力を制限して、回路を保護して
いる。したがって、実施形態1と同様に、無電極放電灯
4の始動時において、異常状態であるにも関わらず第1
の保護回路6が動作せず、高周波電源部2が発振状態を
継続していたとしても、第2の保護回路7が保護動作を
行うことにより、回路素子を確実に保護することができ
る。
【0041】なお、第2の保護回路7が、高周波電源部
2の出力を制限する回路部分を第1の保護回路6と共用
するようにしても良く、回路の一部を第1及び第2の保
護回路6,7で共用することで、部品点数を削減するこ
ともできる。
【0042】(実施形態3)図7に本実施形態の無電極
放電灯点灯装置の回路ブロック図を示す。実施形態1又
は2では、第2の保護回路7の異常保護部7aが、直流
電源部1への電源投入を検出する電源投入検出部7bの
検出結果と、無負荷検出回路5の検出結果とをもとに保
護動作を行っているのに対して、本実施形態では、負荷
への電力供給を検出する電力供給検出部7cの検出結果
と、無負荷検出回路5の検出結果とをもとに保護動作を
行っている。また本実施形態では、マッチング回路9
を、高周波電源部2の出力端子間に接続されたコンデン
サC4と、コンデンサC4の両端間に接続されたコンデ
ンサC5〜C7の直列回路とで構成しており、コンデン
サC6,C7の直列回路の両端間に誘導コイル3を接続
してある。尚、電力供給検出部7c以外の構成は実施形
態1又は2と同様であるので、同一の構成要素には同一
の符号を付して、その説明は省略する。
【0043】電力供給検出部7cは、コンデンサC7の
両端間に接続された抵抗R10およびコンデンサC8の
並列回路と、非反転入力端子にコンデンサC8の両端電
圧が印加されるとともに、反転入力端子に基準電圧E2
が印加されたコンパレータIC4とで構成される。ここ
で、直流電源部1に電源が投入されて、高周波電源部2
から負荷へ電力供給が開始されると、マッチング回路9
のコンデンサC7の両端電圧が上昇し、コンデンサC7
の両端電圧によりコンデンサC8が充電されて、コンデ
ンサC8の両端電圧が基準電圧E2を上回るので、コン
パレータIC4の出力がハイになる。一方、負荷に電力
が供給されていない場合は、コンデンサC8の両端電圧
が基準電圧E2を下回るので、コンパレータIC4の出
力はローになる。
【0044】異常保護部7aは、電力供給検出部7cの
出力S1と無負荷検出回路5の出力S2とをもとに保護
動作を行っており、コンパレータIC4の出力S1がハ
イになってから(すなわち負荷への電力供給を検出して
から)、所定時間が経過するまでの間に、無負荷検出回
路5の出力S2が一度もローにならなかった場合(すな
わち無負荷状態を一度も検出しなかった場合)、負荷の
異常と判定し、高周波電源部2の出力を制限して、回路
を保護している。したがって、実施形態1又は2と同様
に、無電極放電灯4の始動時において、異常状態である
にも関わらず第1の保護回路6が動作せず、高周波電源
部2が発振状態を継続していたとしても、第2の保護回
路7が保護動作を行うことにより、回路素子を保護する
ことができる。
【0045】なお、実施形態1又は2では、直流電源部
1への電源投入を検出してから所定時間が経過するまで
の間に、無負荷検出回路5が無負荷状態を検出しなかっ
た場合に負荷の異常と判定しているため、無電極放電灯
4を始動させるタイミングを電源投入時から所定の遅れ
時間だけ遅延させる遅延回路が主回路に設けられている
場合は、始動させるタイミングのばらつきを考慮して、
上記所定時間を長めに設定する必要があるが、本実施形
態では負荷への電力供給を検出してから所定時間が経過
するまでの間に、無負荷検出回路5が無負荷状態を検出
しなかった場合に負荷の異常と判定しているので、異常
保護部7aが保護動作を行うまでの時間を短い時間に設
定でき、その結果、回路の構成要素にかかるストレスを
少なくできるという利点もある。
【0046】また、第2の保護回路7が、高周波電源部
2の出力を制限する回路部分を第1の保護回路6と共用
するようにしても良く、回路の一部を第1及び第2の保
護回路6,7で共用することで、部品点数を削減するこ
ともできる。
【0047】(実施形態4)図8に本実施形態の無電極
放電灯点灯装置の回路ブロック図を示す。実施形態3で
は、電力供給検出部7cが誘導コイル3の両端電圧から
負荷への電力供給を検出しているのに対して、本実施形
態では誘導コイル3の周囲に発生する磁束を検出するこ
とによって負荷への電力供給を検出している。尚、電力
供給検出部7c以外の構成は実施形態3と同様であるの
で、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明
は省略する。
【0048】電力供給検出部7cは、誘導コイル3の周
囲に発生する磁束が鎖交するように誘導コイル3の近傍
に配置されたピックアップコイルL10と、ピックアッ
プコイルL10の両端間に接続された抵抗R11および
コンデンサC9の並列回路と、非反転入力端子に抵抗R
11の両端電圧が印加されるとともに、反転入力端子に
基準電圧E3が印加されたコンパレータIC5とで構成
される。ここで、直流電源部1に電源が投入されて、高
周波電源部2から負荷へ電力供給が開始されると、誘導
コイル3の周囲に磁束が発生するので、ピックアップコ
イルL10により誘導コイル3の磁束が検出されて、抵
抗R11の両端電圧が上昇し、抵抗R11の両端電圧が
基準電圧E3を上回るので、コンパレータIC5の出力
がハイになる。一方、負荷に電力が供給されていない場
合は、抵抗R11の両端電圧が基準電圧E3を下回るの
で、コンパレータIC5の出力はローになる。
【0049】異常保護部7aは、電力供給検出部7cの
出力S1と無負荷検出回路5の出力S2とをもとに保護
動作を行っており、コンパレータIC5の出力S1がハ
イになってから(すなわち負荷への電力供給を検出して
から)、所定時間が経過するまでの間に、無負荷検出回
路5の出力S2が一度もローにならなかった場合(すな
わち無負荷状態を一度も検出しなかった場合)、負荷の
異常と判定し、高周波電源部2の出力を制限して、回路
を保護している。したがって、実施形態3と同様に、無
電極放電灯4の始動時において、異常状態であるにも関
わらず第1の保護回路6が動作せず、高周波電源部2が
発振状態を継続していたとしても、第2の保護回路7が
保護動作を行うことにより、回路素子を保護することが
できる。
【0050】本実施形態では電力供給検出部7cが、ピ
ックアップコイルL10を用いて誘導コイル3に発生す
る磁束を検出することにより、負荷への電力供給を検出
しているので、実施形態3のように誘導コイル3の両端
電圧から負荷への電力供給を検出する場合に比べて、マ
ッチング回路9への影響を少なくでき、インピーダンス
のマッチングをより正確に行える。
【0051】また、本実施形態ではピックアップコイル
L10により誘導コイル3に発生する磁束を検出してい
るが、高周波電源部2の出力段にあるコイルL11の近
傍にピックアップコイルL10を配置して、コイルL1
1に発生する磁束をピックアップコイルL10で検出す
ることによって、負荷への電力供給を検出するようにし
ても良い。
【0052】なお、第2の保護回路7が、高周波電源部
2の出力を制限する回路部分を第1の保護回路6と共用
するようにしても良く、回路の一部を第1及び第2の保
護回路6,7で共用することで、部品点数を削減するこ
ともできる。
【0053】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、商用
電源から電源供給を受けて直流電圧を出力する直流電源
部と、直流電源部の出力を高周波電力に変換する高周波
電源部と、高周波電源部から供給される高周波電流が流
れて、高周波電磁界を発生させる誘導コイルと、誘導コ
イルの近傍に配置された無電極放電灯と、少なくとも誘
導コイルと無電極放電灯とを含む負荷と、無負荷状態を
検出する無負荷検出回路と、無負荷検出回路が予め定め
た一定時間連続して無負荷状態を検出した場合に高周波
電源部の出力を制限する第1の保護回路と、無電極放電
灯の始動時において無負荷検出回路が一度も無負荷状態
を検出しなかった場合に高周波電源部の出力を制限する
第2の保護回路とを備えて成ることを特徴とする。無電
極放電灯の始動前は無負荷時と同様の状態なので、負荷
が正常であれば電源を投入してから無電極放電灯が始動
するまでの間に、無負荷検出回路が無負荷状態を短時間
検出することになる。第1の保護回路は無負荷検出回路
が予め定めた一定時間連続して無負荷状態を検出した場
合に高周波電源部の出力を制限して、回路を保護してい
るため、無電極放電灯の始動時において無負荷検出回路
が一度も無負荷状態を検出できないような負荷の異常時
には、第1の保護回路では回路の保護動作が行われない
が、無電極放電灯の始動時において無負荷検出回路が一
度も無負荷状態を検出しなかった場合に、第2の保護回
路が高周波電源部の出力を制限しているので、第1の保
護回路で異常を検出できなかった場合でも高周波電源部
の出力を制限して、回路の構成素子を確実に保護できる
という効果がある。
【0054】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、第2の保護回路は、直流電源部に電源が投入された
ことを検出する検出手段を備え、この検出手段の検出結
果と無負荷検出回路の検出結果とをもとに、無電極放電
灯の始動時において無負荷検出回路が無負荷状態を検出
したか否かを検出することを特徴とし、請求項1の発明
と同様、第2の保護回路は、直流電源部への電源投入を
検出する検出手段の検出結果と無負荷検出回路の検出結
果とをもとに、無電極放電灯の始動時において無負荷検
出回路が無負荷状態を検出したか否かを検出できるとい
う効果がある。
【0055】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、検出手段は、直流電源部の入力電流、又は、直流電
流の出力電圧の内の何れかから直流電源部への電源投入
を検出することを特徴とし、請求項2の発明と同様の効
果を奏する。
【0056】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、第2の保護回路は、負荷に電力が供給されたことを
検出する検出手段を備え、この検出手段の検出結果と無
負荷検出回路の検出結果とをもとに、無電極放電灯の始
動時において無負荷検出回路が無負荷状態を検出したか
否かを検出することを特徴とし、請求項1の発明と同
様、第2の保護回路は、負荷への電力供給を検出する検
出手段の検出結果と無負荷検出回路の検出結果とをもと
に、無電極放電灯の始動時において無負荷検出回路が無
負荷状態を検出したか否かを検出できるという効果があ
る。
【0057】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、検出手段は、誘導コイルの両端電圧、又は、誘導コ
イルの近傍に配置されて誘導コイルに発生する磁束を検
出するピックアップコイルの出力の内の何れかから、負
荷への電力供給を検出することを特徴とし、請求項4の
発明と同様の効果を奏する。
【0058】請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れ
か1つの発明において、無負荷検出回路は、負荷に流れ
る電流、又は、直流電源部の出力電圧の何れかから、無
負荷状態を検出することを特徴とし、請求項1乃至5の
発明と同様の効果を奏する。
【0059】請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れ
か1つの発明において、第1の保護回路は、高周波電源
部を間欠発振させることで高周波電源部の出力を制限す
ることを特徴とし、請求項1乃至6の発明と同様の効果
を奏する。
【0060】請求項8の発明は、商用電源から電源供給
を受けて直流電圧を出力する直流電源部と、直流電源部
の出力を高周波電力に変換する高周波電源部と、高周波
電源部から供給される高周波電流が流れて、高周波電磁
界を発生させる誘導コイルと、誘導コイルの近傍に配置
された無電極放電灯と、少なくとも誘導コイルと無電極
放電灯とを含む負荷と、無負荷状態を検出する無負荷検
出回路と、無負荷検出回路が予め定めた一定時間連続し
て無負荷状態を検出した場合に高周波電源部の出力を制
限する第1の保護回路と、無電極放電灯の始動時におい
て無負荷検出回路が一度も無負荷状態を検出しなかった
場合に高周波電源部の出力を制限する第2の保護回路と
を備え、第2の保護回路は、直流電源部の出力電圧を検
出することにより直流電源部に電源が投入されたことを
検出する検出手段を備え、この検出手段の検出結果と無
負荷検出回路の検出結果とをもとに、無電極放電灯の始
動時において無負荷検出回路が無負荷状態を検出したか
否かを検出し、無負荷検出回路は、直流電源部又は高周
波電源部の内の何れかからの過電流を検出することによ
り無負荷状態を検出し、第1の保護回路は、高周波電源
部を間欠発振させることで高周波電源部の出力を制限す
ることを特徴とする。無電極放電灯の始動前は無負荷時
と同様の状態なので、負荷が正常であれば電源を投入し
てから無電極放電灯が始動するまでの間に、無負荷検出
回路が無負荷状態を短時間検出することになる。第1の
保護回路は無負荷検出回路が予め定めた一定時間連続し
て無負荷状態を検出した場合に高周波電源部の出力を制
限して、回路を保護しているため、無電極放電灯の始動
時において無負荷検出回路が一度も無負荷状態を検出で
きないような負荷の異常時には、第1の保護回路では回
路の保護動作が行われないが、無電極放電灯の始動時に
おいて無負荷検出回路が一度も無負荷状態を検出しなか
った場合に、第2の保護回路が高周波電源部の出力を制
限しているので、第1の保護回路で異常を検出できなか
った場合でも高周波電源部の出力を制限して、回路の構
成素子を確実に保護できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の無電極放電灯点灯装置の回路ブロ
ック図である。
【図2】同上の始動時における誘導コイルの両端電圧の
波形図である。
【図3】同上の無負荷時における誘導コイルの両端電圧
の波形図である。
【図4】同上の異常時における誘導コイルの両端電圧の
波形図である。
【図5】同上の保護動作時における誘導コイルの両端電
圧の波形図である。
【図6】実施形態2の無電極放電灯点灯装置の回路ブロ
ック図である。
【図7】実施形態3の無電極放電灯点灯装置の回路ブロ
ック図である。
【図8】実施形態4の無電極放電灯点灯装置の回路ブロ
ック図である。
【図9】従来の無電極放電灯点灯装置の主回路の回路図
である。
【図10】従来の無電極放電灯点灯装置の保護回路の回
路図である。
【符号の説明】
1 直流電源部 2 高周波電源部 3 誘導コイル 4 無電極放電灯 5 無負荷検出回路 6 第1の保護回路 7 第2の保護回路 AC 商用電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AA16 AC11 BA03 EA02 EA06 EB05 EB06 EB07 EB10 GA03 GB12 GC04 HA10 HB03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】商用電源から電源供給を受けて直流電圧を
    出力する直流電源部と、直流電源部の出力を高周波電力
    に変換する高周波電源部と、高周波電源部から供給され
    る高周波電流が流れて、高周波電磁界を発生させる誘導
    コイルと、誘導コイルの近傍に配置された無電極放電灯
    と、少なくとも前記誘導コイルと前記無電極放電灯とを
    含む負荷と、無負荷状態を検出する無負荷検出回路と、
    前記無負荷検出回路が予め定めた一定時間連続して無負
    荷状態を検出した場合に前記高周波電源部の出力を制限
    する第1の保護回路と、前記無電極放電灯の始動時にお
    いて前記無負荷検出回路が一度も無負荷状態を検出しな
    かった場合に前記高周波電源部の出力を制限する第2の
    保護回路とを備えて成ることを特徴とする無電極放電灯
    点灯装置。
  2. 【請求項2】前記第2の保護回路は、前記直流電源部に
    電源が投入されたことを検出する検出手段を備え、この
    検出手段の検出結果と前記無負荷検出回路の検出結果と
    をもとに、前記無電極放電灯の始動時において前記無負
    荷検出回路が無負荷状態を検出したか否かを検出するこ
    とを特徴とする請求項1記載の無電極放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】前記検出手段は、前記直流電源部の入力電
    流、又は、前記直流電流の出力電圧の内の何れかから前
    記直流電源部への電源投入を検出することを特徴とする
    請求項2記載の無電極放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】前記第2の保護回路は、前記負荷に電力が
    供給されたことを検出する検出手段を備え、この検出手
    段の検出結果と前記無負荷検出回路の検出結果とをもと
    に、前記無電極放電灯の始動時において前記無負荷検出
    回路が無負荷状態を検出したか否かを検出することを特
    徴とする請求項1記載の無電極放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】前記検出手段は、前記誘導コイルの両端電
    圧、又は、前記誘導コイルの近傍に配置されて前記誘導
    コイルに発生する磁束を検出するピックアップコイルの
    出力の内の何れかから、前記負荷への電力供給を検出す
    ることを特徴とする請求項4記載の無電極放電灯点灯装
    置。
  6. 【請求項6】前記無負荷検出回路は、前記負荷に流れる
    電流、又は、前記直流電源部の出力電圧の何れかから、
    無負荷状態を検出することを特徴とする請求項1乃至5
    の何れか1つに記載の無電極放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】前記第1の保護回路は、前記高周波電源部
    を間欠発振させることで高周波電源部の出力を制限する
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1つに記載の
    無電極放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】商用電源から電源供給を受けて直流電圧を
    出力する直流電源部と、直流電源部の出力を高周波電力
    に変換する高周波電源部と、高周波電源部から供給され
    る高周波電流が流れて、高周波電磁界を発生させる誘導
    コイルと、誘導コイルの近傍に配置された無電極放電灯
    と、少なくとも前記誘導コイルと前記無電極放電灯とを
    含む負荷と、無負荷状態を検出する無負荷検出回路と、
    前記無負荷検出回路が予め定めた一定時間連続して無負
    荷状態を検出した場合に前記高周波電源部の出力を制限
    する第1の保護回路と、前記無電極放電灯の始動時にお
    いて前記無負荷検出回路が一度も無負荷状態を検出しな
    かった場合に前記高周波電源部の出力を制限する第2の
    保護回路とを備え、前記第2の保護回路は、前記直流電
    源部の出力電圧を検出することにより前記直流電源部に
    電源が投入されたことを検出する検出手段を備え、この
    検出手段の検出結果と前記無負荷検出回路の検出結果と
    をもとに、前記無電極放電灯の始動時において前記無負
    荷検出回路が無負荷状態を検出したか否かを検出し、前
    記無負荷検出回路は、前記直流電源部又は前記高周波電
    源部の内の何れかからの過電流を検出することにより無
    負荷状態を検出し、前記第1の保護回路は、前記高周波
    電源部を間欠発振させることで高周波電源部の出力を制
    限することを特徴とする無電極放電灯点灯装置。
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