JP2003317815A - 色素増感型太陽電池及びその製造方法 - Google Patents

色素増感型太陽電池及びその製造方法

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JP2003317815A
JP2003317815A JP2002126115A JP2002126115A JP2003317815A JP 2003317815 A JP2003317815 A JP 2003317815A JP 2002126115 A JP2002126115 A JP 2002126115A JP 2002126115 A JP2002126115 A JP 2002126115A JP 2003317815 A JP2003317815 A JP 2003317815A
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film
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sensitized solar
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JP2002126115A
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Naoko Doi
尚子 土井
Mitsuo Yaguchi
充雄 矢口
Koichi Takahama
孝一 高濱
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光電変換効率を向上させる色素増感型太陽電
池及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 導電性及び透光性を有する基材1の表面
に形成した第1の金属酸化物の粒子膜2と、その粒子膜
2の粒子3の表面に第2の金属酸化物の被膜6を有した
電極と、上記第2の金属酸化物の被膜6の表面に吸着し
た色素7と、この色素5と接する電解質層7と、この電
解質層7に接する対極8とを備えた色素増感型太陽電池
において、第2の金属酸化物の被膜6が、上記基材1の
表面に形成した第1の金属酸化物の粒子膜2を、その溶
液温度が80〜150℃の第2の金属酸化物を構成する
金属のフッ化物溶液又はフッ化錯体溶液と接触させて、
第2の金属酸化物を析出させて形成した配向している被
膜6である色素増感型太陽電池及びその色素増感型太陽
電池の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽光または人工
光のエネルギーを電気エネルギーに変換する色素増感型
太陽電池およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】色素増感型太陽電池は、導電性及び透光
性を有する基材10の表面に金属酸化物(第2の金属酸
化物)の被膜60を形成してなる一方の電極40と、こ
の金属酸化物(第2の金属酸化物)の被膜60に吸着し
た色素50と、電解質層70を介して対極80を備える
ものであり(図3参照)、太陽光または人工光のエネル
ギーを電気エネルギーに変換するものとして近年注目さ
れている。
【0003】上記のような構成の色素増感型太陽電池
は、一般の太陽電池であるP−N接合型半導体太陽電池
と比較して、製造に真空を必要としないので製造のため
のエネルギーが小さい、資源枯渇が危惧されているシリ
コン等の材料を用いない、コスト的にも低コストで作製
が可能である等の特徴を有している新しい太陽電池であ
るが、この色素増感型太陽電池は、一般の太陽電池に比
べ、光電変換効率が小さいという問題があった。
【0004】近年、この色素増感型太陽電池の光変換効
率を向上させるために、図4に示すように、導電性及び
透光性を有する基材10上に、第1の金属酸化物の粒子
膜20を形成し、次いで、その粒子膜20の粒子30の
表面に第2の金属酸化物の被膜60を形成して一方の電
極40とし、次いで、この第2の金属酸化物の被膜60
の表面に色素50を吸着した後に、電解質層70を介し
て対極80を形成することが検討されている。この第1
の金属酸化物の粒子膜20を形成することで、この粒子
膜20を形成しない場合に比べ、第2の金属酸化物の被
膜60と色素50との接触面積を増大させることがで
き、その結果、色素増感太陽電池の光電変換効率を向上
させることができる。
【0005】しかし、この色素増感太陽電池の光電変換
効率は、実用化に対して十分なものとはいえず、さらな
る光電変換効率の向上が求められているのが現状であ
る。
【0006】また、色素増感型太陽電池の光変換効率
を、向上させる他の方法として、図3に示す金属酸化物
(第2の金属酸化物)の被膜60に、配向している金属
酸化物(第2の金属酸化物)の被膜を用いることが検討
されている(特開2000―285972公報)。金属
酸化物(第2の金属酸化物)の被膜が、配向していない
場合は、被膜を形成する金属酸化物(第2の金属酸化
物)の結晶が、ランダムな方向を向いている状態であ
り、この場合、金属酸化物(第2の金属酸化物)の内部
を電子が移動する際、多数の粒界を横切ることとなる。
粒界では、電子の移動が阻害されるため電子の移動度は
低下し、その結果、色素増感太陽電池の光電変換効率が
低下することとなる。ここで、金属酸化物(第2の金属
酸化物)の結晶の向きを、金属酸化物(第2の金属酸化
物)の被膜60の厚さ方向(色素60から基板10へと
電子が移動する方向)に、そろえて配向させることで、
この方向の電子移動が促進され、その結果、色素増感型
太陽電池の光電変換効率を向上させることができると考
えられる。
【0007】この配向している金属酸化物(第2の金属
酸化物)の被膜の形成方法としては、スパッタ法を用い
て形成する方法が、特開2000―285972公報に
開示されている。しかし、図4に示すような、基材10
に形成した粒子膜20の粒子30の表面に、このスパッ
タ法を用いて、配向している第2の金属酸化物の被膜を
均一に形成するのは、困難なのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、光電
変換効率がより向上した色素増感型太陽電池およびその
色素増感型太陽電池の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、第1の金属酸
化物の粒子膜を形成した基材を、その溶液温度が80〜
150℃の第2の金属酸化物を構成する金属フッ化物溶
液又はフッ化錯体溶液と接触させて、第2の金属酸化物
を析出させて配向した被膜を形成することで、上記課題
が解決可能なことを見出して、本発明の完成に至ったも
のである。
【0010】請求項1に係る発明の色素増感型太陽電池
は、導電性及び透光性を有する基材の表面に形成した第
1の金属酸化物の粒子膜と、その粒子膜の粒子の表面に
第2の金属酸化物の被膜を有した電極と、この第2の金
属酸化物の被膜の表面に吸着した色素と、この色素と接
する電解質層と、この電解質層に接する対極とを備えた
色素増感型太陽電池において、第2の金属酸化物の被膜
が、上記基材の表面に形成した第1の金属酸化物の粒子
膜を、その溶液温度が80〜150℃の第2の金属酸化
物を構成する金属のフッ化物溶液又はフッ化錯体溶液と
接触させて、第2の金属酸化物を析出させて形成した配
向している被膜であることを特徴とする。
【0011】なお、ここでいう配向している被膜とは、
以下で説明する配向率が0%でない被膜のことである。
【0012】請求項2に係る発明の色素増感型太陽電池
は、請求項1に記載の色素増感型太陽電池において、上
記第2の金属酸化物の被膜のX線回折法により求めた配
向率が、70%以上であることを特徴とする。
【0013】なお、ここでいう配向率とは、第2の金属
酸化物の結晶の向きを、第2の金属酸化物の被膜の厚さ
方向(色素から第1の金属酸化物の粒子膜へと電子が移
動する方向)に、そろえて配向した割合であり、この配
向率は、X線回折法を用いて求めた、下記式(1)で表
す値とする。また、評価サンプルとしては、本発明と同
一の条件でガラス基板上に作製した第2の金属酸化物の
被膜を用いるものとする。
【0014】
【式1】
【0015】ここで、 ΣI*=当該サンプルにおける第2の金属酸化物の注目
する方向の結晶面および当該結晶面と等価な面でのX線
反射強度比 ΣI* (hkl)=当該サンプルにおけるすべての結晶面での
X線強度の和 ΣI0=当該第2の金属酸化物粉末(配向性がなくラン
ダムな状態)における注目する方向の結晶面および当該
結晶面と等価な面でのX線回折強度の和 ΣI0 (hkl)=当該第2の金属酸化物粉末(配向性がなく
ランダムな状態)におけるすべての結晶面でのX線反射
強度の和である。
【0016】なお、等価な結晶面とは、ある指数で表さ
れる結晶面の整数倍の指数で表される結晶面のことであ
る。
【0017】請求項3に係る発明の色素増感型太陽電池
は、請求項1又は請求項2記載の色素増感型太陽電池に
おいて、上記第2の金属酸化物が、粒子膜を構成する第
1の金属酸化物より、導電性が同等以下の金属酸化物で
あることを特徴とする。
【0018】請求項4に係る発明の色素増感型太陽電池
は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の色素増感
型太陽電池において、上記第2の金属酸化物が、酸化チ
タンであることを特徴とする。
【0019】請求項5に係る発明の色素増感型太陽電池
の製造方法は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
の色素増感型太陽電池の製造方法であって、第2の金属
酸化物の被膜を形成する方法が、導電性及び透光性を有
する基材の表面に形成した第1の金属酸化物の粒子膜
を、その溶液温度が80〜150℃の第2の金属酸化物
を構成する金属のフッ化物溶液又はフッ化錯体溶液と接
触させて、第2の金属酸化物を析出させて配向している
被膜を形成する方法であることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。
【0021】図1は、本実施形態の色素増感型太陽電池
を摸式的に示した概略断面図であり、図2は、作製工程
をステップ毎に示した概略断面図である。
【0022】本実施形態の色素増感型太陽電池は、図1
に示すように、導電性及び透光性を有する基材1の表面
に形成された第1の金属酸化物の粒子膜2と、その粒子
膜2の粒子3の表面に、第2の金属酸化物の被膜6とを
有した電極4と、この第2の金属酸化物の被膜6の表面
に吸着した色素5と、この色素5と接する電解質層7
と、この電解質層7に接する対極8とを備えた色素増感
型太陽電池において、第2の金属酸化物の被膜6が、上
記基材1の表面に形成した第1の金属酸化物の粒子膜2
を、その溶液温度が80〜150℃の第2の金属酸化物
を構成する金属のフッ化物溶液又はフッ化錯体溶液と接
触させて、第2の金属酸化物を析出させて形成した配向
している被膜6である色素増感型太陽電池である。
【0023】この色素増感型太陽電池では、第2の金属
酸化物の被膜6が、上記基材1の表面に形成した第1の
金属酸化物の粒子膜2を、その溶液温度が80〜150
℃の第2の金属酸化物を構成する金属のフッ化物溶液又
はフッ化錯体溶液と接触させて、第2の金属酸化物を析
出させて形成した配向している被膜6であることが特に
重要である。そして、この第2の金属酸化物の被膜6の
X線回折法により求めた配向率は、0%でなければ良い
が、高い方が望ましい。被膜6のX線回折法により求め
た配向率が高いと、第2の金属酸化物の被膜6の、色素
5から粒子膜6へ向う方向の電子移動が、速くなり、そ
の結果、色素増感型太陽電池の光電変換効率が向上す
る。この被膜6の配向率としては、70%以上であるこ
とが好ましい。
【0024】なお、ここでいう配向率とは、第2の金属
酸化物の結晶の向きを、第2の金属酸化物の被膜6の厚
さ方向(色素5から第1の金属酸化物の粒子膜6へと電
子が移動する方向)に、そろえて配向した割合であり、
この配向率は、X線回折法を用いて求めた、式(1)で
表す値である。
【0025】次に、本実施形態の色素増感型太陽電池及
びその製造方法について、図1、図2に基づいて詳しく
説明する。
【0026】図2に示す基材1としては、導電性及び透
光性を有するものであり、その材料は、後述の液相析出
法で用いる反応液と反応しないか又は反応が非常に遅い
ものであれば、採用することができるが、導電性、透光
性、及び耐熱性の点からスズ系酸化物をコートした透明
導電膜1bを有するガラス1aが好ましい。上記スズ系
酸化物としては、例えば、インジウム/スズ複合酸化物
(ITOと記す)、アンチモン/スズ複合酸化物(AT
Oと記す)、フッ素ドープ酸化スズ等が挙げられ、なか
でも、数百℃の熱によっても導電性が低下しない点や取
扱い易い点からはフッ素ドープ酸化スズが好ましく、大
量に生産されているので安価で入手が容易な点からはI
TOが好ましい。
【0027】図2(a)に示す導電性及び透光性を有す
る基材1の表面に第1の金属酸化物の粒子3を分散した
ゾルをコートして、図2(b)に示す粒子3が積み重な
った第1の金属酸化物の粒子膜2を形成する。
【0028】上記ゾルは、溶液中に固体成分である第1
の金属酸化物の粒子3が分散されたものを用いることが
できる。溶媒としては、有機溶媒あるいは水をそれぞれ
単独で用いてもよいし、有機溶媒と水の混合物を用いて
もよい。
【0029】上記粒子3を構成する第1の金属酸化物と
しては、例えば、酸化スズ、酸化チタン、シリカ、アル
ミナ、アンチモン/スズ複合酸化物(ATO)、酸化亜
鉛等が挙げられ、これらを単独、または二種類以上を複
合したり混合したりして用いることができる。なかで
も、上記粒子3としては、酸化スズまたは酸化チタン
が、電池に高い光電変換効率を発現する点で特に好まし
い。上記粒子3の粒径は、任意に設定されるが、表面積
を大きくして色素の吸着量を増加させるという理由か
ら、粒子3の粒径は、小さいほど好ましい。しかし粒子
3の粒径が小さ過ぎると、ゾルをコートすることが難し
くなって粒子膜2を形成するのが困難となる傾向があ
る。そこで粒子3の粒径は、5〜100nmに設定する
のが好ましい。
【0030】上記ゾルを調製する方法としては、溶液中
に第1の金属酸化物の粒子3をほぼ均一に分散させるこ
とができる方法を用いるが、例えば、粒子3を空気中や
不活性ガス中で焼成することにより結晶化させ、この結
晶化した粒子3を溶媒に配合してペイントシェイカーな
どの攪拌機で攪拌することによって、溶液中に粒子3が
分散したゾルを調製することができる。また、ゾルの調
製方法としては、結晶化する前の第1の金属酸化物の粒
子3を溶媒に配合してペイントシェイカーなどの攪拌機
で攪拌して溶液中に粒子3を分散させ、この後、溶液中
の粒子3をオートクレーブ中で結晶化させるようにして
ゾルを調製するようにしてもよい。ゾルをコートして形
成される第1の金属酸化物の粒子膜2の透光性をより高
くしたり、表面積をより大きくしたりする場合は、溶液
中の上記粒子3をオートクレーブ処理して結晶化させる
方法を採用することが好ましく、ゾルをコートして形成
される上記粒子膜2を安価に作製する場合は、空気中や
不活性ガス中で焼成して結晶化させた粒子3を溶媒に分
散させる方法を採用することもできる。
【0031】基板1の表面にゾルをコートする方法は、
例えば、グラビアコート法、スピンコート法、ドクタブ
レード法、ディップコーティング法等の従来から行なわ
れている方法を適宜採用することができる。上記粒子膜
2の膜厚は、2μm以上に設定するのが好ましく、これ
を考慮してゾルの塗布量を調整する。上記粒子膜2の膜
厚が2μm未満であると光電変換効率が低下する傾向が
ある。また、粒子膜2の膜厚の上限は、粒子膜2と後工
程で形成する被膜6との密着性が低下しない程度であれ
ばよく、例えば20μmに設定することができる。上記
粒子膜2を形成した後、粒子膜2と後工程で形成する被
膜6の密着性を高めるために、必要に応じて、焼成工程
を行なってもよい。
【0032】次に、上記粒子膜2を形成した後に、その
溶液温度が80〜150℃の第2の金属酸化物を構成す
る金属のフッ化物溶液又はフッ化錯体溶液と粒子膜2を
接触させて、図2(c)に示す、粒子膜2の粒子3の表
面に、第2の金属酸化物の配向している被膜6を形成す
る。
【0033】粒子膜2に接触させる第2の金属酸化物を
構成する金属のフッ化物溶液又はフッ化錯体溶液の溶液
温度は、80〜150℃とする。この溶液温度が、80
℃より低いと、粒子膜2の粒子3の表面に析出させた、
第2の金属酸化物の被膜6の配向率が低くなる傾向にあ
る。また、この溶液温度は、高ければ高い程、配向率が
高くなるが、150℃を超えると、第2の金属酸化物の
析出速度等の作製条件の制御が困難になる傾向にある。
【0034】上記第2の金属酸化物としては、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、酸化スズ、ニオビア等があげられるが、
特に、酸化チタンが色素からの電子注入速度が大きいの
で好ましい。また、第2の金属酸化物としては、粒子膜
2を構成する第1の金属酸化物に比べ導電性が同等以下
のもの用いるのが、この構成により、第2の金属酸化物
の被膜4から第1の金属酸化物の粒子膜2への電子の移
動速度が速くなるので好ましい。
【0035】上記第2の金属酸化物の被膜6を形成する
成膜方法は、いわゆる液相析出法であり、第2の金属酸
化物を構成する金属のフッ化物溶液又はフッ化物錯体溶
液の加水分解平衡反応を利用して、その溶液と粒子膜3
を接触させることで粒子3の表面に第2の金属酸化物の
配向している被膜6を形成させる方法である。この方法
は、上記溶液と粒子膜2の粒子3の略全面とが接触し
て、第2の金属酸化物の被膜6を形成するため、スパッ
タ法を用いた場合に比べ、より均一な第2の金属酸化物
の被膜6を粒子膜2の粒子3の表面に形成することがで
きるものである。
【0036】上記加水分解平衡反応を移動させる手段
は、例えば、ほう酸等の平衡を移動させる添加剤を添加
して平衡移動させたりする方法を採用することができ
る。例えば、反応液としてチタンフッ化アンモニウム水
溶液を用いる場合、下記式(2)で表される加水分解平
衡反応を右に進める添加剤を添加して反応液を酸化チタ
ンの過飽和溶液にし、この溶液と基材1上に形成した粒
子膜2を接触させることによって、粒子膜2の粒子3の
表面に酸化チタンの被膜6を形成する。(NH4)2Ti
6+2H2O ⇔ TiO2+4HF+2NH4F ……
(2)この際、上記反応液の液温を80〜150℃にす
ることで、粒子膜2の粒子3の表面に、酸化チタンの配
向している被膜6を形成することができる。
【0037】上述のようにして、第1の金属酸化物の粒
子膜2の粒子3の表面に、第2の金属酸化物の配向して
いる被膜6を析出させる。この被膜6の膜厚は、1〜2
00nmに設定することができる。被膜6の膜厚は、1
nm未満であれば、十分な光電変換効率の向上効果を得
られない傾向があり、膜厚が200nmを超えると、被
膜6の形成後の乾燥や焼成により、被膜6が体積収縮す
る傾向がある。このようにして、図2(c)に示すよう
に、導電性及び透光性を有する基材1の表面に第1の金
属酸化物の粒子膜2とその粒子3の表面に、第2の金属
酸化物の配向している被膜6を有する電極4を形成する
ことができる。
【0038】次いで、図1に示すように、この電極4の
被膜6の表面に色素5を吸着する。上記色素5として
は、公知のものを用いることができ、例えば、シス−ビ
ス(イソチオシアナート)ビス(2,2’−ビピリジル
ー4,4’−ジカルボキシレート)ルテニウムなどのR
u錯体(ルテニウム色素)が挙げられる。色素5を吸着
させる方法は、例えば、上記色素5をエタノール等の溶
媒に溶解させて色素吸着液を作製し、この色素吸着液に
電極4を浸漬する方法が挙げられる。
【0039】次いで、上記色素5に接する電解質層7を
形成する。この電解質層7としては、例えば、エチレン
カーボネートとアセトニトリルの混合溶液にヨウ化テト
ラプロピルアンモニウムとヨウ素を混合した電解液を用
いることができるが、上記電解液をポリアクリロニトリ
ルなどの高分子に保持したゲル電解質を用いたものが、
液漏れを防止できる傾向にある点で、好ましい。さら
に、液漏れのない、ヨウ化銅等の固体化した固体電解質
を用いることもできる。
【0040】次いで、上記電解質層7に接する対極8を
形成する。この対極8としては、透明導電ガラス8aに
白金を蒸着したものが挙げられる。また、実験等の簡易
的に作製する場合、上記対極8としては、例えば、透明
導電ガラスの表面を鉛筆で黒く塗ることでカーボンを付
着させたものを用いることができる。
【0041】上記のようにして製造した色素増感型太陽
電池は、第2の金属酸化物の被膜6として、基材1の表
面に形成した第1の金属酸化物の粒子膜2を、その溶液
温度が80〜150℃の第2の金属酸化物を構成する金
属のフッ化物溶液又はフッ化錯体溶液と接触させて、第
2の金属酸化物を析出させて形成した配向している被膜
6を備えるので、光電変換効率の向上した色素増感型太
陽電池となる。その場合、被膜6の配向率が、70%以
上となるように溶液温度を設定すると、より光電変換効
率を向上できるので、好ましい。
【0042】
【実施例】本発明の効果を確認するために、評価用の色
素増感型太陽電池を組み立て、評価試験を行った。
【0043】(実施例1)導電性及び透光性を有する基
材1として、縦、横の長さがそれぞれ35mm、20m
m、厚さが1.1mmのITO膜1b付のガラス1aを
十分に洗浄、乾燥したものを用いた[図2(a)]。
【0044】次に、上記基材1に第1の金属酸化物であ
るフッ素ドープ酸化スズの粒子を分散させたゾル[多木
化学(株)製、品番「セラメースS−8」]を用い、こ
のゾルを1000rpm、10秒の条件でスピンコート
し、空気中500℃の温度で、10分間焼成した。そし
て、このスピンコートー焼成の工程を5回繰り返し、上
記基板1の表面に、膜厚が2.5μmの酸化スズの粒子
3からなる第1の金属酸化物の粒子膜2を形成した[図
2(b)]。
【0045】次に、上記粒子膜2を形成した基材1に、
液相析出法で第2の金属酸化物である酸化チタンの配向
している被膜6を以下のようにして形成した。先ず、濃
度が0.4モル/リットルのチタンフッ化アンモニウム
の水溶液を25ミリリットル用意し、これに濃度が0.
5モル/リットルのほう酸水溶液を40ミリリットル加
え、これを水で希釈して100ミリリットルの反応液を
調製した。この反応液中のチタンフッ化アンモニウムの
濃度は0.1モル/リットル、また、ほう酸の濃度は
0.2モル/リットルである。この反応液の温度を80
℃に設定し、粒子膜2を形成した基材1を1分間浸漬
し、粒子膜2の粒子3の表面に、第2の金属酸化物であ
る酸化チタンの配向している被膜6を析出させた。この
後、これを空気中で300℃の温度で焼成して、粒子膜
2の粒子3の表面に膜厚が約10nmの第2の金属酸化
物である酸化チタンの配向している被膜6を有する電極
4を形成した。
【0046】また、上記第2の金属酸化物である酸化チ
タンの配向している被膜を形成するのと同様の条件で、
ガラス基板上に酸化チタンの被膜を形成し、X線回折法
[理学電機(株)製:RAD−rX]を用いて配向率を
評価した結果、この酸化チタンの被膜の配向率は70%
であった。なお、式(1)における注目する方向の結晶
面とは、この酸化チタンの場合、(100)方向の結晶
面である。
【0047】次に、色素の吸着を行った。ルテニウム色
素[小島薬品化学(株)製、品名「TBAルテニウム有
機錯体」]0.0357gを1リットルのエタノールに
溶解させて色素吸着液とした。作製した電極4を、この
色素吸着液に1昼夜浸漬することで、電極4の表面に色
素5を吸着させた。その後、この色素5が吸着した電極
4をエタノールで洗浄し、室温で乾燥した。
【0048】次に、電解質層7を形成するために、電解
液を調製した。アセトニトリル溶液にt−ブチルピリジ
ンを1モル/リットル、ヨウ化リチウムを0.5モル/
リットル、及びヨウ素を0.05モル/リットルとなる
ように溶解して電解液とした。
【0049】対極8は、以下のものを準備した。縦、横
の長さがそれぞれ35mm、20mm、厚さが1.1m
mのフッ素ドープ酸化スズ膜付のガラスを十分に洗浄、
乾燥した。このガラスの表面にスパッタ法を用いてPt
膜を形成し対極8とした。
【0050】スペーサーは、以下のものを準備した。
縦、横の長さがそれぞれ20mm、20mm、厚さが
0.5mmのシリコーンゴムの中心部に、10mm×1
0mmで切り抜いてスペーサーとした。このスペーサー
は、10mm×10mmの窓とその周囲に5mmの枠が
ある構造のものである。
【0051】色素増感型太陽電池は、以下のようにして
組み立てた。上記色素5が吸着した電極4の上に、上記
スペーサーを被膜6が見えるようにして置き、スペーサ
ーの空洞部分に電解液を入れた。その上に対極8を空気
が入らないようにして置き、クリップで電極4と対極8
を挟んで固定し、色素増感型太陽電池とした。
【0052】得られた色素増感型太陽電池の光電変換効
率は、JIS−C8934に準拠して評価した。具体的
には、ソーラシュミレータ[山下電装(株)製]を用い
て、作成した色素増感型太陽電池のI−V特性を測定
し、光電変換効率を求めた。その結果は、光電変換効率
が6.8%であった。
【0053】(比較例1)実施例1において、粒子膜2
の粒子3の表面に液相析出法で、第2の金属酸化物であ
る酸化チタンの被膜6を形成する工程において、反応液
の温度を30℃に設定し、粒子3の表面に配向していな
い酸化チタンの被膜6を形成して電極4とし、次いで、
この電極4に色素6を吸着したこと以外は、実施例1と
同様の方法で色素増感型太陽電池を作製した。この色素
増感型太陽電池を実施例1と同様にして、I−V特性を
測定し、光電変換効率を求めた。その結果は、光電変換
効率が6.1%であった。
【0054】なお、X線回折法を用いて、実施例1と同
様の方法で、被膜の配向率を評価した結果、この第2の
金属酸化物である酸化チタンの被膜の配向率は0%あっ
た。
【0055】(実施例2)実施例1において、導電性及
び透光性を有する基材の表面に第1の金属酸化物の粒子
膜2を形成する工程において、第1の金属酸化物とし
て、アンチモンドープドープ酸化スズの粒子を分散させ
たゾル[石原テクノ(株)製、品番「SN−100
D」]を用いた以外は、実施例1と同様の方法で色素増
感型太陽電池を作製した。この色素増感型太陽電池を実
施例1と同様にして、I−V特性を測定し、光電変換効
率を求めた。その結果は、光電変換効率が3.2%であ
った。
【0056】なお、X線回折法を用いて、実施例1と同
様の方法で、被膜の配向率を評価した結果、第2の金属
酸化物である酸化チタンの被膜の配向率は70%であっ
た。
【0057】(比較例2)実施例2において、粒子膜2
の粒子3の表面に液相析出法で、第2の金属酸化物であ
る酸化チタンの被膜6を形成する工程において、反応液
の温度を30℃に設定し、粒子3の表面に配向していな
い酸化チタンの被膜6を形成して電極4とし、次いで、
この電極4に色素6を吸着した以外は、実施例2と同様
の方法で色素増感型太陽電池を作製した。この色素増感
型太陽電池を実施例2と同様にして、I−V特性を測定
し、光電変換効率を求めた。その結果は、光電変換効率
が5.1%であった。
【0058】なお、X線回折法を用いて、実施例1と同
様の方法で、被膜の配向率を評価した結果、この第2の
金属酸化物である酸化チタンの被膜の配向率は0%であ
った。
【0059】(実施例3)実施例1において、導電性及
び透光性を有する基材の表面に第1の金属酸化物の粒子
膜2を形成する工程において、第1の金属酸化物とし
て、酸化チタンの粒子を分散させたゾル[テイカ(株)
製、品番「TK−298」]を用いた以外は、実施例1
と同様の方法で色素増感型太陽電池を作製した。この色
素増感型太陽電池を実施例1と同様にして、I−V特性
を測定し、光電変換効率を求めた。その結果は、光電変
換効率が5.8%であった。
【0060】なお、X線回折法を用いて、実施例1と同
様の方法で、被膜の配向率を評価した結果、この第2の
金属酸化物である酸化チタンの被膜の配向率は70%で
あった。
【0061】(比較例3)実施例3において、粒子膜2
の粒子3の表面に液相析出法で、第2の金属酸化物であ
る酸化チタンの被膜6を形成する工程において、反応液
の温度を30℃に設定し、粒子3の表面に配向していな
い酸化チタンの被膜6を形成して電極4とし、次いで、
この電極4に色素6を吸着した以外は、実施例3と同様
の方法で色素増感型太陽電池を作製した。この色素増感
型太陽電池を実施例3と同様にして、I−V特性を測定
し、光電変換効率を求めた。その結果は、光電変換効率
が5.1%であった。
【0062】なお、X線回折法を用いて、実施例1と同
様の方法で、被膜の配向率を評価した結果、この第2の
金属酸化物である酸化チタンの被膜の配向率は0%であ
った。
【0063】(結果)色素増感型太陽電池の作成条件お
よび評価結果を表1に示す。実施例1〜3は、対応する
比較例1〜3に比べ、いずれも光電変換効率を向上させ
ることが可能なことが確認された。
【0064】
【表1】
【0065】
【発明の効果】請求項1〜請求項4に係る発明の色素増
感型太陽電池は、導電性及び透光性を有する基材の表面
に形成した第1の金属酸化物の粒子膜と、その粒子膜の
粒子の表面に第2の金属酸化物の被膜を有した電極と、
上記第2の金属酸化物の被膜の表面に吸着した色素と、
この色素と接する電解質層と、この電解質層に接する対
極とを備えた色素増感型太陽電池において、第2の金属
酸化物の被膜が、上記基材の表面に形成した第1の金属
酸化物の粒子膜を、その溶液温度が80〜150℃の第
2の金属酸化物を構成する金属のフッ化物溶液又はフッ
化錯体溶液と接触させて、第2の金属酸化物を析出させ
て形成した配向している被膜であるので、光電変換効率
を向上させた色素増感型太陽電池となる。
【0066】請求項5に係る発明の色素増感型太陽電池
の製造方法は、第2の金属酸化物の被膜を形成する方法
が、導電性及び透光性を有する基材の表面に形成した第
1の金属酸化物の粒子膜を、その溶液温度が80〜15
0℃の第2の金属酸化物を構成する金属のフッ化物溶液
又はフッ化錯体溶液と接触させて、第2の金属酸化物を
析出させて配向している被膜を形成する方法であるの
で、光電変換効率を向上させた色素増感型太陽電池を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を摸式的に示した概略断面図
である。
【図2】本発明の実施形態の作製工程をステップ毎に示
した概略断面図である。
【図3】本発明の従来例を摸式的に示した概略断面図で
ある。
【図4】本発明の他の従来例を摸式的に示した概略断面
図である。
【符号の説明】
1 基材 2 粒子膜 3 粒子 4 電極 5 色素 6 被膜 7 電解質層 8 対極
フロントページの続き (72)発明者 高濱 孝一 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5F051 AA07 AA14 CB11 FA04 FA06 GA03 5H032 AA06 AS06 AS16 BB05 CC16 EE02 EE07 EE16 HH01 HH06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性及び透光性を有する基材の表面に
    形成した第1の金属酸化物の粒子膜と、その粒子膜の粒
    子の表面に第2の金属酸化物の被膜を有した電極と、上
    記第2の金属酸化物の被膜の表面に吸着した色素と、こ
    の色素と接する電解質層と、この電解質層に接する対極
    とを備えた色素増感型太陽電池において、第2の金属酸
    化物の被膜が、上記基材の表面に形成した第1の金属酸
    化物の粒子膜を、その溶液温度が80〜150℃の第2
    の金属酸化物を構成する金属のフッ化物溶液又はフッ化
    錯体溶液と接触させて、第2の金属酸化物を析出させて
    形成した配向している被膜であることを特徴とする色素
    増感型太陽電池。
  2. 【請求項2】 上記第2の金属酸化物の被膜のX線回折
    法により求めた配向率が、70%以上であることを特徴
    とする請求項1記載の色素増感型太陽電池。
  3. 【請求項3】 上記第2の金属酸化物が、粒子膜を構成
    する第1の金属酸化物より、導電性が同等以下の金属酸
    化物であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    の色素増感型太陽電池。
  4. 【請求項4】 上記第2の金属酸化物が、酸化チタンで
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか
    に記載の色素増感型太陽電池。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の色素増感型太陽電池の製造方法であって、第2の金属
    酸化物の被膜を形成する方法が、導電性及び透光性を有
    する基材の表面に形成した第1の金属酸化物の粒子膜
    を、その溶液温度が80〜150℃の第2の金属酸化物
    を構成する金属のフッ化物溶液又はフッ化錯体溶液と接
    触させて、第2の金属酸化物を析出させて配向している
    被膜を形成する方法であることを特徴とする色素増感型
    太陽電池の製造方法。
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