JP2003317605A - ブレード形ヒューズ - Google Patents

ブレード形ヒューズ

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JP2003317605A JP2002126965A JP2002126965A JP2003317605A JP 2003317605 A JP2003317605 A JP 2003317605A JP 2002126965 A JP2002126965 A JP 2002126965A JP 2002126965 A JP2002126965 A JP 2002126965A JP 2003317605 A JP2003317605 A JP 2003317605A
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Keiichi Ito
桂一 伊藤
Isao Yoneyama
勲 米山
Ryukichi Endo
隆吉 遠藤
Hiroki Kondo
弘紀 近藤
Eiji Shimoji
映次 下地
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Abstract

(57)【要約】 【課題】歩留まりを悪化させることなく、効率よく製造
することができるブレード形ヒューズを提供する。 【解決手段】長尺状をなす導電板からなるヒューズ材料
11がヒューズエレメント2の一個分相当ピッチを移動
される毎に、両板状基板4における外郭形状の各部分が
順次に打ち抜き形成される。その打ち抜き工程で、両板
状基板4にはテーパ部7が形成される端子部6の先端縁
から離れた部位に、後続のヒューズエレメント2と繋が
った部分(最終的に切断される切り離し部9)を打ち抜
き形成する。そして、未だヒューズエレメント2が切り
離し部9を介してヒューズ材料11と繋がった状態にお
いて、前記端子部6の先端縁にテーパ部7をプレス成形
で形成する。そして、その後、前記切り離し部9が切断
され、ヒューズエレメント2は単体とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用電
気回路等に用いられるブレード形ヒューズに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両、特に自動車には、バッ
テリと各種電装品との間に過電流保護のためにブレード
形ヒューズ(以下、「ヒューズ」ともいう。)が装着使
用される。図8に示すように、この従来のヒューズ50
は、導電板からなるヒューズエレメント51と、このヒ
ューズエレメント51に組み付けされる絶縁性を有する
ハウジング52とから構成されている。前記ヒューズエ
レメント51は左右一対の板状基板53を備えており、
両板状基板53の対向縁間には溶断部54とウエブ55
が架設されている。また、前記両板状基板53の各下端
部には端子部56が設けられ、各端子部56の先端縁に
はヒューズ装着部(図示略)の端子挿入口へ挿入する際
の利便性を考慮してテーパ部57が形成されている。
【0003】従来、このようなヒューズ50を製造する
際には、製造効率を良くするために、図8に示すよう
に、ヒューズ材料たる一枚の長尺状導電板58を間欠的
に移送しつつ、その長尺状導電板58から順次に複数の
ヒューズエレメント51を連鎖状に打ち抜いていた。そ
して、最終的な外郭形状の打ち抜きが完了したヒューズ
エレメント51(図8では最上部に位置するエレメン
ト)については、その両板状基板53を前記ハウジング
52に挿入固定する一方、後続のヒューズエレメント5
1との境界線59で切断して単体にしていた。また、前
記境界線59で切断されたことにより表出した切断端を
端子部56の先端とし、その先端縁に対してプレス成形
により前記テーパ部57を形成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した従
来のヒューズ50では、テーパ部57が形成される端子
部56の先端縁は、ヒューズエレメント51が後続のヒ
ューズエレメント51から境界線59にて切断され、当
該ヒューズエレメント51が単体とされた後に表出する
ものであった。そして、その端子部56の先端縁に対す
るテーパ部57のプレス成形に際しては、単体とされた
ヒューズエレメント51における板状基板53の一部又
は当該基板53が挿入固定されたハウジング52の一部
を治具等により片持ち支持した状態でプレス成形機にか
けていた。従って、前記テーパ部57を形成する際に
は、各端子部56の先端縁に集中するプレス成形機から
の応力によって板状基板53が折れ曲がることがあり、
その結果、ヒューズ50の歩留まりを悪化させることが
あった。また、単体とされた各ヒューズ50(又はヒュ
ーズエレメント51)をプレス成形機に1つずつセット
する作業は煩雑であり、ヒューズ50の製造効率が低下
するという問題もあった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであって、その目的は、歩留まりを悪化させること
なく、効率よく製造できるブレード形ヒューズを提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、一対の平行な板状基板の
間に溶断部を有した形状でヒューズ材料から打ち抜き形
成されたヒューズエレメントと、前記両板状基板の一部
及び溶断部を覆うようにして前記ヒューズエレメントに
組み付けられた絶縁ハウジングとを備え、前記ヒューズ
エレメントにおける両板状基板の絶縁ハウジングから露
出した部分には端子部が設けられたブレード形ヒューズ
において、前記両板状基板には、前記端子部におけるヒ
ューズ装着方向の先端縁にテーパ部を設けると共に、当
該テーパ部とは別部位に先端が前記ヒューズ材料からの
切断端とされる切り離し部を設けたことを要旨とした。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記テーパ部は、端子部におけ
るヒューズ装着方向の先端縁が板状基板の板厚方向にプ
レス成形されることにより断面形状がテーパ状をなして
いることを要旨とした。
【0008】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は請求項2に記載の発明において、前記切り離し部
は、前記両板状基板の絶縁ハウジングから露出した部分
の端縁において、前記端子部のテーパ部が形成された部
位から離れた部位に設けられていることを要旨とした。
【0009】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
〜請求項3のうち何れか一項に記載のブレード形ヒュー
ズにおいて、前記両板状基板には、更に、前記絶縁ハウ
ジングに対する組み付け方向の先端縁に基板側嵌合凸部
と基板側嵌合凹部が横並び状に形成され、前記絶縁ハウ
ジングには、組み付け時に前記基板側嵌合凸部と基板側
嵌合凹部に対してそれぞれ嵌合するハウジング側嵌合凹
部とハウジング側嵌合凸部が形成されていることを要旨
とした。
【0010】そのため、請求項1〜請求項4に記載の各
発明では、ヒューズ材料からヒューズエレメントを打ち
抜き形成してヒューズを製造する際、ヒューズ材料にヒ
ューズエレメントの両板状基板が未だ繋がった状態にお
いて、その端子部の先端縁をプレスしてテーパ部を形成
することが可能とされる。そして、端子部の先端縁にテ
ーパ部がプレス成形にて形成された後に、当該ヒューズ
エレメントは切り離し部の先端が切断端となるようにし
て前記ヒューズ材料から切り離される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図5に示すよ
うに、本実施形態のブレード形ヒューズ(以下、ヒュー
ズともいう。)1は、ヒューズエレメント2と、該ヒュ
ーズエレメント2に組み付けされたハウジング3とから
構成されている。前記ヒューズエレメント2は同一平面
上に位置するように平行に配置された一対の板状基板4
を備えており、両板状基板4の対向縁間には溶断部5が
架設されている。前記両板状基板4にはヒューズエレメ
ント2に前記ハウジング3が組み付けられた際に当該ハ
ウジング3にて被覆される部分の上下二箇所に孔4aが
貫通形成されている。また、前記両板状基板4の上端部
(前記ハウジング3に対する組み付け方向の先端縁)に
は基板側嵌合凸部4bと基板側嵌合凹部4cがそれぞれ
横並び状をなすように打ち抜き形成されている。
【0012】また、図1に示すように、前記両板状基板
4のハウジング3から露出した部分には端子部6が設け
られ、当該端子部6におけるヒューズ装着方向の先端縁
(下端縁)にはテーパ部7が形成されている。このテー
パ部7は、図示しないヒューズ装着部へ挿入する際の利
便性を考慮して形成されたものであり、例えば図2から
明らかなように、板状基板4の板厚方向に前記端子部6
の先端縁がプレス成形されて断面形状がテーパ状をなす
ように形成されている。また、前記両板状基板4のハウ
ジング3から露出した部分の端縁において、前記端子部
6のテーパ部7が形成された部位から離れた部位にはカ
バー支持部8と切り離し部9が形成されている。前記カ
バー支持部8は正面から見て上側の辺が水平で下側の辺
が斜めの三角形状をなす突起であり、前記切り離し部9
は先端が前記テーパ部7の先端と略同一線上に位置した
突起状をなす構成とされている。
【0013】一方、前記ハウジング3は、耐熱・絶縁性
を有する透明樹脂で概略扁平四角筒状に形成された一体
品であり、前記ヒューズエレメント2に対する組み付け
状態において前記両板状基板4の一部(上端部、対向
縁、前記孔4aの形成部位など)及び前記溶断部5を被
覆可能なように正面視略T字状をなしている。また、ハ
ウジング3は、上端部の左右方向幅がヒューズエレメン
ト2の外郭形状の左右方向幅と同じ幅に形成されてい
る。また、ハウジング3は、その上部が筒状中空部に肉
付けして密閉され、下部は全開として前記ヒューズエレ
メント2の挿入口となっている。
【0014】図3に示すように、ハウジング3の天部の
両側には板状基板4の前記基板側嵌合凸部4bが圧入嵌
合されるハウジング側嵌合凹部としての圧入固定部3a
が形成され、中央には溶断部覆い部3bが形成されると
ともに、その両側には板状基板固定面3cを有する板状
基板固定部3dが形成されている。また、前記圧入固定
部3aよりも外側には前記板状基板4の基板側嵌合凹部
4cに差込嵌合されるハウジング側嵌合凸部としての差
込部3eが形成されている。ハウジング3の中央部は溶
断部5を収納するための空間を形成するため、ヒューズ
エレメント2に対し面方向に若干膨らみを持たせて内部
空間を大きくしている。この理由は、ヒューズ溶断の際
のエネルギー吸収をし易くするためである。
【0015】前記ハウジング3の下部には、ヒューズエ
レメント2が挿入された後、溶断部5の下方でハウジン
グ開口部を塞ぎ、溶断部5の空間をほぼ密閉状態とする
ための薄板状のカバー10が折り曲げ形成されている。
カバー10は、一対の板状基板4の互いに対向する面の
下部に突設された前記カバー支持部8に係止されてい
る。即ち、前記カバー支持部8はヒューズエレメント2
にハウジング3が組み付けられた状態において折り曲げ
られたカバー10の開き止めとして機能する。
【0016】次に前記のように構成されたヒューズ1の
製造方法を説明する。ヒューズ1を製造する際は、先
ず、図6に示すような1枚の亜鉛(Zn)合金製導電板
からなる長尺状のヒューズ材料11の中央に、長手方向
に沿って一定幅の薄肉部11aを切削により形成する。
そして、この長尺状のヒューズ材料11を間欠的に移送
しつつ、図7に示すように、そのヒューズ材料11から
複数のヒューズエレメント2を順次に打ち抜いていく。
即ち、前記ヒューズ材料11は、図示しないプレス成形
機に所定方向(当該ヒューズ材料11の長手方向であ
り、図7の場合は上下方向)へ移動可能にセットされ
る。そして、その状態でヒューズエレメント2の一個分
相当ピッチを移動される毎に、その移動方向と直交する
方向(図7の場合は紙面と直交する方向)へ往復移動す
る打ち抜き型(図示略)によって前記両板状基板4にお
ける外郭形状の各部分(孔4a、カバー支持部8など)
や溶断部5が順次に打ち抜かれる。
【0017】そして、本実施形態では、ヒューズエレメ
ント2の最終的な外郭形状の打ち抜きが完了すると、次
の移動位置(図7では最上部の位置)で図示しない押し
型が前記打ち抜き型と同様に往復移動し、前記端子部6
の先端縁にテーパ部7がプレス成形により形成される。
即ち、ヒューズエレメント2の切り離し部9が後続のヒ
ューズエレメント2の基板側嵌合凸部4bと繋がってお
り、未だヒューズ材料11から切り離しされていない段
階で、プレス成形機の押し型により前記端子部6の先端
縁に対してテーパ部7が形成される。このように、ヒュ
ーズ材料11からヒューズエレメント2を打ち抜き形成
する工程の中で、ヒューズエレメント2が単体に切り離
される前段階で、端子部6の先端縁にテーパ部7がプレ
ス成形にて形成される。
【0018】そして、その後、前記テーパ部7がプレス
成形されたヒューズエレメント2にはハウジング3が組
み付けされると共に、後続のヒューズエレメント2の基
板側嵌合凸部4bと最後まで繋がっていた前記切り離し
部9が境界線12で切断される。即ち、この境界線12
で切断したときの切断端が、ヒューズエレメント2を単
体とした状態における前記切り離し部9の先端とされ
る。従って、この切断によりヒューズエレメント2はヒ
ューズ材料11から切り離され、単体になる。そして、
その後、前記ハウジング3におけるカバー10が折り曲
げられ、両板状基板4のカバー支持部8に係止されるこ
とで、1個のヒューズ1が製造される。
【0019】なお、ヒューズエレメント2にハウジング
3が組み付けされる際、板状基板4の上端部に形成され
た基板側嵌合凹部4cとハウジング3の天部の下側に形
成された差込部3eとが位置決め機能を発揮し、ハウジ
ング3の圧入固定部3aに板状基板4の基板側嵌合凸部
4bが圧入固定される際のこじりや斜め挿入を防止す
る。そして、組み付けされた後、板状基板4に形成され
た孔4aと対応する位置において、ハウジング3は板状
基板固定部3dの外側から孔4aを塞ぐように冷間カシ
メされ、ハウジング3とヒューズエレメント2とが組み
付け固定される。
【0020】従って、上記のように構成された本実施形
態のブレード形ヒューズ1によれば、次のような効果を
奏する。 (1)端子部6におけるヒューズ装着方向の先端縁にテ
ーパ部7をプレス成形で形成する作業を、ヒューズエレ
メント2の両板状基板4が前記端子部6の先端とは別部
位の切り離し部9で未だヒューズ材料11に繋がった状
態において、ヒューズエレメント2の打ち抜き工程の一
環として行うことができる。従って、単体にされたヒュ
ーズエレメントの一部等を片持ち支持してプレス成形に
かけていた従来とは異なり、前記テーパ部7をプレス成
形で形成する際に端子部6の先端縁に曲げ応力が集中せ
ず、板状基板4が折れ曲がったりするおそれをなくすこ
とができる。その結果、ヒューズ1の歩留まりを向上す
ることができる。
【0021】(2)プレス成形機に打ち抜き型と押し型
をセットしておけば、ヒューズ材料11からヒューズエ
レメント2を順次に打ち抜き形成する工程の中で、端子
部6の先端縁に板状基板4の板厚方向へ押し型を往復移
動させてテーパ部7を効率良く形成できる。従って、ヒ
ューズ1の製造効率を向上することができる。
【0022】(3)プレス成形でテーパ部7が形成され
る端子部6の先端縁とは離れた部位にヒューズ材料11
との繋がり部分を形成する切り離し部9を設けているた
め、押し型がテーパ部7を形成するために往復移動する
際にも、その往復移動の支障になることがない。
【0023】(4)切り離し部9はヒューズエレメント
2にハウジング3が組み付けられた状態において、両板
状基板4のハウジング3から露出した部分の端縁で前記
端子部6の先端縁から離れた部位に設けられている。従
って、ヒューズエレメント2にハウジング3を組み付け
た後に前記テーパ部7をプレス成形で形成することも可
能であり、製造工程の設計の自由度を向上することがで
きる。
【0024】(5)ヒューズエレメント2にハウジング
3を組み付けする際には、板状基板4の基板側嵌合凹部
4cとハウジング3の差込部3eが互いに嵌合して位置
決め機能を発揮する。従って、ハウジング3の圧入固定
部3aに板状基板4の基板側嵌合凸部4bが圧入固定さ
れる際のこじりや斜め挿入を防止して歩留まり向上に貢
献できる。しかも、前記基板側嵌合凸部4bと基板側嵌
合凹部4cは板状基板4の絶縁ハウジング3に対する組
み付け方向の先端縁に横並び状に形成されている。その
ため、板状基板4には前記端子部6の下端部における回
転モーメントに対して抑止効果を持たせることができ、
端子部6がハの字状に広がり変形することを防止するこ
とができる。
【0025】(6)ヒューズエレメント2をハウジング
3に組み付けする際に、カバー10を折り曲げて溶断部
5の下方を覆う位置に配置することにより、カバー支持
部8でカバー10の開放が規制される状態となり、ハウ
ジングを二分割し、溶着により組み立てる構成に比較し
て組立が簡単になり、製造コストを低減できる。
【0026】(7)溶断部5を収容する空間が、板状基
板4及びカバー10の付いたハウジング3により概ね密
閉状態に保持されるため、溶断部5の溶断時に溶融され
た溶断部5の飛散を防止できる。
【0027】なお、前記実施の形態は、次のような別例
に変更して具体化してもよい。 ○ 前記実施の形態では、ヒューズエレメント2にハウ
ジング3を組み付ける際に位置決め機能を発揮する構成
(位置決め手段)として、板状基板4に基板側嵌合凹部
4cを設ける一方、ハウジング3の天部の下側にハウジ
ング側凸部としての差込部3eを設けた。しかし、これ
を逆にして、板状基板4に差込部を突起状に打ち抜き形
成し、ハウジング3の天部の下側に嵌合凹部を形成する
ようにしてもよい。また、必ずしも、前記嵌合凹部4c
と差込部3eからなる位置決め手段はなくてもよい。
【0028】○ 前記実施の形態では、ヒューズ材料1
1に未だ繋がった状態のヒューズエレメント2の端子部
6にテーパ部7を形成した後、当該ヒューズエレメント
2にハウジング3を組み付けていた。しかし、ヒューズ
エレメント2の外郭形状の打ち抜きが完了した後であれ
ば、前記テーパ部7のプレス成形による形成作業と、ハ
ウジング3の組み付け作業は、いずれが先であってもよ
い。
【0029】○ 前記実施の形態では、ヒューズ材料1
1からのヒューズエレメント2の外郭形状の打ち抜きが
完了した後であって当該ヒューズエレメント2が切り離
し部9にて切り離される最終工程の直前にテーパ部7の
プレス成形を行っていた。しかし、端子部6の先端縁形
状が打ち抜き形成された後であれば、テーパ部7をプレ
ス成形する工程は、必ずしも前記切り離し部9を切断す
る工程の直前である必要はない。
【0030】○ 前記実施の形態では、切り離し部9が
ハウジング3の組み付け状態において両板状基板4の端
縁において露出する部分に設けられていたが、テーパ部
7が形成される端子部6の先端縁から離れた位置であれ
ば、ハウジング3の組み付け状態で当該ハウジング3に
被覆される部分に設けられていてもよい。なお、この場
合は、その切り離し部9においてヒューズ材料11から
ヒューズエレメント2が切り離され単体とされた後に、
前記ハウジング3はヒューズエレメント2に組み付けさ
れることになる。
【0031】○ 前記実施の形態では、切り離し部9の
先端(切断端)はテーパ部7の先端と同一線上に位置し
ていたが、必ずしも同一線上に位置している必要はな
い。また、必ずしも突起状をなす構成でなく、境界線1
2にて分断される後続のヒューズエレメント2における
繋ぎ部分(本実施形態では基板側嵌合凸部4b)の切断
端形状との相対関係で、切り離し部9の先端(切断端)
形状は適宜に設計変更可能である。
【0032】次に、前記実施の形態及び別例から把握さ
れる技術的思想を以下に追記する。 (1)前記ヒューズエレメントの両板状基板とハウジン
グとの間には当該ハウジングを両板状基板に組み付けす
る際の位置決め手段を設けた請求項1〜請求項4のうち
何れか一項に記載のブレード形ヒューズ。
【0033】(2)前記位置決め手段は、両板状基板の
一部又はハウジングの一部のうち何れか一方に形成され
た嵌合凹部と当該嵌合凹部に対応させて他方に形成され
た差込部により構成されている前記技術的思想(1)に
記載のブレード形ヒューズ。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
歩留まりを悪化させることなく効率よくブレード形ヒュ
ーズを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態のヒューズの正面図。
【図2】 ヒューズの底面図。
【図3】 ヒューズエレメントとハウジングの関係を示
す断面図。
【図4】 (a)は図3のIVa−IVa線における断面
図、(b)は図3のIVb−IVb線における断面図、
(c)は図3のIVc−IVc線における断面図。
【図5】 ヒューズの側面図。
【図6】 ヒューズ材料の部分模式斜視図。
【図7】 ヒューズの製造工程を示す模式図。
【図8】 従来のヒューズの製造工程を示す模式図。
【符号の説明】
1…ブレード形ヒューズ、2…ヒューズエレメント、3
…ハウジング、3a…ハウジング側嵌合凹部としての圧
入固定部、3e…ハウジング側嵌合凸部としての差込
部、4…板状基板、4b…基板側嵌合凸部、4c…基板
側嵌合凹部、5…溶断部、6…端子部、7…テーパ部、
8…カバー支持部、9…切り離し部、10…カバー、1
1…ヒューズ材料。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 巖 岐阜県大垣市檜町450番地 太平洋精工 株式会社内 (72)発明者 安藤 英樹 岐阜県大垣市檜町450番地 太平洋精工 株式会社内 (72)発明者 伊藤 桂一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 米山 勲 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 遠藤 隆吉 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品 株式会社内 (72)発明者 近藤 弘紀 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品 株式会社内 (72)発明者 下地 映次 愛知県豊田市福受町上の切159−1 矢崎 総業 株式会社内 Fターム(参考) 5G502 AA01 BA05 BB05 BB07 BC05 BC10 BD09 JJ01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の平行な板状基板の間に溶断部を有
    した形状でヒューズ材料から打ち抜き形成されたヒュー
    ズエレメントと、前記両板状基板の一部及び溶断部を覆
    うようにして前記ヒューズエレメントに組み付けられた
    絶縁ハウジングとを備え、前記ヒューズエレメントにお
    ける両板状基板の絶縁ハウジングから露出した部分には
    端子部が設けられたブレード形ヒューズにおいて、 前記両板状基板には、前記端子部におけるヒューズ装着
    方向の先端縁にテーパ部を設けると共に、当該テーパ部
    とは別部位に先端が前記ヒューズ材料からの切断端とさ
    れる切り離し部を設けたブレード形ヒューズ。
  2. 【請求項2】 前記テーパ部は、端子部におけるヒュー
    ズ装着方向の先端縁が板状基板の板厚方向にプレス成形
    されることにより断面形状がテーパ状をなしている請求
    項1に記載のブレード形ヒューズ。
  3. 【請求項3】 前記切り離し部は、前記両板状基板の絶
    縁ハウジングから露出した部分の端縁において、前記端
    子部のテーパ部が形成された部位から離れた部位に設け
    られている請求項1又は請求項2に記載のブレード形ヒ
    ューズ。
  4. 【請求項4】 前記両板状基板には、更に、前記絶縁ハ
    ウジングに対する組み付け方向の先端縁に基板側嵌合凸
    部と基板側嵌合凹部が横並び状に形成され、前記絶縁ハ
    ウジングには、組み付け時に前記基板側嵌合凸部と基板
    側嵌合凹部に対してそれぞれ嵌合するハウジング側嵌合
    凹部とハウジング側嵌合凸部が形成されている請求項1
    〜請求項3のうち何れか一項に記載のブレード形ヒュー
    ズ。
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