JP2003315682A - 顕微鏡装置 - Google Patents

顕微鏡装置

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JP2003315682A
JP2003315682A JP2002125206A JP2002125206A JP2003315682A JP 2003315682 A JP2003315682 A JP 2003315682A JP 2002125206 A JP2002125206 A JP 2002125206A JP 2002125206 A JP2002125206 A JP 2002125206A JP 2003315682 A JP2003315682 A JP 2003315682A
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JP2002125206A
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Akihiro Yamazaki
明宏 山崎
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ACT BRAIN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】切換操作の煩雑さを低減し、観察効率を高め
る。 【解決手段】複数の光源条件を与える複数の投光部6,
7が配置された顕微鏡装置において、投光部からの投光
を順次切り換える切換手段10と、切換手段の切り換え
により光源条件に対応した数の画像を撮像する撮像手段
2と、撮像手段により撮像された画像データに画像処理
を施して光源条件毎の映像信号を生成させる画像処理手
段5とを備えた。例えば、処理タイミングとなるCCD
同期信号を撮像装置の一部をなすCCD素子に与えると
ともに、CCD同期信号に基づいて切換手段により投光
部からの投光を順次切り換えて、CCD素子から出力さ
れる光源条件に対応した数の画像データのそれぞれに画
像処理を施して光源条件毎の映像信号を生成する。さら
に、光源条件における画像データを出力した後続けてほ
ぼ連続して記憶手段47,48に格納された同じ画像デ
ータを出力するようにしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、複数の光源条件毎
の映像信号を得ることができる顕微鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の顕微鏡装置には、複数の光源条件
を実現するために複数の照明装置を設けたものがある。
複数の光源条件における画像を観察する際には、複数の
照明装置を手動で切り換えるか、あるいはタイマーを用
いた切換スイッチなどで自動的に切り換えるようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
顕微鏡装置においては、複数の照明装置を手動で切り換
えるようにした場合には、切換操作が煩雑であり本来の
顕微鏡による観察に集中できないとともに、観察効率が
低下することがある。
【0004】タイマーを用いた切換スイッチなどで自動
的に切り換えるようにしたものでは、切換時間(タイミ
ング)が必ずしも観察者の希望に添ったものとならない
ため、顕微鏡観察が散漫になったり無用の時間をロスし
たりする場合がある。切換時間を適宜調整すればかかる
問題もある程度解消することができるが、調整作業が繁
雑であるとともに、切換時間は観察対象などによりケー
スバイケースで決められるものであるので、必ずしも観
察者の意図に沿ったものにすることができない。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、切換操作の煩雑さを低減し、観察効率を高め、顕微
鏡観察の集中度を高め、観察中の調整作業も極力無くす
ことができる顕微鏡装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
顕微鏡装置は、複数の光源条件を与える複数の投光部が
配置された顕微鏡装置において、前記複数の投光部から
の投光を順次切り換える切換手段と、当該切換手段の切
り換えにより前記複数の光源条件に対応した数の画像を
撮像する撮像手段と、当該撮像手段により撮像された各
画像データに画像処理を施して各光源条件毎の映像信号
を生成させる画像処理手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0007】これにより、複数の光源条件毎の映像信号
を得ることができ、これらの映像信号を別々のモニター
などの表示装置に送って画像として表示すれば、切換操
作や自動切換や調整操作などを行うことなく、同時に複
数の光源条件における画像を観察することができ、観察
効率や観察の集中度・充実度を高めることができるとと
もに、観察者の疲労も軽減することができる。また、映
像信号を別途設けた画像処理装置に入力して画像処理を
行えば検査装置などとしても利用することもできる。
【0008】本発明の請求項2記載の顕微鏡装置は、複
数の光源条件を与える複数の投光部が配置された顕微鏡
装置において、処理タイミングとなるCCD同期信号を
撮像装置の一部をなすCCD素子に与えるとともに、前
記CCD同期信号に基づいて切換手段を動作させること
により各投光部からの投光を順次切り換え、前記CCD
素子から出力される各光源条件に対応した数の画像デー
タに画像処理を施して各光源条件毎の映像信号を生成す
ることを特徴とする。
【0009】これにより、CCD素子をCCD同期信号
に基づいて駆動することにより、複数の光源条件毎の映
像信号を得ることができ、上記と同様に、これらの映像
信号を別々のモニターに送って画像として表示すれば、
切換操作や自動切換や調整操作などを行うことなく、同
時に複数の光源条件における画像を観察することがで
き、観察効率や観察の集中度・充実度を高めることがで
きるとともに、観察者の疲労も軽減することができる。
また、映像信号を別途設けた画像処理装置に入力して画
像処理を行えば検査装置などとしても利用することもで
きる。
【0010】本発明の請求項3記載の顕微鏡装置は、複
数の光源条件に対応して複数の記憶手段を設け、前記C
CD同期信号に応じて前記CCD素子から出力される一
の光源条件における画像データを一の記憶手段に格納す
るとともに、前記CCD素子から出力される他の光源条
件における画像データを他の記憶手段に格納し、各光源
条件における画像データを出力した後続けてほぼ連続し
て前記各記憶手段に格納された同じ画像データを出力し
て各光源条件毎の映像信号を生成することを特徴とす
る。
【0011】本発明では切換手段により投光部を切り換
えて各光源条件毎の画像を撮像するようにしているの
で、一の光源条件で画像を撮像をしている時間は他の光
源条件における画像の撮像はできない。したがって、単
に各光源条件毎に画像を逐次出力しても切れ切れの状態
になって、モニターなどに表示した場合に、表示の連続
性や円滑性を阻害する場合がある。しかしながら、各記
憶手段に格納された画像データを切れ切れの部分を補完
するようにほぼ連続して出力すれば、モニターなどにお
ける表示の連続性や円滑性を確保することができる。
【0012】本発明の請求項4記載の顕微鏡装置は、前
記切換手段が、独立に駆動される複数のシャッター機構
を備え、各シャッター機構が、光を透過する光透過部が
一部に形成されたシャッター板を回転駆動可能に設け、
当該シャッター板に形成された前記光透過部の回転軌跡
にほぼ対向して光源から光を導く光源側光導路を設け、
前記シャッター板を挟んで前記光源側光導路にほぼ対向
して前記光源からの光を前記各投光部に導く投光部側光
導路を設けてなることを特徴とする。
【0013】これにより、複数のシャッター機構を独立
に駆動することにより独立したタイミングで各投光部か
らの投光を切り換えることができる。
【0014】本発明の請求項5記載の顕微鏡装置は、前
記シャッター機構が前記光源条件の数だけ設けられてい
ることを特徴とする。
【0015】これにより、複数の光源条件毎に切換タイ
ミングを独立して調整することができ、各光源条件の切
り換えタイミングを最適又は好適なものとさせることが
できる。
【0016】本発明の請求項6記載の顕微鏡装置は、前
記切換手段が、光源の光を導く光源側光導路と投光部に
光を導く投光部側光導路とを互いにほぼ対向させて配置
し、これら光源側光導路と投光部側光導路との間に、光
をほぼ遮断する遮断状態とほぼ透過する透過状態とに電
気的な状態変化を起こさせて切り換えるパネル体を配置
し、当該パネル体を遮蔽状態と透過状態とに切り換える
ことにより前記投光部からの投光を切り換えることを特
徴とする。
【0017】これにより、電気的な状態変化を起こさせ
てパネル体を遮蔽状態と透過状態とに切り換えて投光部
からの投光を切り換えることができ、複雑なシャッター
機構を設ける必要が無く、製造コストなどの面から有利
である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態にかかる顕微鏡装置について説明する。
【0019】図1に示すように、本顕微鏡装置は、顕微
鏡1と、顕微鏡の焦点面に配置されたCCD素子を構成
の一部とするCCDカメラ(撮像手段)2と、2通りの
光源条件を与える照明装置3,4と、CCDカメラ2に
より撮像された映像データに画像処理を施す画像処理装
置5とを備えて概略構成される。
【0020】照明装置3,4は、基台上に取り付けられ
た被写体Hに対して図中斜め上方から投光する第1の光
源条件を与える第1の投光ヘッド(投光部を構成する。
以下同様)6及び被写体Hの図中下面から投光する第2
の光源条件を与える第2の投光ヘッド7と、第1の投光
ヘッド6に供給する光源としての第1のランプハウス8
及び第2のランプハウス9と、第1及び第2の投光ヘッ
ド6,7及び第1及び第2のランプハウス8,9間に介
装されたシャッター装置(切換手段を構成する。)10
と、シャッター装置10と第1及び第2の投光ヘッド
6,7とを接続する光ファイバケーブル(投光部側光導
路を構成する。)11,12及び同じくシャッター装置
10と第1及び第2のランプハウス8,9とを接続する
光ファイバケーブル(光源側光導路を構成する。)1
3,14とを備える。
【0021】シャッター装置10は、図2及び図3に示
すように、第1及び第2のランプハウス8,9からの光
を交互に第1及び第2の投光ヘッド6,7に送るように
切り換える機能を果たし、第1のシャッター機構Ιと第
2のシャッター機構ΙΙとを備える。
【0022】第1のシャッター機構Ιは、以下のように
構成される。すなわち、第一のパルスモーター16のシ
ャフト17の先端部にはブラケット19が固定されてお
り、このブラケット19の先端面にはシャッター板20
がネジ21により固定されている。シャッター板20に
は円形の貫通孔20aがシャッター板20の周方向に等
間隔で4個並べて形成されている。
【0023】シャッター板20を挟むように円柱状の溝
22,23が形成されており、溝22には前記光ファイ
バー13の先端コネクター部が挿入されて止めネジなど
により固定され、溝23には前記光ファイバー11の先
端コネクター部が挿入されて止めネジなどにより固定さ
れている。光ファイバー11,13の先端コネクター部
間で、シャッター板20を図示する矢印方向(反時計回
り)に回転させた際に貫通孔(光透過部を構成する。)
20aが形造られる軌跡をシャッター板20の表裏から
挟んでいる。
【0024】シャッター板20の外周縁には1つのスリ
ット24がシャッター板20の中心に向けて形成されて
いる。シャッター板20を表裏から挟むように発光素子
25aと受光素子25bとからなるスリット検出センサ
ー25が配置されている。シャッター板20が回転する
とスリット24が発光素子25aと受光素子25bとの
間を通過してスリット検出センサー25によりパルスが
発生させられる。
【0025】第2のシャッター機構ΙΙは、第1のシャ
ッター機構Ιと同様に、以下のように構成される。すな
わち、第2のパルスモーター26のシャフト27の先端
部にはブラケット29が固定されており、このブラケッ
ト29の先端面にはシャッター板30がネジ31により
固定されている。シャッター板30には円形の貫通孔
(光透過部を構成する。)30aがシャッター板30の
周方向に等間隔で4個並べて形成されている。
【0026】シャッター板30を挟むように円柱状の溝
32,33が形成されており、溝32には前記光ファイ
バー14の先端コネクター部が挿入されて止めネジなど
により固定され、溝33には前記光ファイバー12の先
端コネクター部が挿入されて止めネジなどにより固定さ
れている。光ファイバー12,14の先端コネクター部
間で、シャッター板30を図示する矢印方向(時計回
り)に回転させた際に貫通孔30aが形造られる軌跡を
シャッター板30の表裏から挟んでいる。
【0027】シャッター板30の外周縁には1つのスリ
ット34がシャッター板30の中心に向けて形成されて
いる。シャッター板30を表裏から挟むように発光素子
35aと受光素子35bとからなるスリット検出センサ
ー35が配置されている。シャッター板30が回転する
とスリット34が発光素子35aと受光素子35bとの
間を通過してスリット検出センサー35によりパルスが
発生させられる。
【0028】前記パルスモーター16,26は制御回路
基板に接続され、制御回路基板はコネクター37に接続
されている。コネクター37は前記画像処理装置5のコ
ネクター39とケーブルを介して接続される。
【0029】前記画像処理手段5は、図1に示すよう
に、同期信号を生成する同期信号発生回路40と、同期
信号発生部40から得られた同期信号に基づいてシャッ
ター装置10を駆動させるタイミング信号を発生させる
シャッタータイミング発生回路41と、同期信号発生回
路40から得られた同期信号から画像処理のタイミング
信号を発生させる画像処理タイミング発生回路42と、
画像処理タイミング発生回路42により得られたタイミ
ング信号に基づいて前記CCDカメラ2にCCD同期信
号aとして与え、映像信号bを得る画像データ取得部4
3と、画像データ取得部43から得られた映像信号に対
応する画像データに画像処理を施して所望の映像信号
c,dを出力する画像処理部44とを備える。
【0030】シャッタータイミング発生回路41はコネ
クター部39を介してシャッター装置10に接続されて
いる。シャッタータイミング発生回路41からは同期信
号に基づいて設定されたモーター駆動信号が発せられ、
パルスモーター16,26が所定の時間差を保って駆動
させられ、シャッター板20,30が回転駆動させら
れ、それぞれに形成された貫通孔20a,30aが相互
に所定の位相差を保って回転させられる。これにより投
光ヘッド6,7から投光が所定のタイミングで交互に切
り換えられて被写体Hが交互に照らされる。
【0031】画像データ取得部43は、画像処理タイミ
ング発生回路42により発生させられたCCD同期信号
である外部同期信号(水平同期信号(HD)及び垂直同
期信号(VD))jをコネクター部45を介してCCD
カメラ2に与え、CCDカメラ2により撮像された画像
データをCCDカメラ2に内蔵された処理回路により処
理し得られた映像信号bとしてコネクター45を介して
映像信号入力回路46に入力される。
【0032】映像信号入力回路46では、映像信号に含
まれる光の3原色(R/B/G)のデータが画像処理部
44に2つの光源条件に対応して2個設けられた第1及
び第2のフィールドメモリー47,48に格納される。
第1のフィールドメモリー47には第1の光源条件のデ
ータが格納され、第2のフィールドメモリー48には第
2の光源条件のデータが格納される。フィールドメモリ
ー47,48へのデータの格納は、画像処理タイミング
発生回路42から出力されるライト制御信号eにより交
互に行われる。
【0033】フィールドメモリー47,48に格納され
たデーターは、前記画像処理タイミング発生回路42か
らのリード制御信号fにより交互に読み出され、各フィ
ールドメモリー47,48におのおの設けられた設けら
れたデジタル−アナログ変換器(D/A)49,50に
よりアナログ映像信号g,hに変換される。この後映像
出力用のコネクター部51,52を通してアナログ映像
信号c,dとして出力される。
【0034】コネクター部51,52にCRTなどの表
示装置を接続すれば、それぞれに出力される映像信号
c,dに応じた映像をCRTの画面上に表示することが
できる。また、コネクター部51,52にコンピュータ
などを接続してコンピュータに搭載されたアプリケーシ
ョンにより画像信号を分析させれば、画像の分析や診断
や傷・変形などの検査などを行うことができる。また、
コネクター部51,52にオートフォーカス装置を備え
た光学機器を接続し、映像信号c,dに基づいて焦点自
動合わせなどを行うこともできる。
【0035】図4及び図5に示すタイミングチャートを
用いて本実施の形態にかかる顕微鏡装置の動作について
説明する。
【0036】図4に示すように、CCD同期信号は1/
60秒おきに(換言すれば60Hzの周波数で)出力さ
れる。これらのCCD同期信号に同期するように、第1
及び第2のランプハウス8,9からの光は、CCD同期
信号間の時間内にシャッター装置10により切り換えら
れて1/30秒おきに交互に被写体Hに投光される。第
1及び第2の投光ヘッド6,7は相互に重複して投光さ
れないように投光時間やタイミングが設定されている。
【0037】CCDカメラ2のCCD素子にはCCDシ
ャッターが配置され、CCD素子への入光を間欠的に遮
蔽できるようになっている。少なくとも第1及び第2の
投光ヘッド6,7による投光が重複しない時間帯をCC
Dシャッターを作動させてCCD素子への入光を遮蔽し
ている。なお、CCDシャッターは、多少の余裕をみて
投光が重複しない時間帯を越えて遮蔽している。
【0038】CCDシャッターが開いている状態で投光
ヘッド6,7から投光されたときには、CCDカメラ2
により画像が取得される。投光されてから画像データを
取得するまでにはCCD同期信号間の時間より若干少な
い処理時間を要するので、一つ前のCCD同期信号間に
投光された光源条件の画像が取得される。画像取得がさ
れている時間帯は第1及び第2のフィールドメモリー4
7,48にライト制御信号eが発せられ、データーが読
み込みできる(書き込みできる)状態にさせられてい
る。これにより、画像データが交互に第1及び第2のフ
ィールドメモリー47,48に格納される。
【0039】投光ヘッド6(照明1)により投光された
際に取得されたCCD取得画像は第1のフィールドメモ
リー47に格納され、次のCCD同期信号が発せられた
ときに、リード制御信号fが発せられて読み出されD/
A変換されてコネクター部51に出力される。さらに次
のタイミングにおいては、第1のフィールドメモリー4
7に格納されていたデータと同じデータにD/A変換し
たものを続けて連続させて出力する(図中の画像OUT
1に示すように、A,AやB,Bのように示される。)
【0040】これにより、取得された画像を単に1つず
つ出力した場合には、出力画像間に空白の時間が形成さ
れて切れ切れの状態になっていたものを連続的なものと
することができる。本実施の形態では、取得画像は30
Hzであるので一般的なCRTではシグナルエラーにな
って表示できないが、上述のように2つの画像を続けて
出力すれば30×2=60Hzとなって正常に表示する
ことができる。
【0041】投光ヘッド7に関しても同様に、投光ヘッ
ド7(照明2)により投光された際に取得されたCCD
取得画像は第2のフィールドメモリー48に格納され、
次のCCD同期信号が発せられたときに、リード制御信
号fが発せられて読み出されD/A変換されてコネクタ
ー部52に出力される。さらに次のタイミングにおいて
は、第2のフィールドメモリー48に格納されていたデ
ータと同じデータにD/A変換したものを続けて連続さ
せて出力する(図中の画像OUT2に示すように、
Z’,Z’やA’,A’のように示される。)これによ
り、同様に、映像信号を連続的なものとすることができ
る。2つの画像を続けて出力すれば30×2=60Hz
となって正常に表示することができる。
【0042】シャッター装置10におけるタイミングを
設定する手順を図4を参照して以下に示す。各シャッタ
ー板20,30を低速で回転させ、シャッター板20,
30に形成されたスリット24,34を検出させ、MO
TOR基準信号としてパルスを得る。このMOTOR基
準信号のパルスが検出されたときには、各パルスモータ
ー16,26のカウンター値を0にリセットする。この
MOTOR基準信号の検出等の処理は、始動時に1回だ
け行う。運転時に適宜行うようにしてもよい。
【0043】次に、モーター駆動信号kを発して、図5
に示すように、第1のパルスモーター16をカウンター
値0から駆動を開始し順次加速しつつ0.5秒後に正規
の回転速度になるように駆動する。図示したように、第
1の投光ヘッド6から1/30秒毎に投光させるために
は1秒間に7.5回転させる必要があり、用いたパルス
モーターのカウンター値は1000カウントであるの
で、7500カウント/秒である。したがって。0.5
秒が経った段階で総3750カウントになる。第1のパ
ルスモーター16の回転を継続させた場合には、図4に
おいてCCD同期信号とMOTOR1との位置関係に示
すように、CCD同期信号が発せられたタイミングに
は、カウンター値が62,187,312,……,81
2,937となる。通常必要ないが、CCD同期信号と
カウンター値とを比較して同期のずれを補正することが
できる。
【0044】第2の投光ヘッド7を同じく1/30秒毎
にかつ時間差を1/60秒(シャッター板20,30の
回転位相差1/8回転)だけ間隔をおいて投光させるタ
イミングを設定する。第2のパルスモーター26(図中
ではMOTOR2と表す。)を、図5に示すように第1
のパルスモーター16(図中ではMOTOR1と表
す。)のカウンターが125となったときに、モーター
駆動信号kを発して、第2のパルスモーター26の回転
を開始させ、0.5秒後に正規の回転速度になるように
駆動させる。0.5秒が経った段階で総3750カウン
トになる。第2のパルスモーター26の回転を継続させ
た場合には、図4におけるCCD同期信号とMOTOR
2との位置関係に示すように、CCD同期信号が発せら
れたタイミングには、カウンター値が187,312,
437,……,937,62と、第1のパルスモーター
16のカウンター値と125だけ差を保った状態で回転
する。同様にこれらのカウンター値を用いて同期のずれ
を補正することもできる。
【0045】このように第1及び第2のパルスモーター
16,26の駆動タイミングを設定することにより、図
4に示すように、第1及び第2の投光ヘッド6,7は1
/30秒おきに交互に時間差1/60秒(位相差1/
8)をもって被写体Hに投光される。
【0046】なお、上記実施例ではCCDカメラの同調
周波数が60Hzのものを用いたので、2つの光源条件
で撮像するために投光ヘッド6,7の投光タイミングは
1/30秒としたが、CCDカメラ同期周波数が例えば
120Hzのものを用いた場合には1/60秒のタイミ
ングで投光することができる。
【0047】上記実施例では、シャッター装置としてシ
ャッター板を備えたシャッター機構により構成されたも
のを使用したが、光源側光導路と投光部側光導路との間
に、光をほぼ遮断する遮断状態とほぼ透過する透過状態
とに電気的な状態変化を起こさせて切り換えるパネル体
を配置し、当該パネル体を遮蔽状態と透過状態とに切り
換えることにより投光部からの投光を切り換えるように
したものであってもよい。例えば、パネル体としては液
晶パネルなどが考えられる。このものでは、複雑なシャ
ッター機構を設ける必要が無く、製造コストなどの面か
ら有利である。
【0048】また、シャッター装置として所定のタイミ
ングで投光するストロボ装置を用いてもよい。ストロボ
は輝度調整がし難いので顕微鏡観察には向いていない
が、傷などの欠陥の検査装置として使用する場合にはラ
ンプを用いるものよりも向いている。
【0049】上記実施例では2個の光源条件を切り換え
て撮像するものを示したが、光源条件は2以上であれ
ば、CCDカメラの追従性による制限をクリアーできれ
るのであれば、数に制限はない。また、被写体に斜めか
ら投光するものと下から透過する2つを例に説明した
が、これら光源条件は任意に採用することができる。例
えば、被写体に斜めに投光する投光ヘッドのみを複数個
設け、これらの投光ヘッドを顕微鏡の光軸の周りを取り
囲むように配置したものであってもよい。このように配
置したものでは、例えば傷等の欠陥をほぼ全方位から撮
像でき、一方向の撮像では見逃してしまうような線状の
欠陥を確実に発見することができる。
【0050】上記実施例では2個の投光ヘッドの投光タ
イミングを重複しないように位相をずらしたが、位相差
は観察などの目的に応じて適宜の値を採用することがで
きる。例えば、投光タイミングは投稿時間の一部が重複
するようにしても、同じ時間帯に同時に投光されるよう
にしてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の顕微鏡装
置では以下のような効果を奏する。
【0052】(1)複数の光源条件毎の映像信号を得る
ことができ、これらの映像信号を別々のモニターに送っ
て画像として表示すれば、切換操作や自動切換駆動や調
整操作などを行うことなく、同時に複数の光源条件にお
ける画像を観察することができ、観察効率や観察の集中
度・充実度を高めることができるとともに、観察者の疲
労を軽減することができる。
【0053】(2)映像信号を別途設けた画像処理装置
や光学装置に入力して画像処理などを行えば検査装置な
どとしても利用することができる。
【0054】(3)CCD素子をCCD同期信号に応じ
て駆動することにより、複数の光源条件毎の映像信号を
得ることができる。
【0055】(4)記憶手段に格納された画像データを
切れ切れとなった部分にほぼ連続して出力させれば、モ
ニターなどに表示した場合の、表示の連続性や円滑性を
確保することができる。
【0056】(5)複数のシャッター機構を独立に駆動
すれば、独立したタイミングで投光部を切り換えること
ができる。
【0057】(6)複数の光源条件毎に切換タイミング
を独立して調整することができ、各光源条件の切り換え
タイミングを最適又は好適なものとすることができる。
【0058】(7)電気的な状態変化によりパネル体を
遮蔽状態と透過状態とに切り換え、投光部からの投光を
切り換えることができ、複雑なシャッター機構を設ける
必要が無く、製造コストなどの面から有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる顕微鏡装置を示す
ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる顕微鏡装置の切換
手段の実施の一形態を示す図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかる顕微鏡装置の動作
を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】本発明の実施の形態にかかる顕微鏡装置の動作
を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 顕微鏡 2 CCDカメラ(撮像手段) 5 画像処理装置(画像処理手段) 6,7 第1及び第2の投光ヘッド(投光部) 10 シャッター装置(切換手段) 11,12 投光部側光導路 13,14 光源側光導路 20,30 シャッター板(切換手段の一部) 20a,30a 貫通孔(光透過部) 47,48 第1及び第2のフィールドメモリー(記
憶手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 9/04 H04N 9/04 B // H04N 101:00 101:00 Fターム(参考) 2H052 AC05 AC07 AC09 AC14 AC26 AC31 AD09 AD32 AD33 AF02 AF14 AF25 5B047 AA30 AB04 BA02 BB04 BC05 BC06 BC11 BC14 CA05 CA17 CA19 CB17 5C022 AA00 AA13 AB15 AB17 AC42 AC53 AC69 5C065 AA07 BB41 BB48 DD02 EE18 EE19 HH04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光源条件を与える複数の投光部が
    配置された顕微鏡装置において、前記複数の投光部から
    の投光を順次切り換える切換手段と、当該切換手段の切
    り換えにより前記複数の光源条件に対応した数の画像を
    撮像する撮像手段と、当該撮像手段により撮像された各
    画像データに画像処理を施して各光源条件毎の映像信号
    を生成させる画像処理手段とを備えたことを特徴とする
    顕微鏡装置。
  2. 【請求項2】 複数の光源条件を与える複数の投光部が
    配置された顕微鏡装置において、処理タイミングとなる
    CCD同期信号を撮像装置の一部をなすCCD素子に与
    えるとともに、前記CCD同期信号に基づいて切換手段
    を動作させることにより各投光部からの投光を順次切り
    換え、前記CCD素子から出力される各光源条件に対応
    した数の画像データに画像処理を施して各光源条件毎の
    映像信号を生成することを特徴とする顕微鏡装置。
  3. 【請求項3】 複数の光源条件に対応して複数の記憶手
    段を設け、前記CCD同期信号に応じて前記CCD素子
    から出力される一の光源条件における画像データを一の
    記憶手段に格納するとともに、前記CCD素子から出力
    される他の光源条件における画像データを他の記憶手段
    に格納し、各光源条件における画像データを出力した後
    続けてほぼ連続して前記各記憶手段に格納された同じ画
    像データを出力して各光源条件毎の映像信号を生成する
    ことを特徴とする請求項2記載の顕微鏡装置。
  4. 【請求項4】 前記切換手段が、独立に駆動される複数
    のシャッター機構を備え、各シャッター機構が、光を透
    過する光透過部が一部に形成されたシャッター板を回転
    駆動可能に設け、当該シャッター板に形成された前記光
    透過部の回転軌跡にほぼ対向して光源から光を導く光源
    側光導路を設け、前記シャッター板を挟んで前記光源側
    光導路にほぼ対向して前記光源からの光を前記各投光部
    に導く投光部側光導路を設けてなることを特徴とする請
    求項1又は2記載の顕微鏡装置。
  5. 【請求項5】 前記シャッター機構が前記光源条件の数
    だけ設けられていることを特徴とする請求項4記載の顕
    微鏡装置。
  6. 【請求項6】 前記切換手段が、光源の光を導く光源側
    光導路と投光部に光を導く投光部側光導路とを互いにほ
    ぼ対向させて配置し、これら光源側光導路と投光部側光
    導路との間に、光をほぼ遮断する遮断状態とほぼ透過す
    る透過状態とに電気的な状態変化を起こさせて切り換え
    るパネル体を配置し、当該パネル体を遮蔽状態と透過状
    態とに切り換えることにより前記投光部からの投光を切
    り換えることを特徴とする請求項1又は2記載の顕微鏡
    装置。
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JP2014002373A (ja) * 2012-05-25 2014-01-09 Olympus Corp 顕微鏡装置

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