JP2003314442A - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機

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JP2003314442A
JP2003314442A JP2002118867A JP2002118867A JP2003314442A JP 2003314442 A JP2003314442 A JP 2003314442A JP 2002118867 A JP2002118867 A JP 2002118867A JP 2002118867 A JP2002118867 A JP 2002118867A JP 2003314442 A JP2003314442 A JP 2003314442A
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JP
Japan
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hollow cylindrical
piston
compressor
cylindrical portion
lid
Prior art date
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JP2002118867A
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English (en)
Inventor
Shigemi Shimizu
茂美 清水
Masatoshi Sagiya
昌敏 鷺谷
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Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カシメ加工を施した後に、中空円筒状部と蓋
部との間のシール材を容易に確認できること。 【解決手段】 ピストン5の中空円筒状部51bにカシ
メ固定される蓋部55の外周面には、切り欠き55aが
形成されている。切り欠き55aは、外力による自転を
防止することができる。また、ピストン5の中空円筒状
部51bは、前記中空円筒状部51bの外面から内面を
貫通している穴51dを有し、さらに前記シール材57
は、前記中空円筒状部51bの内径部よりも内側へ突出
している突部57aを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カシメ加工によっ
て蓋部がカシメ加工によってカシメ固着されているピス
トンを備えている圧縮機に属する。
【0002】
【従来の技術】従来技術における圧縮機としては、特開
平10−159725号公報に開示されている斜板式圧
縮機がある。なお、このような斜板式圧縮機は、片斜板
式可変容量圧縮機とも呼ばれている。
【0003】図5に示すように、斜板式圧縮機1は、ハ
ウジング2と、ハウジング2の中心部に回転自在に配置
された駆動軸3と、駆動軸3に傾斜されて装着されてい
る斜板4と、ピストン5と、斜板4の揺動運動を直線往
復運動に変換して各ピストンに伝達するシュー6とを有
している。
【0004】ハウジング2は、フロントハウジング20
と、シリンダヘッド22、シリンダブロック23とによ
って構成されている。フロントハウジング20は、略漏
斗状を呈している。フロントハウジング20には、ラジ
アルニードルベアリング200、スラストニードルベア
リング201、及び軸シール部材202が設けられてい
る。
【0005】シリンダブロック23の一方側は、フロン
トハウジング20の一方の開口端により閉塞され、シリ
ンダブロック23の他方端が弁板装置24を介在させて
シリンダヘッド22により閉塞されている。シリンダブ
ロック23は、中心孔230及びシリンダボア231を
有している。中心孔230は、シリンダブロック23の
中心部に形成されている。中心孔230内には、ラジア
ルニードルベアリング232が配置されている。シリン
ダボア231は、シリンダブロック23の外周部に、中
心孔230を取り囲むようにして、等しい間隔に複数個
形成されている。
【0006】シリンダヘッド22には、吸入室220、
および吐出室221が形成されている。フロントハウジ
ング20、シリンダブロック23、シリンダヘッド22
は、これらがボルト225によって一体に固定されてい
る。
【0007】駆動軸3は、ラジアルニードルベアリング
200,232を介して、フロントハウジング20及び
シリンダブロック23に回転自在に支持され、ハウジン
グ2の中心部に位置している。駆動軸3の先端部分は、
フロントハウジング20の先端から圧縮機の外部へと突
出し、この部分に図示しない電磁クラッチを介して、例
えば、自動車のエンジンからの力が伝達されるようにな
っている。
【0008】斜板4は、駆動軸3に対する傾斜角度を可
変に駆動軸3に装着されている。この斜板4は、駆動軸
3に固定されたロータ9に屈曲自在に連結されており、
これにより、斜板4は、駆動軸3と共に回転するように
なっている。また、斜板4とロータ9との間には、駆動
軸3に装着されたコイルスプリング10が介在し、この
コイルスプリング10により、斜板4は、その傾斜角度
が小さくなる方へ付勢されている。
【0009】ピストン5は、ピストン部51と、シュー
受部52とを有している。ピストン部51は、シリンダ
ボア231内に摺動自在に挿入されている。シュー受部
52は、窪んだシュー受面を有し、ここで、斜板4を狭
持するようにして一対のシュー6をそれらの間に保持し
ている。
【0010】さらに、図6及び図7に示すように、ピス
トン部51は、ピストン5の頭部側に開口部を持つ中空
円筒状部511と、中空円筒状部511の開口に取付ら
れた円板形の蓋部512とを有している。中空円筒状部
511と蓋部512との間には、円環状のシール材(ガ
スケットとも呼ばれている)513が配される。
【0011】中空円筒状部511の開口の縁部には、予
め、切り欠き511aが形成されている。シール材51
3及び蓋部512は、中空円筒状部511の開口に組み
合わされ、中空円筒状部511の開口の縁部を蓋部51
2の外周部分に沿うように内側に折り曲げてカシメ固着
されている。この際、中空円筒状部511、シール材5
13、及び蓋部512はこれらを隙間なく密着させる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、中空円
筒状部を鋳造によって作る製造する場合、切り欠き51
1aは、軸方向の長さとして寸法出しが困難な位置にあ
るため、精度よく切り欠き511aを鋳造で求めること
ができないので、機械加工によって対応することになる
ため、経済性に劣るという問題がある。
【0013】また、カシメ加工によって組み立てられた
ピストン5は、中空円筒状部511の内部にシール材が
存在するか、シール材515が、中空円筒状部511と
蓋部512との間に正しく位置しているか否かなどが確
認できないという問題がある。
【0014】また、蓋部512のカシメによる製造は、
仕上げ加工時に切削抵抗により蓋部512が自転し、カ
シメ特性を損なうと同時に摩耗による切り粉などの発生
が懸念される。
【0015】それ故に本発明の課題は、切り欠きを蓋部
に形成することによって、安価な、品質的に安定した圧
縮機のピストンを提供することにある。
【0016】本発明の他の課題は、ピストンの中空円筒
状部の内部にシール材の存在や、シール材が中空円筒状
部と蓋部との間に正しく位置しているか否かなどを容易
に確認できる圧縮機を提供することにある。
【0017】また、本発明の他の課題は、蓋部のカシメ
による製造において、仕上げ加工時に切削抵抗により蓋
部が自転することがなく、カシメ特性や摩耗による切り
粉などの発生を防止できる圧縮機を提供することにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ハウジ
ングに形成したシリンダボアと、該シリンダボア内に摺
動自在に挿入されて往復動するピストンとを含み、前記
ピストンは、その頭部側に開口部をもつ中空円筒状部
と、前記中空円筒状部の開口部に取り付けられた蓋部と
からなるピストン部とを有し、前記蓋部には、前記中空
円筒状部の開口部に組み合わされカシメ固着されている
圧縮機において、前記蓋部の外周面に切り欠きが形成さ
れていることを特徴とする圧縮機が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る圧縮機の一実
施の形態例を説明する。図1は、斜板式圧縮機の一実施
の形態例におけるピストンを示している。図2はピスト
ンを分解した状態を示している。
【0020】なお、斜板式圧縮機の全体構成について
は、図5の従来技術によって説明した斜板式圧縮機と同
様な構成であることから、ピストンを除く他の部品構成
の説明は省略し、図5のピストンに同じ符号を付して説
明する。
【0021】図1及び図2を参照して、斜板式圧縮機に
おけるピストン5は、アルミニウム、アルミニウム合
金、又は鉄などによって作られており、ピストン部51
と、シュー受部52とを有している。ピストン部51
は、図5に示したシリンダボア231内に摺動自在に挿
入されている。シュー受部52は、窪んだシュー受面を
有し、ここで、斜板4を狭持するようにして、図5に示
した一対のシュー6をそれらの間に保持している。
【0022】ピストン部51は、ピストン5の頭部側に
開口部51aを持つ中空円筒状部51bと、中空円筒状
部51bの開口部51aに取付られた円板形の蓋部55
とを有している。中空円筒状部51bと蓋部55との間
には、円環状のシール材(ガスケットとも呼ばれてい
る)57が配される。シール材57は、例えば、ラバー
コートメタルである。圧縮時にボアから中空円筒状部5
1bの内部への冷媒の漏れを防止する役目を果たす。
【0023】蓋部55には、図3に示すように、開口部
51aの縁部51gの内面に対向する外周面に、一個若
しくは複数個の切り欠き55aが形成されている。切り
欠き55aは、蓋部55を縁部51gにカシメ固着する
際に、縁部51gの折り曲げやすさを助ける効果と、カ
シメ固着後の蓋部55の保持を助ける効果を奏する。ま
た、カシメの際には、切り欠き55aに縁部51gが入
り込むことによりカシメ後に仕上げ加工時の外力による
蓋部55の自転を防止している。なお、図3に示したよ
うに、切り欠き55aは、周方向で8個所に形成されい
るが、これらの数に限定されるものではない。
【0024】中空円筒状部51bの開口部51aには、
蓋部55の最大径に応じた段差51cが形成されてい
る。蓋部55は、その周囲にテーパ55bが付いてい
る。テーパ55bは、蓋部55の外側へ向けて径寸法が
小さくなるように形成されている部分である。シール材
57及び蓋部55は、中空円筒状部51bの開口部51
aの段差51cに組み合わされる。そして、中空円筒状
部51bの開口部51aの縁部51gを蓋部55のテー
パ55bに沿うように内側に折り曲げてカシメ固着され
ている。この際、中空円筒状部51b、シール材57、
及び蓋部55は隙間なく密着させる。
【0025】なお、中空円筒状部51bの開口部51a
の縁部51gを内側に折り曲げても、切り欠き55aが
あるので、縁部51gが波打つような形状になることが
なく、確実にカシメられる。
【0026】さらに、折り曲げられる中空円筒状部51
bの内側にて切り欠き55aの周囲のバリ部が蓋部55
を押圧するか食い込むので、蓋部55は後工程のピスト
ン天面の加工時においても回転などすることがなく、中
空円筒状部51bに確実に固着される。カシメ固着後、
開口部51aの縁部の折り曲げ状態の不均一さの解消、
切り欠き55aの外方への突出部分の削除、並びに斜板
式圧縮機の圧縮比の調整などのために、ピストン天面を
所定の寸法に平面状に切削又は研磨する。なお、接着剤
を気密性確保のための充填材としてシール材と併用して
もよい。
【0027】さらに、中空円筒状部51bには、カシメ
加工を施した後におけるシール材57の有無や正しい位
置にあるか否かを確認できるように、中空円筒状部51
bの外面から内面を貫通している穴51dが形成されて
いる。この実施の形態例における穴51dは、ピストン
部51のシュー受け部52側の壁面に形成されている
が、シール材57が透視できる位置であれば、中空円筒
状部51bのどの位置にあってもよい。さらに、中空円
筒状部51bのシール材57には、図4にも示すよう
に、中空円筒状部51bの内径部よりも内側へ突出して
いる突部57aが形成されている。
【0028】したがって、カシメ加工を施した後、中空
円筒状部51bの段部51cと蓋部55との間にシール
材57を存在するか、正確に位置しているか否かを、透
視穴51dを通してシール材57を目視するか、突部5
7aを目視することによって確認することができる。
【0029】なお、実施の形態例においては、片斜板式
可変容量圧縮機に採用したピストンを説明したが、ピス
トンがシリンダボア内で往復動する往復動圧縮機(例え
ば、両頭ピストン式圧縮機など)において適用すること
ができ、例えば、特開平2001−165046号公報
に開示されているような、片斜板式固定容量圧縮機にお
けるピストンとしても採用できることは言うまでもな
い。
【0030】
【発明の効果】以上、実施の形態例によって説明したよ
うに、本発明の圧縮機によれば、切り欠きを蓋部に形成
することによって鋳造が可能となり、安価な、品質的に
安定した、経済性に優れた圧縮機を提供できる。
【0031】また、カシメ加工を施した後、中空円筒状
部と蓋部との間にシール材が存在するか、正確に位置し
ているか否かを、透視穴を通してシール材の突部を目視
することによって確認することができる。
【0032】また、ピストンの接合を製造が簡易である
カシメにより行うことによって製造コストが下げられ、
軽量で安価なピストンを提供できる。
【0033】さらに、蓋部の外端に切り欠きを設けるこ
とにより、仕上げ加工時の蓋部の自転を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態例に係る斜板式圧縮機に
おけるピストンを一部断面して示した側面図である。
【図2】図1に示したピストンの中空円筒状部の断面
と、蓋部の側面とを示した分解図である。
【図3】図1に示した蓋部の右側面図である。
【図4】図1に示したシール材の平面図である。
【図5】従来技術における斜板式圧縮機を示す断面図で
ある。
【図6】図5に示した斜板式圧縮機のピストンの要部を
示した断面図である。
【図7】図6に示したピストンの中空円筒状部を右側か
ら見た側面図である。
【符号の説明】
5 ピストン 6 シュー 51 ピストン部 51a 開口部 51b 中空円筒状部 51d 透視穴 51g 縁部 52 シュー受部 55,512 蓋部 55a,511a 切り欠き 57,513 シール材 57a 突部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H003 AA03 AB06 AC01 CB00 3H076 AA06 BB50 CC12 CC20 CC31 CC33

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに形成したシリンダボアと、
    該シリンダボア内に摺動自在に挿入されて往復動するピ
    ストンとを含み、前記ピストンは、その頭部側に開口部
    をもつ中空円筒状部と、前記中空円筒状部の開口部に取
    り付けられた蓋部とからなるピストン部とを有し、前記
    蓋部には、前記中空円筒状部の開口部に組み合わされカ
    シメ固着されている圧縮機において、前記蓋部の外周面
    に切り欠きが形成されていることを特徴とする圧縮機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧縮機において、前記ハ
    ウジングの中心部に回転自在に配置された駆動軸と、前
    記駆動軸に傾斜させて装着され、該駆動軸と共に回転す
    る斜板と、該斜板を狭持するようにして前記ピストンに
    摺動自在に保持され、該斜板の揺動運動を直線往復運動
    に変換して前記ピストンに伝達するシューとを備えてい
    ることを特徴とする圧縮機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の圧縮機におい
    て、前記中空円筒状部と前記蓋部との間に円環状のシー
    ル材が配されていることを特徴とする圧縮機。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の圧縮機において、前記
    シール材は、前記中空円筒状部の内径部よりも内側へ突
    出している突部を有していることを特徴とする圧縮機。
JP2002118867A 2002-04-22 2002-04-22 圧縮機 Withdrawn JP2003314442A (ja)

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