JP2003313774A - 負荷ストレス低減繊維材料 - Google Patents

負荷ストレス低減繊維材料

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JP2003313774A
JP2003313774A JP2002118413A JP2002118413A JP2003313774A JP 2003313774 A JP2003313774 A JP 2003313774A JP 2002118413 A JP2002118413 A JP 2002118413A JP 2002118413 A JP2002118413 A JP 2002118413A JP 2003313774 A JP2003313774 A JP 2003313774A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷ストレスに起因する皮膚機能低下障害等
を長期にわたって持続的に改善し、また事前に効果的に
予防することが可能な負荷ストレス低減作用を有する材
料を提供すること。 【解決手段】 ウルソール酸、ウルソール酸誘導体、イ
ソフラボン及びイソフラボン誘導体からなる群から選ば
れる少なくとも1種の化合物を繊維材料に固着せしめて
なることを特徴とする負荷ストレス低減繊維材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負荷ストレス低減
繊維材料に関し、より詳しくは負荷ストレスに起因する
皮膚機能低下障害等を予防又は改善する負荷ストレス低
減繊維材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現代はストレス過負荷の時代であり、現
代に暮らす者は多かれ少なかれ、負荷されたストレス
(以下「負荷ストレス」という)の影響のもとに暮らし
ている。この様な負荷ストレスの人体に及ぼす影響は近
年になって詳細に調査されるようになり、予想外に大き
な悪影響を及ぼすことが明確になりつつある。例えば、
近年アトピー性皮膚炎の人が急増し、或いは、化粧品使
用者の中で通常の化粧料を使用することによる肌トラブ
ルを起こす敏感肌の人が急増した要因の一つに負荷スト
レスの影響があることが知られている。また、下着や衣
服に供されている繊維には風合を柔軟にするために柔軟
効果を有する界面活性剤等が使用されているが、その衣
服の着用により肌荒れが誘発されることも知られてい
る。
【0003】そして、従来は、このような皮膚機能低下
障害等による肌トラブルを改善するためには、肌荒れ防
止効果を有する物質を含有する軟膏やクリーム剤を患部
に塗布する方法が一般的であった。しかしながら、この
ような従来の手法では、皮膚機能低下障害等を長期にわ
たって持続的に改善することは困難であり、更に皮膚機
能低下障害等を事前に効果的に予防することも困難であ
った。
【0004】一方、ウルソール酸(Ursolic acid)やウ
ルソール酸誘導体は、例えば、特開平5−286835
号公報においては養毛化粧料として有用であること、特
開昭62−93215号公報においてはレダクターゼ活
性の阻害による養毛効果を有することが開示されてい
る。また、特開平2−17121号公報においては皮膚
上皮細胞のガン化を予防するための外用剤として、特開
昭58−57307号公報においては皮膚の黒化を防止
しかつ変色、変臭、分解失活等の経時変化を起こさない
美白化粧料としてウルソール酸が有用であることが開示
されている。さらに、特開平1−290619号公報に
おいてはウルソール酸が抗う蝕性効果を示すこと、特開
昭61−36213号公報においてはストレプトコッカ
スミュウタンス(S.Mutans)に対し特異的抗菌作用を示
すことが開示されている。
【0005】また、イソフラボンやイソフラボン誘導体
は、一般に、エストロジェン作用、抗酸化作用、抗菌作
用を有することが知られており、例えば、特許第255
7449号において消臭剤として有用であることが開示
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の有する課題に鑑みてなされたものであり、負荷スト
レスに起因する皮膚機能低下障害等を長期にわたって持
続的に改善(治癒、回復)し、また事前に効果的に予防
することが可能な負荷ストレス低減作用を有する材料を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、殺菌消毒剤や界面
活性剤等による皮膚障害の客観的な評価方法として経表
皮性水分喪失(Transepidermal water loss、以下「T
EWL」と略す)値の変化量を測定することにより被検
物質の皮膚保護性を評価する方法を確立し(特許第30
51119号)、そしてこの評価方法を用いて多種類の
植物抽出物、同抽出物中の化合物並びにその化学的に修
飾された誘導体の中からスクリーニングした。その結
果、ウルソール酸、ウルソール酸誘導体、イソフラボン
及びイソフラボン誘導体が経表皮性水分喪失(TEW
L)を抑制して皮膚の水分含有量保持に有効であり、そ
れらを繊維材料に固着せしめることにより負荷ストレス
に起因する皮膚機能低下障害等を長期にわたって持続的
に改善し、また事前に効果的に予防することが可能な負
荷ストレス低減作用を有する材料が得られることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明の負荷ストレス低減繊維
材料は、ウルソール酸、ウルソール酸誘導体、イソフラ
ボン及びイソフラボン誘導体からなる群から選ばれる少
なくとも1種の化合物を繊維材料に固着せしめてなるこ
とを特徴とするものであり、係る本発明の負荷ストレス
低減繊維材料は負荷ストレスに起因する皮膚機能低下障
害を予防又は改善するのに好適なものである。
【0009】前記本発明に係るウルソール酸及びウルソ
ール酸誘導体としては、下記一般式(I):
【0010】
【化3】 [式(I)中、X1及びX2は、同一でも異なっていてもよ
く、それぞれ水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、
炭素数2〜22のアルケニル基、アリール基、アリール
アルキル基、ベンゾイル基、アルカリ金属原子、アルカ
リ土類金属原子、アンモニウムイオン、モノエタノール
アミン残基、ジエタノールアミン残基 、トリエタノー
ルアミン残基及びジシクロヘキシルアミン残基からなる
群から選ばれるいずれかを表す。]で表されるものが好
ましく、このようなウルソール酸及び/又はウルソール
酸誘導体としては、それらを含有するウルソール酸含有
植物エキスを用いてもよい。
【0011】また、前記本発明に係るイソフラボン及び
イソフラボン誘導体としては、下記一般式(II):
【0012】
【化4】 [式(II)中、Y1及びY2は、同一でも異なっていても
よく、それぞれ水酸基、低級アルコキシ基及びグリコシ
ド基からなる群から選ばれるいずれかを表し、mは0〜
5の整数を表し、nは0〜4の整数を表す。]で表され
るものが好ましく、中でも上記イソフラボン誘導体がダ
イゼイン、ゲニステイン、グリステイン、ダイズイン、
ゲニスチン、グリスチンからなる群から選ばれる少なく
とも1種であることが好ましい。また、このようなイソ
フラボン及び/又はイソフラボン誘導体としては、それ
らを含有するイソフラボン含有植物エキス(イソフラボ
ン骨格類含有植物エキス)を用いてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を発明の実施の形態
に即して詳細に説明する。本発明の負荷ストレス低減繊
維材料に固着される化合物は、ウルソール酸、ウルソー
ル酸誘導体、イソフラボン及びイソフラボン誘導体から
なる群から選ばれる少なくとも1種の化合物である。
【0014】先ず、本発明に係るウルソール酸及びウル
ソール酸誘導体について説明する。前記ウルソール酸及
び/又はウルソール酸誘導体は、ローズマリー、ウワウ
ルシの葉や実に、またカキ、サンザシ、タイソウ、オオ
バコ、ウツボグサ、キリ等にも含まれる公知の物質であ
り、このようなウルソール酸やウルソール酸誘導体を含
有する種々のウルソール酸含有植物エキスが知られてい
る。
【0015】また、ウルソール酸(Ursolic acid)は市
販されており、このような市販品としては和光純薬工業
株式会社、東京化成工業株式会社、シグマ・アルドリッ
チ社等から販売されているものがある。
【0016】このようなウルソール酸及びウルソール酸
誘導体としては、下記一般式(I)で表されるものが好
ましい。
【0017】
【化5】 一般式(I)において、X1及びX2は、同一でも異なって
いてもよく、それぞれ水素原子、炭素数1〜22のアル
キル基、炭素数2〜22のアルケニル基、アリール基、
アリールアルキル基、ベンゾイル基、アルカリ金属原
子、アルカリ土類金属原子、アンモニウムイオン、モノ
エタノールアミン残基、ジエタノールアミン残基 、ト
リエタノールアミン残基及びジシクロヘキシルアミン残
基からなる群から選ばれるいずれかを表す。
【0018】なお、ウルソール酸は前記一般式(I)中
のX1及びX2がそれぞれ水素原子であるものであり、ウル
ソール酸誘導体は前記ウルソール酸のトリテルペノイド
(α―アミリン)骨格の28位のカルボキシル基の水素
原子部分(X1)及び/又は3位の炭素原子に結合する水
酸基の水素原子部分(X2)が官能基で置換されたもので
ある。
【0019】このような炭素数1〜22のアルキル基と
しては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチ
ル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基(ラウリル
基)、テトラデシル基(ミリスチル基)、ヘキサデシル
基(パルミチル基)、オクタデシル基(ステアリル基)
等が挙げられ、より好ましくは、デシル基、ドデシル
基、テトラデシル基である。また、炭素数2〜22のア
ルケニル基としては、例えば、ビニル基、アリル基、オ
レイル基、リノレル基等が挙げられ、より好ましくはア
リル基である。アリール基としては、例えば、フェニル
基、トリル基、キシリル基、ビフェニル基、ナフチル
基、アントリル基、フェナントリル基等が挙げられ、よ
り好ましくはフェニル基である。アリールアルキル基と
しては、前記アリール基が炭素数1〜22のアルキル基
に結合したもの等が挙げられ、より好ましくはベンジル
基である。アルカリ金属原子としては、例えば、ナトリ
ウム、カリウム等が挙げられ、より好ましくはナトリウ
ム、カリウムである。アルカリ土類金属原子としては、
例えば、マグネシウム、カルシウム等が挙げられ、より
好ましくはマグネシウム、カルシウムである。
【0020】さらに、本発明に係る前記一般式(I)で
表されるウルソール酸及びウルソール酸誘導体の具体例
としては、ウルソール酸、ウルソール酸メチル、ウルソ
ール酸エチル、ウルソール酸プロピル、ウルソール酸ブ
チル、ウルソール酸ペンチル、ウルソール酸ヘキシル、
ウルソール酸ヘプチル、ウルソール酸オクチル、ウルソ
ール酸ノニル、ウルソール酸デシル、ウルソール酸ドデ
シル(ウルソール酸ラウリル)、ウルソール酸テトラデ
シル(ウルソール酸ミリスチル)、ウルソール酸ヘキサ
デシル(ウルソール酸パルミチル)、ウルソール酸オク
タデシル(ウルソール酸ステアリル)、ウルソール酸ビ
ニル、ウルソール酸アリル、ウルソール酸オレイル、ウ
ルソール酸リノレル、ウルソール酸フェニル、ウルソー
ル酸トリル、ウルソール酸キシリル、ウルソール酸ビフ
ェニル、ウルソール酸ナフチル、ウルソール酸アントリ
ル、ウルソール酸フェナントリル、ウルソール酸ベンジ
ル、ウルソール酸ベンゾイル、ウルソール酸ナトリウ
ム、ウルソール酸カリウム、ウルソール酸マグネシウ
ム、ウルソール酸カルシウム、ウルソール酸アンモニウ
ム、ウルソール酸モノエタノールアミン、ウルソール酸
ジエタノールアミン、ウルソール酸トリエタノールアミ
ン、ウルソール酸ジシクロヘキシルアミン等が挙げら
れ、より好ましくは、ウルソール酸、ウルソール酸ナト
リウム、ウルソール酸テトラデシル、ウルソール酸ベン
ジルである。
【0021】また、前記ウルソール酸誘導体は既知の方
法で得ることができ、例えば、前記官能基(置換基)の
ハロゲン化体(ハロゲン化アルキル等)、或いは前記官
能基のトシレート体(アルキルトシレート等)とウルソ
ール酸を反応させることにより目的の化合物を得ること
ができる。
【0022】次に、本発明に係るイソフラボン及びイソ
フラボン誘導体について説明する。前記イソフラボン及
び/又はイソフラボン誘導体は、豆科の植物等に含まれ
るフラボノイド配糖体の一つであり、このようなイソフ
ラボンやイソフラボン誘導体を含有する種々のイソフラ
ボン含有植物エキス(イソフラボン骨格類含有植物エキ
ス)が知られている。このようなイソフラボン含有植物
エキスは、大豆、納豆等から水、アルコール等の溶媒で
容易に抽出され、この抽出物中に含まれるイソフラボン
及びイソフラボン誘導体としてはイソフラボン、ダイゼ
イン、ゲニステイン、グリステイン、ダイズイン、ゲニ
スチン、グリスチン等が挙げられる。
【0023】このようなイソフラボン及びイソフラボン
誘導体としては、下記一般式(II)で表されるものが好
ましい。
【0024】
【化6】 一般式(II)において、Y1及びY2は、同一でも異なっ
ていてもよく、それぞれ水酸基、低級アルコキシ基及び
グリコシド基からなる群から選ばれるいずれかを表し、
mは0〜5の整数を表し、nは0〜4の整数を表す。な
お、イソフラボンは前記一般式(II)中のY1及びY2
存在しない、すなわちm=n=0のものである。
【0025】このような低級アルコキシ基としては、例
えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキ
シ基等が挙げられ、より好ましくはメトキシ基である。
また、グリコシド基としては、例えば、グルコシド基、
フルクトシド基、ガラクトシド基が挙げられ、より好ま
しくはグルコシド基である。
【0026】なお、前記Y1としては、水酸基が好まし
く、また置換基の数及び位置は上記条件を満たせば特に
制限されないが、Y1の数(m)は1が好ましく、位置
はパラ位が好ましい。また、前記Y2としては、水酸
基、メトキシ基、グルコシド基が好ましく、また置換基
の数及び位置は上記条件を満たせば特に制限されない
が、Y2が水酸基の場合はY2の数(n)は1又は2が好
ましく、位置は5位又は7位が好ましい。また、Y2がメ
トキシ基の場合はY2の数(n)は1が好ましく、位置
は6位が好ましい。更に、Y2がグルコシド基の場合は
2の数(n)は1が好ましく、位置は7位が好まし
い。
【0027】さらに、本発明に係る前記一般式(II)で
表されるイソフラボン及びイソフラボン誘導体の具体例
としては、イソフラボン、ダイゼイン、ゲニステイン、
グリステイン、ダイズイン、ゲニスチン、グリスチン、
ホルムオノネチン、プルネチン、アフロモシン等が挙げ
られ、より好ましくは、イソフラボン、ダイゼイン、ゲ
ニステイン、グリステイン、ダイズイン、ゲニスチン、
グリスチンである。
【0028】前記イソフラボン及びイソフラボン誘導体
は市販されており、このような市販品としては、フジッ
コ株式会社、(株)ホーネンコーポレーション等から販
売されているものがある。
【0029】本発明に係る繊維材料としては特に制限は
なく、綿、絹、ウール等の天然繊維;レーヨン等の再生
繊維;アセテート等の半合成繊維;ポリエステル、ナイ
ロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、
ビニロン、ポリアラミド等又はそれらの混合物からなる
合成繊維;並びにこれらの繊維の複合繊維等が用いら
れ、その形態としては糸、編物、織物、不織布又はそれ
らの積層体等が挙げられる。
【0030】本発明に係る前記化合物を上記繊維材料に
固着せしめる方法は特に制限されず、例えば、本発明に
係る前記化合物を水又は有機溶剤中に溶解または分散せ
しめた後、スプレー法、パッド法、浸漬法、コーティン
グ法等により繊維材料に付着させ、その後乾燥すること
により固着せしめることができる。また、耐久性をより
向上せしめるために必要に応じて架橋剤やバインダー等
を併用してもよく、本発明に係る化合物の経皮吸収の更
なる促進を図るためにN−アシルサルコシン、ミリスチ
ン酸イソプロピル、ラウリン酸モノエタノールアマイ
ド、ラウリン酸ジエタノールアマイド等の経皮吸収促進
剤を併用してもよい。さらに、本発明の負荷ストレス低
減繊維材料においては他の機能性を付与させる添加剤と
併用してもよく、例えば、柔軟剤、帯電防止剤、抗菌防
臭剤等の繊維加工剤を併用することにより、多種多用途
の加工等も可能となる。
【0031】本発明に係る前記化合物の固着量は、特に
制限されないが、繊維材料(例えば、目付150g/m
2のもの)1m2あたり、好ましくは5〜1000mgで
あり、さらに好ましくは10〜600mgである。固着
量が5mg以下であると、所望の効果が十分に得られに
くくなる傾向にあり、他方、1000mgを超えても使
用量に見合う効果が得られにくく、経済的に不利となる
傾向にある。本発明の負荷ストレス低減繊維材料は、特
に負荷ストレスの皮膚への悪影響を予防又は改善するの
に好適であり、用途は特に制限されないが、例えば、下
着、ファンデーション、ストッキング、靴下、手袋等の
形態が挙げられ、繊維材料が直接肌に接触する形態で用
いられることが好ましい。
【0032】なお、本発明の負荷ストレス低減繊維材料
により負荷ストレスが低減されるメカニズムは定かでは
ないが、外界からの負荷ストレスに生体が反応して(例
えば、体内において起炎症性サイトカイン等を多く放出
したり、コルチゾール類等のストレス伝達物質を放出し
て)負荷ストレスに過敏に反応することが予防され、負
荷ストレスによる悪影響が予防又は改善されるものと本
発明者らは推察している。また、このような負荷ストレ
スによる皮膚機能低下障害等に対する予防又は改善効果
の発現は、負荷ストレス低減繊維材料に固着せしめた化
合物が高い抗酸化作用並びに抗ストレス作用を有してい
ることに起因しており、本発明の負荷ストレス低減繊維
材料を用いればその化合物が少量ずつ長期にわたり経皮
吸収されることによりこのような効果が得られると本発
明者らは推察している。従って、本発明の負荷ストレス
低減繊維材料によれば、負荷ストレスによる影響だとさ
れているアトピー性皮膚炎の人や、敏感肌の人が、日常
的に用いられている化粧品、毛髪洗浄剤、食器洗浄剤等
に含まれる界面活性剤による肌トラブルを防止すること
が可能となる。
【0033】次に、本発明において採用した皮膚障害モ
デルについて説明する。 〔皮膚障害モデルの作成〕皮膚の炎症等に対する化合物
の予防又は改善(回復)効果を議論する場合、適当な起
炎剤を使用して、ヘアレスマウス等の皮膚に障害を発生
させると共に、被検物質を含んだ薬剤を供して、その効
果を観察するのが一般的である。
【0034】本発明では上記起炎剤を塗布したマウスに
過密状態で負荷ストレスを与え、皮膚機能低下障害との
関係及びそれに対する本発明の負荷ストレス低減繊維材
料の効果を調べた。すなわち、本皮膚障害モデルにおい
ては上記起炎剤を塗布したマウス(12週令のSkh−1ヘ
アレスマウス)を用い、1ケージあたり5匹で飼育する
ことにより過密状態での負荷ストレスを付与せずかつ負
荷ストレス低減繊維材料を貼付しなかった標準群、1ケ
ージあたり20匹で飼育することにより過密状態での負
荷ストレスを付与しかつ負荷ストレス低減繊維材料を貼
付しなかった対照群、並びに1ケージあたり20匹で飼
育することにより過密状態での負荷ストレス条件を付与
しかつ負荷ストレス低減繊維材料を貼付した被検群との
間での皮膚障害改善率を比較した。
【0035】なお、前記起炎剤としては塩化ベンザルコ
ニウムを用いた。係る塩化ベンザルコニウムは、優れた
殺菌作用を有するカチオン(陽イオン)性界面活性剤で
あり、繊維用の抗菌防臭加工用薬剤として広く用いられ
ている。また、エタノール溶液として院内感染起因菌
(例えばメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を含む
グラム陽性菌(6株)やグラム陰性菌(8株))に対し
て優れた殺菌効果を示すことから、医療施設で医師、看
護婦等の医療従事者の手指消毒薬として頻用されてい
る。一方、塩化ベンザルコニウムには副作用的な極めて
弱い皮膚、粘膜刺激性があり、その性質に起因すると考
えられる過敏症に関する報告もなされている(例えば、
日本大衆薬工業協会編;1996〜1997大衆薬辞典一般用医
薬品集添付文書要約第5版;薬業時報社、日本医薬情報
センター編;1996.10医療薬日本医薬品集;薬業時報
社、小澤光、丹野慶紀、池田實、菅原和伸;薬物療法の
実際 第3版第2編 薬のまとめ;アサヒメディカル等)
ため、使用に際しては注意を要するとされている。ま
た、塩化ベンザルコニウムによる過敏症状は、その「角
質溶解作用」による角質細胞間脂質の破壊のため、すな
わち角質細胞の積み重なりが塩化ベンザルコニウムによ
って乱れ、物質透過性が上昇し、バリア機能が低下する
ために生ずると考えられていることから、塩化ベンザル
コニウムによる皮膚障害モデルが好ましい。
【0036】尚、モデル作成は以下のことを前提とす
る。すなわち、既に述べたように医療機関では塩化ベン
ザルコニウムの0.01〜0.2重量%エタノール溶液
が頻用され、この際に肌荒れ等の副作用が起きているこ
とを前提に、皮膚への適用濃度を決定する。
【0037】また、皮膚障害モデルにおいて、皮膚の状
態は角質層のバリア機能の指標として汗腺を通らずに直
接角質層から蒸発する水分量を表す経表皮性水分喪失
(TEWL)で評価される(例えば、田上八朗;皮膚の
バリアとしての角質;日皮会誌108(5)713〜7
27(1998)、Journal of Lipid
Reseach Volume28(1987)、Ex
perimentalDenmatology(199
7)3,36−40、石橋康正;皮膚の健康科学;南山
堂、西岡清;アトピー性皮膚炎、病態と治療;医薬ジャ
ーナル社等)。すなわち、負荷ストレスによる皮膚機能
低下障害に対する客観的な評価方法として、経表皮性水
分喪失(TEWL)値の変化量を測定することにより被
検化合物の皮膚機能低下障害に対する予防又は改善効果
を評価することができる。従って、本発明では経表皮性
水分喪失(TEWL)値を指標にして、皮膚障害に対す
る改善効果で評価した。
【0038】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳しく説明
するが、本発明はこれらの実施例により何ら制限される
ものではない。 [皮膚障害改善試験方法]以下、実施例に従い、具体的な
方法及び結果について説明する。
【0039】(1)測定機器及び試料 TEWL値測定機器:TewameterTM210(Courage&Kha
razaka社) (試料) 塩化ベンザルコニウム:日華化学(株)製、濃塩化ベン
ザルコニウム液50 ウルソール酸:東京化成工業(株)製試薬 ウルソール酸誘導体:上記試薬を用いて以下の方法によ
り各誘導体を調製した; ローズマリー抽出エキス:乾燥ローズマリーから以下の
方法によりメタノール抽出したエキスを使用した; イソフラボン含有植物エキス:(株)ホーネンコーポレ
ーション製、豊年イソフラボン−80 ※分析値 ダイズイン 31.1% グリスチン 42.7% ゲニスチン 7.4% 他 0.5%。
【0040】(2)ウルソール酸誘導体の調製方法 ウルソール酸1g、トリエチルアミン2.3gをアセト
ン100mLに溶解した後、室温で塩化ベンジル2.8
gを加え、48時間反応させた。反応終了後、ろ過を行
い、脱溶媒をして、ウルソール酸ベンジル1.1gを得
た。塩化ベンジルに換えてモノクロロテトラデカンを用
いて、同様にウルソール酸テトラデシルを得た。また、
ウルソール酸ナトリウムは常法によりウルソール酸から
調製した。
【0041】(3)ローズマリー抽出エキスの調製方法
及び含有成分 ローズマリー100gにメタノール100Lを加え、還
流下、2時間加熱抽出を行った。その後、冷却、ろ過を
行い、脱溶媒、濃縮してメタノールエキス(ローズマリ
ー抽出エキス)24.5gを得た。このエキス中にはウ
ルソール酸2.7gを含有していた。
【0042】(4)飼育条件 12〜18週令の雌性Skh−1ヘアレスマウス(日本エス
エルシー(株))を実験に用いた。また、実験期間中、
空調(温度26.5±1℃、湿度55.4±3%)管理下、12時間
間隔の明暗スケジュールで維持された動物室内で、標準
群は各動物を1ケージ(225×338×140mm)あたり5匹で
飼育し、対象群及び被検群は各動物を1ケージあたり2
0匹で飼育し、普通飼料(MF、オリエンタル酵母)と水
を自由摂取させた。すなわち、対照群及び被検群は、1
ケージあたり20匹で飼育することにより、過密状態で
の負荷ストレス条件を設定した。
【0043】(5)負荷ストレス低減繊維材料の作製方
法 表1に示す化合物を、それぞれの固着量が表1に示す量
となるように50%メタノール水溶液に溶解させた処理
液に、綿メリヤス(目付:150g/m2)を浸漬後、
マングルで絞り、その後120℃にて乾燥、固着せしめ
ることにより負荷ストレス低減繊維材料を作製した。
【0044】(6)塗布方法 マウスの背部を剃毛した後ストリッピングし、0.8重
量%塩化ベンザルコニウム含有エタノール溶液100μ
Lをマイクロピペットにとり、チップの先を使って標準
群、対照群、被検群のマウスの背部に実験期間中一日一
回均一に塗布した後、被検群のマウスには負荷ストレス
低減繊維材料(6mm×6mm)を通気性の良い絆創膏
(シルキーポア/Alcare社製:10mm×10m
m)にてその背部6カ所に貼付し、4日間にわたり繰り
返した。
【0045】このように、標準群には過密状態による負
荷ストレスを与えず0.8重量%塩化ベンザルコニウム
含有エタノール溶液を塗布し、また対照群には過密状態
による負荷ストレスを与えかつ0.8重量%塩化ベンザ
ルコニウム含有エタノール溶液を塗布し、更に被検群に
は過密状態による負荷ストレスを与えかつ0.8重量%
塩化ベンザルコニウム含有エタノール溶液を塗布しかつ
負荷ストレス低減繊維材料を貼付した。
【0046】(7)TEWL値の測定 マウスを固定後、TewameterTM210を用い、1分30
秒間TEWL値を測定した。得られた値は、有意差検定
をStudent's t-testにより統計処理した。
【0047】(8)改善効果 表1に示す各化合物を固着せしめた負荷ストレス低減繊
維材料について、塩化ベンザルコニウム及び負荷ストレ
スに起因する皮膚機能低下障害に対する被検群の改善効
果の有効性を、次式により得られる皮膚障害改善率の値
(%)で評価し、その値を表1に示した。
【0048】皮膚障害改善率(%) =(TEWL値DA
―TEWL値DN)/(TEWL値D A―TEWL値
B)×100 ここで、TEWL値DB:ストリッピング前のTEWL
値 TEWL値DA:ストリッピング後のTEWL値 TEWL値DN:N日後のTEWL値、ただしNは1又
は4
【表1】
【0049】表1に示した結果から、以下のような知見
が確認された。すなわち、負荷ストレスを与えかつ塩化
ベンザルコニウムにより起炎された対照群は、負荷スト
レスを与えずかつ塩化ベンザルコニウムにより気炎され
た標準群と比較して改善率が低下しているが、それに対
して本発明の負荷ストレス低減繊維材料を貼付した被検
群においては明らかに有意な改善効果が認められた。こ
の結果から、本発明の負荷ストレス低減繊維材料は、負
荷されたストレスの影響を軽減する作用を有しているこ
とが確認された。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
負荷ストレスに起因する皮膚機能低下障害等を長期にわ
たって持続的に改善(治癒、回復)し、また事前に効果
的に予防することが可能な負荷ストレス低減作用を有す
る材料を提供することが可能となる。
【0051】従って、本発明の負荷ストレス低減繊維材
料は、下着、ファンデーション、ストッキング、靴下、
手袋等の直接肌に接するような衣類を構成する繊維材料
として非常に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/56 A61K 31/56 A61P 17/16 A61P 17/16 (72)発明者 翠 浩二 福井県福井市文京4丁目23番1号 日華化 学株式会社内 (72)発明者 石田 均司 静岡県静岡市瀬名5−7−23 Fターム(参考) 4C086 BA08 MA63 NA14 ZA89 ZB11 ZB13 4L033 AA01 AA04 AB03 AB04 AC10 AC15 BA00 BA13 BA17 BA21

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウルソール酸、ウルソール酸誘導体、イ
    ソフラボン及びイソフラボン誘導体からなる群から選ば
    れる少なくとも1種の化合物を繊維材料に固着せしめて
    なることを特徴とする負荷ストレス低減繊維材料。
  2. 【請求項2】 前記ウルソール酸及びウルソール酸誘導
    体が下記一般式(I)で表されるものであることを特徴
    とする請求項1記載の負荷ストレス低減繊維材料。 【化1】 [式(I)中、X1及びX2は、同一でも異なっていてもよ
    く、それぞれ水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、
    炭素数2〜22のアルケニル基、アリール基、アリール
    アルキル基、ベンゾイル基、アルカリ金属原子、アルカ
    リ土類金属原子、アンモニウムイオン、モノエタノール
    アミン残基、ジエタノールアミン残基 、トリエタノー
    ルアミン残基及びジシクロヘキシルアミン残基からなる
    群から選ばれるいずれかを表す。]
  3. 【請求項3】 前記イソフラボン及びイソフラボン誘導
    体が下記一般式(II)で表されるものであることを特徴
    とする請求項1記載の負荷ストレス低減繊維材料。 【化2】 [式(II)中、Y1及びY2は、同一でも異なっていても
    よく、それぞれ水酸基、低級アルコキシ基及びグリコシ
    ド基からなる群から選ばれるいずれかを表し、mは0〜
    5の整数を表し、nは0〜4の整数を表す。]
  4. 【請求項4】 前記イソフラボン誘導体がダイゼイン、
    ゲニステイン、グリステイン、ダイズイン、ゲニスチ
    ン、グリスチンからなる群から選ばれる少なくとも1種
    であることを特徴とする請求項1記載の負荷ストレス低
    減繊維材料。
  5. 【請求項5】 前記ウルソール酸及び/又はウルソール
    酸誘導体を含有するウルソール酸含有植物エキスを繊維
    材料に固着せしめてなることを特徴とする請求項1記載
    の負荷ストレス低減繊維材料。
  6. 【請求項6】 前記イソフラボン及び/又はイソフラボ
    ン誘導体を含有するイソフラボン含有植物エキスを繊維
    材料に固着せしめてなることを特徴とする請求項1記載
    の負荷ストレス低減繊維材料。
  7. 【請求項7】 負荷ストレスに起因する皮膚機能低下障
    害を予防又は改善するものであることを特徴とする請求
    項1〜6のうちのいずれか一項に記載の負荷ストレス低
    減繊維材料。
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