JP2002293737A - 肌荒れ防止用繊維材料 - Google Patents

肌荒れ防止用繊維材料

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JP2002293737A JP2001100873A JP2001100873A JP2002293737A JP 2002293737 A JP2002293737 A JP 2002293737A JP 2001100873 A JP2001100873 A JP 2001100873A JP 2001100873 A JP2001100873 A JP 2001100873A JP 2002293737 A JP2002293737 A JP 2002293737A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 界面活性剤による肌荒れなどの皮膚障害に対
して有効な保護作用を示す肌荒れ防止用添加物を含んで
おり、肌荒れの一因である経表皮性水分喪失を抑制して
皮膚の水分含有量保持に有効で、肌に潤いを与えて肌荒
れを防ぐ肌荒れ防止用繊維材料を提供すること。 【解決手段】 タンニン酸、下記一般式(I)、(I
I)、(III)で表される没食子酸及び没食子酸誘導体、
並びに下記一般式(IV)で表されるエラグ酸及びエラ
グ酸誘導体からなる群から選ばれる、経表皮性水分喪失
(TEWL)を抑制する少なくとも1種の肌荒れ防止用
添加物を繊維材料に固着せしめてなることを特徴とする
肌荒れ防止用繊維材料。 【化1】 (R、R、Rは水素原子、炭化水素基など、Gは
ガロイル基、p、q、rは1〜4の整数を表す。) 【化2】 (R、R、R、Rは水素原子、炭化水素基など
を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肌荒れ防止に有効
に作用する繊維材料に関する。
【0002】
【従来の技術】日常的に用いられている化粧料、毛髪洗
浄剤、食器用洗浄剤などに含まれる界面活性剤の多くは
皮膚や粘膜に対する脱脂作用、タンパク変性作用、経皮
吸収作用などがあり、それらの結果として皮膚刺激、皮
膚炎、皮膚感作、アレルギー反応などの皮膚障害が誘発
されることがあることが知られている。また、一般に下
着や衣服に供されている繊維には風合を柔軟にするため
に柔軟効果を有する界面活性剤などが使用されており、
その衣服の着用により界面活性剤に起因した肌荒れなど
の皮膚障害が誘発されることも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の有する課題に鑑みてなされたものであり、このよう
な界面活性剤による肌荒れなどの皮膚障害に対して有効
な保護作用を示す肌荒れ防止用添加物を含んでおり、肌
荒れの一因である経表皮性水分喪失を抑制して皮膚の水
分含有量保持に有効で、肌に潤いを与えて肌荒れを防ぐ
肌荒れ防止用繊維材料を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、殺菌消毒剤や界面
活性剤などによる皮膚障害の客観的な評価方法として経
表皮性水分喪失(Trans epidermal water loss、以下
「TEWL」と略す。)値の変化量を測定することによ
り被検物質の皮膚保護性を評価する方法を確立し(特許
第3051119号)、そしてこの評価方法を用いて多
種類の植物抽出物、同抽出物中の化合物並びにそれらの
化合物の化学的に修飾された誘導体を繊維材料に加工し
てスクリーニングした結果、経表皮性水分喪失(TEW
L)を抑制して皮膚の水分含有量保持に有効であり、前
記皮膚障害に対して有意な保護作用を示す肌荒れ防止用
繊維材料を見出すことに成功し、本発明を完成するに至
った。
【0005】すなわち、本発明の第一の肌荒れ防止用繊
維材料は、下記一般式(I)、(II)、(III):
【0006】
【化3】
【0007】(式(I)、(II)、(III)中、R、R
、Rはそれぞれ水素原子、炭素数1〜22の飽和炭
化水素基、炭素数2〜22の不飽和炭化水素基、単糖の
残基、2〜7糖のオリゴ糖の残基、及び多価アルコール
残基からなる群から選ばれるいずれかを表し、Gはガロ
イル基を表し、p、q、rはそれぞれ1〜4の整数を表
す。)で表される没食子酸及び没食子酸誘導体からなる
群から選ばれる、経表皮性水分喪失(TEWL)を抑制
する少なくとも1種の肌荒れ防止用添加物を繊維材料に
固着せしめてなることを特徴とするものである。
【0008】また、本発明の第二の肌荒れ防止用繊維材
料は、タンニン酸からなる、経表皮性水分喪失(TEW
L)を抑制する肌荒れ防止用添加物を繊維材料に固着せ
しめてなることを特徴とするものである。
【0009】さらに、本発明の第三の肌荒れ防止用繊維
材料は、下記一般式(IV):
【0010】
【化4】
【0011】(式(IV)中、R、R、R、R
はそれぞれ水素原子、炭素数1〜22の飽和炭化水素
基、炭素数2〜22の不飽和炭化水素基、及び一般式:
−(AO)n−Hで表される基[Aは炭素数2〜3のア
ルキレン基を表し、nは1〜20の整数を表す]からな
る群から選ばれるいずれかを表す。)で表されるエラグ
酸及びエラグ酸誘導体からなる群から選ばれる、経表皮
性水分喪失(TEWL)を抑制する少なくとも1種の肌
荒れ防止用添加物を繊維材料に固着せしめてなることを
特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を発明の実施の形態
に即して詳細に説明する。
【0013】先ず、本発明の肌荒れ防止用繊維材料に使
用される肌荒れ防止用添加物について説明する。本発明
にかかる肌荒れ防止用添加物(肌荒れ防止化合物)は、 タンニン酸、 下記一般式(I)、(II)、(III):
【0014】
【化5】
【0015】(式(I)、(II)、(III)中、R、R
、Rはそれぞれ水素原子、炭素数1〜22の飽和炭
化水素基、炭素数2〜22の不飽和炭化水素基、単糖の
残基、2〜7糖のオリゴ糖の残基、及び多価アルコール
残基からなる群から選ばれるいずれかを表し、Gはガロ
イル基を表し、p、q、rはそれぞれ1〜4の整数を表
す。)で表される没食子酸及び没食子酸誘導体、 下記一般式(IV):
【0016】
【化6】
【0017】(式(IV)中、R、R、R、R
はそれぞれ水素原子、炭素数1〜22の飽和炭化水素
基、炭素数2〜22の不飽和炭化水素基、及び一般式:
−(AO)n−Hで表される基[Aは炭素数2〜3のア
ルキレン基を表し、nは1〜20の整数を表す]からな
る群から選ばれるいずれかを表す。)で表されるエラグ
酸及びエラグ酸誘導体、からなる群から選ばれるもので
ある。
【0018】本発明にかかるタンニン酸は、第六改正
日本薬局方収載の医薬品であり、ガロタンニン、ガロタ
ンニン酸などとも言われており、ブナ科の樹皮、ウルシ
科の葉、カリロクの実などに存在する多数のフェノール
性ヒドロキシル基を有する芳香族化合物(五倍子タンニ
ン、没食子タンニンなど)の総称である。
【0019】本発明にかかる前記一般式(I)、(I
I)、(III)で表される没食子酸又は没食子酸誘導体に
おいて、R、R、Rはそれぞれ水素原子、炭素数
1〜22の飽和炭化水素基、炭素数2〜22の不飽和炭
化水素基、単糖の残基、2〜7糖のオリゴ糖の残基、又
は多価アルコール残基を表し、Gはガロイル基を表し、
p、q、rはそれぞれ1〜4の整数を表す。
【0020】このような炭素数1〜22の飽和炭化水素
基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec
−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシ
ル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、
ラウリル基、ミリスチル基、セチル基、ステアリル基、
ベヘニル基などが挙げられ、炭素数2〜22の不飽和炭
化水素基としては、例えば、ビニル基、アリル基、イソ
プロペニル基、オレイル基、リシノレイル基、リノイル
基、リノレイル基などが挙げられる。R、R、R
がそれぞれ炭素数1〜22の飽和炭化水素基又は炭素数
2〜22の不飽和炭化水素基の場合には、前記一般式
(I)、(II)、(III)で表される没食子酸誘導体は、
没食子酸と前記の飽和炭化水素基又は不飽和炭化水素基
を有するアルコールとのエステル化合物であり、p、
q、rはそれぞれ1である。
【0021】また、R、R、Rがそれぞれ単糖の
残基又は2〜7糖のオリゴ糖の残基の場合には、前記一
般式(I)、(II)、(III)で表される没食子酸誘導体
は、没食子酸と単糖又は2〜7糖のオリゴ糖とのエステ
ル化合物である。この時用いられる単糖又は2〜7糖の
オリゴ糖としては、例えば、グルコース、キシロース、
アラビノース、ガラクトース、マンノース、フルクトー
ス、グルコサミン、ガラクトサミン、イノシトール、マ
ルトース、乳糖、ショ糖、ゲンチオビオース、セロビオ
ース、ラフィノース、ケストース、スタキオースなどが
挙げられる。そして、没食子酸誘導体のR、R、R
が単糖の残基又は2〜7糖のオリゴ糖の残基の場合に
は、p、q、rはそれぞれ1〜4の整数であり、好まし
くは1又は2であるモノエステル化合物又はジエステル
化合物である。
【0022】さらに、R、R、Rがそれぞれ多価
アルコール残基の場合には、前記一般式(I)、(I
I)、(III)で表される没食子酸誘導体は、没食子酸と
多価アルコールとのエステル化合物である。この時用い
られる多価アルコールとしては、例えば、酸化エチレ
ン、酸化プロピレン、エピヒドロキシヒドリンなどから
誘導されるエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコールや、グリセリン、ジグリセリ
ン、エリトリトール、ペンタエリトリトールなどが挙げ
られる。そして、没食子酸誘導体のR、R、R
多価アルコール残基の場合には、p、q、rはそれぞれ
1〜4の整数であり、好ましくは1又は2であるモノエ
ステル化合物又はジエステル化合物である。
【0023】このような本発明にかかる前記一般式
(I)、(II)、(III)で表される没食子酸及び没食子
酸誘導体の具体例としては、没食子酸、没食子酸メチ
ル、没食子酸イソプロピル、没食子酸ブチル、没食子酸
オクチル、没食子酸ミリスチル、没食子酸ステアリル、
没食子酸オレイル、エチレンジ(没食子酸エステル)、
ガロイルガリックアシッド、メチルガロイルガレート、
ラウリルガロイルガレート、ミリスチルガロイルガレー
ト、セチルガロイルガレート、ステアリルガロイルガレ
ート、オレイルガロイルガレート、ヒドロキシエチルガ
ロイルガレート、ヒドロキシプロピルガロイルガレー
ト、1,2−ジヒドロキシプロピルガロイルガレート、
エチレンビスガロイルガレートなどが挙げられ、中でも
没食子酸メチル、エチレンジ(没食子酸エステル)、メ
チルガロイルガレート、ラウリルガロイルガレート、オ
レイルガロイルガレート、1,2−ジヒドロキシプロピ
ルガロイルガレートが好ましい。
【0024】本発明にかかる前記一般式(IV)で表
されるエラグ酸又はエラグ酸誘導体において、R、R
、R、Rはそれぞれ水素原子、炭素数1〜22の
飽和炭化水素基、炭素数2〜22の不飽和炭化水素基、
又は一般式:−(AO)n−Hで表される基[Aは炭素
数2〜3のアルキレン基を表し、nは1〜20の整数を
表す]を表す。このような炭素数1〜22の飽和炭化水
素基及び炭素数2〜22の不飽和炭化水素基としては、
前記一般式(I)、(II)、(III)における炭素数1〜
22の飽和炭化水素基及び炭素数2〜22の不飽和炭化
水素基と同様のものが挙げられ、また、一般式:−(A
O)n−Hで表される基としては、ポリオキシエチレン
基又はポリオキシプロピレン基が挙げられる。
【0025】このような本発明にかかる前記一般式(I
V)で表されるエラグ酸及びエラグ酸誘導体の具体例と
しては、エラグ酸、エラグ酸モノメチルエーテル、エラ
グ酸ジメチルエーテル、エラグ酸モノラウリルエーテ
ル、エラグ酸モノミリスチルエーテル、エラグ酸モノセ
チルエーテル、エラグ酸モノオレイルエーテル、エラグ
酸モノヒドロキシエチルエーテル、エラグ酸モノヒドロ
キシプロピルエーテル、エラグ酸モノ(1,2−ジヒド
ロキシプロピル)エーテル、エラグ酸ジ(1,2−ジヒ
ドロキシプロピル)エーテル、エラグ酸ジ(ヒドロキシ
プロピル)エーテルなどが挙げられ、中でもエラグ酸モ
ノメチルエーテル、エラグ酸ジメチルエーテル、エラグ
酸モノラウリルエーテル、エラグ酸モノ(1,2−ジヒ
ドロキシプロピル)エーテル、エラグ酸モノオレイルエ
ーテルが好ましい。
【0026】本発明の肌荒れ防止用繊維材料は、上記の
肌荒れ防止用添加物を繊維材料に固着せしめてなるもの
である。このような本発明に用いられる繊維材料として
は、特に制限はなく、綿、絹、ウールなどの天然繊維、
レーヨンなどの再生繊維、ビニロンなどの半合成繊維、
ポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリウレタン、ポリアラミド繊維などの合成繊維、
並びにこれら繊維の複合繊維などが用いられ、その形態
としては、糸、編物、織物、不織布などが挙げられる。
【0027】本発明にかかる上記肌荒れ防止用添加物を
繊維材料に固着せしめる方法は、従来公知の方法でよ
く、肌荒れ防止用添加物を水に溶解または分散させた
後、若しくは有機溶剤に溶解させた後、スプレー法、パ
ッド法、浸漬法、コーティング法等で繊維材料に付着さ
せ、その後乾燥することにより固着せしめることができ
る。さらに、耐久性を得るために、必要に応じて架橋剤
やバインダーを併用することもできる。また、肌荒れ防
止用添加物の経皮吸収の促進を図るために、N−アシル
サルコシン、ミリスチン酸イソプロピル、ラウリン酸モ
ノあるいはジエタノールアマイドなどの経皮吸収促進剤
を併用することもできる。さらにまた、柔軟剤、帯電防
止剤、抗菌防臭剤などの繊維の仕上加工剤と併用するこ
とにより、肌荒れが起きない柔軟加工、帯電防止加工、
抗菌防臭加工なども可能となり、このように繊維材料に
他の機能を付与する薬剤との併用によってその機能を付
与することもできる。肌荒れ防止用添加物の固着量は、
特に制限されないが、繊維材料(例えば、目付150g
/m)1mあたり、好ましくは5〜900mgであ
り、より好ましくは10〜600mgである。固着量が
5mg未満であると効果の発現に乏しくなる傾向にあ
り、他方、900mgを超えても使用量に見合う肌荒れ
防止性の効果が得られにくく、経済的に不利となる傾向
にある。
【0028】本発明の肌荒れ防止用繊維材料の用途・形
態は、特に制限されないが、例えば、下着、ファンデー
ション、ストッキング、靴下、手袋などが挙げられ、直
接肌に触れるような物を構成する繊維材料として使用す
ることが好ましい。
【0029】次に、本発明において採用した皮膚障害モ
デルについて説明する。
【0030】皮膚障害モデルの作成 皮膚の炎症などに対する化合物の肌荒れ防止効果を議論
する場合、適当な薬剤を使用してヘアレスマウスなどの
皮膚に障害を発生させた後に、被検物質を含んだ薬剤を
供してその効果を観察するのが一般的である。そこで、
塩化ベンザルコニウムを用いて皮膚障害モデルを以下の
ように作成した。すなわち、塩化ベンザルコニウムは、
優れた殺菌作用を有するカチオン(陽イオン)性界面活
性剤であり、繊維用の抗菌防臭剤として広く用いられて
いる。また、塩化ベンザルコニウムは、エタノール溶液
として院内感染起因菌(例えば、メチシリン耐性黄色ブ
ドウ球菌(MRSA)を含むグラム陽性菌(6株)やグ
ラム陰性菌(8株))に対して優れた殺菌効果を示すこ
とから、医療施設では医師、看護婦などの医療従事者の
手指消毒薬として頻用されている。一方、塩化ベンザル
コニウムには副作用的な極めて弱い皮膚、粘膜刺激性が
あり、その性質によると考えられる過敏症に関する報告
もなされている(例えば、日本大衆薬工業協会編;19
96〜1997大衆薬辞典一般用医薬品集添付文書要約
第5版;薬業時報社、日本医薬情報センター編;19
96.10医療薬日本医薬品集;薬業時報社、小澤光、
丹野慶紀、池田實、菅原和伸;薬物療法の実際 第3版
第2編 薬のまとめ;アサヒメディカルなど)ため、使
用に際しては注意を要するとされている。また、塩化ベ
ンザルコニウムによる過敏症状は、その「角質溶解作
用」による角質細胞間脂質の破壊のため、すなわち角質
細胞の積み重なりがこの化合物によって乱れ、物質透過
性が上昇し、バリア機能が低下するために生ずると考え
られていることから、塩化ベンザルコニウムによる皮膚
障害モデルが好ましい。
【0031】また、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム(SDS)による肌荒れモデルにおいて、皮膚の状
態は角質層のバリア機能の指標として汗腺を通らずに直
接角質層から蒸発する水分量を表す経表皮性水分喪失
(TEWL)で評価され(例えば、田上八朗;皮膚のバ
リアとしての角質;日皮会誌108(5)713〜72
7(1998)、Journal of Lipid
Reseach Volume28(1987)、Ex
perimental Denmatology(19
97)3,36−40、石橋康正;皮膚の健康科学;南
山堂、西岡清;アトピー性皮膚炎、病態と治療;医薬ジ
ャーナル社など)、さらに洗剤のラウリル硫酸ナトリウ
ム(SLS)塗布により誘発された皮膚炎の炎症部の角
質層も水分保持機能に欠け、角質層表層の水分含有量が
減少することから(例えば、田上八朗;皮膚のバリアと
しての角質;日皮会誌108(5)713〜727(1
998)など)、抗菌防臭剤や界面活性剤などによる皮
膚障害の客観的な評価方法として、経表皮性水分喪失
(TEWL)値の変化量を測定することにより被検物質
の皮膚保護性(肌荒れ防止性)が評価できる。従って、
本発明では経表皮性水分喪失(TEWL)値を指標にし
て、皮膚障害に対する抑制効果で評価した。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例により何ら制限され
るものではない。
【0033】[肌荒れ防止性試験評価方法] 以下、肌荒れ防止性試験の評価方法について具体的に説
明する。 (1)測定機器及び試料 TEWL値測定機器: Tewameter(Courage+Kharaza
ka社) 試料: 「濃塩化ベンザルコニウム液50」:日華化学(株)製 タンニン酸:日本薬局方品 没食子酸及びエラグ酸:和光純薬工業(株)製試薬 没食子酸及びエラグ酸の誘導体:上記試薬を用いて各誘
導体を調製した。 (2)飼育条件 12〜18週令の雌性Skh−1ヘアレスマウス(日本
エスエルシー(株))を実験に用いた。また、実験期間
中、空調(温度26.5±1℃、湿度55.4±3%)
管理下、12時間間隔の明暗スケジュールで維持された
動物室内で、各動物を1ケージ(225×338×14
0mm)当たり5匹飼で、普通飼料(MF、オリエンタ
ル酵母)と水を自由摂取させた。 (3)塗布方法 先ず、表1及び表2に示す肌荒れ防止用添加物を、それ
ぞれの固着量が表1及び表2に示す量となるように綿メ
リヤス(目付:150g/m、6mm×6mm)に固
着せしめ、肌荒れ防止用繊維材料を作製した。そして、
0.8重量%塩化ベンザルコニウム含有エタノール溶液
100μLをマイクロピペット(200μL)にとり、
チップの先を使ってマウスの背部に実験期間中一日一回
均一に塗布した後、各肌荒れ防止用繊維材料を通気性の
よい絆創膏(シルキーポア、Alcare社製、10m
m×10mm)を用いてマウスの背部6カ所に貼付する
操作を、7日間にわたり繰り返した。
【0034】なお、標準群(Normal)としては、
同一容量の100%エタノールのみを塗布し、対照群
(Control)としては、同一容量の0.8重量%
塩化ベンザルコニウム含有エタノール溶液のみを塗布し
た。 (4)TEWL値の測定 マウスを固定後、Tewameterを用い、1分30
秒間TEWL値を測定した。得られた値は、有意差検定
をStudent’s t−testにより統計処理し
た。 (5)抑制効果 塩化ベンザルコニウムによる皮膚障害に対する各検体
(各群)の抑制効果を次式: 皮膚障害率(SD)(%)=[(N日後のTEWL値/
初期のTEWL値)−1]×100 (ここでNは1又は7) 皮膚障害抑制率(P)(%)=[1−{貼付群の皮膚障
害率(%)−標準群の皮膚障害率(%)}/{対照群の
皮膚障害率(%)−標準群の皮膚障害率(%)}]×1
00 により求めた。
【0035】なお、この評価方法においては、各群の検
体の平均値で、皮膚障害抑制率が50%以上若しくは皮
膚障害率が対照群と比較して有意に低かった場合には確
かな効果があり、皮膚障害抑制率が100%以上の場合
には顕著な効果があると判定した。 [肌荒れ防止用繊維材料としての評価]表1及び表2に
示す化合物(添加物)を固着せしめた繊維材料につい
て、上記評価方法にしたがって肌荒れ防止用繊維材料と
しての有効性、すなわち皮膚障害に対する保護作用につ
いて評価し、得られた結果を表1及び表2に示した。な
お、表1及び表2においてSDは皮膚障害率(%)、P
は皮膚障害抑制率(%)を示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】表1及び表2に示した結果から、以下のよ
うな知見が確認された。 (1)エタノールを塗布した標準群(Normal)の
TEWL値は実験期間中ほぼ一定であった。一方、0.
8%塩化ベンザルコニウム含有エタノール溶液を塗布し
た対照群(Control)のTEWL値は有意に上昇
しており、皮膚障害が有意に認められた。 (2)没食子酸又はその誘導体であるガロイルガリック
アシッド(Galloyl gallic acid)を固着せしめた繊維
材料を用いた場合、1日目の皮膚障害抑制率は全ての固
着量でマイナスであり、抑制効果は認められなかった
が、7日目では皮膚障害率が対照群に比べて小さい値と
なり、抑制効果が認められた。 (3)没食子酸メチルを固着せしめた繊維材料を用いた
場合、1日目の皮膚障害抑制率は一つの固着量を除いて
確かな抑制効果が認められ、7日目では全ての固着量で
確かな抑制効果が認められた。 (4)エチレンジ(没食子酸エステル)(Ethylene dig
allate)を固着せしめた繊維材料を用いた場合、1日目
及び7日目の皮膚障害抑制率は、共に顕著な抑制効果が
認められた。 (5)メチルガロイルガレート(Methyl galloyl galla
te)を固着せしめた繊維材料を用いた場合、1日目の皮
膚障害抑制率は全ての固着量で顕著な抑制効果が認めら
れ、7日目では確かな抑制効果が認められた。 (6)ラウリルガロイルガレート(Lauryl galloyl gal
late)を固着せしめた繊維材料を用いた場合、1日目の
皮膚障害抑制率は全ての固着量で顕著な抑制効果が認め
られ、7日目では確かな抑制効果が認められた。 (7)エラグ酸を固着せしめた繊維材料を用いた場合、
1日目の皮膚障害率はいずれも対照群よりも小さい値と
なり抑制効果が認めら、皮膚障害抑制率は15mg/m
2の固着量で確かな抑制効果が認められた。7日目の皮
膚障害抑制率は、15mg/m2及び30mg/m2の固
着量で確かな抑制効果が認められたが、それより高い固
着量での抑制効果は低い固着量よりも劣っていた。本化
合物については固着量が低いほど効果が顕著に表れた。 (8)エラグ酸モノメチルエーテルを固着せしめた繊維
材料を用いた場合、1日目及び7日目の皮膚障害率はい
ずれも対照群に比べて小さい値となり、抑制効果が認め
られた。また、1日目及び7日目の皮膚障害抑制率は1
5mg/m2及び30mg/m2の固着量で確かな抑制効
果が認められた。 (9)エラグ酸ジメチルエーテルを固着せしめた繊維材
料を用いた場合、1日目及び7日目の皮膚障害抑制率は
全ての固着量で確かな抑制効果が認められた。 (10)エラグ酸モノラウリルエーテルを固着せしめた
繊維材料を用いた場合、1日目及び7日目の皮膚障害抑
制率は全ての固着量で確かな抑制効果が認められた。 (11)タンニン酸を固着せしめた繊維材料を用いた場
合、1日目及び7日目の皮膚障害抑制率は30mg/m
2及び150mg/m2の固着量で確かな抑制効果が認め
られ、300mg/m2の固着量で顕著な抑制効果が認
められた。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、界面活性剤による肌荒
れなどの皮膚障害に対して有効な保護作用を示す肌荒れ
防止用添加物を含んでおり、肌荒れの一因である経表皮
性水分喪失を抑制して皮膚の水分含有量保持に有効で、
肌に潤いを与えて肌荒れを防ぐ肌荒れ防止用繊維材料を
得ることが可能となる。そして、本発明の肌荒れ防止用
繊維材料によれば、その繊維材料に固着している肌荒れ
防止用添加物を少量ずつ長時間にわたって経皮吸収させ
ることができ、それによって日常的に用いられている化
粧料、毛髪洗浄剤、食器用洗浄剤などに含まれる界面活
性剤に起因する肌荒れを防止することが可能となる。従
って、本発明の肌荒れ防止用繊維材料は、下着、ファン
デーション、ストッキング、靴下、手袋などの直接肌に
接するような衣類を構成する繊維材料として非常に有用
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 17/00 A61P 17/00 17/16 17/16 29/00 29/00 37/08 37/08 D06M 13/238 D06M 13/238 (72)発明者 翠 浩二 福井県福井市文京4丁目23番1号 日華化 学株式会社内 (72)発明者 宮本 賢一 福井県福井市文京4丁目23番1号 日華化 学株式会社内 (72)発明者 笹田 祥弘 福井県福井市文京4丁目23番1号 日華化 学株式会社内 (72)発明者 石田 均司 静岡県静岡市瀬名5−7−23 Fターム(参考) 4C076 AA71 BB31 CC04 CC07 4C086 AA01 AA02 CA01 EA03 MA01 MA11 MA63 NA14 ZA89 ZB11 ZB13 4C206 AA01 AA02 DA19 DB17 MA01 MA04 MA31 MA83 ZA89 ZB11 ZB13 4L033 AA02 AB06 AB07 AC10 AC15 BA17 BA21

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)、(II)、(III)で表
    される没食子酸及び没食子酸誘導体からなる群から選ば
    れる、経表皮性水分喪失(TEWL)を抑制する少なく
    とも1種の肌荒れ防止用添加物を繊維材料に固着せしめ
    てなることを特徴とする肌荒れ防止用繊維材料。 【化1】 (式(I)、(II)、(III)中、R、R、Rはそ
    れぞれ水素原子、炭素数1〜22の飽和炭化水素基、炭
    素数2〜22の不飽和炭化水素基、単糖の残基、2〜7
    糖のオリゴ糖の残基、及び多価アルコール残基からなる
    群から選ばれるいずれかを表し、Gはガロイル基を表
    し、p、q、rはそれぞれ1〜4の整数を表す。)
  2. 【請求項2】 タンニン酸からなる、経表皮性水分喪失
    (TEWL)を抑制する肌荒れ防止用添加物を繊維材料
    に固着せしめてなることを特徴とする肌荒れ防止用繊維
    材料。
  3. 【請求項3】 下記一般式(IV)で表されるエラグ酸
    及びエラグ酸誘導体からなる群から選ばれる、経表皮性
    水分喪失(TEWL)を抑制する少なくとも1種の肌荒
    れ防止用添加物を繊維材料に固着せしめてなることを特
    徴とする肌荒れ防止用繊維材料。 【化2】 (式(IV)中、R、R、R、Rはそれぞれ水
    素原子、炭素数1〜22の飽和炭化水素基、炭素数2〜
    22の不飽和炭化水素基、及び一般式:−(AO)n
    Hで表される基[Aは炭素数2〜3のアルキレン基を表
    し、nは1〜20の整数を表す]からなる群から選ばれ
    るいずれかを表す。)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007107149A (ja) * 2005-10-17 2007-04-26 Shikibo Ltd アレルゲン不活化活性付与方法及びアレルギー患者用繊維製品
WO2014044591A1 (en) * 2012-09-21 2014-03-27 Nestec S.A. Composition comprising plant phenols for preventing or reducing tewl and associated disorders and diseases

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