JP2003309456A - 薄膜トランジスタ回路およびそれを用いた半導体表示装置 - Google Patents

薄膜トランジスタ回路およびそれを用いた半導体表示装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像ムラがなく、高精細・高解像度の良好な
画像を得ることができる半導体表示装置を提供するため
の駆動回路に用いられる薄膜トランジスタ回路を提供す
ること。 【解決手段】 本発明は、アクティブマトリクス型半導
体表示装置の駆動回路に用いられる差動増幅回路および
電流ミラー回路によって構成されるアナログバッファを
チャネル幅の小さなTFTによって構成し、その回路を
複数個並列に接続することによって、電流容量の十分大
きなアナログバッファを確保するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】本発明は、薄膜トランジスタを用いた半導
体表示装置の駆動回路に関する。特に、アクティブマト
リクス型の半導体表示装置の駆動回路に用いられる、差
動増幅回路および電流ミラー回路を用いた薄膜トランジ
スタ回路に関する。また、本発明の薄膜トランジスタ回
路を用いた半導体表示装置に関する。
【0003】
【従来の技術】
【0004】最近、安価なガラス基板上に形成した半導
体薄膜を用いて薄膜トランジスタ(TFT)を作製する
技術が急速に発達してきている。その理由は、アクティ
ブマトリクス型液晶表示装置やEL表示装置などの需要
が高まってきたことによる。アクティブマトリクス型液
晶表示装置は、マトリクス状に配置された数十〜数百万
個もの画素領域にそれぞれTFTが配置され、各画素電
極に出入りする電荷をTFTのスイッチング機能により
制御するものである。
【0005】図11に従来のアクティブマトリクス型の
液晶表示装置の構成を示す。シフトレジスタやバッファ
回路は一般に駆動回路と総称され、近年、アクティブマ
トリクス回路と同一基板上に一体形成されている。11
01はソース信号線側駆動回路であり、1102はゲイ
ト信号線側駆動回路である。
【0006】1103はアクティブマトリクス回路(画
素マトリクス回路)であり、画素TFT1104がマト
リクス状に配置されている。各画素TFT1104のド
レイン電極には、画素電極が接続されている。これら画
素電極と対向電極との間に液晶が挟まれ、封止されてい
る。また、各画素TFT1104には、電荷を保持する
ための補助容量1106が形成されている。
【0007】また、基板として石英を利用し、多結晶珪
素膜でもって薄膜トランジスタを作製する構成も知られ
ている。
【0008】また、レーザーアニール等の技術を利用す
ることにより、ガラス基板上に結晶性珪素膜を用いた薄
膜トランジスタを作製する技術も知られている。
【0009】図11に示すような構成においては、ソー
ス信号線側駆動回路のシフトレジスタ回路からのタイミ
ング信号により、画像信号線に供給される画像信号が選
択される。そして対応するソース信号線に所定の画像信
号が供給される。また、ゲイト信号線側駆動回路からの
タイミング信号が対応するゲイト信号線(走査線)に供
給される。ソース信号線に供給された画像信号は、ゲイ
ト信号線からのタイミング信号によって選択された画素
の薄膜トランジスタの画素電極に書き込まれる。
【0010】以上の動作を適当なタイミング設定により
順次繰り返し行うことによって、マトリクス状に配置さ
れた各画素に順次情報が書き込まれる。
【0011】1画面(1フレーム)分の画像情報を書き
込んだら、次の画面の画像情報の書込みを行う。こうし
て画像の表示が次々に行われる。普通、この1画面分の
情報の書込みは、1秒間に30回、あるいは60回行わ
れる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】ここで、図12にソース信号線側駆動回路
の一例を示す。1200はクロック入力端子、1201
はクロック線、1202はスタートパルス入力端子、1
203〜1205はシフトレジスタ、1206〜121
1はインバータ型バッファ、1212はビデオ信号入力
端子、1213はビデオ信号線、1214〜1216お
よび1220〜1222はスイッチ、1217〜121
9および1225〜1227は保持容量、1223はト
ランスファ信号入力端子、1224トランスファ信号入
力線、1228〜1230はアナログバッファ、123
1〜1233はソース信号線接続端子である。
【0014】アナログ階調の場合、ソース信号線側駆動
回路に入力される階調信号は、時間的に連続なビデオ信
号が用いられる。ノーマリホワイトモード(液晶に電圧
が印加されていない時、白表示となる表示モード)の場
合、階調信号の電圧の絶対値が大きい程、黒表示に近づ
くように設定される。シフトレジスタ1203〜120
5には、ビデオ信号に同期したスタートパルスがスター
トパルス入力端子1202に入力され、クロックパルス
線から入力されるクロックパルスによって順次シフトさ
れる。シフトレジスタ1203〜1205の出力は、イ
ンバータ型バッファ1206〜1211を介してサンプ
リング回路に入力される。
【0015】サンプリング回路は、スイッチ1214〜
1216と保持容量1217〜1219とによって構成
される。
【0016】ここで、従来アナログバッファ1228〜
1230として用いられている回路の一例を図13に示
す。1301は保持容量が接続されている端子であっ
て、信号の入力端(IN)である。1302はソース信
号線が接続されている端子であって、信号の出力端(O
UT)である。1303は定電流源、1304は定電圧
源、1305および1306はPチャネル型TFT、1
307および1308はNチャネル型TFTである。図
13のアナログバッファは、差動回路がPチャネル型T
FTで、電流ミラー回路がNチャネル型TFTで構成さ
れている。
【0017】図13のアナログバッファの動作について
説明する。保持容量に接続された差動回路の入力端(I
N)1301の電位が上昇した場合、入力端(IN)1
301の逆相出力に接続された電流ミラー回路の入力電
流は減少し、それに合わせて電流ミラー回路の出力電流
は減少する。一方、入力端の同位相の電流は増加し、こ
れによって出力端(OUT)1302の電位が上昇し、
差動回路の入力端と同じ電位に到達する。よって、出力
端(OUT)1302に接続されたソース信号線の電位
が入力端の電位と同電位になる。
【0018】近年、扱う情報量の急激な増加に伴い、表
示容量の増大化および表示解像度の高精細化が図られて
きた。ここで、一般に用いられているコンピュータの表
示解像度の例を、画素数と規格名とによって下記に示
す。
【0019】 画素数(横×縦) : 規格名 640×400 : EGA 640×480 : VGA 800×600 : SVGA 1024×768 : XGA 1280×1024 : SXGA
【0020】最近では、パーソナルコンピュータの分野
においても、ディスプレイ上で性格の異なる複数の表示
を行うソフトウェアが普及しているため、VGAやSV
GA規格よりも、さらに表示解像度の高いXGAやSX
GA規格に対応する表示装置へと移行してきている。
【0021】アクティブマトリクス型の液晶表示装置
は、ノート型のパーソナルコンピュータの分野でも非常
によく用いられている。最近、ノート型のパーソナルコ
ンピュータだけでなく、最近ではデスクトップ型のパー
ソナルコンピュータの表示装置としても用いられること
が多くなってきた。
【0022】さらに、上記の表示解像度の高いアクティ
ブマトリクス型の液晶表示装置が、パーソナルコンピュ
ータにおけるデータ信号の表示以外にテレビジョン信号
の表示にも用いられるようになってきている。
【0023】このような表示装置として用いられるアク
ティブマトリクス型液晶表示装置に用いられるバッファ
あるいはアナログバッファは、電流容量が小さくても意
味が無く、ある程度大きな電流容量を有することが要求
される。電流容量の大きなバッファあるいはアナログバ
ッファを薄膜トランジスタ(TFT)で作製する場合、
電流容量の大きい、つまりチャネル幅の大きなTFTが
必要となる。しかし、チャネル幅の大きなTFTは、素
子内での結晶性のばらつきが生じてしまい、その結果、
TFTごとにしきい値電圧のばらつきが生じてしまう。
よって、複数のTFTによって構成されるバッファある
いはアナログバッファの特性にも、ばらつきが生じてく
るのは必至である。よって、ソース信号線ごとに特性の
ばらつきを有するバッファあるいはアナログバッファが
存在することとなり、それらの特性のばらつきがそのま
ま画素マトリクス回路への印加電圧のばらつきに結びつ
く。このことが、表示装置全体としての表示むらとなっ
て現れる。
【0024】また、TFTのサイズ(チャネル幅)が大
きすぎると、TFTの中央部分のみがチャネルとして機
能し、その端部はチャネルとして機能せず、TFTの劣
化が加速されることがある。
【0025】さらに、TFTのサイズが大きいと、TF
Tの自己発熱が大きくなり、しきい値の変化や劣化が生
じることにつながることもある。
【0026】また、ゲイト信号線側駆動回路において
も、シフトレジスタからのタイミング信号に基づいてゲ
イト信号線(走査線)に走査信号が順次供給される。線
順次駆動を行うデジタル駆動回路においては、1本の走
査線に接続されている1ライン分の全ての画素TFTを
駆動しなければならず、1本の走査線に接続されている
負荷容量は大きい。よって、 ゲイト信号線側駆動回路
においても、シフトレジスタからのタイミング信号をバ
ッファ回路等を通すことによって「鈍り」をなくしてや
ることが必要となる。この場合にも、電流容量の大きな
バッファが必要となり、上述したような問題が生じてく
る。特に、ゲイト信号線のバッファは、接続されている
1ライン分の全ての画素マトリクス回路のTFTを駆動
しなくてはならないという点で、その特性のばらつきは
著しい画像ムラを引き起こすことになる。このことは、
高精細・高解像度の表示装置が望まれるにあたって、最
も大きな問題の一つである。
【0027】また、最近、基板上に形成された半導体薄
膜にレーザ光を照射することにより、半導体薄膜を多結
晶化させる技術が注目を集めてきている。この技術によ
ると、所望の箇所にのみ限定して熱アニールに匹敵する
高いエネルギーを与えることができるので、基板全体を
高い温度にさらす必要がないという利点がある。
【0028】中でも、エキシマーレーザのようなパルス
発振レーザを用いて半導体薄膜の多結晶化を実現する方
法が特に注目を集めてきている。この方法は、大エネル
ギーレーザパルスを半導体薄膜に照射し、この際半導体
薄膜が瞬間的に溶融し、凝固することによって結晶成長
が進行することを利用する方法である。
【0029】レーザービームの形状を線状に変形して、
ビームの幅を処理すべき基板を越える長さとし、このビ
ームを基板に対して相対的に走査する方法が注目を集め
てきている。ここでいう走査とは、線状レーザをすこし
ずつずらして重ねながら照射することを言う。
【0030】しかしながら、線状のパルスレーザを少し
ずつずらしながら重ねて照射する上記技術によると、ど
うしてもレーザ照射された半導体薄膜の表面に線状の縞
が発生してしまう。これらの縞は半導体薄膜上に形成さ
れた薄膜トランジスタもしくは将来形成される素子の特
性に大きな悪影響を及ぼす。特に、駆動回路に用いられ
るアナログバッファを構成する場合、上述したように、
それらの素子1つ1つの特性を均一にしなければなら
ず、この線状の縞は、特に深刻な問題となる。このよう
な場合、縞模様1本1本では特性は均質なのだが、縞同
士の特性にはバラツキが生じているのである。
【0031】このように線状のレーザ光を用いたアニー
ル方法においてもその照射効果の均一性が問題となる。
ここでいう均一性が高いこということは、基板上のどの
部分に素子を形成しても同じ様な素子特性がでるという
ことを指す。均一性を高めるということは、半導体材料
の結晶性を均質にするということである。この均一性を
高めるために以下のような工夫がなされている。
【0032】レーザ照射効果の不均一性を緩和するに
は、強いパルスレーザ光の照射(以下本照射と呼ぶ)の
前に、それよりも弱いパルスレーザ光の予備的な照射
(以下予備照射と呼ぶ)をおこなうと均一性が向上する
ればよいことが分かっている。この効果は非常に高く、
バラツキを抑えて半導体デバイス回路の特性を著しく向
上させることができる。
【0033】なぜ、予備照射が膜の均一性維持に効果的
かというと、前述のような非晶質部分を含んだ半導体材
料の膜は、レーザエネルギーの吸収率が多結晶膜や単結
晶膜とかなり異なるような性質を有しているからであ
る。つまり、1回目の照射で膜に残っている非晶質部分
を結晶化して、さらに2回目の照射では全体的な結晶化
を促進させるのが、2段階照射の作用である。このよう
に、ゆるやかに結晶化を促進させることで、線状レーザ
照射により半導体材料上にでる縞状のむらをある程度抑
えることができる。この工夫によって、レーザ光の照射
効果の均一性はかなり向上し、上述した縞模様も見た目
には比較的目立たなくすることができる。
【0034】しかしながら、アクティブマトリクス型の
半導体表示装置、例えば液晶表示装置のように多数(数
百万〜数千万の単位)の薄膜トランジスタをガラス基板
上に作製しなければならないような場合は、上記のよう
な2段階照射によるレーザ照射方法であっても、その効
果の均一性の点で満足できるものではなかった。
【0035】
【課題を解決するための手段】
【0036】そこで、本発明は上述したような問題を解
決するためになされたものであり、画像ムラがなく、高
精細・高解像度の良好な画像を得ることができる半導体
表示装置を提供するための駆動回路に用いられる薄膜ト
ランジスタ回路を提供するものである。
【0037】本発明は、アクティブマトリクス型半導体
表示装置の駆動回路に用いられる差動増幅回路および電
流ミラー回路によって構成されるアナログバッファをチ
ャネル幅の小さなTFTによって構成し、その回路を複
数個並列に接続することによって、電流容量の十分大き
なアナログバッファを確保するものである。
【0038】本発明を図1を用いて説明する。図1に
は、本発明の薄膜トランジスタ回路であるアナログバッ
ファ回路の回路構成が示されている。本発明のアナログ
バッファ回路は、アナログバッファ回路A1〜Anが並
列に接続された回路構成を有する(nは2以上の自然
数)。なお、アナログバッファ回路A1〜Anは全て、
同じ回路構成をとっている。よって、本発明のアナログ
バッファ回路は、n個のアナログバッファ回路A1が並
列に接続された構成をとるとも言える。
【0039】アナログバッファ回路A1は、差動回路B
1および電流ミラー回路C1を有する。
【0040】差動回路B1は、入力側および出力側のP
チャネル型TFT(Tr1(入力側)およびTr2(出
力側))を有している。Tr1のゲイト電極は入力端
(IN)101に接続されており、Tr2のゲイト電極
は出力端(OUT)102に接続されている。Tr1の
ソースまたはドレインとTr2のソースまたはドレイン
との接続点は、定電流源103に接続されている。ま
た、Tr2のゲイト電極は、定電流源103が接続され
たソースまたはドレインの他方に接続されている。
【0041】電流ミラー回路C1は、入力側および出力
側のNチャネル型TFT(Tr3(入力側)およびTr
4(出力側))を有している。Tr3のソースまたはド
レインとTr4のソースまたはドレインとの接続点は、
定電圧源106に接続されている。Tr3のゲイト電極
とTr4のゲイト電極とは接続されている。また、Tr
3のゲイト電極およびTr4のゲイト電極は、Tr3の
ソースまたはドレインのうちTr4のソースまたはドレ
インと接続されている方(定電圧源106に接続されて
いる方)の他方と接続されている。
【0042】Tr1のソースまたはドレインのうち定電
流源103に接続されている方の他方は、Tr3のソー
スまたはドレインのうちTr4と接続されている方(定
電圧源106に接続されている方)の他方と接続されて
いる。また、Tr2のソースまたはドレインのうち定電
流源103に接続されている方の他方は、Tr4のソー
スまたはドレインのうちTr3と接続されている方(定
電圧源106に接続されている方)の他方と接続されて
いる。このようにして差動回路B1と電流ミラー回路C
1とが接続されている。
【0043】アナログバッファA1と同様に、アナログ
バッファ回路A2は、差動回路B2および電流ミラー回
路C2を有する。
【0044】差動回路B2は、入力側および出力側のP
チャネル型TFT(Tr5(入力側)およびTr6(出
力側))を有している。Tr5のゲイト電極は入力端
(IN)101に接続されており、Tr6のゲイト電極
は出力端(OUT)102に接続されている。Tr5の
ソースまたはドレインとTr6のソースまたはドレイン
との接続点は、定電流源104に接続されている。ま
た、Tr6のゲイト電極は、定電流源104が接続され
たソースまたはドレインの他方に接続されている。
【0045】電流ミラー回路C2は、入力側および出力
側のNチャネル型TFT(Tr7(入力側)およびTr
8(出力側))を有している。Tr7のソースまたはド
レインとTr8のソースまたはドレインとの接続点は、
定電圧源106に接続されている。Tr7のゲイト電極
とTr8のゲイト電極とは接続されている。また、Tr
7のゲイト電極およびTr8のゲイト電極は、Tr7の
ソースまたはドレインのうちTr8と接続されている方
の他方と接続されている。
【0046】Tr5のソースまたはドレインのうち定電
流源104に接続されている方の他方は、Tr7のソー
スまたはドレインのうちTr8と接続されている方(定
電圧源106に接続されている方)の他方と接続されて
いる。また、Tr6のソースまたはドレインのうち定電
流源104に接続されている方の他方は、Tr8のソー
スまたはドレインのうちTr7のソースまたはドレイン
と接続されている方(定電圧源106に接続されている
方)の他方と接続されている。このようにして差動回路
B2と電流ミラー回路C2とが接続されている。
【0047】また、アナログバッファA1、A2と同様
に、アナログバッファ回路Anは、差動回路Bnおよび
電流ミラー回路Cnを有する。
【0048】差動回路Bnは、入力側および出力側のP
チャネル型TFT(Tr4n−3(入力側)およびTr
4n−2(出力側))を有している。Tr4n−3のゲ
イト電極は入力端(IN)101に接続されており、T
r4n−2のゲイト電極は出力端(OUT)102に接
続されている。Tr4n−3のソースまたはドレインと
Tr4n−2のソースまたはドレインとの接続点は、定
電流源105に接続されている。また、Tr4n−2の
ゲイト電極は、定電流源105が接続されたソースまた
はドレインの他方に接続されている。
【0049】電流ミラー回路Cnは、入力側および出力
側のNチャネル型TFT(Tr4n−1(入力側)およ
びTr4n(出力側))を有している。Tr4n−1の
ソースまたはドレインとTr4nのソースまたはドレイ
ンとの接続点は、定電圧源106に接続されている。T
r4n−1のゲイト電極とTr4nのゲイト電極とは接
続されている。また、Tr4n−1のゲイト電極および
Tr4nのゲイト電極は、Tr4n−1のソースまたは
ドレインのうちTr4nのソースまたはドレインと接続
されている方(定電圧源106と接続されている方)の
他方と接続されている。
【0050】Tr4n−3のソースまたはドレインのう
ち定電流源105に接続されている方の他方は、Tr4
n−1のソースまたはドレインのうちTr4nと接続さ
れている方(定電圧源106と接続されている方)の他
方と接続されている。また、Tr4n−2のソースまた
はドレインのうち定電流源105に接続されている方の
他方は、Tr4nのソースまたはドレインのうちTr4
n−1と接続されている方(定電圧源106と接続され
ている方)の他方と接続されている。このようにして差
動回路Bnと電流ミラー回路Cnとが接続されている。
【0051】アナログバッファA3〜An−1(いずれ
も図示せず)の回路構成に関しても、アナログバッファ
A1、A2あるいはAnと同様である。
【0052】上述したように、本発明のアナログバッフ
ァ回路は、n個のアナログバッファ回路を並列に接続し
て構成されている。しかも、本発明のアナログバッファ
回路を構成するTFTには、チャネル幅の大きなものは
用いず、比較的チャネル幅の小さなも(100μm以下
(好ましくは90μm以下))のものを用いる。こうす
ることによってTFTの特性のばらつきを防ぎ、結果と
してアナログバッファ回路の特性のばらつきを小さくす
ることができる。しかも、電流容量の大きなアナログバ
ッファ回路を実現することができる。
【0053】なお、差動回路と電流ミラー回路とに用い
られる薄膜トランジスタの極性はそれぞれ逆の極性にな
る。図1においては、差動回路においてはPチャネル型
の薄膜トランジスタを用い、電流ミラー回路においては
Nチャネル型の薄膜トランジスタを用いているが、この
P型とN型の極性を逆にしてもよい。しかし、同極性で
は動作しない。
【0054】また、前述したレーザー技術によって、本
発明のアナログバッファ回路を用いたアクティブマトリ
クス型液晶表示装置を形成する場合、以下のようにする
と、更にアナログバッファ回路の特性のばらつきを更に
小さくすることができる。
【0055】図1に示す本発明のアナログバッファを用
いた場合、差動回路B1〜Bnを線状レーザーの同じパ
ルス内に含まれるようにし、かつ電流ミラー回路C1〜
Cnを線状レーザーの同じパルス内に含まれるようにす
る。線状レーザーの同じパルスによって多結晶化された
半導体薄膜は、特性のばらつきが少ないことが分かって
いる。よって、こうすることによって、アナログバッフ
ァ回路の特性のばらつきを更に小さくすることができ
る。また、差動回路B1〜Bnおよび電流ミラー回路C
1〜Cnを線状レーザーの同じパルス内に含まれるよう
にしてもよい。
【0056】また、線状のレーザーの走査方向、即ち線
に直角な方向に対して、アナログバッファ回路を構成す
るTFTの活性層、つまりはキャリアの移動方向が斜め
になるように配置(パターンニング)することもでき
る。
【0057】上述したように、線状レーザビームの走査
方向に対してTFTの活性層が斜めになるように配置す
ると、個々のTFT特性のばらつきが減少することが知
られている。よって、画質を直接左右するアナログバッ
ファの特性のばらつきを更に小さくすることができる。
【0058】以下に本発明の構成を説明する。
【0059】本発明のある実施形態によると、差動回路
と電流ミラー回路とを有するアナログバッファ回路をn
個(nは2以上の自然数)並列に接続した構成を有する
薄膜トランジスタ回路が提供される。このことによって
上記目的が達成される。
【0060】また、本発明のある実施形態によると、前
記差動回路を構成する複数の薄膜トランジスタと、前記
電流ミラー回路を構成する複数の薄膜トランジスタと、
はそれぞれ線状パルスレーザの同一ショット内に配置さ
れることを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジス
タ回路が提供される。このことによって上記目的が達成
される。
【0061】また、本発明のある実施形態によると、前
記複数の薄膜トランジスタのキャリア移動方向は、前記
線状パルスレーザの走査方向に対して概略45°である
ことを特徴とする請求項1または2に記載の薄膜トラン
ジスタ回路が提供される。このことによって上記目的が
達成される。
【0062】また、本発明のある実施形態によると、入
力側の薄膜トランジスタと、ゲイト、ソースおよびドレ
インの電位がそれぞれ共通の出力側のm個の薄膜トラン
ジスタと、を有する差動回路と、入力側の薄膜トランジ
スタと、ゲイト、ソースおよびドレインの電位がそれぞ
れ共通の出力側のm個の薄膜トランジスタと、を有する
電流ミラー回路と、を有するアナログバッファ回路をn
個有する薄膜トランジスタ回路が提供される。このこと
によって上記目的が達成される。
【0063】前記n個のアナログバッファ回路の前記差
動回路の前記入力側の薄膜トランジスタおよび出力側の
m個の薄膜トランジスタと、前記n個のアナログバッフ
ァ回路の前記電流ミラー回路の前記入力側の薄膜トラン
ジスタおよび出力側のm個の薄膜トランジスタと、はそ
れぞれ線状パルスレーザの同一ショット内に配置される
ようにしてもよい。
【0064】前記薄膜トランジスタのキャリア移動方向
は、前記線状パルスレーザの走査方向に対して概略45
°であるようにしてもよい。
【0065】また、本発明のある実施形態によると、画
素マトリクス回路と、ソース信号線側駆動回路と、ゲイ
ト信号線側駆動回路と、を備えた半導体表示装置であっ
て、前記ソース信号線側駆動回路は、差動回路と電流ミ
ラー回路とを有するアナログバッファ回路をn個(nは
2以上の自然数)並列に接続した構成を有する薄膜トラ
ンジスタ回路を有することを特徴とする半導体表示装置
が提供される。このことによって上記目的が達成され
る。。
【0066】前記差動回路を構成する複数の薄膜トラン
ジスタと、前記電流ミラー回路を構成する複数の薄膜ト
ランジスタと、はそれぞれ線状パルスレーザの同一ショ
ット内に配置されるようにしてもよい。
【0067】前記複数の薄膜トランジスタのキャリア移
動方向は、前記線状パルスレーザの走査方向に対して概
略45°であるようにしてもよい。
【0068】また、本発明のある実施形態によると、画
素マトリクス回路と、ソース信号線側駆動回路と、ゲイ
ト信号線側駆動回路と、を備えた半導体表示装置であっ
て、前記ソース信号線側駆動回路は、入力側の薄膜トラ
ンジスタと、ゲイト、ソースおよびドレインの電位がそ
れぞれ共通の出力側のm個の薄膜トランジスタと、を有
する差動回路と、入力側の薄膜トランジスタと、ゲイ
ト、ソース、およびドレインの電位がそれぞれ共通のm
個の出力側の薄膜トランジスタと、を有する電流ミラー
回路と、を有するアナログバッファ回路をn個有する薄
膜トランジスタ回路を有する半導体表示装置が提供され
る。このことによって上記目的が達成される。
【0069】前記n個のアナログバッファ回路の前記差
動回路の前記入力側の薄膜トランジスタおよび出力側の
m個の薄膜トランジスタと、前記n個のアナログバッフ
ァ回路の前記電流ミラー回路の前記入力側の薄膜トラン
ジスタおよび出力側のm個の薄膜トランジスタと、はそ
れぞれ線状パルスレーザの同一ショット内に配置される
ようにしてもよい。
【0070】前記薄膜トランジスタのキャリア移動方向
は、前記線状パルスレーザの走査方向に対して概略45
°であるようにしてもよい。
【0071】ここで、以下の実施例をもって本発明の詳
細について説明する。なお、以下の実施例は本発明のあ
る実施形態にすぎず、本発明はこれらに限定されるわけ
ではない。
【0072】
【実施例】
【0073】(実施例1)
【0074】本実施例では、本発明のアナログバッファ
をアクティブマトリクス型液晶表示装置のソース信号線
側駆動回路に用いた場合について説明する。なお、本発
明のアナログバッファをゲイト信号線側駆動回路に用い
ることもできる。また、本実施例のアクティブマトリク
ス型液晶表示装置の画素数は、横1024×縦768画
素とした。
【0075】図2を参照する。図2には、本実施例のア
ナログバッファ回路の回路構成が示されている。本実施
例のアナログバッファ回路は、3つのアナログバッファ
回路A1〜A3を並列に接続した構成をとっている(n
=3)。アナログバッファ回路A1〜A3のそれぞれ
は、差動回路および電流ミラー回路を有している。アナ
ログバッファ回路A1〜A3は、それぞれ入力端(I
N)201と、出力端(OUT)202に接続されてい
ることや、定電流源203〜205および定電圧源20
6に接続されていることは、上述のアナログバッファ回
路をn個並列に接続した回路と同様である。
【0076】アナログバッファ回路A1は、差動回路B
1および電流ミラー回路C1を有している。差動回路B
1および電流ミラー回路C1を構成する、Pチャネル型
TFT(Tr1およびTr2)のチャネル幅は、それぞ
れ30μmとし、Nチャネル型TFT(Tr3およびT
r4)のチャネル幅は、それぞれ30μmとした。
【0077】アナログバッファ回路A2およびアナログ
バッファ回路A3に関しても、アナログバッファ回路A
1と同様である。これらの回路を構成するPチャネル型
TFT(Tr5、Tr6、Tr9、およびTr10)の
チャネル幅は、それぞれ30μmとし、Nチャネル型T
FT(Tr7、Tr8、Tr11、およびTr12)の
チャネル幅は、それぞれ30μmとした。
【0078】なお、本実施例では、差動回路を構成する
TFTの数と、電流ミラー回路を構成するTFTの数と
を同じとしたが、必ずしも同じにする必要はない。ま
た、Pチャネル型TFTあるいはNチャネル型TFTの
チャネル幅を30μmとしたが、100μm以下(好ま
しくは90μm以下)とすれば良い。
【0079】本実施例では、アナログバッファ回路は、
チャネル幅の比較的小さなTFTをもちいて構成された
3つのアナログバッファ回路を並列に接続することによ
って構成されている。したがって、アナログバッファ回
路を、1つのアナログバッファ回路で構成する場合と比
較して、それぞれを構成する複数のTFTのサイズ(チ
ャネル幅)は3分の1で済む。よって、TFTの自己発
熱を小さくすることができ、自己発熱によるTFTのし
きい値の変化や劣化を防ぐことができる。かつ、仮にア
ナログバッファ回路を構成する3つのアナログバッファ
回路A1〜A3のうち1つあるいは2つが動作しなくな
ったとしても、残りの2つあるいは1つのアナログバッ
ファ回路によって動作することができる。したがって、
製品の歩留
【0080】本実施例のように、アクティブマトリクス
型液晶表示装置の画質を直接左右するアナログバッファ
をチャネル幅の小さな複数のTFTで構成し、かつ容量
を確保することによって、ばらつきを小さくし、自己発
熱を小さくし、信頼性を高くし、かつ劣化を少くするこ
とができる。
【0081】以下に、本実施例のアナログバッファを駆
動回路に有するアクティブマトリクス型液晶表示装置の
作製方法の一例を述べる。なお、以下に述べる作製方法
は、本発明を実現する一方法にすぎず、他の作製方法に
よっても本発明の薄膜トランジスタ回路を有するアクテ
ィブマトリクス型液晶表示装置が実現され得る。
【0082】ここでは、絶縁表面を有する基板上に複数
のTFTを形成し、画素マトリクス回路、駆動回路、お
よびロジック回路等をモノリシックに構成する例を図3
〜図6に示す。なお、本実施例では、画素マトリクス回
路の1つの画素と、他の回路(本発明のアナログバッフ
ァを有する駆動回路、ロジック回路等)の基本回路であ
るCMOS回路とが同時に同一基板上に形成される様子
を示す。また、本実施例では、Pチャネル型TFTとN
チャネル型TFTとがそれぞれ1つのゲイト電極を備え
ている場合について、その作製工程を説明するが、ダブ
ルゲイト型やトリプルゲイト型のような複数のゲイト電
極を備えたTFTによるCMOS回路をも同様に作製す
ることができる。
【0083】図3を参照する。まず、絶縁表面を有する
基板として石英基板301を準備する。石英基板の代わ
りに熱酸化膜を形成したシリコン基板を用いることもで
きる。また、石英基板上に一旦非晶質珪素膜を形成し、
それを完全に熱酸化して絶縁膜とする様な方法をとって
も良い。さらに、絶縁膜として窒化珪素膜を形成した石
英基板、セラミックス基板を用いても良い。
【0084】基板301上に非晶質珪素膜302を減圧
CVD法、プラズマCVD法、またはスパッタ法により
形成する。非晶質珪素膜302は、最終的な膜厚(熱酸
化後の膜減りを考慮した膜厚)が10〜100nm(好
ましくは30〜60nm)となる様に調節する。なお、
成膜に際して膜中の不純物濃度の管理を徹底的に行うこ
とは重要である。
【0085】なお、本実施例では、基板301上に非晶
質珪素膜302を形成したが、非晶質珪素膜の代わりに
他の半導体薄膜を用いてもよい。例えば、Six Ge
1-x (0<X<1)で示される珪素とゲルマニウムの化
合物を用いることも可能である。
【0086】本実施例の場合、非晶質珪素膜302中で
は結晶化を阻害する不純物であるC(炭素)およびN
(窒素)の濃度はいずれも5×1018atoms/cm
3 未満(代表的には5×1017atoms/cm3
下、好ましくは2×1017atoms/cm3 以下)、
O(酸素)は1.5×1019atoms/cm3 未満
(代表的には1×1018atoms/cm3 以下、好ま
しくは5×1017atoms/cm3 以下)となる様に
管理する。なぜならば各不純物がこれ以上の濃度で存在
すると、後の結晶化の際に悪影響を及ぼし、結晶化後の
膜質を低下させる原因となるからである。本明細書中に
おいて膜中の上記の不純物元素濃度は、SIMS(質量
2次イオン分析)の測定結果における最小値で定義され
る。
【0087】上記構成を得るため、本実施例で用いる減
圧熱CVD炉は定期的にドライクリーニングを行い、成
膜室の清浄化を図っておくことが望ましい。ドライクリ
ーニングは、200〜400℃程度に加熱した炉内に1
00〜300sccmのClF 3 (フッ化塩素)ガスを
流し、熱分解によって生成したフッ素によって成膜室の
クリーニングを行えば良い。
【0088】なお、本出願人の知見によれば炉内温度3
00℃とし、ClF3 (フッ化塩素)ガスの流量を30
0sccmとした場合、約2μm厚の付着物(主に珪素
を主成分する)を4時間で完全に除去することができ
る。
【0089】また、非晶質珪素膜302中の水素濃度も
非常に重要なパラメータであり、水素含有量を低く抑え
た方が結晶性の良い膜が得られる様である。そのため、
非晶質珪素膜302の成膜は減圧熱CVD法であること
が好ましい。なお、成膜条件を最適化することでプラズ
マCVD法を用いることも可能である。
【0090】なお、非晶質珪素膜302の成膜時にTF
Tのしきい値電圧(Vth)を制御するための不純物元
素(13族元素、代表的にはボロン、または15族元
素、代表的にはリン)を添加することは有効である。添
加量は、上記Vth制御用不純物を添加しない場合のV
thを鑑みて決定する必要がある。
【0091】次に、非晶質珪素膜302の結晶化工程を
行う。結晶化の手段としては特開平7−130652号
公報記載の技術を用いる。同公報の実施例1および実施
例2のどちらの手段でも良いが、本実施例では、同広報
の実施例2に記載した技術内容(特開平8−78329
号公報に詳しい)を利用するのが好ましい。
【0092】特開平8−78329号公報記載の技術
は、まず触媒元素の添加領域を選択するマスク絶縁膜3
03を形成する。マスク絶縁膜303は触媒元素を添加
するために複数箇所の開口部を有している。この開口部
の位置によって結晶領域の位置を決定することができ
る。
【0093】そして、非晶質珪素膜の結晶化を助長する
触媒元素としてニッケル(Ni)を含有した溶液をスピ
ンコート法により塗布し、Ni含有層304を形成す
る。なお、触媒元素としてはニッケル以外にも、コバル
ト(Co)、鉄(Fe)、パラジウム(Pd)、ゲルマ
ニウム(Ge)、白金(Pt)、銅(Cu)、金(A
u)等を用いることができる(図3(A))。
【0094】また、上記触媒元素の添加工程は、レジス
トマスクを利用したイオン注入法またはプラズマドーピ
ング法を用いることもできる。この場合、添加領域の占
有面積の低減、横成長領域の成長距離の制御が容易とな
るので、微細化した回路を構成する際に有効な技術とな
る。
【0095】次に、触媒元素の添加工程が終了したら、
500℃で2時間程度の水素出しの後、不活性雰囲気、
水素雰囲気または酸素雰囲気中において500〜700
℃(代表的には550〜650℃、好ましくは570
℃)の温度で4〜24時間の加熱処理を加えて非晶質珪
素膜302の結晶化を行う。本実施例では窒素雰囲気で
570℃で14時間の加熱処理を行う。
【0096】この時、非晶質珪素膜302の結晶化はニ
ッケルを添加した領域305および306等で発生した
核から優先的に進行し、基板301の基板面に対してほ
ぼ平行に成長した結晶領域307および308が形成さ
れる。この結晶領域307および308を横成長領域と
呼ぶ。横成長領域は比較的揃った状態で個々の結晶が集
合しているため、全体的な結晶性に優れるという利点が
ある(図3(B))。
【0097】なお、上述の特開平7−130652号公
報の実施例1に記載された技術を用いた場合も微視的に
は横成長領域と呼びうる領域が形成されている。しかし
ながら、核発生が面内において不均一に起こるので結晶
粒界の制御性の面で難がある。
【0098】結晶化のための加熱処理が終了したら、マ
スク絶縁膜903を除去してパターニングを行い、横成
長領域307および308でなる島状半導体層(活性
層)309、310、および311を形成する(図3
(C))。
【0099】ここで309はCMOS回路を構成するN
チャネル型TFTの活性層、310はCMOS回路を構
成するPチャネル型TFTの活性層、311は画素マト
リクス回路を構成するNチャネル型TFT(画素TF
T)の活性層である。
【0100】活性層309、310、および311を形
成したら、その上に珪素を含む絶縁膜でなるゲイト絶縁
膜312を成膜する(図3(C))。
【0101】そして、次に図3(D)に示す様に触媒元
素(ニッケル)を除去または低減するための加熱処理
(触媒元素のゲッタリングプロセス)を行う。この加熱
処理は処理雰囲気中にハロゲン元素を含ませ、ハロゲン
元素による金属元素のゲッタリング効果を利用するもの
である。
【0102】なお、ハロゲン元素によるゲッタリング効
果を十分に得るためには、上記加熱処理を700℃を超
える温度で行なうことが好ましい。この温度以下では処
理雰囲気中のハロゲン化合物の分解が困難となり、ゲッ
タリング効果が得られなくなる恐れがある。
【0103】そのため本実施例ではこの加熱処理を70
0℃を超える温度で行い、好ましくは800〜1000
℃(代表的には950℃)とし、処理時間は0.1〜6
hr、代表的には0.5〜1hrとする。
【0104】なお、本実施例では酸素雰囲気中に対して
塩化水素(HCl)を0.5〜10体積%(本実施例で
は3体積%)の濃度で含有させた雰囲気中において、9
50℃で、30分の加熱処理を行う例を示す。HCl濃
度を上記濃度以上とすると、活性層309、310、お
よび311の表面に膜厚程度の凹凸が生じてしまうため
好ましくない。
【0105】また、ハロゲン元素を含む化合物してHC
lガスを用いる例を示したが、それ以外のガスとして、
代表的にはHF、NF3 、HBr、Cl2 、ClF3
BCl 2 、F2 、Br2 等のハロゲンを含む化合物から
選ばれた一種または複数種のものを用いることができ
る。
【0106】この工程においては活性層309、31
0、および311中のニッケルが塩素の作用によりゲッ
タリングされ、揮発性の塩化ニッケルとなって大気中へ
離脱して除去されると考えられる。そして、この工程に
より活性層309、310、および311中のニッケル
の濃度は5×1017atoms/cm3 以下にまで低減
される。
【0107】なお、5×1017atoms/cm3 とい
う値はSIMS(質量二次イオン分析)の検出下限であ
る。本出願人が試作したTFTを解析した結果、1×1
18atoms/cm3 以下(好ましくは5×1017
toms/cm3 以下)ではTFT特性に対するニッケ
ルの影響は確認されなかった。ただし、本明細書中にお
ける不純物濃度は、SIMS分析の測定結果の最小値で
もって定義される。
【0108】また、上記加熱処理により活性層309、
310、および311とゲイト絶縁膜312との界面で
は熱酸化反応が進行し、熱酸化膜の分だけゲイト絶縁膜
312の膜厚は増加する。この様にして熱酸化膜を形成
すると、非常に界面準位の少ない半導体/絶縁膜界面を
得ることができる。また、活性層端部における熱酸化膜
の形成不良(エッジシニング)を防ぐ効果もある。
【0109】また、触媒元素のゲッタリングプロセス
を、マスク絶縁膜303を除去した後、活性層をパター
ンニングする前に行なうことも有効である。また、触媒
元素のゲッタリングプロセスを、活性層をパターンニン
グした後に行なってもよい。また、いずれのゲッタリン
グプロセスを組み合わせて行なってもよい。
【0110】なお、触媒元素のゲッタリングプロセス
を、P(リン)を用いることによって行うこともでき
る。このリンによるゲッタリングプロセスを上述したゲ
ッタリングプロセスに組み合わせても良い。また、リン
によるゲッタリングプロセスのみを用いても良い。
【0111】さらに、上記ハロゲン雰囲気における加熱
処理を施した後に、窒素雰囲気中で950℃で1時間程
度の加熱処理を行なうことで、ゲイト絶縁膜312の膜
質の向上を図ることも有効である。
【0112】なお、SIMS分析により活性層309、
310、および311中にはゲッタリング処理に使用し
たハロゲン元素が、1×1015atoms/cm3 〜1
×10 20atoms/cm3 の濃度で残存することも確
認されている。また、その際、活性層309、310、
および311と加熱処理によって形成される熱酸化膜と
の間に前述のハロゲン元素が高濃度に分布することがS
IMS分析によって確かめられている。
【0113】また、他の元素についてもSIMS分析を
行った結果、代表的な不純物であるC(炭素)、N(窒
素)、O(酸素)、S(硫黄)はいずれも5×1018
toms/cm3 未満(典型的には1×1018atom
s/cm3 以下)であることが確認された。
【0114】このようにして得られた活性層の横成長領
域は、棒状または偏平棒状の集合体からなる特異な結晶
構造を示す。この特異な結晶構造の特徴に関しては後述
することにする。
【0115】次に、図4を参照する。まず、図示しない
アルミニウムを主成分とする金属膜を成膜し、パターニ
ングによって後のゲイト電極の原型313、314、お
よび315を形成する。本実施例では2wt%のスカン
ジウムを含有したアルミニウム膜を用いる(図4
(A))。
【0116】なお、2wt%のスカンジウムを含有した
アルミニウム膜の代わりに、不純物を注入した多結晶珪
素膜をゲイト電極として用いてもよい。
【0117】次に、特開平7−135318号公報記載
の技術により多孔性の陽極酸化膜316、317、およ
び318、無孔性の陽極酸化膜319、320、および
321、ゲイト電極322、323、および324を形
成する(図4(B))。
【0118】こうして図4(B)の状態が得られたら、
次にゲイト電極322、323、および324、多孔性
の陽極酸化膜316、317、および318をマスクと
してゲイト絶縁膜312をエッチングする。そして、多
孔性の陽極酸化膜316、317、および318を除去
して図4(C)の状態を得る。なお、図4(C)におい
て325、326、および327で示されるのは、加工
後のゲイト絶縁膜である。
【0119】次に、一導電性を付与する不純物元素の添
加工程を行う。不純物元素としてはNチャネル型ならば
P(リン)またはAs(砒素)、P型ならばB(ボロ
ン)またはGa(ガリウム)を用いれば良い。
【0120】本実施例では、Nチャネル型およびPチャ
ネル型のTFTを形成するための不純物添加をそれぞれ
2回の工程に分けて行う。
【0121】最初に、Nチャネル型のTFTを形成する
ための不純物添加を行う。まず、1回目の不純物添加
(本実施例ではP(リン)を用いる)を高加速電圧80
keV程度で行い、 n- 領域を形成する。このn-
域は、Pイオン濃度が1×1018atoms/cm3
1×1019atoms/cm3 となるように調節する。
【0122】さらに、2回目の不純物添加を低加速電圧
10ke V程度で行い、n+ 領域を形成する。この時
は、 加速電圧が低いので、ゲイト絶縁膜がマスクとし
て機能する。また、このn+ 領域は、シート抵抗が50
0Ω以下(好ましくは300Ω以下)となるように調節
する。
【0123】以上の工程を経て、CMOS回路を構成す
るNチャネル型TFTのソース領域328、ドレイン領
域329、低濃度不純物領域330、チャネル形成領域
331が形成される。また、画素TFTを構成するNチ
ャネル型TFTのソース領域332、ドレイン領域33
3、低濃度不純物領域334、チャネル形成領域335
が確定する(図4(D))。
【0124】なお、図4(D)に示す状態ではCMOS
回路を構成するPチャネル型TFTの活性層は、Nチャ
ネル型TFTの活性層と同じ構成となっている。
【0125】次に、図5(A)に示すように、Nチャネ
ル型TFTを覆ってレジストマスク336を設け、P型
を付与する不純物イオン(本実施例ではボロンを用い
る)の添加を行う。
【0126】この工程も前述の不純物添加工程と同様に
2回に分けて行うが、Nチャネル型をPチャネル型に反
転させる必要があるため、前述のPイオンの添加濃度の
数倍程度の濃度のB(ボロン)イオンを添加する。
【0127】こうしてCMOS回路を構成するPチャネ
ル型TFTのソース領域337、ドレイン領域338、
低濃度不純物領域339、チャネル形成領域340が形
成される(図5(A))。
【0128】以上の様にして活性層が完成したら、ファ
ーネスアニール、レーザーアニール、ランプアニール等
の組み合わせによって不純物イオンの活性化を行う。そ
れと同時に添加工程で受けた活性層の損傷も修復され
る。
【0129】次に、層間絶縁膜341として酸化珪素膜
と窒化珪素膜との積層膜を形成し、コンタクトホールを
形成した後、ソース電極342、343、および34
4、ドレイン電極345、346を形成して図5(B)
に示す状態を得る。なお、層間絶縁膜341として有機
性樹脂膜を用いることもできる。
【0130】図5(B)に示す状態が得られたら、有機
性樹脂膜からなる第1の層間絶縁膜347を0.5〜3
μmの厚さに形成する。有機性樹脂膜としては、ポリイ
ミド、アクリル、ポリイミドアミド等が用いられる。有
機性樹脂膜の利点は、成膜方法が簡単である点、容易に
膜厚を厚くできる点、比誘電率が低いので寄生容量を低
減できる点、平坦性に優れている点などが挙げられる。
なお、上述した以外の有機性樹脂膜を用いることもでき
る。
【0131】次に、第1の層間絶縁膜347上に遮光性
を有する膜でなるブラックマトリクス348を100n
mの厚さに形成する。なお、本実施例では、ブラックマ
トリクス348としてチタン膜を用いるが、黒色顔料を
含む樹脂膜等を用いることもできる。
【0132】なお。ブラックマトリクス348にチタン
膜を用いる場合には、 駆動回路や他の周辺回路部の配
線の一部をチタンによって形成することができる。この
チタンの配線は、ブラックマトリクス348の形成時
に、同時に形成され得る。
【0133】ブラックマトリクス348を形成したら、
第2の層間絶縁膜349として酸化珪素膜、窒化珪素
膜、有機性樹脂膜のいずれかまたはそれらの積層膜を
0.1〜0.3μmの厚さに形成する。そして層間絶縁
膜347および層間絶縁膜349にコンタクトホールを
形成し、画素電極350を120nmの厚さに形成す
る。本実施例の構成によると、ブラックマトリクス34
8と画素電極350とが重畳する領域で補助容量が形成
されている(図5(C))。なお、本実施例は透過型の
アクティブマトリクス液晶表示装置の例であるため画素
電極350を構成する導電膜としてITO等の透明導電
膜を用いる。
【0134】次に、基板全体を350℃の水素雰囲気で
1〜2時間加熱し、素子全体の水素化を行うことで膜中
(特に活性層中)のダングリングボンド(不対結合手)
を補償する。以上の工程を経て同一基板上にCMOS回
路および画素マトリクス回路を作製することができる。
【0135】次に、図6を用いて、上記の工程によって
作製されたアクティブマトリクス基板をもとに、アクテ
ィブマトリクス型液晶表示装置を作製する工程を説明す
る。
【0136】図5(C)の状態のアクティブマトリクス
基板に配向膜351を形成する。本実施例では、配向膜
351には、ポリイミドを用いた。次に、対向基板を用
意する。対向基板は、ガラス基板352、透明導電膜3
53、配向膜354とで構成される。
【0137】なお、本実施例では、配向膜には、液晶分
子が基板に対して平行に配向するようなポリイミド膜を
用いた。なお、配向膜形成後、ラビング処理を施すこと
により、液晶分子がある一定のプレチルト角を持って平
行配向するようにした。
【0138】次に、 上記の工程を経たアクティブマト
リクス基板と対向基板とを公知のセル組み工程によっ
て、シール材やスペーサ(共に図示せず)などを介して
貼り合わせる。その後、両基板の間に液晶材料355を
注入し、封止剤(図示せず)によって完全に封止する。
よって、図6に示すような透過型のアクティブマトリク
ス型液晶表示装置が完成する。
【0139】図7には、完成したアクティブマトリクス
型液晶表示装置の斜視図が示されている。701はアク
ティブマトリクス基板、702は画素マトリクス回路、
703はソース信号線側駆動回路、704はゲイト信号
線側駆動回路、705は他の周辺回路、706は対向基
板である。図7に示されるように、本実施例のアクティ
ブマトリクス型液晶表示装置は、FPCを取り付ける端
面のみアクティブマトリクス基板が外部に出ており、残
りの3つの端面は揃っている。
【0140】なお本実施例では、液晶表示装置がTN
(ツイストネマチック)モードによって表示を行うよう
にした。そのため、1対の偏光板(図示せず)がクロス
ニコル(1対の偏光板が、それぞれの偏光軸を直交させ
るような状態)で、液晶パネルを挟持するように配置さ
れた。
【0141】よって、本実施例では、液晶表示装置に電
圧が印加されていないとき白表示となる、いわゆるノー
マリホワイトモードで表示を行うことが理解される。
【0142】上述した製造方法によって、本実施例のア
クティブマトリクス液晶表示装置は、駆動回路と他の周
辺装置と画素とが共に石英基板やガラス基板などの絶縁
基板上に一体形成され得ることが理解される。
【0143】また、作製方法において、半導体薄膜の多
結晶化を線状レーザーによって行う場合には、差動回路
B1〜B3を線状レーザーの同じパルス内に含まれるよ
うにし、かつ電流ミラー回路C1〜C3を線状レーザー
の同じパルス内に含まれるようにする。線状レーザーの
同じパルスによって多結晶化された半導体薄膜は、特性
のばらつきが少ないことが分かっている。よって、こう
することによって、アナログバッファ回路の特性のばら
つきを更に小さくすることができる。また、差動回路B
1〜B3および電流ミラー回路C1〜C3を線状レーザ
ーの同じパルス内に含まれるようにしてもよい。
【0144】(実施例2)
【0145】図8に本発明の別の実施形態を示す。図8
には、アクティブマトリクス型半導体表示装置のソース
信号線側駆動回路のアナログバッファ回路に本発明の構
成を用いた場合が示されている。本実施例では、差動回
路および電流ミラー回路の出力側の薄膜トランジスタの
数をm倍に増加させている(mは2以上の自然数)。言
い換えると、差動回路および電流ミラー回路の出力側の
回路をm倍としている。こうすることによって構成され
るアナログバッファ回路の電流能力を上げている。
【0146】本実施例のアナログバッファ回路は、n個
のアナログバッファ回路A1〜Anを有している(nは
2以上の自然数)。n個のアナログバッファ回路が並列
に接続されている点では、前述の回路形態と同じであ
る。
【0147】アナログバッファ回路A1は、差動回路B
1および電流ミラー回路C1を有している。
【0148】差動回路B1は、入力側のPチャネル型T
FT(Tr1)、および出力側のPチャネル型TFT
(Tr2, 1、Tr2, 2、・・・、およびTr2,
m)を有している。Tr2, 1、Tr2, 2、・・・、
およびTr2, mのゲイト電極は全て同電位となるよう
に接続されている。Tr1のゲイト電極は入力端(I
N)801に接続されており、Tr2, 1、Tr2,
2、・・・、およびTr2, mのゲイト電極は出力端
(OUT)802に接続されている。また、Tr2,
1、Tr2, 2、・・・、およびTr2, mのソースま
たはドレインもそれぞれ全て同電位となるように接続さ
れている。Tr1のソースまたはドレインとTr2,
1、Tr2, 2、・・・、およびTr2, mのソースま
たはドレインとの接続点は、定電流源803に接続され
ている。また、Tr2, 1、Tr2, 2、・・・、およ
びTr2, mのゲイト電極は、Tr2, 1、Tr2,
2、・・・、およびTr2, mのソースまたはドレイン
の定電流源803が接続された他方に接続されている。
【0149】電流ミラー回路C1は、入力側のNチャネ
ル型TFT(Tr3)、および出力側のNチャネル型T
FT(Tr4, 1、Tr4, 2、・・・、およびTr
4, m)を有している。Tr3のソースまたはドレイン
とTr4, 1、Tr4, 2、・・・、およびTr4, m
全てのソースまたはドレインとは接続されており、それ
らの接続点は、定電圧源106に接続されている。Tr
3のゲイト電極とTr4,1、Tr4, 2、・・・、お
よびTr4, mのゲイト電極とは接続されている。ま
た、Tr3のゲイト電極およびTr4, 1、Tr4,
2、・・・、ならびにTr4, m全てのゲイト電極は、
Tr3のソースまたはドレインのうちTr4, 1、Tr
4, 2、・・・、およびTr4, mのソースまたはドレ
インと接続されている方(定電圧源806と接続されて
いる方)の他方と接続されている。
【0150】Tr1のソースまたはドレインのうち定電
流源803に接続されている方の他方は、Tr3のソー
スまたはドレインのうちTr4, 1、Tr4, 2、・・
・、およびTr4, mのソースまたはドレインと接続さ
れている方(定電圧源806と接続されている方)の他
方と接続されている。また、Tr2, 1、Tr2, 2、
・・・、およびTr2, mのソースまたはドレインのう
ち定電流源803に接続されている方の他方は、Tr
4, 1、Tr4, 2、・・・、およびTr4, mのソー
スまたはドレインのうちTr3のソースまたはドレイン
と接続されている方(定電圧源806と接続されている
方)の他方と接続されている。このようにして差動回路
B1と電流ミラー回路C1とが接続されている。
【0151】アナログバッファA1と同様に、アナログ
バッファ回路A2、・・・、およびAn(A3〜An−
1は、図示せず)は、それぞれ差動回路および電流ミラ
ー回路を有する。
【0152】アナログバッファ回路Anは、差動回路B
nおよび電流ミラー回路Cnを有する。
【0153】差動回路Bnは、入力側のPチャネル型T
FT(Tr4n−3)、および出力側のPチャネル型T
FT(Tr4n−2, 1、Tr4n−2, 2、・・・、
およびTr4n−2, m)を有している。Tr4n−
2, 1、Tr4n−2, 2、・・・、およびTr4n−
2, mのゲイト電極は全て同電位となるように接続され
ている。Tr4n−3のゲイト電極は入力端(IN)8
01に接続されており、Tr4n−2, 1、Tr4n−
2, 2、・・・、およびTr4n−2, mのゲイト電極
は出力端(OUT)802に接続されている。また、T
r4n−2, 1、Tr4n−2, 2、・・・、およびT
r4n−2, mのソースまたはドレインもそれぞれ全て
同電位となるように接続されている。Tr4n−3のソ
ースまたはドレインとTr4n−2, 1、Tr4n−
2, 2、・・・、およびTr4n−2,mのソースまた
はドレインとの接続点は、定電流源805に接続されて
いる。また、Tr4n−2, 1、Tr4n−2, 2、・
・・、およびTr4n−2, mのゲイト電極は、Tr4
n−2, 1、Tr4n−2, 2、・・・、およびTr4
n−2, mのソースまたはドレインの定電流源805が
接続された他方に接続されている。
【0154】電流ミラー回路Cnは、入力側のNチャネ
ル型TFT(Tr4n−1)、および出力側のNチャネ
ル型TFT(Tr4n, 1、Tr4n, 2、・・・、お
よびTr4n, m)を有している。Tr4n−1のソー
スまたはドレインとTr4n,1、Tr4n, 2、・・
・、およびTr4n, m全てのソースまたはドレインと
は接続されており、それらの接続点は、定電圧源806
に接続されている。Tr4n−1のゲイト電極とTr4
n, 1、Tr4n, 2、・・・、およびTr4n, mの
ゲイト電極とは接続されている。また、Tr4n−1の
ゲイト電極およびTr4n, 1、Tr4n, 2、・・
・、ならびにTr4n, m全てのゲイト電極は、Tr4
n−1のソースまたはドレインのうちTr4n, 1、T
r4n, 2、・・・、およびTr4n, mのソースまた
はドレインと接続されている方(定電圧源806と接続
されている方)の他方と接続されている。
【0155】Tr4n−3のソースまたはドレインのう
ち定電流源805に接続されている方の他方は、Tr4
n−1のソースまたはドレインのうちTr4n, 1、T
r4n, 2、・・・、およびTr4n, mのソースまた
はドレインと接続されている方(定電圧源806と接続
されている方)の他方と接続されている。また、Tr4
n−2, 1、Tr4n−2, 2、・・・、およびTr4
n−2, mのソースまたはドレインのうち定電流源80
5に接続されている方の他方は、Tr4n, 1、Tr4
n, 2、・・・、およびTr4n, mのソースまたはド
レインのうちTr4n−1と接続されている方(定電圧
源806と接続されている方)の他方と接続されてい
る。このようにして差動回路Bnと電流ミラー回路Cn
とが接続されている。
【0156】アナログバッファA2〜An−1(いずれ
も図示せず)の回路構成に関しても、アナログバッファ
A1あるいはAnと同様である。
【0157】全ての定電流源の一方は、図示されるよう
に定電圧源806に接続されている。
【0158】本実施例では、差動アンプを構成するPチ
ャネル型TFTのチャネル幅は、30μmとした。ま
た、電流ミラー回路を構成するNチャネル型TFTのチ
ャネル幅は、30μmとした。なお、本実施例では、そ
れぞれのTFTのチャネル幅は、30μmであるが、1
00μm以下(好ましくは90μm以下)とすればよ
い。
【0159】本実施例のアナログバッファ回路の動作を
説明する。入力端の電位が低下した場合、差動回路の入
力側のPチャネル型TFTに定電流源の電流のほとんど
が流れ、さらに電流ミラー回路の入力にも流れる。電流
ミラー回路の出力側のTFTの数は入力側に対してn倍
となっているため、定電流源のn倍の電流を出力端子か
ら引き込むことが可能であり、出力端に接続されている
ソース信号線を高速で駆動することが可能となってい
る。入力端と出力端の電位がほぼ等しくなると、定電流
源の電流は、出力側のTFTと入力側のTFTとの分流
される。この場合、差動回路のTFTの数の比が、出力
側と入力側とで1:nであり、かつ電流ミラー回路のT
FTの数の比が、出力側と入力側とで1:nであるた
め、入力端の電位と出力端の電位はTFTの数には影響
を受けない。
【0160】なお、差動回路と電流ミラー回路とに用い
られる薄膜トランジスタの極性はそれぞれ逆の極性にな
る。本実施例例においては、差動回路においてはPチャ
ネル型の薄膜トランジスタを用い、電流ミラー回路にお
いてはNチャネル型の薄膜トランジスタを用いている
が、このP型とN型の極性を逆にしてもよい。しかし、
同極性では動作しない。
【0161】本実施例のアナログバッファ回路を有する
アクティブマトリクス型液晶表示装置は、実施例1の作
製方法に従って作製され得る。しかし、実施例1の作製
方法に限定されるわけではない。
【0162】また、作製方法において、半導体薄膜の他
結晶化を線状レーザー光によって行う場合には、本発明
のアナログバッファを用いた場合、差動回路B1〜Bn
を線状レーザーの同じパルス内に含まれるようにし、か
つ電流ミラー回路C1〜Cnを線状レーザーの同じパル
ス内に含まれるようにする。線状レーザーの同じパルス
によって多結晶化された半導体薄膜は、特性のばらつき
が少ないことが分かっている。よって、こうすることに
よって、アナログバッファ回路の特性のばらつきを更に
小さくすることができる。また、差動回路B1〜Bnお
よび電流ミラー回路C1〜Cnを線状レーザーの同じパ
ルス内に含まれるようにしてもよい。
【0163】(実施例3)
【0164】本実施例では、本発明のアナログバッファ
回路(実施例1および2を含む)をアクティブマトリク
ス型半導体表示装置(代表的には液晶表示装置)に用い
た場合の、TFTの配置についての一つの実施形態につ
いて説明する。
【0165】図9は、本発明のアナログバッファ回路を
有するアクティブマトリクス型液晶表示装置を構成する
複数のTFTを模式的に示している。901は本発明の
アナログバッファを有すゲイト信号線側駆動回路であ
り、902はソース信号線側駆動回路であり、903は
画素マトリクス回路である。904、906および90
8はTFTを構成する半導体薄膜であり、905、90
7および909はゲイト電極である。910として線状
レーザの形状が模式的に示されている。なお、図中には
矢印で線状レーザの走査方向が示されている。
【0166】なお、本実施例では、上述したように、線
状レーザの走査方向と、活性層つまりはキャリアの移動
方向が、斜めになるように(本実施例では45度となる
ように)配置されているが、斜めに配置されれば良く、
これに限定されるわけではない。なお、この場合も、差
動回路B1〜Bnを線状レーザーの同じパルス内に含ま
れるようにし、かつ電流ミラー回路C1〜Cnを線状レ
ーザーの同じパルス内に含まれるようにする。また、差
動回路B1〜Bnおよび電流ミラー回路C1〜Cnを線
状レーザーの同じパルス内に含まれるようにしてもよ
い。
【0167】また図中では、説明の便宜上、ゲイト電極
を図示しているが、実際のプロセスにおいては、半導体
薄膜をレーザ処理したのちにゲイト電極が形成されるこ
ともある(トップゲイト型の場合)。
【0168】なお、本実施例のアクティブマトリクス型
液晶表示装置の作製方法には、公知のものを用いること
もできる。例えば、 本出願人による特開平8−172
049号公報に詳しく説明されている。
【0169】以下簡単に、用いたレーザー処理について
説明する。
【0170】まず、ガラス基板上に成膜された非晶質珪
素膜を結晶化させる。本実施例に示す構成においては、
加熱により結晶化された結晶性珪素膜に対してさらに線
状のレーザ光を照射することにより、その結晶性を高め
る。
【0171】本実施例のアクティブマトリクス型液晶表
示装置の作製に用いたレーザは、KrFエキシマレーザ
(波長248nm、パルス幅30ns)である。勿論、
他のエキシマレーザ、さらには他の方式のレーザを用い
ることもできる。
【0172】レーザ光は発振器で発振され、全反射ミラ
ーを経由して増幅器で増幅され、さらに全反射ミラーを
経由して光学系に導入される。
【0173】光学系に入射する直前のレーザ光のビーム
パターンは、3×2cm2 程度の長方形を有している。こ
のレーザ光を光学系に通すことによって、長さ10〜3
0cm、幅0 .1 〜1cm程度の細長いビーム(線状ビー
ム)を得ることができる。光学系を経たレーザ光のエネ
ルギーは最大で1000mJ/ショット程度のエネルギ
ーを有している。
【0174】加工されたレーザ光を半導体薄膜が形成さ
れた基板に照射し、かつ基板を1方向に移動させること
で、基板全体に対してレーザ光を照射することができ
る。レーザ光が照射される基板が配置されるステージは
コンピュータにより制御されており線状のレーザ光に対
して直角方向に必要とする速度で動くよう設計されてい
る。このようにして、半導体薄膜の結晶化を行う。
【0175】また、画素数の増加に伴い、アナログバッ
ファに必要な電流容量は変化する。これに従い、それぞ
れを幾つの小さなアナログバッファで構成するかが異な
ってくる。
【0176】(実施例4)
【0177】実施例1〜3で述べた本発明のアナログバ
ッフを用いたアクティブマトリクス型液晶表示装置は、
高精細・高解像度のアクティブマトリクス型液晶表示装
置に十分対応でき、その画素数は、今後のATV(Ad
ovanced TV)に対応できる程に増やすことが
できる。よって、XGA以上のもの、例えば、横192
0×縦1280のような解像度を有するアクティブマト
リクス型液晶表示装置にも対応できる。
【0178】(実施例5)
【0179】また、上記実施例1〜4で述べたアクティ
ブマトリクス型の液晶表示装置は、透過型のアクティブ
マトリクス型液晶表示装置にも、反射型のアクティブマ
トリクス型液晶表示装置にも用いられ得る。また、液晶
材料にしきい値なしの反強誘電性液晶を用いることもで
きる。また、液晶材料に強誘電性液晶を用い、特殊な配
向膜を用いたり、液晶層にポリマーを混合したりするこ
とによって強誘電性液晶のメモリ効果を消去させた場合
にも対応できる。
【0180】例えば、1998, SID, "Characteristics an
d Driving Scheme of Polymer-Stabilized Monostable
FLCD Exhibiting Fast Response Time and High Contra
st Ratio with Gray-Scale Capability" by H. Furue e
t al.や、1997, SID DIGEST, 841, "A Full-Color Thre
sholdless Antiferroelectric LCD Exhibiting Wide Vi
ewing Angle with Fast Response Time" by T. Yoshida
et al.、または米国特許第5594569 号に開示された液
晶材料を用いることが可能である。
【0181】特に、無しきい値反強誘電性液晶材料や、
強誘電性液晶材料と反強誘電性液晶材料との混合液晶材
料である無しきい値反強誘電性混合液晶の中には、その
駆動電圧が±2.5V程度のものも見出されている。こ
のような低電圧駆動の無しきい値反強誘電性混合液晶を
用いた場合には、画像信号のサンプリング回路の電源電
圧を5V〜8V程度に抑えることが可能となり、比較的
LDD領域(低濃度不純物領域)の幅が小さなTFT
(例えば、0nm〜500nmまたは0nm〜200n
m)を用いる場合においても有効である。
【0182】ここで、無しきい値反強誘電性混合液晶の
印加電圧に対する光透過率の特性を示すグラフを図に示
す。なお、液晶表示装置の入射側の偏光板の透過軸は、
液晶表示装置のラビング方向にほぼ一致する無しきい値
反強誘電性混合液晶のスメクティック層の法線方向とほ
ぼ平行に設定されている。また、出射側の偏光板の透過
軸は、入射側の偏光板の透過軸に対してほぼ直角(クロ
スニコル)に設定されている。このように、無しきい値
反強誘電性混合液晶を用いると、図のような印加電圧−
透過率特性を示す階調表示を行うことが可能であること
がわかる。
【0183】また、一般に、無しきい値反強誘電性混合
液晶は自発分極が大きく、液晶自体の誘電率が高い。こ
のため、無しきい値反強誘電性混合液晶を液晶表示装置
に用いる場合には、画素に比較的大きな保持容量が必要
となってくる。よって、自発分極が小さな無しきい値反
強誘電性混合液晶を用いるのが好ましい。また、液晶表
示装置の駆動方法を、線順次駆動とすることにより、画
素への階調電圧の書き込み期間(ピクセルフィードピリ
オド)を長くし、保持容量が小くてもそれを補うことも
できる。
【0184】なお、無しきい値反強誘電性液晶を用いる
ことによって低電圧駆動が実現されるので、液晶表示装
置の低消費電力が実現される。
【0185】また、上記実施例1〜4では、表示媒体と
して液晶を用いる場合につて説明してきたが、印加電圧
に応答して光学的特性が変調され得るその他のいかなる
表示媒体を有する半導体表示装置に用いてもよい。例え
ば、エレクトロルミネセンス素子やエレクトロクロミク
ス素子などを表示媒体として用いてもよい。
【0186】また、上記実施例1〜5に用いられるTF
Tは、トップゲイト型でも良いし、逆スタガ型でも良
い。
【0187】(実施例6)
【0188】上記実施例1〜5の半導体表示装置には様
々な用途がある。本実施例では、本発明のアクティブマ
トリクス型半導体表示装置を組み込んだ半導体装置につ
いて説明する。
【0189】このような半導体装置には、ビデオカメ
ラ、スチルカメラ、プロジェクタ、ヘッドマウントディ
スプレイ、カーナビゲーション、パーソナルコンピュー
タ、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話な
ど)などが挙げられる。それらの一例を図10に示す。
【0190】図10(A)は携帯電話であり、本体10
01、音声出力部1002、音声入力部1003、半導
体表示装置1004、操作スイッチ1005、アンテナ
1006で構成される。
【0191】図10(B)はビデオカメラであり、本体
1007、半導体表示装置1008、音声入力部100
9、操作スイッチ1010、バッテリー1011、受像
部1012で構成される。
【0192】図10(C)はモバイルコンピュータであ
り、本体1013、カメラ部1014、受像部101
5、操作スイッチ1016、半導体表示装置1017で
構成される。
【0193】図10(D)はヘッドマウントディスプレ
イであり、本体1018、半導体表示装置1019、バ
ンド部1020で構成される。
【0194】図10(E)はリア型プロジェクタであ
り、1021は本体、1022は光源、1023は半導
体表示装置、1024は偏光ビームスプリッタ、102
5および1026はリフレクター、1027はスクリー
ンである。なお、リア型プロジェクタは、視聴者の見る
位置によって、本体を固定したままスクリーンの角度を
変えることができるのが好ましい。なお、半導体表示装
置723を3個(R、G、Bの光にそれぞれ対応させ
る)使用することによって、さらに高解像度・高精細の
リア型プロジェクタを実現することができる。
【0195】図10(F)はフロント型プロジェクタで
あり、本体1028、光源1029、半導体表示装置1
030、光学系1031、スクリーン1032で構成さ
れる。なお、半導体表示装置1030を3個(R、G、
Bの光にそれぞれ対応させる)使用することによって、
さらに高解像度・高精細のフロント型プロジェクタを実
現することができる。
【0196】
【発明の効果】本発明によると、アクティブマトリクス
型半導体表示装置の画像むらの大きな原因の一つであ
る、アナログバッファの特性のばらつきを最小限にする
ことができ、高画質のアクティブマトリクス型半導体表
示装置が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のアナログバッファ回路の回路構成を
示す図である。
【図2】 本発明のアナログバッファ回路の回路構成を
示す図である。
【図3】 本発明のアナログバッファ回路を有するアク
ティブマトリクス型液晶表示装置の作製工程を示す図で
ある。
【図4】 本発明のアナログバッファ回路を有するアク
ティブマトリクス型液晶表示装置の作製工程を示す図で
ある。
【図5】 本発明のアナログバッファ回路を有するアク
ティブマトリクス型液晶表示装置の作製工程を示す図で
ある。
【図6】 本発明のアナログバッファ回路を有するアク
ティブマトリクス型液晶表示装置の断面図である。
【図7】 本発明のアナログバッファ回路を有するアク
ティブマトリクス型液晶表示装置の斜視図である。
【図8】 本発明のアナログバッファ回路の回路構成を
示す図である。
【図9】 本発明のアナログバッファ回路を有するアク
ティブマトリクス型液晶表示装置を構成するTFTの配
置例を示す図である。
【図10】 本発明の半導体表示装置を有する半導体装
置の例である。
【図11】 アクティブマトリクス型液晶表示装置の概
略構成図である。
【図12】 アクティブマトリクス型液晶表示装置のソ
ース信号線側駆動回路の一例を示す図である。
【図13】 従来のアナログバッファの回路図である。
【図14】 無しきい値反強誘電性混合液晶の印加電圧
−透過率特性を示すグラフである。
【符号の説明】
A1〜An アナログバッファ回路 B1〜Bn 差動回路 C1〜C2 電流ミラー回路 101 入力端 102 出力端 103、104、105 定電流源 106 定電圧源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/336 H03F 3/45 A 5J066 29/786 3/68 5J069 H03F 3/45 H01L 29/78 627G 3/68 618G 614 Fターム(参考) 2H092 GA59 JA24 JA34 JA37 JA41 JB22 JB31 JB52 JB57 KA04 KA10 MA05 MA08 MA13 MA17 MA27 MA28 MA30 NA22 NA24 PA01 PA02 QA07 5C006 BB16 BC13 BC20 BF25 BF34 EB05 EC11 FA20 FA22 GA03 5F052 AA02 AA17 BA02 BA07 BB07 DA01 DA02 DA03 DB02 DB03 DB07 EA16 FA06 JA01 JA04 5F110 AA30 BB02 BB04 CC02 DD01 DD03 DD05 DD13 DD14 EE03 EE06 EE09 EE28 EE34 FF36 GG01 GG02 GG13 GG25 GG29 GG32 GG33 GG34 GG43 GG45 GG47 HJ01 HJ04 HJ12 HJ23 HM15 NN03 NN23 NN24 NN27 NN45 NN46 NN72 PP01 PP03 PP04 PP05 PP06 PP10 PP13 PP21 PP23 PP34 PP35 QQ11 QQ24 QQ28 5J055 AX11 BX09 CX30 DX12 DX73 DX83 EX01 EX37 EY10 EY21 EZ03 EZ04 EZ08 FX19 FX37 GX01 GX06 GX07 GX08 GX09 GX10 5J066 AA01 AA12 AA21 CA78 FA06 HA10 HA17 HA29 KA02 KA03 KA04 KA05 KA09 KA47 MA11 MA21 ND01 ND14 ND22 ND23 PD01 QA04 SA08 TA01 TA02 5J069 AA01 AA12 AA21 CA78 FA06 HA10 HA17 HA29 KA02 KA03 KA04 KA05 KA09 KA47 MA11 MA21 QA04 SA08 TA01 TA02

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力側の薄膜トランジスタと、ゲイト、ソ
    ースおよびドレインの電位がそれぞれ共通の出力側のm
    個の薄膜トランジスタと、を有する差動回路と、 入力側の薄膜トランジスタと、ゲイト、ソースおよびド
    レインの電位がそれぞれ共通の出力側のm個の薄膜トラ
    ンジスタと、を有する電流ミラー回路と、を有するアナ
    ログバッファ回路をn個有する薄膜トランジスタ回路に
    おいて、 前記n個のアナログバッファ回路のそれぞれは、配線に
    よって共通の入力端及び共通の出力端に接続されること
    を特徴とする薄膜トランジスタ回路。
  2. 【請求項2】前記n個のアナログバッファ回路の前記差
    動回路の前記入力側の薄膜トランジスタおよび出力側の
    m個の薄膜トランジスタと、 前記n個のアナログバッファ回路の前記電流ミラー回路
    の前記入力側の薄膜トランジスタおよび出力側のm個の
    薄膜トランジスタと、はそれぞれ線状パルスレーザの同
    一ショット内に配置されることを特徴とする請求項1に
    記載の薄膜トランジスタ回路。
  3. 【請求項3】前記薄膜トランジスタのキャリア移動方向
    は、前記線状パルスレーザの走査方向に対して概略45
    °であることを特徴とする請求項1または2に記載の薄
    膜トランジスタ回路。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記作動回路及び電流ミラー回路の薄膜トランジスタの
    それぞれは、 基板上に、ソース領域、チャネル領域及びドレイン領域
    を有する半導体膜と、 前記半導体膜上のゲイト絶縁膜と、 前記ゲイト絶縁膜上のゲイト電極と、を有することを特
    徴とする薄膜トランジスタ回路。
  5. 【請求項5】請求項1において、 前記作動回路及び電流ミラー回路の薄膜トランジスタの
    それぞれは、 基板上に、ソース領域、チャネル領域及びドレイン領域
    を有する半導体膜と、 前記半導体膜上のゲイト絶縁膜と、 前記ゲイト絶縁膜上のゲイト電極と、を有し、 前記チャネル領域は結晶化半導体層であることを特徴と
    する薄膜トランジスタ回路。
  6. 【請求項6】請求項1において、 前記作動回路及び電流ミラー回路の薄膜トランジスタの
    それぞれは、 基板上に、ソース領域、チャネル領域及びドレイン領域
    を有する半導体膜と、 前記半導体膜上のゲイト絶縁膜と、 前記ゲイト絶縁膜上のゲイト電極と、を有し、 前記半導体膜中の炭素濃度及び窒素濃度はいずれも5×
    1018atoms/cm3未満であり、酸素の濃度は
    1.5×1019atoms/cm3未満であることを特
    徴とする薄膜トランジスタ回路。
  7. 【請求項7】請求項1において、 前記作動回路及び電流ミラー回路の薄膜トランジスタの
    それぞれは、 基板上に、ソース領域、チャネル領域及びドレイン領域
    を有する半導体膜と、 前記半導体膜上のゲイト絶縁膜と、 前記ゲイト絶縁膜上のゲイト電極と、を有し、 前記半導体膜は、非晶質半導体膜に結晶化を助長する元
    素を添加し、その後加熱することによって結晶化された
    結晶性半導体膜であることを特徴とする薄膜トランジス
    タ回路。
  8. 【請求項8】請求項1において、 前記作動回路及び電流ミラー回路の薄膜トランジスタの
    それぞれは、 基板上に、ソース領域、チャネル領域及びドレイン領域
    を有する半導体膜と、 前記半導体膜上のゲイト絶縁膜と、 前記ゲイト絶縁膜上のゲイト電極と、を有し、 前記半導体膜は、線状レーザーを照射することによって
    結晶化された結晶性半導体膜であることを特徴とする薄
    膜トランジスタ回路。
  9. 【請求項9】画素マトリクス回路と、 ソース信号線側駆動回路と、 ゲイト信号線側駆動回路と、を備えた半導体表示装置で
    あって、 前記ソース信号線側駆動回路は、 入力側の薄膜トランジスタと、ゲイト、ソースおよびド
    レインの電位がそれぞれ共通の出力側のm個の薄膜トラ
    ンジスタと、を有する差動回路と、 入力側の薄膜トランジスタと、ゲイト、ソース、および
    ドレインの電位がそれぞれ共通のm個の出力側の薄膜ト
    ランジスタと、を有する電流ミラー回路と、を有するア
    ナログバッファ回路をn個有する薄膜トランジスタ回路
    を有し、 前記n個のアナログバッファ回路のそれぞれは、配線に
    よって共通の入力端及び共通の出力端に接続されること
    を特徴とする半導体表示装置。
  10. 【請求項10】前記n個のアナログバッファ回路の前記
    差動回路の前記入力側の薄膜トランジスタおよび出力側
    のm個の薄膜トランジスタと、 前記n個のアナログバッファ回路の前記電流ミラー回路
    の前記入力側の薄膜トランジスタおよび出力側のm個の
    薄膜トランジスタと、はそれぞれ線状パルスレーザの同
    一ショット内に配置されることを特徴とする請求項9に
    記載の半導体表示装置。
  11. 【請求項11】前記薄膜トランジスタのキャリア移動方
    向は、前記線状パルスレーザの走査方向に対して概略4
    5°であることを特徴とする請求項9または10に記載
    の半導体表示装置。
  12. 【請求項12】表示媒体として無しきい値反強誘電性混
    合液晶を用いることを特徴とする請求項9乃至11のい
    ずれか一に記載の半導体表示装置。
  13. 【請求項13】請求項9において、 前記作動回路及び電流ミラー回路の薄膜トランジスタの
    それぞれは、 基板上に、ソース領域、チャネル領域及びドレイン領域
    を有する半導体膜と、 前記半導体膜上のゲイト絶縁膜と、 前記ゲイト絶縁膜上のゲイト電極と、を有することを特
    徴とする半導体表示装置。
  14. 【請求項14】請求項9において、 前記作動回路及び電流ミラー回路の薄膜トランジスタの
    それぞれは、 基板上に、ソース領域、チャネル領域及びドレイン領域
    を有する半導体膜と、 前記半導体膜上のゲイト絶縁膜と、 前記ゲイト絶縁膜上のゲイト電極と、を有し、 前記チャネル領域は結晶化半導体層であることを特徴と
    する半導体表示装置。
  15. 【請求項15】請求項9において、 前記作動回路及び電流ミラー回路の薄膜トランジスタの
    それぞれは、 基板上に、ソース領域、チャネル領域及びドレイン領域
    を有する半導体膜と、 前記半導体膜上のゲイト絶縁膜と、 前記ゲイト絶縁膜上のゲイト電極と、を有し、 前記半導体膜中の炭素濃度及び窒素濃度はいずれも5×
    1018atoms/cm3未満であり、酸素の濃度は
    1.5×1019atoms/cm3未満であることを特
    徴とする半導体表示装置。
  16. 【請求項16】請求項9において、 前記作動回路及び電流ミラー回路の薄膜トランジスタの
    それぞれは、 基板上に、ソース領域、チャネル領域及びドレイン領域
    を有する半導体膜と、 前記半導体膜上のゲイト絶縁膜と、 前記ゲイト絶縁膜上のゲイト電極と、を有し、 前記半導体膜は、非晶質半導体膜に結晶化を助長する元
    素を添加し、その後加熱することによって結晶化された
    結晶性半導体膜であることを特徴とする半導体表示装
    置。
  17. 【請求項17】請求項9において、 前記作動回路及び電流ミラー回路の薄膜トランジスタの
    それぞれは、 基板上に、ソース領域、チャネル領域及びドレイン領域
    を有する半導体膜と、 前記半導体膜上のゲイト絶縁膜と、 前記ゲイト絶縁膜上のゲイト電極と、を有し、 前記半導体膜は、線状レーザーを照射することによって
    結晶化された結晶性半導体膜であることを特徴とする半
    導体表示装置。
  18. 【請求項18】請求項9記載の半導体表示装置を用いた
    ビデオカメラ。
  19. 【請求項19】請求項9記載の半導体表示装置を用いた
    スチルカメラ。
  20. 【請求項20】請求項9記載の半導体表示装置を用いた
    プロジェクタ。
  21. 【請求項21】請求項9記載の半導体表示装置を用いた
    ヘッドマウントディスプレイ。
  22. 【請求項22】請求項9記載の半導体表示装置を用いた
    パーソナルコンピュータ。
  23. 【請求項23】請求項9記載の半導体表示装置を用いた
    携帯電話。
  24. 【請求項24】請求項9記載の半導体表示装置を用いた
    モバイルコンピュータ。
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