JP2003309211A - 高周波用半導体装置 - Google Patents

高周波用半導体装置

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JP2003309211A
JP2003309211A JP2002116603A JP2002116603A JP2003309211A JP 2003309211 A JP2003309211 A JP 2003309211A JP 2002116603 A JP2002116603 A JP 2002116603A JP 2002116603 A JP2002116603 A JP 2002116603A JP 2003309211 A JP2003309211 A JP 2003309211A
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Japan
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signal
semiconductor device
semiconductor chip
rectangular window
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JP2002116603A
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English (en)
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Koji Ishizuka
康二 石塚
Yukio Akazawa
幸雄 赤澤
Kengo Noguchi
健吾 野口
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Anritsu Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched

Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号線の特性インピーダンスの変動を抑制し
て特性の安定化を図る。 【解決手段】 中央部に矩形窓が形成され、かつ周縁部
に沿ってパッケージピン用の複数の貫通部が形成された
基板20と、この基板の各貫通部内に設けられた複数の
パッケージピン23と、基板の上面における矩形窓位置
を含みかつ周縁部の貫通部位置を含まない部分を覆うメ
タル層24と、このメタル層の上面における矩形窓位置
を含まない部分を一様に覆う誘電体31と、メタル層の
上面における矩形窓に対応する位置に搭載され複数の信
号端子が形成された半導体チップ25と、誘電体の上面
における各信号端子の近傍位置と対応するパッケージピ
ンの近傍位置との間に形成され、一端がパッケージピン
に接続された複数の信号線路28と、半導体チップの各
信号端子と対応する信号線路とを接続する複数のワイヤ
30とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に半導体チッ
プが組込まれた半導体装置に係わり、特に、数100M
Hz以上で動作する高周波用の半導体チップが組込まれた
高周波用半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多数の信号端子を有する小型に形成され
た半導体チップにおいては、信号端子は稠密配置されて
いるので、この半導体チップを直接回路基板(PC基
板)に装着して、各信号端子に配線することができな
い。そこで、この半導体チップを一定以上の大きさを有
した半導体装置内に組込み、半導体チップの各信号端子
と、半導体装置の周縁部に沿って設けられた複数のパッ
ケージピンとを信号線(伝送線路)で接続する。そし
て、この半導体装置を回路基板(PC基板)に装着し
て、各パッケージピンに配線する。
【0003】このような構成の半導体装置において、例
えば、数100MHz以上で動作する高周波用の半導体チ
ップが組込まれた場合に最も重要なことは、半導体装置
の出力端子であるパッケージピンから半導体チップ側を
みた特性インピーダンスが例えば50Ω等の予め定めら
れた値に一致させることである。具体的には、たとえ半
導体チップの信号端子での特性インピーダンスが50Ω
であったとしても、パッケージピンでの特性インピーダ
ンスが50Ωから大きく変化する場合がある。特性イン
ピーダンスが50Ωから大きく変化すると、パッケージ
ピンから出力される高周波信号の信号レベルが大きく変
動する。
【0004】この要因は、半導体装置内における半導体
チップの信号端子からパッケージピンまでの信号線(伝
送線路)の形成時に金属パターンの加工精度により特性
インピーダンスが大きく左右されるからである。特に、
信号線(伝送線路)を通流する信号の周波数が高くなる
と、特性インピーダンスの変動が大きくなる。
【0005】また、近年、半導体チップの高速化や高出
力化に伴って、半導体チップの発熱量が増大し、半導体
チップの温度が上昇する傾向がある。したがって、半導
体装置内における半導体チップが発する熱を効率的に発
散させて、半導体チップの温度上昇を抑制する必要があ
る。
【0006】そこで、この特性インピーダンスの変動を
抑制するとともに半導体チップの温度上昇を抑制する半
導体装置が提唱されている(特許第3126503号公
報)。
【0007】図7(a)はこの提唱された半導体装置の
断面模式図であり、図7(b)はこの半導体装置を下方
から見た下面図である。セラミックからなる薄板1の中
央に穿設されたキャビティ2内に半導体チップ3が固定
されている。薄板1は導体ヴィア1aを挟んで内側と外
側とに分離されている。半導体チップ3の各信号端子か
ら出力される高周波信号はワイヤ6で内側の薄板1の上
面に放射状に形成された各内部信号線路4、導体ヴィア
1a、及び外側の薄板1の下面に放射状に形成された各
外部信号線路5を介して外部に導かれる。
【0008】図7(b)の下面図にも示すように、薄板
1の下面及び外側の薄板1の下面における各外部信号線
路5以外の部分にはグランド(接地)用メタライズ層7
が形成されている。さらに、半導体チップ3の下面に
は、この半導体チップ3で発生した熱を放熱するヒート
シンク8が取付けられている。さらに、外部からの埃や
湿気等の侵入を防止するためのキャップ9が、ニッケル
メッキのメタライズ層で形成されたシール層9aを介し
て取付られている。そして、この半導体装置を回路基板
10に取付ける場合、回路基板10の上面に形成された
凹部11内にヒートシンク8が収納されるように設定す
る。
【0009】このような半導体装置においては、図7
(b)の下面図に示すように、放射状に形成された外部
信号線路5と、この外部信号線路5と所定間隔を開けて
グランド用メタライズ層7が存在するので、外部信号線
路5はほぼ全域に亘って良好なグランデッドコプレナー
線路を形成する。その結果、この外部信号線路5の特性
インピーダンスを、その外部信号線路5のほぼ全長に亘
って50Ω等に一致させることができる。さらに、ヒー
トシンク8を設けているので、半導体チップ3で発生し
た熱を効率的に放熱できる。
【0010】図8に、特性インピーダンスの変動を抑制
するとともに半導体チップの温度上昇を抑制する別の半
導体装置の例を示す(特開平11―176986号公
報)。
【0011】基板12に形成された凹部13の中央部に
穿設された矩形窓内に、半導体チップ3が固定されてい
る。半導体チップ3の各信号端子から出力される高周波
信号はワイヤ6で凹部13の内面に放射状に形成された
信号線14を介してこの半導体装置の外部へ導かれる。
基板12の上面の半導体チップ3以外の部分には全面に
亘ってグランド層(接地層)15が形成されている。さ
らに、このグランド層15が形成された基板12の上面
全面に亘って、半導体チップ3で発生した熱を放熱する
ヒートシンク8が取付けられている。
【0012】このような半導体装置においては、グラン
ド層15が存在するので、凹部13の内面に放射状に形
成された信号線14における特性インピーダンスを例え
ば50Ωに安定化させることができる。さらに、ヒート
シンク8を設けているので、半導体チップ3で発生した
熱を効率的に放熱できる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7、
図8に示した各半導体装置においてもまだ改良すべき次
のような課題があった。
【0014】すなわち、図7に示す半導体装置において
は、ヒートシンク8が設けられているので半導体チップ
3で発生した熱を効率的に放熱することができるが、こ
のヒートシンク8は、半導体装置の下面から下方に凸設
されているので、この半導体装置を回路基板10に取付
けるために、回路基板10に凹部11を形成する必要が
あり、別途回路基板10を加工する必要がある。
【0015】さらに、薄板1は導体ヴィア1aを挟んで
内側と外側とに分離され、半導体チップ3の各信号端子
から出力される高周波信号はワイヤ6で内側の薄板1の
上面に形成された各内部信号線路4、導体ヴィア1a、
及び外側の薄板1の下面に放射状に形成された各外部信
号線路5へ導かれる。したがって、信号経路が複雑にな
り、半導体装置全体が複雑化する問題がある。また、導
体ヴィア1aでのインピーダンス整合を考慮しなければ
ならない。
【0016】一方、図8に示す半導体装置においては、
ヒートシンク8及びグランド層15が回路基板10に対
して反対側に取付けられており、ヒートシンク8及びグ
ランド層15が回路基板10と大きく離間しているの
で、このヒートシンク8及びグランド層15により、半
導体チップ3内部の雑音を低減する効果が期待できな
い。
【0017】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、ヒートシンクの機能をも有したメタル層を
採用することにより、信号線の特性インピーダンスの変
動を抑制でき、かつ半導体チップから発する熱を効率的
に回路基板側へ放熱でき、さらに装置の薄型化を図るこ
とができる高周波用半導体装置を提供することを目的と
する。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に、本発明の高周波用半導体装置は、中央部に矩形窓が
形成され、かつ周縁部に沿ってパッケージピン用の複数
の貫通部が形成された基板と、この基板の各貫通部内に
設けられた複数のパッケージピンと、基板の上面におけ
る中央部の矩形窓位置を含みかつ周縁部の貫通部位置を
含まない部分を覆うメタル層と、このメタル層の上面に
おける中央部の矩形窓位置を含まない部分を一様に覆う
所定の厚みを有した誘電体と、メタル層の上面における
矩形窓に対応する位置に搭載され、少なくとも上面に複
数の信号端子が形成された半導体チップと、誘電体の上
面における各信号端子の近傍位置と対応するパッケージ
ピンの近傍位置との間に形成され、一端が対応するパッ
ケージピンに接続された複数の信号線路と、半導体チッ
プの各信号端子と対応する信号線路とを接続する複数の
ワイヤとを備えている。
【0019】このように構成された高周波用半導体装置
においては、半導体チップは基板の中央に形成された矩
形窓内に固定され、この半導体チップの下面は基板の上
面を覆うメタル層が接触している。このメタル層の半導
体チップが接触している部分の下面は高周波用半導体装
置の下面に露出しているので、この高周波用半導体装置
を回路基板に取付けた場合に、メタル層が回路基板に当
接する。その結果、半導体チップで発熱した熱はメタル
層を介して回路基板側に効率的に放熱される。したがっ
て、このメタル層は半導体チップに対するヒートシンク
を兼ねる。
【0020】メタル層は基板の上面のほぼ全域に亘って
形成されているので、このメタル層の上面に所定の厚み
を有した誘電体を介して対向配置された信号線路の特性
インピーダンスは、この信号線路の全長に亘って例えば
50Ω等の一定値になる。したがって、この高周波用半
導体装置のパッケージピンを介して半導体チップに対し
て入出力される高周波信号の信号レベルの安定性を確保
できる。
【0021】また、メタル層は半導体チップに対するヒ
ートシンクを兼ねるので、高周波用半導体装置の小型化
を図ることができる。
【0022】また、別の発明の高周波半導体装置は、中
央部に矩形窓が形成され、かつ周縁部に沿ってパッケー
ジピン用の複数の貫通部が形成された基板と、この基板
の各貫通部内に設けられた複数のパッケージピンと、基
板の上面における中央部の矩形窓位置を含みかつ周縁部
の貫通部位置を含まない部分を覆うメタル層と、このメ
タル層の上面における中央部の矩形窓位置を含まない部
分を一様に覆う所定の厚みを有した誘電体と、メタル層
の上面における矩形窓に対応する位置に搭載され、上面
に複数の信号端子及び複数の接地端子が形成された半導
体チップと、誘電体の上面における各接地端子の近傍位
置と対応するパッケージピンの近傍位置との間に形成さ
れ、一端が対応するパッケージピンに接続された複数の
接地線路と、誘電体の上面における各信号端子の近傍位
置と対応するパッケージピンの近傍位置との間に形成さ
れ、一端が対応するパッケージピンに接続され、かつ隣
接する接地線路との間でグランデッドコプレナー線路を
形成する複数の信号線路と、半導体チップの各信号端子
及び各接地端子と対応する信号線路及び接地線路とをそ
れぞれ接続する複数のワイヤとを備えている。
【0023】このような構成の高周波半導体装置におい
ては、メタル層の上面に、所定厚みを有した誘電体を介
して対向配置された信号線路の他に、同一構成の接地線
路が形成されている。そして、互いに隣接する信号線路
と接地線路とで良好なグランデッドコプレナー線路を形
成する。信号線路と接地線路は誘電体を介してメタル層
に対向しているので、グランデッドコプレナー線路を形
成する信号線路と接地線路との間の特性インピーダンス
は、このグランデッドコプレナー線路の全長に亘って例
えば50Ω等の一定値になる。したがって、上述した発
明の高周波半導体装置とほぼ同様の作用効果を奏するこ
とが可能である。
【0024】さらに、別の発明は、上述したグランデッ
ドコプレナー線路を採用した高周波半導体装置におい
て、各接地線路とこの各接地線路に対して誘電体を介し
て対向するメタル層とは導体で接続されている。
【0025】このように、接地線路をメタル層に接続す
ることによって、高周波信号のより一層の安定性を図る
ことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
を用いて説明する。 (第1実施形態)図1は本発明の第1実施形態に係わる
高周波用半導体装置の上面図であり、図2(a)は下面
図であり、図3(a)(b)(c)は断面図である。こ
の第1実施形態の高周波用半導体装置には、グランデッ
ドコプレナー線路が組込まれている。
【0027】ほぼ正方形に形成されたプラスチック製の
基板20の中央部には矩形窓21が形成され、周縁部に
沿ってパッケージピン用の複数の方形の貫通部22が穿
設されている。この各貫通部22に導体からなるパッケ
ージピン23が封入されている。この基板20の上面に
おける矩形窓21位置を含みかつ貫通部22が形成され
た周縁部を含まない部分には導体のメタル層24が形成
されている。
【0028】図2(b)は、基板20の中央部を取り除
いた時の半導体装置の下面図である。このように、メタ
ル層24は、周縁部を除いた基板20のほぼ全面に亘っ
て形成されている。また、図2(a)、図3に示すよう
に、メタル層24は基板20の矩形窓21を介して高周
波用半導体装置の下面に露出されている。なお、基板2
0に対するメタル層24の形成はメッキ手法等で実施さ
れる。
【0029】このメタル層24の上面における矩形窓2
1に対応する位置を含まない部分には、この部分を一様
に覆う所定の厚みを有した誘電体31が形成されてい
る。
【0030】さらに、メタル層24の上面における、誘
電体31が形成されていない、矩形窓21に対応する位
置に半導体チップ25が取付けられている。この半導体
チップ25の上面の周縁に信号端子26と接地端子27
とが交互に設けられている。この信号端子26と接地端
子27は半導体チップ25の上面の全周に亘って設けら
れている。
【0031】各信号端子26とこの各信号端子26に対
応する各パッケージピン23とはワイヤ30及び信号線
路28を介して接続されている。一方、各接地端子27
と対応する各パッケージピン23とはワイヤ30及び接
地線路29を介して接続されている。なお、図1におい
ては、信号線路28及び接地線路29は、その一部しか
示していないが、半導体チップ25の上面に形成された
各信号端子26と各接地端子27から周縁の各パッケー
ジピン23に対して放射状に設けられている。
【0032】図3(a)は図1に示す高周波半導体装置
における各信号線路28に沿って切断した場合の断面図
である。メタル層24の上面に所定厚みを有した誘電体
31が存在し、この誘電体31の上面に、各信号端子2
6の近傍位置と対応するパッケージピン23の近傍位置
とを接続する前述した信号線路28が形成されている。
【0033】信号線路28の一端はワイヤ30を介して
半導体チップ25の信号端子26に接続され、信号線路
28の他端は直接パッケージピン23に接続されてい
る。なお、信号線路28及びパッケージピン23はメタ
ル層24に接していない。半導体チップ25、ワイヤ3
0、信号線路28、パッケージピン23は、外部から埃
や湿気が侵入して構成部材を劣化させるのを抑制した
り、隣接するワイヤ30どうしが接触するのを防止する
ために樹脂32で覆われている。
【0034】図3(b)は図1に示す高周波半導体装置
における各接地線路29に沿って切断した場合の断面図
である。メタル層24の上面に所定厚みを有した誘電体
31が存在し、この誘電体31の上面に、各接地端子2
7の近傍位置と対応するパッケージピン23の近傍位置
とを接続する前述した接地線路29が形成されている。
【0035】接地線路29の一端はワイヤ30を介して
半導体チップ25の接地端子27に接続され、接地線路
29の他端は直接パッケージピン23に接続されてい
る。
【0036】なお、接地線路29の一端は半導体チップ
25の接地端子27に接続されるとともにメタル層24
にも接続されている。さらに、接地線路29の他端はパ
ッケージピン23に接続されるとともにメタル層24の
縁に接続されている。また、半導体チップ25、ワイヤ
30、接地線路29、パッケージピン23は、外部から
埃や湿気が侵入して構成部材を劣化させるのを抑制した
り、隣接するワイヤ30どうしが接触するのを防止する
ために樹脂32で覆われている。
【0037】図3(c)は図1に示す高周波半導体装置
における信号線路28と接地線路29との中間部分に沿
って切断した場合の断面図である。信号線路28及び接
地線路29が形成されていないので、誘電体31の上面
が露出している。この中間部分においても、樹脂32で
覆われている。
【0038】なお、樹脂32は、高周波半導体装置の上
面を共通に覆う。なお、図示していないが、樹脂32で
覆われた高周波半導体装置の上面はケースで蓋される。
【0039】図4は、図1に示す高周波半導体装置を回
路基板(PC基板)33に装着した状態を示す断面模式
図である。この高周波半導体装置の下面に露出したメタ
ル層24の下面と回路基板33上に印刷配線された接地
導体に対して半田34を介して固定される。各パッケー
ジピン23の下面は回路基板33上に印刷配線された信
号導体に対して半田35を介して接続される。
【0040】このように構成された第1実施形態の高周
波半導体装置においては、メタル層24の上面に所定の
厚みを有した誘電体31を介して対向配置された信号線
路28と、同じくメタル層24の上面に所定の厚みを有
した誘電体31を介して対向配置された接地線路29と
が、図1に示すように、所定間隔を有して交互に形成さ
れている。したがって、互いに隣接する信号線路28と
接地線路29とで良好なグランデッドコプレナー線路を
形成する。
【0041】信号線路28と接地線路29とはそれぞれ
誘電体31を介して基板20の上面を共通に覆うメタル
層24に対向しているので、グランデッドコプレナー線
路を形成する信号線路28と接地線路29との間の特性
インピーダンスは、このグランデッドコプレナー線路の
全長に亘ってほぼ一定値になる。具体的には、信号線路
28と接地線路29との下方に位置するメタル層24の
厚み、誘電体31の厚み、信号線路28と接地線路29
との間隔、信号線路28と接地線路29の幅等をエッチ
ングにより又はメッキ厚さにより調整して、信号線路2
8と接地線路29との間の特性インピーダンスを50Ω
等に設定させている。
【0042】なお、メタル層24の上面を覆う誘電体3
1として、低誘電率の有機材料を使用することで、誘電
損失を低減でき、より高周波の信号をこの高周波用半導
体装置に入出力することが可能となる。
【0043】このように、信号線路28と接地線路29
との下方にメタル層24を配設することによって、信号
線路28と接地線路29との間の特性インピーダンスは
外部からの影響をうけることなく、高い精度で一定値に
維持できる。
【0044】さらに、この第1実施形態の高周波用半導
体装置においては、各接地線路29と、この各接地線路
29に対して誘電体31を介して対向するメタル層24
とは導体で接続されているので、高周波信号のより一層
の安定性を図ることができる。
【0045】さらに、基板20のほぼ全面を覆うメタル
層24は、半導体チップ25内部の不要な雑音を外部に
除去できるとともに、接地線路29で発生する雑音を外
部に除去できる。
【0046】また、半導体チップ25の下面は基板20
の上面を覆うメタル層24が接触している。このメタル
層24の半導体チップ25が接触している部分の下面は
高周波用半導体装置の下面に露出しているので、図4に
示すように、この高周波用半導体装置を回路基板33に
取付けた場合に、メタル層24が回路基板33に当接す
る。その結果、半導体チップ25で発熱した熱はメタル
層24を介して回路基板33側に効率的に放熱される。
【0047】したがって、このメタル層24は半導体チ
ップ25に対するヒートシンクを兼ねるので、ヒートシ
ンクを別途設けた図7、図8に示す従来の半導体装置に
比較して、高周波用半導体装置の小型化を図ることがで
きる。
【0048】(第2実施形態)図5は本発明の第2実施
形態に係わる高周波用半導体装置の上面図であり、図6
(a)(b)は断面図である。なお、図1、図3(a)
(b)(c)に示す第1実施形態の高周波用半導体装置
と同一部分には同一符号を付して重複する部分の詳細説
明を省略する。この第2実施形態の高周波用半導体装置
には、マイクロストリップ線路が組込まれている。
【0049】この第2実施形態の高周波用半導体装置に
組込まれる半導体チップ25aにおいては、上面に複数
の信号端子26が所定間隔を開けて全周に亘って配列さ
れている。したがって、基板20の周縁部に配設された
大部分のパッケージピンは信号端子26に対応するパッ
ケージピン23である。
【0050】各信号端子26と対応する各パッケージピ
ン23とはワイヤ30及び信号線路28を介して接続さ
れている。
【0051】図6(a)は図5に示す第2実施形態の高
周波半導体装置における各信号線路28に沿って切断し
た場合の断面図である。この断面図は、図3(a)に示
した第1実施形態の高周波半導体装置における各信号線
路28に沿って切断した場合の断面図と同一であるの
で、説明を省略する。
【0052】図6(b)は図5に示す第2実施形態の高
周波半導体装置における信号線路28及び対応するパッ
ケージピン23以外の部分を切断した場合の断面図であ
る。信号線路28が形成されていないので、誘電体31
の上面が露出している。
【0053】このように構成された第2実施形態の高周
波半導体装置においては、半導体チップ25aの各信号
端子26と周縁部の対応する各パッケージピン23とを
接続する信号線路28は、自己の信号線路28と誘電体
31を挟んで対向する、接地端子27に接続されたメタ
ル層24との間で、良好なマイクロストリップ線路を構
成する。この場合、対向するメタル層24は、高周波半
導体装置の基板20全体を覆うので、信号線路28の特
性インピーダンスは大きく変動しない。
【0054】したがって、この信号線路28の特性イン
ピーダンスは、このマイクロストリップ線路の全長に亘
ってほぼ一定値になる。具体的には、信号線路28の下
方に位置するメタル層24の厚み、誘電体31の厚み、
信号線路28とメタル層24との間隔、信号線路28の
幅等をエッチングにより又はメッキ厚さにより調整し
て、信号線路28の特性インピーダンスを50Ω等に設
定させている。
【0055】したがって、この第2実施形態の高周波用
半導体装置のパッケージピン23を介して半導体チップ
25aに対して入出力される高周波信号の信号レベルの
安定性を確保できる。
【0056】また、前述した第1実施形態の高周波用半
導体装置と同様に、メタル層24は半導体チップ25a
に対するヒートシンクを兼ねるので、高周波用半導体装
置の小型化を図ることができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の高周波用
半導体装置においては、ほぼ装置全体を覆う基板の上面
に形成されたメタル層に対して、半導体チップで発生し
た熱を放熱するヒートシンクの機能をも付加している。
したがって、メタル層の存在により信号線の特性インピ
ーダンスの変動を抑制でき、かつ半導体チップから発す
る熱を効率的に回路基板側へ放熱でき、さらに半導体装
置の薄型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係わる高周波用半導体
装置の上面図
【図2】同第1実施形態の高周波用半導体装置の下面図
及び基板中央部を取り除いた時の下面図
【図3】同第1実施形態の高周波用半導体装置の断面図
【図4】同第1実施形態の高周波用半導体装置を回路基
板に装着した状態を示す断面図
【図5】本発明の第2実施形態に係わる高周波用半導体
装置の上面図
【図6】同第2実施形態の高周波用半導体装置の断面図
【図7】従来の半導体装置の断面図及び下面図
【図8】別の従来の半導体装置の断面図
【符号の説明】
20…基板 21…矩形窓 22…貫通部 23…パッケージピン 24…メタル層 25、25a…半導体チップ 26…信号端子 27…接地端子 28…信号線路 29…接地線路 30…ワイヤ 31…誘電体 32…樹脂 33…回路基板 34…半田
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野口 健吾 神奈川県相模原市相模大野8丁目10番6号 株式会社ファイ・マイクロテック内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に矩形窓が形成され、かつ周縁部
    に沿ってパッケージピン用の複数の貫通部が形成された
    基板(20)と、 この基板の各貫通部内に設けられた複数のパッケージピ
    ン(23)と、 前記基板の上面における前記中央部の矩形窓位置を含み
    かつ周縁部の貫通部位置を含まない部分を覆うメタル層
    (24)と、 このメタル層の上面における前記中央部の矩形窓位置を
    含まない部分を一様に覆う所定の厚みを有した誘電体
    (31)と、 前記メタル層の上面における前記矩形窓に対応する位置
    に搭載され、少なくとも上面に複数の信号端子(26)
    が形成された半導体チップ(25、25a)と、 前記誘電体の上面における前記各信号端子の近傍位置と
    対応するパッケージピンの近傍位置との間に形成され、
    一端が前記対応するパッケージピンに接続された複数の
    信号線路(28)と、 前記半導体チップの各信号端子と対応する信号線路とを
    接続する複数のワイヤ(30)とを備えた高周波用半導
    体装置。
  2. 【請求項2】 中央部に矩形窓が形成され、かつ周縁部
    に沿ってパッケージピン用の複数の貫通部が形成された
    基板(20)と、 この基板の各貫通部内に設けられた複数のパッケージピ
    ン(23)と、 前記基板の上面における前記中央部の矩形窓位置を含み
    かつ周縁部の貫通部位置を含まない部分を覆うメタル層
    (24)と、 このメタル層の上面における前記中央部の矩形窓位置を
    含まない部分を一様に覆う所定の厚みを有した誘電体
    (31)と、 前記メタル層の上面における前記矩形窓に対応する位置
    に搭載され、上面に複数の信号端子(26)及び複数の
    接地端子(27)が形成された半導体チップ(25)
    と、 前記誘電体の上面における前記各接地端子の近傍位置と
    対応するパッケージピンの近傍位置との間に形成され、
    一端が前記対応するパッケージピンに接続された複数の
    接地線路(29)と、 前記誘電体の上面における前記各信号端子の近傍位置と
    対応するパッケージピンの近傍位置との間に形成され、
    一端が前記対応するパッケージピンに接続され、かつ隣
    接する接地線路との間でグランデッドコプレナー線路を
    形成する複数の信号線路(28)と、 前記半導体チップの各信号端子及び各接地端子と対応す
    る信号線路及び接地線路とをそれぞれ接続する複数のワ
    イヤ(30)とを備えた高周波用半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記各接地線路とこの各接地線路に対し
    て誘電体を介して対向するメタル層とを導体で接続した
    ことを特徴とする請求項2記載の高周波用半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010177710A (ja) * 2010-05-17 2010-08-12 Fuji Electric Systems Co Ltd 半導体装置

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JP2010177710A (ja) * 2010-05-17 2010-08-12 Fuji Electric Systems Co Ltd 半導体装置

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