JP2003309032A - セラミック積層型電子部品の製造方法 - Google Patents
セラミック積層型電子部品の製造方法Info
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Abstract
気的に接続される回路パターンの接合密着性の信頼性が
高い電子部品を連続的に大量に製造できる製造方法を提
供することを目的とする。 【解決手段】 セラミックグリーンシートおよびキャリ
アフィルムを貫通するようにビアホールとなる孔を設け
る際、前記セラミックグリーンシートと前記キャリアフ
ィルムの接合面にて、ビアホールの周辺部に低密着強度
面を有する領域を設けた。
Description
に用いられ、特にノイズ部品として好適なセラミック積
層型電子部品の製造方法に関するものである。
体ビアホールを形成し、グリーンシート上の内部導体と
を複数枚接合、積層し燒結体とした電子部品が小型、薄
型化された電子機器に数多く使用されている。
は、たとえば、次のように製造されている。
ャリアフィルム上にセラミックグリーンシートが形成さ
れる。次にセラミックグリーンシート及び、キャリアフ
ィルムを貫通するようにパンチまたは、レーザー等によ
りビアとなるホール(孔)が設けられる。
フィルム側から、セラミックグリーンシートのビアホー
ルに導体ペーストを充填し、乾燥される。
リーン印刷法、またはメッキ転写法により回路パターン
が形成される。その後、回路パターンが形成されたセラ
ミックグリーンシート上に、ビアホールに導体ペースト
を充填し、キャリアフィルムを剥がしたセラミックグリ
ーンシートを積層し、さらに前記ビアホールが形成され
ているセラミックグリーンシート上に回路パターンを形
成して、回路パターンとビアホールが電気的に接続され
るようにする。
ックグリーンシートからなる積層体は、所望の形状に切
断され、焼成後、外部電極が形成され、セラミック積層
型電子部品が得られる。
に示すように、ビアホール64に導体ペーストを充填
し、乾燥後セラミックグリーンシート61からキャリア
フィルム62を剥離する際に、キャリアフィルム62内
のビアホール壁面に乾燥固着した導体63により、セラ
ミックグリーンシート61内に充填された導体63の一
部がキャリアフィルム62といっしょに取り除かれ、回
路パターンとの電気的な導通ができなくなるという問題
点がある。
方法の構成を改善した次のような従来の技術(特開平7
−221446号公報)が提案されている。
ンシート上に導体シートを形成し、パンチにより導体シ
ート側から、導体シートとセラミックグリーンシートを
打ち抜き、打ち抜いた導体片をセラミックグリーンシー
ト内に埋め込むというものである。
構成では、導体シートは、パンチ径よりも大きく設計さ
れるので、打ち抜いた残りの導体シートがセラミックグ
リーンシート上に残存することになり、その除去に時間
がかかり、また除去中にセラミックグリーンシートを破
損するという問題点があった。さらには、残存する導体
シートがセラミックグリーンシート上に形成される回路
パターンと接触し短絡するという問題点もあった。
するもので、導体ビアホールによる回路パターンとの接
合部の信頼性の高いセラミック積層型電子部品の製造方
法を提供することを目的としている。
に、セラミックグリーンシートおよびキャリアフィルム
を貫通するようにビアホールとなる孔を設ける際、前記
セラミックグリーンシートと前記キャリアフィルムの接
合面にて、ビアホールの周辺部に低密着強度面の領域を
設けた。
フィルム上に第1のセラミックグリーンシートを設ける
第1の工程と、前記第1のセラミックグリーンシートに
導体パターンを設ける第2の工程と、前記第1のセラミ
ックグリーンシートおよび前記キャリアフィルムを貫通
するようにビアホールとなる孔をダイスとパンチで設け
る際、前記ビアホールの周辺部に前記第1のセラミック
グリーンシートと前記キャリアテープとの密着強度が他
の部分より小さな低密着強度面を有する領域を設ける第
3の工程と、第2のセラミックグリーンシートに導体を
設けたビアホールを形成する第4の工程と、前記第2の
セラミックグリーンシートの両主面上にぞれぞれ前記第
1のセラミックグリーンシートを積層すると共に、前記
第1のセラミックグリーンシート上に第3のセラミック
グリーンシートを積層させる第5の工程と、積層した積
層体を所定の寸法に切断するとともに焼成する第6の工
程とを備えたセラミック積層型電子部品の製造方法とす
ることで簡便な工程により、導体ビアホールと導体ビア
ホールを介して電気的に接続される回路パターンの接合
密着性の信頼性が高い電子部品を連続的に大量に製造で
きるという作用を有する。
対して低密着強度面の径は1.05倍から4.0倍以下
としたことを特徴とする請求項1記載のセラミック積層
型電子部品の製造方法とすることで、確実に破損等を防
止できる。
を図面を参照しながら説明する。
ブチラール等の樹脂とフタール酸系の可塑剤等と酢酸ブ
チル等の溶剤とを溶解させたビークルとセラミック粉末
であるNi、Zn、Cu、系等のフェライト粉末とを混
練してなる磁性体スラリーをPET等のキャリアフィル
ムの上面にドクターブレード法等のシート成形方法によ
り塗布し、その後連続して乾燥を行い、厚み75μmの
キャリアフィルム12上に厚み100μmのフェライト
グリーンシート11が形成される。
前記フェライトグリーンシート11にスクリーン印刷、
またはメッキ転写により導電部材として銀からなる導体
パターン51を形成する。
ようにフェライトグリーンシート11、及びキャリアフ
ィルム12を貫通するようにビアホール64となる孔を
パンチング法(ピン径100μm、ダイ径110μm)
により設けたフェライトグリーンシート21を作製し
た。
11、及びキャリアフィルム12を貫通するようにビア
ホール64となる孔を形成させたフェライトグリーンシ
ート21とキャリアフィルム62の断面図、図3は、キ
ャリアフィルム62面から見た平面図である。
辺部の上記フェライトグリーンシート21とキャリアフ
ィルム62面に低密着強度面の領域31が形成されてい
ることがわかる。この低密着強度面はフェライトグリー
ンシート21とキャリアフィルム62との間に僅かな隙
間があるかあるいは他の部分よりも密着強度が低い面で
ある。
このフェライトグリーンシート21に銀の導体ペースト
をスクリーン印刷法によりキャリアフィルム62面から
充填し、その後130℃にて10分乾燥して、導体63
のビアホール64を設けたフェライトグリーンシート4
2を作製した。ここで、乾燥した導体63は、キャリア
フィルム62の非接合面の領域から生じるスプリングバ
ック効果によりフェライトグリーンシート42とキャリ
アフィルム62面の接合面に位置する導体周辺部にマイ
クロクラック43が発生し、次の工程(第5の工程)に
て上記フェライトグリーンシート42から上記キャリア
フィルム62を剥離する際、充填された導体63がキャ
リアフィルム62といっしょに取り除かれることがなく
充填され、フェライトグリーンシート42内に充分に残
存する。
る孔径を1とした場合、に対し、1.05倍以上が望ま
しく、好ましくは、1.10倍以上が望ましい。1.0
5倍以下ではフィルムのスプリングバックの効果が弱く
導体周辺部にマイクロクラック43が発生せず、フェラ
イトグリーンシート42からキャリアフィルム62を剥
離する際、充填された導体がフィルムといっしょに取り
除かれ、好ましくない。
となる孔の周辺部に接合面が無くなる可能性があるが、
フェライトグリーンシート21とキャリアフィルム62
が剥離し、孔の位置がずれなければ問題ない。
には孔径を1としたときに、低密着強度面は略円形でそ
の径は1.05〜4.00倍とすることが剥離性などの
面で好ましい。実際には、ビアホールの直径が50μm
〜150μmの場合には、低密着強度面の直径は、5
2.5μm〜600μmである。
るには、ダイスの大きさ,パンチの大きさ,シートなど
の厚さなどを適宜変更することで容易に実現できる。
の材質には特に関係なく、PETフィルム、ポリフェニ
ルサルファイドフィルム等、同様の効果が得られた。
作製されたそれぞれのフェライトグリーンシートを図5
に示すように積層した。なお、図5において、前記した
図に示す要件と重複するものについての説明は省略す
る。
体を所定の寸法に切断し、前記切断した積層体を880
℃で3時間焼成した。なお焼成温度としては、800℃
〜1200℃の範囲とすることが好ましい。
ターンと導通するように銀を主成分とする外部電極を設
け、焼き付けた。
電極を覆うようにニッケルースズめっき、半田めっき等
を施して外部電極を多層構造にして、所望のセラミック
積層型電子部品が得られた。
ック粉末と樹脂バインダーからなるセラミックグリーン
シートを設ける第1の工程と、前記セラミックグリーン
シートにスクリーン印刷、またはメッキ転写により導電
部材による導体パターンを設ける第2の工程と、前記セ
ラミックグリーンシートおよび前記キャリアフィルムを
貫通するようにビアホールとなる孔を設ける際、前記セ
ラミックグリーンシートと前記キャリアフィルムの接合
面にて、ビアホールの周辺部に非接合面を有する領域を
設ける第3の工程と、前記導体パターンを複数枚電気的
に接続させる導体ビアホールを設ける第4の工程と、セ
ラミックグリーンシートと、導体パターンを設けたセラ
ミックグリーンシートおよび導体ビアホールを形成した
セラミックグリーンシートを圧着積層させる第5の工程
と、圧着積層した積層体を所定の寸法に切断し、前記切
断した積層体を800℃〜1200℃にて焼成する第6
の工程と、導体パターンと導通する外部電極を設ける第
7の工程と、前記外部電極を多層構造にする第8の工程
とを備えた電子部品の製造方法とすることで簡便な工程
により、導体ビアホールと導体ビアホールを介して電気
的に接続される回路パターンの接合密着性の信頼性が高
い電子部品を連続的に大量に製造できた。
たセラミックグリーンシートとキャリアフィルムの断面
図
ールを作製したセラミックグリーンシートとキャリアフ
ィルムの断面図
ールを作製したセラミックグリーンシートとキャリアフ
ィルムの平面図
ールに導体を充填したセラミックグリーンシートとキャ
リアフィルムの断面図
ックグリーンシートを圧着積層した解体図
たセラミックグリーンシートとキャリアフィルムの断面
図
設けたビアホール
Claims (2)
- 【請求項1】キャリアフィルム上に第1のセラミックグ
リーンシートを設ける第1の工程と、前記第1のセラミ
ックグリーンシートに導体パターンを設ける第2の工程
と、前記第1のセラミックグリーンシートおよび前記キ
ャリアフィルムを貫通するようにビアホールとなる孔を
ダイスとパンチで設ける際、前記ビアホールの周辺部に
前記第1のセラミックグリーンシートと前記キャリアテ
ープとの密着強度が他の部分より小さな低密着強度面を
有する領域を設ける第3の工程と、第2のセラミックグ
リーンシートに導体を設けたビアホールを形成する第4
の工程と、前記第2のセラミックグリーンシートの両主
面上にそれぞれ前記第1のセラミックグリーンシートを
積層すると共に、前記第1のセラミックグリーンシート
上に第3のセラミックグリーンシートを積層させる第5
の工程と、積層した積層体を所定の寸法に切断するとと
もに焼成する第6の工程とを備えたことを特徴とするセ
ラミック積層型電子部品の製造方法。 - 【請求項2】ビアホールの径に対して低密着強度面の径
は1.05倍から4.0倍以下としたことを特徴とする
請求項1記載のセラミック積層型電子部品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002112988A JP2003309032A (ja) | 2002-04-16 | 2002-04-16 | セラミック積層型電子部品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002112988A JP2003309032A (ja) | 2002-04-16 | 2002-04-16 | セラミック積層型電子部品の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003309032A true JP2003309032A (ja) | 2003-10-31 |
Family
ID=29395298
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002112988A Pending JP2003309032A (ja) | 2002-04-16 | 2002-04-16 | セラミック積層型電子部品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003309032A (ja) |
-
2002
- 2002-04-16 JP JP2002112988A patent/JP2003309032A/ja active Pending
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