JP2003308002A - 運転訓練シミュレータ装置 - Google Patents
運転訓練シミュレータ装置Info
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Abstract
させるのみで、実際のプラント設備において生じる様々
な状況を正確に再現することが困難である。 【解決手段】 各種効果音を予め記憶させた効果音デー
タ記憶部6と、訓練員の操作により変化する物理量に応
じてフィルタをかける周波数成分を決定する主計算機2
と、この主計算機2の計算結果に基づいて前記記憶装置
に記憶された各種効果音の周波数成分にフィルタをかけ
て出力、および前記変化する物理量に応じて生じる現象
の効果音をリアルタイムに合成して出力する機能とを有
する再生用計算機3と、この再生用計算機3で計算した
音を出力するスピーカ5とを設け、訓練員の操作による
物理量の変化を効果音に反映させて臨場感の高い訓練が
行えるようにする。
Description
設備等のプラント設備における運転操作を訓練するため
の運転訓練シミュレータ装置に関するものである。
備のようなプラント設備(この明細書では、ポンプ操作
のみのような小さなプラント設備も含む)における運転
操作を訓練するために、運転訓練シミュレータ装置が用
いられている。この運転訓練シミュレータ装置では、実
際のプラント設備を運転操作する前に同様の操作を疑似
体験することによって、実際の運転時における複雑な操
作を予め訓練するものである。近年のプラント設備にお
いては複雑な操作が伴うことが多く、様々な運転訓練シ
ミュレータが開発されている。
−282220号公報記載の発明には、天候状況によっ
て変化する模擬音と、ゲート操作に伴うゲート動作音、
ゲート放流音を出力し、ダム管理上に近い臨場感、緊張
感を与え、効果的な訓練を実現するダム操作訓練用シミ
ュレータが記載されている(従来例1)。
591号公報記載の発明には、シミュレータ装置に対す
るシミュレーション結果をCRT表示器に表示する際
に、CRTの表示内容に関係する音声を出力する音響模
擬方式が記載されている(従来例2)。
載の発明には、実際の操作盤を操作するのと同様な臨場
感を与える静止画と動画と音声の情報を訓練生に与える
プラントの運転訓練用シミュレータが記載されている
(従来例3)。
の発明には、訓練イベントに関連する機器の状況を示す
画像を表示装置に表示し、かつ機器の状態を示す効果音
を発音装置によって発音させる訓練シミュレータが記載
されている(従来例4)。
来例1は、ゲート操作等のスイッチ情報を接点情報に変
換し、その接点情報に基づいて予め設定されている模擬
音と音量レベルを選択して出力するものであり、操作に
よって出力される模擬音の組合わせは決まり、実際の操
作に応じた臨場感を得ることは困難である。
の操作にともない、予め用意されたある特定の効果音を
選択的に再生させるのみであり、実際の操作に応じた臨
場感を得ることは困難である。
のON/OFFを見て予め用意された効果音を所定の音
量で再生させるのみであり、出力がON/OFFのみで
ある。そのため、実際のプラント設備を運転している時
に生じる様々な状況(音の変化)を正確に再現すること
はできず、最適な操作を訓練するための運転訓練シミュ
レータ装置としては十分な効果を得ることが困難であ
る。
するために、本願発明は、プラント設備に応じた各種効
果音を予め記憶させた記憶装置と、訓練員の操作により
変化する物理量に応じてフィルタをかける周波数成分を
決定する主計算機能と、該主計算機能の計算結果に基づ
いて前記記憶装置に記憶された各種効果音の周波数成分
にフィルタをかけて出力、および前記変化する物理量に
応じて生じる現象の効果音をリアルタイムに合成して出
力する再生用計算機能を具備した計算機と、該計算機で
計算した音を出力する出力装置と、を設けている。この
ように構成することにより、訓練員の操作に応じて計算
された物理量に応じて出力される効果音を変化させ、し
かも、この変化する物理量に応じて生じる現象の効果音
をリアルタイムに合成(重ね合せ)して出力することが
できる。これにより、訓練員の操作による物理量の変化
が効果音の再生スピードや音量に反映されて、臨場感の
高い訓練が可能となる。
状態の検出と、該機器動作状態から物理量を計算して各
種効果音にフィルタをかける周波数成分を決定する主計
算機と、該主計算機の計算結果に基づいて各種効果音の
出力周波数成分を決定するとともに、各種効果音を合成
する再生用計算機とで構成すれば、訓練員の操作から各
種効果音にフィルタをかける周波数成分の計算と、この
計算結果に基づいて各種効果音の出力周波数成分や合成
を行う計算とを別々の計算機で行うことにより、個々の
計算機のプログラムを簡略化したり、別々の場所に計算
機を設置して様々な運転訓練シミュレータ装置に適用さ
せることができる。
スを予め記憶装置に記憶させ、該音声アナウンスを出力
する機能を前記再生用計算機に付加すれば、訓練員の操
作に対して音声アナウンスで注意を促すことができるの
で、操作の早期修得も可能となる。
前記記憶装置に記憶した音声アナウンスから適切な音声
アナウンスを出力して訓練員に指示する指示手段を設け
れば、訓練員の操作に対して適切な音声アナウンスで対
応することができる。
面に基づいて説明する。図1は本願発明の一実施形態を
示す運転訓練シミュレータ装置の構成図であり、図2は
同運転訓練シミュレータ装置における効果音のフィルタ
操作を説明するための模式図、図3は同運転訓練シミュ
レータ装置における効果音の合成操作を説明するための
模式図である。この実施形態では、プラント設備の一例
として、オイルタンカー船の操船設備における運転操作
を訓練するための運転訓練シミュレータ装置を例に説明
する。
ータ装置1には、主計算機2と、再生用計算機3(記憶
装置、音響合成装置含む)と、音声指示CRT4と、ス
ピーカ5とが設けられている。この再生用計算機3の記
憶装置には効果音データ記憶部6および音声アナウンス
データ記憶部7があり、これら効果音データ記憶部6と
音声アナウンスデータ記憶部7に、各種効果音データお
よび音声アナウンスデータが予め記憶されている。効果
音データはプラント設備に応じて決定されるが、例え
ば、荷役用ポンプ音、キャビテーション音、水撃音等で
ある。音声アナウンスデータとしては、「ポンプ音が異
常です」等の操作機器には表れない異常の告知、「回転
数を下げてください」等の指示アナウンス等である。こ
れら各種効果音データは実機動作音を録音したもので
も、人工的に作成したものでもよい。前記スピーカ5が
出力装置である。
る運転操作を訓練するための運転訓練シミュレータ装置
を例にしているため、操船のためのコンソール8が設け
られている。このコンソール8には、実際の操船を行う
ための操作レバーや操作ボタン等が設けられており、訓
練員9の入力操作によって信号が入力されるように構成
されている。この訓練員9の入力操作としては、例え
ば、荷役用のポンプを起動するスイッチ操作や、ポンプ
回転数制御等の操作がある。
て物理式に則した数式モデルより物理量の計算が行わ
れ、その結果から必要な値、機器の動作状態が再生用計
算機3に送信される。
は、訓練員の操作により物理量がある一定の範囲にある
場合、割り当てられた効果音の再生フラグをONとす
る。再生フラグがONとなった効果音は、記憶されてい
る効果音を物理量の変化に応じて、特定の範囲の周波数
成分にフィルタをかけて出力する。このフィルタをかけ
る方法としては、基準となる効果音に訓練員の機器操作
によって変化する物理量の変化(例えば、スイッチのO
N/OFF、レバーの移動等)に応じて、特定の周波数
成分にフィルタをかけて出力することにより、訓練員の
操作を動的に効果音へ反映させるようにしている。例え
ば、フィルタをかける周波数=f(物理量)とするよう
な方法である。
がポンプの回転数制御を行う操作レバーの傾転であれ
ば、傾転方向と角度から操作量を計算し、その計算結果
からポンプの回転数を計算し、その回転数に応じて基準
となる効果音にフィルタをかけて、大きくしたり小さく
した効果音を出力する(図2:詳細は後述)。また、状
況によっては効果音の再生スピードを早くしたり遅くし
て、訓練員9の操作による物理量の変化を常に計算で反
映させている。この効果音へのフィルタとしては、音質
変化、音量変化、再生スピードの変化等がある。この処
理はソフトウェアもしくは専用機器にて行うことができ
る。
4が設けられており、この音声指示CRT4から指示が
出力されると、音声アナウンスデータの再生フラグがO
Nとなる。この再生フラグがONになると、割り当てら
れた音声アナウンスデータが出力される。この音声アナ
ウンスデータも再生用計算機3によって処理されてお
り、音声アナウンスデータ記憶部7に記憶されているデ
ータから割り当てられたデータが再生される。
Nとなった場合は再生用計算機3で効果音が重ね合わさ
れて出力される(図3:詳細は後述)。この処理もソフ
トウェアもしくは専用機器にて行われる。
した場合の具体的な作用を説明する。コンソール8への
訓練員9の入力操作として、荷役用のポンプの起動を行
った場合を説明する。これにともない、シミュレータ主
計算機2から荷役用ポンプの起動信号が再生用計算機3
に送られる。
より所定(ポンプ再生音)の再生フラグがONとなる。
この再生用計算機3は音響合成装置(ソフトウェアにて
行う)も兼ねており、再生フラグがONになると、ポン
プの回転数によってフィルタをかける周波数成分の範囲
を決定し、基準となる効果音(例えば、実機の動作音を
録音した基準波形のもの)にフィルタをかけた後、出力
される。
と、小さい場合とで波形を異ならせる例を示している。
例えば、回転数が大きい場合には、音の大きさ(通常
「デシベル」)を大きくするとともに、音の高さ(通常
「ヘルツ」)を高くし、回転数が小さい場合には、音の
大きさ(通常「デシベル」)を小さくするとともに、音
の高さ(通常「ヘルツ」)を低くする。このように訓練
員の操作によって変化する物理量からポンプの回転数を
計算し、その回転数に応じて基準となる効果音にフィル
タをかけて、大きくしたり小さくした効果音を出力する
ことにより、訓練員の操作量に応じて変化する臨場感が
得られるようにしている。これらの波形は一例であり、
使用条件に応じてフィルタのかけかたを適宜決定すれば
よい。
は、ポンプの回転数によってリアルタイムに変化する。
例えば、図3の上段に示すように、訓練員が起動した荷
役ポンプ動作中に、訓練員の操作により物理量が増加し
てポンプキャビテーション現象の範囲に入ると、中段に
示すようにキャビテーション時の効果音再生フラグがO
Nとなる。
成したもの)は、例えば、NPSH曲線から度合を算出
することでフィルタをかける周波数成分の範囲を決定
し、フィルタをかけた後、出力される。この時、下段に
示すように、荷役用ポンプの効果音にキャビテーション
の効果音がリアルタイムで重ね合わされて出力される。
により物理量がキャビテーション現象の範囲外となる
と、中段に示すように、キャビテーションの効果音再生
フラグがOFFとなり、荷役用ポンプの動作音のみが出
力される。
ように、荷役用ポンプの効果音にキャビテーションの効
果音が重ね合わされた状態から荷役用ポンプの効果音の
みへリアルタイムで変更される。
物理量(ポンプ回転数)によって生じる現象(キャビテ
ーション)の効果音をリアルタイムに合成して出力して
いる。図3の横軸は時間の経過を示している。なお、こ
の例ではキャビテーションの効果音のみで説明したが、
ポンプ回転数の変化により、例えば、回転数が上昇した
時には高周波音を出して、回転数が下がると高周波音を
消すような制御も同時に行われる。この時、その他の効
果音を重ね合わせて音色を変化させてもよい。
4を設けることにより、訓練員が臨場感を持ちながら訓
練している時に、誤操作があった場合にはインストラク
ター等から適切な警告指示を同時に行えるようにしてい
る。つまり、前記したように状況が逐次変化している状
態でも、効果音出力中に音声指示CRT4より音声アナ
ウンスデータ出力の指示がなされると、効果音に音声ア
ナウンスデータが重ね合わされて出力される。このよう
に、実際のプラント設備を操作しているような臨場感を
保ち、同時に誤操作に対して即座に対応することを可能
とする。これにより、短期間で充実した訓練を行うこと
が可能となる。
装置1によれば、シミュレータでの機器の操作によって
変化する物理量の変化にともない、基準となる効果音の
特定の周波数成分にフィルタをかけて出力することを可
能とし、訓練員の操作を動的に効果音へ反映させること
ができる。また、同時に、訓練員の操作によって生じる
物理量の変化に応じて生じる現象の効果音をリアルタイ
ムに合成したり、複数の効果音および音声アナウンスデ
ータを同時に出力することを可能とすることにより、音
響による臨場感の高い訓練や、訓練員の適切な判断の助
言を同時に行うことが可能となる。
化に応じて出力する効果音の周波数を変化させているた
め、訓練の過程によって変化する操作が効果音にリアル
タイムに反映されて、実際にプラント設備を操作してい
るような緊張感を持ちながら臨場感の高い訓練が可能と
なる。
の荷役設備のプラントにおける運転訓練シミュレータ装
置1を例に説明したが、このような運転訓練シミュレー
タ装置1は他のプラント設備においても採用することが
でき、各種プラントの運転訓練シミュレータとしての応
用範囲は広い。
の音の変化や、その変化による放出水音の変化や、訓練
員が行うゲート開閉音等が合成されて出力され、訓練員
が操作を誤ると放出水音の音量上昇や音質を変化させ、
正常操作により定常運転状態に戻ると正常音に戻され
る。
ば、開閉弁の操作間違い等によって容器内圧力が上昇す
れば、高周波音を出して異常状態の効果音を出力し、正
常操作によって容器内圧力が下がると徐徐に高周波音を
下げて、定常圧力になると正常音に戻される。
り、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は
可能であり、本願発明は上述した実施形態に限定される
ものではない。
実施され、以下に記載するような効果を奏する。
応じて出力される効果音を変化させるので、訓練員の操
作による物理量の変化が効果音に反映されて、臨場感の
高い訓練が可能となる。
ータ装置の構成図である。
効果音のフィルタ操作を説明するための模式図である。
効果音の合成操作を説明するための模式図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 プラント設備に応じた各種効果音を予め
記憶させた記憶装置と、訓練員の操作により変化する物
理量に応じてフィルタをかける周波数成分を決定する主
計算機能と、該主計算機能の計算結果に基づいて前記記
憶装置に記憶された各種効果音の周波数成分にフィルタ
をかけて出力、および前記変化する物理量に応じて生じ
る現象の効果音をリアルタイムに合成して出力する再生
用計算機能を具備した計算機と、該計算機で計算した音
を出力する出力装置と、を備えた運転訓練シミュレータ
装置。 - 【請求項2】 前記計算機を、訓練員が操作する機器動
作状態の検出と、該機器動作状態から物理量を計算して
各種効果音にフィルタをかける周波数成分を決定する主
計算機と、該主計算機の計算結果に基づいて各種効果音
の出力周波数成分を決定するとともに、各種効果音を合
成する再生用計算機とで構成したことを特徴とする請求
項1記載の運転訓練シミュレータ装置。 - 【請求項3】 プラント設備に応じた音声アナウンスを
予め記憶装置に記憶させ、該音声アナウンスを出力する
機能を前記再生用計算機に付加したことを特徴とする請
求項2記載の運転訓練シミュレータ装置。 - 【請求項4】 前記訓練員の操作状況に応じて、前記記
憶装置に記憶した音声アナウンスから適切な音声アナウ
ンスを出力して訓練員に指示する指示手段を設けたこと
を特徴とする請求項3記載の運転訓練シミュレータ装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002113470A JP3698684B2 (ja) | 2002-04-16 | 2002-04-16 | 運転訓練シミュレータ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003308002A true JP2003308002A (ja) | 2003-10-31 |
JP3698684B2 JP3698684B2 (ja) | 2005-09-21 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013015996A (ja) * | 2011-07-04 | 2013-01-24 | Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd | プラント運転訓練装置 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2000001142A (ja) * | 1998-06-17 | 2000-01-07 | Yamaha Motor Co Ltd | 車両用エンジン模擬音発生装置 |
JP2000259243A (ja) * | 1999-03-11 | 2000-09-22 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | プラント運転監視支援装置 |
JP2001346300A (ja) * | 2000-05-30 | 2001-12-14 | Yamaha Corp | 模擬音発生装置及び模擬音発生方法 |
-
2002
- 2002-04-16 JP JP2002113470A patent/JP3698684B2/ja not_active Expired - Fee Related
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