JP2003307100A - トンネル用セグメント - Google Patents

トンネル用セグメント

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JP2003307100A
JP2003307100A JP2002111984A JP2002111984A JP2003307100A JP 2003307100 A JP2003307100 A JP 2003307100A JP 2002111984 A JP2002111984 A JP 2002111984A JP 2002111984 A JP2002111984 A JP 2002111984A JP 2003307100 A JP2003307100 A JP 2003307100A
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JP2002111984A
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Katsuhiko Mukono
勝彦 向野
Toshiyuki Aoki
敏行 青木
Kazunori Tsujimoto
和則 辻本
Takashi Watanabe
崇志 渡邉
Kaname Hamada
要 浜田
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セグメント厚みの増加無く強度向上すると
か、強度や機能を損なわずに厚みが減らせる等、比強度
の向上するセグメントを提供する。 【解決手段】 トンネル周方向で隣合うセグメントに対
面すべくトンネル軸方向に沿った一対の軸方向壁1,2
と、トンネル周方向に沿う略扇形で一対以上の周方向壁
3,4と、トンネル壁を構成すべくトンネル周方向に沿
った周壁5、周方向壁3,4と同形の一対の縦リブ6,
6との7壁から成る箱形(四主桁型)を呈するととも
に、周方向壁3,4において、トンネル径方向に関して
周壁5が配置される部分とは反対側となる部分に、周方
向壁3,4のトンネル周方向長さの全域又はほぼ全域に
亘ってトンネル軸方向に突出するフランジ部3f,4f
を形成して、ダクタイル鋳鉄製のセグメントSを構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル周方向及
びトンネル軸方向に多数並べて互いに連結することでト
ンネル壁を形成するためのトンネル用セグメントに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】トンネル用セグメントの基本構造として
は種々のものがあるが、従来、一般的には特開2001
−323796号公報にて示される主桁型セグメント
と、特開平10−196290号公報にて示されるコル
ゲート型セグメントとが多用されている。
【0003】前者の主桁型セグメントは、前記前者の公
報における図1に示されたように、トンネル軸方向で隣
合うセグメントに対面すべく、トンネル周方向に沿った
一対の扇形のトンネル軸方向端壁(両端の3,3)、ト
ンネル周方向で隣合うセグメントに対面すべく、トンネ
ル軸方向に沿った一対のトンネル周方向端壁(4,
4)、及び外周壁(2)の5面から成る箱形であり、か
つ、両トンネル周方向端壁(4,4)に亘る2本の縦リ
ブ(中間の3,3)、及び両トンネル軸方向端壁(両端
の3,3)と縦リブ(中間の3,3)とに跨る多数の横
リブ(5)が形成された金属製のセグメント(このよう
に縦リブが2個のものを一般に四主桁型セグメントと呼
ぶ)である。このような金属セグメントの材質として
は、溶接による鋼板製のものや鋳鉄製のものが多い。
尚、カッコ内の符号は、特開2001−323796号
公報の図面に付記されたものを用いている。
【0004】又、後者のコルゲート型セグメントは、前
記後者の公報における図1に示されたように、一対のト
ンネル軸方向端壁(10,10)、一対のトンネル周方
向端壁(1,1)、及びトンネル軸方向で中央部分がト
ンネル径方向の内径側に寄った段差状の外周壁(7,1
2)の5面を有し、かつ、両トンネル軸方向端壁(1
0,10)と外周壁(7,12)の段差部(7)とに亘
る多数の横リブ(付記されず)が形成された金属製のセ
グメント本体と、外周壁(7,12)25における段差
部(7)の外周側にコンクリート(部分的に斜線が描か
れた部分)が充填された金属とコンクリートとによる合
成セグメントである。尚、カッコ内の符号は、特開平1
0−196290号公報の図面に付記されたものを用い
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】セグメントを多数連結
してトンネルを作成した場合、最も強度条件の厳しいセ
グメントは、自重及び下向きの土圧による曲げモーメン
トが作用するトンネル上端部に位置するセグメントであ
り、そのセグメントからトンネル周方向に遠いセグメン
トほど強度条件は緩くなって行く。通常のトンネルは断
面円形であるから、最も強度条件の厳しいトンネル上端
部に配置される場合を強度条件の基準としてセグメント
が設計される。
【0006】セグメントに要求される強度は、トンネル
が設定されるところの土質によっても左右されるもので
あり、山地等の硬い岩盤にトンネルを設ける場合には、
地盤自体に保形強度があるので比較的強度条件の緩いセ
グメントでも良いが、湖沼や川の下等の軟弱地盤では、
地盤の重量や土圧が直にトンネルに作用するようになる
ので、セグメントには相当な強度が要求される。
【0007】一方、トンネルの下掘りはシールドマシン
を用いることが殆どであり、その掘削断面積に対するト
ンネル完成後のトンネル内断面積の割合が大であればあ
るほど、小型のシールドマシンで済む等、建設コストは
下がる。従って、強度を落とすことなく、或いは向上さ
せながらセグメントの厚み寸法(トンネル径方向寸法)
をコンパクト化させることが、トンネルコストを抑える
ための急務となってきている。
【0008】本発明の目的は、セグメントの厚みを増や
すことなく強度アップできるとか、強度や機能を損なう
ことなく厚みが減らせるといった具合に、比強度の向上
するセグメントを提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の構成は、図1
〜図3に例示する如く、トンネル周方向及びトンネル軸
方向に多数並べて互いに連結することでトンネル壁Wを
形成するためのトンネル用セグメントにおいて、トンネ
ル周方向で隣合うセグメントSに対面すべくトンネル軸
方向に沿った一対の軸方向壁1,2と、トンネル周方向
に沿う略扇形で一対以上の周方向壁aと、トンネル壁W
(図10参照)を構成すべくトンネル周方向に沿った周
壁bとの少なくとも5壁から成る箱形を呈するととも
に、周方向壁aにおいて、トンネル径方向に関して周壁
bが配置される部分とは反対側となる部分に、周方向壁
aのトンネル周方向長さの全域又はほぼ全域に亘ってト
ンネル軸方向に突出するフランジ部Fを形成してあるこ
とを特徴とする。
【0010】請求項1の構成によれば、トンネル軸方向
に沿った一対の軸方向壁と、トンネル周方向に沿う略扇
形で一対以上の周方向壁と、トンネル壁を構成すべくト
ンネル周方向に沿った周壁との少なくとも5壁から成る
箱形のセグメントにおいて、周方向壁において、トンネ
ル径方向に関して周壁が配置される部分とは反対側とな
る部分に、周方向壁のトンネル周方向長さの全域又はほ
ぼ全域に亘ってトンネル軸方向に突出するフランジ部を
形成してあるから、セグメントの厚み(トンネル径方向
長さ)を増すことなく、周方向壁における周壁の無い開
放側となる側の強度が向上するようになる。特に、セグ
メントとしてのトンネル周方向の耐曲げモーメントが向
上する作用が得られるようになる。
【0011】請求項2の構成は、図1〜図3に例示する
如く、請求項1の構成において、一対以上の周方向壁a
を、トンネル軸方向で隣合うセグメントに対面すべくト
ンネル軸方向で両端に位置する一対の軸端面壁3,4
と、これら軸端面壁3,4どうしの間においてトンネル
周方向に延びる縦リブ6とで構成し、一対の軸端面壁
3,4において、トンネル径方向に関して周壁bが配置
される部分とは反対側となる部分に、周方向壁aのトン
ネル周方向長さの全域又はほぼ全域に亘ってトンネル軸
方向におけるセグメント内側に突出するフランジ部3
f,4fを形成するとともに、縦リブ6において、トン
ネル径方向に関して周壁bが接続される部分とは反対側
となる部分に、縦リブ6のトンネル周方向長さの全域又
はほぼ全域亘ってトンネル軸方向に突出したフランジ部
6fを形成してあることを特徴とするものである。
【0012】請求項2の構成によれば、一対の軸端面壁
間にトンネル周方向に延びる縦リブが配置された構造、
所謂「主桁型セグメント」において、一対の軸端面壁、
及び縦リブにおける開放側端に、トンネル周方向長さの
全域又はほぼ全域亘ってトンネル軸方向に突出したフラ
ンジ部が形成されているから、この主桁型セグメントに
おいても、全ての周方向壁における周壁の無い開放側と
なる側の強度が向上するようになり、特に、セグメント
としてのトンネル周方向の耐曲げモーメントが向上する
作用が得られるようになる。
【0013】請求項3の構成は、図3,図8,図9に例
示する如く、請求項1又は2の構成において、周壁bと
フランジ部Fとの間で、かつ、一対の軸方向壁1,2と
一対の周方向壁とによって囲まれた部分にコンクリート
を充填してあることを特徴とするものである。
【0014】請求項3の構成によれば、請求項1の構成
による主桁型セグメント、及び請求項2の構成によるコ
ルゲート型セグメントにおける空間部にコンクリートを
充填して成るコンクリート部が備わっているから、コン
クリート部による強度がプラスされて、セグメントとし
ての大きさを大きくすること無く強度・剛性を向上させ
ることができる。
【0015】尚、上述のように、図面との対照を便利に
するために符号を記したが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図10に、本発明によるトンネル
用セグメントSを複数用いて構成されるトンネルリング
tr、及びトンネルTが、そして、図1〜図7にはその
トンネル用セグメントSが夫々示されている。尚、図
1,図2,図7はセグメント本体shのみを示し、図3
〜図6においては、セグメント本体shのみを(イ)
に、そして、コンクリート部cを有した状態を(ロ)に
夫々描いてある。
【0017】トンネル軸方向(矢印イ方向)の幅が、セ
グメント1個分であるトンネルとしての一単位であるト
ンネルリングtrは、例えば9個のセグメントSをトン
ネル周方向(矢印ロ方向)に連結して、トンネル壁Wが
形成される状態に構成されており、トンネルリングtr
をトンネル軸方向に多数連結することでトンネルTが形
成される。この場合のトンネルリングtrは、6個の普
通型セグメントSnと、トンネル周方向両端がテーパ面
に形成されたキーセグメントSkと、キーセグメントの
隣に配置される計2個の片テーパ型の接合セグメントS
sとの9個のセグメントSから構成されている。
【0018】図1〜図7に示すように、トンネル用セグ
メントSは、トンネル周方向で隣合うセグメントに対面
すべくトンネル軸方向に沿った一対の軸方向壁1,2
と、トンネル周方向に沿う略扇形で一対の軸端面壁(周
方向壁aの一例)3,4と、トンネル壁を構成すべくト
ンネル周方向に沿った外周壁(周壁bの一例)5とから
成るダクタイル鋳鉄製で箱形のセグメント本体shと、
このセグメント本体shに充填されるコンクリート部c
とから成る変形四主桁型の合成セグメントに構成されて
いる。
【0019】セグメント本体shには、一対の軸方向壁
1,2に亘る状態で外周壁5の内面側に配置された2箇
所の略扇形の縦リブ(周方向壁aの一例)6,6と、軸
端面壁3,4及び縦リブ6,6に跨って配置される複数
の横リブ7とが一体形成されている。そして、軸端面壁
3,4と縦リブ6,6における内径側端(「トンネル径
方向に関して周壁が配置される部分とは反対側となる部
分」の一例)に、セグメントSとしてのトンネル周方向
長さの全域に亘ってトンネル軸方向に突出するフランジ
部3f,4f,6fが一体形成されている。
【0020】縦リブ6のフランジ部6fは、トンネル軸
方向で両側に突出する両突出型に形成されており、軸端
面壁3,4のフランジ部3f,4fは、隣のセグメント
との連結都合上から、セグメント内方側にのみ突出する
片突出型に形成されている。軸端面壁3,4の外面側に
おけるトンネル径方向の2箇所には、隣合うセグメント
Sとの間を埋めるシール材を充填する為の帯状凹溝8,
8を形成してある。
【0021】トンネル周方向で隣合う横リブ7,7間に
は、セグメント本体shに根元側が係合された補強用の
配筋材9を設けてあり、コンクリート部cは複数の配筋
材9を伴った状態で充填されている。縦リブ6,6のト
ンネル径方向で内側端の位置は、軸端面壁3,4のトン
ネル径方向で内側端の位置よりもトンネル径方向で外側
に寄せてあり、一対の縦リブ6,6はコンクリート部c
に埋設されるようにしてある。尚、コンクリート部cの
トンネル径方向で内側端面ctの位置は、軸端面壁3,
4のトンネル径方向で内側端の位置よりも、若干トンネ
ル径方向で内側に寄せてある。
【0022】配筋材9は、棒状の鉄筋をコ字状に折り曲
げて成る本体材9Aに、同じく棒状の鉄筋による一対の
脚部9b、9bが固着されたフォーク状を呈するものに
形成されており、本体材9Aにおける一対の脚部部分9
a,9a、及び一対の脚部9b、9b夫々の先端折り曲
げ部を、各軸端面壁3,4及び各縦リブ6,6と外周壁
5とに亘って形成された部分横リブ10の貫通孔10a
に挿入した係合状態として、コンクリート部cとセグメ
ント本体shとの接合強度を向上させてある。
【0023】各フランジ部3f,4f,6fは、軸端面
壁3,4及び各縦リブ6,6、即ち、セグメント本体s
hの強度向上の他、コンクリート部cのセグメント本体
shからの抜け出しを阻止する機能も有している。
【0024】横リブ7は、一対の横リブ6,6間に位置
する中央横リブ7aと、そのトンネル軸方向で両側に位
置する一対のサイド横リブ7b,7bとから成り、図
4、図6、図7に示すように、いずれの横リブ7a,7
bも全て同じ高さに形成されるのが基本である。但し、
図示は省略するが、コンクリート部cに鉄筋を入れる為
や、鋳造都合等の理由により、中央横リブ7aの高さを
低くし、かつ、サイド横リブ7b,7bの高さを内側ほ
ど低くなる傾斜端面とする構造を採ることもある。ま
た、セグメントとしてのトンネル周方向で中央部分に
は、高さの低い中央横リブ7aのみで成る横リブ7が、
補強のために2箇所に形成されている。
【0025】尚、詳細な説明は割愛するが、一部が軸端
面壁3,4に跨る状態で軸方向壁1,2のトンネル軸方
向端部には、トンネル周方向で隣合うセグメントSと連
結するための連結溝11,11が形成されており、一対
の軸端面壁3,4には連結用孔12が複数形成されてい
る。この連結用孔12を用いた連結手段としては、アン
カージョイントのようなワンタッチ操作式の継手やボル
トナットによる連結具等が考えられる。また、サイド横
リブ7bにおける周壁b側端の適所に水抜き穴13を形
成してあるとともに、トンネル周方向で1つ飛ばし毎の
サイド横リブ7bにおける軸端面壁3,4側に、連結用
孔12を含む厚肉部14が形成されている。
【0026】〔別実施形態〕 《1》 図8に示すように、縦リブ6,6におけるフラ
ンジ部6fを、リブ高さの中間位置にも形成したダブル
フランジ構造のものとしても良い。これによれば、セグ
メントSとしての強度向上、並びにコンクリート部cの
セグメント本体shからの抜け出し阻止作用の強化が図
れる利点がある。
【0027】《2》 コルゲート型セグメントを基本と
した合成セグメントSにも本発明を適用しても良い。即
ち、図9に示すように、トンネル周方向両端の一対の軸
方向壁(図示省略)と、トンネル軸方向両端の一対の軸
端面壁23,24(周方向壁aの一例)と、これら両軸
端面壁23,24に亘って形成されたトンネル周方向に
延びる2個の縦リブ部26,26と、各軸端面壁23,
24とその隣の縦リブ部26とを連結する左右一対の部
分外壁25A(周壁bの一例)と、隣合う縦リブ部2
6,26どうしを連結する部分内壁25B(周壁bの一
例)と、を有した箱状で、かつ、各軸端面壁23,24
とその隣の縦リブ部26と部分外壁25Aとで囲まれた
部分、及び部分内壁25Bとこれに連結される両縦リブ
部26,26とで囲まれた部分とにコンクリートが充填
された構造の合成セグメントSである。
【0028】この変形コルゲート型セグメントの場合
は、一対の軸端面壁23,24の先端にフランジ部23
f,24fを一体形成するとともに、各縦リブ26,2
6の外周側端にフランジ部26fを一体形成するのであ
る。このように4箇所にフランジ部23f,24f,2
6f,26fを形成したことにより、3箇所のコンクリ
ート部c1,c2,c3のセグメント本体shからの抜
け出しを有効に阻止しながら、合成セグメントSの強
度、特にトンネル周方向の耐曲げモーメントを強化させ
てある。
【0029】尚、図9に示すように、各縦リブ26,2
6における内周側端に、両端のコンクリート部c1,c
3側に突出するフランジ部25f,25fを設けて、セ
グメントSの強度改善作用と、コンクリート部c1,c
3の抜け出し阻止作用との強化を図るようにしても良
い。
【0030】《3》 以下、図示しないが、本発明によ
るトンネル用セグメントSとしては、図1〜図7に示す
構造の第1合成セグメントS、図8に示す構造の第2合
成セグメントS、及び図9に示す構造の第3合成セグメ
ントSの夫々において、コンクリート部cを除いたも
の、即ち、セグメント本体shのみで構成されるもので
も良い。又、図1〜図7に示す構造のセグメントにおい
て、コンクリート部cの内側端面(図3におけるct)
が、フランジ部6fの内側端面よりもトンネル径方向で
外径側に寄った位置となるように設定されたものでのも
良い。
【0031】
【発明の効果】請求項1に記載のトンネル用セグメント
では、トンネル径方向に関して周方向壁における周壁が
配置される部分とは反対側となる部分に、周方向壁のト
ンネル周方向長さの全域又はほぼ全域に亘ってトンネル
軸方向に突出するフランジ部を形成する工夫により、ト
ンネル径方向でのセグメント厚みを大きくすることな
く、強度や剛性を向上できるとか、強度や機能を損なう
ことなくセグメント厚みが減らせるといった具合に、比
強度の向上するセグメントを提供することができた。
【0032】請求項2に記載のトンネル用セグメントで
は、主桁型のものにおける周方向壁の全てにおいて前述
のトンネル軸方向に突出するフランジ部が形成されてい
るので、請求項1の構成による前記効果をより強化する
ことができた。
【0033】請求項3に記載のトンネル用セグメントで
は、請求項1又は2の構成による前記効果を奏するとと
もに、空間部にコンクリートが充填されたコンクリート
部を有した合成セグメントに形成されているので、コン
クリート部分の強度・剛性がより向上するので、大型化
すること無く強度・剛性を大きく改善できる合理的なも
のにできた。
【図面の簡単な説明】
【図1】鋳鉄のみによるトンネル用セグメントの底面図
【図2】(イ)は図1のi−i線断面図、(ロ)は図1
のii−ii線断面図
【図3】(イ)は図1のiii −iii 線断面図、(ロ)は
図1に示すセグメントにコンクリート部が付加された合
成セグメントでのiii −iii 線断面図
【図4】(イ)は図1のiv−iv線断面図、(ロ)は図1
に示すセグメントにコンクリート部が付加された合成セ
グメントでのiv−iv線断面図
【図5】(イ)は図1のv−v線断面図、(ロ)は図1
に示すセグメントにコンクリート部が付加された合成セ
グメントでのv−v線断面図
【図6】(イ)は図1のvi−vi線断面図、(ロ)は図1
に示すセグメントにコンクリート部が付加された合成セ
グメントでのvi−vi線断面図
【図7】図1に示すセグメントの斜視図
【図8】縦リブにフランジ部が2箇所形成されたセグメ
ントの断面図
【図9】変形コルゲート型のセグメントを示す断面図
【図10】トンネルの構造を示す斜視図
【符号の説明】
1,2 軸方向壁 3,4 周方向壁 3f,4f フランジ部 6 縦リブ 6f フランジ部 a 周方向壁 b 周壁 F フランジ部 S セグメント W トンネル壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻本 和則 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内 (72)発明者 渡邉 崇志 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内 (72)発明者 浜田 要 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内 Fターム(参考) 2D055 BB01 EB01 EB05 KB03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル周方向及びトンネル軸方向に多
    数並べて互いに連結することでトンネル壁を形成するた
    めのトンネル用セグメントであって、 トンネル周方向で隣合うセグメントに対面すべくトンネ
    ル軸方向に沿った一対の軸方向壁と、トンネル周方向に
    沿う略扇形で一対以上の周方向壁と、トンネル壁を構成
    すべくトンネル周方向に沿った周壁との少なくとも5壁
    から成る箱形を呈するとともに、前記周方向壁におい
    て、トンネル径方向に関して前記周壁が配置される部分
    とは反対側となる部分に、前記周方向壁のトンネル周方
    向長さの全域又はほぼ全域に亘ってトンネル軸方向に突
    出するフランジ部を形成してあるトンネル用セグメン
    ト。
  2. 【請求項2】 一対以上の前記周方向壁を、トンネル軸
    方向で隣合うセグメントに対面すべくトンネル軸方向で
    両端に位置する一対の軸端面壁と、これら軸端面壁どう
    しの間においてトンネル周方向に延びる縦リブとで構成
    し、一対の前記軸端面壁において、トンネル径方向に関
    して前記周壁が配置される部分とは反対側となる部分
    に、前記周方向壁のトンネル周方向長さの全域又はほぼ
    全域に亘ってトンネル軸方向におけるセグメント内側に
    突出するフランジ部を形成するとともに、前記縦リブに
    おいて、トンネル径方向に関して前記周壁が接続される
    部分とは反対側となる部分に、前記縦リブのトンネル周
    方向長さの全域又はほぼ全域に亘ってトンネル軸方向に
    突出したフランジ部を形成してある請求項1に記載のト
    ンネル用セグメント。
  3. 【請求項3】 前記周壁と前記フランジ部との間で、か
    つ、一対の前記軸方向壁と一対の前記周方向壁とによっ
    て囲まれた部分にコンクリートを充填してある請求項1
    又は2に記載のトンネル用セグメント。
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