JP2003306519A - 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物 - Google Patents

活性エネルギー線硬化性樹脂組成物

Info

Publication number
JP2003306519A
JP2003306519A JP2002149824A JP2002149824A JP2003306519A JP 2003306519 A JP2003306519 A JP 2003306519A JP 2002149824 A JP2002149824 A JP 2002149824A JP 2002149824 A JP2002149824 A JP 2002149824A JP 2003306519 A JP2003306519 A JP 2003306519A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meth
active energy
resin composition
acrylate
curable resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002149824A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Horie
賢治 堀江
Takashi Sugihara
敬 杉原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Kasei Polymer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Kasei Polymer Co Ltd filed Critical Hitachi Kasei Polymer Co Ltd
Priority to JP2002149824A priority Critical patent/JP2003306519A/ja
Publication of JP2003306519A publication Critical patent/JP2003306519A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無溶剤型で、硬化性、硬化物の物性(密着
性、耐割れ性、強度等)ともに良好なウレタン(メタ)
アクリレート樹脂系活性エネルギー線硬化性樹脂組成物
を提供する。 【解決手段】 1分子当り2個以上のイソシアネート基
を有するポリイソシアネート化合物(a)、ポリエステ
ルポリオール、ポリカプロラクトンポリオール及びポリ
テトラメチレンエーテルグリコールから選ばれる少なく
とも1種のポリオール(b)、及び水酸基含有(メタ)
アクリレート(c)を反応させて得られる、末端に(メ
タ)アクリロイル基を有するウレタン(メタ)アクリレ
ート樹脂(A)と、反応性希釈剤として 【化1】 で表される1,6−ヘキサンジオールエチレンオキサイ
ド変性ジアクリレート(B)を含有してなることを特徴
とする活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無溶剤で使用可能で
あり、基材に対して密着性が良好であり、塗膜表面の硬
化性に優れ、過酷な寒熱条件下においても耐割れ性に優
れた塗膜が得られる木工塗料用活性エネルギー線硬化性
樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】活性エネルギー線硬化は、省エネルギ、
省スペース、短時間硬化等の利点を有し、近年その利用
範囲が拡大している。中でも反応性希釈剤を配合した無
溶剤系活性エネルギー線硬化性樹脂組成物が注目されて
いる。無溶剤系活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の構
成は、重合性オリゴマー、反応性希釈剤、重合開始剤
(電子線硬化の場合は不要)、着色剤、その他添加剤等
からなる。重合性オリゴマーとしては不飽和ポリエステ
ル樹脂、ウレタン(メタ)アクリレート樹脂、エポキシ
アクリレート樹脂等が用いられ、それらの中で特に木工
塗装においては速硬化性であり、樹脂設計の自由度が大
きいことからウレタン(メタ)アクリレート樹脂が多く
使用されている。例えばウレタン(メタ)アクリレート
樹脂を含有する硬化性樹脂組成物は、特開昭50−66
596号公報、特開昭50−94090号公報、特開昭
48−25095号公報、特開昭64−24817号公
報、特開2001−040061号公報(d)、特開2
001−040062号公報(e)、特開2001−0
400063号公報(f)に記載されている。中でも
(d)(e)(f)公報に開示されているウレタン(メ
タ)アクリレート樹脂は、耐割れ性、密着性等に優れ、
木工塗装に好適であるが、これらの発明は有機溶剤を配
合した溶剤系活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を意図
したものであった。反応性希釈剤は一般的には、(メ
タ)アクリロイル基、ビニル基等の重合性不飽和結合を
有する、単官能、又は多官能のものが用いられ、以下の
ような特性が要求される。1)低粘度であり、オリゴマ
ー希釈性が良好である(オリゴマーを希釈した場合、粘
度低下が大きい)。2)皮膚刺激性が低い。3)硬化速
度が速く、硬化物の物性(密着性、耐割れ性、強度等)
が良好である。4)臭気が少ない。単官能の反応性希釈
剤としては、N−ビニルピロリドン、更には特開平9−
208852号公報にN−ビニルホルムアミドが、特開
平10−180314号公報、特開平10−21913
5号公報にN−アクリロイルモルホリン、N−ビニルカ
プロラクタムがそれぞれ開示されている。しかしなが
ら、これらの反応性希釈剤を配合したものは耐割れ性、
基材との密着性は優れているが、単官能の反応性希釈剤
を配合したものであるため硬化性に劣るという欠点があ
った。一方、多官能の反応性希釈剤としては、トリプロ
ピレングリコールジアクリレート、1,9ノナンジオー
ルジアクリレート等が知られている。しかしながら、こ
れら反応性希釈剤を配合したものは硬化性には優れてい
るが、皮膚刺激性が強かったり耐割れ性や基材との密着
性に劣るという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれら従来技
術の欠点をなくした、無溶剤型で、硬化性、硬化物の物
性(密着性、耐割れ性、強度等)ともに良好なウレタン
(メタ)アクリレート樹脂系活性エネルギー線硬化性樹
脂組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この課題
を解決するために鋭意研究を行った。その結果、1分子
当り2個以上のイソシアネート基を有するポリイソシア
ネート化合物(a)、ポリエステルポリオール、ポリカ
プロラクトンポリオール及びポリテトラメチレンエーテ
ルグリコールから選ばれる少なくとも1種のポリオール
(b)、及び水酸基含有(メタ)アクリレート(c)を
反応させて得られる、末端に(メタ)アクリロイル基を
有するウレタン(メタ)アクリレート樹脂(A)、反応
性希釈剤として
【化1】で表される1,6−ヘキサンジオールエチレン
オキサイド変性ジアクリレート(B)を含有してなる活
性エネルギー線硬化性樹脂組成物を用いれば、この課題
を達成できることを見出し本発明を完成するに至った。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において、ポリイソシアネ
ート化合物(a)はトリレンジイソシアネート、水添ト
リレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシア
ネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、トリ
ジンジイソシアネート、ナフタリンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、キシリレンジイソシアネート、水添キシリレ
ンジイソシアネート等のジイソシアネート化合物を用い
ることができる。
【0006】さらには、上記の各種ジイソシアネート化
合物と水とを反応させて得られるビュレット型ポリイソ
シアネート化合物、または上記の各種ジイソシアネート
化合物とトリメチロールプロパン等の多価アルコールと
を反応させて得られるアダクト型ポリイソシアネート化
合物、または上記の各種ジイソシアネート化合物をイソ
シアヌレート化せしめて得られる多量体等を用いること
ができる。
【0007】本発明において、ポリエステルポリオール
(b)は多価カルボン酸と多価アルコールをエステル化
反応させて得られるものである。
【0008】多価カルボン酸としては、アジピン酸、セ
バシン酸、コハク酸、フタル酸、無水フタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル酸、無水テ
トラヒドロフタル酸フマル酸、マレイン酸、無水マレイ
ン酸、イタコン酸、トリメリット酸、無水トリメリット
酸、ピロメリット酸、無水ピロメリット酸等公知慣用の
ものが挙げられる。
【0009】多価アルコールとしては、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、
1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、
3−メチル1,5−ペンタンジオール、ビスフェノール
Aのエチレンオキサイドもしくはプロピレンオキサイド
付加物、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメ
チロールエタン、ペンタエリスリトール、ジメチロール
プロピオン酸、ジメチロールブタン酸等公知慣用のもの
が挙げられる。
【0010】本発明においてポリカプロラクトンポリオ
ールはエチレングリコール、ジエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペ
ンチルグリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール,ビスフェノールAのエチレンオキサ
イド,もしくはプロピレンオキサイド付加物、グリセリ
ン,トリメチロールプロパン、トリメチロールメタンペ
ンタエリスリトール等公知慣用の多価アルコールε−カ
プロラクトン付加物等が挙げられる。
【0011】本発明においてポリテトラメチレンエーテ
ルグリコールはテトラヒドロフランをカチオン重合して
造られる公知慣用のものが挙げられる。
【0012】また、必要に応じて2価のポリオール、も
しくは2価のポリアミンを鎖伸長剤として使用してもよ
い。
【0013】2価のポリオールとしてはエチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、
1,4−ブタンジオール,1,6−ヘキサンジオール,
3−メチル1,5−ペンタンジオール、ビスフェノール
Aのエチレレンオキサイドもしくはプロピレンオキサイ
ド付加物等公知慣用のものが挙げられる。
【0014】2価のポリアミンとしてはエチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、トリレンジアミン、水添
トリレンジアミン、ジフェニルメタンジアミン水添ジフ
ェニルメタンジアミン、トリジンアミン、ナフタリンジ
アミン、イソホロンジアミン、キシレンジアミン、水添
キシレンジアミン等公知慣用のものが挙げられる。
【0015】本発明において水酸基含有(メタ)アクリ
レート(c)は、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、ブタンジオールモノ(メタ)アクリレート、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレートのカプロラクトン
変性物、グリシドールジ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールトリ(メタ)アクリレート等公知慣用の
ものが挙げられる。
【0016】本発明においてはポリイソシアネート化合
物(a)、ポリエステルポリオール(b)、及び水酸基
含有(メタ)アクリレート(c)を反応させる必要があ
る。その方法としては、ポリエステルポリオール(b)
の水酸基を利用し、ポリイソシアネート化合物(a)を
介して水酸基含有(メタ)アクリレート(c)を分子末
端に付加することができる。この際に、(I) ポリエ
ステルポリオール(b)とポリイソシアネート化合物
(a)を反応させて末端イソシアネートオリゴマーと
し、水酸基含有(メタ)アクリレート(c)を付加させ
る方法、(II)ポリエステルポリオール(b)と水酸
基含有(メタ)アクリレート(c)を混合し、ポリイソ
シアネート化合物(a)を加えて反応させる方法のどち
らで行なってもよい。また、これらの反応を反応性希釈
剤中で行う方法、また得られた(メタ)アクリレートを
反応性希釈剤で溶解する方法のどちらで行ってもよい。
【0017】本発明において
【化1】で表される1,6−ヘキサンジオールエチレン
オキサイド変性ジアクリレート(B)の(m+n)は1
〜6である必要性があり、2〜4であるのが望ましい。
(m+n)の値が1より小さいと皮膚刺激性が高くな
り、6より大きくなると希釈性が悪くなり、得られる活
性エネルギー線硬化性樹脂組成物の粘度が高くなり、作
業性が低下する。
【0018】本発明において1,6−ヘキサンジオール
エチレンオキサイド変性ジアクリレート(B)以外の反
応性希釈剤を必要に応じて配合し、活性エネルギー線硬
化性樹脂組成物とすることができる。この時、その他反
応性希釈剤は(メタ)アクリレート樹脂(A)と、
【化1】で表される1,6−ヘキサンジオールエチレン
オキサイド変性ジアクリレート(B)の合計100部に
対して0〜100部配合することができる。
【0019】本発明に使用されるその他反応性希釈剤と
しては、スチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、N−
ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニ
ルカプロラクタム、(メタ)アクリロイルモルフォリ
ン、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エトキ
シエチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、n−ヘキシルアクリレート、シ
クロヘキシルアクリレート、イソボルニルアクリレー
ト、フェノキシエチルアクリレート、ジエチレングリコ
ールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアク
リレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ト
リプロピレングリコールジアクリレート、トリメチロー
ルプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールト
リアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレ
ート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等の
公知慣用のものが挙げられる。
【0020】本発明においてウレタン(メタ)アクリレ
ート樹脂(A)と1,6−ヘキサンジオールエチレンオ
キサイド変性ジアクリレート(B)の質量比は95:5
〜25:75である必要があり、70:30〜35:6
5であるのが望ましい。1,6−ヘキサンジオールエチ
レンオキサイド変性ジアクリレート(B)が、この範囲
((A):(B)=95:5〜25:75)より少ない
と活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の粘度が高く塗工
しにくくなり、またこの範囲((A):(B)=95:
5〜25:75)より多いと基材への密着性が低下す
る。
【0021】本発明において紫外線を照射することによ
り硬化させる場合、光重合開始剤を併用することができ
る。光重合性開始剤としては、ベンジルジメチルケター
ル、ベンゾイン、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾイ
ンイソプロピルエーテル、1−ヒドロキシシクロヘキシ
ルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−
フェニルプロパン−1−オン、ベンゾフェノン等の公知
慣用のものが挙げられる。これらの光重合開始剤は、単
独でまたは2種類以上組合せて用いることができる。
【0022】これらの光重合開始剤の使用割合は,前記
ウレタン(メタ)アクリレート樹脂(A)並びに
【化1】で表される1,6−ヘキサンジオールエチレン
オキサイド変性ジアクリレート(B)、その他反応性希
釈剤の合計100質量部に対して、1〜10質量部であ
るのが望ましく、2〜7質量部使用するのがより望まし
い。この量が1質量部未満であると、硬化性が充分でな
く、10質量部を超えると、得られた塗膜の物性が低下
する。
【0023】本発明において電子線を照射することによ
り硬化させる場合、公知の電子線照射装置を使用するこ
とができる。電子線の照射量は1〜5Mradである必
要があり、2〜3.5Mradであるのがより望まし
い。照射量が1Mradよりすくないと硬化が不十分と
なり、5Mradより多いと基材を損傷させる恐れがあ
る。
【0024】さらに、必要に応じて各種の重合禁止剤を
添加することもできる。
【0025】重合禁止剤としてはハイドロキノン、ハイ
ドロキノンモノメチルエーテル、ベンゾキノン、p−t
−ブチルカテコール、2,6−ジブチル−4−メチルフ
ェノール等の公知慣用のものが挙げられる。
【0026】また、必要に応じて、上記以外の各種添加
剤、たとえば、酸化防止剤、消泡剤、レベリング剤、紫
外線吸収剤、顔料等の公知慣用のものを添加することも
できる。
【0027】
【実施例】以下に、実施例を具体的に挙げて説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお、以下「部」、「%」とは、特に断りのない限
り「質量部」、「質量%」のことである。
【0028】製造例1(ウレタンアクリレート樹脂Aの
合成) 撹拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を装備した
フラスコに、「テスラック2455」[日立化成ポリマ
ー(株)製のポリエステルポリオール(1,6−ヘキサ
ンジオール、ネオペンチルグリコール及びアジピン酸の
ポリエステルポリオール、数平均分子量2000)]2
000部を仕込んだ。次に窒素ガスを吹き込みながら系
内を60℃まで昇温し、均一に溶解した後、トリレンジ
イソシアネート300部を加え、さらに100℃まで昇
温し、6時間保温した。その後、90℃に降温し、窒素
ガスの吹き込みを中止し、2−ヒドロキシエチルアクリ
レート168部、ハイドロキノンモノメチルエーテル
2.1部を加え、7時間保温してIR測定の結果、イソ
シアネート基が消失したことを確認し反応を終了し、ウ
レタンアクリレート樹脂Aを得た。
【0029】製造例2(ウレタンアクリレート樹脂Bの
合成) 撹拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を装備した
フラスコに、「プラクセル220AL(商品名)」[ダ
イセル化学工業(株)製のポリ−ε−カプロラクトンポ
リオール、数平均分子量2000)]2000部を仕込
んだ。次に窒素ガスを吹き込みながら系内を60℃まで
昇温し、均一に溶解した後、イソホロンジイソシアネー
ト400部を加え、その後100℃まで昇温し、6時間
保温した。その後、90℃に降温し、窒素ガスの吹き込
みを中止し、2−ヒドロキシエチルアクリレート186
部、ハイドロキノンモノメチルエーテル2.2部を加
え、7時間保温してIR測定の結果、イソシアネート基
が消失したことを確認し反応を終了し、ウレタンアクリ
レート樹脂Bを得た。
【0030】製造例3(ウレタンアクリレート樹脂Cの
合成) 撹拌機、温度計、還流冷却器及び窒素導入管を装備した
フラスコに、「PTMG2000(商品名)」[三菱化
学(株)製のポリテトラメチレンエーテルグリコール、
数平均分子量2000]2000部を仕込んだ。次に窒
素ガスを吹き込みながら系内を60℃まで昇温し、均一
に溶解した後、イソホロンジイソシアネート444部を
加え、その後100℃まで昇温し、6時間保温した。そ
の後、90℃に降温し、窒素ガスの吹き込みを中止し、
2−ヒドロキシエチルアクリレート232部、ハイドロ
キノンモノメチルエーテル2.2部を加え、7時間保温
してIR測定の結果、イソシアネート基が消失したこと
を確認し反応を終了し、ウレタンアクリレート樹脂Cを
得た。
【0031】実施例1 製造例1で得られたウレタンアクリレート樹脂Aを60
部、1,6−ヘキサンジオールエチレンオキサイド変性
ジアクリレート(美源社製 ミラマーM202m+n≒
2)40部に光重合開始剤(チバガイギー社製、イルガ
キュアー184)を3%加えて均一に混合することによ
り試験用活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を調製し
た。
【0032】実施例2 製造例2で得られたウレタンアクリレート樹脂Bを40
部、1,6−ヘキサンジオールエチレンオキサイド変性
ジアクリレート(新中村化学株式会社製 NKエステル
A−HD−3E m+n≒3)60部に光重合開始剤
(チバガイギー社製、イルガキュアー184)を3%加
えて均一に混合することにより試験用活性エネルギー線
硬化性樹脂組成物を調製した。
【0033】実施例3、比較例1〜4
【表1】に示すように、実施例1と同様にして試験用活
性エネルギー線硬化性樹脂組成物を調製した。なお反応
性希釈剤の皮膚刺激性(PII値)はメーカー値を示し
た。ミラマーM220は美源商事株式会社、NKエステ
ルA−HD−3Eは新中村化学株式会社、アロニックス
M−220、アロニックスM−350は東亜合成株式会
社、ACMOは株式会社興人のカタログ又は技術資料か
らそれぞれデータを転載した。
【0034】
【表1】
【0035】(1)硬化性試験 試験用活性エネルギー線硬化性樹脂組成物をガラス板に
アプリケーターで厚み25μmに塗布し、高圧水銀灯
(80W/cm)1灯、照射距離15cm、コンベアー
スピード20m/分の条件でUV照射して、硬化するま
でのパス回数を調べた。
【0036】 (2)密着性:15cm角の突板合板に
バーコーターで試験用活性エネルギー線硬化性樹脂組成
物を25g/mで塗布し、高圧水銀灯(80W/c
m)1灯、照射距離15cm、コンベアースピード20
m/分の条件で上記硬化性試験にて得られたパス回数だ
けUV照射した。その塗膜上に、同じ試験用硬化性樹脂
組成物を同条件で塗布、UV照射したものを試験板とし
た。この試験板にカッターナイフで100個の2mm角
の碁盤目を付け、基材−塗膜間および塗膜層間の密着性
をセロテープ(登録商標)剥離試験で行い、残った数を
数えた。
【0037】 (3)耐割れ性:密着性試験時と同様に
作製した試験板を80℃で2時間及び−20℃で2時間
の寒熱繰返し条件で2回処理した後、塗膜に発生した割
れの長さを測定した。
【0038】 (4)強度:離型紙に試験用活性エネル
ギー線硬化性樹脂組成物をアプリケータで100μm塗
布し、UV照射機を20回パスして硬化フィルムを作製
する。この硬化フィルムを3号ダンベル状に切って引張
り速度10mm/分で引張り試験を行い引張り強度を測
定する。
【0039】 (5)臭気: 密着性試験時と同様に作
製した試験板をUV照射した直後に臭いをかいだ。 ○ :ほとんど臭気がなし。 △ :臭気が少しきになる。 × :臭気がきになる。
【0040】 (6)粘度:試験用活性エネルギー線硬
化性樹脂組成物の粘度を25℃で測定した。
【0041】以上の測定結果を
【表2】に一覧に記載した。
【表2】
【0042】
【発明の効果】本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組
成物は、実施例に示すように無溶剤型で、硬化性、硬化
物の物性(密着性、耐割れ性、強度等)ともに良好であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J027 AG03 AG04 AG09 AG10 AG13 AG14 AG23 AG24 AG25 AG27 AG34 BA05 BA07 BA10 BA13 BA15 BA19 BA23 BA24 BA26 BA27 CA29 CA34 CB10 CC05 CC06 CD08 4J034 BA08 CA04 CA15 CB03 CB07 CC03 CC08 CC12 CC13 CC23 CC26 CC45 CC52 CC61 CC62 CC67 DA01 DB03 DB04 DB07 DF01 DF12 DF16 DF20 DF22 DF29 DG06 DH02 FA02 FA04 FB01 FC01 FD01 FE02 GA55 HA01 HA07 HB07 HB08 HC03 HC12 HC13 HC17 HC22 HC35 HC46 HC52 HC61 HC64 HC67 HC71 HC73 LA13 LA23 LA33 RA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1分子当り2個以上のイソシアネート基を
    有するポリイソシアネート化合物(a)、ポリエステル
    ポリオール、ポリカプロラクトンポリオール及びポリテ
    トラメチレンエーテルグリコールから選ばれる少なくと
    も1種のポリオール(b)、及び水酸基含有(メタ)ア
    クリレート(c)を反応させて得られる、末端に(メ
    タ)アクリロイル基を有するウレタン(メタ)アクリレ
    ート樹脂(A)と、反応性希釈剤として 【化1】 で表される1,6−ヘキサンジオールエチレンオキサイ
    ド変性ジアクリレート(B)を含有してなることを特徴
    とする活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 【化1】で表される1,6−ヘキサンジオールエチレン
    オキサイド変性ジアクリレート(B)のm+nが1〜6
    であることを特徴とする請求項1に記載の活性エネルギ
    ー線硬化性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】ウレタン(メタ)アクリレート樹脂(A)
    と 【化1】で表される1,6−ヘキサンジオールエチレン
    オキサイド変性ジアクリレート(B)の質量比が95:
    5〜25:75であることを特徴とする請求項1〜2に
    記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】活性エネルギー線が紫外線または電子線で
    あることを特徴とする請求項1〜3に記載の活性エネル
    ギー線硬化性樹脂組成物。
JP2002149824A 2002-04-17 2002-04-17 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物 Pending JP2003306519A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002149824A JP2003306519A (ja) 2002-04-17 2002-04-17 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002149824A JP2003306519A (ja) 2002-04-17 2002-04-17 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003306519A true JP2003306519A (ja) 2003-10-31

Family

ID=29397921

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002149824A Pending JP2003306519A (ja) 2002-04-17 2002-04-17 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003306519A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012107118A (ja) * 2010-11-17 2012-06-07 Asahi Kasei Chemicals Corp 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物
CN109104865A (zh) * 2016-03-04 2018-12-28 陶氏环球技术有限责任公司 可固化氨基甲酸酯丙烯酸酯组合物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012107118A (ja) * 2010-11-17 2012-06-07 Asahi Kasei Chemicals Corp 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物
CN109104865A (zh) * 2016-03-04 2018-12-28 陶氏环球技术有限责任公司 可固化氨基甲酸酯丙烯酸酯组合物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2003080745A1 (fr) Composition de revetement pouvant etre sechee sous uv et articles revetus
JP5000123B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型トップコート用組成物、トップコート剤およびトップコートフィルム
KR20140048281A (ko) 수성 폴리우레탄 수지 분산체 및 그의 용도
JP5089889B2 (ja) ハードコート剤組成物および成形品
JP2011042770A (ja) 活性エネルギー線硬化型オリゴマー、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、硬化被膜、およびプラスチックフィルム。
JP5335559B2 (ja) 硬化性ポリウレタン樹脂組成物および硬化物
JP7384233B2 (ja) 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物及びコーティング剤
JP4662126B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の硬化物
JPH07292304A (ja) 活性エネルギー線硬化型印刷インキ
JP6425986B2 (ja) ウレタン(メタ)アクリレート、並びに活性エネルギー線硬化型ウレタン(メタ)アクリレート組成物及びその硬化物
JP2011052227A (ja) 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の硬化物
JPH05320287A (ja) 樹脂組成物及びその硬化物
JP4171154B2 (ja) 光硬化性樹脂組成物
JP2003306519A (ja) 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物
JP2001200024A (ja) 光硬化性樹脂組成物
JP2001151848A (ja) 活性エネルギー線硬化性ウレタン組成物の製造方法
JP4017055B2 (ja) (メタ)アクリル酸エステル、これを用いた樹脂組成物
EP1347003A1 (en) Radiation curable resin composition
JP2021123676A (ja) 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物、粘着剤組成物及び粘着剤
JP2001040061A (ja) 光硬化性樹脂組成物
JP3493724B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物
JP4017056B2 (ja) (メタ)アクリル酸エステル、これを用いた樹脂組成物
JP2015143350A (ja) 活性エネルギー線硬化型組成物及びコーティング剤、並びに新規ウレタン結合含有化合物
JP2004115771A (ja) 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物
JP2005113102A (ja) 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物