JP2003305720A - 発泡樹脂成形体の加熱減容装置 - Google Patents

発泡樹脂成形体の加熱減容装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発泡樹脂成形体の全体を均一に硬化させ、か
つ、見掛け比重を均一に増加させる発泡樹脂成形体の加
熱減容装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 発泡樹脂成形体の加熱減容装置1におい
て、EPS粒状物を浮遊させるための横長の中空部11
を有する装置本体10と、中空部11内に熱風を供給す
るための熱風供給手段20と、供給された熱風の排気手
段40と、中空部11の長軸周りに回転自在に軸支され
ている集合用リボンスクリュ30及び拡散用リボンスク
リュ31(攪拌手段)と、中空部11内を減圧可能な減
圧手段3とを備えていることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡樹脂成形体を
加熱して減容させるための加熱減容装置に関する。
【0002】
【従来の技術】発泡樹脂成形体は各種梱包用資材等とし
て大量に使用されており、その大半が産業廃棄物として
排出されている。近年、産業廃棄物が社会問題となって
いる中、これらの発泡樹脂成形体についても効率的に再
利用することが求められているが、軽量建材として発泡
樹脂成形体を使用すれば、発泡樹脂成形体の再利用と安
価な軽量建材の提供という双方の目的を達成することが
できる。以下、これらの発泡樹脂成形体として、発泡ポ
リスチレン(Expanded Polystyrene、いわゆる発泡スチ
ロール、以下「EPS」という)を例として説明するこ
ととする。
【0003】EPSは、梱包用資材及び梱包時の緩衝材
にその用途が特化しているため、見掛け比重が非常に小
さい。従来、EPSは、主として、再生スチレン樹脂の
原料にされることから、運搬費を削減するために減容を
行っており、そのための減容方法としては以下のような
方法が代表的であった。第1の方法は、EPSを完全に
加熱溶融させて塊状に形成する方法である。しかし、こ
の方法では、EPSを加熱することにより分子構造の一
部が破壊されてしまうため、再生品の分子量が小さくな
ってしまうという問題を有している。
【0004】第2の方法は、リモネン等の柑橘系油にE
PSを溶解させて、この溶解物質からEPSを分留する
方法である。しかし、溶解処理を行う第2の方法では、
蒸留設備が大型化し、その製造費用が膨大となるととも
に、エネルギ効率が低い等の問題を有している。
【0005】周知のように、EPSはポリスチレンをそ
の体積が30倍〜100倍程度となるように発泡させた
物質であり、その見掛け比重は0.01〜0.03程度
となっている。前記各減容方法では、短時間で、最大限
の減容を図ることを目的としているため、EPSを見掛
け比重1程度にまで減容してしまっている。一方、各種
軽量建材にEPSを使用する場合には、見掛け比重が
0.05〜0.7程度に減容されたEPS(以下、「減
容EPS」という)を軽量建材の種類に応じて使い分け
る必要があるため、前記各方法を直接的に用いることが
できなかった。
【0006】そのため、前記問題点を改良する方法とし
て、粒状に形成されたEPS(以下、「EPS粒状物」
という)をコンベヤ上に薄い層状(4cm程度)に載積
し、遠赤外線ヒータにより加熱して減容する方法が提案
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記遠赤外線
による方法では、遠赤外線の吸収割合で温度が変化する
ためEPS粒状物周辺の雰囲気温度を制御できず、加熱
温度を一定に管理できなかった。また、遠赤外線が直接
照射される表面部のEPS粒状物はコンベヤの速度を調
節することにより、ある程度は目標の比重まで溶融させ
ることができるが、遠赤外線が直接照射されない下層部
のEPS粒状物はほとんど減容されず、見掛け比重が投
入時のまま変化しない状態になってしまうこともある。
したがって、見掛け比重が不均一な減容EPSが製造さ
れてしまうことになり、減容EPSの品質のバラツキが
大きくなるため、より均一な再生品の製造方法の確立が
望まれている。さらに、加熱温度をある程度平準化する
ためには、EPS粒状物を非常に薄く積層する必要があ
るが、その場合には処理量が極端に少なくなってしまう
ため、実用化には不向きである。
【0008】そこで、本発明は、前記問題を解決するた
めになされたものであり、発泡樹脂成形体の全体を均一
に硬化させ、かつ、見掛け比重を均一に増加させる発泡
樹脂成形体の加熱減容装置を提供することを課題とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決すべく構成されるものであり、請求項1に記載の発明
は、発泡樹脂成形体の加熱減容装置(以下、「加熱減容
装置」という)において、発泡樹脂成形体の粒状物を浮
遊させるための横長の中空部を有する装置本体と、中空
部内に熱風を供給するための熱風供給手段と、供給され
た熱風の排気手段と、中空部の長軸周りに回転自在に軸
支されている発泡樹脂成形体の粒状物の攪拌手段と、中
空部内を減圧可能な減圧手段とを備えていることを特徴
としている。
【0010】この発明によれば、装置本体における中空
部に熱風を供給して、その熱風により中空部内において
発泡性樹脂成形体の粒状物を浮遊させ、さらに、各翼の
回転により発泡性樹脂成形体の粒状物を回転及び攪拌さ
せながら、熱風により均等に加熱することで、発泡樹脂
成形体の粒状物全体を均一に硬化させて見掛け比重を均
一に増加させ、発泡樹脂成形体を減容させることができ
る。また、攪拌手段により、浮遊状態の発泡樹脂成形体
の粒状物が強制的に回転及び撹拌されるとともに、発泡
樹脂成形体の粒状物の浮遊が補助されるため、熱風の風
量を低減した状態で、円滑かつ良好な減容を可能にする
ことができる。さらに、発泡樹脂成形体の粒状物を中空
部内に投入する際に、中空部内を減圧させることで中空
部内に吸引作用が生じるため、発泡樹脂成形体の粒状物
を容易かつ迅速に投入することができる。
【0011】ここで、攪拌手段の形状は限定されるもの
ではなく、浮遊状態の発泡樹脂成形体の粒状物を回転及
び攪拌させることができる形状であればよい。例えば、
長軸周りに回転させた際に、中空部内の発泡樹脂成形体
の粒状物を集合させるようにして形成された集合用翼
と、長軸周りに回転させた際に、中空部内の発泡樹脂成
形体の粒状物を拡散させるようにして形成された拡散用
翼とから構成され、集合用翼と拡散用翼は同心位置に設
置され、集合用翼は、拡散用翼の周囲に形成されている
ように構成してもよい。この構成では、集合用翼は、同
心位置に設置された拡散用翼の周囲に形成されており、
減容後に中空部内の底面に蓄積された発泡樹脂成形体の
粒状物は、拡散用翼に接することなく、集合用翼により
底面上に集合されるため、中空部内から容易かつ迅速に
取り出すことができる。
【0012】さらに、集合用翼及び拡散用翼を螺旋状に
形成することにより、中空部内の発泡樹脂成形体の粒状
物が効率良く回転及び攪拌されるため、良好な減容を可
能にすることができる。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の加熱減容装置において、排気手段は、中空に形
成された熱風の濾過手段と、濾過手段を介して排気手段
内に熱風を吸引するための吸引手段と、濾過手段内を加
圧するための加圧手段とを備え、加圧手段の加圧により
濾過手段が膨張するように構成されていることを特徴と
している。
【0014】この発明によれば、熱風に含まれた減容前
後の発泡樹脂成形体の粒状物などが濾過手段の表面部に
付着した場合であっても、濾過手段を膨張させ、その表
面部を振動させることにより、表面部の付着物が除去さ
れるため、熱風の排気が阻害されることを防止すること
ができるとともに、自動的に濾過部材が清掃されるた
め、メンテナンス性を高めることができる。
【0015】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は請求項2に記載の加熱減容装置において、装置本体
は、発泡樹脂成形体の粒状物を中空部内に定量供給する
ための供給手段を備えていることを特徴としている。
【0016】この発明によれば、中空部内で円滑かつ良
好に減容可能な量の発泡樹脂成形体の粒状物が自動的に
供給されるため、発泡樹脂成形体の減容における作業効
率を高めることができる。
【0017】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
乃至請求項3のいずれか1項に記載の熱風供給手段は、
熱風供給源と、複数の供給口を有し、中空部内に延出さ
れた熱風供給管とから構成されていることを特徴として
いる。
【0018】この発明によれば、中空部内に配置された
複数の供給口から熱風が供給され、熱風の供給効率が高
まるため、中空部内の広範囲に熱風が供給され、発泡樹
脂成形体の粒状物を効率良く加熱することができる。な
お、熱風供給管を延出させる位置は限定されるものでは
なく、中空部の上部に延出させて下方に向けて熱風を供
給する構成や、中空部の下部に延出させて上方に向けて
熱風を供給する構成など、中空部内の広範囲に熱風が供
給されるように適宜に変更されるものである。さらに、
供給口の数も限定されるものではなく、中空部内に効率
良く熱風が供給されるように適宜に変更されるものであ
る。
【0019】したがって、本発明の加熱減容装置では、
発泡樹脂成形体の粒状物全体を均一に硬化させ、かつ、
見掛け比重を均一に増加させることができるため、発泡
樹脂成形体を再利用に適した状態に減容することができ
る。さらに、メンテナンス性及び作業効率が高まってい
るため、発泡樹脂成形体の減容に係る費用を削減するこ
とができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施形態について詳細に説明する。この実施形態で
は、発泡性樹脂成形体にEPSを使用した場合を例とし
て説明する。
【0021】図1は、本発明の実施形態に係る加熱減容
装置を示した側断面図である。図2は、本発明の実施形
態に係る加熱減容装置を示した図で、図1のA−A断面
図である。図3は、本発明の実施形態に係る加熱減容装
置のリボンスクリュを示した側面図である。図4は、本
発明の実施形態に係る濾過手段を示した図で、(a)は
濾過手段が吸引する際を示した側断面図、(b)は濾過
手段が膨張する際を示した側断面図である。
【0022】まず、本発明の実施形態に係る加熱減容装
置の構成について説明する。加熱減容装置1は、図1及
び図2に示すように、EPS粒状物が投入される装置本
体10と、装置本体10内に熱風を供給するための熱風
供給手段20と、装置本体10内のEPS粒状物を回転
及び攪拌するためのリボンスクリュ(攪拌手段)30,
31を主要部として構成され、装置本体10内に投入さ
れたEPS粒状物を熱風により加熱して減容させる装置
である。
【0023】次に、各構成要素について説明する。装置
本体10は、図1及び図2に示すように、水平に配置さ
れている横長の円筒状(本実施形態では半円筒状)の底
面が形成された中空部11を有しており、中空部11に
EPS粒状物を定量投入するためのサイロ2と、減容E
PSを排出するための排出口12と、中空部11内に供
給された熱風を排気するための排気手段40とを備えて
いる。
【0024】サイロ2は、図1に示すように、予め所定
の大きさに粉砕されているEPS粒状物を貯留し、装置
本体10の上部から中空部11内に投入するものであ
り、規定時間作動することにより、サイロ2内から予め
定められている規定量のEPS粒状物を搬出し、真下に
設けられている中空部11内に供給することができるよ
うになっている。排出口12は、図1及び図2に示すよ
うに、中空部11の底面に蓄積された減容EPSを排出
するために、その底面の中央部に設けられている開閉自
在な開口部であり、排出口12の下方には、減容EPS
を吸引可能な排出用ブロワ13が設置されている。
【0025】排気手段40は、図1に示すように、中空
部11の上部に設置されており、中空部11内に供給さ
れた熱風を濾過した後に排気するものであり、排気手段
40の通風路の途中には、通気可能に形成された濾過手
段41が複数本(3本)設置されている。なお、濾過手
段41は通気性を有し、熱風に含まれた減容前後のEP
S粒状物を除去可能なフィルタ材により形成されてい
る。また、各濾過手段41の上端部は開口されており、
ベンチュリ管42が設置されている。さらに、ベンチュ
リ管42内の上方には、各濾過手段41内に圧縮空気を
送るための圧縮ポンプ43(加圧手段)が設置されてい
る。
【0026】ここで、ベンチュリ管42では、その管内
の圧力差による流速変化から吸引作用が生じるため、図
4(a)に示すように、中空部11内の熱風が濾過手段
41を介して排気手段40内に排気される。また、熱風
を濾過する際に、熱風に含まれた減容前後のEPS粒状
物が濾過手段41の表面部に付着してしまうと、熱風の
排気が阻害されてしまうため、本実施形態では、図4
(b)に示すように、加圧手段である圧縮ポンプ43か
ら濾過手段41内に圧縮空気を所定周期で送風し(例え
ば、10秒ごとに1kg/cm 2の圧縮空気を送風)、
濾過手段41を膨張させることにより表面部を振動さ
せ、濾過手段41の表面部の付着物を除去するように構
成されている。
【0027】さらに、熱風供給手段20は、図1及び図
2に示すように、中空部11の上部を、その壁面に沿っ
て長軸方向に貫通している2本の熱風供給管21,21
と、熱風供給管21の軸方向に所定間隔で列設された複
数の供給口22と、各熱風供給管21,21内に熱風を
送風するためのヒータ23及び循環用ブロワ24(熱風
供給源)とから構成され、供給口22は下向きに熱風を
供給するように設置されている。ヒータ23及び循環用
ブロワ24は、図1に示すように、熱風供給管21の両
端部に設置されており、循環用ブロワ24は配管25に
より排気手段40内と連通されているため、排気手段4
0内の熱風を循環用ブロワ24により吸引し、ヒータ2
2を通過させて各熱風供給管21,21内に送風するこ
とで、熱風を循環利用してエネルギの有効利用を図って
いる。なお、熱風供給管21の図1における右側には、
中空部11内を減圧するための減圧手段3が設置されて
おり、この減圧手段3は、熱風供給管21を通じて中空
部11内の空気を強制的に排気することで中空部11内
を減圧する排気装置である。
【0028】さらに、リボンスクリュ30,31は、図
1、図2及び図3に示すように、中空部11の略中心部
を軸方向に貫通した状態で回転自在に軸支されている回
転軸32と、回転軸32から所定間隔を空けた位置で回
転軸32周りの螺旋状に形成された翼部である集合用リ
ボンスクリュ30及び拡散用リボンスクリュ31と、回
転軸32の両端部に設置された回転モータ33,33と
から構成され、集合用リボンスクリュ30は、同心位置
に設置された拡散用リボンスクリュ31の周囲に形成さ
れ、各リボンスクリュ30,31は、回転軸32の所定
位置に立設された棒状の支持部材34により固定されて
いる。また、集合用リボンスクリュ30は、回転軸32
を所定方向に回転させた際に、中空部11内のEPS粒
状物を軸方向の中央に集合させるようにして、異なる螺
旋方向の2枚の翼部が軸方向の中央で相対しており、拡
散用リボンスクリュ31は、回転軸32を所定方向に回
転させた際に、中空部11内のEPS粒状物を軸方向に
拡散させるようにして、異なる螺旋方向の2枚の翼部が
軸方向の中央で相対している。
【0029】なお、発泡性樹脂成形体にEPSを使用す
る場合には、熱風供給手段20から供給する熱風の温度
は120℃程度に定めることが必要である。また、熱風
の風速及び温度は、EPS粒状物の減容後の粒径及び見
掛け比重を見越して調整することが必要となる。この速
度及び温度は、減容前後のEPS粒状物の粒径や、比重
及び処理量によって最適な値にする必要があり、本実施
形態では、中空部11内、配管25内及び供給口22に
設置された温度計測器(図示せず)により熱風の温度を
測定し、温度制御手段(図示せず)により自動的に最適
な値を維持するように構成されている。
【0030】次に、加熱減容装置1の作用について説明
する。まず、図1に示すように、ヒータ23及び循環用
ブロワ24を作動させ、熱風供給管21内に熱風を送風
し、各供給口21から中空部11内に所定温度かつ所定
風速に調整された熱風を供給する。この熱風は、円筒形
状の中空部11の両側から壁に沿って下方に送風された
後に、合流して底面から上昇するようになっている。な
お、供給口22は熱風供給管21の軸方向に列設されて
いるため、熱風の供給効率が高まっており、中空部11
内の広範囲に熱風が供給される。
【0031】また、サイロ2を作動させ、破砕機等によ
り予め所定の大きさに粉砕されているEPS粒状物を中
空部11内に投入する。このとき、減圧手段3から中空
部11内の空気を強制的に排出させ、中空部11内を減
圧することにより吸引作用が生じるため、中空部11内
に軽量のEPS粒状物を容易かつ迅速に投入することが
できる。なお、サイロ2からのEPS粒状物の供給量
は、滞留時間と目標の減容率を考慮してサイロ2の投入
量制御手段(図示せず)に予め設定されており、自動的
に定量供給される。そして、投入されたEPS粒状物
は、上昇している熱風の流れに乗ることにより中空部1
1内で浮遊状態になる。
【0032】さらに、各リボンスクリュ30,31を回
転させ、浮遊状態のEPS粒状物を強制的に回転及び撹
拌させる。これにより、EPS粒状物は、回転軸32の
近傍では拡散用リボンスクリュ31により拡散され、拡
散用リボンスクリュ31の外側では集合用リボンスクリ
ュ30により集合される。ここで、各リボンスクリュ3
0,31は回転軸32から所定間隔を空けた位置に形成
されており、密閉された中空部11内で集合又は拡散さ
れたEPS粒状物は、中空部11の壁面により移動が制
限され、各リボンスクリュ30,31間を移動し、集合
と拡散を繰り返すため、EPS粒状物が中空部11内で
確実に攪拌される。
【0033】したがって、EPS粒状物は、中空部11
内において浮遊状態で回転及び攪拌されるため、加熱手
段20から供給された熱風により均等に加熱され、内包
する気体を排出することにより粒子全体が均一に硬化し
て、見掛け比重が増加する(減容する)。
【0034】ここで、中空部11内に供給された熱風の
循環について説明する。中空部11内に供給された熱風
は、濾過手段41のベンチュリ管42による吸引作用に
より濾過手段41を介して排出手段40内に排出され
る。このとき、濾過手段41の表面部に減容前後のEP
S粒状物が付着する場合があるが、濾過手段41を圧縮
ポンプ43により所定周期で振動させているため、濾過
部材41が目詰まりを起こすことがなく、熱風の排気が
阻害されることが防止されている。また、排気手段40
内に排気された熱風は、配管25を通じて循環用ブロワ
24,24に吸引され、循環用ブロワ24,24からヒ
ータ23を通過して熱風供給管21内に送風され、供給
口21から中空部11内に供給される。このようにし
て、熱風を循環させて熱エネルギを有効に利用すること
により、熱風に少量の熱エネルギを与えることで所定温
度を維持することができるため、ヒータ23の熱量が低
減されている。
【0035】そして、一定時間経過後に、EPS粒状物
が所定の見掛け比重となった後には、熱風供給手段20
からの熱風の供給を停止し、減容EPSを中空部11の
底面に蓄積させる。蓄積された減容EPSは拡散用リボ
ンスクリュ31に接することなく、その周囲に設置され
た集合用リボンスクリュ30により中空部11の底面に
おける長軸方向の中央に集合する。この位置には排出口
12が設けられており、排出口12を開口して中空部1
1内から減容EPSを排出する。このとき、排出口12
の下方に設置された排出用ブロワ13を作動させ、減容
EPSを吸引して排出することにより、中空部11内に
残留物を残すことなく、中空部11内から軽量な減容E
PSを容易かつ迅速に取り出すことができる。
【0036】したがって、本発明の実施形態に係る加熱
減容装置1では、EPS粒状物全体を均一に硬化させ、
かつ、見掛け比重を均一に増加させることができるた
め、減容EPSを再利用に適した状態に減容することが
できる。さらに、メンテナス性及び作業効率が高まって
いるため、EPS粒状物の減容における費用を削減する
ことができる。
【0037】以上、本発明の好適な実施形態についての
一例を説明したが、本発明は前記実施形態に限定され
ず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可
能である。例えば、発泡樹脂成形体はEPSに限られる
ものではなく、加熱することにより減容することができ
る発泡樹脂成形体であれば任意の種類のものを使用する
ことができる。また、EPS粒状物を回転及び攪拌させ
るための攪拌手段は、リボンスクリュ30,31の形状
に限定されるものではなく、EPS粒状物が効率良く回
転及び攪拌されるのであれば、回転軸32に立設された
支持部材34ごとに翼部を設置する構成や、支持部材3
4のみによる構成などを用いてもよい。なお、各支持部
材34及び各翼部の高さも同一にする必要はなく、回転
及び攪拌の効率を考慮して適宜に定められるものであ
る。また、排気手段40に有害ガス測定器(例えば、ブ
タンガス測定器)を設置してもよく、この構成では、循
環させている熱風に含まれる有害ガスの濃度を測定器に
より測定し、その数値が基準値を超えた場合には、熱風
を外部に排出することで有害ガスの発火等による事故や
故障を防ぐことができる。なお、測定の対象となる有害
ガスは、各種の発泡樹脂成形体に対応して適宜に変更さ
れるものである。
【0038】
【発明の効果】本発明の加熱減容装置によれば、発泡樹
脂成形体の粒状物を浮遊状態で回転及び攪拌させながら
粒状物を均等に加熱することで、発泡樹脂成形体を均一
に硬化させることができ、均一に見掛け比重を増加させ
ることができるため、発泡樹脂成形体を再利用に適した
状態に減容することができる。さらに、中空部内に延出
された熱風供給管に複数の供給口を設けた構成では、熱
風の供給効率が高まるため、効率良く発泡樹脂成形体の
粒状物を加熱することができる。また、発泡樹脂成形体
の粒状物を中空部内に投入する際に、中空部内を減圧さ
せることで中空部内に吸引作用が生じるため、発泡樹脂
成形体の粒状物を容易かつ迅速に投入することができ、
作業効率を高めることができる。さらに、適量の発泡樹
脂成形体の粒状物が自動的に中空部内に供給されるよう
に構成することで、作業効率をより高めることができ
る。また、熱風の排気手段に設けられた濾過手段が、自
動的に清掃されるように構成することでメンテナンス性
を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る加熱減容装置を示した
側断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る加熱減容装置を示した
図で、図1のA−A断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る加熱減容装置のリボン
スクリュを示した側面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る濾過手段を示した図
で、(a)は濾過手段が吸引する際を示した側断面図、
(b)は濾過手段が膨張する際を示した側断面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・・加熱減容装置 2・・・・サイロ 3・・・・減圧手段 10・・・・装置本体 11・・・・中空部 20・・・・熱風供給手段 21・・・・熱風供給管 22・・・・供給口 23・・・・ヒータ 24・・・・循環用ブロワ 25・・・・配管 30・・・・集合用リボンスクリュ 31・・・・拡散用リボンスクリュ 32・・・・回転軸 40・・・・排気手段 41・・・・濾過手段 42・・・・ベンチュリ管 43・・・・圧縮ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内藤 正光 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 Fターム(参考) 4D058 JA04 MA02 SA20 4F301 AA15 BC15 BC23 BC25 BC55 BF17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡樹脂成形体の粒状物を浮遊させるた
    めの横長の中空部を有する装置本体と、 前記中空部内に熱風を供給するための熱風供給手段と、 前記供給された熱風の排気手段と、 前記中空部の長軸周りに回転自在に軸支されている前記
    発泡樹脂成形体の粒状物の攪拌手段と、 前記中空部内を減圧可能な減圧手段とを備えていること
    を特徴とする発泡樹脂成形体の加熱減容装置。
  2. 【請求項2】 前記排気手段は、 中空に形成された前記熱風の濾過手段と、 前記濾過手段を介して前記排気手段内に前記熱風を吸引
    するための吸引手段と、 前記濾過手段内を加圧するための加圧手段とを備え、 前記加圧手段の加圧により前記濾過手段が膨張するよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の発
    泡樹脂成形体の加熱減容装置。
  3. 【請求項3】 前記装置本体は、前記発泡樹脂成形体の
    粒状物を前記中空部内に定量供給するための供給手段を
    備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載の発泡樹脂成形体の加熱減容装置。
  4. 【請求項4】 前記熱風供給手段は、熱風供給源と、 複数の供給口を有し、前記中空部内に延出された熱風供
    給管とから構成されていることを特徴とする請求項1乃
    至請求項3のいずれか1項に記載の発泡樹脂成形体の加
    熱減容装置。
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