JPS6025182B2 - 造粒方法とその装置 - Google Patents

造粒方法とその装置

Info

Publication number
JPS6025182B2
JPS6025182B2 JP16181782A JP16181782A JPS6025182B2 JP S6025182 B2 JPS6025182 B2 JP S6025182B2 JP 16181782 A JP16181782 A JP 16181782A JP 16181782 A JP16181782 A JP 16181782A JP S6025182 B2 JPS6025182 B2 JP S6025182B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
granulation
gas
multilayer plate
particles
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP16181782A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5949838A (ja
Inventor
登 川上
義弘 伊藤
哲郎 釜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Paudal Co Ltd
Original Assignee
Fuji Paudal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Paudal Co Ltd filed Critical Fuji Paudal Co Ltd
Priority to JP16181782A priority Critical patent/JPS6025182B2/ja
Publication of JPS5949838A publication Critical patent/JPS5949838A/ja
Publication of JPS6025182B2 publication Critical patent/JPS6025182B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
  • Glanulating (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、粉体を流動させながらこれに結合剤溶液を
贋霧して所要径の額粒ないし粒体を得ると共に、該粒体
の製造に関連して、該粒体に所望の被覆剤被膜を形成さ
せることができる造粒方法とその装置に関する。
従来よりこの種の造粒装置としては、造粒室底部に多数
の孔を備えた多孔板を固定し、この固定多孔板の下方よ
り熱風を供給してその徐方に噴出させ、これによって造
粒室内の粉体を上下方向にのみ流動させながら、これに
スプレー等で結合剤溶液を暖霧し、その贋霧液滴に粉体
粒子を凝集させて乾燥させることにより額粒ないし粒体
を得るようにしたものがある。
このような従来の流動層造粒方法は、造粒室内で上下に
はげしく移動する粉体に対し、噴霧する液の頃霧速度(
量)および贋霧液滴の大きさを調整することにより‘ま
ぼ均一に粒子の核を作り得る利点があるが、その反面、
粉体の性質が異なったり、頃霧液瓶の粒子の大きさ、速
度の相違によって、造粒した製品の粉度分布にそれぞれ
バラツキを生ずることが多いという難点がある。
これと共に、従来の流動層造粒法による製品は、造粒過
程で粉体が上下方向移動のみの外力を受けることと、下
方から吹き上げられる熱気流に嫁されながら粒径を成長
させるために、ポーラスで、表面に凹凸の多い不定形の
粒体となる。
このことは製品面からすると長所でもあり、短所でもあ
るが、ポーラスな粒体ではなく、見掛け比重(高比重)
が大で密度の高い粒体を必要とする場合に不適当である
。密度の高い粒体又は顎粒を、その後プレスして成形品
とする例えばフェライト等の電子部品材料や、医薬錠剤
の材料としての粒体は、嵩密度が高く、しかも表面がほ
ぼ球状の滑りのよいものが要求され、このような観点か
らすると従来の流動層造粒法では満足な製品が得られな
い。このように造粒方法として従来から各種のものが提
案されているが、得られた造粒物の性状を任意に変える
必要がない。また多孔板上で粉体を上方に吹き上げなが
ら所要の大きさに造粒するものであるために、多孔板の
孔から吹き上げるガス体の風量、風圧等が不足すると、
一部で吹き抜け現象が発生して粉体の完全な蝿梓流動層
が得られなくなり、一部では過大な粒体が形成され、他
方では粒体が所要径に成長しないという不都合が生じ、
また多孔板の孔から一部の粉体或は小径の粉体が落下し
て所要の造粒作用が得られず、品質を劣化させる欠点が
あった。
したがって造粒室内に供給するガス体の風量、風圧等を
相当高い値にしておく必要がある。
しかし一方では、造粒室内のガス体を、それに浮遊する
粉塵をバグフィルタ等で蒲集しながら装置外に排出する
必要があり、多量のガス体がバグフイルタを通過するこ
とは、それだけ浮遊粉塵がバグフィルタに強く付着して
その目づまりを生じやすい。またガス体が熱風であれば
、その加熱ェネルギの消費が増大する。このような観点
からすれば、前記ガス体の量は少ない方が好都合である
。造粒の多様化に伴ない、単一容器内で造粒物の性状を
任意にコントロールし、かつ所望の被覆剤のコーティン
グを関連して行うことが普及してきた従釆の単なる造粒
操作に加えて、コーティング操作までが造粒の概念に含
まれて来ており、このために流動層造粒、粒体転勤方式
による被覆コーティング装置等が提案されているが、1
つの器体内において造粒からコーティングまで一貫して
行いうる装置がない。すなわち流動層造粒法では、凝集
粒子間に間隙率の多いポーラスで軽質な造粒物となり、
かつ粒度分布及び形状が不均一になるために、コーティ
ングを行っても、形状、粒度分布が不均一で、被覆剤の
付着量にも大きなバラッキが生ずる不都合がある。
また転勤方式によりコーティングを行う場合、核となる
ベースに雪だるま式に被覆剤を付着させ被膜を形成させ
るから、核となる粒体の形状、粒度分布等が不均一であ
ると、製品の形状、大きさが不均一となってしまう。
従って従来は、打錠機等により一旦所定形状、大きさに
プレス成形した後にコーティングを行うのが一般であっ
た。
この発明は以上のような従来の欠点を解消し、任意の嵩
比重をもち、かつ任意の粒度を有するほぼ球形の粒体(
または額粒)を歩留りよく造粒すると共に、造粒と乾燥
を行わせるためのガス体の供給量を可及的に少なくする
ことを可能となし、バグフィルタの目づまりを防止して
造粒作業の高能率化と、ェネルギ消費の大幅な節減とを
目的とするものである。
以下この発明を図示の実施例について詳述する。
図において、1は有底直立筒状に形成した造粒室であっ
て、その内底部の適当な高さに、多層板2を可回転に配
置し、駆動軸3の上端に取付けて回転駆動すべ〈する。
多層板2は、直径の異なる多数の環状板4を、下部に至
るに従って直径が増大する同0層状配置となし、各環状
板4間に円周等配に配置した適数の間隙保持片5をもっ
て適度の上下間隙を付与し、これらを一体化したもので
ある。多層板2の下方に供聯合された熱風又はガス体は
各環状板4間の上下間隙から該多層板2の回転に伴ない
遠心気流となって造粒室1内に吹き出る。駆動鞠3は、
造粒室1の底壁に固定した軸受6により直立させて支持
され、モータ7により回転駆動される。モータ7は、そ
の回転速度を可変としたもの、或は図示しない減速装置
及び変速装置により駆動軸3の回転速度を可変とする。
8は駆動鞠3の上端に固定した止め蓋である。造粒室1
の底部側壁の多層板2より低い位置に、シリンダ9で操
作する開閉弁10‘こより開閉される開ロ11を設け、
該開ロ11に、多層板2の下方から造粒室1内に熱風、
或は他の適宜のガス体を供V給すべくする。
ガス体供V給手段12は、大気又は適宜のガス体をフィ
ル夕13、ガス流量計14、制御弁15、ガス流量計1
4の流量を検知して制御弁15の作動を制御する流量指
示調節器16、送風機17、放熱器18を備え、ガス体
供給管19を介して開閉弁10のガス供論旨口2川こ接
続し、所要量のガス体を造粒室1内に多層板2の下方か
ら供給する。
加熱器18は、蒸気又はその他の加熱流体を熱源とする
熱交換器であって、温度検出器21によりガス体供給管
19を通過する熱風、ガス体の温度を検出し、温度指示
調節器22により加熱流体の流量制御弁23の関度を調
節する。24は加熱流体供孫合管である。
ガス体の加熱は、加熱流体を用いる他、電気ヒータ等を
使用してもよいことはいうまでもない。またガス体の加
熱を要しない場合に備えて、加熱器18に対するバイパ
ス管26を設けてあり、該管25を開閉弁26により開
閉すべくしてある。造粒室1の上部に設けた上部ハウジ
ング27の−側に、粉体供給弁28で開閉される粉体供
給口29を設け、粉体供v給装置30からの粉体を多層
板2上に供給すべくする。
粉体供給装置30は、粉体の空気輸送装置として、送風
機17の送風を弁31を介して供給し、投入口32に投
入された粉体を、粉体輸送管33を介して粉体供聯合口
29に供V給する。上部ハウジング27には多層板2上
に投入された粉体に結合剤溶液を贋霧するための噴霧ノ
ズル34を取付ける。
贋霧ノズル34は、実施例の場合、二流体頃霧ノズルと
し、結合剤溶液供給制御装置36から、所要量の結合剤
溶液と、ガス体とを供給すべくされる。結合剤溶液供給
制御装置35は、溶液燈洋装層を備えた溶液タンク36
、該タンク36内の溶液を前記ノズル34に圧送する送
液ポンプ37、送液量を検出する流量計38、送液量を
制御する制御弁39、流量計38の流量を検出して制御
弁39を制御する流量指示調節器40、送液管41、送
液管圧力を検出し贋霧ノズル34が詰って贋霧が良好に
行われないことを検知する圧力スイッチ42からなる送
液系と、圧縮空気等のガス体を供給され、圧力計43、
減圧弁44等で所定圧力に設定し、開閉弁45を介して
送気管46により頃霧ノズル34にガス体を廉給する送
気系とからなる。47は送気管46のガス流量を検出す
る流量検出器である。
48は流量に異常があるとき開閉弁45を制御するガス
流検出スイッチである。
造粒室1の一方の側壁の多層板2外周縁とほぼ同じ高さ
に関口部下縁を一致させた粒体排出口49を閉口し、多
層板2上で造粒された粒体を造粒室1から排出する排出
手段50を設ける。
排出手段50は、前記排出口49を開閉する開閉弁51
と該弁51を操作する排出シリンダ52とを有し、造粒
が完了した時点で開閉弁51を操作し、排出口49を開
く。また造粒室1の側壁に、前記排出口49を囲む配置
で固設した排出部ハウジング53内に、前記排出口49
に連続する筒状に形成した節54を取付けて、排出口4
9から排出される粒体を該筋54で節分けし、所定粗さ
以下の粒体のみをハウジング53の放出口58より放出
するようにする。節54内に残留した粒度の狙い粒体は
、第3図に示すように齢54内で回転する波砕翼55で
師団こ押しつけ、これを所要粒度以下に破砕して節目を
通し放出するようにしてもよい。破砕翼55は、モータ
56によりベルト伝動機構57等を介して回転させる。
節54は、節目の粗さの異なるものを交換可能に設ける
とよく、また特に筋分けの必要がない場合には、爺、破
砕翼等を省略することができる。さらに鮪の形状は、円
筒形に限定する必要はなく、他の適宜の構成のものを使
用してもよい。上部ハウジング27の上方に、造粒工程
において発生する粉塵を浦集しながらガス体を造粒室1
外に排出するガス体排出装置59を設ける。
上部ハウジング27上に、粉塵補集室60を設けて該室
60‘こ複数のバグフィルタ61を設け、排気管62を
介してバグフィルタ61により粉塵を分離されたガス体
を排気ファン63、消音器64を経て装置外に排出する
。バグフィルタ61は、長時間に亘つて造粒作業が続け
られた場合、排気中に浮遊する粉塵により目づまりを起
こすことがある。
またガス体供v給手段12からの送気ガス量に見合った
排気を行わせる必要がある。かかる排気ガス量制御のた
めに粉塵補集室60の頂部に圧力伝送器65を設け、圧
力指示調節器66を介して排気管62に設けた制御弁6
7を制御し、造粒室1内の圧力を一定に保つようにする
またバグフィルタ61の目づまりを防止する手段として
、バグフィルタ交換室68内に、空気噴出口をバグフィ
ルタ61の排気開口69に向けた圧縮空気溜71、電磁
弁72、ダイヤフラム弁73等を介して、複数のバグフ
ィルタ61に対し交互に圧力空気を吹きつけ、バグフィ
ルタ61内に逆流空気流を起こさせて第1図の下方のバ
グフィルタ61に矢符で示すように逆流空気を集塵室6
01こ逆流させ、その目に溜った粉塵を吹き飛ばして該
フィル夕61の目づまりを防ぐ。
一定間隔をもって複数のバグフィルタ61に交互に逆流
する圧縮空気を送ることにより、造粒作業を中断するこ
となく、バグフイルタ61の清掃を行いうる。74はバ
グフィルタ61を交換可能に支持する隔壁、75は造粒
作業中における静電気発生等に起因する粉塵爆発等の危
険に対して設けた爆発放散板、76は同じく爆発放散口
であって装置の安全性を確保してある。
造粒品種の変更、その他造粒工程が新しく開始される場
合、前回の造粒工程において造粒室1の内壁、多層板2
等に付着する粉塵を洗浄する必要が生ずることがある。
このような場合に具えて、上部ハウジング27または造
粒室1内に洗浄ノズル77を挿脱可能に取付ける。洗浄
ノズル77は、矢印で示す如く操作部78で回転させら
れ、かつそのヘッドを3600旋回可能の構成のものを
用いるとよい。
洗浄装置79は、洗浄管80を介して洗浄ノズル77に
高圧の洗浄液を供給する洗浄ポンプ81と、洗浄液に適
宜の薬液を注入して効果を高めるための薬液注入容器8
2とを具備する。またガス供給用開□9のガス供給部ハ
ウジング83に排水弁84を設け、造粒室1及び多層板
2を洗浄した9E液を、開口9、排水弁84を介して排
出する。
85は造粒室1の底壁に沿って駆動軸3により多層板2
と共に回転するように設けた分散翼であって、多層板2
より落下した粉体を該翼85の回転により生ずる気流に
乗せ、多層板2の間隙保持片5で形成した上下間隙から
再び多層板2上に送り込む。
また前記洗浄時においては、造粒室底部で洗浄液を燈拝
し関口9から強制的に排出する役目も兼ねている。86
は造粒室1の昇降用シリンダであって、例えば多層板2
あるいはバグフィルタ61の交換時において造粒室1を
下降させ、その作業を容易ならしめる。
多層板2は、第2図、第4図に示す如く、直径の異なる
環状板4を間隙保持片5を介して層状同心配置に、下方
に至る程直径の大きい環状板4を配置してなるものであ
るが、これは第5図、第6図に示すように、間隙保持片
5を、多層板2の回転方向に対して渦巻状に配した構成
としてもよく、この場合、回転方向Aに対してガス体が
B矢印に示すように多層板2から吹出すことになる。
。また第7図、第8図に示すように、多層板2の上面に
その回転方向Aに対して渦巻状とした流動補助羽根2a
の数個を配置する。或は第9図、第10図に示すように
各環状板4の上面に回転方向Aに対して適宜の角度をも
つ流動補助羽根2bを直立させて設ける。この発明は以
上のような構成であって、以下にその造粒方法を説明す
る。
先ずガス供給用開閉弁10を開き、送風機17及び63
を起動する。
これによりフィル夕13で清浄化された大気又はガス体
が加熱器18で所要温度に加熱され、多層板2の下方か
ら造粒室1に供給され、多数の環状板4の上下間隔から
遠心方向に吹き出す。多層板2を例えば500〜100
帆.P.M.の適当な速度で回転させると、多層板2か
ら吹き出す熱風又はガス体が遠D方向及び多層板2の回
転方向に流動し、造粒室1の内壁に沿って縄ない状の旋
回気流となって流動する。
粉体供給弁28を開いて造粒室1内に所要量の粉体を投
入すると、該粉体が前記旋回気流に乗って第1図、第2
図に矢符で示すように、旋回気流と共に縄ない状旋回層
流を起こす。すなわち多層板2の回転に沿って流動する
と同時に、多層板2の上面では遠心方向に流動し、造粒
室1の壁面に当って上昇し、ある程度上昇すると重力の
作用で造粒室1の中心部に向って落下して行くことにな
る。このような縄ない状の旋回層流は、投入された粉体
粒子の均一な混合を行わせる。また流動補助羽根2a又
は2bを設けるときは、多層板2上で旋回流動している
粉体にさらに強制損梓作用を及ぼし、その均一な浪合を
促進する。そこで結合剤溶液噂霧ノズル34に、結合剤
溶液供給制御装置35から所要量の結合剤溶液と圧縮空
気とを供謙合することにより、結合剤溶液が細かい霧状
となって前記の如く旋回流動する粉体の流動層に供総合
され、粉体粒子に結合剤溶液の微粒子が付着して造粒の
芯が形成される。
この芯にさらに粉体が凝集結合し、この凝集結合粒子が
さらに前記旋回層流内に巻き込まれ、互にこすり合い、
自転公転しながら所要の粒径に成長し、過大な粒子は破
砕され、粒度がほぼ一定の球形粒体或は球形額粒となる
。この造粒粒体又は額粒の粒径は、結合剤溶液の粒子の
大きさ、結合剤溶液の供給量、供給速度、結合剤の種類
、投入粉体の物性、多層板の回転速度、熱風温度等の諸
要因の変化により変化する。
目的とする粒径の粒体を歩蟹りよく得るためにはこれら
の諸要因の少なくとも1つを適正に制御する。また粒体
の多層板2上での滞留時間も粒径の成長に関係し、さら
に各粒子の嵩密度にも影響する。多層板2上に投入され
た粉体の極〈僅かな部分は、多層板2を構成する環状板
4の上下間隙から下方に落下するが、これは多層板2と
共にその下方で回転する分散翼85で、造粒室1内のガ
ス流に浮遊させられ、再び多層板2上の旋回層流中に戻
って成長しつつある粒子に付着し造粒される。
また造粒室1に投入された粉体の極〈僅かな部分は、造
粒室1内を上昇するガス体に浮遊してバグフィルタ61
に楠集される。従ってバグフィル夕61に既述のように
逆流する圧縮空気を吹き込めば、該フィル夕61に付着
した粉体は、再び造粒室1内に落下して、粒子の旋回層
流に巻き込まれ、成長しつつある粒子に付着して粒体と
なる。従って、複数のバグフィルタ61を設け、交互に
付着した粉体を払い落とすようにしておけば、造粒室1
内で粒体が所要径に造粒される間にバグフィルタ61に
補集されて残留する粉体の量を可及的に減ずることがで
き、投入粉体量に対する粒体の収率が増大する。上述の
旋回層流における造粒作用は、贋落された液滴により加
湿された粒子の表面に徴粉が付着しながら造粒室内で均
一に球形化するので、粒度分布のバラッキがきわめて小
さく、高い収率の造粒を遂行しうるものである。
粒径の小さな(例えば1.8h′m?以下)粒体を得た
い場合は、二流体ノズルを使用することにより液滴直径
を小さくし、給液速度を遅くして熱風による乾燥を早め
れば、前記液滴を芯とした粒体がその時点での直径で造
粒され、二流体ノズルから噴霧される液滴直径をさらに
小さくしたいときには、結合剤溶液と共に噴出するガス
体の温度を高くしておくことにより目的が達成され、さ
らに小さな直径の額球を造粒することができる。一方、
比較的直径の大きい(例えば1.8h′m?以上)の粒
体を造粒しようとする場合は、上述の操作に加え、結合
剤溶液の加液速度を増せば、すでに粒形化した粒子同志
が数個集合し、これに若干の粉が加わって大きい粒体に
成長する。
また結合剤溶液の贋霧液瓶の大きさを大きくすることに
より、湿潤の程度の大きい芯を作り、粉体が付着凝集す
る機会を多くし、熱風の温度を低くして乾燥を遅らせ、
多層板2上における旋回層流の滞留時間を長くすること
によって、任意の直径の粒体に成長させることができる
。高密度の大きい(空隙率の小さい)粒体を得たいとき
には、多層板2上における旋回層流の滞流時間を長くし
て、粒体の自転、公転における相互のこすり合い研摩作
用を行う時間を長くするとか、多層板2の回転速度を速
くして前記旋回層流の流動速度を速め、粒体に働く遠心
力を大きくして、粒体同志の前記自転、公転におけるこ
すり合い研摩作用を大きくすることによって、充分に硬
質の嵩密度の大きい粒子を得ることができ、そして粒度
の分布のバラッキをさらに小さくすることができる。
高密度の小さい、比較的ポーラスな粒体を得たい時には
、前記とは逆に、多層板上における滞留時間を短かくす
るとか、多層板の回転速度を遅らせればよい。
この発明における大きな特徴は、直径の異なる多数の環
状板4を、薄数の間隙保持片5をもって上下間隔を与え
、下方に至る程直径の大きい環状板4を配置してこれを
一体化した多層板2を造粒室1内で高速回転させ、該多
層板2上で前記造粒作用を行わせる点にある。
このようにすることによって、多層板2の下方に供V給
する熱風、又はガス体の供聯合量を大幅に減少しうる。
従来の流動層造粒方法では、ガス体の風量、風圧が不足
すると、既述のような吹き抜け現象や、多孔板の孔から
粒体が落下して適正な造粒作用が行われなくなるという
欠点があった。之に対してこの発明の場合、多層板の高
速回転によって、その環状板の上下間隔から水平かつ放
射状に吹き出す遠心気流が発生し、この遠心気流により
旋回層流を形成させるものであるから、従来のようなガ
ス体の吹き抜け現象が全くなくなる。
風量、風圧が小さくても環状板の上下間隔から粉体或は
下方に落下することがなくなる。しかもこの発明の場合
、旋回層流の形成要因は、多層板の回転速度に比例的に
強くなる遠心気流の流動状態によるものであって、供給
された熱風、ガス体等の風圧には殆んど無関係である。
むしろこの風量、風圧は粒体の乾燥を達成しうる程度で
あり、風量、風圧を小さくすることにより集塵室まで浮
遊するのが粉体の量を少なくする効果さへ発生する。多
孔板を用いた従来の造粒方法では、風量、風圧をある一
定値以下に小さくできなかったのに対し、この発明は同
一の造粒物を得るためには、風量、風圧を1/3以下に
減少することができ、それだけェネルギの消費量を減少
し、かつ浮遊粉塵量を少なくしてバグフィルタの目づま
りを防止しうるようになった。
造粒、乾燥工程が終ると、開閉弁51を操作して排出口
49を開放し、回転する多層板2上から齢54に粒体を
排出する。
これにより節目より小さい粒体は節目を通って放出口5
8より放出される。一方、節目上に残る大径の粒体があ
る場合には、破砕翼55を回転させて大径の粒子を破砕
し節目を通過させて放出口58より放出する。また造粒
物に被覆剤の被膜を形成させる(コーティングする)場
合には、造粒室内において所定の粒子に形成され、乾燥
されてなお旋回流動している粒子の上方から、所望の被
覆剤溶液を供給する。このようにすると、被覆剤溶液は
、前記造粒工程で球形もしくはそれに近い形状とされた
粒子の表面に均一に付着し、既述と同機に粒体同志のこ
すり合い研摩作用により均一な厚みの被膜を形成する。
この間も多層板の上下間隙より多層板上に供給するガス
体の温度、風量を適正に制御することにより、粒体に付
着した被膜が効率よく乾燥される。短時間のうちに所望
の被膜形成が完了する。これにより造粒室内に粉体を投
入してから排出するまでの間に、所望径の粒体の成形→
被膜の成形の工程が関連して行われる。被覆剤溶液の供
給は、前記三流体贋霧ノズルを兼用してもよく、また被
覆剤溶液供給用のノズルを別設してもよい。さらに造粒
室上方から一気に所要量の被覆剤溶液を供給するように
してもよい。造粒ロットを変更し、或は粉体種別を変更
する等の必要が生ずると、造粒室1及び多層板2等の洗
浄を行う。
洗浄ノズル77を上部ハウジング27内に挿入し、ノズ
ル77から洗浄液、薬液等を噴射し、かつ多層板2及び
分散翼85を適当な速度で回転させ、またノズル77の
回転、ヘッドの旋回を行わせることにより人手を要せず
自動的に洗浄を行うことができる。洗浄排液は開閉弁1
0及び排水弁84を開いて放出する。この発明は以上の
ように、供給する熱風、ガス体等の数分の一に減少・す
ることができるから、そのェネルギ消費量を大幅に減少
すると共に、バグフイル夕の目づまりを防止してその交
換回数を減少し、バラッキの少ない任意の粒度、高密度
の粒体をもって効果的に造粒することができる。
また、粒体排出部に、節と破砕翼とを設けて粒度を揃え
、また複数のバグフィルタを設けて造粒工程の進行途次
に、交互にバグフィルタに逆流圧縮空気を供給し、該フ
ィル夕に付着する粉体を、多層板上の旋回層流を形成し
て流動する粉粒体中に落下させることによって、造粒に
おける前記収率をさらに高めることが可能となり、しか
も任意の直径の粉体の成形から所望する被膜の形成まで
を関連して一つの器体内で実施することができ、その作
業を箸るしく容易化し、かつ高能率化することができる
。なお、すでに一定形状に成形された粒体に対し、この
発明の装置を用いてコーティングのみを行いうろことは
いうまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明装置の一実施例を示す図、第2図は造
粒室の拡大縦断面図、第3図は第2図のm−m線におけ
る横断側面図、第4図は多層板の平面図、第5図は多層
板の他の例を示す平面図、第6図は第5図の要部の縦断
面図、第7図は多層板の他の実施例の平面図、第8図は
その要部の縦断面図、第9図は多層板のさらに他の実施
例の平面図、第10図はその要部の縦断面図である。 1…造粒室、2・・・多層板、3・・・駆動軸、4・・
・環状板、5・・・間隙保持片、10・・・開閉弁、1
2・・・ガス体供給手段、17・・・送風機、18・・
・加熱器、19・・・ガス体供給管、27・・・上部ハ
ウジング、28・・・粉体供孫合弁、29・・・粉体供
孫合口、30・・・粉体供給装置、34・・・階霧ノズ
ル、35・・・結合剤溶液供給装置、37・・・送液ポ
ンプ、49・・・粒体排出口、50・・・排出手段、5
1開閉弁、53・・・排出部ハウジング、54・・・師
、55・・・破砕翼、59・・・ガス体排出装置、60
・・・粉塵補集室、61・・・バグフィルタ、63・・
・排気ファン、70・・・圧縮空気管、71・・・圧力
空気溜、77・・・洗浄ノズル、79・・・洗浄装置、
81・・・洗浄ポンプ、83…ガス供給部ハウジング、
84・・・排水弁、85・・・分散翼。 第1図第2図 第3図 第4図 第5図 第6図 第8図 第7図 第9図 第10図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 直径の異なる多数の同心配置の各環状板間に上下間隙
    を付与して一体化した多層板を、直立筒状造粒室の内底
    部で回転させ、その下方からガス体を供給することによ
    り多層板上にその回転方向と遠心方向に旋回する流動気
    流を形成せしめ、多層板上に投入した粉体に前記気流に
    よる旋回層流を形成せしめつゝ、上方より結合剤溶液を
    噴霧して噴霧液滴に粉体粒子を付着凝集させ、前記旋回
    層流内で凝集粒子の自転および公転を行わせることを特
    徴とする造粒方法。 2 結合剤溶液の噴霧量液滴の大きさと噴霧量、噴霧速
    度とを制御して前記凝集粒子の大きさを制御する特許請
    求の範囲1記載の造粒方法。 3 結合剤溶液を二流体噴霧ノズルで噴霧し、結合剤溶
    液と共に噴出するガス体の温度により結合剤溶液の噴霧
    液滴の大きさを制御する特許請求の範囲1又は2記載の
    造粒方法。 4 旋回層流における凝集粒子の滞留時間を制御して該
    粒子の大きさを制御する特許請求の範囲1から3までの
    いずれか1つに記載の造粒方法。 5 結合剤溶液の噴霧停止後、旋回層流における凝集粒
    子の滞留時間と多層板の回転速度の少なくともいずれか
    を制御して凝集粒子の嵩密度を制御する特許請求の範囲
    1から3までのいずれか1つに記載の造粒方法。 6 前記旋回層流内で自転、公転する粒子に被覆剤を供
    給し、該粒子に被覆剤の被膜を形成させることを特徴と
    する特許請求の範囲1から5までのいずれか1つに記載
    の造粒方法。 7 前記造粒室で造粒した粒体を篩分けし、篩目上に残
    留する過大粒子を圧壊して篩目を通過させることを特徴
    とする特許請求の範囲1から5までのいずれか1つに記
    載の造粒方法。 8 直立筒状造粒室、該造粒室の内底部に位置させた直
    径の異なる多数の環状板を下部に至るに従つて直径が増
    大するように同心的に配置し各環状板間に上下間隙を付
    与して一体化した多層板、該多層板を回転する手段、多
    層板の下方から造粒室内にガス体を供給する手段、多層
    板上に粉体を供給する手段、多層板上の粉体に結合剤溶
    液を噴霧する手段、多層板上の粒体を造粒室外に排出す
    る排出手段、造粒室内のガス体を、それに浮遊する粉塵
    を捕集しながら排出する手段を備えてなる造粒装置。 9 前記多層板の回転速度を可変にした特許請求の範囲
    8記載の造粒装置。 10 前記ガス体供給手段に、ガス体の量及び温度の制
    御手段が設けられている特許請求の範囲8記載の造粒装
    置。 11 前記結合剤溶液噴霧手段が、二流体噴霧ノズルを
    備え、該ノズルが結合剤溶液とガス体との二つの流体を
    同時に噴霧し、該噴霧手段が、前記ガス体の温度と量の
    制御を可能とされている特許請求の範囲8記載の造粒装
    置。 12 前記流体の排出手段が、造粒室側壁に設けられ開
    閉装置で開閉する排出口に連続した篩分け装置を含み、
    該篩分け装置が、排出口から排出される粒体を受け入れ
    る筒状の篩と、該篩の内壁に沿つて回転し、篩上に残る
    粒体を圧壊してその篩目を通過させる圧壊手段とを備え
    てなる特許請求の範囲8記載の造粒装置。 13 造粒室内のガス体を、それに浮遊する粉塵を捕集
    しながら排出する前記手段が、前記粉塵を捕集する複数
    のバグフイルタを含み、複数のバグフイルタに対し交互
    に、それを通過する排出ガス気流とは逆の向きに圧力空
    気を吹きつけ、バグフイルタの目づまりを防止する手段
    を備えてなる特許請求の範囲8記載の造粒装置。 14 前記造粒室が、該造粒室内を洗浄する洗浄手段と
    、洗浄液を排出する排出部とを備えて特許請求の範囲8
    から13までのいずれか1つに記載の造粒装置。 15 前記排出部を、多層板の下方から造粒室内にガス
    体を供給する手段に共用させて設けた特許請求の範囲1
    4記載の造粒装置。 16 前記洗浄手段が、造粒室の上部あるいは下部に挿
    脱可能に設けた旋回ノズルを含み、洗浄薬液の使用を可
    能とされている特許請求の範囲14記載の造粒装置。
JP16181782A 1982-09-16 1982-09-16 造粒方法とその装置 Expired JPS6025182B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16181782A JPS6025182B2 (ja) 1982-09-16 1982-09-16 造粒方法とその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16181782A JPS6025182B2 (ja) 1982-09-16 1982-09-16 造粒方法とその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5949838A JPS5949838A (ja) 1984-03-22
JPS6025182B2 true JPS6025182B2 (ja) 1985-06-17

Family

ID=15742468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16181782A Expired JPS6025182B2 (ja) 1982-09-16 1982-09-16 造粒方法とその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6025182B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6182832A (ja) * 1984-09-28 1986-04-26 Fuji Paudaru Kk 造粒・コ−テイング装置
JPH0613092B1 (ja) * 1985-03-01 1994-02-23 Freunt Ind Co Ltd
JPH0616827B2 (ja) * 1985-09-20 1994-03-09 フロイント産業株式会社 粉粒体処理方法および装置
DE60038561T2 (de) 1999-06-07 2009-05-14 Freund Industrial Co., Ltd. Granulationsvorrichtung mit zentrifugalrollen und verfahren zur behandlung von puder und granularem material mit dieser vorrichtung
JP6186768B2 (ja) * 2013-03-13 2017-08-30 味の素株式会社 造粒物の製造法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5949838A (ja) 1984-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0125516B1 (en) Granulating apparatus
US3520066A (en) Spray drying method
US4740390A (en) Granule producing and/or processing apparatus and method
US6695989B1 (en) Apparatus and method for manufacturing granules
JP2763806B2 (ja) 造粒コーティング方法および装置
CN211216550U (zh) 一种转盘式制粒干燥机
US4112517A (en) Mixing apparatus
JPS6025182B2 (ja) 造粒方法とその装置
JPH0727476A (ja) 湿潤粉粒体の処理装置
CN216856658U (zh) 一种烟用香精微胶囊制备装置
CN206325011U (zh) 一种高效包衣机
JPH0699057A (ja) 粒状物質と液体の接触装置
CN212702819U (zh) 连续流化床涂层装置
JPH057484A (ja) 粉末食品を凝集する装置及び方法
JPS60183030A (ja) 造粒並びにコ−テイング装置
US20050145728A1 (en) Method and apparatus for treating particulate-shaped material, in particular for mixing, drying, graduating, pelletizing and/or coating the material
CN211706707U (zh) 循环式流化制粒机
CN206531373U (zh) 防粘壁、防结块、防沉底、防堵塞的药用闪蒸干燥机
CN221108128U (zh) 一种连续式流化床
JPS5921651B2 (ja) 造粒方法とその装置
JP2003126680A (ja) 粉粒体の流動処理装置
CN215877833U (zh) 一种碳化硅制品生产用喷雾造粒机
JPH09276687A (ja) 流動層装置およびこれを用いた流動造粒コーティング方法
CN220176797U (zh) 一种造粒设备
CN214020638U (zh) 一种半导体热电材料用雾化造粒设备