JP2003305416A - 基板の洗浄方法 - Google Patents

基板の洗浄方法

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JP2003305416A
JP2003305416A JP2002112813A JP2002112813A JP2003305416A JP 2003305416 A JP2003305416 A JP 2003305416A JP 2002112813 A JP2002112813 A JP 2002112813A JP 2002112813 A JP2002112813 A JP 2002112813A JP 2003305416 A JP2003305416 A JP 2003305416A
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Megumi Hamano
恵 浜野
Yoichi Takahara
洋一 高原
Hiroshi Kikuchi
廣 菊池
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オゾン含有溶液を用いて基板表面の有機物を高
清浄に洗浄する洗浄方法を提供する。 【解決手段】被洗浄基板表面で、オゾン含有溶液とアル
カリ溶液を接触させ、オゾン含有溶液中の溶存オゾンを
分解して活性酸素種を発生させる。該活性酸素種を用い
て基板表面の有機汚染物を分解・除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基板表面の洗浄方法
に係わり、特にオゾン含有溶液を用いて,半導体ウェハ
や液晶基板などの基板表面の有機汚染物を除去する洗浄
方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】基板表面の有機汚染物の洗浄にオゾン含
有溶液を適用し、溶存オゾンの酸化力で有機汚染物を分
解・除去する方法が種々検討されている。しかし、付着
している有機汚染物の種類や量によっては、オゾンだけ
では有機汚染物の分解速度が十分ではなく、洗浄後に有
機汚染の残留があったり、洗浄時間が長くかかったり、
といった問題があった。
【0003】これに対し、オゾン含有溶液中の溶存オゾ
ンを分解して活性酸素原子を発生させ、この活性酸素原
子によって有機汚染物を分解・除去する方法が提案され
ている。この方法は、例えば特開2001−30045
5号公報に記載されている。これによれば、過酸化水素
水,オゾン水などの光の照射を受けると活性酸素原子を
発生する液体を塗布して塗布体とした後,この溶液に光
を照射することで,被洗浄体上のレジスト及び/または
汚染物質を除去する。
【0004】さらに被洗浄体に光の照射を受けると活性
酸素原子を発生する液体を塗布する方法としてスピナー
装置を使用すること、光の照射を受けると活性酸素原子
を発生する液体を被洗浄体へ塗布する厚さとして,3μ
mから300μmとすること、光の照射を受けると活性
酸素原子を発生する液体に照射する光の波長は500n
m以下の光とすることが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、光
の照射を受けると活性酸素原子を発生する液体として過
酸化水素水やオゾン水などを3μmから300μmの厚
さで塗布するとある。しかし、特にオゾン水の場合に
は、基板表面に3μmから300μmの厚さで塗布した
場合、液の全体積に対する表面積が大きくなるため、オ
ゾン水中に溶解していたオゾンガスが大気中に放散しや
すい。
【0006】そのため、結果的にオゾン水中の溶存オゾ
ン濃度が低下し、所望の洗浄効果が得られない、という
問題があった。さらに、活性酸素原子を発生させるため
に500nm以下の光を照射することが提案されている
が,このような短波長の光を発生する光源は一般に高価
でまた寿命も短く,洗浄コスト増加の一因となるという
問題も有していた。
【0007】本発明は上記のような課題の解決を目的に
なされたものであり,オゾン含有溶液を用いて,基板表
面の有機汚染物を短時間で除去できる洗浄方法を提供す
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述のような従
来技術の問題点を解決すべく検討を行った結果、オゾン
含有溶液とアルカリを反応させることにより,オゾン含
有溶液中のオゾンが瞬時に分解し,反応性の高い活性酸
素種を生じること,及び,この活性酸素種によって有機
汚染物が速やかに分解・除去される,という効果を見い
だした事によりなされたものである。
【0009】さらに、オゾン含有溶液のpH値を酸性に
する事により、より高濃度のオゾンを溶解させることが
可能となり、あわせて酸性のオゾン含有溶液にアルカリ
を添加することにより、活性酸素種の発生と洗浄液の中
和処理が同時に行い得る事を見いだしたことにより、な
されたものである。
【0010】すなわち、基板表面にオゾン含有溶液中と
アルカリを供給し,基板表面で活性酸素種を発生させ,
該活性酸素種を用いて基板表面の有機汚染を除去する洗
浄方法を提供する。
【0011】さらに,あらかじめ,基板表面にオゾン含
有溶液を供給しておき,次にアルカリを供給することに
よって,基板表面で活性酸素種を発生させ,該活性酸素
種を用いて基板表面の有機汚染を除去する洗浄方法を提
供する。
【0012】また,あらかじめ基板表面にアルカリを供
給しておき,次にオゾン含有溶液を供給することによ
り,基板表面で活性酸素種を発生させ,該活性酸素種を
用いて基板表面の有機汚染を除去する洗浄方法を提供す
る。
【0013】さらにオゾン含有溶液のpH値を酸性にす
ることにより,液中に溶存するオゾン濃度が高濃度化で
きることを見出して,基板表面に供給するオゾン含有溶
液のpH値を酸性にする洗浄方法を提供する。さらに,
酸性のオゾン含有溶液を供給した後にアルカリを供給す
ることにより,中和しながら洗浄することを可能とした
洗浄方法を提供する。
【0014】ここで、オゾン含有溶液中の溶存オゾン
は、ノズル等から基板に供給される際に、ノズル出口の
位置と基板表面との距離が近いほど溶存オゾン濃度の減
衰が少ないことが筆者らの研究によって明らかにされ
た。そのため溶存オゾン供給ノズルの位置はできるだけ
基板に近い方が好ましい。また、オゾン含有溶液を基板
に供給したあと、オゾン含有溶液が基板表面上に広がっ
て表面積が増大すると、オゾン含有溶液中の溶存オゾン
が大気放散して、その結果溶存オゾン濃度が減少するこ
とも筆者らの研究によって明らかにされた。
【0015】従って、オゾン含有溶液は基板に供給され
た後、できうる限り早くアルカリ溶液と接触させる事が
重要である。また、このオゾン含有溶液中の溶存オゾン
の大気放散を極力抑えるためには、予め基板表面にアル
カリ溶液を供給しておき、ここにオゾン含有溶液を供給
して接触させる方法によれば、オゾン含有溶液が基板表
面に広がる前にアルカリと接触することが可能となるの
で、オゾン含有溶液中の溶存オゾンの大気放散を抑制す
ることが可能となる。
【0016】ここで,本発明におけるアルカリとは,被
洗浄基板に対して悪影響を及ぼすことの無いすべての薬
液が使用可能である。たとえば,Siウェハであればア
ンモニア水溶液、液晶用ガラス基板であれば、アルカリ
薬剤もしくはその水溶液、及び/乃至は弱酸と強アルカ
リからなる塩ないしは塩水溶液、及び/乃至はアルカリ
性ガスを溶解させた薬液が使用可能である。
【0017】本発明におけるアルカリの添加量は特に規
定されるものではないが,オゾン含有溶液中のオゾンは
液のpH値が酸性からアルカリ性にシフトするほど分解
しやすくなり,pH値が7よりアルカリ側,特に8より
アルカリ側では瞬時に分解する。そのため,供給したオ
ゾン含有溶液のpH値を7よりアルカリ側,できれば8
よりアルカリ側にできる量を供給することが望ましい。
【0018】また,オゾン含有溶液のpH値が7よりア
ルカリ側でなくても,オゾン含有溶液中のオゾンの一部
は分解するため,洗浄時間は長くなるが,同様の洗浄効
果をえることが可能である。また,pH値が8以上にな
ってもオゾン含有溶液中のオゾンの分解と活性酸素種の
発生を何ら阻害するものではないが、その後の排液処理
において中和等の処理の負担を軽減するためには、pH
値は極端に高くしない方が好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明に基づく第1の実施
形態を示すための洗浄装置の概略図である。基板洗浄装
置1は、基板を保持して水平方向に搬送するための基板
搬送装置(以下、搬送装置と称す)3,オゾン含有溶液
供給ノズル4,アルカリ溶液供給ノズル5、水洗用純水
供給ノズル6,乾燥用エアー供給ノズル7から構成され
ている。オゾン含有溶液供給ノズル4は、オゾン含有溶
液製造装置8に接続されており、オゾン含有溶液用定量
送液ポンプ9によって、オゾン含有溶液14がオゾン含
有溶液製造装置8からオゾン含有溶液供給ノズル4へと
供給される構造となっている。
【0020】また、アルカリ溶液供給ノズル5はアルカ
リ溶液貯液タンク10に接続されており、アルカリ溶液
用定量送液ポンプ11によって、アルカリ溶液15がア
ルカリ溶液貯液タンク10からアルカリ溶液供給ノズル
5へと供給される構造となっている。水洗用純水供給ノ
ズル6、乾燥用エアー供給ノズル7はそれぞれ工場等に
ユーティリテイとして供給されている純水供給配管(不
図示)、圧縮エアー配管(不図示)に接続され、純水、
エアーが供給されるようになっている。
【0021】基板洗浄装置1の内部は概略、洗浄部・水
洗部・乾燥部の3部から構成されている。以下、順に被
洗浄基板の流れを追って説明する。被洗浄用基板2はロ
ーダ部101で搬送装置3によって保持され、図1中に
矢印で示した方向に水平搬送され、基板洗浄装置1内へ
と送られる。
【0022】洗浄部に入った被洗浄用基板2表面にはア
ルカリ溶液供給ノズル5からアルカリ溶液15が供給さ
れる。続いてオゾン含有溶液供給ノズル4からオゾン含
有溶液14が供給される。オゾン含有溶液供給ノズル4
から供給されたオゾン含有溶液14はアルカリ溶液供給
ノズル5から供給されたアルカリ溶液15と接触・混合
することにより、溶存オゾンが分解し、活性酸素種を発
生する。
【0023】この活性酸素種が被洗浄用基板2表面に付
着していた有機汚染を分解・除去する。ここで、オゾン
含有溶液14中の溶存オゾンは被洗浄用基板2表面に供
給されると大気放散を生じ、溶存濃度が低下する。その
ため、予め被洗浄用基板2表面にアルカリ溶液15を供
給しておいたところにオゾン含有溶液14を供給する
と、両液はすぐに接触・混合し、その結果オゾン含有溶
液14中の溶存オゾンが大気放散する前に、分解して活
性酸素種酸素種とすることができる。従って、オゾン含
有溶液14中の溶存オゾンの濃度の低下を極力防止し
て、被洗浄用基板2表面の洗浄に供することが可能とな
る。
【0024】洗浄後、水洗部に入った被洗浄用基板2表
面には、水洗用純水供給ノズル6から純水が供給され、
洗浄部で供給されたオゾン含有溶液14及びアルカリ溶
液15及び両液の混合によって発生した活性酸素種酸素
種の残留分、被洗浄用基板2表面から除去された有機汚
染物の残渣等を洗い流す。
【0025】続いて、乾燥部に入った被洗浄用基板2
は、乾燥用エアー供給ノズル7によって表面にエアーが
供給され、水洗部で供給された純水を被洗浄用基板2表
面から除去し、乾燥した後、アンローダ部102から取
り出される。
【0026】ここで、アルカリ溶液15の濃度は特に規
定されるものではないが、本発明効果を得るためには、
オゾン含有溶液14のpH値をアルカリ側にシフトして
溶存オゾンの活性酸素種への分解を促進する程度にアル
カリ性であればよく、供給するオゾン含有溶液14のp
H値及びオゾン濃度にもよるが、一般的にはpH値10
〜13程度あれば十分である。
【0027】従って、0.0001N〜0.1N程度の
濃度のアルカリ溶液で充分本発明効果を得ることは可能
である。0.1Nより濃いアルカリ溶液を使用しても何
ら本発明効果を損なうものではないが、被洗浄用基板2
表面をエッチングする等のダメージや洗浄後の廃液処理
の負担等を考慮し、最適な濃度を選択するべきと考え
る。また0.0001Nよりも薄いアルカリ溶液を使用
してもオゾン含有溶液14中の溶存オゾンを分解するこ
とは可能であり、何ら本発明の効果を損なうものではな
い。
【0028】また、本発明におけるオゾン含有溶液14
中のオゾン濃度は特に規定されるものではないが、溶存
オゾンが分解するときに発生する活性酸素種が洗浄に寄
与するため、溶存オゾン濃度は高い方が好ましい。一般
的には溶存オゾン濃度1ppm以上が望ましく、さらに
10ppm以上がより望ましい。
【0029】また、オゾン含有溶液のpH値は酸性なほ
ど高濃度オゾン溶解が可能になるので、オゾン含有溶液
14のpH値は酸性が好ましい。オゾン含有溶液のpH
値は特に規定されるものではないが、pH値は7よりも
低ければ好適に使用することができる。さらにpH6よ
りも低い方がより望ましい。
【0030】オゾン含有溶液のpH値が酸性の場合に
は、アルカリ液との混合時に、混合液のpH値がアルカ
リ性になることが好ましいが、アルカリ性にならなくて
もpH値が増加方向にシフトする(アルカリに近づく)
だけでも、溶存オゾンの分解は進行するので、本発明効
果を得ることは可能である。
【0031】いずれの場合にも、オゾン含有溶液14と
アルカリ溶液15が接触することにより、溶存オゾンの
分解と活性酸素種の発生は生じる。洗浄速度、洗浄効果
等を勘案しオゾン含有溶液の溶存オゾン濃度、アルカリ
溶液の濃度を決めることが必要である。
【0032】次に、本発明のもう一つの実施形態を図面
に基づいて説明する。図2はこの発明の第2の実施形態
を示す洗浄装置のうち、洗浄部の被洗浄用基板2オゾン
含有溶液供給ノズル4、アルカリ溶液供給ノズル5の部
分だけを抜き出した図である。ここで、前記第1の実施
形態と同様の部材については、同一の符号を付し、詳細
な説明は省略する。図2で、オゾン含有溶液供給ノズル
4とアルカリ溶液供給ノズル5は交互に複数個配置され
ている。被洗浄用基板2表面では、オゾン含有溶液14
とアルカリ溶液15との反応が繰り返し起こる結果、図
1の場合よりもより高い洗浄効果を得ることが可能とな
る。
【0033】次に、本発明のさらにもう一つの実施形態
を図面に基づいて説明する。図3はこの発明の第3の実
施形態を示す洗浄装置のうち、洗浄部の被洗浄用基板2
オゾン含有溶液供給ノズル4、アルカリ溶液供給ノズル
5の部分だけを抜き出した図である。ここで、前記第
1、2の実施形態と同様の部材については、同一の符号
を付し、詳細な説明は省略する。
【0034】図3でオゾン含有溶液供給ノズル4はアル
カリ溶液供給ノズル5の吐出方向と対向する向きに設置
されている。オゾン含有溶液14はオゾン含有溶液供給
ノズル4から被洗浄用基板2表面に供給された直後にア
ルカリ溶液15と接触する構造となっている。さらに図
3ではオゾン含有溶液供給ノズル4とアルカリ溶液供給
ノズル5が複数個配置されていることから、溶存オゾン
の分解が繰り返し起こり、被洗浄用基板2表面の有機汚
染を高清浄に洗浄することが可能となる。
【0035】また、図1〜3ではいずれもアルカリ溶液
供給ノズル5の後にオゾン含有溶液供給ノズル4が配置
されたレイアウトで説明したが、逆にオゾン含有溶液供
給ノズル4の後にアルカリ溶液供給ノズル5が配置され
たレイアウトでも、本発明の効果を何ら損なうものでは
ない。特に被洗浄用基板2がアルカリ溶液でエッチング
等のダメージを受ける場合には、予めオゾン含有溶液1
4を供給した後にアルカリ溶液15を供給する構造とす
ることがより望ましい。
【0036】さらに、予めオゾン含有溶液14を供給す
る場合には、オゾン含有溶液14が被洗浄用基板2表面
に広がる前にアルカリ溶液15と接触させることが望ま
しく、オゾン含有溶液供給ノズル4とアルカリ溶液供給
ノズル5は近接して設置することが望ましい。またオゾ
ン含有溶液14はpH値酸性としておく事が望ましい。
【0037】さらに、図1〜3において、被洗浄用基板
2の表面を均一に洗浄するためには、オゾン含有溶液供
給ノズル4及びアルカリ溶液供給ノズル5は被洗浄用基
板2の全幅域に液を供給できるよう、被洗浄用基板2の
幅方向に複数設置する、もしくは全幅域に液を供給でき
るだけの開口部を有するノズルを使用することがより好
ましい。
【0038】さらに、オゾン含有溶液中の溶存オゾン
は、ノズル等から基板に供給される際に、ノズル出口の
位置と基板表面との距離が近いほど溶存オゾン濃度の減
衰が少ないことが筆者らの研究によって明らかにされ
た。そのためオゾン含有溶液供給ノズル4のノズル出口
位置はできるだけ被洗浄用基板2に近い方が好ましい。
【0039】さらに本発明のさらなる実施形態を図面に
基づいて説明する。図4は、本発明に基づく第4の実施
形態を示すための洗浄装置の概略図である。基板洗浄装
置101は被洗浄用基板2を保持するための真空チャッ
ク102、真空チャック102に保持された被洗浄用基
板2を真空チャック102ごと回転させるための回転機
構103、オゾン含有溶液供給ノズル4,アルカリ溶液
供給ノズル5、水洗用純水供給ノズル6から構成されて
いる。
【0040】さらにオゾン含有溶液供給ノズル4は、オ
ゾン含有溶液製造装置8に接続されており、オゾン含有
溶液用定量送液ポンプ9によって、オゾン含有溶液14
がオゾン含有溶液製造装置8からオゾン含有溶液供給ノ
ズル4へと供給される構造となっている。また、オゾン
含有溶液供給ノズル4はオゾン含有溶液供給ノズル駆動
機構104によって被洗浄用基板2の半径方向に往復運
動を行う構造となっている。
【0041】一方、アルカリ溶液供給ノズル5はアルカ
リ溶液貯液タンク10に接続されており、アルカリ溶液
用定量送液ポンプ11によって、アルカリ溶液15がア
ルカリ溶液貯液タンク10からアルカリ溶液供給ノズル
5へと供給される構造となっている。また、アルカリ溶
液供給ノズル5はアルカリ溶液供給ノズル駆動機構10
5によって被洗浄用基板2の半径方向に往復運動を行う
構造となっている。
【0042】水洗用純水供給ノズル6は工場等にユーテ
ィリテイとして供給されている純水供給配管(不図
示)、に接続され、純水が供給されるようになってい
る。また水洗用純水供給ノズル6は水洗用純水供給ノズ
ル駆動機構106によって被洗浄用基板2の半径方向に
往復運動を行う構造となっている。
【0043】以下、順に被洗浄基板の流れを追って説明
する。被洗浄用基板2は真空チャック102によって保
持され、さらに回転機構103によって、回転される。
次にアルカリ溶液供給ノズル5によって被洗浄用基板2
表面にアルカリ溶液15が供給される。このときアルカ
リ溶液供給ノズル5はアルカリ溶液供給ノズル駆動機構
105によって被洗浄用基板2の半径方向に往復運動を
行い、被洗浄用基板2全面にアルカリ溶液15を供給す
る。
【0044】さらに、オゾン含有溶液供給ノズル4によ
って、オゾン含有溶液14が供給される。このときオゾ
ン含有溶液供給ノズル4はオゾン含有溶液供給ノズル駆
動機構104によって被洗浄用基板2の半径方向に往復
運動を行い、被洗浄被洗浄用基板2全面にオゾン含有溶
液14を供給する。
【0045】オゾン含有溶液供給ノズル4から供給され
たオゾン含有溶液14はアルカリ溶液供給ノズル5から
供給されたアルカリ溶液15と接触・混合することによ
り、溶存オゾンが分解し、活性酸素種を発生する。この
活性酸素種が被洗浄用基板2表面に付着していた有機汚
染を分解・除去する。
【0046】ここで、オゾン含有溶液14中の溶存オゾ
ンは被洗浄用基板2表面に供給されると大気放散を生
じ、溶存濃度が低下する。そのため、予め被洗浄用基板
2表面にアルカリ溶液15を供給しておいたところにオ
ゾン含有溶液14を供給すると、両液はすぐに接触・混
合し、その結果オゾン含有溶液14中の溶存オゾンが大
気放散する前に、分解して活性酸素種酸素種とすること
ができる。従って、オゾン含有溶液14中の溶存オゾン
濃度の低下を極力防止して、被洗浄用基板2表面の洗浄
に供することが可能となる。
【0047】洗浄後、アルカリ溶液供給ノズル5及びオ
ゾン含有溶液供給ノズル4は各々の駆動機構によって被
洗浄用基板2上から待機位置(不図示)へ移動する。次
に水洗用純水供給ノズル6が水洗用純水供給ノズル駆動
機構106によって被洗浄用基板2の半径方向に往復運
動を行い、被洗浄被洗浄用基板2全面に純水を供給し
て、被洗浄用基板2表面を水洗する。水洗後、被洗浄用
基板2は真空チャック102に保持されたまま回転機構
103によって回転され、乾燥する。
【0048】次に、本発明のさらにもう一つの実施形態
を図面に基づいて説明する。図5はこの発明の第5の実
施形態を示す洗浄装置のうち、洗浄部の被洗浄用基板2
オゾン含有溶液供給ノズル4、アルカリ溶液供給ノズル
5の部分だけを抜き出した図である。オゾン含有溶液供
給ノズル4及びアルカリ溶液供給ノズル5は、各々被洗
浄用基板2の半径方向に複数個並べた構成となってい
る。この場合、各ノズルの間隔はノズルから被洗浄用基
板2に供給されたオゾン含有溶液14及びアルカリ溶液
供給ノズル5が隙間無く被洗浄用基板2に接触できる間
隔とすることが好ましい。
【0049】ここで、アルカリ溶液15の濃度は特に規
定されるものではないが、本発明効果を得るためには、
オゾン含有溶液14のpH値をアルカリ側にシフトして
溶存オゾンの活性酸素種への分解を促進する程度にアル
カリ性であればよく、供給するオゾン含有溶液14のp
H値及びオゾン濃度にもよるが、一般的にはpH値10
〜13程度あれば十分である。
【0050】従って、0.0001N〜0.1N程度の
濃度のアルカリ溶液で充分本発明効果を得ることは可能
である。0.1Nより濃いアルカリ溶液を使用しても何
ら本発明効果を損なうものではないが、被洗浄用基板2
表面をエッチングする等のダメージや洗浄後の廃液処理
の負担等を考慮し、最適な濃度を選択するべきと考え
る。また0.0001Nよりも薄いアルカリ溶液を使用
してもオゾン含有溶液14中の溶存オゾンを分解するこ
とは可能であり、何ら本発明の効果を損なうものではな
い。
【0051】また、本発明におけるオゾン含有溶液14
中のオゾン濃度は特に規定されるものではないが、溶存
オゾンが分解するときに発生する活性酸素種が洗浄に寄
与するため、溶存オゾン濃度は高い方が好ましい。一般
的には溶存オゾン濃度1ppm以上が望ましく、さらに
10ppm以上がより望ましい。
【0052】また、オゾン含有溶液のpH値は酸性なほ
ど高濃度オゾン溶解が可能になるので、オゾン含有溶液
14のpH値は酸性が好ましい。オゾン含有溶液のpH
値は特に規定されるものではないが、pH値は7よりも
低ければ好適に使用することができる。さらにpH6よ
りも低い方がより望ましい。
【0053】オゾン含有溶液のpH値が酸性の場合に
は、アルカリ液との混合時に、混合液のpH値がアルカ
リ性になることが好ましいが、アルカリ性にならなくて
もpH値が増加方向にシフトする(アルカリに近づく)
だけでも、溶存オゾンの分解は進行するので、本発明効
果を得ることは可能である。
【0054】いずれの場合にも、オゾン含有溶液14と
アルカリ溶液15が接触することにより、溶存オゾンの
分解と活性酸素種の発生は生じる。洗浄速度、洗浄効果
等を勘案しオゾン含有溶液の溶存オゾン濃度、アルカリ
溶液の濃度を決めることが必要である。
【0055】次に,本発明に基づく効果を,実施例に基
づいて比較例と比較しながら詳細に説明する。被洗浄用
基板2の洗浄には図1に示す洗浄装置で、ノズル配置を
図2の様にオゾン含有溶液供給ノズル4とアルカリ溶液
供給ノズル5を各々3ヶ交互に組み合わせたものを使用
した。
【0056】オゾン含有溶液14は0.001N−HC
lに溶存オゾン濃度20ppmになるようにオゾンを溶
解させて使用した。また、アルカリ溶液15には0.0
1N−KOHを使用した。供給量はオゾン含有溶液14
が1000ml/分、アルカリ溶液が200ml/分で
ある。被洗浄用基板2には液晶用ガラス基板を使用し
た。ガラス基板の表面に可塑剤であるジオクチルフタレ
ートを付着させ、洗浄性評価試料とした。また被洗浄用
基板2表面の清浄度評価には液滴法による接触角測定を
適用した。液滴法による接触角測定とは、一定量の液滴
を基板表面に滴下して、基板と液滴との間に形成される
接触角を読みとり、この接触角で基板表面の清浄度を評
価する方法である。すなわち、清浄なガラス基板の表面
は親水性を示すため、一定量の水滴を基板表面に滴下す
ると、ガラス表面が清浄ならば水滴はガラス表面にぬれ
広がるため、接触角は小さくなる。一方、ガラス基板表
面に有機汚染が付着している場合、有機汚染は撥水性な
ので、水滴はガラス表面に濡れ広がらないので、接触角
は大きくなる。接触角の測定には 協和界面科学製接触
角計CA−A型を使用した。評価用ガラス基板は20m
m角に切り出して測定した。
【0057】測定結果を図6に示す。図6から、ジオク
チルフタレートが付着したガラス基板は、表面の接触角
が増加し、本実験では洗浄前の接触角は74゜であっ
た。これに対し、オゾン含有溶液だけで洗浄した場合
(図6で△で表示)、洗浄後の接触角は65゜とあまり
接触角は低下せず、被洗浄用基板2表面の有機汚染があ
まり除去されていないことがわかった。
【0058】また、アルカリ溶液15だけで洗浄した場
合(図6で□で表示)、洗浄後の接触角は23゜とオゾ
ン含有溶液だけの場合よりは接触角は低下していたが、
未だ十分ではなかった。
【0059】一方、アルカリ溶液15とオゾン含有溶液
14を組み合わせて洗浄した場合(図6で○で表示)、
洗浄後の接触角は3.5゜と低く、被洗浄用基板2表面
の有機汚染であるジオクチルフタレートは洗浄によって
除去されていることが確認された。
【0060】以上述べたように、本発明によれば、基板
表面に付着した有機汚染を除去することが可能である。
【0061】
【発明の効果】上述の如く,本発明によれば, 強力な
酸化力を有したオゾン含有溶液中の溶存オゾンをアルカ
リと接触させることにより分解して活性酸素種に変化さ
せ、該活性酸素種を用いて基板表面の有機汚染物を除去
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく第1の実施形態を示すための洗
浄装置の概略図である。
【図2】本発明の第2の実施形態を示す洗浄装置におけ
る、被洗浄用基板2、オゾン含有溶液供給ノズル4、ア
ルカリ溶液供給ノズル5の位置関係を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施形態を示す洗浄装置におけ
る、被洗浄用基板2、オゾン含有溶液供給ノズル4、ア
ルカリ溶液供給ノズル5の位置関係を示す図である。
【図4】本発明に基づく第4の実施形態を示すための洗
浄装置である。
【図5】本発明の第5の実施形態を示す洗浄装置におけ
る、被洗浄用基板2、オゾン含有溶液供給ノズル4、ア
ルカリ溶液供給ノズル5の位置関係を示す図である。
【図6】本発明の効果を示すグラフである。
【符号の説明】
1…基板洗浄装置、2…被洗浄用基板、3…搬送装置、
4…オゾン含有溶液供給ノズル、5…アルカリ溶液供給
ノズル、6…水洗用純水供給ノズル、7…乾燥用エアー
供給ノズル、8…オゾン含有溶液製造装置、9…オゾン
含有溶液用定量送液ポンプ、10…アルカリ溶液貯液タ
ンク、11…アルカリ溶液用定量送液ポンプ、14…オ
ゾン含有溶液、15…アルカリ溶液、101…基板洗浄
装置、102…真空チャック、103…回転機構、10
4…オゾン含有溶液供給ノズル駆動機構、105…アル
カリ溶液供給ノズル駆動機構、106…水洗用純水供給
ノズル駆動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊池 廣 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 Fターム(参考) 2H088 FA21 HA01 3B201 AA01 AB14 BB02 BB22 BB89 BB95 BB96 CC01 CC12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板表面の有機汚染物を除去する方法であ
    って、被洗浄基板の表面にオゾン含有溶液とアルカリ溶
    液を供給することを特徴とする基板の洗浄方法。
  2. 【請求項2】基板表面の有機汚染物を除去する方法であ
    って、基板表面にオゾン含有溶液を供給した後、アルカ
    リ溶液を供給することを特徴とする基板の洗浄方法。
  3. 【請求項3】基板表面の有機汚染物を除去する方法であ
    って、基板表面にオゾン含有溶液を供給した後、アルカ
    リ溶液を供給し、該被洗浄基板上でオゾン含有溶液とア
    ルカリ溶液を混合することを特徴とする基板の洗浄方
    法。
  4. 【請求項4】基板表面の有機汚染物を除去する方法であ
    って、基板表面にアルカリ溶液を供給した後、オゾン含
    有溶液を供給することを特徴とする基板の洗浄方法。
  5. 【請求項5】基板表面の有機汚染物を除去する方法であ
    って、基板表面にアルカリ溶液を供給した後、オゾン含
    有溶液を供給し、該被洗浄基板上でオゾン含有溶液とア
    ルカリ溶液を混合することを特徴とする基板の洗浄方
    法。
  6. 【請求項6】前記基板の表面に供給される前記オゾン含
    有溶液のpH値が酸性であることを特徴とする請求項1
    乃至5の何れかに記載の基板の洗浄方法。
  7. 【請求項7】前記基板の表面に供給される前記オゾン含
    有溶液に無機酸が添加されていることを特徴とする請求
    項1乃至6の何れかに記載の基板の洗浄方法。
  8. 【請求項8】前記基板の表面に供給される前記オゾン含
    有溶液に、二酸化炭素が添加されていることを特徴とす
    る請求項1乃至6の何れかに記載の基板の洗浄方法。
  9. 【請求項9】基板表面の有機汚染物を除去する方法であ
    って、被洗浄基板の表面にpH値酸性のオゾン含有溶液
    とアルカリ溶液を供給して、これを中和しながら洗浄す
    ることを特徴とする基板の洗浄方法。
  10. 【請求項10】基板表面の有機汚染物を除去する方法で
    あって、被洗浄基板の表面にオゾン含有溶液とアルカリ
    溶液を複数回繰り返し供給して洗浄することを特徴とす
    る基板の洗浄方法。
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