JP2003305255A - 遊技機用基板ボックス - Google Patents

遊技機用基板ボックス

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JP2003305255A JP2003151877A JP2003151877A JP2003305255A JP 2003305255 A JP2003305255 A JP 2003305255A JP 2003151877 A JP2003151877 A JP 2003151877A JP 2003151877 A JP2003151877 A JP 2003151877A JP 2003305255 A JP2003305255 A JP 2003305255A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の小孔から侵入する静電気ノイズの制御
回路基板への流れ込みを防止して、制御回路基板に搭載
される電子部品の誤動作を防止することができる遊技機
用基板ボックスを提供すること。 【解決手段】 液晶制御基板30は液晶ボックス21、
ケース体23およびスペーサ24により被包されパチン
コ遊技機に配設される。かかる場合に、液晶ボックス2
1の各通気孔21a1や各通気孔21b1から静電気ノ
イズが侵入すると、その静電気ノイズに伴う電流は各静
電気遮蔽部材26,26に吸収され、接続コード28を
介してホールド部材31へと流される。しかも、ホール
ド部材31は接続部材33を介して液晶制御基板30の
グランド30dに接続されるので、ホールド部材31へ
流れ込んだ電流が液晶制御基板30のグランド30dへ
流される。よって、静電気ノイズに伴う電流が液晶制御
基板30に搭載されたCPU30a等へ直接流れ込むこ
とが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 遊技機等の制御を行う電子
部品が搭載された制御回路基板を被包する遊技機用基板
ボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】 パチンコ機およびスロットマシーンな
どの遊技機は、遊技盤に設けられる入賞装置および表示
装置等を制御して遊技の興趣を盛り上げるものが主流と
なっている。この入賞装置および表示装置の制御はI
C,LSI等の多数の電子部品を搭載したロジック制御
回路基板またはマイクロコンピュータを搭載した制御回
路基板により行われている。
【0003】ところで、近年、制御回路基板から遊技機
の遊技内容に関する制御情報が記憶されたROMを取り
外し交換して、遊技機の遊技内容を変更する不正行為が
問題になっている。そこで、このような不正行為を防止
するために制御回路基板を被包する基板ボックスが種々
提案されており、かかる基板ボックスにより制御回路基
板に搭載された電子部品に接触することが防止されてい
る。しかも、基板ボックスの壁面には多数の通気孔が形
成されており、これらの通気孔によって、制御回路基板
に搭載される電源回路などの発熱により加熱された基板
ボックス内の空気が外部へ放出される。よって、基板ボ
ックス内の気温上昇が抑制され、制御回路基板に搭載さ
れた電子部品の誤動作が防止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上述
した制御回路基板を被包する基板ボックスによれば、そ
の壁面に形成された通気孔から静電気などの静電気ノイ
ズが基板ボックス内へ侵入してしまい、この静電気ノイ
ズにより電子部品が誤動作してしまうという問題点があ
った。
【0005】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、複数の小孔から侵入する静電気ノ
イズの制御回路基板への流れ込みを防止して、制御回路
基板に搭載される電子部品の誤動作を防止することがで
きる遊技機用基板ボックスを提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに請求項1記載の遊技機用基板ボックスは、遊技機等
の制御を行う電子部品が搭載される制御回路基板を被包
すると共に、壁面に複数の小孔が形成されたボックス体
を備えており、前記複数の小孔が形成された前記ボック
ス体の壁面に配設されるとともに、導電性材料で網状体
に形成され、かつ、その網状体における網目の幅長が前
記小孔の内径より小さく形成された静電気遮蔽部材を備
えている。
【0007】この請求項1記載の遊技機用基板ボックス
によれば、遊技機等の制御を行う電子部品が搭載された
制御回路基板はボックス体により被包される。このボッ
クス体の壁面には複数の小孔が形成されており、かかる
複数の小孔によって、制御回路基板に搭載される電子部
品の発熱により加熱されたボックス体内の空気がボック
ス体外へ放出される。よって、ボックス体内の気温上昇
が抑制され、ボックス体内の気温上昇による制御回路基
板に搭載される電子部品の誤動作が防止されるのであ
る。
【0008】複数の小孔が形成されたボックス体の壁面
には静電気遮蔽部材が配設されており、この静電気遮蔽
部材は、導電性材料で網状体に形成され、かつ、その網
状体の網目の幅長は小孔の内径より小さく形成されてい
る。よって、かかる静電気遮蔽部材により、ボックス体
外から各小孔へ侵入する静電気が遮断され、かかる静電
気がボックス体内へ侵入することが防止される。請求項
2記載の遊技機用基板ボックスは、請求項1記載の遊技
機用基板ボックスにおいて、前記静電気遮蔽部材が配設
される前記ボックス体の壁面は光透過性を有する材料で
形成されている。請求項3記載の遊技機用基板ボックス
は、請求項1又は2に記載の遊技機用基板ボックスにお
いて、前記複数の小孔はニッパなどの工具の刃先より内
径が小さく形成され、前記静電気遮蔽部材は前記制御回
路基板が被包される前記ボックス体の内側に配設されて
いる。
【0009】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発
明の遊技機用基板ボックスの一実施例である液晶パネル
ユニット10が使用されるパチンコ遊技機1の正面図で
ある。このパチンコ遊技機1は、いわゆる第1種パチン
コ遊技機であり、その前面(図1の紙面に対して手前
側)には前面枠2が配設されている。この前面枠2は、
略矩形額縁状に形成されており、その略中央部分には略
矩形状の開口2aが穿設され、かかる開口2aの内周に
は金枠3が周設されている。この金枠3の内側の上方に
は、2枚のガラス板4a,4bをそれぞれ装着可能なガ
ラス扉枠4が開閉可能に配設されており、ガラス扉枠4
の後方(図1の紙面に対して奥側)には遊技盤5が配置
されている。尚、ガラス板4aはガラス扉枠4の前側部
分に装着され、ガラス板4bはガラス板4aの後側部分
に装着される。即ち、ガラス板4aと遊技盤5との間に
ガラス板4bが装着されるのである。
【0010】遊技盤5の前面には略円弧状の外レール6
が植立され、その外レール6の内側位置には円弧状の内
レール7が植立されている。この内レール7および外レ
ール6により囲まれた遊技盤5の前面には、打球(遊技
球)が打ち込まれる遊技領域8が形成されており、遊技
領域8の周囲には、打球が入賞することにより5個から
15個の打球が賞球として払い出される複数の入賞口9
が設けられている。この複数の入賞口9が設けられた遊
技領域8の略中央部分には、複数種類の識別情報として
の図柄などを表示する液晶(LCD)パネルユニット1
0を備えた可変表示装置11が設けられている。
【0011】この可変表示装置11の液晶パネルユニッ
ト10の手前側周囲には、可変表示装置11の装飾部材
を兼ねたセンターフレーム11aが周設されており、こ
のセンタフレーム11aにより液晶パネルユニット10
の周囲が装飾されている。このセンタフレーム11aの
上部中央には表示装置の一種である7セグメントLED
11bが配設されており、この7セグメントLED1b
により図柄作動ゲート12を通過した打球数(保留球
数)を表示することができる。尚、液晶パネルユニット
10の詳細については後述する。
【0012】可変表示装置11の下方には、図柄作動ゲ
ート(第1種始動口)12が設けられている。図柄作動
ゲート12を打球が通過することにより、可変表示装置
11の変動表示が開始される。また、図柄作動ゲート1
2の下方には可変入賞装置13が設けられている。この
可変入賞装置13は、遊技盤5に取着可能に形成された
本体フレーム13aを備えており、その略中央部分には
2以上の打球が同時に通過可能な幅広の矩形状の開口で
ある大入賞口の開口13bが穿設されている。この大入
賞口の開口13bは、大入賞口の一部を構成しており、
可変表示装置11の変動後の表示結果が予め定められた
図柄の組み合わせ(大当たり表示)の1つと一致する場
合に、打球が入賞しやすいように所定時間(例えば、3
0秒間)経過するまで、又は、所定個数(例えば、10
個)の打球が大入賞口の開口13bへ入賞するまで、開
放されるものである。この大入賞口の開口13bの開閉
動作の行われ得る状態が、いわゆる所定の遊技価値の付
与された状態(特別遊技状態)である。
【0013】大入賞口の開口13bには、開閉シャッタ
13cが配設されている。この開閉シャッタ13cは、
大入賞口の開口13bの形状に適合して形成されてお
り、大入賞口の開口13bを開閉するものである。ま
た、本体フレーム13aの前面であって、開閉シャッタ
13cの前方にはガード部材13dが配設されている。
尚、大入賞口は、大入賞口の開口13b、開閉シャッタ
13c、ガード部材13dで構成されている。
【0014】可変入賞装置13の下方であって、上述し
た遊技領域8の最下方には、いずれの入賞口にも入賞し
なかった打球を遊技領域8外へ排出するためのアウト口
14が形成されている。このアウト口14の形成された
遊技領域8の前方に配設されるガラス扉枠4の下方に
は、金枠3に開閉可能に取着された前面扉板(腰板)1
5が配設されている。この前面扉板15の前面には打球
を貯留し、かつ、打球発射装置(図示せず)へ打球を供
給する上皿16が配設され、その上皿16の下方であっ
て、前面枠2の下側部分には上皿16に貯留しきれなか
った打球を貯留するための下皿17が配設されている。
また、下皿17の右側部分には、打球を遊技領域8へ打
ち込むために遊技者により操作される操作ハンドル18
が配設され、かかる操作ハンドル18の内部には打球発
射装置の駆動モータ(図示せず)を回転させるためのス
イッチであるハンドルスイッチ18aが内蔵されてい
る。
【0015】図2は、遊技盤5から取り外された可変表
示装置11の液晶パネルユニット10の外観斜視図であ
り、上述したセンターフレーム11aを省略して図示し
ている。図2に示すように、液晶パネルユニット10
は、その前方(図2の手前側)に複数種類の識別情報と
しての図柄などを表示するための液晶モジュール20
と、その液晶モジュール20後部に取り付けられ後述す
る液晶制御基板30(図3参照)などを被包する液晶ボ
ックス21とを備えている。
【0016】液晶モジュール20は、液晶と偏光板とを
組み合わせることにより構成された液晶パネル22と、
その液晶パネル22が取り付けられるフレーム23とを
備えている。液晶パネル22は、その前面に平面状の表
示画面22aが形成されており、この表示画面22aに
各種画像が表示される。液晶パネル22は、後述する液
晶パネル制御基板32(図5参照)により液晶に印加さ
れる電圧の大きさを変更することによって、その液晶の
分子配列が変更され色彩や透明度が変化される性質を有
しており、この性質を用いることにより液晶パネル22
の表示画面22aに図柄などの画像が表示されるのであ
る。また、液晶パネル22の前方部分には、光透過性を
有する(透明な)ポリカーボネート樹脂などの合成樹脂
材料で枠状体に形成されたフレーム23が覆設されてい
る。このフレーム23は液晶パネル22を保護するため
のものである。
【0017】液晶モジュール20の後部には、光透過性
を有するポリカーボネート樹脂などの合成樹脂材料で枠
状体に形成されたスペーサ24を介して、中空箱状体の
液晶ボックス21がビスなどによりねじ止めされ取り付
けられている。この液晶ボックス21は、液晶モジュー
ル20の後部に取り付けられ液晶制御基板30を被包す
るためのものであり、フレーム23やスペーサ24と同
様に、光透過性を有するポリカーボネート樹脂などの合
成樹脂材料で形成されている。この液晶ボックス21の
上部には、その外壁の一部を構成する略矩形平板状の上
壁板21aが形成されており、その上壁板21aには複
数の円形状の通気孔21a1が穿設されている。
【0018】次に、図3および図4を参照して、液晶ボ
ックス21の構造について説明する。図3は、液晶パネ
ルユニット10の分解斜視図であり、図4は、液晶ボッ
クス21の正面図である。尚、図3は液晶モジュール2
0を省略して図示している。
【0019】図3に示すように、液晶ボックス21は、
主に、パチンコ遊技機1の遊技内容を制御するメイン制
御基板(図示せず)と液晶パネルユニット10とを接続
するための中継端子板25と、静電気などの静電気ノイ
ズ(以下、「静電気ノイズ」と称す)が液晶ボックス2
1内へ侵入することを防止するための一対の静電気遮蔽
部材26,26と、その一対の静電気遮蔽部材26,2
6を液晶制御基板30のグランド30dに電気的に接続
するための接続部材27と、その接続部材27に電気的
に接続される接続コード28,29と、液晶パネル22
の表示内容の制御を行う演算装置であるCPU30aを
搭載した液晶制御基板30とを備えている。
【0020】液晶ボックス21の上壁板21aには上述
した複数の通気孔21a1が穿設されており、これらの
通気孔21a1は液晶ボックス21の内部とそれぞれ連
通している。一方、液晶ボックス21の下部には上壁板
21aと対向して略矩形平板状の下壁板21bが形成さ
れており、この下壁板21bには複数の円形状の通気孔
21b1が穿設されている。よって、これらの通気孔2
1a1,21b1から液晶制御基板30の電源回路(図
示せず)などの発熱により加熱された液晶ボックス21
内の空気を外部へ放出することができる。従って、液晶
ボックス21内の気温上昇は抑制されるので、かかる気
温上昇による液晶制御基板30のCPU30aなどの誤
動作を防止することができる。
【0021】下壁板21bの両端辺には、それぞれ略矩
形平板状の一対の側壁板21c,21dが立設されてお
り、この一対の側壁板21c,21dの上端は上壁板2
1aにそれぞれ連設されている。しかも、これらの上壁
板21a、下壁板21bおよび側壁板21c,21dの
後端側には略矩形平板状の後壁板21eが連設されてお
り、これらの5枚の上壁板21a、下壁板21b、側壁
板21c,21dおよび後壁板21eにより、液晶ボッ
クス21は前方部分が開放された中空箱状体に形成され
ている。
【0022】後壁板21eの前面左縁部分には、液晶ボ
ックス21の前方へ向けて延出される一対の略矩形平板
状のガイド板21f,21fが側壁板21c内面と間隔
W1を隔ててそれぞれ立設されている。また、後壁板2
1eの前面下縁部分には、液晶ボックス21の前方へ向
けて延出される一対の略矩形平板状のガイド板21g,
21gが下壁板21b内面と間隔W2を隔ててそれぞれ
立設されている。尚、後壁板21eの前面右側部分に
も、一対のガイド板21f,21fが側壁板21d内面
と間隔W1を隔てて立設されており(図4参照)、後壁
板21eの前面上側部分にも、一対のガイド板21g,
21gが上壁板21a内面と間隔W2を隔てて立設され
ている(図4参照)。
【0023】後壁板21eの前面における左下隅には円
柱状の取着部材21hが液晶ボックス21の前方へ向け
て立設されている。この取着部材21hは、後述する静
電気遮蔽部材26を液晶ボックス21に取着するための
ものであり、その前端面には、ビスなどがねじ込まれる
ねじ穴が凹設されている。取着部材21hの右側には、
円柱状の支持部材21i,21jが液晶ボックス21の
前方へ向けて立設されている。この支持部材21i,2
1jは、後述する接続部材27を支持するためのもので
あり、その前端面にはビスなどがねじ込まれるねじ穴が
それぞれ凹設されている。尚、取着部材21hは、後壁
板21eの前面における左下隅に立設される一方、後壁
板21eの前面における他の3隅にも立設されている。
即ち、取着部材21hは、後壁板21eの前面における
四隅にそれぞれ1つずつ立設されている(図4参照)。
【0024】また、液晶ボックス21の前側縁部分に
は、かかる液晶ボックス21を液晶モジュール20のフ
レーム23にねじ止めするための通穴21kが6箇所に
穿設されている。これらの通穴21kのうち、4つの通
穴21kは、液晶ボックス21の四隅に穿設されてお
り、残りの2つの通穴21kは上壁板21a内面に凸設
されたボス部21mと下壁板21bの内面に突設された
ボス部21nとにそれぞれ1つずつ穿設されている(図
4参照)。よって、液晶ボックス21を液晶モジュール
20に取り付ける場合には、これらの各通穴21kに液
晶ボックス21後側から前側へ向けてビスをそれぞれ挿
入してフレーム23へねじ込むことにより、液晶ボック
ス21を液晶モジュール20に取り付けることができ
る。
【0025】後壁板21eの後面には正面視略矩形状の
凹部21e1が凹設されている。この凹部21e1は矩
形平板状に形成された中継端子板25の外形に適合して
凹設されており、かかる中継端子板25が嵌合可能に形
成されている。この中継端子板25は、液晶パネルユニ
ット10とパチンコ遊技機1の遊技内容を制御するメイ
ン制御基板(図示せず)とを電気的に接続するためのも
のであり、その四隅に略円形状の通穴25aがそれぞれ
穿設されている。これらの通穴25aは、中継端子板2
5を液晶ボックス21の凹部21e1にねじ止めするた
めの穴であり、ビスなどが挿入可能に形成されている。
よって、中継端子板25を凹部21e1に嵌合し、各通
穴25aにビスb6(図5参照)をそれぞれ挿入してね
じ込むことにより、中継端子板25を液晶ボックス21
の後壁板21eに取り付けることができる。
【0026】中継端子板25の後面、即ち、液晶ボック
ス21との対向面の反対側にはメイン制御基板から配線
された配線コード(図示せず)が接続されるコネクタ
(図示せず)が配設されている。一方、中継端子板25
が取り付けられる後壁板21eにおける凹部21e1の
下方には、左右方向へ向けて幅広に形成された長穴21
e2が穿設されている。この長穴21e2は中継端子板
25のコネクタと液晶制御基板30とを接続する配線コ
ード(図示せず)を液晶ボックス21内へ導入するため
の開口であり、かかる長穴21e2から導入される配線
コードの一端は液晶制御基板30に電気的に接続される
一方、その他端は中継端子板25に配設されたコネクタ
に電気的に接続される。よって、中継端子板25のコネ
クタにメイン制御基板から配線される配線コードを接続
することにより、メイン制御基板とから出力された制御
信号が中継端子板25を介して液晶パネルユニット10
へ入力され、液晶パネル22の表示画面22aに複数種
類の識別情報としての図柄などを表示することができる
のである。
【0027】一対の静電気遮蔽部材26,26は、上壁
板21aの各通気孔21a1や下壁板21bの各通気孔
21b1から液晶ボックス21内へ静電気ノイズが侵入
することを防止するためのものであり、ステンレス鋼材
などの導電性を有する金属製の線材で形成された網状体
でそれぞれ構成されている。これらの静電気遮蔽部材2
6,26は、それぞれ略同一形状に形成されており、そ
の一方が液晶ボックス21の左側部分(図3中、左側)
に取り付けられ、その他方が液晶ボックス21の右側部
分(図3中、右側)に取り付けられる。
【0028】静電気遮蔽部材26,26の一方、即ち、
液晶ボックス21の左側部分に取り付けられる静電気遮
蔽部材26は、正面視略コ字形に折り曲げ形成されてお
り、その上部に矩形平板状の第1網片26aが形成され
ている。この第1網片26aの左端には矩形平板状の第
2網片26bが下方へ向けて連設されており、この第2
網片26bの下端には第1網片26aと略平行に第3網
片26cが連設されている。また、第1網片26aと第
2網片26bとの間部分には静電気遮蔽部材26を液晶
ボックス21の左上隅の取着部材21hにねじ止めする
ための取着部26dが形成されており、第2網片26b
と第3網片26cとの間部分には静電気遮蔽部材26を
液晶ボックス21の左下隅の取着部材21hにねじ止め
するための取着部26eが形成されている。
【0029】この静電気遮蔽部材26(図3中、左側)
を液晶ボックス21に取り付ける場合には、第1網片2
6aが上壁板21aとボス部21mより左側に立設され
るガイド板21gとの間隙W2に挿入されて挟み込ま
れ、第2網片26bが側壁板21cとガイド板21fと
の間隙W1に挿入されて挟み込まれ、第3網片26cが
下壁板21bとボス部21nより左側に立設されるガイ
ド板21gとの間隙W2に挿入されて挟み込まれる。そ
の後、静電気遮蔽部材26の取着部26d,26eを液
晶ボックス21の左隅に立設された2つの取着部材21
hにそれぞれねじ止めすることにより、静電気遮蔽部材
26の一方(図3中、左側)が液晶ボックス21内の左
側部分に取り付けられる。
【0030】よって、かかる静電気遮蔽部材26の第1
網片26aにより液晶ボックス21における上壁板21
a内面の左側部分、即ち、ボス部21mより左側の上壁
板21a内面を覆うことができる一方、第3網片26c
により液晶ボックス21における下壁板21b内面の左
側部分、即ち、ボス部21nより左側の上壁板21a内
面を覆うことができるのである。
【0031】また、静電気遮蔽部材26,26の他方、
即ち、液晶ボックス21の右側部分に取り付けられる静
電気遮蔽部材26は、正面視略コ字形に折り曲げ形成さ
れており、その下部に矩形平板状の第1網片26aが形
成されている。この第1網片26aの右端には矩形平板
状の第2網片26bが上方へ向けて連設されており、こ
の第2網片26bの上端には第1網片26aと略平行に
第3網片26cが連設されている。また、第1網片26
aと第2網片26bとの間部分には静電気遮蔽部材26
を液晶ボックス21の右下隅の取着部材21hにねじ止
めするための取着部26dが形成されており、第2網片
26bと第3網片26cとの間部分には静電気遮蔽部材
26を液晶ボックス21の右上隅の取着部材21hにね
じ止めするための取着部26eが形成されている。
【0032】この静電気遮蔽部材26(図3中、右側)
を液晶ボックス21に取り付ける場合には、第1網片2
6aが下壁板21bとボス部21nより右側に立設され
るガイド板21gとの間隙W2に挿入されて挟み込ま
れ、第2網片26bが側壁板21dとガイド板21fと
の間隙W1に挿入されて挟み込まれ、第3網片26cが
上壁板21aとボス部21mより右側に立設されるガイ
ド板21gとの間隙W2に挿入されて挟み込まれる。そ
の後、静電気遮蔽部材26の取着部26d,26eを液
晶ボックス21の右隅に立設された2つの取着部材21
hにそれぞれねじ止めすることにより、静電気遮蔽部材
26の他方(図3中、右側)が液晶ボックス21内の右
側部分に取り付けられる。
【0033】よって、かかる静電気遮蔽部材26の第1
網片26aにより液晶ボックス21における下壁板21
b内面の右側部分、即ち、ボス部21nより右側の下壁
板21b内面を覆うことができると共に、第3網片26
cにより液晶ボックス21における上壁板21a内面の
右側部分、即ち、ボス部21mより右側の上壁板21a
内面を覆うことができるのである。
【0034】接続部材27は、導電性を有する薄板状の
金属材料を折り曲げて形成されており、正面視略コ字形
に形成された基部27aを備えている。この基部27a
の左端には前方へ向けて延出された接続部27bが形成
されており、この接続部27bは基部27aに対して略
直角に折り曲げられている。この接続部27bの先端部
は、左方へ向けて更に略直角に折り曲げられており、液
晶ボックス21の左側部分に取り付けられる静電気遮蔽
部材26の取付部26eと共に液晶ボックス21の左下
隅における取着部材21hにビスb4(図5参照)によ
りねじ止めされる。また、この接続部27bには、リー
ド線などで構成された接続コード28の一端側に形成さ
れた端子28aが接続される。尚、接続コード28の他
端側に形成された端子28bは、後述する液晶パネル2
2のホールド部材31を介して液晶制御基板30のグラ
ンド30dに電気的に接続される(図5参照)。
【0035】一方、基部27aの右端には前方へ向けて
延出された接続部27cが形成されており、この接続部
27cは基部27aに対して略直角に折り曲げられてい
る。この接続部27cの先端部は、右方へ向けて更に略
直角に折り曲げられており、液晶ボックス21の支持部
材21iにビスb5(図5参照)によりねじ止めされ
る。しかも、この接続部27cには、リード線などで構
成された接続コード29の一端側に形成された端子29
aが接続される。この端子29aが接続部27cに接続
される接続コード29の他端側には端子29bが形成さ
れており、この端子29bは、液晶ボックス21の右側
部分に取り付けられる静電気遮蔽部材26の取付部26
dとともに液晶ボックス21の右下隅における取着部材
21hにねじ止めされる。よって、接続部材27および
接続コード29を介して、一対の静電気遮蔽部材26,
26を電気的に接続することができる。
【0036】また、接続部材27の基部27aの略中央
から前方へ向けて延出された取付部27dが形成されて
おり、この取付部27dは基部27aに対して略直角に
折り曲げられている。この取付部27dの先端は、上方
へ向けて更に略直角に折り曲げられており、液晶ボック
ス21の支持部材21jにビスb5(図5参照)により
ねじ止めされる。
【0037】液晶制御基板30は回路用基板であり、そ
の前面には各種電子部品が搭載されている。例えば、液
晶制御基板30の前面には、メイン制御基板から出力さ
れた信号に基づいて液晶パネル22を制御する演算装置
であるCPU30aと、そのCPU30aにより実行さ
れる各制御プログラムなどを記憶したROM30bとが
搭載されており、これらのCPU30aとROM30b
とは、液晶制御基板30の前面にエッチング処理された
複数の信号線30cにより電気的に接続されている。
【0038】図5は、図2のIV−IV線における液晶
パネルユニット10の側断面図である。尚、図5では、
液晶制御基板30に搭載されるCPU30a、ROM3
0bおよび信号線30cの図示を省略している。
【0039】図5に示すように、液晶パネルユニット1
0の外周は液晶ボックス21、液晶モジュール20のフ
レーム23およびスペーサ24により被包されている。
液晶ボックス21の上壁板21a内面には静電気遮蔽部
材26の第1網片26aが対向して配設されており、こ
の第1網片26aは上壁板21aとガイド部材21gと
の間隙W2に挟み込まれている。一方、液晶ボックス2
1の下壁板21b内面には静電気遮蔽部材26の第3網
片26cが対向して配設されており、この第3網片26
cは下壁板21bとガイド部材21gとの間隙W2に挟
み込まれている。しかも、この静電気遮蔽部材26の取
着部26d,26eは、ビスb4により液晶ボックス2
1の取着部材21hにそれぞれねじ止めされている。
【0040】また、液晶モジュール20の前部(図5の
左側)にはフレーム23が覆設されており、そのフレー
ム23の後方には液晶パネル22が配設されている。液
晶パネル22の後面(図5中、右側面)には、液晶パネ
ル22を保持するための側面視略コ字形のホールド部材
31が配設されており、このホールド部材31は導電性
を有する薄板状の金属板で形成されている。ホールド部
材31は、その上端部分および下端部分がフレーム23
の後面にビスb1,b1によりそれぞれねじ止めされて
おり、フレーム23とともに液晶パネル22を前後方向
から挟み込んで保持している。
【0041】このホールド部材31の後面における上端
部分および下端部分には後方(図5の右側)へ向けて脚
部31a,31aがそれぞれ延出されている。これらの
脚部31a,31aは略薄板平板状の液晶パネル制御基
板32をホールド部材31に取り付けるためのものであ
り、各脚部31a,31aには液晶パネル制御基板32
の上端部分および下端部分がそれぞれビスb2,b2に
よりそれぞれねじ止めされている。液晶パネル制御基板
32は、液晶制御基板30のCPU30aから出力され
た制御信号に基づいて、液晶パネル22の液晶に印加さ
れる電圧値を制御するためのものであり、かかる電圧値
を制御するために各種電子部品等で構成された制御回路
(図示せず)が搭載されている。
【0042】液晶パネル制御基板32の後方には、上述
した液晶制御基板30が配設されている。この液晶制御
基板30は、その上端部分がホールド部材31の後面か
ら後方へ向けて延出された脚部31bにビスb3により
ねじ止めされており、その下端部分が接続部材33の接
続部33aにビスb3によりねじ止めされている。しか
も、液晶制御基板30における接続部33aがねじ止め
された部分には、液晶制御基板30を接地(アース)す
るための接地端子であるグランド30dが形成されてお
り、かかるグランド30dに接続部材33の接続部33
aが電気的に接続されている。
【0043】この接続部材33は、ホールド部材31と
液晶制御基板30のグランドとを電気的に接続するため
のものであり、導電性を有する金属材料で形成されてい
る。接続部材33の接続部33aの下端には、ホールド
部材31の後面へ向けて延出される基部33bが形成さ
れており、この基部33bの前端(図5中、左端)には
下方へ向けて延出された接続部33cが連設されてい
る。しかも、この接続部33cは上述したビスb1によ
りホールド部材31にねじ止めされており、接続部材3
3を介して、ホールド部材31と液晶制御基板30のグ
ランド30dとが電気的に接続されている。
【0044】また、ホールド部材31の上端部分は、上
述したビスb1によって、接続コード28の端子28b
とともにフレーム23にねじ止めされており、ホールド
部材31と接続コード28の端子28bとが電気的に接
続されている。一方、接続コード28の端子28aは、
上述したビスb4によって、静電気遮蔽部材26の取着
部26eとともに液晶ボックス21の取着部材21hに
ねじ止めされている。よって、接続コード28、ホール
ド部材31および接続部材33を介して、静電気遮蔽部
材26と液晶制御基板30のグランド30dとを電気的
に接続することができるのである。
【0045】次に、図6を参照して、液晶ボックス21
の上壁板21aに穿設された複数の通気孔21a1およ
び静電気遮蔽部材26について説明する。尚、液晶ボッ
クス21の上壁板21aと下壁板21bとは略同一形状
に形成されているので、以下、上壁板21aと静電気遮
蔽部材26との関係について説明し、下壁板21bと静
電気遮蔽部材26との関係についての説明は省略する。
【0046】図6は、液晶ボックス21の上壁板21a
の拡大平面図であり、図中の2点鎖線は静電気遮蔽部材
26を図示しており、図中の1点鎖線は通気孔21a1
の中心線を図示している。図6に示すように、各通気孔
21a1はそれぞれ円形状に形成されており、その内径
Dは略2mm以下に形成されている。これらの通気孔2
1a1のうち、図6の左右方向(図2の左右方向)に隣
接する各通気孔21a1の中心間距離は間隔P1(例え
ば、略3.5mm)に形成されており、図6の上下方向
(図2の前後方向)に隣接する各通気孔21a1の中心
間距離は間隔P2(例えば、略3mm)に形成されてい
る。しかも、図6の上下方向に隣接する各通気孔21a
1は、その左右方向における中心間距離が間隔P2に形
成されており、この間隔P2は上述した間隔P1の略1
/2の長さとされている。よって、上壁板21aに穿設
された複数の通気孔21a1は千鳥状に穿設されるの
で、上壁板21aにより多くの通気孔21a1を穿設す
ることができる。尚、上壁板21aに穿設される複数の
通気孔21a1と同様に、下壁板21bに穿設される複
数の通気孔21b1も千鳥状に穿設されている。
【0047】一方、図6に示すように、上壁板21aの
内面に配設される静電気遮蔽部材26は網状体で構成さ
れており、その網状体を形成する金属材料の外径が直径
d(例えば、略0.5mm)に形成されている。この静
電気遮蔽部材26を構成する網状体の網目は菱形状に形
成されており、この網目の幅長は間隔W3(例えば、略
1.7mm)となるように形成され、液晶ボックス21
の各通気孔21a1の内径Dより小さく形成されている
(W3<D)。よって、図6に示すように、静電気遮蔽
部材26の網状体によって、各通気孔21a1の一部分
をくまなく覆うことができる。よって、例えば、かかる
通気孔21a1から静電気ノイズが侵入した場合に、か
かる静電気ノイズに伴う電流は全て静電気遮蔽部材26
に吸収され、静電気ノイズが静電気遮蔽部材26を越え
て、液晶ボックス21内部へ直接に侵入することを防止
することができる。
【0048】次に、図5および図6を参照して、上記の
ように構成された液晶パネルユニット10の液晶ボック
ス21による静電気ノイズの防止方法について説明す
る。まず、図5に示す液晶ボックス21の上壁板21a
の通気孔21a1や下壁板21bの通気孔21b1から
静電気ノイズが侵入すると、その静電気ノイズに伴う電
流が静電気遮蔽部材26へ流れ込む。静電気遮蔽部材2
6へ静電気ノイズに伴う電流が流れ込むと、かかる電流
が接続コード29および接続部材27を介して、端子2
8aから接続コード28へ流れ込み、端子28bからホ
ールド部材31へと流れる。このホールド部材31は接
続部材33を介して液晶制御基板30のグランド30d
に接続されており、ホールド部材31へ流れ込んだ電流
が液晶制御基板30のグランド30dへ流れる。よっ
て、静電気ノイズが静電気遮蔽部材26を越えて、その
静電気ノイズに伴う電流が液晶ボックス21に被包され
る液晶制御基板30や液晶パネル制御基板32上の電子
部品や信号線に直接流れ込むことが防止される。しか
も、これらの静電気遮蔽部材26,26は液晶制御基板
30のグランド30dに電気的に接続されているので、
静電気ノイズにより静電気遮蔽部材26,26が帯電す
ることが防止され、液晶制御基板30に搭載されるCP
U30aやROM30bの誤動作が防止される。
【0049】このように本実施例の液晶パネルユニット
10によれば、複数の通気孔21a1,21b1が穿設
された液晶ボックス21の上壁板21aおよび下壁板2
1bに配設される一対の静電気遮蔽部材26,26は、
導電を有する金属材料で網状体に形成され、かつ、その
網状体における網目の幅長である間隔W3が通気孔21
a1,21b1の内径Dより小さく形成されているので
(W3<D)、液晶ボックス21の上壁板21aおよび
下壁板21bにおける各通気孔21a1,21b1の一
部分をくまなく覆うことができる。よって、液晶ボック
ス21外から各通気孔21a1,21b1へ静電気ノイ
ズが侵入した場合に、かかる静電気ノイズに伴う電流は
静電気遮蔽部材26,26へ流れるので、液晶ボックス
21外から各通気孔21a1,21b1へ侵入した静電
気ノイズを遮断することができる。よって、静電気ノイ
ズが静電気遮蔽部材26,26を越えて液晶制御基板3
0のCPU30aやROM30bへ直接到達することが
防止されので、CPU30aやROM30bなどの誤動
作や破損を防止することができる。しかも、これらの静
電気遮蔽部材26,26は液晶制御基板30のグランド
30dに電気的に接続されているので、静電気ノイズに
より静電気遮蔽部材26,26が帯電することが防止さ
れ、液晶制御基板30に搭載されるCPU30aやRO
M30bの誤動作を防止することができる。
【0050】液晶モジュール20のフレーム23、スペ
ーサ24および液晶ボックス21は光透過性を有する合
成樹脂材料で形成され、かつ、各静電気遮蔽部材26,
26は網状体に形成されているので、液晶ボックス21
により被包される液晶制御基板30を外部から視認する
ことができる。よって、液晶制御基板30の検査を行う
場合には、液晶パネルユニット10を開封することな
く、液晶制御基板30が液晶パネルユニット10の外部
から視認されるので、液晶制御基板30上の電子部品等
の検査作業を簡素化することができる。
【0051】液晶ボックス21の上壁板21aに穿設さ
れる複数の通気孔21a1や、下壁板21bに穿設され
る複数の通気孔21b1はニッパなどの工具の刃先より
内径Dが小さく(例えば、略2mm以下に)形成されて
いるので、液晶ボックス21の外部からニッパなどの工
具の刃先を挿入することを防止することができる。しか
も、各静電気遮蔽部材26,26は液晶制御基板30を
被包する液晶ボックス21の内側に配設されるので、液
晶ボックス21の外部から各通気孔21a1,21b1
へニッパなどの工具の刃先を挿入して静電気遮蔽部材2
6,26を切断する行為を防止することができる。よっ
て、例えば、ニッパなどの工具により静電気遮蔽部材2
6,26を切断し、その切断箇所から針金などの工具を
挿入することを防止することができる。このため、かか
る針金などの工具により液晶制御基板30の信号線30
cを切断して、パチンコ遊技機1の遊技内容を変更する
不正行為を防止することができる。
【0052】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0053】本実施例では、液晶ボックス21をフレー
ム23にねじ止めしたが、例えば、封印ねじ等を用いた
各種封印具や封印シールなどの封印手段を液晶パネルユ
ニット10に適宜配設することにより、液晶パネルユニ
ット10内に液晶制御基板30や液晶パネル制御基板3
2を封印することができる。このように、封印手段によ
り液晶パネルユニット10を封印することによって、液
晶パネルユニット10の不正な開封が防止されるので、
液晶制御基板30や液晶パネル制御基板32を改造して
パチンコ遊技機1の遊技内容を変更する不正行為を防止
することができる。
【0054】また、一対の静電気遮蔽部材26,26を
備えた液晶ボックス21は、液晶パネル22の液晶制御
基板30を被包するために使用されているが、必ずしも
液晶制御基板30を被包するための使用に限定されるも
のではなく、その他の電子回路基板に対して使用しても
良い。例えば、パチンコ遊技機1の遊技内容を制御する
メイン制御基板を収納するために使用しても良い。
【0055】一対の静電気遮蔽部材26,26は、導電
性を有する金属材料で網状体で構成されたが、かかる静
電気遮蔽部材を構成する材料は、必ずしも網状体に限ら
れるものではなく、例えば、格子幅が液晶ボックスの各
通気孔の内径より小さく形成された導電性を有する格子
状体であっても良い。即ち、液晶ボックスの各通気孔を
完全に塞ぐことなく、部分的に塞ぐことができる導電性
を有する部材であれば良い。
【0056】一対の静電気遮蔽部材26,26は、ステ
ンレス鋼材などの導電性を有する金属材料で網状体に形
成されているが、例えば、ピアノ線などで網状体を形成
しても良い。
【0057】尚、以下に本発明の変形例を示す。遊技機
等の制御を行うための電子部品が搭載された制御回路基
板を被包すると共に、壁面に複数の小孔が形成されたボ
ックス体を備えた遊技機用基板ボックスにおいて、前記
複数の小孔が形成された前記ボックス体の壁面に配設さ
れるとともに、導電性材料で格子状に形成され、かつ、
その格子幅が前記小孔の内径より小さく形成された静電
気遮蔽部材を備えていることを特徴とする遊技機用基板
ボックス1。
【0058】遊技機用基板ボックス1、又は、請求項1
記載の遊技機用基板ボックスにおいて、前記静電気遮蔽
部材が配設される前記ボックス体の壁面は光透過性を有
する材料で形成されていることを特徴とする遊技機用基
板ボックス2。この遊技機用基板ボックス2によれば、
静電気遮蔽部材が配設されるボックス体の壁面は光透過
性を有する材料で形成され、かつ、静電気遮蔽部材は網
状体または格子状に形成されているので、ボックス体に
被包される制御回路基板を外部から視認することができ
る。よって、制御回路基板の検査を行う場合には、ボッ
クス体を開封することなく、制御回路基板がボックス体
の外部から視認されるので、制御回路基板の検査作業を
簡素化することができる。
【0059】遊技機用基板ボックス1,2、又は、請求
項1記載の遊技機用基板ボックスにおいて、前記複数の
小孔はニッパなどの工具の刃先より内径が小さく形成さ
れ、前記静電気遮蔽部材は前記制御回路基板が被包され
る前記ボックス体の内側に配設されていることを特徴と
する遊技機用基板ボックス3。この遊技機用基板ボック
ス3によれば、ボックス体の壁面に形成された複数の小
孔はニッパなどの工具の刃先より内径が小さく形成さ
れ、かつ、静電気遮蔽部材は制御回路基板を被包するボ
ックス体の内側に配設されるので、ボックス体の外部か
ら小孔内へニッパなどの工具の刃先を挿入して静電気遮
蔽部材を切断する行為を防止することができる。よっ
て、例えば、ニッパなどの工具により静電気遮蔽部材を
切断し、その切断箇所から針金などの工具を挿入するこ
とを防止することができる。このため、かかる針金など
の工具により制御回路基板の回路パターンなどの信号線
を切断して、遊技機の遊技内容を変更する不正行為を防
止することができる。
【0060】
【発明の効果】 請求項1記載の遊技機用基板ボックス
によれば、複数の小孔が形成されたボックス体の壁面に
配設される静電気遮蔽部材は、導電性材料で網状体に形
成され、かつ、その網状体における網目の幅長が小孔の
内径より小さく形成されているので、ボックス体外から
各小孔へ侵入する静電気を遮断して、かかる静電気がボ
ックス体内へ侵入することを防止することができる。よ
って、制御回路基板に搭載される電子部品の誤動作を防
止して、これらを正常に動作させることができるという
効果がある。請求項2記載の遊技機用基板ボックスによ
れば、請求項1記載の遊技機用基板ボックスの奏する効
果に加え、静電気遮蔽部材が配設されるボックス体の壁
面は光透過性を有する材料で形成され、かつ、静電気遮
蔽部材は網状体または格子状に形成されているので、ボ
ックス体に被包される制御回路基板を外部から視認する
ことができる。よって、制御回路基板の検査を行う場合
には、ボックス体を開封することなく、制御回路基板が
ボックス体の外部から視認されるので、制御回路基板の
検査作業を簡素化することができるという効果がある。
請求項3記載の遊技機用基板ボックスによれば、請求項
1又は2に記載の遊技機用基板ボックスの奏する効果に
加え、ボックス体の壁面に形成された複数の小孔はニッ
パなどの工具の刃先より内径が小さく形成され、かつ、
静電気遮蔽部材は制御回路基板を被包するボックス体の
内側に配設されるので、ボックス体の外部から小孔内へ
ニッパなどの工具の刃先を挿入して静電気遮蔽部材を切
断する行為を防止することができる。よって、例えば、
ニッパなどの工具により静電気遮蔽部材を切断し、その
切断箇所から針金などの工具を挿入することを防止する
ことができる。このため、かかる針金などの工具により
制御回路基板の回路パターンなどの信号線を切断して、
遊技機の遊技内容を変更する不正行為を防止することが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の遊技機用基板ボックスの一実施例で
ある液晶パネルユニットが使用されるパチンコ遊技機の
正面図である。
【図2】 遊技盤から取り外された可変表示装置の液晶
パネルユニットの外観斜視図である。
【図3】 液晶パネルユニットの分解斜視図である。
【図4】 液晶ボックスの正面図である。
【図5】 図2のIV−IV線における液晶パネルユニ
ットの側断面図である。
【図6】 液晶ボックスの上壁板の拡大平面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機(遊技
機) 10 液晶パネルユニット(遊
技機用基板ボックス) 20 液晶モジュール 21 液晶ボックス(ボックス
体の一部) 21a 上壁板(壁面の一部) 21a1 通気孔(小孔の一部) 21b 下壁板(壁面の一部) 21b1 通気孔(小孔の一部) 22 液晶パネル 22a 表示画面 23 フレーム(ボックス体の
一部) 24 スペーサ(ボックス体の
一部) 26 静電気遮蔽部材 30 液晶制御基板(制御回路
基板) 30a CPU(遊技機等の制御
を行う電子部品の一部) 30b ROM(遊技機等の制御
を行う電子部品の一部) D 通気孔の内径(小孔の内
径) W3 間隔(網目の幅長)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機等の制御を行う電子部品が搭載さ
    れる制御回路基板を被包すると共に、壁面に複数の小孔
    が形成されたボックス体を備えた遊技機用基板ボックス
    において、 前記複数の小孔が形成された前記ボックス体の壁面に配
    設されるとともに、導電性材料で網状体に形成され、か
    つ、その網状体における網目の幅長が前記小孔の内径よ
    り小さく形成された静電気遮蔽部材を備えていることを
    特徴とする遊技機用基板ボックス。
  2. 【請求項2】 前記静電気遮蔽部材が配設される前記ボ
    ックス体の壁面は光透過性を有する材料で形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の遊技機用基板ボック
    ス。
  3. 【請求項3】 前記複数の小孔はニッパなどの工具の刃
    先より内径が小さく形成され、前記静電気遮蔽部材は前
    記制御回路基板が被包される前記ボックス体の内側に配
    設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    遊技機用基板ボックス。
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