JP2003304437A - 画像入力装置 - Google Patents

画像入力装置

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JP2003304437A
JP2003304437A JP2002108455A JP2002108455A JP2003304437A JP 2003304437 A JP2003304437 A JP 2003304437A JP 2002108455 A JP2002108455 A JP 2002108455A JP 2002108455 A JP2002108455 A JP 2002108455A JP 2003304437 A JP2003304437 A JP 2003304437A
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image input
lens
photographing
input device
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JP2002108455A
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English (en)
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Tomofumi Kitazawa
智文 北澤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯性の優れたカメラを用いた場合における
撮影状態の安定化を図り、カメラ自体の汎用性を損なわ
ずに良好な撮影画像を取得すること。 【解決手段】 単体の撮像装置を用いて被写体の画像を
入力する画像入力装置において、撮像装置の底面と、撮
像装置の撮影レンズ主面101aと、撮影レンズ101
により被写体像が結像される結像面102と、をそれぞ
れ延長した面が一直線に交差するように配置し、上記底
面と同一の面が、結像面102全体に合焦して結像する
ように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルカメラな
どの撮像装置を用い、簡易的な方法で紙片や書類などの
画像を入力する画像入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、書類などの画像を入力するには、
リニアセンサによるデジタルスキャナやデジタル複写機
などを用いることが一般的である。また、大型カメラな
どでレンズを煽らせて被写体面と結像面が平行でない場
合に、撮影範囲全体にピントを合わせる方法が知られて
いる。ところが、これらの装置は装置自体が高額であっ
たり、大掛かりになってしまうことが多い。一方で、デ
ジタルカメラなどの普及に伴い、携帯性や汎用性の高い
デジタルカメラを用いて画像情報を入力することが頻繁
に行なわれつつある。
【0003】ところで、デジジタルカメラのような小型
のカメラでは、撮影時の被写体とカメラとの相対的な位
置ずれが生じやすいため、画像の歪みが生じやすかった
り、矩形であるべき画像が変形して撮影される、いわゆ
るアオリ撮影が生じやすい。このため、従来においては
画像の歪み補正やアオリ撮影に対応するものが、たとえ
ば特開2000−341501号公報、特開平8−19
0113号公報に開示されている。特開2000−34
1501号公報では、入力された画像の上下左右の4辺
から不等辺四角形を作成し、その不等辺四角形の互いに
対向する2辺が平行となるように変換を行なうことによ
って、煽りにより歪んだ画像を補正している。また、特
開平8−190113号公報では、アオリ撮影で、チル
ト撮影とシフト撮影を切り換えるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に
示されるような従来の技術にあっては、携帯型のカメラ
を用いて書籍などを撮影する場合に特別なカメラ保持手
段がないと手振れのために画像が良好に撮影されずOC
R処理などを行なった場合に正しく認識されないことが
ある。また、書画カメラのように、専用の保持手段を設
ければ手振れの影響がなく、被写体に正対して撮影でき
る利点があるが保持手段が大掛かりになるため、携帯性
が損なわれるといった問題点があった。また、大型カメ
ラを用いる場合には、カメラ自体が既に大型であり、さ
らにピント合わせをピントグラスを見ながら調整するた
め、その作業には熟練を要する。
【0005】なお、特開2000−341501号公報
にあっては、被写体が紙片のような場合、紙片の色と紙
片を載せた台が同じであると、紙片の形状を良好に検出
することができないことがある。また、紙片の形が矩形
でない場合には対応することができない。特開平8−1
90113号公報にあっては、書類などは、シフト撮影
で、台形歪みが生じないように撮影することが可能であ
るが、大きな傾きの場合は、大きなシフト量が必要であ
るため、機器が大型化する。
【0006】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、携帯性の優れたカメラを用いて画像入力を行なう
場合における撮影状態の安定化を図り、カメラ自体の汎
用性を損なわずに良好な撮影画像を取得することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1にかかる画像入力装置にあっては、単体
の撮像装置を用いて被写体の画像を入力する画像入力装
置において、前記撮像装置の底面と、前記撮像装置の撮
影レンズ主面と、撮影レンズにより被写体像が結像され
る結像面と、をそれぞれ延長した面が一直線に交差する
ように配置し、前記底面と同一の面が、前記結像面全体
に合焦して結像するように構成されるものである。
【0008】この発明によれば、たとえば、デジタルカ
メラなどの撮像装置を用い、机上に載置された紙片(被
写体面)を撮影する場合、デジタルカメラを机上に置
き、カメラ底面と撮影レンズ主面と被写体像が結像され
る結像面(CCD)と、をそれぞれ延長した面で一直線
に交わるように配置、すなわち、机上面とカメラ底面の
ラインとレンズ主面の延長線と結像面(CCD)の延長
線とが交差する関係に配置し、カメラ底面と同一の面
が、結像面全体に合焦するように結像させることによ
り、特別なカメラ保持手段を用いずに、画面全体におい
てピントの合った撮影が実現する。
【0009】また、請求項2にかかる画像入力装置にあ
っては、前記撮影レンズと前記結像面との光路間に、楔
状の透明部材を配置し、前記底面と同一な面が、前記結
像面全体に合焦するように結像するように構成されるも
のである。
【0010】この発明によれば、請求項1において、撮
影レンズと結像面(CCD)との間に楔状の透明部材
(プリズム)を配置し、カメラ底面と同一な面が、結像
面全体に合焦するように結像させることにより、結像面
を独立に傾斜させることなく合焦させることが可能とな
る。
【0011】また、請求項3にかかる画像入力装置にあ
っては、さらに、前記撮影レンズ主面を傾斜するレンズ
傾斜手段と、前記結像面を傾斜する結像面傾斜手段と、
前記レンズ傾斜手段と前記結像面傾斜手段とのいずれか
一つまたは両方を傾斜させ、焦点距離の変化によるピン
ト合わせを行なう制御手段と、を備えたものである。
【0012】この発明によれば、請求項1または2にお
いて、被写体の大きさに応じて撮影レンズの焦点距離を
変化させる場合、撮像レンズ主面または(および)結像
面(CCD)を傾斜させることにより、結像面全体にピ
ントが合うように調整することが可能になる。
【0013】また、請求項4にかかる画像入力装置にあ
っては、さらに、前記底面と前記撮像レンズ主面と前記
結像面とが略一直線に交差する配置で画像入力を行なう
第1の画像入力モードと、前記撮像レンズ主面と前記結
像面とが平行に配置して画像入力を行なう第2の画像入
力モードと、の選択を行なうためのモード選択手段を備
え、前記制御手段は、前記モード選択手段からの選択信
号にしたがって前記レンズ傾斜手段および前記結像面傾
斜手段を制御するものである。
【0014】この発明によれば、請求項3において、た
とえば、操作パネル上に、カメラ底面と撮像レンズ主面
と結像面(CCD)とが略一直線に交差する配置で画像
入力を行なう第1の画像入力モード(アオリ撮影モー
ド)と、撮像レンズ主面と結像面とが平行に配置して画
像入力を行なう第2の画像入力モードと、を選択するモ
ードスイッチを設け、カメラ前方の被写体を撮影すると
きは第2の画像入力モードで撮影し、机上の紙面などを
撮影する場合にはカメラを机上に置いて、第1の画像入
力モードに切り換えることが可能になる。
【0015】また、請求項5にかかる画像入力装置にあ
っては、さらに、撮影信号を増幅する信号増幅手段を備
え、前記制御手段は、前記第2の画像入力モードが選択
された場合には、適正露光時間に満たない場合であって
も、設定時間で露光を強制終了させ、撮像信号を増幅
し、他方、前記第1の画像入力モードが選択された際に
は、撮像信号の増幅を行なわないように制御するもので
ある。
【0016】この発明によれば、請求項4において、第
2の画像入力モード(通常の撮影モード)が選択された
場合には、適正露光時間に満たない場合であっても、設
定時間で露光を強制終了させ、撮像信号を増幅し、第1
の画像入力モード(アオリ撮影モード)が選択された際
には、撮像信号の増幅を行なわないように制御すること
により、アオリ撮影を行なう場合における撮像信号の増
幅に伴って増加する雑音成分を排除することが可能にな
る。
【0017】また、請求項6にかかる画像入力装置にあ
っては、さらに、被写体面との距離を測距する測距手段
を備え、前記制御手段は、前記測距手段による測距情報
から被写体面を算出し、前記被写体面と前記撮影レンズ
主面と前記結像面とが略一直線に交差するように前記撮
影レンズ、前記結像面の傾き量を調整するものである。
【0018】この発明によれば、測距手段により、たと
えば被写体がカメラ底面に略平行にずれた状態(書籍の
見開き状態など)ではその被写体の1点を測距し、他
方、撮像部に対して被写体面が傾斜している場合はその
上下2ヶ所を測距して測距情報を取得し、その測距情報
から被写体面を算出し、被写体面と撮影レンズ主面と結
像面とが略一直線に交差するように撮影レンズ、結像面
の傾き量を調整することにより、被写体面とカメラ底面
との配置が変化してもピント合わせが可能になる。
【0019】また、請求項7にかかる画像入力装置にあ
っては、さらに、装置本体とは離れて有線または無線で
接続され、撮影動作の指示を行なう撮影指示手段と、装
置本体側に設けられ、前記撮影指示手段からの指示命令
を受信する受信手段と、を備え、前記制御手段は、前記
第1の画像入力モードが選択され、前記受信手段を介し
て前記撮影指示手段からの撮影動作の指示を受けた場
合、撮影命令からの遅延時間を設けずに撮影動作を実行
するものである。
【0020】この発明によれば、カメラに撮影指示を与
えるレリーズボタンやリモコンを用いた撮影を行なう場
合、撮影動作の指示を受けた場合、撮影命令からの遅延
時間を設けずに撮影動作を実行することにより、遅延時
間のカットによる撮影時間の短縮が可能になる。
【0021】また、請求項8にかかる画像入力装置にあ
っては、さらに、前記第1の画像入力モードによって撮
影された画像の歪み補正を行なう歪み補正手段を備えた
ものである。
【0022】この発明によれば、CCDや撮影レンズの
傾きに応じてキーストン歪みを補正する処理機能を装置
内に用意しておくことにより、撮影された画像の歪みを
補正した後に記録することが可能になる。
【0023】また、請求項9にかかる画像入力装置にあ
っては、さらに、前記第1の画像入力モードによって焦
点距離を変化させて撮影された複数の画像を合成する画
像合成手段を備えたものである。
【0024】この発明によれば、第1の画像入力モード
(アオリ撮影モード)で撮影を行なう場合、焦点距離を
複数段階に変化させて撮影し、その複数の画像を合成す
ることにより、縮小されて撮像される部分の画像劣化を
回避することが可能になる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる画像入力装
置の好適な実施の形態について添付図面を参照し、詳細
に説明する。なお、本発明はこの実施の形態に限定され
るものではない。また、この実施の形態では、デジタル
カメラを例にとって説明するが、他のカメラなどであっ
てもよい。
【0026】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態にかかるデジタルカメラの外観構成を示す説明図で
ある。このデジタルカメラ100は、図2のブロック図
に示すような構成要素を備えている。図2において、符
号101は撮影の条件に合わせて合焦し、さらに傾斜可
能な撮影レンズ、符号102は傾斜可能な機構を有し、
被写体を撮像する結像面としてのCCD(撮像素子)、
符号103cは後述する傾斜部材の開閉を検知する検知
部、符号104はレリーズボタン、符号105は撮影可
能領域を求めるために照射する照射手段として用意され
たLED、符号10はマイクロコンピュータシステムで
構成され、本カメラを統括的に制御するシステムコント
ローラである。なお、この実施の形態では、結像面とC
CDとは同一機能として見なし、適宜、符号102を付
して記述する。
【0027】また、符号15は各種の補正などを含むカ
メラ信号処理を行なうDSP・JPEG部、符号16は
撮像データを保存するSDRAM、符号17は圧縮され
た撮像データを記録するメモリカード、符号18は撮影
データを補正するためのデータなどが格納されているE
EPROM、符号20は操作者による各種の入力や撮影
状態などを知らせる操作パネル、符号25は撮影画像な
どをモニタ表示するLCDモニタ、符号30は撮影レン
ズ101の焦点距離の移動およびレンズの傾斜を行なう
ためのアクチュエータ、符号31はアクチュエータ30
を駆動するドライバ、符号32はCCD102を傾斜移
動するためのアクチュエータ、符号33はアクチュエー
タ32を駆動するドライバである。
【0028】フロントエンド部11は、CCD(電荷結
合素子)102から入力するアナログの撮像データをサ
ンプル・ホールドするCDS(相関2重サンプリング)
12と、撮像データの振幅の変動を検出し、出力信号を
一定に保つように増幅器の利得(ゲイン)を自動的に制
御するAGC13と、アナログ信号をデジタル信号に変
換するADC14と、を備えている。
【0029】操作パネル20には撮影時における各種の
モードスイッチ(M1〜M3)21〜23などが設けら
れている。各種のモードは通常のデジタルカメラに装備
されているモードであり、特に、この実施の形態では、
画像入力方法が選択可能に構成されている。たとえば、
本装置筐体(デジタルカメラ100)の底面と撮像レン
ズ主面101aと結像面(CCD102)が略一直線に
交差する配置で画像入力を行なう第1の画像入力モード
と、撮像レンズ主面101aと結像面(CCD102)
が平行に配置して画像入力を行なう第2の画像入力モー
ドと、の選択をモードスイッチM1、M2の押下により
行なう。
【0030】システムコントローラ10は、電気的な構
成要素のすべてを所定のプログラムにしたがって制御し
ており、ホワイトバランスの設定、AE(Auto E
xpose)、AF(Auto Focus)の制御、
フロントエンド処理部11やDSP・JPEG部15で
行なわれる演算のパラメータを設定する。
【0031】また、この実施の形態では、システムコン
トローラ10が、CCD102が出力する撮像データに
おける周波数特性を取得する。そして、取得した周波数
特性からAF動作のための自動フォーカス部(アクチュ
エータ30、ドライバ31)を駆動した際に発生するパ
ルスの数からレンズ部分と被写体との距離を測定するも
のである。
【0032】さて、一般的にデジタルカメラ100は、
図1、図3に示すように、カメラ前方に略直立した被写
体面110を撮影するように設計されている。図4、図
5に示すように、紙片などの被写体110を置いた面に
デジタルカメラ100を置いて紙面を撮影すると、画面
の上下でそれぞれ撮影レンズ101や結像面(CCD1
02)との距離が違ってしまうため、ピントが合わなく
なる。
【0033】たとえば、ビルなどの建造物を下の方から
カメラを斜め上方に向けて撮影する場合に、アオリ撮影
を行なうことによって、撮影画面範囲の被写体面全体に
ピントが合うようにできることが知られている。アオリ
撮影を行なって画面全体でピントを合わせるには、レン
ズ主面101aに対する被写体面との垂直距離(物体距
離をs、レンズ主面101aに対する結像位置との垂直
距離(像距離)をs'、撮影レンズ101との距離をf
としたとき、下記のレンズの(式1)を満足するする必
要がある。
【0034】
【数1】
【0035】アオリ撮影を行なって、結像全体でピント
が合うように撮影するには、光軸以外の場所でも、レン
ズの結像式を満足させるように、撮影レンズ101と結
像面(CCD102)の位置関係を設定する。図6にお
いては、下記(式2)が同時に満足されればよい。
【0036】
【数2】
【0037】アオリ撮影で結像式を連続的に満足させる
ようにしたものが、「被写体面、レンズ面および結像面
を延長した面が一本の直線上で一致する」というシャイ
ンプルーフの法則として知られている。すなわち、被写
体110、撮像レンズ101、結像面(CCD)102
の角度、配置が、図7に示すような関係にすればよいこ
とになる。
【0038】したがって、テーブル上などに置かれた紙
片を撮影する場合においても、被写体面110のある一
点が結像する位置を求め、結像面(CCD)102がそ
の点を含みつつ、上記シャインプルーフの法則のよう
に、図7に示すような関係を満足させて撮影を行なう。
図7に示す関係では、カメラの底面と被写体面110は
ほぼ同じであるので、あらかじめ、撮影レンズ101と
結像面(CCD)102の傾きを設定しておくことがで
きる。なお、カメラ本体の底面に複数の半球状の突起を
設け、底面全体が傷つかないような形状の場合には、装
置底面は、これら複数の突起の頂点に接する面を装置底
面とする。
【0039】つぎに、実際の補正例について説明する。
図8に示すような撮影を行なった場合、桝目状の被写体
面110と結像面(CCD)102に結像される像13
0は、図9に示すように、被写体面110上の点A’が
結像面102の点Aに結像されることに注目して説明す
る。
【0040】このとき、撮影レンズ101の中心をX、
結像面102とレンズ主面101aとの角度をθ、被写
体面101とレンズ主面101aとの角度をφとし、O
A=a、OX=x、OA'=b、AX=c、A'X=d、
∠OAX=α、∠OA'X=βとすると、下記(式3)
が成立する。
【0041】
【数3】
【0042】結像面102での垂直方向の位置から、結
像面102での位置に対応する被写体面110での位置
と、その位置が何倍に縮小されて結像されたが分かる。
図17においてはBからEについても同様に計算するこ
とができる。計算結果から結像面102での点を被写体
面110上の対応する位置に配置し、所望の倍率になる
ように調整する。また、必要に応じて補間処理などを実
行するとよい。
【0043】また、通常のカメラのように、写真フィル
ムに感光させて記録する場合には、焼き付けの際に、フ
ィルムと引き伸ばしレンズ、印画紙を傾けてシャインプ
ルーフ条件が成立するように焼き付けを行なうことによ
り、歪みが補正される。
【0044】(実施の形態2)この実施の形態2では、
撮影レンズ101と結像面(CCD)102との光路間
に断面形状が楔状の透明部材を配置し、装置筐体の底面
と同一な面が、結像面全体に合焦するように結像する例
について図10〜図13を参照し、説明する。
【0045】ここでは、図11に示すように、撮影レン
ズ101と結像面(CCD)102に透明楔状部材14
0を配置する。部分的に光線が通過する部材の厚みが変
化することにより、それぞれの合焦位置がずれるので、
シャインプルーフの条件に合致しなくても、撮影範囲全
体に対してピントが合うようになる。
【0046】屈折率の大きな材料を通過すると合焦位置
は、後ろにずれ、厚みが厚いほどそのずれ量は大きくな
る。図10に示すように透明楔状部材140が配置され
ていない実施の形態1においてはA,B,Cがピントの
合う位置であったものが、この実施の形態2においては
透明楔状部材140の厚い部分を透過した光線はピント
位置が大きくずれ、薄い部分を通過した光線のピント位
置はわずかにずれる。すなわち、ピントの合う位置は、
図11に示すように、A',B',C'の位置になる。
【0047】透明楔状部材140は、プリズムの機能を
なすので、図12に示すように、波長ごとに屈折率が異
なることによって色の分離が生じる。色の分離が問題に
なる場合は、図13に示すように、色消しレンズと同様
に、分散特性の異なるガラス材140a、140bを貼
り合わせ、撮像色に色ずれが生じないようにするとよ
い。
【0048】(実施の形態3)さて、被写体を所望の大
きさで入力できるように、撮影レンズ101の焦点距離
を変えられるようにしておく。焦点距離が変化すると、
それに応じて撮影レンズ101と結像面102の距離と
角度を切り替えるようにしなくてはならない。そこで、
この実施の形態では、撮影レンズ101や結像面102
の傾きを調整するアクチュエータ30、32を設け、結
像画面全体にピントが合うように、それぞれの傾き角を
調整する。
【0049】また、撮影レンズ101と結像面102と
をそれぞれ傾斜させると複雑になる場合には、図14に
示すように、結像面(CCD)102のみを傾け、シャ
インプルーフ条件を成立させるようにしてもよい。他
方、図15に示すように、撮影レンズ101のみを傾斜
させて、シャインプルーフ条件を成立させるようにして
もよい。
【0050】フィルムカメラのように、フィルムを感光
させて記録する場合、結像面であるフィルムの露光面だ
けを傾けるようにすると機構が複雑になるので、パトロ
ーネや巻き上げモータと一緒に傾けるようにしてもよ
い。また、図15に示すように撮影レンズ101のみを
傾けてもよい。
【0051】さらに、一つのモータ(アクチュエータ)
からそれぞれに回転力を伝達させることによって焦点距
離の切り換え、傾き角の調整を行なってもよい。また、
透明楔状部材140によって調整する場合には、図16
に示すように、透明平板151の間に液体を満たし、蛇
腹150で繋いで透明楔状部材140を形成し、焦点距
離の変化に伴って頂角を調整する。
【0052】(実施の形態4)この実施の形態では、本
装置筐体(デジタルカメラ100)の底面と撮像レンズ
主面101aと結像面(CCD102)が略一直線に交
差する配置で画像入力を行なう第1の画像入力モード
と、撮像レンズ主面101aと結像面(CCD)102
が平行に配置して画像入力を行なう第2の画像入力モー
ドと、の選択を、必要に応じて操作パネル20のモード
スイッチ(M1)21、(M2)22の押下により切り
換える。
【0053】この切り換えによる選択により、装置に対
して前方の被写体を撮影するときは、撮影レンズ101
と結像面102が平行になるように撮影する。他方、装
置底面と略同一の被写体を撮影するときには、撮影レン
ズ101や撮像素子(CCD102)をアクチュエータ
30、32により傾斜させて撮影を行なう。このよう
に、モードスイッチ(M1)21、(M2)22といっ
た切り換え手段を設けることにより、通常のカメラと同
様の撮影も、装置の底面と略同一面にある被写体面11
0の撮影も行なうことができる。すなわち、通常のカメ
ラとしての撮影はもとより、書類を見開きにした場合な
どの撮影を行なうことができる。
【0054】また、前述したような透明楔状部材140
を撮像レンズ101と結像面102との間に配置する場
合、透明楔状部材140を光路中に挿脱可能な構成とし
ておき、通常のカメラとして使用するときには、透明楔
状部材140を光路から退避させて撮影を行なう。ある
いは、実施の形態3で示したように透明楔状部材140
を頂角可変にしておき、通常のカメラとして用いる場合
には、図17に示すように、2枚の透明平板151を撮
影レンズ101のレンズ主面101aに対して平行にす
る。
【0055】(実施の形態5)さて、通常の電子カメラ
では、手振れの影響を軽減させるために、露光時間を最
長レベルに設定し、露出オーバーや露出アンダーのない
適性な露光時間が設定された場合、露光時間に達しなく
ても露光を終了させ、撮像信号を増幅させている装置が
ある。しかしながら、撮像信号を増幅すると同時に当該
信号に含まれる雑音成分も増幅され、画質が低下するこ
とがある。
【0056】そこで、この実施の形態では、撮像レンズ
主面101aと結像面(CCD)102が平行に配置し
て画像入力を行なう第2の画像入力モードが選択された
場合には、適正露光時間に満たない場合であっても、設
定時間で露光を強制終了させ、撮像信号を増幅する。他
方、本装置筐体(デジタルカメラ100)の底面と撮像
レンズ主面101aと結像面(CCD102)が略一直
線に交差する配置で画像入力を行なう第1の画像入力モ
ードが選択された際には、撮像信号の増幅を行なわない
ように制御する。これにより、アオリ撮影を行なう場合
には、撮像信号の増幅に伴って雑音成分を増加させるこ
とがなくなり、画像劣化を回避することができる。
【0057】(実施の形態6)ところで、図5に示すよ
うに、デジタルカメラ100の底面と被写体面100と
が略同一面上にある場合には、一般的に知られている測
距手段やフォーカシング手段を機能させる必要がない
が、図18に示すような書籍のようにデジタルカメラ1
00の底面に対して被写体面110が高さhを有する場
合や、図19に示すようなデジタルカメラ100の底面
に対して被写体面110が平行でない場合には良好な画
像の撮影が行なわれなくなる。そこで、このように装置
底面と被写体面110が同一面でない場合には、通常の
カメラに装備されている測距手段を作動させて撮影を行
なう。
【0058】すなわち、図18のように装置底面と被写
体面110の高さが異なるだけで、装置底面と被写体面
110とが略平行であれば、被写体面110の一ヶ所を
測距して被写体面110との距離を取得する。また、図
19に示すように、被写体面110が傾いている場合
は、上下方向で2ヶ所の点で測距し、被写体面110の
傾き角を検出する。つまり、被写体面110の位置、傾
きを求めることによって、撮影レンズ101や、結像面
(CCD)102の位置と傾き角を求め、この値にした
がって撮影レンズ101、あるいはCCD102をアク
チュエータ30、32を介して傾斜して撮影を行なう。
【0059】(実施の形態7)この実施の形態7では、
前述したような撮影レンズ101、CCD102の傾斜
制御に代わって、デジタルカメラ100自体を傾斜させ
る。すなわち、図20に示すように、カメラを傾ける、
あるいは図21に示すような形状の傾斜部材103b
を、それぞれ折りたたみ可能に設ける。
【0060】たとえば、図22に示すように被写体面1
10が紙面のような場合には、傾斜部材103aを凸状
態にセットし、カメラを前方に傾けて撮影を行なう。す
なわち、装置筐体の底面としたところではなく、傾斜部
材103a(あるいは103b)が接する部分を被写体
面110として撮影を行なう。
【0061】このように、傾斜部材103a(あるいは
103b)による撮影を可能とすることにより、撮影レ
ンズ101、結像面(CCD)102の装置に対する傾
斜量を小さくすることができる。また、撮影レンズ10
1や結像面(CCD)102の傾斜機構を簡略化させる
こともできる。さらに、撮影レンズ101に対する撮像
部の傾斜が小さくなるので、撮像画像の歪みを小さくす
る効果も奏する。
【0062】また、上記傾斜部材103a、103bを
開いて傾斜させる場合、傾斜部材103a、103b側
に開閉を検知する検知部103cを設ける。検知部10
3cは、たとえば、傾斜部材103a、103b側に設
けた突起と、本体側に設けたホトインタラプタとで構成
する。
【0063】上記検知部103cにより傾斜部材103
a(あるいは103b)が開かれたことを検知すると、
アオリ撮影モードに切り換える。このように切り換える
ことにより、モードの切り換え忘れを防止することがで
きる。
【0064】なお、装置本体を傾ける傾斜部材103a
(あるいは103b)を引き出す際に、その回転支軸に
回転力が生じるので、当該回転支軸による回転を歯車な
どで撮影レンズ101やCCDの傾斜機構部に伝達する
ように構成することにより、アクチュエータなどによる
傾斜制御を代用することも可能である。
【0065】(実施の形態8)この実施の形態8では、
図23に示すように、被写体側に光を照射して撮影範囲
を示す照射部105を用意し、この照射部105の照射
によって撮影範囲120を表示する。指し示す撮影範囲
は、撮影レンズ101の焦点距離や、撮影レンズ10
1、CCDの傾きによって変化するようにしておく。な
お、照射部105はLEDやランプなどの可視光で視認
に十分な強度、時間で照射させる必要があり、ストロボ
のように一瞬しか照射しないものは適さない。
【0066】ところで、上述の他に、定型の紙片を設定
すればそのサイズに応じて適正な撮影範囲120になる
ようにしておいてもよい。たとえば、A4の原稿を撮影
するモードを選択した場合は、A4の原稿がカメラに最
も近い位置で略画面いっぱいに入るように、画角と撮影
レンズ、撮像部の傾斜角度を調整し、A4原稿を置く位
置を表示させるようにしてもよい。
【0067】(実施の形態9)一般に、撮影動作を行な
わせるためにボタンを押すなどの操作のために、装置自
体に振動が加わることが多い。特に、図3に示すよう
に、設置面が狭い形をしている場合、立てて置いたとき
の安定性に問題がある。近接撮影であるために、振動が
画質に影響しやすい。そこで、入力開始の命令があって
から所定時間ずらしたのち撮影を行なうことにより、近
接撮影での良好な撮影が実現する。
【0068】三脚などにカメラを固定し、リモコンから
カメラに撮影を命令する場合は、一般的に、リモコンか
らの撮影命令を受信してから数秒待って撮影を開始す
る。このような遅延時間を設けないと、使用者がカメラ
にリモコンを向けたままの姿が撮影されることになり、
あらためてポーズをとることができないためである。し
かし、前述のアオリ撮影を行なう際に、装置に振動を与
えないために、リモコンにより撮影命令を出す場合は、
遅延時間を設ける必要がない。また、1回数秒の時間ロ
スであっても継続して撮影すると、大きな時間の無駄に
なる。
【0069】そこで、アオリ撮影モードが選択されて、
リモコンで撮影命令が出された場合は遅延時間を設けず
に撮影を行なう。他方、アオリ撮影モードが選択されて
いない場合、リモコンで撮影命令が出された場合には遅
延時間をとり、撮影を開始するように設定してももよ
い。
【0070】また、図24に示すように、レリーズボタ
ン105部分をカメラ本体からとりだして操作可能にす
ることにより、アオリ撮影を行なう場合はケーブルレリ
ーズにして撮影できるようにしてもよい。また、カメラ
の略後、あるいは略側面からも信号が受信することがで
きれば、無線のリモコンであってもよい。
【0071】(実施の形態10)前述したように、シャ
インプルーフの条件を満たすようにしたり、透明楔状部
材140を光路中に挿入して画像の取り込みを行なうと
全体的にピントの合った画像が得られるが、煽らせて撮
影したこによる歪みが残る。パーソナルコンピュータな
どによる画像補正のようにソフトウェアをインストール
しておき、そこで画像の補正を行なえば補正することが
できるが、外出先などにおいてすぐにデータを受け渡す
必要がある場合は、歪んだままの画像であるために支障
をきたすことになる。
【0072】そこで、CCD102や撮影レンズ101
の傾きに応じて、キーストン歪みを補正するソフトウェ
アを装置(EEPROMなど)に組み込んでおき、フロ
ントエンド部11、DSP/JPEG部15をシステム
コントローラ10の制御により画像の補正をできるよう
にしておく。撮影するときには、歪んだ像が結像面に結
像されるが、歪んだ像をそのまま保存せずに、画像処理
によって撮影された画像の歪みを補正してから記録処理
を行なう。
【0073】また、LCDモニタ25あるいはインタフ
ェースを介して接続されたパーソナルコンピュータのデ
ィスプレイに撮像信号を送るなどして撮影範囲を確認す
るようにした場合、結像面に結像した歪んだままの像
を、そのまま表示すると違和感がある。そこで、斜めに
撮影する撮影モードが選択された場合には、撮影画像の
歪み補正処理を、撮影範囲120を決めるために撮影範
囲を表示するためにも行なう。これにより、撮影が角を
確認するための的確な歪み補正後の表示を行なうことが
できる。
【0074】(実施の形態11)図8に示したように、
被写体面110上では同じ大きさの文字や絵であっても
結像面(CCD)102では上側と下側とで実質的に解
像度に差が生じる。たとえば、図25に示すような被写
体を撮影すると、図26に示すような像が結像面に結像
される。さらに、この結像された画像に対して歪み補正
を行なうと、図27に示すように像130の上下におい
て画質に差が生じることになる。
【0075】そこで、このような解像度の差を軽減させ
るために、被写体110の上辺が撮影画面のほぼ中央に
なるように、カメラをセットして焦点距離を変えて撮影
する。このように撮影することにより、図28に示す状
態から図29に示すような状態で撮影されるので、画角
が狭まったときに、紙片の下辺は撮影画面160からは
み出してしまうが、上辺部分は拡大されて撮影される。
画角を狭めたときにはみ出た部分を図28から、はみ出
なかった部分を図29からもってきて合成することによ
って画面上側の画質劣化を回避することができる。な
お、図28と図29では焦点距離を2段階に切り換えた
例について示したが、図30〜図32に示すように、3
段階に切り換えたり、それ以上の段階に切り換えるよう
にしてもよい。切り換え回数が多いほど画質の劣化を防
止するのに有効である。
【0076】ところで、A版、B版などの系列(用紙サ
イズ)の紙片における縦横の比は、ほぼ1:1.4(≒
ルート2)となっている。アオリ撮影において、大きな
紙面を撮影する場合は、水平方向よりも、垂直方向によ
り押しつぶされる像が撮影されるので、撮影画面が横長
であったとしても、定型書類などは、縦長になるように
置いて撮影した方が撮影画面を有効に使うことができ
る。また、この場合、デジタルカメラなどでは画像を9
0度回転させる画像処理は容易に行なえる。
【0077】また、所定の大きさより大きな定型紙片
は、縦長において撮影するようにし、撮影画面が有効に
使えるように、撮影レンズ101やCCDの傾斜量を設
定する。なお、名刺のように小さいものは、紙片の上辺
と下辺との距離が小さいので、横長になるように置いて
撮影した方が撮影画面を有効に使用することができるの
で、一概に縦長に撮影するようにした方がよいというわ
けではない。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる画
像入力装置(請求項1)によれば、たとえば、デジタル
カメラなどの撮像装置を用いて机上に載置された紙片
(被写体面)を撮影する場合、デジタルカメラを机上に
置き、カメラ底面と撮影レンズ主面と被写体像が結像さ
れる結像面(CCD)と、をそれぞれ延長した面で一直
線に交わるように配置、すなわち、机上面とカメラ底面
のラインとレンズ主面の延長線と結像面(CCD)の延
長線とが交差する関係に配置し、カメラ底面と同一の面
が、結像面全体に合焦して結像させることにより、特別
なカメラ保持手段を用いずに、画面全体においてピント
の合った撮影が実現するため、携帯性の優れたカメラを
用いた場合における撮影状態を簡単に安定化させること
ができ、かつカメラ自体の汎用性を損なわずに良好な撮
影画像を取得することができる。
【0079】また、本発明にかかる画像入力装置(請求
項2)によれば、請求項1において、撮影レンズと結像
面(CCD)との間に楔状の透明部材(プリズム)を配
置し、カメラ底面と同一な面が、結像面全体に合焦する
ように結像させるので、結像面を独立に傾斜させること
なく簡便な機構で合焦させることができ、さらに結像面
における画像歪みを少なくすることができる。
【0080】また、本発明にかかる画像入力装置(請求
項3)によれば、請求項1または2において、被写体の
大きさに応じて撮影レンズの焦点距離を変化させる場
合、撮像レンズ主面または(および)結像面(CCD)
を傾斜させることにより、結像面全体にピントが合うよ
うに調整することが可能になるので、画角の設定による
所望も解像度を得ることができる。
【0081】また、本発明にかかる画像入力装置(請求
項4)によれば、請求項3において、たとえば、操作パ
ネル上に、カメラ底面と撮像レンズ主面と結像面(CC
D)とが略一直線に交差する配置で画像入力を行なう第
1の画像入力モード(アオリ撮影モード)と、撮像レン
ズ主面と結像面とが平行に配置して画像入力を行なう第
2の画像入力モードと、を選択するモードスイッチを設
け、カメラ前方の被写体を撮影するときは第2の画像入
力モードで撮影し、机上の紙面などを撮影する場合には
カメラを机上に置いて、第1の画像入力モードに切り換
えることが可能になるため、通常のカメラとしての撮影
にも、書籍の撮影にも選択的に用いることができる。
【0082】また、本発明にかかる画像入力装置(請求
項5)によれば、請求項4において、第2の画像入力モ
ード(通常の撮影モード)が選択された場合には、適正露
光時間に満たない場合であっても、設定時間で露光を強
制終了させて撮像信号を増幅し、第1の画像入力モード
(アオリ撮影モード)が選択された際には、撮像信号の
増幅を行なわないように制御するので、アオリ撮影を行
なう場合における撮像信号の増幅に伴って増加する雑音
成分を排除し、撮影画像の画質劣化を回避することがで
きる。
【0083】また、本発明にかかる画像入力装置(請求
項6)によれば、測距手段により、たとえば被写体がカ
メラ底面に略平行にずれた状態(書籍の見開き状態な
ど)ではその被写体の1点を測距し、他方、撮像部に対
して被写体面が傾斜している場合はその上下2ヶ所を測
距して測距情報を取得し、その測距情報から被写体面を
算出し、被写体面と撮影レンズ主面と結像面とが略一直
線に交差するように撮影レンズ、結像面の傾き量を調整
することにより、被写体面とカメラ底面との配置が変化
してもピント合わせが可能になるため、被写体に厚みが
あり、カメラ底面と実際の被写体面に差があった撮影状
態でも、ピントの合った画像を取得することができる。
【0084】また、本発明にかかる画像入力装置(請求
項7)によれば、カメラに撮影指示を与えるレリーズボ
タンやリモコンを用いた撮影を行なう場合、撮影動作の
指示を受けた場合、撮影命令からの遅延時間を設けずに
撮影動作を実行するので、リモコンなどによる撮影のた
めの遅延時間による時間の無駄を省くことができる。
【0085】また、本発明にかかる画像入力装置(請求
項8)によれば、CCDや撮影レンズの傾きに応じてキ
ーストン歪みを補正する処理機能を装置内に用意してお
くことにより、撮影された画像の歪みを補正した後に記
録することが可能になるため、撮影した画像の歪み補正
した状態で必要なときに内容の確認を行なうことができ
る。
【0086】また、本発明にかかる画像入力装置(請求
項9)によれば、第1の画像入力モード(アオリ撮影モ
ード)で撮影を行なう場合、焦点距離を複数段階に変化
させて撮影し、その複数の画像を合成するため、アオリ
撮影によって縮小されて撮像される部分の画像劣化(解
像度劣化)を防止し、良好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるデジタルカメラの
外観構成を示す説明図である。
【図2】図1におけるデジタルカメラの信号処理および
制御系などの概略構成を示すブロック図である。
【図3】図1におけるデジタルカメラの側面図およびそ
の撮影状態を示す説明図である。
【図4】図1のデジタルカメラによる紙片の撮影状態を
示す斜視図である。
【図5】図4におけるデジタルカメラの撮影状態を示す
側面図である。
【図6】本発明の実施の形態にかかるアオリ撮影におけ
る撮像レンズ、結像面、被写体面との関係を示す説明図
である。
【図7】本発明の実施の形態にかかる撮像レンズ、結像
面、被写体面との配置条件(撮影条件)を示す説明図であ
る。
【図8】被写体に対する斜め撮影の状態を示す説明図で
ある。
【図9】図8における斜め撮影における補正例を示す説
明図である。
【図10】被写体に対して斜め撮影を行なった場合にお
ける結像面(CCD)の状態を示す説明図である。
【図11】図10における撮影光路に透明楔状部材を配
置したときの結像面(CCD)の状態を示す説明図であ
る。
【図12】図11における透明楔状部材による波長ごと
の屈折率の状態(色ずれ)を示す説明図である。
【図13】図12における色ずれを解消する透明楔状部
材の例を示す説明図である。
【図14】結像面(CCD)のみを傾けてシャインプル
ーフ条件を満足する例を示す説明図である。
【図15】レンズ主面のみを傾けてシャインプルーフ条
件を満足する例を示す説明図である。
【図16】焦点距離を変化させる場合における透明楔状
部材の構成例を示す説明図である。
【図17】頂角可変における通常撮影状態の透明楔状部
材の状つぃを示す説明図である
【図18】カメラ底面に対して書籍などの厚みのある被
写体を撮影する状態を示す説明図である。
【図19】撮像部に対して被写体面が傾斜している状態
を示す説明図である。
【図20】カメラ筐体部分に傾斜部材を設けた第1の例
を示す説明図である。
【図21】カメラ筐体部分に傾斜部材を設けた第2の例
を示す説明図である。
【図22】図20による傾斜部材を用いた撮影状態を示
す説明図である。
【図23】照射部による撮影範囲の表示例を示す説明図
である。
【図24】レリーズボタンによる撮影状態を示す説明図
である。
【図25】本発明の実施の形態に使用される被写体(原
稿)の例を示す説明図である。
【図26】図1に示す被写体に対する撮影画像の状態を
示す説明図である。
【図27】図26の撮影画像の歪み補正後の状態を示す
説明図である。
【図28】被写体の上部を撮影中央にして焦点距離を偏
向する状態を示す説明図である。
【図29】図28における撮影画面の状態を示す説明図
である。
【図30】焦点距離を3段階に切り換える場合における
第1段階の撮影状態を示す説明図である。
【図31】焦点距離を3段階に切り換える場合における
第2段階の撮影状態を示す説明図である。
【図32】焦点距離を3段階に切り換える場合における
第3段階の撮影状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 システムコントローラ 11 フロントエンド部 15 DSP・JPEG部 18 EEPROM 20 操作パネル 21〜23 モードスイッチ 25 LCDモニタ 30,32 アクチュエータ 31,33 ドライバ 100 デジタルカメラ 101 撮影レンズ 102 結像面(CCD) 103a,103b 傾斜部材 103c 検知部 104 レリーズボタン 105 照射部 110 被写体 120 撮影範囲 140 透明楔状部材 160 撮影画面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 7/28 G02B 13/08 2H100 13/08 13/10 5C022 13/10 G03B 5/06 G03B 5/06 7/08 7/08 15/00 U 15/00 17/02 17/02 17/38 B 17/38 H04N 5/235 H04N 5/235 101:00 // H04N 101:00 G02B 7/11 H Fターム(参考) 2H002 AB01 CC00 GA00 GA20 GA28 GA35 HA00 JA07 2H020 FB00 2H044 DA01 DA03 DC02 2H051 AA00 FA47 2H087 KA02 LA28 NA11 PA01 PA17 PB01 QA02 QA07 QA14 QA34 RA41 RA42 2H100 BB05 BB06 5C022 AA13 AB17 AB21 AB44 AB45 AB65 AC42 AC54 AC69 AC77 CA00 CA07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単体の撮像装置を用いて被写体の画像を
    入力する画像入力装置において、 前記撮像装置の底面と、前記撮像装置の撮影レンズ主面
    と、撮影レンズにより被写体像が結像される結像面と、
    をそれぞれ延長した面が一直線に交差するように配置
    し、前記底面と同一の面が、前記結像面全体に合焦して
    結像するように構成されることを特徴とする画像入力装
    置。
  2. 【請求項2】 前記撮影レンズと前記結像面との光路間
    に、楔状の透明部材を配置し、前記底面と同一な面が、
    前記結像面全体に合焦するように結像するように構成さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の画像入力装置。
  3. 【請求項3】 さらに、 前記撮影レンズ主面を傾斜するレンズ傾斜手段と、 前記結像面を傾斜する結像面傾斜手段と、 前記レンズ傾斜手段と前記結像面傾斜手段とのいずれか
    一つまたは両方を傾斜させ、焦点距離の変化によるピン
    ト合わせを行なう制御手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の画
    像入力装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記底面と前記撮像レンズ主面
    と前記結像面とが略一直線に交差する配置で画像入力を
    行なう第1の画像入力モードと、前記撮像レンズ主面と
    前記結像面とが平行に配置して画像入力を行なう第2の
    画像入力モードと、の選択を行なうためのモード選択手
    段を備え、 前記制御手段は、前記モード選択手段からの選択信号に
    したがって前記レンズ傾斜手段および前記結像面傾斜手
    段を制御することを特徴とする請求項3に記載の画像入
    力装置。
  5. 【請求項5】 さらに、撮影信号を増幅する信号増幅手
    段を備え、 前記制御手段は、前記第2の画像入力モードが選択され
    た場合には、適正露光時間に満たない場合であっても、
    設定時間で露光を強制終了させ、撮像信号を増幅し、他
    方、前記第1の画像入力モードが選択された際には、撮
    像信号の増幅を行なわないように制御することを特徴と
    する請求項4に記載の画像入力装置。
  6. 【請求項6】 さらに、被写体面との距離を測距する測
    距手段を備え、 前記制御手段は、前記測距手段による測距情報から被写
    体面を算出し、前記被写体面と前記撮影レンズ主面と前
    記結像面とが略一直線に交差するように前記撮影レン
    ズ、前記結像面の傾き量を調整することを特徴とする請
    求項3に記載の画像入力装置。
  7. 【請求項7】 さらに、 装置本体とは離れて有線または無線で接続され、撮影動
    作の指示を行なう撮影指示手段と、 装置本体側に設けられ、前記撮影指示手段からの指示命
    令を受信する受信手段と、 を備え、 前記制御手段は、前記第1の画像入力モードが選択さ
    れ、前記受信手段を介して前記撮影指示手段からの撮影
    動作の指示を受けた場合、撮影命令からの遅延時間を設
    けずに撮影動作を実行することを特徴とする請求項4に
    記載の画像入力装置。
  8. 【請求項8】 さらに、前記第1の画像入力モードによ
    って撮影された画像の歪み補正を行なう歪み補正手段を
    備えたことを特徴とする請求項4に記載の画像入力装
    置。
  9. 【請求項9】 さらに、前記第1の画像入力モードによ
    って焦点距離を変化させて撮影された複数の画像を合成
    する画像合成手段を備えたことを特徴とする請求項4に
    記載の画像入力装置。
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