JP2003304331A - 文字入力装置 - Google Patents

文字入力装置

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JP2003304331A
JP2003304331A JP2002108949A JP2002108949A JP2003304331A JP 2003304331 A JP2003304331 A JP 2003304331A JP 2002108949 A JP2002108949 A JP 2002108949A JP 2002108949 A JP2002108949 A JP 2002108949A JP 2003304331 A JP2003304331 A JP 2003304331A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声を入力することにより簡単に文字入力が
できるようにする。 【解決手段】 携帯電話機1のマイク14から入力され
た音声は、音声通信部18、電話回線4、変調装置2を
介してデジタルの音声データに変換されてコンピュータ
3の音声認識部32に供給され、音声認識が行われ認識
結果がパケット通信部35、通信回線5を介して携帯電
話機1に返送される。パケット通信部19を介して受信
した認識結果は文字編集部16において編集された後、
ディスプレイ12に表示される。認識結果の修正を指示
する修正コマンドがボタン操作部13より入力される
と、通信回線5を介してコンピュータ3に送信され修正
結果が返送されてディスプレイ12に表示される。かな
漢字変換を指示すると、文字編集部33によって変換さ
れ、変換結果が返送され、ディスプレイに表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文字入力装置に関
し、特に、音声を入力することによって文字を入力する
文字入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開2002−16701号公報には、
携帯電話機から入力された音声を文字データに変換する
変換装置が示されている。この変換装置は、電話回線を
通して入力される音声情報を一旦録音し、その録音した
音声情報を文字情報に変換するものである。また、特開
2001−350493号公報には、1本の電話回線網
を用いて、音声データと文字データをあわせてやり取り
する装置が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、携帯電話
機から入力された音声情報を文字情報に変換する装置に
は、携帯電話機との間で複数の無線回線を同時に開くこ
とができないことや、その無線回線の伝送速度の面で制
約があるといった問題があった。即ち、音声通信回線、
若しくはデータ通信回線のみで作業を行う必要があった
ため、一旦、変換装置(コンピュータ等)に音声情報を
録音してから文字情報への変換を行っていた。その変換
作業は、データ通信回線の制約のため、利用者の意図を
反映し辛く、ほぼコンピュータの変換性能に依存する作
業となっていたため、音声情報から文字情報への変換時
の誤変換、及び文字情報に基づいたかな漢字変換時の誤
変換が重複し、変換精度の向上が困難となって、結局、
変換された文字列に対してボタン操作による文字入力
(文字列修正)が必要となる場合があった。
【0004】特開2002−16701号公報に記載の
装置は、電話回線を通して入力された音声情報を一旦録
音し、その録音した音声情報を文字情報に変換する。ま
た、音声情報から文字情報への変換時には利用者の意志
は反映されない。
【0005】また、特開2001−350493号公報
に記載の装置では、1本の電話回線を用いて音声データ
と文字データをあわせてやり取りする装置が示されてい
る。この装置では、1本の電話回線で音声データと文字
データのやり取りを行うため、携帯電話機では現状困難
と言える。また、先に示した特開2002−16701
号公報の場合と同様、音声データから文字データへの変
換時には利用者の意志が反映されず、誤変換された場合
には、結局、携帯電話機のボタン操作による文字入力に
頼ることになる。また、作成された文字データに対する
かな漢字変換は、携帯電話機が行うようになっている。
【0006】特開2001−309049では、音声デ
ータから文字データへの変換率向上手法について示され
ている。この手法を用いる場合、利用者は予め自身で利
用する変換辞書を指定することによって変換率の向上が
図られるとしている。しかしながら、変換そのものには
利用者の意志は反映されず、変換の結果としての文字デ
ータを入手した後に、利用者は添削の必要が生じる。そ
の場合、音声データから文字データへの変換時の誤変換
と、文字データからかな漢字交じり文への変換時の誤変
換の2重の誤変換が相乗している可能性のある文章の添
削が必要となる。また、その添削結果を、再度、通信回
線を通して変換装置(メール作成装置)に戻し、再変換
要求をするなど、非常に手間がかかる。
【0007】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、携帯電話機等の情報端末での文字入力を音
声によって簡単かつ迅速に行うことができるようにする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の文字入
力装置は、遠隔地にある情報処理装置と音声回線を介し
て音声通話を行い、パケット回線を介してデータ通信を
行うことによって、音声を文字情報に変換する文字入力
装置であって、文字入力装置は、音声を入力する入力手
段と、入力手段によって入力された音声を音声回線を介
して情報処理装置に送信する送信手段と、情報処理装置
からパケット回線を介して返送されてきた音声の認識結
果を受信する第1の受信手段と、認識結果を所定の表示
装置に表示させる認識結果表示手段と、認識結果の修正
を指示する修正情報をパケット回線を介して情報処理装
置に送信する修正指示手段と、修正情報に基づいて修正
された修正後の認識結果に対して、かな漢字変換の開始
を指示する変換指示手段と、情報処理装置からパケット
回線を介して返送されてきた認識結果に対するかな漢字
変換結果を受信する第2の受信手段と、かな漢字変換結
果を表示装置に表示させるかな漢字変換結果表示手段と
を備えることを特徴とする。また、修正情報は、認識結
果に対応する文字列の修正すべき誤った文字の位置を示
す情報と、正しい文字を示す情報の組み合わせによって
構成されるようにすることができる。また、音声の認識
結果は、情報処理装置による音声認識によって得られた
音声に対応する文字情報とすることができる。また、音
声回線による音声通話と、パケット回線によるデータ通
信とは同時に並行して行われるようにすることができ
る。請求項5に記載の文字入力システムは、所定の文字
入力装置が遠隔地にある情報処理装置と音声回線を介し
て音声通話を行い、パケット回線を介してデータ通信を
行うことによって、音声を文字情報に変換する文字入力
システムであって、文字入力装置は、音声を入力する入
力手段と、入力手段によって入力された音声を音声回線
を介して情報処理装置に送信する送信手段と、情報処理
装置からパケット回線を介して返送されてきた音声の認
識結果を受信する第1の受信手段と、認識結果を所定の
表示装置に表示させる認識結果表示手段と、認識結果の
修正を指示する修正情報をパケット回線を介して情報処
理装置に送信する修正指示手段と、修正情報に基づいて
修正された修正後の認識結果に対して、かな漢字変換の
開始を指示する変換指示手段と、情報処理装置からパケ
ット回線を介して返送されてきた認識結果に対するかな
漢字変換結果を受信する第2の受信手段と、かな漢字変
換結果を表示装置に表示させるかな漢字変換結果表示手
段とを備え、情報処理装置は、文字入力装置から音声回
線を介して送信されてきた音声を受信する第3の受信手
段と、第3の受信手段によって受信された音声を認識す
る音声認識手段と、音声認識手段によって認識された認
識結果をパケット回線を介して文字入力装置に返送する
第1の返送手段と、文字入力装置からパケット回線を介
して送信されてきた認識結果の修正を指示する修正情報
を受信する第4の受信手段と、第4の受信手段によって
受信された修正情報に基づいて認識結果を修正する修正
手段と、文字入力装置の変換指示手段による指示に応じ
て、修正手段によって修正された認識結果をかな漢字変
換するかな漢字変換手段と、かな漢字変換手段によって
変換されたかな漢字変換結果を文字入力装置にパケット
回線を介して送信する第3の送信手段とを備えることを
特徴とする。また、文字入力装置は、情報処理装置のか
な漢字変換手段によるかな漢字変換結果を所定のアドレ
スに情報処理装置に送信するよう指示する指示手段をさ
らに備え、情報処理装置は、指示手段によって指示され
たアドレスにかな漢字変換結果を送信する変換結果送信
手段をさらに備えるようにすることができる。請求項7
に記載の文字入力方法は、所定の文字入力装置が遠隔地
にある情報処理装置と音声回線を介して音声通話を行
い、パケット回線を介してデータ通信を行うことによっ
て、音声を文字情報に変換する文字入力方法であって、
文字入力装置は、音声を入力する入力ステップと、入力
ステップにおいて入力された音声を音声回線を介して情
報処理装置に送信する第1の送信ステップと、情報処理
装置からパケット回線を介して返送されてきた音声の認
識結果を受信する第1の受信ステップと、認識結果を所
定の表示装置に表示させる認識結果表示ステップと、認
識結果の修正を指示する修正情報をパケット回線を介し
て情報処理装置に送信する修正指示ステップと、修正情
報に基づいて修正された修正後の認識結果に対して、か
な漢字変換の開始を指示する変換指示ステップと、情報
処理装置からパケット回線を介して返送されてきた認識
結果に対するかな漢字変換結果を受信する第2の受信ス
テップと、かな漢字変換結果を表示装置に表示させるか
な漢字変換結果表示ステップとを備えることを特徴とす
る。請求項8に記載の文字入力プログラムは、遠隔地に
ある情報処理装置と音声回線を介して音声通話を行い、
パケット回線を介してデータ通信を行うことによって、
音声を文字情報に変換する文字入力装置を制御する文字
入力制御プログラムであって、文字入力装置に、音声を
入力する入力ステップと、入力ステップにおいて入力さ
れた音声を音声回線を介して情報処理装置に送信する第
1の送信ステップと、情報処理装置からパケット回線を
介して返送されてきた音声の認識結果を受信する第1の
受信ステップと、認識結果を所定の表示装置に表示させ
る認識結果表示ステップと、認識結果の修正を指示する
修正情報をパケット回線を介して情報処理装置に送信す
る修正指示ステップと、修正情報に基づいて修正された
修正後の認識結果に対して、かな漢字変換の開始を指示
する変換指示ステップと、情報処理装置からパケット回
線を介して返送されてきた認識結果に対するかな漢字変
換結果を受信する第2の受信ステップと、かな漢字変換
結果を表示装置に表示させるかな漢字変換結果表示ステ
ップとを実行させることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】現在、普及が始まったいわゆる第
3世代携帯電話機では、音声通信とパケット通信を同時
に行うことが可能となり、あわせてパケット通信の回線
速度の大幅な向上をも果たしている。本発明は、この機
能を用いることにより、音声によって入力した音声情報
を音声通信により遠隔地にあるコンピュータに送信し、
音声情報の文字情報への変換結果である文字列をパケッ
ト通信により返送してもらうことで、リアルタイムな操
作性と入力結果の確認を行うことを可能とし、また、か
な漢字変換のコントロールも可能としている。
【0010】また、本発明では、音声情報から文字情報
への変換は、リアルタイムで行われることを想定してい
る。また、音声情報から文字情報への変換時には、パケ
ット通信回線を通して、かな漢字変換の制御や文字編集
機能の利用を可能としている。
【0011】また、本発明では、電話回線とパケット通
信回線の2回線を使うことによって、利用者が手にして
いる携帯電話機のみで、音声の文字データへの変換のコ
ントロールと、文字データのかな漢字変換のコントロー
ルを可能としている。そのため、利用者には、あたかも
手元の携帯電話機のみで、良好な操作性とかな漢字交じ
り文の取得が可能となっているような感覚を与えること
ができる。
【0012】また、本発明では、音声から文字データへ
の変換時、或いはかな漢字交じり文への変換時には、各
々利用者の意志通りに変換と修正を可能としているの
で、誤変換を修正するためのより良好な操作性を実現し
ている。
【0013】本発明の特長は、携帯電話機で特定の箇所
へ音声電話をかけることによって、話した内容を文字で
受け取ることを可能とし、その結果、煩わしい携帯電話
機での文字入力による労力を大幅に軽減できることであ
る。
【0014】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照して詳細に説明する。図1は、本発明を応用した通
信システムの第1の実施の形態の構成例を示すブロック
図である。
【0015】図1に示すように、本実施の形態は、メー
ルや文字データを扱うことができる携帯電話機1と、携
帯電話機1の通信相手となる、携帯電話機1と電話回線
(音声回線)4で接続された自動応答機能を有する変調
装置2と、変調装置2と接続されるとともに、インター
ネット等の通信回線5とも接続され、音声認識やかな漢
字変換処理等を行うコンピュータ3等により構成されて
いる。携帯電話機1は、音声データを電話回線4を経由
して変調装置2を介してコンピュータ3に送信すること
ができるようになっている。また、携帯電話機1は、文
字データや画像データ等を、通信回線5を介してコンピ
ュータ3との間でやり取りすることができるようになっ
ている。
【0016】ここで、電話回線4は、一般的な電話回線
網を想定している。アナログ回線の場合もあるし、IS
DNや光回線のようなデジタル回線の場合もあり得る。
ただし、最終的には、一般の電話のように、変調装置2
にはアナログ音声として届くことを想定している。その
ため、引き込み回線がアナログであれば、変調装置2は
A/D変換を行うモデムになり、引き込み回線がISD
N(integrated services dig
ital network)や光回線であれば、変調装
置2はD/D変換を行うTA(terminal ad
apter)のようなものとなる。
【0017】携帯電話機1は、後述する各部を制御し、
各種情報を保管するCPU(central proc
essing unit)&メモリ部11と、各種情報
を表示するディスプレイ12と、利用者が所定のデータ
やコマンドを入力するときに操作される複数のボタンか
らなるボタン操作部13と、音声を入力し、対応する電
気信号に変換して出力するマイク14と、ボタン操作部
13のボタンが押されたときに、トーン音を発するトー
ン音発信部15と、文字編集を行うソフトウェアを含む
文字編集部16と、メールの送受信を行うソフトウェア
を含むメール送受信部17と、無線音声通信を行う音声
通信部18と、無線パケット通信を行うパケット通信部
19とから構成されている。
【0018】一方、コンピュータ3は、後述する各部を
制御し、各種情報を保管するCPU&メモリ部31と、
音声を認識し、認識結果に対応する文字情報に変換する
ソフトウェアを含む音声認識部32と、かな漢字変換機
能を持つ文字編集部33と、メールの送信を行うソフト
ウェアを含むメール送信部34と、パケット通信を行う
パケット通信部35とから構成されている。
【0019】次に、本実施の形態の動作について詳細に
説明する。本実施の形態では、まず、携帯電話機1よ
り、自動応答機能を持つ変調装置2に電話回線4を介し
て音声電話をかける。変調装置2は、携帯電話機1から
音声電話がかかってきたとき、自動応答機能に従って、
携帯電話機1に対して音声により認証を要求する。この
認証要求に対して、携帯電話機1の利用者(ユーザ)
は、ボタン操作部13より所定のボタン操作を行ってト
ーン音を発し、認証要求に対して応答する。
【0020】この認証要求に対する応答に対応する応答
データは、電話回線4を介して変調装置2に送信され
る。変調装置2は、携帯電話機1から電話回線4を介し
て送信されてきた応答データをデジタルのデータに変換
した後、コンピュータ3へ供給する。コンピュータ3の
CPU&メモリ部31は、変調装置2から供給されたデ
ジタルのデータに変換された応答データに対して、認証
処理を行い、携帯電話機1の利用者が正当な利用者であ
るか否かを確認する。このとき、他の認証方法、例え
ば、電話回線開通時に得られる携帯電話機1が通知する
発信者番号に基づいて認証処理を行うことにより、認証
処理を簡略化することも可能である。また、認証が不要
なら、これらの認証処理を削除することも可能である。
【0021】認証処理が完了した後、携帯電話機1から
送信されてくる音声通話の内容は、変調装置2によって
デジタルデータ化され、音声データとして、逐次、コン
ピュータ3に入力される。コンピュータ3上では、音声
データから文字データへの変換のために、音声認識部3
2によって音声認識機能を実現する音声認識プログラム
が起動されており、この音声認識機能によって携帯電話
機1からの音声データが逐次文字データに変換され、変
換された文字データが文字編集部33に供給される。ま
た、文字データは、パケット通信部35より通信回線5
を介して携帯電話機1に返送される。文字編集部33に
おいては、文字編集部33に搭載されているかな漢字変
換ソフトウェアによって、上記文字データが適当なかな
漢字交じり文に変換される。
【0022】また、認証が完了したタイミングで、デジ
タルデータを送受信することが可能なパケット通信を行
う通信回線5(インターネットなど)を、携帯電話機1
のパケット通信部19とコンピュータ3のパケット通信
部35との間で開いておく。
【0023】コンピュータ3のパケット通信部35は、
コンピュータ3の文字編集部33によって音声データか
ら文字データに変換された変換結果を取得し、取得した
変換結果をパケット通信により携帯電話機1のパケット
通信部19へ通信回線5を介して送信する。携帯電話機
1のパケット通信部19は、通信回線5を介して受信し
た変換結果としての文字データを文字編集部16に供給
する。文字編集部16は、パケット通信部19より供給
された文字データを編集し、ディスプレイ12に表示す
る。これにより、利用者は、音声によって入力した内容
を文字データで確認することができる。
【0024】また、文字編集部33のかな漢字変換ソフ
トウェアが文字データをかな漢字交じり文に変換した変
換結果が、パケット通信により携帯電話機1のパケット
通信部19へ通信回線5を介して送信される。携帯電話
機1のパケット通信部19は、通信回線5を介して受信
した変換結果としてのかな漢字交じり文を文字編集部1
6に供給する。文字編集部16は、パケット通信部19
より供給されたかな漢字交じり文を編集し、ディスプレ
イ12に表示する。これにより、利用者は、音声によっ
て入力した内容に対応する文字データがかな漢字変換さ
れた変換結果を確認することができる。
【0025】このとき、携帯電話機1のボタン操作部1
3から入力したデータを、パケット通信部19から通信
回線5を経由して、コンピュータ3のパケット通信部3
5を介して文字編集部33へフィードバックすることに
よって、携帯電話機1で行われるボタン操作により、コ
ンピュータ3上で行われる音声データから文字データへ
の変換、及び文字データからかな漢字交じり文へのかな
漢字変換を操作することが可能となる。また、同様に、
コンピュータ3の文字編集部33における文字編集作業
をも操作することが可能となる。
【0026】これにより、携帯電話機1を用いて音声を
入力する利用者は、あたかも携帯電話機1単体で、音声
による文字入力、かな漢字変換、及び文字編集が行われ
ているかのような感覚で操作することができ、良好な操
作性を実現することができる。
【0027】次に、図2に示したフローチャートを参照
して、本実施の形態の動作について詳細に説明する。以
下では、変調装置2は、コンピュータ3に含まれるもの
とする。なお、図2において、三角マークが付されたス
テップS13乃至S17、ステップS19、及びステッ
プS21乃至S25は、パケット通信によって行われる
処理であることを示している。まず最初に、利用者は、
文字を入力したい場面で、携帯電話機1のボタン操作部
13を操作して音声入力アプリケーション(以下では適
宜音声入力アプリと記載する)を起動する(ステップS
1)。音声入力アプリは、マイク14を介して入力され
た音声を処理したり、後述するような各種処理を実行す
るアプリケーションプログラムであり、CPU&メモリ
部11に格納されている。
【0028】音声入力アプリが起動された後、利用者
は、携帯電話機1のボタン操作部13を操作して、変調
装置2を介してコンピュータ3へ通常の音声電話をかけ
る(ステップS2)。この音声電話をかける場合、上記
音声入力アプリケーションと連動して自動発信するよう
にすることができる。
【0029】また、音声入力アプリは、パケット通信を
行う機能を有している。そして、パケット通信により、
コンピュータ3とデータを送受信する場合には、所定の
データ圧縮を行うことができる。また、そのとき、機密
保持のために暗号化するなどの処置を講ずることもでき
る。
【0030】また、音声入力アプリは、携帯電話機1の
標準搭載機能としてもよいし、Java言語(Java
は、米国Sun Microsystems,Inc.
の米国及びその他の国における登録商標又は商標)など
で記述され、インターネット等を介して適宜ダウンロー
ドして携帯電話機1に音声入力機能を追加できるような
ものでもよい。また、音声入力アプリを利用する際に
は、現在のかな漢字変換システムと同様のインターフェ
イス(文字入力の場面で自由に起動が可能)とすること
ができる。
【0031】音声電話が、携帯電話機1からコンピュー
タ3へかかってきたときには、コンピュータ3の変調装
置2は、携帯電話機1の利用者に対して、音声による自
動案内により認証要求を行い、認証情報の入力を促す
(ステップS3)。例えば、「暗証番号を入力してくだ
さい」等の音声メッセージを携帯電話機1に電話回線4
を介して送信し、携帯電話機1の図示せぬスピーカから
出力させる。
【0032】利用者は、携帯電話機1の図示せぬスピー
カから出力された音声メッセージを聞くと、携帯電話機
1のボタン操作部13の、利用者固有の認証情報(暗証
番号)に対応するボタンを操作して、トーン音を発生さ
せることにより、認証情報(暗証番号)を入力し、認証
応答を行う(ステップS4)。入力された認証情報は、
電話回線4を介してコンピュータ3に送信される。
【0033】このとき、暗証番号の代わりに、音声電話
を受信した際に通知される利用者情報(携帯電話機1の
電話番号)等を認証情報として用いることもできる。ま
た、認証が不要なら、この認証作業は省略することもで
きる。
【0034】コンピュータ3は、携帯電話機1から電話
回線を介して送信されてきた認証情報に基づいて、携帯
電話機1の利用者が正規の利用者であるか否かを認証す
る。利用者が正規の利用者であり、認証が成功し、認証
が完了すると(ステップS5)、コンピュータ3のCP
U&メモリ部31は、利用者別にセットアップ処理を行
う(ステップS6)。例えば、コンピュータ3上で行わ
れる音声認識や、かな漢字変換時に、各ユーザ毎に設定
されたユーザ別の変換辞書を用いるようにする。これに
より、変換効率を向上させることができる。
【0035】その後、コンピュータ3は、音声による自
動案内やトーン音等により、認証が成功し、セットアッ
プが完了したことを、電話回線4を介して携帯電話機1
に通知する(ステップS7)。
【0036】認証完了後、利用者は、携帯電話機1の特
定のボタン操作(例えば、”0#”などのボタン押下)
によって発生する一連のトーン音によって、認識開始コ
マンドを発行する(ステップS8)。この認識開始コマ
ンドは、電話回線4を介してコンピュータ3に送信され
る。コンピュータ3のCPU&メモリ部31は、この認
識開始コマンドを受信すると、音声入力待ちに移行する
(ステップS9)。
【0037】利用者は、例えば、「せんじつのかいぎの
けん」等の音声を発し、マイク14から音声入力を行う
(ステップS10)。入力された音声は、電話回線4を
介して、変調装置2経由でコンピュータ3に供給され
る。その後、特定のボタン操作(例えば、”9#”など
のボタン押下)によってトーン発信部15より発信され
るトーン音によって変換コマンドを電話回線4に送出す
る(ステップS11)。この変換コマンドは、電話回線
4を介してコンピュータ3に送信される。
【0038】音声入力待ちの状態にあるコンピュータ3
は、携帯電話機1から電話回線4を介して送信されてき
た音声に対応する音声データを変調装置2から受け取る
と、音声認識部32において、この音声データに基づい
て音声認識を行い、対応する文字列データに変換する
(ステップS12)。そして、変換した文字列データを
変換済み文字列としてCPU&メモリ部31に蓄積す
る。
【0039】その後、携帯電話機1から送信されてきた
変換コマンドを受け取ると、それまでCPU&メモリ部
31に貯めていた変換済み文字列(例えば、「せんじう
おかいぎのけん」)を、パケット通信部35の制御によ
り、パケット通信により通信回線5を介して携帯電話機
1に送信する(ステップS13)。このとき、音声デー
タから文字列データへの変換性能や、通信回線負荷など
によっては、変換コマンドを用いずに、リアルタイムに
音声認識及び文字列データへの変換を行い、変換済み文
字列を携帯電話機1に送信するようにしてもよい。
【0040】携帯電話機1では、音声入力アプリが、通
信回線5を介してパケット通信によって送信されてき
た、コンピュータ3によって変換された文字列データ
(いまの場合、「せんじうおかいぎのけん」)を受信
し、文字編集部16に供給する。文字編集部16は、文
字データを編集した後、携帯電話機1のディスプレイ1
2に供給し、表示させる。そして、利用者はディスプレ
イ12に表示された文字列を確認する(ステップS1
4)。
【0041】利用者は、ディスプレイ12に表示された
文字列を確認した結果、文字列に誤りがあることが分か
った場合、携帯電話機1のボタン操作部13を操作し
て、文字列の誤りを訂正する。この例の場合、訂正情報
(例えば、ボタン操作手順、若しくは、「4つ5の」
(4番目を「つ」&5番目を「の」の意味)等の差分情
報等)を修正コマンドとして、音声入力アプリがパケッ
ト通信部19を介してパケット通信により通信回線5を
経由してコンピュータ3に送信する(ステップS1
6)。
【0042】例えば、「せんじつのかいぎのけん」と発
声し、コンピュータ3において変換され、携帯電話機1
に変換結果が返送され、ディスプレイ12に表示された
文字列が、例えば、「せんじうおかいぎのけん」であっ
た場合、利用者は、「う」と「お」をそれぞれ修正する
必要がある。その修正作業において、ボタン操作が煩雑
化したり、修正のため通信量が増加すると本実施の形態
を用いることによって得られる効果が薄れるため、修正
を指示する修正コマンドとして、差分情報等の訂正情報
を送信するようにする。
【0043】例えば、カーソルが文字列の左端にある場
合、ボタン操作部13の図示せぬ右カーソルボタンを3
回だけ押下して、4つ目の文字「う」を指定する、そし
て、所定のボタン操作を行って、「つ」を入力する。さ
らに、右カーソルを1回だけ押下して、5つ目の文字
「お」を指定する。そして、所定のボタン操作を行っ
て、「の」を入力する。これにより、正しい文字列「せ
んじつのかいぎのけん」を全文送信することなく、訂正
情報のみをコンピュータ3に送信して再変換を指示する
ことができる。
【0044】訂正情報として、ボタン操作手順情報を送
信する場合、「右ボタン×3回」+「つ」+「右ボタン
×1回」+「の」を送信する。即ち、右ボタンに対応す
るデータを3回送信し、次に、「つ」に対応するデータ
を送信し、次に、右ボタンに対応するデータを1回送信
し、次に、「の」に対応するデータを送信する。
【0045】また、訂正情報として、差分情報を送信す
る場合、「4つ5の」を送信する。即ち、「4」に対応
するデータを送信し、次に、「つ」に対応するデータを
送信し、次に、「5」に対応するデータを送信し、次
に、「の」に対応するデータを送信する。
【0046】コンピュータ3は、携帯電話機1から通信
回線5を介して送信されてきた修正コマンドを受信する
と、修正作業を受け付け、修正コマンドに従って修正処
理を行う(ステップS19)。
【0047】又は、利用者が、ディスプレイ12に表示
された文字列を確認した結果、文字列を破棄したい場
合、携帯電話機1のボタン操作部13を操作して、NG
コマンドを発行し、文字列の破棄を指示する。NGコマ
ンドは、音声入力アプリによってパケット通信部19を
介してパケット通信により通信回線5を経由してコンピ
ュータ3に送信される(ステップS15)。コンピュー
タ3は、携帯電話機1から通信回線5を介してNGコマ
ンドを受信すると、NGコマンドの対象となる文字列を
破棄する(ステップS18)。
【0048】或いは、利用者が、ディスプレイ12に表
示された文字列を確認した結果、文字列の変換に問題が
ない場合、携帯電話機1のボタン操作部13を操作し
て、OKコマンドを発行する。OKコマンドは、音声入
力アプリによってパケット通信部19を介してパケット
通信により通信回線5を経由してコンピュータ3に送信
される(ステップS17)。コンピュータ3は、携帯電
話機1から通信回線5を介してOKコマンドを受信する
と、OKコマンドの対象となる文字列の変換に問題がな
かったことを認識する。
【0049】このように、コンピュータ3は、ステップ
S13において携帯電話機1に送信した文字列に対し
て、携帯電話機1より、修正コマンド(訂正情報)、又
はNGコマンド、又はOKコマンドを通信回線5を介し
てパケット通信により受信する。そして、コンピュータ
3は、パケット通信で受け取った文字列の結果情報(訂
正情報、又はNGコマンド、又はOKコマンド)に応じ
て、上述したように、文字列の修正、又は再入力、又は
OKの処置を取る。即ち、訂正情報を受け取ったときは
文字列を修正し、NGコマンドを受け取ったときは文字
列を破棄して再入力処理を行い、OKコマンドを受け取
ったときは、その文字列を保持する。
【0050】携帯電話機1から通信回線5を介して送信
されてきたOKコマンドを受け取ると、コンピュータ3
は、音声から文字列への変換が正しく行われたとみな
し、文字編集部33に搭載されたかな漢字変換ソフトウ
ェアは、上記文字列に対してかな漢字変換処理を開始す
る(ステップS20)。
【0051】そして、CPU&メモリ部31は、かな漢
字変換処理によって得られたかな漢字変換後の文字列
(例えば、「先日の会議の権」)を変換候補として、パ
ケット通信部35の制御により、パケット通信によって
通信回線5を介して携帯電話機1へ送信する(ステップ
S21)。このとき、変換候補としての文字列ととも
に、変換候補としての文字列の文節の区切りを示す区切
り情報を含めたデータを携帯電話機1に送信する。
【0052】携帯電話機1は、通信回線5を介してパケ
ット通信によって受信した変換候補としての文字列と文
節の区切り情報とに基づいて、文字列、例えば、「先日
の/会議の/権」をディスプレイ12に表示する。ここ
で、文字「/」は、文節の区切りを示している。利用者
は、ボタン操作部13を操作して、文節の区切り位置の
変更や、かな漢字変換操作を行う。かな漢字変換操作の
うち、変換後の文字を再変換する変換操作、例えば、
「権」を再変換するための操作がなされると、この操作
に対応する変換操作情報(いまの場合、「権」を再変換
するための操作がなされたことを示す情報)が、音声入
力アプリによってパケット通信により通信回線5を介し
てコンピュータ3にフィードバックされる(ステップS
22)。
【0053】コンピュータ3は、パケット通信により携
帯電話機1より通信回線5を介して送信されてきた変換
操作情報を受信し、変換作業を受け付けると(ステップ
S23)、文字編集部33のかな漢字変換ソフトウェア
は、この変換操作情報に基づいた文字列変換処理を行
い、文字列変換処理の結果を示す変換情報としての変換
候補の一覧(いまの場合、「権」の変換候補一覧)をパ
ケット通信部35の制御により通信回線5を介してパケ
ット通信により携帯電話機1へ返信する(ステップS2
4)。
【0054】ステップS22における処理と、ステップ
S23、ステップS24の処理が繰り返し実行されるこ
とにより、正しい文字列が作成され、ディスプレイ12
に表示される。そして、利用者が携帯電話機1のボタン
操作部13を用いて完了操作(例えば、決定ボタンの押
下)を行うと、携帯電話機1のCPU&メモリ部11は
所定の変換完了コマンドを発行し、この変換完了コマン
ドが、パケット通信部19の制御により通信回線5を介
してパケット通信によりコンピュータ3に送信される
(ステップS25)。
【0055】CPU&メモリ部11は、ステップS25
において、所定の変換完了コマンドを発行した後、完成
した文字列を文字編集部16に供給する(ステップS2
6)。文字編集部16は、完成した文字列を編集してデ
ィスプレイ12に表示させる。その後、ステップS10
に戻り、携帯電話機1は音声入力待ち状態へ移行する。
【0056】一方、携帯電話機1から通信回線5を介し
てパケット通信により送信されてきた変換完了コマンド
を受け取ったコンピュータ3は、ステップS24におい
て得られた変換結果を、文字編集部33に供給し、ステ
ップS9に戻り、再び音声入力待ち状態へ移行する。
【0057】ステップS9乃至ステップS26の処理を
繰り返し実行することによって、所望する文章が完成す
ると、利用者は、携帯電話機1のボタン操作部13に対
して所定のボタン操作を行い、ボタン操作に応じてトー
ン音発信部15が発信するトーン音によって、所定の終
了コマンドを発行し、音声通信部18の制御により電話
回線4を介してコンピュータ3に送信するとともに、使
用していたリソース(音声回線/パケット通信回線/音
声入力アプリなど)を解放する。
【0058】コンピュータ3は、電話回線4を介して送
信されてきた終了コマンドを受け付けると、使用してい
たリソース(音声回線/パケット通信回線/内部メモリ
など)を解放する。
【0059】また、上記実施の形態では、携帯電話機1
を使用して文字入力を行う場合を想定しているが、携帯
電話機1の場合と同様に、音声回線及びパケット通信回
線の同時利用が可能であれば他の機器であってもよい。
【0060】以上説明したように、本実施の形態におい
ては以下に記載するような効果を奏する。第1の効果
は、携帯電話機1での煩わしい文字入力を、音声によっ
て簡単に行うことが可能となることである。
【0061】第2の効果は、音声入力による文章作成を
遠隔地のコンピュータ3で行っているにも拘わらず、あ
たかも手元の携帯電話機1で音声入力による文章作成を
行っているような良好な操作性を実現できることであ
る。
【0062】第3の効果は、音声認識を行って文字列に
変換する作業を、携帯電話機1ではなく別のコンピュー
タ3で行うので、既存の携帯電話機1に何ら改造を行う
ことなく、本実施の形態の機能を付加することが可能と
なることである。
【0063】第4の効果は、音声認識を行って文字列に
変換する作業を、携帯電話機1ではなく別のコンピュー
タ3で行うので、携帯電話機1に比べて強力な演算装置
(CPU)や記憶装置(メモリ)を使うことができる。
これにより、良好な変換効率を実現することができるこ
とである。
【0064】第5の効果は、音声認識を行って文字列に
変換する作業を、携帯電話機1ではなく別のコンピュー
タ3で行うので、変換機能向上のためにコンピュータ3
のかな漢字変換ソフトウェアの性能を向上させるだけ
で、全ての携帯電話機1のかな漢字変換効率の向上、及
び操作性の改善を実現することができることである。ま
た、問題が生じた場合の改修なども、迅速かつ一元的に
管理して行うことができ、また、簡易に行うことができ
ることである。
【0065】第6の効果は、音声認識を行って文字列に
変換する作業を、携帯電話機1ではなく別のコンピュー
タ3で行うので、携帯電話機1への過剰な(高機能を有
する)かな漢字変換機能を備える文字編集ソフトウェア
の搭載を抑制することができ、メモリの節約や開発にか
かるコストの削減を実現することができることである。
【0066】上記実施の形態では、携帯電話機1の文字
編集部16に完成した文字列を渡し、コンピュータ3の
文字編集部33上の完成した文字列は利用していない
が、上述したように、携帯電話機1が終了コマンドをコ
ンピュータ3に送信するときに、通信回線5を介してパ
ケット通信により電子メールの宛先情報や電子掲示板な
どの記入フォームへの書き込みコマンドなどをコンピュ
ータ3に送信することにより、作成した文字列をコンピ
ュータ3上から指定した宛先へ電子メールを送信した
り、指定した電子掲示板などの記入フォームへの書き込
みを行うようにすることも可能である。
【0067】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。第2の実施の形態の基本的な構成は図1に示
した第1の実施の形態の場合と同様である。第2の実施
の形態は、音声認識と文字列への変換を行うコンピュー
タ3が、変換結果を第三者へ電子メールによって送付す
る機能、及び電子掲示板等の所定の記入フォームに変換
結果を書き込む機能を有している。
【0068】即ち、利用者は、携帯電話機1のボタン操
作部13を操作することにより、CPU&メモリ部11
に保存されているアドレス帳から所望の宛先のアドレス
を読み出し、通信回線5を介してパケット通信によりコ
ンピュータ3に送信することができる。これにより、音
声によって入力し、かな漢字変換された変換後の文字列
を、コンピュータ3から所望の宛先に電子メールで送信
することができる。従って、音声による文字入力の場合
と同様の良好な操作性を実現することができ、さらに、
アドレス帳の一元性をも実現することができる。
【0069】また、利用者が、携帯電話機1のボタン操
作部13を操作することにより、所定の電子掲示板など
の記入フォームへの書き込みコマンドなどをコンピュー
タ3に送信することにより、作成した文字列をコンピュ
ータ3上から指定した電子掲示板の所定の記入フォーム
に書き込むことができる。
【0070】以上説明したように、上記各実施の形態
は、携帯電話機1より変調装置2に電話をかけることに
よって、携帯電話機1のマイク14から入力した音声に
対応する音声データを電話回線4を介してコンピュータ
3に送信し、コンピュータ3の音声認識部32が、携帯
電話機1より電話回線4を介して送信されてきた音声デ
ータに基づいて音声を認識し、認識結果に対応する文字
列データに変換し、文字列データをかな漢字交じり文に
変換する。その際、いわゆる第3世代携帯電話機でサポ
ートされている、音声通信とパケット通信を同時に行う
ことができる機能を利用することによって、あたかも、
携帯電話機1単体で、高度な音声認識を行い、音声によ
る文字入力が行われているかのような良好な操作性を実
現することができる。
【0071】即ち、携帯電話機1のマイク14を介して
入力した音声の内容は、コンピュータ3において、文字
データに変換されて通信回線5を介してコンピュータ3
から携帯電話機1に返送される。そして、携帯電話機1
は、通信回線5を介してコンピュータ3から送信されて
きた文字データを受信し、文字編集部16において文字
編集を行い、ディスプレイ12に表示する。さらに、文
字データをコンピュータ3において、かな漢字交じり文
に変換し、変換結果が携帯電話機1に返送され、ディス
プレイ12に表示される。そして、音声データから文字
データへ変換された変換結果、及び文字データからかな
漢字交じり文に変換された変換結果を利用者はボタン操
作によって適宜修正することができる。
【0072】これにより、利用者は、従来のボタン操作
による文字データの入力の代わりに、音声による文字入
力が可能となり、煩わしいボタン操作による文字入力の
労力を大幅に軽減することが可能となる。さらに、音声
データを音声認識した認識結果として得られた文字デー
タに対して修正を行うことができるので、正しい認識結
果に対してかな漢字変換処理が行われるようにすること
ができ、最終的な変換結果の修正作業を効率良く行うこ
とが可能となる。
【0073】なお、上記第1の実施の形態では、コンピ
ュータ3上でかな漢字変換作業及び文字編集作業を行
い、そのコントロールを携帯電話機1からパケット通信
を利用して行うことを提案しているが、音声から文字へ
の変換のみをコンピュータ3上で行い、その作成された
文字列をパケット通信を通して携帯電話機1へ受け渡す
ことで、漢字変換及び文字編集は携帯電話機1上で行う
ような構成とすることも可能である。
【0074】また、コンピュータ3上で漢字変換までを
行い、その結果を携帯電話機1へ受け渡し、文字編集の
みを携帯電話機1上で行うような構成とすることも可能
である。
【0075】また、上記各実施の形態では、音声通信回
線(電話回線)4とパケット通信回線(通信回線)5を
あわせて用いる構成としているが、何らかの理由により
音声通信回線を利用することができない場合などには、
通信回線5のみを用いて、デジタル化された音声データ
をコンピュータ3へ送ることにより、通信回線5を電話
回線4の代わりに用いるような構成とすることも可能で
ある。
【0076】また、上記実施の形態においては、変調装
置2は、コンピュータ3の外部に設けるようにしたが、
コンピュータ3が変調装置2の機能を備えるようにする
ことも可能である。
【0077】また、上記実施の形態の構成及び動作は例
であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更す
ることができることは言うまでもない。
【0078】
【発明の効果】以上の如く、本発明に係る文字入力装置
によれば、音声を入力し、入力された音声を音声回線を
介して情報処理装置に送信し、情報処理装置からパケッ
ト回線を介して返送されてきた音声の認識結果を受信
し、認識結果を所定の表示装置に表示させ、認識結果の
修正を指示する修正情報をパケット回線を介して情報処
理装置に送信し、修正情報に基づいて修正された修正後
の認識結果に対して、かな漢字変換の開始を指示し、情
報処理装置からパケット回線を介して返送されてきた認
識結果に対するかな漢字変換結果を受信し、かな漢字変
換結果を表示装置に表示させるようにしたので、文字入
力を音声によって簡単かつ迅速に行うことができる。ま
た、音声を認識して対応する文字情報に変換する処理は
文字入力装置ではなく遠隔地にある情報処理装置が行う
ので、情報処理装置の性能を高め、音声の認識率やかな
漢字変換効率を向上させることにより、文字入力装置の
文字入力の効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される通信システムの一実施の形
態の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の通信システムの処理手順を説明するため
のフローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯電話機 2 変調装置 3 コンピュータ 4 電話回線 5 通信回線 11,31 CPU&メモリ部 12 ディスプレイ 13 ボタン操作部 14 マイク 15 トーン音発信部 16,33 文字編集部 17 メール送受信部 18 音声通信部 19,35 パケット通信部 32 音声認識部 34 メール送信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/22 503 G06F 17/22 503 G10L 15/00 H04M 11/00 302 15/22 G10L 3/00 551A 15/28 561C H04M 11/00 302 561H 551B 561E

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠隔地にある情報処理装置と音声回線を
    介して音声通話を行い、パケット回線を介してデータ通
    信を行うことによって、音声を文字情報に変換する文字
    入力装置であって、 前記文字入力装置は、 音声を入力する入力手段と、 前記入力手段によって入力された前記音声を前記音声回
    線を介して前記情報処理装置に送信する送信手段と、 前記情報処理装置から前記パケット回線を介して返送さ
    れてきた前記音声の認識結果を受信する第1の受信手段
    と、 前記認識結果を所定の表示装置に表示させる認識結果表
    示手段と、 前記認識結果の修正を指示する修正情報を前記パケット
    回線を介して前記情報処理装置に送信する修正指示手段
    と、 前記修正情報に基づいて修正された修正後の前記認識結
    果に対して、かな漢字変換の開始を指示する変換指示手
    段と、 前記情報処理装置から前記パケット回線を介して返送さ
    れてきた前記認識結果に対するかな漢字変換結果を受信
    する第2の受信手段と、 前記かな漢字変換結果を前記表示装置に表示させるかな
    漢字変換結果表示手段とを備えることを特徴とする文字
    入力装置。
  2. 【請求項2】 前記修正情報は、前記認識結果に対応す
    る文字列の修正すべき誤った文字の位置を示す情報と、
    正しい文字を示す情報の組み合わせによって構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の文字入力装置。
  3. 【請求項3】 前記音声の認識結果は、前記情報処理装
    置による音声認識によって得られた前記音声に対応する
    文字情報であることを特徴とする請求項1または2に記
    載の文字入力装置。
  4. 【請求項4】 前記音声回線による音声通話と、前記パ
    ケット回線によるデータ通信とは同時に並行して行われ
    ることを特徴とする請求項1,2または3に記載の文字
    入力装置。
  5. 【請求項5】 所定の文字入力装置が遠隔地にある情報
    処理装置と音声回線を介して音声通話を行い、パケット
    回線を介してデータ通信を行うことによって、音声を文
    字情報に変換する文字入力システムであって、 前記文字入力装置は、 音声を入力する入力手段と、 前記入力手段によって入力された前記音声を前記音声回
    線を介して前記情報処理装置に送信する送信手段と、 前記情報処理装置から前記パケット回線を介して返送さ
    れてきた前記音声の認識結果を受信する第1の受信手段
    と、 前記認識結果を所定の表示装置に表示させる認識結果表
    示手段と、 前記認識結果の修正を指示する修正情報を前記パケット
    回線を介して前記情報処理装置に送信する修正指示手段
    と、 前記修正情報に基づいて修正された修正後の前記認識結
    果に対して、かな漢字変換の開始を指示する変換指示手
    段と、 前記情報処理装置から前記パケット回線を介して返送さ
    れてきた前記認識結果に対するかな漢字変換結果を受信
    する第2の受信手段と、 前記かな漢字変換結果を前記表示装置に表示させるかな
    漢字変換結果表示手段とを備え、 前記情報処理装置は、 前記文字入力装置から前記音声回線を介して送信されて
    きた前記音声を受信する第3の受信手段と、 前記第3の受信手段によって受信された前記音声を認識
    する音声認識手段と、前記音声認識手段によって認識さ
    れた認識結果を前記パケット回線を介して前記文字入力
    装置に返送する第1の返送手段と、 前記文字入力装置から前記パケット回線を介して送信さ
    れてきた前記認識結果の修正を指示する修正情報を受信
    する第4の受信手段と、 前記第4の受信手段によって受信された前記修正情報に
    基づいて前記認識結果を修正する修正手段と、 前記文字入力装置の前記変換指示手段による指示に応じ
    て、前記修正手段によって修正された前記認識結果をか
    な漢字変換するかな漢字変換手段と、 前記かな漢字変換手段によって変換されたかな漢字変換
    結果を前記文字入力装置に前記パケット回線を介して返
    送する第2の返送手段と、 を備えることを特徴とする文字入力システム。
  6. 【請求項6】 前記文字入力装置は、前記情報処理装置
    の前記かな漢字変換手段による前記かな漢字変換結果を
    所定のアドレスに前記情報処理装置に送信するよう指示
    する指示手段をさらに備え、 前記情報処理装置は、前記指示手段によって指示された
    前記アドレスに前記かな漢字変換結果を送信する変換結
    果送信手段をさらに備えることを特徴とする請求項5に
    記載の文字入力システム。
  7. 【請求項7】 所定の文字入力装置が遠隔地にある情報
    処理装置と音声回線を介して音声通話を行い、パケット
    回線を介してデータ通信を行うことによって、音声を文
    字情報に変換する文字入力方法であって、 前記文字入力装置は、 音声を入力する入力ステップと、 前記入力ステップにおいて入力された前記音声を前記音
    声回線を介して前記情報処理装置に送信する第1の送信
    ステップと、 前記情報処理装置から前記パケット回線を介して返送さ
    れてきた前記音声の認識結果を受信する第1の受信ステ
    ップと、 前記認識結果を所定の表示装置に表示させる認識結果表
    示ステップと、 前記認識結果の修正を指示する修正情報を前記パケット
    回線を介して前記情報処理装置に送信する修正指示ステ
    ップと、 前記修正情報に基づいて修正された修正後の前記認識結
    果に対して、かな漢字変換の開始を指示する変換指示ス
    テップと、 前記情報処理装置から前記パケット回線を介して返送さ
    れてきた前記認識結果に対するかな漢字変換結果を受信
    する第2の受信ステップと、 前記かな漢字変換結果を前記表示装置に表示させるかな
    漢字変換結果表示ステップとを備えることを特徴とする
    文字入力方法。
  8. 【請求項8】 遠隔地にある情報処理装置と音声回線を
    介して音声通話を行い、パケット回線を介してデータ通
    信を行うことによって、音声を文字情報に変換する文字
    入力装置を制御する文字入力制御プログラムであって、 前記文字入力装置に、 音声を入力する入力ステップと、 前記入力ステップにおいて入力された前記音声を前記音
    声回線を介して前記情報処理装置に送信する第1の送信
    ステップと、 前記情報処理装置から前記パケット回線を介して返送さ
    れてきた前記音声の認識結果を受信する第1の受信ステ
    ップと、 前記認識結果を所定の表示装置に表示させる認識結果表
    示ステップと、 前記認識結果の修正を指示する修正情報を前記パケット
    回線を介して前記情報処理装置に送信する修正指示ステ
    ップと、 前記修正情報に基づいて修正された修正後の前記認識結
    果に対して、かな漢字変換の開始を指示する変換指示ス
    テップと、 前記情報処理装置から前記パケット回線を介して返送さ
    れてきた前記認識結果に対するかな漢字変換結果を受信
    する第2の受信ステップと、 前記かな漢字変換結果を前記表示装置に表示させるかな
    漢字変換結果表示ステップとを実行させることを特徴と
    する文字入力制御プログラム。
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JP2005012377A (ja) * 2003-06-17 2005-01-13 Sharp Corp 通信端末、通信端末の制御方法、音声認識処理装置、音声認識処理装置の制御方法、通信端末制御プログラム、通信端末制御プログラムを記録した記録媒体、音声認識処理装置制御プログラム、および、音声認識処理装置制御プログラムを記録した記録媒体

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