JP2004177777A - 議事録作成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】記録に残すべきでない内容を含まない議事録を簡便に作成する議事録作成システムを提供する。
【解決手段】議事録作成システム2は、音声を入力するための音声入力部10と、音声入力部10を介して入力された音声を記録する記録部18と、音声入力部を介して入力される音声内容を認識する音声認識部14と、音声認識部14が所定のキーワード、例えば「オフレコ」などを認識した場合に、記録部18の記録動作を中断させる制御部20とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】議事録作成システム2は、音声を入力するための音声入力部10と、音声入力部10を介して入力された音声を記録する記録部18と、音声入力部を介して入力される音声内容を認識する音声認識部14と、音声認識部14が所定のキーワード、例えば「オフレコ」などを認識した場合に、記録部18の記録動作を中断させる制御部20とを備える。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、会議、講演会などの内容を議事録として記録し保存するための議事録作成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、IPネットワーク上で音声通話を実現するVoIP(Voice over IP)技術の実現、ネットワークの高速化・広帯域化、あるいは、ハードディスク容量の増大に伴うハードディスクでの録画の実現など、遠隔地を通信回線で結んだ会議を効率的且つ効果的に行うのに必要な環境は整いつつある。このような環境のもとでは、会議内容の録音・録画は各会議端末で簡単に行うことができる。
【0003】
ところで、会議はその内容を議事録として記録し保存することが一般的である。このような議事録は、関係者(例えば、会議に出席できなかった人や議事内容に関係のある人)に提示されることがある。しかしながら、議事録として会議の内容を全て記録した場合、会議に参加した以外の人には聞かれたくない、すなわち記録に残してはいけない内容まで議事録に記録される恐れがある。
【0004】
また、遠隔会議は社外のみならず社外とでも行われるが、会議中に社外には聞こえないようにした状態で秘密の内容を話したい場合がある。しかしながら、議事録として会議の内容を全て記録した場合、秘密の内容まで議事録に記録される恐れがある。
【0005】
従来では、会議後に議事録の中から不要な内容を選択して削除する議事録編集方法が提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−272990号公報
【特許文献2】
特開平8−255150号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来例では、ユーザ(例えば会議の出席者)が不要な内容を削除するため、処理ミスなどにより記録に残してはいけない内容が議事録に残ったままになる恐れがある。また、会議内容が出席者以外には秘密であっても、その内容には触れる資格のない人間が編集時に内容を見てしまうという可能性も残っている。社外の者に秘密の内容であっても議事録として一旦保存されるために、場合によっては、その内容が社外の者に漏れる危険性もある。
【0008】
そこで、本発明は、記録に残すべきでない内容を含まない議事録を簡便に作成する議事録作成システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明に係る議事録作成システムの第1の態様は、
音声を入力するための音声入力部と、
前記音声入力部を介して入力された音声を記録する記録部と、
前記音声入力部を介して入力される音声内容を認識する音声認識部と、
前記音声認識部が所定のキーワードを認識した場合に、前記記録部の記録動作を中断させる制御部とを備えたことを特徴とする。
【0010】
かかるシステムでは、特定のキーワード、例えば「オフレコ」などが発声された場合に記録動作が自動的に停止されるので、ユーザが後で記録に残すべきでない部分を議事録から削除するという編集作業が不要になる。
【0011】
一実施形態では、音声認識部は、前記所定のキーワードのデータを記憶する記憶部と、音声入力部を介して入力される音声をテキストデータに変換する変換部と、記憶部に記憶したキーワードデータと前記テキストデータを比較する比較部とを備える。
【0012】
制御部は、記録中断中に前記音声認識部が前記所定のキーワードと異なる第2のキーワードを認識した場合に、記録部の記録動作を再開する。このように、特定のキーワードをトリガーとして記録動作を自動的に中断・再開することで、記録に残すべきでない内容を含まない議事録を簡便に作成できる。
【0013】
議事録作成システムは、記録部の記録動作の中断中に、記録中断を示す表示を行う表示部をさらに備えてもよい。この場合、ユーザは、記録が行われているか否かを容易に知ることができ、したがって、システムの利便性を向上させることができる。
【0014】
本発明に係る議事録作成システムの第2の態様は、
複数の地点を通信回線で接続して通信を行うシステムに用いる議事録作成システムにおいて、
少なくとも1つの地点に設けられた音声入力部と、
音声入力部を介して入力された音声を記録する記録部と、
ユーザによる指示に応じて、1つの地点に設けた前記音声入力部を介して入力された音声を他の地点に伝達するのを阻止する阻止手段と、
阻止手段が動作中は、記録部の記録動作を中断させる制御部とを備えることを特徴とする。
【0015】
かかるシステムでは、他の地点にいる相手には聞かせたくない内容を話す間、記録動作が停止されるので、ユーザが後で前記内容を議事録から削除するという編集作業が不要になる。
【0016】
前記議事録作成システムはさらに、音声入力部を介して入力される音声内容を認識する音声認識部を備え、制御部は、音声認識部が所定のキーワードを認識した場合に、記録部の記録動作を中断させるようにしてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0018】
<第1の実施形態>
図1は、本発明に係る議事録作成システムの第1の実施形態を示すブロック図である。このシステム2は、例えば一つの会議室内で会議または一つの会場で講演を行う際の音声議事録を作成するのに用いるもので、ホスト装置(コンピュータ)4および該装置に接続された音声記録装置6を備える。
【0019】
ホスト装置4のCPU(中央処理装置)8には、マイクなどを含む音声入力部10と、音声記録装置6の動作状態および該装置6との接続状態を示す表示部12と、音声入力部10を介して入力された音声内容を認識するための音声認識部14と、ユーザが各種操作を行うための操作部16が接続されている。ホスト装置4は、音声入力部10から入力された音声を出力するためのスピーカなどを含む音声出力部17を備えてもよい。
【0020】
音声記録装置6は、ホスト装置4の音声入力部10を介して入力された音声を記録する記録部18と、ホスト装置4のCPU8からの信号を受けて記録部18の記録動作を中断・再開する制御部20とを備える。音声記録装置6は、ユーザが操作するための操作部22を備え、これにより、手動で記録部18の記録動作を中断・再開できるようにしてもよい。
【0021】
図2に示すように、ホスト装置4の音声認識部14は、特定のキーワードのデータを記憶する記憶部24と、音声入力部10を介して入力される音声をテキストデータに変換する変換部26と、記憶部24に記憶したキーワードデータと変換されたテキストデータを比較する比較部28とを備える。記憶部24には、予め「オフレコ」や「カット」などの第1のキーワードと、「オンレコ」などの第2のキーワードが記憶されている。なお、ユーザが操作部16などを介してキーワードを記憶部24に追加記憶できるようになっていてもよい。変換部26としては、例えばIBM社の音声認識ソフトウェアであるViaVoice(商標名)などが用いられる。比較部28により比較した変換テキストデータが、第1のキーワードのデータと一致する場合には、CPU8は音声認識部14から一致信号を受けて、音声記録装置6に対し記録の中止指令を出し、第2のキーワードのデータと一致する場合には、CPU8は音声認識部14から一致信号を受けて音声記録装置6に対し記録の再開指令を出す。
【0022】
かかる構成を備えた議事録作成システム2を用いた議事録作成シーケンスの一例を図1,2とともに図3を参照して説明する。会議等に先だって、ユーザは、ホスト装置4の操作部16を介して、音声記録装置6にアクセスし接続要求を行う。接続可能状態にあれば、音声記録装置6からホスト装置4に接続を通知し、ホスト装置4の表示部12には、音声記録装置6との接続が完了したことが表示される。
【0023】
会議等を開始する際に、ユーザは、ホスト装置4の操作部16の操作を行って、音声記録装置6に対し記録指令を行う。音声記録装置6は、記録を開始し、ホスト装置4に記録を開始したことを通知する。このとき、表示部12には、音声記録装置6が記録中であることが表示される。
【0024】
記録が行われている状態で、第1のキーワード、例えば「オフレコ」が発声された場合、ホスト装置4のCPU8は、音声認識部14からの一致信号を受けて、音声記録装置6の制御部20に中止指令を出し、その結果、記録部18の記録動作が停止される。音声記録装置6は、ホスト装置4に記録が中断されていることを通知する。このとき、表示部12には、記録中断中であることが表示される。
【0025】
記録が中断されている状態で、第2のキーワード、例えば「オンレコ」が発声された場合、ホスト装置4のCPU8は、音声認識部14からの一致信号を受けて、音声記録装置6の制御部20に再開指令を出し、その結果、記録部18の記録動作が再開される。音声記録装置6は、ホスト装置4に記録が再開されていることを通知する。このとき、表示部12には、記録中であることが表示される。
【0026】
会議等を終了する際に、ユーザは、ホスト装置4の操作部16を介して、音声記録装置6に対し停止指令を行う。
【0027】
このようにして、特定キーワードをトリガーとして記録の中断・再開が行われ、記録されることを望まない部分が記録されていない議事録が完成する。
【0028】
以上のように、本実施形態に係る議事録作成システム2によれば、記録に残すことを望まない内容が確実に削除された議事録を作成できる。
【0029】
会議中に話すべき内容の中に第1または第2のキーワードが偶然含まれている場合に、音声記録装置6が誤作動して記録動作を中断したり再開したりする可能性がある。これを避けるために、音声入力部10を介して特定のキーワードが入力された後、所定時間音声が入力されない場合に限って、記録の中断・再開が行われるようにしてもよい。
【0030】
また、特定話者(例えば司会者)の発声したキーワードに限って記録動作の中断・再開が行われるようにしてもよい。これを実現するための一例として、音声認識部14の記憶部24に、予め特定話者の声紋(すなわち、周波数スペクトルの時間変化)を記憶しておき、比較部28が、テキストデータとキーワードデータの比較とともに、あるいは、これらのデータが一致した場合に、登録しておいた声紋と入力された音声との比較を行う方法が挙げられる。
【0031】
<第2の実施形態>
図4,5は、本発明に係る議事録作成システムの第2の実施形態を示すブロック図である。以下、第1の実施形態と同一または類似の構成要素に対しては、同一の符号または同一の符号に適当な添え字を付したものを用いる。本実施形態に係る議事録作成システム30は、遠隔にある地点A(例えば東京)と地点B(例えば大阪)の間で、例えば音声による社内会議または(複数のパネリストによる)講演会を行う際の音声議事録を作成するのに用いるもので、地点Aには端末4Aと音声記録装置6、地点Bには端末4Bが設置され、端末4Aと4Bは通信回線32を介して接続されている。通信回線として、例えば公衆電話回線(PSTN)、デジタル電話回線(例えばISDN)、インターネット、LAN、携帯電話用の回線など、有線伝送路または無線伝送路あるいはそれらの組み合わせが用いられる。
【0032】
端末4Aは、通信制御部34Aを備えている点を除いて、第1の実施形態のホスト装置4と同様の構成を有している。端末4Bは、通信制御部34Bを備えている点および音声認識部を備えていない点を除いて、ホスト装置4と同様の構成を有している。通信制御部34A,34Bは、端末4A,4B間の通信の制御を行うものである。端末4A,4Bの各音声出力部17Aまたは17Bからは、自端末だけでなく相手端末の音声入力部10Aまたは10Bを介して入力された音声も出力される。なお、図示は省略するが、使用される通信回線がデジタル回線の場合、各端末4A,4Bには音声コーディック部が設けられ、音声を符号化して音声データに変換して相手端末に送信したり、相手端末から受け取った音声データを復号化して音声に変換する。
【0033】
かかる構成を備えた議事録作成システム30を用いた議事録作成シーケンスの一例を図4,5とともに図6を参照して説明する。会議等に先だって、通信制御部34Aは、端末4Aの操作を担当するユーザUAの操作部16Aを介した指令に基づいて、通信回線32を経由して端末4Bにアクセスし接続要求を行う。端末4Bの操作を担当するユーザUBは、接続要求に対し接続許可を端末4Bから端末4Aに通知する。このとき、自動的に接続が許可されるようにしてよいし、送信相手を自動的に確認してから自動的に接続が許可されるようしてもよいし、あるいは、ユーザUBが送信相手を自ら確認してから接続を許可するようにしてもよい。
【0034】
ユーザUAはまた、端末4Aの操作部16Aの操作を行って、音声記録装置6にアクセスし接続要求を行う。接続可能状態にあれば、音声記録装置6から端末4Aに接続を通知し、端末4Aの表示部12Aには、音声記録装置6との接続が完了したことが表示される。
【0035】
会議等を開始する際に、ユーザUAは、端末4Aの操作部16Aを介して、音声記録装置6に対し記録指令を行う。音声記録装置6は、記録を開始し、端末4Aと4Bに記録を開始したことを通知する。このとき、各端末4A,4Bの表示部12A,12Bに、音声記録装置6が記録中であることが表示される。
【0036】
記録が行われている状態で、地点AまたはB(図6の例では地点A)で第1のキーワード、例えば「オフレコ」が発声された場合、端末4AのCPU8Aは、音声認識部14Aからの一致信号を受けて、音声記録装置6の制御部20に中止指令を出し、その結果、記録部18の記録動作が停止される。音声記録装置6は、端末4Aと4Bに記録が中断されていることを通知する。このとき、各端末4A,4Bの表示部12A,12Bには、記録中断中であることが表示される。
【0037】
記録が中断されている状態で、地点AまたはB(図6の例では地点A)で第2のキーワード、例えば「オンレコ」が発声された場合、端末4AのCPU8Aは、音声認識部14Aからの一致信号を受けて、音声記録装置6の制御部20に再開指令を出し、その結果、記録部18の記録動作が再開される。音声記録装置6は、端末4Aと4Bに記録が再開されていることを通知する。このとき、各端末4A,4Bの表示部12A,12Bには、記録中であることが表示される。
【0038】
会議等を終了する際に、ユーザUAは、端末4Aの操作部16Aを介して、音声記録装置6に対し停止指令を行う。
【0039】
このようにして、特定キーワードをトリガーとして記録の中断・再開が行われ、記録されることを望まない部分が記録されていない議事録が完成する。
【0040】
なお、本実施形態では、音声記録装置6は地点Aに設置されているが、地点Bあるいはそれ以外の場所に設置してもよい。但し、地点A,B以外に音声記録装置を設置する場合には、端末4A,4Bとの通信を行うための通信制御部が必要となる。
【0041】
<第3の実施形態>
図7,8は、本発明に係る議事録作成システムの第3の実施形態を示すブロック図である。本実施形態に係る議事録作成システム40は、遠隔にある地点Cと地点Dの間で、例えば音声および映像を用いた社外会議、授業もしくは講演会を行う際の議事録を作成するのに用いるもので、地点Cには端末42Cと映像・音声記録装置44、地点Dには端末42Dが設置され、端末42Cと42Dはデジタル通信回線46を介して接続されている。
【0042】
端末42Cは、第1の実施形態のホスト装置4と同様に、音声入力部10C、音声認識部14C、および音声出力部17Cを備える。端末42Cはまた、音声コーディック部48を備え、音声入力部10から入力される音声を符号化して音声データに変換して相手端末に送信したり、自端末42Cの音声入力部10Cまたは相手端末42Dから受け取った音声データを復号化して音声に変換して音声出力部17Cから出力する。
【0043】
端末42Cはさらに、カメラおよび/または書画カメラなどを含む映像入力部50、モニタなどを含む映像出力部52、および映像コーディック部54を備え、映像入力部50のカメラおよび/または書画カメラを介して取り込んだ映像信号は、映像コーディック部54により映像データとして符号化され出力される。映像コーディック部54に入力される映像データは、映像信号に復号化され映像出力部52のモニタに出力される。
【0044】
端末42Cの通信制御部56は、映像データおよび音声データを格納可能な通信フレームの通信回線46を介した送受信を行う。端末42Cは加えて、多重化/分離部58を備え、通信制御部56が受信する通信フレームから映像データおよび音声データに分離するとともに、画像データおよび音声データを多重化して通信制御部56に出力する。したがって、音声コーディック部48は、多重化/分離部58が通信フレームから分離した音声データを音声信号に復号化して出力するとともに、音声信号を音声データに符号化して多重化/分離部58に送ることになる。また、映像コーディック部54は、多重化/分離部58が通信フレームから分離した映像データを映像信号に復号化して出力するとともに、映像信号を映像データに符号化して多重化/分離部58に送ることになる。
【0045】
映像・音声記録装置44の記録部60は、音声とともに端末42C,42Dで撮影された映像が記録されるようになっている。
【0046】
端末42Cの操作部62にはミュート(Mute)スイッチ(広義には阻止手段)が設けてあり、該スイッチがオンの間は、端末42Dから端末42Cには音声が到達するが端末42Cから端末42Dには音声が到達しないと同時に、記録部60による音声の記録のみ一時的に停止されるようになっている。
【0047】
端末42Dは、図示は省略するが、音声認識部を備えていないことを除き端末42Cと略同一の構成を有する。
【0048】
かかる構成を備えた議事録作成システム40を用いた議事録作成シーケンスの一例を図7,8とともに図9を参照して説明する。会議等に先だって、通信制御部56は、端末42Cの操作を担当するユーザUCの操作部62を介した指令に基づいて、通信回線46を経由して端末42Dにアクセスし接続要求を行う。端末42Dの操作を担当するユーザUDは、接続要求に対し接続許可を端末42Dから端末42Cに通知する。このとき、自動的に接続が許可されるようにしてよいし、送信相手を自動的に確認してから自動的に接続が許可されるようしてもよいし、あるいは、ユーザUDが送信相手を自ら確認してから接続を許可するようにしてもよい。
【0049】
ユーザUCはまた、端末42Cの操作部62の操作を行って、映像・音声記録装置44にアクセスし接続要求を行う。接続可能状態にあれば、映像・音声記録装置44から端末42Cに接続を通知し、端末42Cの表示部12Cには、映像・音声記録装置44との接続が完了したことが表示される。
【0050】
会議等を開始する際に、ユーザUCは、端末42Cの操作部62を介して、映像・音声記録装置44に対し記録指令を行う。映像・音声記録装置44は、記録を開始し、端末42Cと42Dに記録を開始したことを通知する。このとき、各端末42C,42Dの表示部に、映像・音声記録装置44が記録中であることが表示される。
【0051】
記録が行われている状態で、端末42Cのミュートスイッチがオンになると、端末42CのCPU8Cは、映像・音声記録装置44の制御部20に中止指令を出し、その結果、記録部60の記録動作が停止される。映像・音声記録装置44は、端末42Cと42Dに記録が中断されていることを通知する。このとき、各端末42C,42Dの表示部には、記録中断中であることが表示される。
【0052】
記録が中断されている状態で、端末42Cのミュートスイッチがオフになると、端末42CのCPU8Cは、映像・音声記録装置44の制御部20に再開指令を出し、その結果、記録部60の記録動作が再開される。映像・音声記録装置44は、端末42Cと42Dに記録が再開されていることを通知する。このとき、各端末42C,42Dの表示部には、記録中であることが表示される。
【0053】
会議等を終了する際に、ユーザUCは、端末42Cの操作部62を介して、映像・音声記録装置44に対し停止指令を行う。
【0054】
このようにして、特定キーワードをトリガーとして記録の中断・再開が行われ、記録されることを望まない部分が記録されていない議事録が完成する。
【0055】
前述の動作シーケンスでは、音声認識部14Cのキーワード認識による音声記録停止について説明しなかったが、第1の実施形態において説明したのと略同一である。但し、音声記録停止とともに映像の記録を停止するようにしてもよいし映像の記録は常に行われるようにしてもよい。
【0056】
また、端末42Dのミュートスイッチを用いても、前述したのと同様に記録の中断・再開が行われる。
【0057】
さらに、本実施形態では、音声記録装置44は地点Cに設置されているが、地点Dあるいはそれ以外の場所に設置してもよい。但し、地点C,D以外に音声記録装置を設置する場合には、端末42C,42Dとの通信を行うための通信制御部が必要となる。
【0058】
加えて、本実施形態では、表示部12と映像出力部52が分かれているが、同一のモニタに記録装置44との接続状態、記録装置44の動作状態および映像が表示されるようにしてもよい。
【0059】
さらにまた、本実施形態では、通信回線46としてISDNなどデジタル通信回線が用いられる例を示したが、例えば、アナログ回線を用いたADSLシステムを利用してもよい。
【0060】
また、端末42C,42Dのモニタに会議資料などのデータを共通して表示させてもよい。このような資料データは、多重化/分離部において、音声および映像データとの多重化を行った上で通信フレームとして送信したり、受信した通信フレームからの分離を行えばよい。資料データは、議事録の一部として記録・保存してもよい。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、記録に残すべきでない内容を含まない議事録を簡便に作成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る議事録作成システムの第1の実施形態を示すブロック図。
【図2】図1の音声認識部の構成を示すブロック図。
【図3】図1,2の議事録作成システムの動作シーケンスを示す図。
【図4】本発明に係る議事録作成システムの第2の実施形態を示すブロック図。
【図5】図4の議事録作成システムの構成を詳細に示すブロック図。
【図6】図4,5の議事録作成システムの動作シーケンスを示す図。
【図7】本発明に係る議事録作成システムの第3の実施形態を示すブロック図。
【図8】図7の議事録作成システムの構成の一部を詳細に示すブロック図。
【図9】図7,8の議事録作成システムの動作シーケンスを示す図。
【符号の説明】
2,30,40:議事録作成システム
4:ホスト装置
6:音声記録装置
4A,4B,42C,42D:端末
32,46:通信回線
44:映像・音声記録装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、会議、講演会などの内容を議事録として記録し保存するための議事録作成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、IPネットワーク上で音声通話を実現するVoIP(Voice over IP)技術の実現、ネットワークの高速化・広帯域化、あるいは、ハードディスク容量の増大に伴うハードディスクでの録画の実現など、遠隔地を通信回線で結んだ会議を効率的且つ効果的に行うのに必要な環境は整いつつある。このような環境のもとでは、会議内容の録音・録画は各会議端末で簡単に行うことができる。
【0003】
ところで、会議はその内容を議事録として記録し保存することが一般的である。このような議事録は、関係者(例えば、会議に出席できなかった人や議事内容に関係のある人)に提示されることがある。しかしながら、議事録として会議の内容を全て記録した場合、会議に参加した以外の人には聞かれたくない、すなわち記録に残してはいけない内容まで議事録に記録される恐れがある。
【0004】
また、遠隔会議は社外のみならず社外とでも行われるが、会議中に社外には聞こえないようにした状態で秘密の内容を話したい場合がある。しかしながら、議事録として会議の内容を全て記録した場合、秘密の内容まで議事録に記録される恐れがある。
【0005】
従来では、会議後に議事録の中から不要な内容を選択して削除する議事録編集方法が提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−272990号公報
【特許文献2】
特開平8−255150号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来例では、ユーザ(例えば会議の出席者)が不要な内容を削除するため、処理ミスなどにより記録に残してはいけない内容が議事録に残ったままになる恐れがある。また、会議内容が出席者以外には秘密であっても、その内容には触れる資格のない人間が編集時に内容を見てしまうという可能性も残っている。社外の者に秘密の内容であっても議事録として一旦保存されるために、場合によっては、その内容が社外の者に漏れる危険性もある。
【0008】
そこで、本発明は、記録に残すべきでない内容を含まない議事録を簡便に作成する議事録作成システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明に係る議事録作成システムの第1の態様は、
音声を入力するための音声入力部と、
前記音声入力部を介して入力された音声を記録する記録部と、
前記音声入力部を介して入力される音声内容を認識する音声認識部と、
前記音声認識部が所定のキーワードを認識した場合に、前記記録部の記録動作を中断させる制御部とを備えたことを特徴とする。
【0010】
かかるシステムでは、特定のキーワード、例えば「オフレコ」などが発声された場合に記録動作が自動的に停止されるので、ユーザが後で記録に残すべきでない部分を議事録から削除するという編集作業が不要になる。
【0011】
一実施形態では、音声認識部は、前記所定のキーワードのデータを記憶する記憶部と、音声入力部を介して入力される音声をテキストデータに変換する変換部と、記憶部に記憶したキーワードデータと前記テキストデータを比較する比較部とを備える。
【0012】
制御部は、記録中断中に前記音声認識部が前記所定のキーワードと異なる第2のキーワードを認識した場合に、記録部の記録動作を再開する。このように、特定のキーワードをトリガーとして記録動作を自動的に中断・再開することで、記録に残すべきでない内容を含まない議事録を簡便に作成できる。
【0013】
議事録作成システムは、記録部の記録動作の中断中に、記録中断を示す表示を行う表示部をさらに備えてもよい。この場合、ユーザは、記録が行われているか否かを容易に知ることができ、したがって、システムの利便性を向上させることができる。
【0014】
本発明に係る議事録作成システムの第2の態様は、
複数の地点を通信回線で接続して通信を行うシステムに用いる議事録作成システムにおいて、
少なくとも1つの地点に設けられた音声入力部と、
音声入力部を介して入力された音声を記録する記録部と、
ユーザによる指示に応じて、1つの地点に設けた前記音声入力部を介して入力された音声を他の地点に伝達するのを阻止する阻止手段と、
阻止手段が動作中は、記録部の記録動作を中断させる制御部とを備えることを特徴とする。
【0015】
かかるシステムでは、他の地点にいる相手には聞かせたくない内容を話す間、記録動作が停止されるので、ユーザが後で前記内容を議事録から削除するという編集作業が不要になる。
【0016】
前記議事録作成システムはさらに、音声入力部を介して入力される音声内容を認識する音声認識部を備え、制御部は、音声認識部が所定のキーワードを認識した場合に、記録部の記録動作を中断させるようにしてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0018】
<第1の実施形態>
図1は、本発明に係る議事録作成システムの第1の実施形態を示すブロック図である。このシステム2は、例えば一つの会議室内で会議または一つの会場で講演を行う際の音声議事録を作成するのに用いるもので、ホスト装置(コンピュータ)4および該装置に接続された音声記録装置6を備える。
【0019】
ホスト装置4のCPU(中央処理装置)8には、マイクなどを含む音声入力部10と、音声記録装置6の動作状態および該装置6との接続状態を示す表示部12と、音声入力部10を介して入力された音声内容を認識するための音声認識部14と、ユーザが各種操作を行うための操作部16が接続されている。ホスト装置4は、音声入力部10から入力された音声を出力するためのスピーカなどを含む音声出力部17を備えてもよい。
【0020】
音声記録装置6は、ホスト装置4の音声入力部10を介して入力された音声を記録する記録部18と、ホスト装置4のCPU8からの信号を受けて記録部18の記録動作を中断・再開する制御部20とを備える。音声記録装置6は、ユーザが操作するための操作部22を備え、これにより、手動で記録部18の記録動作を中断・再開できるようにしてもよい。
【0021】
図2に示すように、ホスト装置4の音声認識部14は、特定のキーワードのデータを記憶する記憶部24と、音声入力部10を介して入力される音声をテキストデータに変換する変換部26と、記憶部24に記憶したキーワードデータと変換されたテキストデータを比較する比較部28とを備える。記憶部24には、予め「オフレコ」や「カット」などの第1のキーワードと、「オンレコ」などの第2のキーワードが記憶されている。なお、ユーザが操作部16などを介してキーワードを記憶部24に追加記憶できるようになっていてもよい。変換部26としては、例えばIBM社の音声認識ソフトウェアであるViaVoice(商標名)などが用いられる。比較部28により比較した変換テキストデータが、第1のキーワードのデータと一致する場合には、CPU8は音声認識部14から一致信号を受けて、音声記録装置6に対し記録の中止指令を出し、第2のキーワードのデータと一致する場合には、CPU8は音声認識部14から一致信号を受けて音声記録装置6に対し記録の再開指令を出す。
【0022】
かかる構成を備えた議事録作成システム2を用いた議事録作成シーケンスの一例を図1,2とともに図3を参照して説明する。会議等に先だって、ユーザは、ホスト装置4の操作部16を介して、音声記録装置6にアクセスし接続要求を行う。接続可能状態にあれば、音声記録装置6からホスト装置4に接続を通知し、ホスト装置4の表示部12には、音声記録装置6との接続が完了したことが表示される。
【0023】
会議等を開始する際に、ユーザは、ホスト装置4の操作部16の操作を行って、音声記録装置6に対し記録指令を行う。音声記録装置6は、記録を開始し、ホスト装置4に記録を開始したことを通知する。このとき、表示部12には、音声記録装置6が記録中であることが表示される。
【0024】
記録が行われている状態で、第1のキーワード、例えば「オフレコ」が発声された場合、ホスト装置4のCPU8は、音声認識部14からの一致信号を受けて、音声記録装置6の制御部20に中止指令を出し、その結果、記録部18の記録動作が停止される。音声記録装置6は、ホスト装置4に記録が中断されていることを通知する。このとき、表示部12には、記録中断中であることが表示される。
【0025】
記録が中断されている状態で、第2のキーワード、例えば「オンレコ」が発声された場合、ホスト装置4のCPU8は、音声認識部14からの一致信号を受けて、音声記録装置6の制御部20に再開指令を出し、その結果、記録部18の記録動作が再開される。音声記録装置6は、ホスト装置4に記録が再開されていることを通知する。このとき、表示部12には、記録中であることが表示される。
【0026】
会議等を終了する際に、ユーザは、ホスト装置4の操作部16を介して、音声記録装置6に対し停止指令を行う。
【0027】
このようにして、特定キーワードをトリガーとして記録の中断・再開が行われ、記録されることを望まない部分が記録されていない議事録が完成する。
【0028】
以上のように、本実施形態に係る議事録作成システム2によれば、記録に残すことを望まない内容が確実に削除された議事録を作成できる。
【0029】
会議中に話すべき内容の中に第1または第2のキーワードが偶然含まれている場合に、音声記録装置6が誤作動して記録動作を中断したり再開したりする可能性がある。これを避けるために、音声入力部10を介して特定のキーワードが入力された後、所定時間音声が入力されない場合に限って、記録の中断・再開が行われるようにしてもよい。
【0030】
また、特定話者(例えば司会者)の発声したキーワードに限って記録動作の中断・再開が行われるようにしてもよい。これを実現するための一例として、音声認識部14の記憶部24に、予め特定話者の声紋(すなわち、周波数スペクトルの時間変化)を記憶しておき、比較部28が、テキストデータとキーワードデータの比較とともに、あるいは、これらのデータが一致した場合に、登録しておいた声紋と入力された音声との比較を行う方法が挙げられる。
【0031】
<第2の実施形態>
図4,5は、本発明に係る議事録作成システムの第2の実施形態を示すブロック図である。以下、第1の実施形態と同一または類似の構成要素に対しては、同一の符号または同一の符号に適当な添え字を付したものを用いる。本実施形態に係る議事録作成システム30は、遠隔にある地点A(例えば東京)と地点B(例えば大阪)の間で、例えば音声による社内会議または(複数のパネリストによる)講演会を行う際の音声議事録を作成するのに用いるもので、地点Aには端末4Aと音声記録装置6、地点Bには端末4Bが設置され、端末4Aと4Bは通信回線32を介して接続されている。通信回線として、例えば公衆電話回線(PSTN)、デジタル電話回線(例えばISDN)、インターネット、LAN、携帯電話用の回線など、有線伝送路または無線伝送路あるいはそれらの組み合わせが用いられる。
【0032】
端末4Aは、通信制御部34Aを備えている点を除いて、第1の実施形態のホスト装置4と同様の構成を有している。端末4Bは、通信制御部34Bを備えている点および音声認識部を備えていない点を除いて、ホスト装置4と同様の構成を有している。通信制御部34A,34Bは、端末4A,4B間の通信の制御を行うものである。端末4A,4Bの各音声出力部17Aまたは17Bからは、自端末だけでなく相手端末の音声入力部10Aまたは10Bを介して入力された音声も出力される。なお、図示は省略するが、使用される通信回線がデジタル回線の場合、各端末4A,4Bには音声コーディック部が設けられ、音声を符号化して音声データに変換して相手端末に送信したり、相手端末から受け取った音声データを復号化して音声に変換する。
【0033】
かかる構成を備えた議事録作成システム30を用いた議事録作成シーケンスの一例を図4,5とともに図6を参照して説明する。会議等に先だって、通信制御部34Aは、端末4Aの操作を担当するユーザUAの操作部16Aを介した指令に基づいて、通信回線32を経由して端末4Bにアクセスし接続要求を行う。端末4Bの操作を担当するユーザUBは、接続要求に対し接続許可を端末4Bから端末4Aに通知する。このとき、自動的に接続が許可されるようにしてよいし、送信相手を自動的に確認してから自動的に接続が許可されるようしてもよいし、あるいは、ユーザUBが送信相手を自ら確認してから接続を許可するようにしてもよい。
【0034】
ユーザUAはまた、端末4Aの操作部16Aの操作を行って、音声記録装置6にアクセスし接続要求を行う。接続可能状態にあれば、音声記録装置6から端末4Aに接続を通知し、端末4Aの表示部12Aには、音声記録装置6との接続が完了したことが表示される。
【0035】
会議等を開始する際に、ユーザUAは、端末4Aの操作部16Aを介して、音声記録装置6に対し記録指令を行う。音声記録装置6は、記録を開始し、端末4Aと4Bに記録を開始したことを通知する。このとき、各端末4A,4Bの表示部12A,12Bに、音声記録装置6が記録中であることが表示される。
【0036】
記録が行われている状態で、地点AまたはB(図6の例では地点A)で第1のキーワード、例えば「オフレコ」が発声された場合、端末4AのCPU8Aは、音声認識部14Aからの一致信号を受けて、音声記録装置6の制御部20に中止指令を出し、その結果、記録部18の記録動作が停止される。音声記録装置6は、端末4Aと4Bに記録が中断されていることを通知する。このとき、各端末4A,4Bの表示部12A,12Bには、記録中断中であることが表示される。
【0037】
記録が中断されている状態で、地点AまたはB(図6の例では地点A)で第2のキーワード、例えば「オンレコ」が発声された場合、端末4AのCPU8Aは、音声認識部14Aからの一致信号を受けて、音声記録装置6の制御部20に再開指令を出し、その結果、記録部18の記録動作が再開される。音声記録装置6は、端末4Aと4Bに記録が再開されていることを通知する。このとき、各端末4A,4Bの表示部12A,12Bには、記録中であることが表示される。
【0038】
会議等を終了する際に、ユーザUAは、端末4Aの操作部16Aを介して、音声記録装置6に対し停止指令を行う。
【0039】
このようにして、特定キーワードをトリガーとして記録の中断・再開が行われ、記録されることを望まない部分が記録されていない議事録が完成する。
【0040】
なお、本実施形態では、音声記録装置6は地点Aに設置されているが、地点Bあるいはそれ以外の場所に設置してもよい。但し、地点A,B以外に音声記録装置を設置する場合には、端末4A,4Bとの通信を行うための通信制御部が必要となる。
【0041】
<第3の実施形態>
図7,8は、本発明に係る議事録作成システムの第3の実施形態を示すブロック図である。本実施形態に係る議事録作成システム40は、遠隔にある地点Cと地点Dの間で、例えば音声および映像を用いた社外会議、授業もしくは講演会を行う際の議事録を作成するのに用いるもので、地点Cには端末42Cと映像・音声記録装置44、地点Dには端末42Dが設置され、端末42Cと42Dはデジタル通信回線46を介して接続されている。
【0042】
端末42Cは、第1の実施形態のホスト装置4と同様に、音声入力部10C、音声認識部14C、および音声出力部17Cを備える。端末42Cはまた、音声コーディック部48を備え、音声入力部10から入力される音声を符号化して音声データに変換して相手端末に送信したり、自端末42Cの音声入力部10Cまたは相手端末42Dから受け取った音声データを復号化して音声に変換して音声出力部17Cから出力する。
【0043】
端末42Cはさらに、カメラおよび/または書画カメラなどを含む映像入力部50、モニタなどを含む映像出力部52、および映像コーディック部54を備え、映像入力部50のカメラおよび/または書画カメラを介して取り込んだ映像信号は、映像コーディック部54により映像データとして符号化され出力される。映像コーディック部54に入力される映像データは、映像信号に復号化され映像出力部52のモニタに出力される。
【0044】
端末42Cの通信制御部56は、映像データおよび音声データを格納可能な通信フレームの通信回線46を介した送受信を行う。端末42Cは加えて、多重化/分離部58を備え、通信制御部56が受信する通信フレームから映像データおよび音声データに分離するとともに、画像データおよび音声データを多重化して通信制御部56に出力する。したがって、音声コーディック部48は、多重化/分離部58が通信フレームから分離した音声データを音声信号に復号化して出力するとともに、音声信号を音声データに符号化して多重化/分離部58に送ることになる。また、映像コーディック部54は、多重化/分離部58が通信フレームから分離した映像データを映像信号に復号化して出力するとともに、映像信号を映像データに符号化して多重化/分離部58に送ることになる。
【0045】
映像・音声記録装置44の記録部60は、音声とともに端末42C,42Dで撮影された映像が記録されるようになっている。
【0046】
端末42Cの操作部62にはミュート(Mute)スイッチ(広義には阻止手段)が設けてあり、該スイッチがオンの間は、端末42Dから端末42Cには音声が到達するが端末42Cから端末42Dには音声が到達しないと同時に、記録部60による音声の記録のみ一時的に停止されるようになっている。
【0047】
端末42Dは、図示は省略するが、音声認識部を備えていないことを除き端末42Cと略同一の構成を有する。
【0048】
かかる構成を備えた議事録作成システム40を用いた議事録作成シーケンスの一例を図7,8とともに図9を参照して説明する。会議等に先だって、通信制御部56は、端末42Cの操作を担当するユーザUCの操作部62を介した指令に基づいて、通信回線46を経由して端末42Dにアクセスし接続要求を行う。端末42Dの操作を担当するユーザUDは、接続要求に対し接続許可を端末42Dから端末42Cに通知する。このとき、自動的に接続が許可されるようにしてよいし、送信相手を自動的に確認してから自動的に接続が許可されるようしてもよいし、あるいは、ユーザUDが送信相手を自ら確認してから接続を許可するようにしてもよい。
【0049】
ユーザUCはまた、端末42Cの操作部62の操作を行って、映像・音声記録装置44にアクセスし接続要求を行う。接続可能状態にあれば、映像・音声記録装置44から端末42Cに接続を通知し、端末42Cの表示部12Cには、映像・音声記録装置44との接続が完了したことが表示される。
【0050】
会議等を開始する際に、ユーザUCは、端末42Cの操作部62を介して、映像・音声記録装置44に対し記録指令を行う。映像・音声記録装置44は、記録を開始し、端末42Cと42Dに記録を開始したことを通知する。このとき、各端末42C,42Dの表示部に、映像・音声記録装置44が記録中であることが表示される。
【0051】
記録が行われている状態で、端末42Cのミュートスイッチがオンになると、端末42CのCPU8Cは、映像・音声記録装置44の制御部20に中止指令を出し、その結果、記録部60の記録動作が停止される。映像・音声記録装置44は、端末42Cと42Dに記録が中断されていることを通知する。このとき、各端末42C,42Dの表示部には、記録中断中であることが表示される。
【0052】
記録が中断されている状態で、端末42Cのミュートスイッチがオフになると、端末42CのCPU8Cは、映像・音声記録装置44の制御部20に再開指令を出し、その結果、記録部60の記録動作が再開される。映像・音声記録装置44は、端末42Cと42Dに記録が再開されていることを通知する。このとき、各端末42C,42Dの表示部には、記録中であることが表示される。
【0053】
会議等を終了する際に、ユーザUCは、端末42Cの操作部62を介して、映像・音声記録装置44に対し停止指令を行う。
【0054】
このようにして、特定キーワードをトリガーとして記録の中断・再開が行われ、記録されることを望まない部分が記録されていない議事録が完成する。
【0055】
前述の動作シーケンスでは、音声認識部14Cのキーワード認識による音声記録停止について説明しなかったが、第1の実施形態において説明したのと略同一である。但し、音声記録停止とともに映像の記録を停止するようにしてもよいし映像の記録は常に行われるようにしてもよい。
【0056】
また、端末42Dのミュートスイッチを用いても、前述したのと同様に記録の中断・再開が行われる。
【0057】
さらに、本実施形態では、音声記録装置44は地点Cに設置されているが、地点Dあるいはそれ以外の場所に設置してもよい。但し、地点C,D以外に音声記録装置を設置する場合には、端末42C,42Dとの通信を行うための通信制御部が必要となる。
【0058】
加えて、本実施形態では、表示部12と映像出力部52が分かれているが、同一のモニタに記録装置44との接続状態、記録装置44の動作状態および映像が表示されるようにしてもよい。
【0059】
さらにまた、本実施形態では、通信回線46としてISDNなどデジタル通信回線が用いられる例を示したが、例えば、アナログ回線を用いたADSLシステムを利用してもよい。
【0060】
また、端末42C,42Dのモニタに会議資料などのデータを共通して表示させてもよい。このような資料データは、多重化/分離部において、音声および映像データとの多重化を行った上で通信フレームとして送信したり、受信した通信フレームからの分離を行えばよい。資料データは、議事録の一部として記録・保存してもよい。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、記録に残すべきでない内容を含まない議事録を簡便に作成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る議事録作成システムの第1の実施形態を示すブロック図。
【図2】図1の音声認識部の構成を示すブロック図。
【図3】図1,2の議事録作成システムの動作シーケンスを示す図。
【図4】本発明に係る議事録作成システムの第2の実施形態を示すブロック図。
【図5】図4の議事録作成システムの構成を詳細に示すブロック図。
【図6】図4,5の議事録作成システムの動作シーケンスを示す図。
【図7】本発明に係る議事録作成システムの第3の実施形態を示すブロック図。
【図8】図7の議事録作成システムの構成の一部を詳細に示すブロック図。
【図9】図7,8の議事録作成システムの動作シーケンスを示す図。
【符号の説明】
2,30,40:議事録作成システム
4:ホスト装置
6:音声記録装置
4A,4B,42C,42D:端末
32,46:通信回線
44:映像・音声記録装置
Claims (5)
- 音声を入力するための音声入力部と、
前記音声入力部を介して入力された音声を記録する記録部と、
前記音声入力部を介して入力される音声内容を認識する音声認識部と、
前記音声認識部が所定のキーワードを認識した場合に、前記記録部の記録動作を中断させる制御部とを備えた議事録作成システム。 - 前記音声認識部は、
前記所定のキーワードのデータを記憶する記憶部と、
前記音声入力部を介して入力される音声をテキストデータに変換する変換部と、
前記記憶部に記憶したキーワードデータと前記テキストデータを比較する比較部とを備えることを特徴とする請求項1の議事録作成システム。 - 前記制御部は、記録中断中に前記音声認識部が第2のキーワードを認識した場合に、前記記録部の記録動作を再開することを特徴とする請求項1の議事録作成システム。
- 前記記録部の記録動作の中断中に、記録中断を示す表示を行う表示部をさらに備えた請求項1〜3のいずれかに記載の議事録作成システム。
- 複数の地点を通信回線で接続して通信を行うシステムに用いる議事録作成システムにおいて、
少なくとも1つの地点に設けられた音声入力部と、
前記音声入力部を介して入力された音声を記録する記録部と、
ユーザによる指示に応じて、1つの地点に設けた前記音声入力部を介して入力された音声を他の地点に伝達するのを阻止する阻止手段と、
前記阻止手段が動作中は、前記記録部の記録動作を中断させる制御部とを備えることを特徴とする議事録作成システム。
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