JP2003303831A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体装置およびその製造方法Info
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Abstract
トランジスタを作製し、良好な特性を有する半導体装置
を提供する。 【解決手段】 本発明の半導体装置は、チャネル形成領
域、ソース領域、およびドレイン領域を含む結晶質領域
を備えた半導体層と、チャネル形成領域の導電性を制御
するゲート電極1205aと、ゲート電極1205a〜
1205dと半導体層との間に設けられたゲート絶縁膜
とを有する薄膜トランジスタを備えている。上記の半導
体層は、希ガス元素がドープされたゲッタリング領域1
203a〜1203d、1204a〜1204dを含ん
でいる。
Description
(Thin Film Transistor: TFT)を備えた半導体装置
およびその製造方法に関する。更に詳しく言えば、非晶
質半導体膜を結晶化することによって作製した結晶性領
域をチャネル形成領域等として有する薄膜トランジスタ
を備えた半導体装置およびその製造方法に関する。本発
明は、特に、アクティブマトリクス型の液晶表示装置や
有機EL表示装置、密着型イメージセンサー、三次元I
Cなどに好適に利用される。
有機EL表示装置、高速で高解像度の密着型イメージセ
ンサー、三次元ICなどへの実現に向けて、ガラス等の
絶縁基板上や、絶縁膜上に高性能な半導体素子を形成す
る試みがなされている。特に、同一基板上に画素部と駆
動回路が設けられた液晶表示装置はパーソナルコンピュ
ータ(PC)向けのモニターとしてだけでなく、一般家
庭の中に進出し始めている。例えば、CRT(Cathode-
ray Tube)の代わりにテレビジョンとして液晶ディスプ
レイが、また、娯楽として映画を観たりゲームをしたり
するためのフロントプロジェクタが、一般家庭に導入さ
れるようになり、液晶表示装置の市場規模はかなりの勢
いで大きくなってきている。更に、ガラス基板上にメモ
リ回路やクロック発生回路等のロジック回路を内蔵した
システムオンパネルの開発もさかんに進められている。
き込む情報量が増え、更にその情報は短時間で書き込ま
れなければ、高精細な表示のための膨大な情報量を有す
る画像を動画表示したりすることは不可能である。そこ
で、駆動回路に用いられるTFTには、高速動作が求め
られている。高速動作を可能にするためには、高い電界
効果移動度を得られる良質な結晶性を有する結晶質半導
体膜を用いてTFTを実現することが求められている。
る方法として、本発明者らは、非晶質半導体膜に結晶化
を促進する作用を有する金属元素を添加した後、加熱処
理を施すことにより、従来より低温・短時間の加熱処理
で、結晶の配向性が揃った良好な半導体膜が得られる技
術を開発している。
ケイ素膜をそのまま半導体層として用いて作製されたT
FTには、オフ電流が突発的に増加してしまうという問
題がある。触媒元素が半導体膜中で不規則に偏析するこ
と、特に結晶粒界においてこの偏析が顕著に確認され、
この触媒元素の偏析が、電流の逃げ道(リークパス)と
なり、これが原因でオフ電流の突発的な増加を引き起こ
しているのではないかと考えられる。そこで、結晶質ケ
イ素膜の作製工程の後、触媒元素を半導体膜中から移動
させて、半導体膜中の触媒元素濃度を低減させる必要が
ある。以後、この触媒元素を取り除く工程をゲッタリン
グ工程と称する。
方法が提案されている。特開平10−270363号公
報では、触媒元素によって結晶化されたケイ素に対し
て、その一部にリンなど5族B(リン等)の元素を選択
的に導入し、加熱処理を行うことで、5族Bの元素が導
入された領域に触媒元素を移動(ゲッタリング)させる
技術が開示されている。この技術によれば、5族B元素
が導入された領域以外の領域(すなわち触媒元素がゲッ
タリングによって低濃度化した領域)を使用して半導体
装置の活性領域が形成されている。
5族B元素が選択的に導入された領域に対してレーザ光
などの強光照射を行い、その後に加熱処理を行うこと
で、より触媒元素をゲッタリングする効果を高める技術
が開示している。
5族B元素に加えて3族B元素(ボロン等)も導入する
ことにより、触媒元素に対するゲッタリング効果を高め
る技術を開示している。
程における第1の問題点は、ゲッタリングのための工程
付加によってプロセスが複雑化し、製造コストが上昇す
ることにある。この問題の解決策として、TFT活性領
域中から触媒元素を全て取り除くのではなく、TFT活
性領域のソース領域またはドレイン領域となる領域に触
媒元素を移動させ、チャネル領域から触媒元素を取り除
く方法が考えられた。
明細書において「ゲッタリング領域」と称する。)とし
て、ソース領域またはドレイン領域となる領域を用い
る。このため、触媒元素を移動させる作用を有する周期
表第5族Bに属する元素(代表的には、リン、ヒ素等:
n型を付与する不純物元素でもある)をソース・ドレイ
ン領域に高濃度に添加し、加熱処理を施している。この
加熱処理によって、触媒元素はソース・ドレイン領域に
移動し、チャネル形成領域に含まれる触媒元素濃度が低
減する。このとき、特開平11−54760号公報に教
示されているように、周期表3族Bに属する不純物元素
(代表的には、ボロン、アルミニウム等:p型を付与す
る不純物元素でもある)をソース・ドレイン領域に高濃
度に添加することで、より高いゲッタリング効果が期待
できる。
ゲッタリング領域として使用する場合、nチャネル型T
FTにおいては、n型を付与する5族Bに属する元素
(リン等)が単独でゲッタリング元素として作用する
が、pチャネル型TFTにおいては、p型を付与する3
族Bに属する元素(ボロン等)のみではゲッタリング元
素として作用しない。このため、pチャネル型TFTの
ソース領域またはドレイン領域にもゲッタリング元素と
してn型を付与する5族Bに属する元素(リン等)を添
加する必要がある。すなわち、pチャネル型TFTにお
いては、触媒元素に対するゲッタリング処理のために高
濃度にn型を付与する不純物元素が添加された領域をp
型に反転させる(カウンタードープという)必要があっ
た。そして、pチャネル型TFTの半導体層において、
n型をp型に反転させるためには、n型不純物元素の
1.5〜3倍のp型不純物元素を添加しなければならな
い。したがって、ゲッタリング効果を上げるためにn型
を付与する5族Bに属する元素(リン等)の添加量を上
げると、p型を付与する3族Bに属する元素(ボロン
等)の添加量も非常識なレベルに上げる必要があり、ド
ーピング装置の処理能力を大きく圧迫し、到底量産可能
なプロセスではなかった。
を付与する5族Bに属する元素(リン等)に加えてp型
を付与する3族Bに属する元素(ボロン等)も添加した
方が高まるため、nチャネル型TFTとpチャネル型T
FTとではゲッタリング能力が均一でないという問題も
あった。ゲッタリング能力に差があると、半導体膜中に
含まれている触媒元素がゲッタリング領域に移動する効
率がnチャネル型TFTとpチャネル型TFTとで異な
るため、素子特性にバラツキが生じてしまう原因の1つ
となってしまっていた。
(リン等)のみによってゲッタリングを行うnチャネル
型TFTではゲッタリング効果が十分ではなく、TFT
チャネル領域における触媒元素の残留量はまだ十分には
低減できていない。本発明者らが、実際に特開平10−
270363号公報や特開平11−40499号公報に
記載されている方法を用いて実験を行い、TFT素子を
試作したところ、それぞれ若干の効果の違いは見られる
が、数%程度の確率でTFTオフ時のリーク電流が非常
に大きい不良TFTが出現した。そして、その不良TF
Tにおける原因を解析すると、チャネル領域とドレイン
領域との接合部に、触媒元素によるシリサイドが存在し
ていることが確認された。よって、前記公報の技術で
は、十分に触媒元素をゲッタリングできておらず、高性
能なTFT素子は一部確率的に作製できても、不良率が
高く、また信頼性も悪く、量産できるような技術ではな
かった。
公報に記載されている技術のように、nチャネル型TF
Tにも、5族Bに属する不純物元素および族Bに属する
不純物元素の両方を添加することで、よりゲッタリング
効果を高めることはできる。しかし、この場合、nチャ
ネル型TFTにおいては、n型不純物元素をp型不純物
元素より高い濃度で添加しなければならない。一方、p
チャネル型TFTにおいては、逆にp型不純物元素をn
型不純物元素より高い濃度で添加しなければならない。
したがって、製造工程が非常に複雑化する。加えて、導
電型の異なる半導体層におけるゲッタリング領域で添加
される不純物の濃度が異なるため、ゲッタリング効率が
nチャネル型TFTとpチャネル型TFTとで異なると
いう問題は解決することができない。
大するという現象は、チャネル領域とドレイン領域との
接合部に存在する触媒元素の偏析によって主に生じるこ
とが判明している。したがって、ソース領域およびドレ
イン領域をゲッタリング領域として利用すると、チャネ
ル領域とソース・ドレイン領域の接合部は、ゲッタリン
グ領域と非ゲッタリング領域との境界でもあるため、触
媒元素によるTFTオフ動作時のリーク電流増大を抑え
ることは難しい。
であり、本発明の主たる目的は、良質な結晶性半導体領
域を用いて薄膜トランジスタを作製し、良好な特性を有
する半導体装置を提供することにある。
チャネル形成領域、ソース領域、およびドレイン領域を
含む結晶質領域を備えた半導体層と、前記チャネル形成
領域の導電性を制御するゲート電極と、前記ゲート電極
と前記半導体層との間に設けられたゲート絶縁膜とを有
する薄膜トランジスタを備えた半導体装置であって、前
記半導体層は、希ガス元素がドープされたゲッタリング
領域を含んでいる。
ング領域における希ガス元素の濃度は、前記チャネル形
成領域、前記ソース領域、および前記ドレイン領域にお
ける希ガス元素の濃度よりも高い。
ング領域は、前記半導体層内において、前記結晶性領域
の外側に形成されている。
ング領域は、前記チャネル形成領域と隣接していない。
ング領域は、各薄膜トランジスタを電気的に接続する配
線が前記半導体層と接触する部分より外側に位置してい
る。
ング領域は、前記半導体層の外縁部に形成されており、
各薄膜トランジスタを電気的に接続する配線が前記半導
体層と接触する部分は、前記ゲッタリング領域の一部を
含んだ領域および前記結晶性領域を含む領域である。
ング領域は、前記半導体層の外縁部に形成されており、
各薄膜トランジスタを電気的に接続する配線が前記半導
体層と接触する部分は、前記結晶性領域内である。
の1つに対して複数の薄膜トランジスタが割り当てられ
ており、前記複数の薄膜トランジスタによって前記ソー
ス領域またはドレイン領域が共有され、前記ゲッタリン
グ領域は、前記複数の薄膜トランジスタによって共有さ
れた前記ソース領域またはドレイン領域に隣接する位置
に形成されている。
ング領域は、前記半導体層の外縁部および前記ソース領
域または前記ドレイン領域に挟まれた領域に形成されて
おり、各薄膜トランジスタを電気的に接続する配線が前
記半導体層と接触する部分は、は、前記ゲッタリング領
域の一部を含んだ領域および前記結晶性領域を含む領域
である。
ング領域は、前記半導体層の外縁部および前記ソース領
域または前記ドレイン領域に挟まれた領域に形成されて
おり、各薄膜トランジスタを電気的に接続する配線が前
記半導体層と接触する部分は、前記結晶性領域内であ
る。
領域、ソース領域、およびドレイン領域を含む結晶質領
域を備えた半導体層と、前記チャネル形成領域の導電性
を制御するゲート電極と、前記ゲート電極と前記半導体
層との間に設けられたゲート絶縁膜とを有するnチャネ
ル型薄膜トランジスタ、および、チャネル形成領域、ソ
ース領域、およびドレイン領域を含む結晶質領域を備え
た半導体層と、前記チャネル形成領域の導電性を制御す
るゲート電極と、前記ゲート電極と前記半導体層との間
に設けられたゲート絶縁膜とを有するpチャネル型薄膜
トランジスタを備えた半導体装置であって、前記各半導
体層は、希ガス元素がドープされたゲッタリング領域を
含んでいる。
ング領域における希ガス元素の濃度は、前記チャネル形
成領域、前記ソース領域、および前記ドレイン領域にお
ける希ガス元素の濃度よりも高い。
ング領域は、前記各半導体層内において、前記結晶性領
域の外側に形成されている。
ル型TFTにおける前記活性領域の幅Wに対する前記ゲ
ッタリング領域の面積Sの比S/Wが、前記pチャネル
型TFTにおける前記活性領域の幅Wに対する前記ゲッ
タリング領域の面積Sの比S/Wと概略等しい。
ル型TFTにおける前記ソース領域またはドレイン領域
とチャネル部との接合部から前記ゲッタリング領域まで
の距離Lが、前記pチャネル型TFTにおける前記ソー
ス領域またはドレイン領域とチャネル部との接合部から
前記ゲッタリング領域までの距離Lと概略等しい。
は、結晶質ケイ素から形成されている。
ング領域には、Ar、Kr、およびXeからなる群から
選択された少なくとも1種類の希ガス元素がドープされ
ている。
ング領域には、1×1019〜3×1021atoms/c
m3の濃度の希ガス元素がドープされている。
形成領域の希ガス元素濃度は、1×1019atoms/
cm3以下である。
ング領域には、非晶質ケイ素膜の結晶化を促進する触媒
元素として、Ni、Co、Sn、Pb、Pd、Fe、お
よびCuからなる群から選択された少なくとも1種の元
素が存在している。
ング領域には、非晶質ケイ素膜の結晶化を促進する触媒
元素が1×1019atoms/cm3以上の濃度で存在
している。
極は、W、Ta、Ti、およびMoからなる群から選択
された少なくとも1種の材料から形成されている。
晶化を促進する触媒元素が少なくとも一部に添加された
非晶質半導体膜を用意する工程と、前記非晶質半導体膜
に対して第1の加熱処理を行うことにより、前記非晶質
半導体膜の少なくとも一部を結晶化し、結晶質領域を含
む半導体膜を得る工程と、前記半導体膜をパターニング
することにより、それぞれが結晶質領域を備えた複数の
島状半導体層を形成する工程と、前記島状半導体層の一
部に選択的に希ガス元素を添加し、ゲッタリング領域を
形成する工程と、第2の加熱処理を行うことにより、前
記島状半導体層中の前期触媒元素の少なくとも一部を前
記ゲッタリング領域に移動させる工程とを包含する。
熱処理を行う前に、前記島状半導体層の選択された部分
にn型不純物および/またはp型不純物をドープする工
程を更に包含する。
体層上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶
縁膜上にゲート電極を形成する工程と、前記島状半導体
層のうち前記ゲート電極に覆われていない領域に対して
n型不純物および/またはp型不純物をドープする工程
とを包含する。
導体膜を用意する工程は、開口部を有するマスクを前記
非晶質半導体膜上に形成する工程と、前記開口部を通し
て前記触媒元素を前記非晶質半導体膜の選択された領域
に添加する工程とを含んである。
ング領域は、薄膜トランジスタのソース領域またはドレ
イン領域と隣接し、チャネル領域とは隣接しないように
位置に形成する。
ング領域は、電子または正孔が移動する領域以外の領域
に形成する。
ング領域は、前記島状半導体層と配線とを電気的に接続
するためのコンタクト領域の中心よりも前記島状半導体
層の外縁に近い位置に形成される。
ング領域は、前記コンタクト領域と部分的にオーバラッ
プしている。
ング領域における前記希ガス元素の濃度を1×1019〜
3×1021atoms/cm3の範囲内に調節する。
素は、Ar、Kr、およびXeからなる群から選択され
た少なくとも1種の元素である。
熱処理の後、前記半導体膜にレーザ光を照射する工程を
更に包含する。
熱処理により、前記島状半導体層にドープされた前記不
純物の活性化を行う。
は、Ni、Co、Sn、Pb、Pd、Fe、およびCu
からなる群から選択された少なくとも1種の元素であ
る。
体装置を備えていることを特徴とする。
装置を用いて表示動作が実行される表示部を備えてい
る。
変わる新たなゲッタリング元素として、希ガス元素を見
出した。希ガス元素は、触媒元素に対してゲッタリング
効率が5族B元素よりも高く、半導体膜中でも不活性で
ある。しかしながら、n型やp型の低抵抗な半導体膜中
に添加すると、その抵抗値を大きく悪化させることがわ
かった。すなわち、TFT活性領域のソース領域および
ドレイン領域をゲッタリング領域としてチャネル領域の
触媒元素をゲッタリングする場合、ソース領域およびド
レイン領域に希ガス元素を添加すると、抵抗増大の問題
が発生する。また、このようなソース領域およびドレイ
ン領域をそのままゲッタリング領域として利用すると、
チャネル領域とソース・ドレイン領域の接合部はゲッタ
リング領域と非ゲッタリング領域との境界でもあり、チ
ャネル領域とドレイン領域との接合部に存在する触媒元
素の偏析を取り除くことができない。
する半導体層中に、ソース領域およびドレイン領域とは
別に、ゲッタリング領域を有しており、そのゲッタリン
グ領域は、TFTのキャリア(電子または正孔)の移動
を妨げないように、キャリアが移動する領域以外の領域
に形成されている。
ことにより、高いゲッタリング効率を実現できる。ゲッ
タリング効率を確保するためには、ゲッタリング領域に
おける希ガス元素の濃度が、チャネル領域およびソース
・ドレイン領域における希ガス元素の濃度よりも高くな
るようにする必要がある。
とを別の位置に設けたことにより、ソース・ドレイン領
域にドープすべきn型不純物やp型不純物の添加量を最
適に設定することができる。その結果、プロセスマージ
ンが拡がると共に、ドーピング装置のスループットを大
きく向上することができる。また、ソース・ドレイン領
域の抵抗を低くし、TFTのオン特性を向上することが
できる。
グ領域を設けることにより、ソース・ドレイン領域にお
ける触媒元素濃度も充分に低下するため、チャネル領域
とソース・ドレイン領域との接合部に残存する触媒元素
がリークパスを作る可能性もほとんどなくなる。その結
果、希ガス元素による高いゲッタリング効率と合わせ
て、TFT特性上問題となっているオフ動作時のリーク
電流の増大を略完全に抑えることができ、更には高い信
頼性も同時に確保することができる。
析によるリーク電流の発生を抑制することができ、特に
画素部のスイッチング素子として用いる場合に良好な特
性を有するTFTを実現することができる。
は良好な結晶性を示すため、本発明による半導体装置の
TFTは、高い電界効果移動度を必要とする駆動回路の
素子として用いる場合にも良好な特性を発揮することが
できる。
%程度の確率で見られたTFTオフ時のリーク電流の異
常な増大現象が、本発明による半導体装置によれば全く
見られなかった。
示装置では、従来法で頻発していた線状の表示むら(ド
ライバー部のサンプリングTFT起因)や、オフ時のリ
ーク電流による画素欠陥も全く無く、表示品位を大きく
向上する。しかも、良品率を高め、簡便な製造工程で実
現できる。
隣接しないように形成することにより、前述のように、
チャネル領域とソース・ドレイン領域との接合部からの
ゲッタリングも充分に達成することができる。そのた
め、接合部における触媒元素の偏析残留に起因して生じ
やすいTFTオフ動作時のリーク電流の増大を略完全に
抑えることができる。
れる領域(コンタクト領域)よりも半導体層の外縁部に
近い位置にゲッタリング領域を形成すると、TFTのキ
ャリア(電子または正孔)のパスを妨げない効率的な配
置が実現でき、極力大きな面積のゲッタリング領域が実
現可能である。
成し、上記コンタクト領域とゲッタリング領域とを部分
的にオーバラップさせたとしても、ゲッタリング領域に
邪魔されないキャリアパスを確保することができるた
め、ゲッタリング領域の比較的高い抵抗がTFTのオン
電流を大きく低下させることない。
を配置すれば、最も安定してTFTのキャリアパスを確
保することができ、高いオン電流を得ることができる。
ックドインバーターやラッチ回路などの各種回路を形成
する場合、レイアウト面積の効率的利用のためには、1
つの半導体層(活性領域)を用いて複数のTFTを形成
することが好ましい。その場合、隣接するTFTによっ
て共有される部分にゲッタリング領域を設けることがで
きる。この場合においても、ゲッタリング領域は、TF
Tのキャリアが移動する領域以外に形成されることが好
ましい。例えば、半導体層の外縁部、およびソース・レ
イン領域に挟まれた領域にゲッタリング領域を配置する
ことができる。
タリング領域以外の領域に配置されることが好ましい
が、TFTのキャリアパスを確保できれば、コンタクト
領域とゲッタリング領域とが部分的にオーバラップして
もよい。
ャネル型TFTを形成する場合にも本発明を適用でき
る。nチャネル型TFTとpチャネル型TFTとが同濃
度の希ガス元素をゲッタリング元素として含有すれば、
nチャネル型TFTおよびpチャネル型TFTは略同等
のゲッタリング能力をもつことになり、nチャネル型T
FTとpチャネル型TFTにおいてゲッタリング効率を
揃えることができる。
ャネル型TFTの各々において残留する触媒元素の濃度
が略同等となり、触媒元素の残留濃度に起因する素子特
性のバラツキを低減することができる。更に、チャネル
形成領域や、チャネル形成領域とソース・ドレイン領域
との接合部において触媒元素の濃度を充分に低減するこ
とができる。
ネル型TFTにおいては、活性領域の幅Wに対するゲッ
タリング領域の面積Sの比S/Wを、nチャネル型TF
Tとpチャネル型TFTとで概等しく設定することが好
ましい。また、ソース・ドレイン領域とチャネル部との
間に形成される接合部からゲッタリング領域までの距離
Lを、nチャネル型TFTとpチャネル型TFTとで概
同一することが好ましい。
に対するゲッタリング効果は、ゲッタリング領域のゲッ
タリング効率が最も支配的である。しかし、その他の要
因として、TFTチャネル領域の幅に対するゲッタリン
グ領域の面積の比率や、TFTチャネル領域からゲッタ
リング領域までの距離Lもゲッタリング効果に重要な影
響を与えるパラメータである。
ど、ゲッタリング能力は増し、S/Wによってチャネル
領域のゲッタリング効率が決定される。触媒元素をゲッ
タリング移動させるのに必要なゲッタリング距離(=
「距離L」)は、チャネル領域に対するゲッタリング効
率に大きく影響する。
ネル型TFTとでS/WおよびLを概略同一となるよう
に設計し、nチャネル型TFTとpチャネル型TFTに
おいてゲッタリング効率をより完全に揃えることによ
り、nチャネル型TFTpチャネル型TFT共に残留す
る触媒元素濃度が略同等となるため、触媒元素の残留濃
度に起因する素子特性のバラツキを低減することができ
る。
層)は、好ましくは、結晶性を有する結晶質ケイ素膜か
ら形成される。結晶質ケイ素膜を活性領域とすること
で、安定したTFT特性が得られ、TFTにおけるオン
特性とオフ特性とのバランスに優れる。製造工程も容易
で、非常に扱いやすい材料でもある。結晶質ケイ素膜以
外に本発明に適用可能な材質は、微結晶ケイ素膜や結晶
質ゲルマニウム膜などがある。
少なくとも一部に添加された非晶質半導体膜を用意する
工程と、非晶質半導体膜に対して第1の加熱処理を行う
ことにより、非晶質半導体膜の少なくとも一部を結晶化
し、結晶質領域を含む半導体膜を得る工程と、半導体膜
をパターニングすることにより、それぞれが結晶質領域
を備えた複数の島状半導体層を形成する工程と、島状半
導体層の一部に選択的に希ガス元素を添加し、ゲッタリ
ング領域を形成する工程と、第2の加熱処理を行うこと
により、島状半導体層中の前期触媒元素の少なくとも一
部を前記ゲッタリング領域に移動させる工程とを行う。
の選択された部分に対して、ソース・ドレイン領域形成
などのために、n型を付与する不純物元素(n型不純物
元素)および/またはp型を付与する不純物元素(p型
不純物元素)をドープする工程を行ってもよい。
まず開口部を有するマスクを非晶質半導体膜上に形成
し、このマスク開口部を通して、非晶質半導体膜の選択
された領域に触媒元素を添加してもよい。その後の第1
の加熱処理により、触媒元素が選択的に添加された領域
から、その周辺部へと横方向に結晶成長させ、結晶質半
導体膜を形成することができる。これにより、結晶成長
方向が略一方向にそろった良好な結晶質半導体膜を得る
ことができ、TFTの電流駆動能力をより高めることが
可能である。
レイン領域と隣接しており、TFTの活性領域における
チャネル領域とは隣接しないように形成することが好ま
しい。また、ゲッタリング領域は、電子または正孔が移
動する領域以外に形成することが好ましい。
ら選ばれた1種または複数種類の希ガス元素が含まれて
いると、そこで大きな格子間歪みが生じ、そこをゲッタ
リングサイトとして触媒元素のゲッタリング作用が強力
に働く。特開平10−270363号公報や特開平11
−40499号公報で利用されている5族B元素(リン
等)は、半導体膜中での触媒元素の固溶度を上げること
で、ゲッタリング領域として作用させるが、本発明にお
ける希ガス元素は、これとは全く異なる作用で、より強
力なゲッタリング作用をもつ。Ar、Kr、Xeから選
ばれた1種または複数種類の希ガス元素であれば、本発
明に十分なゲッタリング効果が得られるが、特にこれら
の希ガス元素の中で最も効果が高いのはArであり、A
rを用いた時に最も大きな効果を得ることができる。
希ガス元素の濃度は、1×1019〜3×1021atom
s/cm3とすることが好ましい。希ガス元素のゲッタ
リング領域中での濃度をこのような範囲内とすることに
より、本発明のゲッタリング効果が好適に得られる。一
方、希ガス元素のゲッタリング領域中での濃度が1×1
019atoms/cm3より少なければ、触媒元素に対
するゲッタリング作用が見られなくなる。また、この濃
度が3×1021atoms/cm3より大きい場合は、
ゲッタリング効果は飽和状態となると共に、ゲッタリン
グ領域の膜質がポーラスになり、その領域での半導体層
の剥がれなどの問題が生じる。
は、半導体装置の作製後までその領域に滞まり、他の領
域に移動することはない。
×1019atoms/cm3以下であることが好まし
い。チャネル領域に、強制的に希ガス元素を添加する必
要はないが、もとの半導体膜成膜の際に微量の希ガス元
素が含まれる可能性もある。本発明による効果を得るた
めには、ゲッタリング領域に比べ非ゲッタリング領域の
希ガス元素濃度が低い状態であることが好ましい。チャ
ネル領域の濃度は、1×1019atoms/cm3以下
であることが好ましい。
b、Pd、Fe、Cuから選ばれた1種または複数種の
元素を用いることができる。これらの元素であれば、微
量で結晶化助長の効果がある。特にNiを用いた場合に
最も顕著な効果を得ることができる。この理由について
は、次のようなモデルが考えられる。触媒元素は単独で
は作用せず、ケイ素膜と結合しシリサイド化することで
結晶成長に作用する。そのときの結晶構造が、非晶質ケ
イ素膜結晶化時に1種の鋳型のように作用し、非晶質ケ
イ素膜の結晶化を促すといったモデルである。Niは2
つのSiとNiSi2のシリサイドを形成する。NiS
i2は螢石型の結晶構造を示し、その結晶構造は、単結
晶ケイ素のダイヤモンド構造と非常に類似したものであ
る。しかも、NiSi2はその格子定数が5.406Å
であり、結晶シリコンのダイヤモンド構造での格子定数
5.430Åに非常に近い値をもつ。よって、NiSi
2は、非晶質ケイ素膜を結晶化させるための鋳型として
は最高のものであり、本発明における触媒元素として
は、特にNiを用いるのが最も望ましい。
体装置を作製した場合、最終的な半導体装置内のゲッタ
リング領域には、非晶質ケイ素膜の結晶化を促進する触
媒元素として添加した上記の触媒元素が存在することに
なる。触媒元素の濃度は、ゲッタリング領域において、
1×1019atoms/cm3以上であるが、チャネル
領域中の触媒元素濃度は、1×1015〜1×1017at
oms/cm3程度の範囲内にまで低減される。このよ
うに、ゲッタリング領域の触媒元素濃度は、チャネル領
域における触媒元素濃度に比べて2〜4桁も上昇してい
る。
後、そのようにして得られた結晶質半導体膜に対して、
更にレーザ光を照射することが好ましい。レーザ光の照
射により、結晶質部分と非晶質と部分の融点の相違から
結晶粒界部や微小な残留非晶質領域(未結晶化領域)が
集中的に処理される。
素膜は、柱状結晶で形成されており、その内部は単結晶
状態であるため、レーザ光の照射により結晶粒界部が処
理されると、基板全面にわたって単結晶状態に近い良質
の結晶質ケイ素膜が得られ、結晶性が大きく改善され
る。この結果、TFTのオン特性は大きく向上し、電流
駆動能力が向上した半導体装置を実現できる。
用して、活性領域に添加されたn型不純物元素またはp
型不純物元素の活性化も同時に行うことが好ましい。こ
の加熱処理により、ゲッタリングと活性化とを同時に行
えば、工程数が短縮される結果、製造プロセスが簡略化
でき、製造コストが削減できる。
極形成後に行う場合、TFTのゲート電極は、W、T
a、Ti、Moから選ばれた材料、またはこれらの材料
の組み合わせから形成することが好ましい。ゲッタリン
グのため加熱処理には、500℃以上の温度が必要であ
るため、耐熱性の観点から高融点金属であることが望ま
しい。
する効率は、例えば、次のような方法で観察することが
できる。
により、触媒元素(ニッケル)がゲッタリング領域に移
動するとき、触媒元素は、チャネル形成領域からゲッタ
リング領域に移動する過程でSiと結合してNiSix
(ニッケルシリサイド)になると考えられている。この
ニッケルシリサイドは、酸化シリコン膜をフッ化水素ア
ンモニウム(NH4HF2)を7.13%とフッ化アンモ
ニウム(NH4F)を15.4%含む混合溶液(ステラ
ケミファ社製、商品名LAL500)によって除去し、
体積比がHF(濃度50%):H2O2(濃度33%):
H2O=45:72:4500で混合された薬液(FP
M液)に40分間基板を浸しておくことにより、NiS
ixを選択的に除去することができる。
iSixが除去された後の孔を光学顕微鏡の透過モード
で黒点として観察する。そして、観察された黒点の数が
多ければ、触媒元素(ニッケル)をゲッタリング領域に
たくさん移動させることができた、すなわち、ゲッタリ
ング効率がよいという評価をすることができる。
の実施形態を説明する。
ラス基板上に作製する。図1(A)から(G)は、nチ
ャネル型TFTの作製工程を示す断面図であり、(A)
から(G)の順序にしたがって工程が進行する。図1で
は、単一のTFTを示しているが、実際には同一基板上
に多数のTFTが同時に形成される。
mの酸化ケイ素または窒化ケイ素膜からなる下地絶縁膜
12を形成する。この下地絶縁膜は、ガラス基板からの
不純物の拡散を防ぐために設けられる。この後、下地絶
縁膜12上に膜厚20〜80nmの真性(I型)の非晶
質ケイ素膜(a−Si膜)13を堆積する。
媒元素を添加した後、加熱処理を行う。具体的には、ま
ず、a−Si膜13に対して重量換算で例えば10pp
mの触媒元素(本実施例ではニッケル)を含む水溶液
(酢酸ニッケル水溶液)をスピンコート法で塗布して、
触媒元素含有層14を形成する。ここで使用可能な触媒
元素は、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、コバルト(C
o)、スズ(Sn)、鉛(Pb)、ルテニウム(R
u)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、オスミ
ウム(Os)、イリジウム(Ir)、白金(Pt)、銅
(Cu)、および金(Au)からなる群から選択された
一種または複数種の元素である。添加する触媒元素の量
は極微量であり、a−Si膜13の表面における触媒元
素濃度は、全反射蛍光X線分析(TRXRF)法によっ
て管理される。本実施形態では、a−Si膜13の表面
における触媒元素濃度が7×1012atoms/cm2
程度に調節される。
ッケルを添加する方法を用いたが、触媒元素から形成さ
れた薄膜(本実施例の場合はニッケル膜)を蒸着法やス
パッタ法などによってa−Si膜13上に堆積してもよ
い。
活性雰囲気(例えば窒素雰囲気)中で加熱する。この加
熱処理は、550〜600℃で30分〜4時間程度(例
えば580℃にて1時間)行うことが好ましい。この加
熱処理において、a−Si膜13の表面に添加されたニ
ッケル14がa−Si膜13中に拡散すると共に、シリ
サイド化が起こり、生成されたシリサイドを核としてa
−Si膜13の結晶化が進行する。その結果、a−Si
膜13は結晶化され、結晶質ケイ素膜13aとなる。な
お、ここでは炉を用いた加熱処理により結晶化を行った
が、ランプ等を熱源として用いるRTA(Rapid Therma
l Annealing)装置で結晶化を行ってもよい。
イ素膜13aにレーザ光15を照射することにより、結
晶質ケイ素膜13aの結晶性を向上させた結晶質ケイ素
膜14bを形成する。レーザ光としては、XeClエキ
シマレーザ(波長308nm、パルス幅40nsec)
やKrFエキシマレーザ(波長248nm)を用いるこ
とができる。レーザ光のビームサイズは、基板11の表
面において長尺形状となるように成型されており、長尺
方向に対して垂直方向に順次走査を行うことで、基板全
面の再結晶化を行うことが好ましい。このとき、ビーム
の一部が重なるようにして走査することにより、結晶質
ケイ素膜13aの任意の一点において、複数回のレーザ
照射が行われ、均一性の向上が図れる。このようにし
て、固相結晶化により得られた結晶性ケイ素膜13a
は、レーザ照射による溶融固化過程により結晶欠陥が低
減され、より高品質な結晶性ケイ素膜13bとなる。
分を除去して素子間分離を行う。この工程により、図1
(C)に示すように、後にTFTの活性領域(ソース・
ドレイン領域、チャネル領域)となる島状の結晶質ケイ
素膜16が形成される。本明細書における個々の「活性
領域」とは、ソース・ドレイン領域、チャネル形成領
域、およびゲッタリング領域を含む個々の島状半導体層
を指すものとする。本発明では、1つの活性領域を用い
て1つ以上の薄膜トランジスタが形成される。
を覆うゲート絶縁膜17を形成する。ゲート絶縁膜17
としては、厚さ20〜150nmの酸化ケイ素膜が好ま
しく、本実施形態では100nmの酸化ケイ素膜を用い
る。
またはCVD法などを用いて堆積した後、この導電膜を
パターニングすることにより、ゲート電極18を形成す
る。導電膜としては、高融点金属のW、Ta、Ti、M
o、または、これらの合金材料のいずれかを用いればよ
い。導電膜の厚さは、300〜600nmが望ましい。
本実施形態では、膜厚450nmの窒素が微量に添加さ
れたTaからゲート電極18を形成する。
電極18を覆うように、ゲート絶縁膜17上にレジスト
からなるマスク19を形成する。このマスク19は島状
半導体の全てを覆わず、TFTの活性領域16の一部
(外縁部)が露出する。この状態で、基板11の上方か
ら希ガス元素(本実施形態ではAr)20を基板11の
全面に対してイオンドーピングする。この工程により、
TFT活性領域16の露出領域21に希ガス元素20が
注入され、ゲッタリング領域21が形成される。マスク
19によって覆われている領域には、希ガス元素はドー
ピングされない。希ガス元素としては、Ar、Kr、X
eから選ばれた1種または複数種類の希ガス元素を用い
ることができる。ドーピング条件は、ゲッタリング領域
21中の希ガス元素濃度が1×1019〜3×1021at
oms/cm3となるように調節される。
すようにゲート電極18をマスクとして、イオンドーピ
ング法でn型不純物(リン)22を活性領域16に高濃
度に注入する。この工程により、TFT活性領域16に
おいて、ゲート電極18に覆われていない領域24には
高濃度のリン22が注入される。このリン22が注入さ
れた領域のうち、ゲッタリング領域21以外の部分が、
最終的にTFTのソース・ドレイン領域となる。また、
ゲート電極18でマスクされ、リン22が注入されなか
った領域23は、最終的にはTFTのチャネル領域とな
る。 次に、不活性雰囲気(例えば窒素雰囲気)にて熱
処理を行うことにより、図1(F)に示すように、ゲッ
タリングを行う。具体的には、ソース・ドレイン領域2
4の外側に形成されたゲッタリング領域21において、
高濃度にドーピングされているアルゴン20が、チャネ
ル領域23およびソース・ドレイン領域24に存在して
いるニッケルを、チャネル領域からソース・ドレイン領
域、そしてゲッタリング領域21へと、矢印25のよう
な方向へ移動させる。よって、TFT活性領域のチャネ
ル形成領域やチャネル形成領域とソース領域またはドレ
イン領域との接合部において残留している触媒元素をゲ
ッタリングでき、触媒元素の偏析によるリーク電流の発
生を抑制することができる。
領域16内にゲッタリング領域21が存在し、しかも、
そのゲッタリング領域21がソース領域およびドレイン
領域以外の部分に設けられる。ゲッタリング領域21
は、チャネル領域とソース・ドレイン領域との間に位置
するpn接合部からは離れているため、結晶化を促進す
る不純物がpn接合部に残存してリーク原因となる問題
を解決することができる。
イン間の電流パス上に存在しないため、希ガス元素の導
入によってゲッタリング領域の電気抵抗が増加しても、
ソース領域またはドレイン領域の電気抵抗が上昇すると
いう問題は生じない。
リング領域には触媒元素が移動してくるため、ゲッタリ
ング領域における触媒元素は1×1019/cm3以上の
濃度となる。
の範囲で30分から8時間行うことが望ましい。RTA
によっても同様の処理が可能である。なお、この加熱処
理工程で、ソース・ドレイン領域24にドーピングされ
たn型不純物(リン)22の活性化も同時に行われ、ソ
ース・ドレイン領域24シート抵抗値は、2kΩ/□以
下まで低抵抗化される。
イ素膜または窒化ケイ素膜を層間絶縁膜26として形成
した後、コンタクトホールを形成する。次に、金属材料
の堆積およびパターニングにより、TFTの電極・配線
27を層間絶縁膜26上に形成する。
時間のアニールを行い、図1(G)に示すTFT28を
完成させる。更に必要に応じて、TFT28を保護する
目的で、TFT28上に窒化ケイ素膜などからなる保護
膜を設けてもよい。このようにして、薄膜トランジスタ
を備えた半導体装置を得ることがてきる。
半導体層の上に形成されるトップゲート型であるが、本
発明はこれに限定されず、ゲート電極が半導体層の下方
に位置するボトムゲート型、あるいは、その他の型のト
ランジスタに適用することも可能である。
素を用いているが、本発明はこれに限定されない。他の
タイプの半導体材料を用いても良い。また、半導体層の
下地はガラス基板に限定されず、プラスチック基板、あ
るいは平板ではない絶縁物、または、層間絶縁膜が堆積
された半導体基板などであってもよい。
は、個々のTFTだけを指すものではなく、半導体の性
質を利用する構造を備えた装置、例えばアクティブマト
リクス基板や3次元LSIなどを広く含むものとする。
する。
液晶表示装置の周辺駆動回路や、一般の薄膜集積回路を
形成するnチャネル型TFTおよびpチャネル型TFT
を相補型に構成したCMOS構造の回路をガラス基板上
に作製する工程について、説明を行う。
FTの作製工程を示す断面図であり、図2(A)から
(E)、図3(A)から(D)の順にしたがって工程が
順次進行する。
としては、低アルカリガラス基板や石英基板を用いるこ
とができるが、本実施例では低アルカリガラス基板を用
いた。この場合、ガラス歪み点よりも10〜20℃程度
低い温度であらかじめ熱処理しておいても良い。基板1
01のTFTを形成する表面には、基板101からの不
純物拡散を防ぐために、酸化ケイ素膜、窒化ケイ素膜ま
たは酸化窒化ケイ素膜などの下地膜を形成する。本実施
例では、例えば、プラズマCVD法でSiH4、NH3、
N2Oの材料ガスから作製される酸化窒化ケイ素膜を、
下層の第1下地膜102として成膜し、その上に同様に
プラズマCVD法によりSiH4、N2Oを材料ガスとし
て第2の下地膜103を積層形成した。このときの第1
下地膜102の酸化窒化ケイ素膜の膜厚は25〜200
nm(例えば100nm)とし、第2下地膜103の酸
化窒化ケイ素膜の膜厚としては25〜300nm(例え
ば100nm)とした。本実施例では2層の下地膜を使
用したが、例えば酸化ケイ素膜の単層を用いてもよい。
〜80nm)の厚さで非晶質構造を有するケイ素膜(a
−Si膜)104を、プラズマCVD法やスパッタ法な
どの公知の方法で形成する。本実施例では、プラズマC
VD法で非晶質ケイ素膜を50nmの厚さに形成した。
また、下地膜102、103と非晶質ケイ素膜104と
は同じ成膜法で形成することが可能であるので、両者を
連続形成しても良い。下地膜を形成した後、一旦大気雰
囲気に晒さないことでその表面の汚染を防ぐことが可能
となり、作製するTFTの特性バラツキやしきい値電圧
の変動を低減させることができる。
素(本実施例ではニッケル)105の微量添加を行う。
ニッケル105の微量添加は、ニッケルの溶液をa−S
i膜104上に保持し、スピナーにより溶液を基板10
1上に均一に延ばし乾燥させることによって行った。本
実施例では、溶質としては酢酸ニッケルを用い、溶媒と
しては水を用い、溶液中のニッケル濃度は10ppmと
なるようにした。
4表面上のニッケル濃度を全反射蛍光X線分析(TRX
RF)法により測定すると、7×1012atoms/c
m2程度であった。触媒元素をa−Si膜104に添加
する方法としては、触媒元素を含有する溶液を塗布する
方法以外に、プラズマドーピング法、蒸着法、またはス
パッタ法等の気相法などを利用することもできる。溶液
を用いる方法は、触媒元素の添加量の制御が容易であ
り、ごく微量な添加を行うのも容易である。
中に加熱処理を行う。このときの加熱処理としては、5
20〜600℃で1〜8時間のアニール処理を行う。本
実施例では、580℃にて1時間の加熱処理を行った。
この加熱処理において、a−Si膜104の表面に添加
されたニッケル105がa−Si膜104中に拡散する
と共に、シリサイド化が起こり、シリサイドを核として
a−Si膜104の結晶化が進行する。その結果、図2
(B)に示すように、a−Si膜104は結晶化され、
結晶質ケイ素膜106となる。
107を照射することにより、結晶質ケイ素膜106を
溶融再結晶化し、その結晶性を向上させる。このときの
レーザ光としては、XeClエキシマレーザ(波長30
8nm、パルス幅40nsec)を用いた。レーザ光の
照射条件は、エネルギー密度250〜500mJ/cm
2(例えば400mJ/cm2)で照射した。ビームサイ
ズは、基板101表面で150mm×1mmの長尺形状
となるように成型されており、長尺方向に対して垂直方
向に0.05mmのステップ幅で順次走査を行った。す
なわち、結晶質ケイ素膜106の任意の一点において、
合計20回のレーザ照射が行われることになる。このよ
うにして、固相結晶化により得られた結晶質ケイ素膜1
06は、レーザ照射による溶融固化過程により結晶欠陥
が低減され、より高品質な結晶性ケイ素膜108とな
る。この時使用できるレーザとしては、パルス発振型ま
たは連続発光型のKrFエキシマレーザ、XeClエキ
シマレーザ、YAGレーザまたはYVO4レーザを用い
ることができる。結晶化の条件は、実施者が適宜選択す
ればよい。
分を除去して素子間分離を行う。この工程により、図2
(D)に示すように、nチャネル型TFTが形成される
活性領域となる島状結晶質ケイ素膜109n、および、
pチャネル型TFTが形成される活性領域となる島状結
晶質ケイ素膜109pが形成される。
御する目的で、nチャネル型TFTおよびpチャネル型
TFTの活性領域の全面に対して、1×1016〜5×1
017/cm3程度の濃度となるようにp型不純物元素と
してボロンを添加してもよい。ボロンの添加はイオンド
ープ法によって行ってもよいし、非晶質シリコン膜を堆
積するときに同時に添加しておくこともできる。
膜109nおよび109pを覆うように厚さ20〜15
0nm(本実施例では厚さ100nm)の酸化ケイ素膜
をゲート絶縁膜110として形成する。酸化ケイ素膜の
形成には、TEOS(Tetra Ethoxy Ort
ho Silicate)を原料として用い、酸素とと
もにRFプラズマCVD法で分解・堆積した。堆積時の
基板温度は150〜600℃(好ましくは300〜45
0℃)であった、成膜後、ゲート絶縁膜110のバルク
特性、および結晶性ケイ素膜とゲート絶縁膜との間の界
面特性を向上するために、不活性ガス雰囲気下で500
〜600℃で1〜4時間のアニールを行ってもよい。ゲ
ート絶縁膜110には、他のシリコンを含む絶縁膜を単
層または積層構造として用いても良い。
リング法によって高融点メタルを堆積した後、これをパ
ターニング形成して、ゲート電極111nと111pを
形成する。高融点メタルとしては、タンタル(Ta)ま
たはタングステン(W)、モリブデン(Mo)チタン
(Ti)から選ばれた元素、または前記元素を主成分と
する合金か、前記元素を組み合わせた合金膜(代表的に
はMo−W合金膜、Mo−Ta合金膜)で形成すれば良
く、導電層(A)107は窒化タンタル(TaN)、窒
化タングステン(WN)、窒化チタン(TiN)膜、窒
化モリブデン(MoN)を用いる。また、その他の代替
材料として、タングステンシリサイド、チタンシリサイ
ド、モリブデンシリサイドを適用しても良い。本実施例
では、タングステン(W)を用い、厚さが300〜60
0nm、例えば450nmとした。このとき、低抵抗化
を図るために含有する不純物濃度を低減させると良く、
酸素濃度を30ppm以下とすることで20μΩcm以
下の比抵抗値を実現することができた。
ト電極111nと111pをマスクとして活性領域に低
濃度の不純物(リン)112を注入する。ドーピングガ
スとして、フォスフィン(PH3)を用い、加速電圧を
60〜90kV、例えば80kV、ドーズ量を1×10
12〜1×1014cm-2、例えば2×1013cm-2とす
る。この工程により島状のケイ素膜109nと109p
において、ゲート電極111nと111pに覆われてい
ない領域は低濃度のリン112が注入された領域114
nと114pとなり、ゲート電極111n、111pに
マスクされ不純物112が注入されない領域は、後にn
チャネル型TFTとpチャネル型TFTのチャネル領域
113nと113pとなる。この状態が図2(D)に相
当する。
チャネル型TFTのゲート電極111nを一回り大きく
覆うようにフォトレジストによるドーピングマスク11
5を設け、後のpチャネル型TFTの活性領域109p
を覆うようにフォトレジストによるドーピングマスク1
16を設ける。その後、イオンドーピング法によって、
レジストマスク115と116をマスクとして活性領域
に不純物(リン)117を注入する。ドーピングガスと
して、フォスフィン(PH3)を用い、加速電圧を60
〜90kV、例えば80kV、ドーズ量を1×1015〜
1×1016cm -2、例えば5×1015cm-2とする。こ
の工程により、高濃度に不純物(リン)117が注入さ
れた領域119は、後にnチャネル型TFTのソース・
ドレイン領域となる。そして、活性領域109nにおい
て、レジストマスク115に覆われ、高濃度のリン11
7がドーピングされなかった領域は、低濃度にリンが注
入された領域114nとして残り、LDD(Light
ly Doped Drain)領域118を形成す
る。このように、LDD領域118を形成することで、
チャネル領域とソース・ドレイン領域との接合部におけ
る電界集中を緩和でき、TFTオフ動作時のリーク電流
を低減できると共に、ホットキャリアによる劣化を抑え
ることができTFTの信頼性を向上できる。後のpチャ
ネル型TFTの活性領域109pにおいては、マスク1
16で全面が覆われているため、高濃度のリン117は
ドーピングされない。
去した後、図3(A)に示すように、nチャネル型TF
Tの活性領域109nを覆うようにレジストマスク12
0を設ける。この状態で、レジストマスク120、およ
び、pチャネル型TFTのゲート電極111pをドーピ
ングマスクとして、イオンドーピング法により、pチャ
ネル型TFTの活性領域109pにp型不純物(ホウ
素)121を注入する。このとき、ドーピングガスとし
てジボラン(B2H6)を用い、加速電圧を40kV〜8
0kV、例えば65kVとし、ドーズ量は1×1015〜
1×1016cm-2、例えば5×1015cm-2とする。こ
の工程により、ホウ素121が高濃度に注入された領域
122は、pチャネル型TFTのソース・ドレイン領域
となり、ゲート電極111pにマスクされ不純物が注入
されない領域は、pチャネル型TFTのチャネル領域1
13pとなる。この工程において、nチャネル型TFT
の活性領域109nは、マスク120で全面覆われてい
るため、ホウ素121はドーピングされない。
に際しては、このようにドーピングが不要な領域をフォ
トレジストで覆うことにより、それぞれの元素を選択的
にドーピングを行する。その結果、n型の高濃度不純物
領域119とp型の不純物領域122とが形成され、図
3に示すようにnチャネル型TFTとpチャネル型TF
Tとを形成することができる。なお、本実施形態におい
て、n型不純物元素のドーピングの後にp型不純物元素
のドーピングを行ったがが、ドーピングの順序は、これ
に限定されない。
後、図3(B)に示すように、nチャネル型TFTのゲ
ート電極111nおよびpチャネル型TFTのゲート電
極111pを覆うように、レジストマスク122を形成
する。このレジストマスク122は、nチャネル型TF
Tの活性領域109nおよびpチャネル型TFTの活性
領域109pの一部(外縁部)を覆わず、露出させる。
板の上方から、希ガス元素(本実施例ではAr)123
を基板全面に対してイオンドーピングする。この工程に
より、TFT活性領域の露出領域に対して希ガス元素1
23が注入され、nチャネル型TFTの活性領域109
nおよびpチャネル型TFTの活性領域109pの外縁
部に、ゲッタリング領域124が形成される。
r、およびXeからなる群から選択された任意の1種ま
たは複数種類の希ガス元素を用いることができる。活性
領域のうちレジストマスク19によって覆われている領
域には、希ガス元素はドーピングされない。
00%のArを用い、加速電圧を60〜90kV、例え
ば80kVとし、ドーズ量としては1×1015〜1×1
016cm-2、例えば3×1015cm-2の条件を採用し
た。この条件によると、ゲッタリング領域124中の希
ガス元素の濃度は、1×1019〜3×1021atoms
/cm3となる。
対するゲッタリング領域124の面積Sの比率(W/
S)が約1となるようレイアウトを設計している。通
常、nチャネル型TFTとpチャネル型TFTとでは、
電流駆動能力が異なる。本実施例の場合、nチャネル型
TFTの電流駆動力はpチャネル型TFTのそれに比べ
て2倍以上大きい。したがって、nチャネル型TFTと
pチャネル型TFTとで同程度の電流を流すには、pチ
ャネル型TFTのチャネル幅を大きく設定する必要があ
る。例えば、nチャネル型TFTの活性領域109nに
おけるチャネル領域幅Wが20μmであるとすると、p
チャネル型TFTの活性領域109pにおけるチャネル
幅Wは40μmに設定される。この場合、それぞれの活
性領域におけるゲッタリング領域124の面積は、nチ
ャネル型TFTに対してpチャネル型TFTが概略2倍
となるように設定される。このようにすることで、nチ
ャネル型TFTおよびpチャネル型TFTの活性領域に
おいて、ゲッタリングの効率を等しくすることができ
る。
後、不活性雰囲気(例えば窒素雰囲気)中において熱処
理を行う。本実施例では、窒素雰囲気中にて500℃か
ら600℃で30分から8時間、より好ましくは530
〜580℃の温度で30分〜2時間の熱処理工程を行
う。この熱処理工程により、図3(C)に示すように、
ゲッタリングが進行する。すなわち、nチャネル型TF
Tの活性領域109nにおいては、ソース・ドレイン領
域の外側に形成されたゲッタリング領域124に高濃度
にドーピングされているアルゴン123が、チャネル領
域113n、LDD領域118およびソース・ドレイン
領域119に存在しているニッケルを、チャネル領域か
らLDD領域、さらにソース・ドレイン領域、最終的に
はゲッタリング領域124へと、矢印125で示される
方向に移動させる。また、pチャネル型TFTの活性領
域109pにおいては、ソース・ドレイン領域の外側に
形成されたゲッタリング領域124に高濃度にドーピン
グされているアルゴン123が、チャネル領域113
p、ソース・ドレイン領域122に存在しているニッケ
ルを、チャネル領域からソース・ドレイン領域、そして
ゲッタリング領域124へと、同様に矢印125で示さ
れる方向に移動させる。
域124にはニッケルが移動してくるため、ゲッタリン
グ領域124におけるニッケル濃度は、1×1019/c
m3以上と上昇する。
領域のチャネル形成領域や、チャネル形成領域とソース
・ドレイン領域との接合部、またLDD領域との接合部
において残留している触媒元素をゲッタリングできるた
め、触媒元素の偏析によるリーク電流の発生を抑制する
ことができる。
TFTのソース・ドレイン領域119およびLDD領域
118にドーピングされたn型不純物(リン)117
と、pチャネル型TFTのソース・ドレイン領域122
にドーピングされたp型不純物(リン)121の活性化
も同時に行われる。その結果、nチャネル型TFTのソ
ース・ドレイン領域119のシート抵抗値は400〜7
00Ω/□程度となり、LDD領域118のシート抵抗
値は30〜60kΩ/□となる。また、pチャネル型T
FTのソース・ドレイン領域122のシート抵抗値は1
〜1.5kΩ/□程度になる。
pチャネル型TFTの活性領域において、ソース領域ま
たはドレイン領域とは別の領域にゲッタリング領域を形
成するため、希ガス元素の導入によってTFT活性領域
の一部で電気抵抗が徐称してもトランジスタ特性に影響
することはない。
mal Annealing)を用いて行っても良い。
ネル型TFTおよびpチャネル型TFTを覆う無機層間
絶縁膜を形成する。層間絶縁膜としては、窒化ケイ素
膜、酸化ケイ素膜、または窒化酸化ケイ素膜を400〜
1500nm(代表的には600〜1000nm)の厚
さで形成することが好ましい。本実施例では、膜厚20
0nmの窒化ケイ素膜126と膜厚700nmの酸化ケ
イ素膜127とを積層形成し、2層構造とした。これら
の膜の形成は、プラズマCVD法を用いて堆積した。窒
化ケイ素膜の堆積は、SiH4とNH3を原料ガスとして
行い、酸化ケイ素膜の堆積は、TEOSとO2を原料と
して行った。これらの2層は連続的に形成した。
されるものではなく、他のシリコンを含む絶縁膜、その
他の膜を単層または積層して堆積してもよい。
熱処理を行い、半導体層を水素化する。この工程は、活
性領域/ゲート絶縁膜の界面へ水素原子を供給し、TF
T特性を劣化させる不対結合手(ダングリングボンド)
を終端化し、不活性化するために行う。本実施例では、
水素を約3%含む窒素雰囲気下で410℃、1時間の熱
処理を行った。層間絶縁膜(特に窒化ケイ素膜126)
に含まれる水素の量が十分である場合には、窒素雰囲気
で熱処理を行っても効果が得られる。水素化の他の手段
としては、プラズマ水素化(プラズマにより励起された
水素を用いる)を行ってもよい。
成した後、金属材料(例えば窒化チタンとアルミニウム
の二層膜)によってTFTの電極・配線128を形成す
る。窒化チタン膜は、アルミニウムが半導体層に拡散す
るのを防止する目的のバリア膜として設けられる。そし
て最後に、350℃、1時間のアニールを行い、図3
(D)に示すnチャネル型TFT201とpチャネル型
TFT202とを完成させる。更に必要に応じて、ゲー
ト電極111nおよび111pの上にもコンタクトホー
ルを設けて、配線128によって必要な電極間を接続す
る。また、TFTを保護する目的で、それぞれのTFT
上に窒化ケイ素膜などからなる保護膜を設けてもよい。
れのTFTの電界効果移動度は、nチャネル型TFTで
250〜300cm2/Vs、pチャネル型TFTで1
20〜150cm2/Vsと高く、閾値電圧はN型TF
Tで1V程度、P型TFTで−1.5V程度と非常に良
好な特性を示す。しかも、従来例で頻繁に見られたTF
Tオフ動作時のリーク電流の異常な増大が全く無く、繰
り返し測定やバイアスや温度ストレスによる耐久性試験
を行っても、ほとんど特性劣化は見られなかった。ま
た、本実施例で作製したnチャネル型TFTとpチャネ
ル型TFTとを相補的に構成したCMOS構造回路で、
インバーターチェーンやリングオシレーター等の回路を
形成した場合、従来のものと比べて非常に信頼性が高
く、安定した回路特性を示した。
製したnチャネル型TFT201とpチャネル型TFT
202とを利用して、液晶表示用のドライバー内蔵型ア
クティブマトリクス基板を作製する工程を以下に説明す
る。
いて、駆動回路205を構成するnチャネル型TFT2
01およぴpチャネル型TFT202を作製する。この
とき、同一基板上の画素部206に画素TFT203お
よび保持容量204を同時に形成する。なお、本明細書
では、図4に示す構成を有する基板を「アクティブマト
リクス基板」と呼ぶこととする。
1は、活性領域109nにチャネル形成領域113n、
ソース領域・ドレイン領域119、LDD領域118、
およびゲッタリング領域124を有している。nチャネ
ル型TFT201は、更に、活性領域109n上に形成
されたゲート絶縁膜110と、ゲート絶縁膜110上に
形成されたゲート電極111nとを有しており、ソース
・ドレイン領域119に接続された配線128を介し
て、他のTFTに接続されている。
活性領域109pにチャネル形成領域113p、ソース
領域・ドレイン領域122、およびゲッタリング領域1
24を有している。pチャネル型TFT202は、更
に、活性領域109p上に形成されたゲート絶縁膜11
0と、ゲート絶縁膜110上に形成されたゲート電極1
11pとを有しており、ソース・ドレイン領域122に
接続された配線128を介して、他のTFTに接続され
ている。
Tとして、2つのTFTのみを記載しているが、実際に
は、駆動回路205を構成する他のTFTが同一基板上
に多数形成されている。
回路205のnチャネル型TFT201を作製する工程
と全く同一の工程で作製されている。画素TFT203
は、活性領域109gにチャネル形成領域113g、ソ
ース領域・ドレイン領域119、LDD領域118、お
よびゲッタリング領域124を有している。ゲート絶縁
膜110上には、2本のゲート電極111gを直列に配
置したダブルゲート構造が形成される。このダブルゲー
ト構造は、オフ動作時のリーク電流を抑える機能を有し
ている。このリーク電流を更に抑制するためには、LD
D領域の長さも最適化され、駆動回路部のnチャネル型
TFT201のLDD領域より長くなるように形成され
ていることが望ましい。LDD領域118の位置は、レ
ジストマスクによって規定されるため、レジストマスク
のレイアウトを調節することにより、任意のTFTに対
して、LDD領域の長さを任意の値に設計できる。
うに、ダブルゲート構造を有しているが、画素TFT2
04はシングルゲート構造を有するものであっても良い
し、複数のゲート電極を設けたマルチゲート構造を有す
るものであっても良い。
と同じ材料から生成された絶縁膜を容量として、下部電
極はn型不純物元素が一部に添加された領域119を有
する半導体層109cから形成され、上部電極はゲート
電極111と同材料の電極111cで形成されている。
これらの電極の形成は、全てnチャネル型TFTの作製
工程と同時に行われる。
の2層構造の層間絶縁膜上には、透明導電膜を80〜1
20nmの厚さで形成し、パターニングすることによっ
て画素電極129を形成される。透明導電膜には、一般
的に使用されるITOの他、酸化インジウム酸化亜鉛合
金(In2O3−ZnO)、酸化亜鉛(ZnO)も適した
材料であり、更に可視光の透過率や導電率を高めるため
にガリウム(Ga)を添加した酸化亜鉛(ZnO:G
a)等を適用することもできる。
ン領域119と電気的に接続する電極・配線130、1
31が形成される。電極131は、画素電極129と接
続され、電極130は、ソースバスラインと接続され
る。電極130には、ソースバスラインを介してビデオ
信号が供給され、ゲートバスライン111gのゲート信
号に基づいて画素電極129に必要な電荷が書き込まれ
る。
29は、配線132により、保持容量を形成する一方の
電極として機能する半導体層109cのn型不純物添加
領域119と電気的に接続される。なお、これらの電極
は、駆動回路部のnチャネル型TFT201、pチャネ
ル型TFT202の配線128の形成工程で、同材料に
より同時に形成される。
て、透明導電膜を用いた例を示したが、反射性を有する
導電性材料を用いて画素電極を形成すれば、反射型の表
示装置を作製することができる。その場合、電極を作製
する工程で画素電極を同時に形成でき、その画素電極の
材料としては、AlまたはAgを主成分とする膜、また
はそれらの積層膜等の反射性が優れた材料を用いること
が望ましい。
トリクス基板の上面図を図5に示す。図5のA−A’線
は、図4のA−A’線に対応し、画素TFTの活性領域
109g、ゲート電極111g、および配線130を横
切っている。同様に、図5のB−B’線は、図4のB−
B’線に対応し、半導体層109c、画素電極129、
および配線131を横切っている。
び駆動回路が要求する仕様に応じて各回路を構成するT
FTの構造を最適化し、半導体装置の動作性能と信頼性
を向上させることが可能である。更にゲート電極を耐熱
性を有する導電性材料で形成することにより、触媒元素
のゲッタリング効率を高め工程簡略ができると共に、L
DD領域やソース領域およびドレイン領域の活性化を容
易に行える。また、配線を低抵抗材料で形成することに
より、配線抵抗を十分低減できる。したがって、画素部
(画面サイズ)が10インチクラス以上の表示装置に適
用することもできる。
クティブマトリクス基板から、アクティブマトリクス型
液晶表示装置(液晶表示パネルともいう)を作製する。
板を用意する。このアクティブマトリクス基板上でアク
リル樹脂膜等の有機樹脂膜をパターニングすることによ
り、後に設ける対向基板とアクティブマトリクス基板と
の間隔を保持するための柱状スペーサ181を所定の位
置に形成する。なお、この柱状スペーサに代えて、球状
のスペーサを基板全面に散布してもよい。この後、配向
膜180を形成し、配向膜180のラビング処理を行
う。
板182には、着色層183、184、および平坦化膜
185を形成する。赤色の着色層183と青色の着色層
184とを一部重ねて、第2遮光部を形成する。なお、
図6では図示しないが、赤色の着色層と緑色の着色層と
を一部重ねて第1遮光部を形成する。対向電極186を
画素部に形成した後、対向基板の全面に配向膜187を
形成し、ラビング処理を施す。
が形成されたアクティブマトリクス基板と、対向基板と
をシール材188で貼り合わせる。シール材188には
フィラーが混入されていて、このフィラーと柱状スペー
サによって均一な間隔を持って2枚の基板が貼り合わせ
られる。その後、両基板の間に液晶材料189を注入
し、封止剤(図示せず)によって完全に封止する。液晶
材料189には公知の液晶材料を用いれば良い。
リクス型液晶表示装置が完成する。必要があれば、アク
ティブマトリクス基板または対向基板を所定の形状に分
断する。更に、公知の技術を用いて偏光板等を適宜設け
た後、FPC(フレキシブルプリント配線板:Flexible
Printed Circuit)を貼りつける。
作製した液晶表示パネルの構成を説明する。図7におい
て、図6と対応する部分には同じ符号を用いる。
と、カラーフィルタなどが設けられた対向基板182と
がシール材188を介して貼り合わされた状態の液晶表
示パネルの上面を示している。図7(A)には、画素部
206、駆動回路205a、205b、FPCを貼り付
ける外部入力端子210、外部入力端子と各回路の入力
部までを接続する接続配線211などが図示されてい
る。
端子210のe−e'線断面を示している。外部入力端
子210には、ベースフィルム213と配線214とか
ら形成されたFPCが異方性導電性樹脂215によって
貼り合わさせられ、さらに補強板で機械的強度が高めら
れている。配線217は、画素電極140を形成するた
めに堆積した導電膜をパターニングすることによって形
成されたものである。導電性粒子216の外径は、配線
217のピッチよりも小さいので、接着剤215中に分
散する量を適当なものとすると隣接する配線と短絡する
ことなく対応するFPC側の配線と電気的な接続を形成
することができる。
器の表示部として用いることができる。本実施例の液晶
表示装置を実際に点灯評価したところ、従来の液晶表示
装置に比べて表示むらが明らかに少なく、TFTリーク
による画素欠陥も極めて少なく、コントラスト比の高い
高表示品位の液晶パネルが得られた。
の半導体装置を説明する。図8は、ソース側駆動回路9
0、画素部91、およびゲート側駆動回路92を備えた
半導体装置のアナログ駆動用回路構成を示している。本
明細書中において、「駆動回路」とは、ソース側処理回
路およびゲート側駆動回路を含めた回路を広く総称する
ものとする。
トレジスタ90a、バッファ90b、およびサンプリン
グ回路(トランスファゲート)90cを有している。ま
た、ゲート側駆動回路92は、シフトレジスタ92a、
レベルシフタ92b、およびバッファ92cを備えてい
る。必要に応じて、サンプリング回路とシフトレジスタ
との間にレベルシフタ回路を設けてもよい。
クス状に配列された複数の画素から構成されており、各
画素が前述した構成のTFT素子を含んでいる。なお、
図示してはいないが、画素部91を挟んでゲート側駆動
回路92の反対側に更にゲート側駆動回路を設けても良
い。
場合は、図9に示すように、サンプリング回路の代わり
にラッチ(A)93b、ラッチ(B)93cを設ければ
よい。ソース側駆動回路93は、シフトレジスタ93
a、ラッチ(A)93b、ラッチ(B)93c、D/A
コンバータ93d、バッファ93eを設けている。ま
た、ゲート側駆動回路95は、シフトレジスタ95a、
レベルシフタ95b、バッファ95cを設けている。ま
た、必要であればラッチ(B)93cとD/Aコンバー
タ93dとの間にレベルシフタ回路を設けてもよい。
について説明した製造方法に従って作製され得る。図8
および図9では、画素部および駆動回路の配置構成のみ
を示しているが、表示パネルの基板上にメモリやマイク
ロプロセッサを形成してもよい。メモリやマイクロプロ
セッサを構成するTFTも、駆動回路や画素部のTFT
を作製する工程を利用して作製することができる。
施例を説明する。
異なる方法で結晶化を行う。図10は、本実施例での作
製工程を示す断面図であり、(A)から(D)にしたが
って作製工程が順次進行する。
の窒化酸化ケイ素膜から形成された下地絶縁膜51と、
厚さ50nmの非晶質ケイ素膜52とをこの順番に堆積
する。この堆積工程は、下地絶縁膜と非晶質半導体膜を
大気に暴露しないで、同一の薄膜堆積装置内で連続的に
形成することが好ましい。
絶縁膜53を200nmの厚さに形成する。マスク絶縁
膜は、図10(A)に示すように、半導体膜に触媒元素
を添加するための開口部を有している。
0ppmの触媒元素(本実施例ではニッケル)を含む水
溶液(酢酸ニッケル水溶液)をスピンコート法で塗布し
て、触媒元素層54を形成する。この時、触媒元素層5
4は、マスク絶縁膜53の開口部において、選択的に非
晶質ケイ素膜52に接触して、触媒元素添加領域55が
形成される。ここで使用可能な触媒元素は、鉄(F
e)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、ルテニウ
ム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、
オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、白金(P
t)、銅(Cu)、金(Au)から選ばれた一種または
複数の元素である。
を添加しているが、蒸着法やスパッタ法などによって触
媒元素から形成された薄膜(例えばニッケル膜)を非晶
質ケイ素膜52上に形成してもよい。
0〜600℃)で6〜16時間(好ましくは8〜14時
間)の加熱処理を行う。本実施例では、570℃で14
時間の加熱処理を行う。その結果、図10(C)に示す
ように、触媒元素添加領域55に結晶核が発生し、この
結晶核を起点として概略基板と平行な方向(矢印で示し
た方向)に結晶化が進行し、結晶成長方向が巨視的に揃
った結晶質ケイ素膜57が形成される。このとき、マス
ク53上に存在するニッケル54は、マスク膜53に阻
まれ、下層のa−Si膜へは到達せず、領域55におい
て導入されたニッケルのみによりa−Si膜52の結晶
化が行われる。得られた結晶質シリコン膜に対しては、
図10(D)で示すようにレーザ光を照射して結晶性の
改善を行ってもよい。
結晶化工程に適応することができる。この結晶化方法に
よれば、電流駆動能力を更に工事要させた高性能TFT
を形成することができる。
ながら、半導体層内におけるゲッタリング領域の配置例
を説明する。本実施例の配置例は、前述した各実施例に
おけるnチャネル型TFTおよび/またはpチャネル型
TFTに適用することができる。なお、nチャネル型T
FTおよびpチャネル型TFTの両方を同一基板上に作
製する場合は、nチャネル型TFTの活性領域における
ゲッタリング領域の面積を、pチャネル型TFTの活性
領域におけるゲッタリング領域の面積と概略等しくし、
ゲッタリング領域からチャネル領域までの距離を概略等
しくすることが好ましい。そのようにすることで、nチ
ャネル型TFTとpチャネル型TFTとの間で、触媒元
素のゲッタリング効率を揃えることができるからであ
る。
おけるゲッタリング領域とpチャネル型TFTの活性領
域におけるゲッタリング領域との面積を概略等しくする
ということの意味は、それぞれのTFTにおいて、活性
領域(チャネル領域)の幅をW、ゲッタリング領域の面
積Sとしたとき、活性領域(チャネル領域)の幅Wおよ
びゲッタリング領域の面積Sの比S/Wがnチャネル型
TFTおよびpチャネル型TFTにおいて概略等しくす
ることである。
ッタリング領域の形状の例を説明する。
まれたゲッタリング領域1203a、1204aが、ゲ
ート電極1205a下部の活性領域に形成されるチャネ
ル形成領域から離れた位置(活性領域の外縁部)に、ゲ
ート電極1205aと平行方向を長辺とする長方形状
で、当該長方形のコーナー部が活性領域のコーナー部に
掛かる様に配置された例を示している。
3b、1204bがゲート電極1205b下部の活性領
域に形成されるチャネル形成領域から離れた位置(半活
性領域の外縁部)に、ゲート電極1205bと垂直方向
を長辺とする長方形状で、当該長方形のコーナー部が活
性領域のコーナー部に掛かる様に配置された例を示して
いる。
3c、1204cがゲート電極1205c下部の活性領
域に形成されるチャネル形成領域から離れた位置に(活
性領域の外縁部)、ゲート電極1205cと平行方向を
長辺とする長方形と垂直方向を長辺とする長方形を組み
合わせてできた複雑な形状で、当該形状のコーナー部が
活性領域のコーナー部に掛かる様に配置された例を示し
ている。このような配置の場合は、図11(A)または
図11(B)に示す配置例と比較して、ゲッタリング領
域の面積を大きくすることができ、触媒元素に対するゲ
ッタリング効率をより高められる。
ング領域は、ソース領域またはドレイン領域に形成され
るコンタクト部(各TFTを電気的に接続する配線が活
性領域と接続される部分を本明細書において、コンタク
ト部という)の間を流れる電流を妨げない位置に配置さ
れている。即ち、図11(A)のゲッタリング領域12
03a、1204aは、ソース領域1201aに形成さ
れているコンタクト部1206aとドレイン領域120
2aに形成されているコンタクト部1207aの間を流
れる電流を妨げない位置に配置されている。
b、1204bは、ソース領域1201bに接続してい
るコンタクト部1206bとドレイン領域1202bに
形成されているコンタクト部1207bの間を流れる電
流を妨げない位置に配置されている。
c、1204cは、ソース領域1201cに形成されて
いるコンタクト部1206cとドレイン領域1202c
に形成されているコンタクト部1207cの間を流れる
電流を妨げない位置に配置されている。
比べ、ゲッタリング領域1203d、1204dのゲッ
タリング効率を拡大するため、ゲッタリング領域120
3d、1204dの面積を更に拡大し、ゲッタリング領
域1203dがコンタクト部1206dの一部とオーバ
ラップした配置例を示している。ゲッタリング領域12
03d、1204dがコンタクト部1206d、120
7dの一部とオーバラップしても大きな問題は無いが、
オーバラップ部分の面積が大きくなると、コンタクト抵
抗の増加が無視できなくなるため好ましくない。このた
め、オーバラップ部分の面積は、最大でもコンタクト部
1206d、1207dの面積の半分以下になるように
することが好ましい。なお、コンタクト部1206d、
1207dとゲッタリング領域1203d、1204d
との間の設計距離は、各々の領域形成に対応するフォト
リソグラフィ工程で使用する露光装置のアライメント精
度を考慮して設定する必要がある。
FTのオン動作時にソース領域とドレイン領域との間の
電流を阻害しないかぎり、図11(A)から(D)に示
す位置に限定されず、任意に設定され得る。
る。
電極1205eが横切り、その下部に複数のチャネル形
成領域が形成される。また、複数のゲート電極の間に
は、ソース領域1201e(またはドレイン領域120
2e)、ゲッタリング領域1208e、コンタクト部1
209eが形成されている。なお、活性領域の外縁部に
は図11(A)〜(D)と同様にゲッタリング領域12
03e、1204eが形成され、その内側にソース領域
1201eまたはドレイン領域1202eおよびコンタ
クト部1206e、1207eが形成されている。図1
2(A)に示す配置例でも、ゲッタリング領域1203
eがコンタクト部1206eの一部とオーバラップして
も良い。ただし、オーバラップ部分の面積が最大でもコ
ンタクト部1206e、1207eの半分以下になる様
に留意する必要がある。
電極1205fが横切り、その下部に複数のチャネル形
成領域が形成された配置例を示している。図12(B)
のは一例では、3つのTFTが活性領域を共有して、ソ
ース・ドレイン領域が直列に連結されている。この配置
例は、各連結部にはコンタクト部が形成されておらず、
連結部から電気信号を取り出す必要が無い場合に用いら
れる。このような構成のTFTは、クロックトインバー
タやラッチ回路等の回路で実際に使用される。複数のゲ
ート電極の間には、ソース領域1201f(またはドレ
イン領域1202f)、ゲッタリング領域1208f、
が形成されている。
(A)〜(D)と同様にゲッタリング領域1203f、
1204fが形成され、その内側にソース領域1201
fまたはドレイン領域1202fおよびコンタクト部1
206f、1207fが形成されている。連結部の領域
においては、ゲッタリング領域1208fが、コンタク
ト部1206fからコンタクト部1207fへと流れる
電流を少なくとも妨げない位置に配置されている。
そのTFTに要求される電流量によって適宜設計され
る。図11(A)から(D)、および図12(A)は、
ソース・ドレイン領域よりもチャネル領域の幅が狭めら
れ、くさび形状を有する活性領域を示しており、図12
(B)は、ソース・ドレイン領域とチャネル領域の幅が
同一となる形状を有する活性領域を示している。活性領
域の形状は任意である。
ッタリング領域には触媒元素が移動してくるため、触媒
元素が、1×1019/cm3以上の濃度となる。
る半導体装置は、アクティブマトリクス型の表示装置に
好適に用いられる。即ち、本発明は、アクティブマトリ
クス駆動で動作する表示装置を表示部に備えた電子機器
の全てに対して適用することが可能である。本発明を適
用できる電子機器としては、ビデオカメラ、デジタルカ
メラ、プロジェクタ(リア型またはフロント型)、ヘッ
ドマウントディスプレイ(ゴーグル型ディスプレイ)、
パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(モバイルコン
ピュータ、携帯電話または電子書籍等)などが挙げられ
る。
ながら、本発明の半導体装置を備えた電子機器の一例を
説明する。
示すパーソナルコンピュータは、本体2001、画像入
力部2002、表示部2003、キーボード2004を
備えている。
メラであり、本体2101、表示部2102、音声入力
部2103、操作スイッチ2104、バッテリー210
5、受像部2106を備えている。
コンピュータ(モービルコンピュータ)であり、本体2
201、カメラ部2202、受像部2203、操作スイ
ッチ2204、および表示部2205を備えている。
型ディスプレイであり、本体2301、表示部230
2、アーム部2303を備えている。
であり、データまたはプログラムを記録した記録媒体
(以下、記録媒体と呼ぶ)を用いるプレーヤであり、本
体2401、表示部2402、スピーカ部2403、記
録媒体2404、操作スイッチ2405を備えている。
なお、このプレーヤは、記録媒体としてDVDやCDな
どを再生し、屋内外での音楽鑑賞、映画鑑賞、ゲーム、
およびインターネットを可能にする。
カメラであり、本体2501、表示部2502、接眼部
2503、操作スイッチ2504、受像部(図示しな
い)を備えている。
駆動部に適用することにより、触媒元素を用いた良好な
結晶性を有する結晶質ケイ素膜を形成することができ、
更に十分に触媒元素をゲッタリングできるため、nチャ
ネル型TFTとpチャネル型TFTとの特性を向上さ
せ、信頼性の高い、安定した回路特性の、良好なCMO
S駆動回路を実現することができる。また、オフ動作時
のリーク電流が問題となる画素におけるスイッチングT
FTや、アナログスイッチ部のサンプリング回路のTF
T等でも、触媒元素の偏析によると考えられるリーク電
流の発生を十分に抑制することができる。その結果、表
示ムラのない良好な表示が可能な上記したような電子機
器を実現することができる。
型プロジェクタであり、投射装置2601、スクリーン
2602を備えている。
ロジェクタであり、本体2701、投射装置2702、
ミラー2703、スクリーン2704を備えている。
4(B)に示す投射装置2601、2702の内部構造
の一例を示している。投射装置2601、2702は、
光源光学系2801、ミラー2802、2804〜28
06、ダイクロイックミラー2803、プリズム280
7、液晶表示装置2808、位相差板2809、投射光
学系2810で構成される。投射光学系2810は、投
射レンズを含む光学系で構成される。本実施例は三板式
の例を示したが、特に限定されず、例えば単板式であっ
てもよい。また、図14(C)中において矢印で示した
光路に実施者が適宜、光学レンズや、偏光機能を有する
フィルムや、位相差を調節するためのフィルム、IRフ
ィルム等の光学系を設けてもよい。
光学系2801の内部構造の一例を示している。本実施
例では、光源光学系2801は、リフレクター281
1、光源2812、レンズアレイ2813、2814、
偏光変換素子2815、集光レンズ2816で構成され
る。なお、図14(D)に示した光源光学系は一例であ
って特に限定されない。例えば、光源光学系に実施者が
適宜、光学レンズや、偏光機能を有するフィルムや、位
相差を調節するフィルム、IRフィルム等の光学系を設
けてもよい。
液晶表示装置を用いて構成されているが、反射型の液晶
表示装置やその他の表示装置を用いても良い。
より、触媒元素を用いた良好な結晶性を有する結晶質ケ
イ素膜を形成することができ、触媒元素を充分にゲッタ
リングできるため、画素におけるスイッチングTFT
や、アナログスイッチ部のサンプリング回路のTFT等
では、触媒元素の偏析によると考えられるリーク電流の
発生を抑制することができ、表示ムラのない良好な表示
が可能なプロジェクタを実現することができる。また、
表示ムラがないため、光源の制御もしやすくなり、低消
費電力化も実現できるようになる。
であり、本発明による半導体装置を用いて作製された表
示用パネル3001と、種々の操作キーを有する操作用
パネル3002とを供えている。表示用パネル3001
と操作用パネル3002とは、接続部3003によって
接続されている。接続部3003における、表示用パネ
ル3001の表示部3004が設けられている面と操作
用パネル3002の操作キー3006が設けられている
面との角度θは、接続部3003によって0°から18
0°程度の範囲内で任意に変えることができる。
作キー3006、電源スイッチ3007、および音声入
力部3008を有している。
(電子書籍)であり、本体3101、表示部3102お
よび3103、記憶媒体3104、操作スイッチ310
5、ならびにアンテナ3106を備えている。
レイ(表示装置)であり、本体3201、支持台320
2、表示部3203を備えている。
より、触媒元素を用いた良好な結晶性を有する結晶質ケ
イ素膜を形成することができ、更に十分に触媒元素をゲ
ッタリングできるため、nチャネル型TFTとpチャネ
ル型TFTとの特性を向上させ、信頼性の高い、安定し
た回路特性の良好なCMOS駆動回路を実現することが
できる。また、オフ動作時のリーク電流が問題となる画
素におけるスイッチングTFTや、アナログスイッチ部
のサンプリング回路のTFT等でも、触媒元素の偏析に
よると考えられるリーク電流の発生を十分に抑制するこ
とができる。その結果、表示ムラのない良好な表示が可
能になる。また表示ムラがない良好な表示であるため、
光源を必要以上に使用する必要がなく無駄な消費電力を
低減することができ、低消費電力化も可能な電子機器
(携帯電話、携帯書籍、ディスプレイ)を実現すること
ができる。
広く、あらゆる電子機器に適用することが可能である。
された良好な結晶性を有する結晶質半導体膜の素子領域
における触媒元素、特にチャネル形成領域やチャネル形
成領域とソース・ドレイン領域との接合部に残留する触
媒元素の濃度を十分に低減することが可能になる。
TFTとで触媒元素のゲッタリング効率を揃えることが
できるため、nチャネル型TFTおよびpチャネル型T
FTの各々について充分なゲッタリングを実行すること
ができ、良好な結晶質半導体膜を得ることができる。こ
のような半導体膜を用いたTFTを用いれば、リーク電
流の発生を抑制することができ、且つ、信頼性も向上す
ることができ、更に、特性ばらつきも少ない安定した特
性の高性能半導体素子が実現できる。
加工程の数を低減することができ、製造工程の簡略化が
図れる。その結果、良品率を大きく向上できると共に、
半導体装置の製造コストを低減することができる。
い密度で集積した半導体装置を簡便な製造プロセスで提
供することができる。
合、アクティブマトリクス基板に要求される画素スイッ
チングTFTのスイッチング特性の向上、周辺駆動回路
部を構成するTFTに要求される高性能化・高集積化を
同時に満足し、同一基板上にアクティブマトリクス部と
周辺駆動回路部を構成するドライバモノリシック型アク
ティブマトリクス基板において、モジュールのコンパク
ト化、高性能化、低コスト化が図れる。
工程断面図である。
程断面図である。
程断面図である。
り、(B)は、その断面図である。
工程断面図である。
平面図である。
す平面図である。
子機器の一例を示す図である。
子機器の一例を示す図である。
子機器の一例を示す図である。
膜) 13a 結晶質ケイ素膜 13b 結晶質ケイ素膜 14 ニッケル 15 レーザ光 16 島状の結晶質ケイ素膜 17 ゲート絶縁膜 18 ゲート電極 19 マスク 20 希ガス元素 21 ゲッタリング領域
Claims (37)
- 【請求項1】 チャネル形成領域、ソース領域、および
ドレイン領域を含む結晶質領域を備えた半導体層と、 前記チャネル形成領域の導電性を制御するゲート電極
と、 前記ゲート電極と前記半導体層との間に設けられたゲー
ト絶縁膜と、を有する薄膜トランジスタを備えた半導体
装置であって、 前記半導体層は、希ガス元素がドープされたゲッタリン
グ領域を含んでいる半導体装置。 - 【請求項2】 前記ゲッタリング領域における希ガス元
素の濃度は、前記チャネル形成領域、前記ソース領域、
および前記ドレイン領域における希ガス元素の濃度より
も高い請求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項3】 前記ゲッタリング領域は、前記半導体層
内において、前記結晶性領域の外側に形成されている請
求項1または2に記載の半導体装置。 - 【請求項4】 前記ゲッタリング領域は、前記チャネル
形成領域と隣接していない請求項1から3のいずれかに
記載の半導体装置。 - 【請求項5】 前記ゲッタリング領域は、各薄膜トラン
ジスタを電気的に接続する配線が前記半導体層と接触す
る部分より外側に位置している請求項1から請求項4の
いずれかに記載の半導体装置。 - 【請求項6】 前記ゲッタリング領域は、前記半導体層
の外縁部に形成されており、 各薄膜トランジスタを電気的に接続する配線が前記半導
体層と接触する部分は、前記ゲッタリング領域の一部を
含んだ領域および前記結晶性領域を含む領域である請求
項1から4のいずれかに記載の半導体装置。 - 【請求項7】 前記ゲッタリング領域は、前記半導体層
の外縁部に形成されており、 各薄膜トランジスタを電気的に接続する配線が前記半導
体層と接触する部分は、前記結晶性領域内である請求項
1から4のいずれかに記載の半導体装置。 - 【請求項8】 前記半導体層の1つに対して複数の薄膜
トランジスタが割り当てられており、前記複数の薄膜ト
ランジスタによって前記ソース領域またはドレイン領域
が共有され、 前記ゲッタリング領域は、前記複数の薄膜トランジスタ
によって共有された前記ソース領域またはドレイン領域
に隣接する位置に形成されている請求項1から4のいず
れかに記載の半導体装置。 - 【請求項9】 前記ゲッタリング領域は、前記半導体層
の外縁部および前記ソース領域または前記ドレイン領域
に挟まれた領域に形成されており、 各薄膜トランジスタを電気的に接続する配線が前記半導
体層と接触する部分は、は、前記ゲッタリング領域の一
部を含んだ領域および前記結晶性領域を含む領域である
請求項1から4のいずれかに記載の半導体装置。 - 【請求項10】 前記ゲッタリング領域は、前記半導体
層の外縁部および前記ソース領域または前記ドレイン領
域に挟まれた領域に形成されており、 各薄膜トランジスタを電気的に接続する配線が前記半導
体層と接触する部分は、前記結晶性領域内である請求項
1から4のいずれかに記載の半導体装置。 - 【請求項11】 チャネル形成領域、ソース領域、およ
びドレイン領域を含む結晶質領域を備えた半導体層と、 前記チャネル形成領域の導電性を制御するゲート電極
と、 前記ゲート電極と前記半導体層との間に設けられたゲー
ト絶縁膜と、を有するnチャネル型薄膜トランジスタ、
およびチャネル形成領域、ソース領域、およびドレイン
領域を含む結晶質領域を備えた半導体層と、 前記チャネル形成領域の導電性を制御するゲート電極
と、 前記ゲート電極と前記半導体層との間に設けられたゲー
ト絶縁膜と、を有するpチャネル型薄膜トランジスタを
備えた半導体装置であって、 前記各半導体層は、希ガス元素がドープされたゲッタリ
ング領域を含んでいる半導体装置。 - 【請求項12】 前記ゲッタリング領域における希ガス
元素の濃度は、前記チャネル形成領域、前記ソース領
域、および前記ドレイン領域における希ガス元素の濃度
よりも高い請求項11に記載の半導体装置。 - 【請求項13】 前記ゲッタリング領域は、前記各半導
体層内において、前記結晶性領域の外側に形成されてい
る請求項11または12に記載の半導体装置。 - 【請求項14】 前記nチャネル型TFTにおける前記
活性領域の幅Wに対する前記ゲッタリング領域の面積S
の比S/Wが、前記pチャネル型TFTにおける前記活
性領域の幅Wに対する前記ゲッタリング領域の面積Sの
比S/Wと概略等しい請求項11から13のいずれかに
記載の半導体装置。 - 【請求項15】 前記nチャネル型TFTにおける前記
ソース領域またはドレイン領域とチャネル部との接合部
から前記ゲッタリング領域までの距離Lが、前記pチャ
ネル型TFTにおける前記ソース領域またはドレイン領
域とチャネル部との接合部から前記ゲッタリング領域ま
での距離Lと概略等しい請求項11から13のいずれか
に記載の半導体装置。 - 【請求項16】 前記半導体層は、結晶質ケイ素から形
成されている請求項1から15のいずれかに記載の半導
体装置。 - 【請求項17】 前記ゲッタリング領域には、Ar、K
r、およびXeからなる群から選択された少なくとも1
種類の希ガス元素がドープされている請求項1から16
のいずれかに記載の半導体装置。 - 【請求項18】 前記ゲッタリング領域には、1×10
19〜3×1021atoms/cm3の濃度の希ガス元素
がドープされている請求項1から16のいずれかに記載
の半導体装置。 - 【請求項19】 前記チャネル形成領域の希ガス元素濃
度は、1×1019atoms/cm3以下である請求項
1から16のいずれかに記載の半導体装置。 - 【請求項20】 前記ゲッタリング領域には、非晶質ケ
イ素膜の結晶化を促進する触媒元素として、Ni、C
o、Sn、Pb、Pd、Fe、およびCuからなる群か
ら選択された少なくとも1種の元素が存在している請求
項1から16のいずれかに記載の半導体装置。 - 【請求項21】 前記ゲッタリング領域には、非晶質ケ
イ素膜の結晶化を促進する触媒元素が1×1019ato
ms/cm3以上の濃度で存在している請求項1から1
6のいずれかに記載の半導体装置。 - 【請求項22】 前記ゲート電極は、W、Ta、Ti、
およびMoからなる群から選択された少なくとも1種の
材料から形成されている請求項1から16のいずれかに
記載の半導体装置。 - 【請求項23】 結晶化を促進する触媒元素が少なくと
も一部に添加された非晶質半導体膜を用意する工程と、 前記非晶質半導体膜に対して第1の加熱処理を行うこと
により、前記非晶質半導体膜の少なくとも一部を結晶化
し、結晶質領域を含む半導体膜を得る工程と、 前記半導体膜をパターニングすることにより、それぞれ
が結晶質領域を備えた複数の島状半導体層を形成する工
程と、 前記島状半導体層の一部に選択的に希ガス元素を添加
し、ゲッタリング領域を形成する工程と、 第2の加熱処理を行うことにより、前記島状半導体層中
の前期触媒元素の少なくとも一部を前記ゲッタリング領
域に移動させる工程と、 を包含する半導体装置の製造方法。 - 【請求項24】 前記第2の加熱処理を行う前に、前記
島状半導体層の選択された部分にn型不純物および/ま
たはp型不純物をドープする工程を更に包含する請求項
23に記載の製造方法。 - 【請求項25】 前記島状半導体層上にゲート絶縁膜を
形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、 前記島状半導体層のうち前記ゲート電極に覆われていな
い領域に対してn型不純物および/またはp型不純物を
ドープする工程と、を包含する請求項23に記載の製造
方法。 - 【請求項26】 前記非晶質半導体膜を用意する工程
は、 開口部を有するマスクを前記非晶質半導体膜上に形成す
る工程と、 前記開口部を通して前記触媒元素を前記非晶質半導体膜
の選択された領域に添加する工程とを含んである請求項
23から25のいずれかに記載の製造方法。 - 【請求項27】 前記ゲッタリング領域は、薄膜トラン
ジスタのソース領域またはドレイン領域と隣接し、チャ
ネル領域とは隣接しないように位置に形成する請求項2
3から26のいずれかに記載の製造方法。 - 【請求項28】 前記ゲッタリング領域は、電子または
正孔が移動する領域以外の領域に形成する請求項23か
ら27のいずれかに記載の製造方法。 - 【請求項29】 前記ゲッタリング領域は、前記島状半
導体層と配線とを電気的に接続するためのコンタクト領
域の中心よりも前記島状半導体層の外縁に近い位置に形
成される請求項23から28のいずれかに記載の製造方
法。 - 【請求項30】 前記ゲッタリング領域は、前記コンタ
クト領域と部分的にオーバラップしている請求項29に
記載の製造方法。 - 【請求項31】 前記ゲッタリング領域における前記希
ガス元素の濃度を1×1019〜3×1021atoms/
cm3の範囲内に調節する請求項23から30のいずれ
かに記載の製造方法。 - 【請求項32】 前記希ガス元素は、Ar、Kr、およ
びXeからなる群から選択された少なくとも1種の元素
である請求項23から31のいずれかに記載の製造方
法。 - 【請求項33】 前記第1の加熱処理の後、前記半導体
膜にレーザ光を照射する工程を更に包含する請求項23
から32のいずれかに記載の製造方法。 - 【請求項34】 前記第2の加熱処理により、前記島状
半導体層にドープされた前記不純物の活性化を行う請求
項24または25に記載の製造方法。 - 【請求項35】 前記触媒元素は、Ni、Co、Sn、
Pb、Pd、Fe、およびCuからなる群から選択され
た少なくとも1種の元素である請求項23から34のい
ずれかに記載の製造方法。 - 【請求項36】 請求項1から22のいずれかに記載の
半導体装置を備えた電子機器。 - 【請求項37】 前記半導体装置を用いて表示動作が実
行される表示部を備えた請求項36に記載の電子機器。
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