JP2003303754A - 多段ロボットアームを有する搬送装置及び近接露光方式電子ビーム露光装置 - Google Patents
多段ロボットアームを有する搬送装置及び近接露光方式電子ビーム露光装置Info
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- JP2003303754A JP2003303754A JP2002105576A JP2002105576A JP2003303754A JP 2003303754 A JP2003303754 A JP 2003303754A JP 2002105576 A JP2002105576 A JP 2002105576A JP 2002105576 A JP2002105576 A JP 2002105576A JP 2003303754 A JP2003303754 A JP 2003303754A
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- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
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- Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 アームの動きを確認するのが難しい部分に配
置されてもティーチングが容易に行える多段ロボットア
ームを使用した搬送装置の実現。 【解決手段】 旋回可能なアーム22の先端に更に別のア
ーム23を旋回可能に接続する形で複数本のアーム22,23,
24を接続した多段ロボットアームと、多段ロボットアー
ムの各アームの旋回位置を制御する制御装置40とを備え
る搬送装置であって、先端アーム24は、先端アームの所
望の移動軌跡に対応する指示ライン25,29を有し、所定
位置において、指示ラインを検出する検出器31,32;33,3
4を備え、制御装置は、検出器が指示ラインを検出する
ように記多段ロボットアームを制御する。
置されてもティーチングが容易に行える多段ロボットア
ームを使用した搬送装置の実現。 【解決手段】 旋回可能なアーム22の先端に更に別のア
ーム23を旋回可能に接続する形で複数本のアーム22,23,
24を接続した多段ロボットアームと、多段ロボットアー
ムの各アームの旋回位置を制御する制御装置40とを備え
る搬送装置であって、先端アーム24は、先端アームの所
望の移動軌跡に対応する指示ライン25,29を有し、所定
位置において、指示ラインを検出する検出器31,32;33,3
4を備え、制御装置は、検出器が指示ラインを検出する
ように記多段ロボットアームを制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本のアームを
多段に接続した多段ロボットアームを有する搬送装置に
関し、特に露光するパターンと同一の開口パターンを有
するマスク(等倍マスク)をウエハに近接して配置した
状態で、マスクに電子ビームを照射してパターンを露光
する近接露光方式電子ビーム露光装置のマスク搬送に適
した搬送機構に関する。
多段に接続した多段ロボットアームを有する搬送装置に
関し、特に露光するパターンと同一の開口パターンを有
するマスク(等倍マスク)をウエハに近接して配置した
状態で、マスクに電子ビームを照射してパターンを露光
する近接露光方式電子ビーム露光装置のマスク搬送に適
した搬送機構に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の集積度は微細加工技術
により規定されており、微細加工技術には一層の高性能
が要求されている。特に、露光技術においては、ステッ
パなどに用いられるフォトリソグラフィの技術的な限界
が予想されており、一層の微細化を難しくしている。こ
の限界を打ち破る技術として電子ビーム露光技術が注目
されているが、一般に電子ビーム露光はスループットが
低いという問題がある。特許第2951947号は、露
光パターンと同一の開口パターンを有するステンシルマ
スクに、感光剤(レジスト)を塗布した試料(ウエハ)
を近接して配置し、大きなサイズの電子ビームでマスク
を走査することにより短時間で露光を終了する近接露光
方式の電子ビーム露光技術を開示している。
により規定されており、微細加工技術には一層の高性能
が要求されている。特に、露光技術においては、ステッ
パなどに用いられるフォトリソグラフィの技術的な限界
が予想されており、一層の微細化を難しくしている。こ
の限界を打ち破る技術として電子ビーム露光技術が注目
されているが、一般に電子ビーム露光はスループットが
低いという問題がある。特許第2951947号は、露
光パターンと同一の開口パターンを有するステンシルマ
スクに、感光剤(レジスト)を塗布した試料(ウエハ)
を近接して配置し、大きなサイズの電子ビームでマスク
を走査することにより短時間で露光を終了する近接露光
方式の電子ビーム露光技術を開示している。
【0003】図1は、特許第2951947号に開示さ
れた近接露光方式の電子ビーム露光装置の基本構成を示
す図である。図1に示すように、コラム2内には、電子
ビーム115を発生する電子ビーム源114と、整形ア
パーチャ116と、電子ビーム115を平行ビームにす
る照射レンズ118とで構成される電子銃ユニット11
2、対となる主偏向器122,124を含み、電子ビー
ムを光軸に平行走査する走査手段121、露光するパタ
ーンに対応する開口を有するマスク50、及び表面にレ
ジスト層101が形成された試料(半導体ウエハ)10
0が設けられている。マスク50は、厚い外縁部分内の
中央に開口パターンの形成された薄い膜を有しており、
試料100は表面がマスクに近接するように配置され
る。この状態で、マスクに垂直に電子ビームを照射する
と、マスクの開口を通過した電子ビームが試料100の
表面のレジスト層101に照射される。走査手段121
により電子ビーム115を偏向して(図のA,B,Cは
3箇所に偏向されたビームを示す。)、マスク50上の
薄い膜の全面を走査すると、マスク50のすべての開口
パターンが露光されることになる。なお、走査手段に
は、電子ビームをわずかに傾斜させるための副偏向器1
51,152が設けられており、マスク50と試料10
0の位置合わせと、マスクの歪みと試料の歪みによる露
光位置のずれを補正するのに使用される。
れた近接露光方式の電子ビーム露光装置の基本構成を示
す図である。図1に示すように、コラム2内には、電子
ビーム115を発生する電子ビーム源114と、整形ア
パーチャ116と、電子ビーム115を平行ビームにす
る照射レンズ118とで構成される電子銃ユニット11
2、対となる主偏向器122,124を含み、電子ビー
ムを光軸に平行走査する走査手段121、露光するパタ
ーンに対応する開口を有するマスク50、及び表面にレ
ジスト層101が形成された試料(半導体ウエハ)10
0が設けられている。マスク50は、厚い外縁部分内の
中央に開口パターンの形成された薄い膜を有しており、
試料100は表面がマスクに近接するように配置され
る。この状態で、マスクに垂直に電子ビームを照射する
と、マスクの開口を通過した電子ビームが試料100の
表面のレジスト層101に照射される。走査手段121
により電子ビーム115を偏向して(図のA,B,Cは
3箇所に偏向されたビームを示す。)、マスク50上の
薄い膜の全面を走査すると、マスク50のすべての開口
パターンが露光されることになる。なお、走査手段に
は、電子ビームをわずかに傾斜させるための副偏向器1
51,152が設けられており、マスク50と試料10
0の位置合わせと、マスクの歪みと試料の歪みによる露
光位置のずれを補正するのに使用される。
【0004】以上説明したように、近接露光方式の電子
ビーム露光装置は、マスクが露光パターンと同一の開口
パターンを有するので、露光するパターンを変える毎に
マスクを交換する必要がある。また、試料(ウエハ)を
マスクに50μm程度の間隔で近接して配置する必要が
あるので、マスクの下面には何もないようにしてウエハ
を近接できるようにする必要がある。
ビーム露光装置は、マスクが露光パターンと同一の開口
パターンを有するので、露光するパターンを変える毎に
マスクを交換する必要がある。また、試料(ウエハ)を
マスクに50μm程度の間隔で近接して配置する必要が
あるので、マスクの下面には何もないようにしてウエハ
を近接できるようにする必要がある。
【0005】また、近接露光方式の電子ビーム露光装置
では、マスクを交換する必要があり、しかもマスクは真
空チャンバ内に配置される。マスクの交換の度に真空を
解除していてはスループットが低下するので、マスクの
交換は真空中で行う必要がある。そのため、外部から又
は内部に保存されたマスクをコラムの直下に搬送してセ
ットし、マスクの使用が終了した時にはマスクを回収す
るマスク搬送機構を設ける必要がある。
では、マスクを交換する必要があり、しかもマスクは真
空チャンバ内に配置される。マスクの交換の度に真空を
解除していてはスループットが低下するので、マスクの
交換は真空中で行う必要がある。そのため、外部から又
は内部に保存されたマスクをコラムの直下に搬送してセ
ットし、マスクの使用が終了した時にはマスクを回収す
るマスク搬送機構を設ける必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】マスク搬送機構として
は各種の方式が考えられるが、マスクをステージで搬送
する構成は、マスク搬送機構をウエハを保持して移動す
るウエハステージに近接して設ける必要があるためにス
ペースの点から難しい。そこで、複数本のアームを多段
に接続した多段ロボットアームを使用してマスク搬送機
構を実現することが考えられる。しかしその場合でも、
マスク搬送機構は、ウエハを保持して移動するウエハス
テージに近接して設ける必要があり、スペースの点から
制約がある。そのため、狭いスペース内を周囲に接触す
ること無しにマスクを搬送する必要がある。更に、マス
ク搬送機構を設けるのは真空チャンバ内であり、露光装
置を組み立てた後は真空チャンバ内のマスク搬送機構の
アームの動きなどを確認することはできない。
は各種の方式が考えられるが、マスクをステージで搬送
する構成は、マスク搬送機構をウエハを保持して移動す
るウエハステージに近接して設ける必要があるためにス
ペースの点から難しい。そこで、複数本のアームを多段
に接続した多段ロボットアームを使用してマスク搬送機
構を実現することが考えられる。しかしその場合でも、
マスク搬送機構は、ウエハを保持して移動するウエハス
テージに近接して設ける必要があり、スペースの点から
制約がある。そのため、狭いスペース内を周囲に接触す
ること無しにマスクを搬送する必要がある。更に、マス
ク搬送機構を設けるのは真空チャンバ内であり、露光装
置を組み立てた後は真空チャンバ内のマスク搬送機構の
アームの動きなどを確認することはできない。
【0007】多段ロボットアームを使用したマスク搬送
機構は、制御装置で所望の動作をするようにしても、各
アームの動作時間のずれなどのために、実際の動作は所
望の動作からずれを生じる。そこで、多段ロボットアー
ムを使用する場合には、実際の動作を目視で確認しなが
ら制御装置の制御量を補正するのが一般的であり、この
動作をティーチングと呼んでいる。しかし、マスク搬送
機構が設けられる部分はスペースの余裕がなく、アーム
の動きを目視で確認するのが難しいという問題がある。
機構は、制御装置で所望の動作をするようにしても、各
アームの動作時間のずれなどのために、実際の動作は所
望の動作からずれを生じる。そこで、多段ロボットアー
ムを使用する場合には、実際の動作を目視で確認しなが
ら制御装置の制御量を補正するのが一般的であり、この
動作をティーチングと呼んでいる。しかし、マスク搬送
機構が設けられる部分はスペースの余裕がなく、アーム
の動きを目視で確認するのが難しいという問題がある。
【0008】更に、多段ロボットアームは使用に従って
動作が変化することがある。動作が変化した場合には、
ティーチングを行うことになるが、上記のように、マス
ク搬送機構を設けるのは真空チャンバ内であり、アーム
の動きなどを確認するには真空チャンバの真空状態を解
除して行う必要があり、スループットを著しく低下させ
るという問題がある。
動作が変化することがある。動作が変化した場合には、
ティーチングを行うことになるが、上記のように、マス
ク搬送機構を設けるのは真空チャンバ内であり、アーム
の動きなどを確認するには真空チャンバの真空状態を解
除して行う必要があり、スループットを著しく低下させ
るという問題がある。
【0009】近接露光方式の電子ビーム露光装置のマス
ク搬送機構を多段ロボットアームで実現する場合以上の
ような問題があるが、これらの問題はマスク搬送機構に
限らず、狭いスペースに多段ロボットアームを配置する
場合や、外部からアームの動きを確認できない場合に生
じる問題である。
ク搬送機構を多段ロボットアームで実現する場合以上の
ような問題があるが、これらの問題はマスク搬送機構に
限らず、狭いスペースに多段ロボットアームを配置する
場合や、外部からアームの動きを確認できない場合に生
じる問題である。
【0010】更に、近接露光方式の電子ビーム露光装置
で使用されるマスクは非常に高価であり、損傷しないよ
うに安全に保持することが重要である。従って、マスク
搬送機構により搬送されたマスクがマスク保持機構に保
持されたことを確認する必要があるが、上記のようにス
ペースが制限されており、容易に確認できないという問
題があった。
で使用されるマスクは非常に高価であり、損傷しないよ
うに安全に保持することが重要である。従って、マスク
搬送機構により搬送されたマスクがマスク保持機構に保
持されたことを確認する必要があるが、上記のようにス
ペースが制限されており、容易に確認できないという問
題があった。
【0011】本発明は、近接露光方式の電子ビーム露光
装置のマスク搬送機構のような、狭いスペースで外部か
らアームの動きを確認するのが難しい部分に配置される
多段ロボットアームを使用した搬送装置のティーチング
が容易に行えるようにすると共に、近接露光方式の電子
ビーム露光装置でマスクが確実に固定されていることを
確認できるようにすることを目的とする。
装置のマスク搬送機構のような、狭いスペースで外部か
らアームの動きを確認するのが難しい部分に配置される
多段ロボットアームを使用した搬送装置のティーチング
が容易に行えるようにすると共に、近接露光方式の電子
ビーム露光装置でマスクが確実に固定されていることを
確認できるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を実現するた
め、本発明の多段ロボットアームを有する搬送装置は、
先端アームに所望の移動軌跡に対応する指示ラインを設
けてそれを検出するように制御する。
め、本発明の多段ロボットアームを有する搬送装置は、
先端アームに所望の移動軌跡に対応する指示ラインを設
けてそれを検出するように制御する。
【0013】すなわち、本発明の多段ロボットアームを
有する搬送装置は、旋回可能なアームの先端に更に別の
アームを旋回可能に接続する形で複数本のアームを接続
した多段ロボットアームと、前記多段ロボットアームの
各アームの旋回位置を制御する制御装置とを備える搬送
装置であって、先端アームは、当該先端アームの所望の
移動軌跡に対応する指示ラインを有し、所定位置におい
て、前記指示ラインを検出する検出器を備え、前記制御
装置は、前記検出器が前記指示ラインを検出するように
前記多段ロボットアームを制御することを特徴とする。
有する搬送装置は、旋回可能なアームの先端に更に別の
アームを旋回可能に接続する形で複数本のアームを接続
した多段ロボットアームと、前記多段ロボットアームの
各アームの旋回位置を制御する制御装置とを備える搬送
装置であって、先端アームは、当該先端アームの所望の
移動軌跡に対応する指示ラインを有し、所定位置におい
て、前記指示ラインを検出する検出器を備え、前記制御
装置は、前記検出器が前記指示ラインを検出するように
前記多段ロボットアームを制御することを特徴とする。
【0014】本発明の多段ロボットアームを有する搬送
装置によれば、動きが問題になる先端アームに指示ライ
ンが設けられており、検出器が指示ラインを検出するよ
うに多段ロボットアームを制御すれば、先端アームの動
きを容易に設定できる。
装置によれば、動きが問題になる先端アームに指示ライ
ンが設けられており、検出器が指示ラインを検出するよ
うに多段ロボットアームを制御すれば、先端アームの動
きを容易に設定できる。
【0015】指示ラインは、例えば、先端アームに設け
られたスリットや周囲より反射率の高い又は反射率の低
い線状の表面であり、記検出器は、平行光ビームを出力
する光ビーム放射器と、光ビームを検出する光検出器と
で構成でき、スリットの場合には、光ビーム放射器を平
行光ビームがスリットを通過するように配置し、光検出
器をスリットを通過した光ビームを検出するように配置
し、線状の表面(マーク)である場合には、光ビーム放
射器を平行光ビームが線状の表面を照射するように配置
し、光検出器を線状の表面で反射された光ビームを検出
するように配置する。
られたスリットや周囲より反射率の高い又は反射率の低
い線状の表面であり、記検出器は、平行光ビームを出力
する光ビーム放射器と、光ビームを検出する光検出器と
で構成でき、スリットの場合には、光ビーム放射器を平
行光ビームがスリットを通過するように配置し、光検出
器をスリットを通過した光ビームを検出するように配置
し、線状の表面(マーク)である場合には、光ビーム放
射器を平行光ビームが線状の表面を照射するように配置
し、光検出器を線状の表面で反射された光ビームを検出
するように配置する。
【0016】指示ラインは、例えば直線であるが、これ
に限定されるものではない。
に限定されるものではない。
【0017】更に、検出器を複数設け、複数の検出器で
1つの指示ラインを検出するように構成すれば、先端ア
ームの回転も制御でき、更に制御できる範囲が広がる。
また、複数の指示ラインを設け、それに応じて検出器も
複数設けることも可能である。複数の指示ラインは、例
えば、幅を変えて検出器が検出できるずれの範囲を異な
らせるようにすれば、検出器が指示ラインを検出できる
ようにする調整が容易である。
1つの指示ラインを検出するように構成すれば、先端ア
ームの回転も制御でき、更に制御できる範囲が広がる。
また、複数の指示ラインを設け、それに応じて検出器も
複数設けることも可能である。複数の指示ラインは、例
えば、幅を変えて検出器が検出できるずれの範囲を異な
らせるようにすれば、検出器が指示ラインを検出できる
ようにする調整が容易である。
【0018】更に、指示ラインを先端アームに取り付け
られる板状物に形成し、板状物の取り付け位置を変える
ことにより位置が変更可能であるように構成すれば、望
ましい移動軌跡を変えることが容易に行える。
られる板状物に形成し、板状物の取り付け位置を変える
ことにより位置が変更可能であるように構成すれば、望
ましい移動軌跡を変えることが容易に行える。
【0019】搬送装置の組み立て時に、検出器と指示ラ
インの位置を検出器が指示ラインを検出するように調整
すれば、それ以後に先端アームの移動軌跡が経時変化し
た場合でも、容易に最初の状態に復帰させることが可能
である。
インの位置を検出器が指示ラインを検出するように調整
すれば、それ以後に先端アームの移動軌跡が経時変化し
た場合でも、容易に最初の状態に復帰させることが可能
である。
【0020】また、設計値に従って、検出器を先端アー
ムが所望の軌跡で移動する時に指示ラインを検出する位
置に正確に位置決めしてセットした上で、搬送装置の組
み立て時に、検出器が指示ラインを検出するように調整
すれば、目視で確認しなくても先端アームが所望の軌跡
で移動するように容易に調整可能である。
ムが所望の軌跡で移動する時に指示ラインを検出する位
置に正確に位置決めしてセットした上で、搬送装置の組
み立て時に、検出器が指示ラインを検出するように調整
すれば、目視で確認しなくても先端アームが所望の軌跡
で移動するように容易に調整可能である。
【0021】本発明の多段ロボットアームを有する搬送
装置を近接露光方式電子ビーム露光装置のマスク搬送機
構に使用すれば、調整やメンテナンスが容易になる。
装置を近接露光方式電子ビーム露光装置のマスク搬送機
構に使用すれば、調整やメンテナンスが容易になる。
【0022】更に、本発明の近接露光方式電子ビーム露
光装置では、マスクは、マスク面に平行な貫通穴を備
え、マスクを保持するマスク保持機構の部分に、マスク
保持機構に固定されたマスクの貫通穴を通過するように
平行光ビームを出力する光ビーム放射器と、貫通穴を通
過した光ビームを検出する光検出器とを設け、マスクが
マスク保持機構に保持されていることを確認可能にすれ
ば、マスクのセットが正常に行えたか確認できる。更
に、この確認を常時行えば、装置の使用中にマスクの保
持が正常に行われていることを確認できる。
光装置では、マスクは、マスク面に平行な貫通穴を備
え、マスクを保持するマスク保持機構の部分に、マスク
保持機構に固定されたマスクの貫通穴を通過するように
平行光ビームを出力する光ビーム放射器と、貫通穴を通
過した光ビームを検出する光検出器とを設け、マスクが
マスク保持機構に保持されていることを確認可能にすれ
ば、マスクのセットが正常に行えたか確認できる。更
に、この確認を常時行えば、装置の使用中にマスクの保
持が正常に行われていることを確認できる。
【0023】
【発明の実施の形態】図2は、本発明の多段ロボットア
ームをマスク搬送機構に適用した近接露光方式電子ビー
ム露光装置の実施例の全体構成を示す図である。図2に
おいて、矢印は、マスク及びウエハの搬送経路を示す。
参照番号1は真空チャンバである。真空チャンバの内部
は高真空状態に維持され、露光するウエハを保持したス
テージを移動する移動機構が設けられている。ステージ
に保持されたウエハは電子光学コラム2のマスクの直下
に移動され、大きな電子ビームでマスクを走査すると、
マスクの開口部分を通過した電子ビームがウエハに照射
され、マスクと同じパターンが露光される。1回の露光
は数分の1秒から数秒で終了するので、100個のダイ
が形成される1枚のウエハであれば数分で露光が終了す
る。
ームをマスク搬送機構に適用した近接露光方式電子ビー
ム露光装置の実施例の全体構成を示す図である。図2に
おいて、矢印は、マスク及びウエハの搬送経路を示す。
参照番号1は真空チャンバである。真空チャンバの内部
は高真空状態に維持され、露光するウエハを保持したス
テージを移動する移動機構が設けられている。ステージ
に保持されたウエハは電子光学コラム2のマスクの直下
に移動され、大きな電子ビームでマスクを走査すると、
マスクの開口部分を通過した電子ビームがウエハに照射
され、マスクと同じパターンが露光される。1回の露光
は数分の1秒から数秒で終了するので、100個のダイ
が形成される1枚のウエハであれば数分で露光が終了す
る。
【0024】マスクはマスクカセット3に収容されてお
り、ゲート4を開放した状態でマスク搬送機構部5のロ
ボットアームがマスクカセット3内の1個のマスクを取
り出し、マスクアライナ6でマスクの位置と方向を調整
するマスクアライメントを行った上で、ゲート4を閉じ
て内部を真空状態にした上でゲート7を開いて電子光学
コラム2の下部に搬送する。搬送されたマスクは静電吸
着などにより固定される。露光の終了したマスクは、静
電吸着が解除された後、マスク搬送機構部5のロボット
アームによりマスクカセット3に戻される。そして次の
露光に使用されるマスクが同様にセットされ、露光終了
後戻される。異なる品種のパターンを露光する場合に
は、マスクカセット3を交換する。
り、ゲート4を開放した状態でマスク搬送機構部5のロ
ボットアームがマスクカセット3内の1個のマスクを取
り出し、マスクアライナ6でマスクの位置と方向を調整
するマスクアライメントを行った上で、ゲート4を閉じ
て内部を真空状態にした上でゲート7を開いて電子光学
コラム2の下部に搬送する。搬送されたマスクは静電吸
着などにより固定される。露光の終了したマスクは、静
電吸着が解除された後、マスク搬送機構部5のロボット
アームによりマスクカセット3に戻される。そして次の
露光に使用されるマスクが同様にセットされ、露光終了
後戻される。異なる品種のパターンを露光する場合に
は、マスクカセット3を交換する。
【0025】マスクは剛性のある部材であるが、パター
ン部分は1μm以下の厚さの非常に薄い膜であり、マス
クを固定する時にマスクが歪むとこの薄い膜が破断する
ので、マスクを固定する時には3点を支持してマスクに
応力がかからないようにすることが重要である。これは
マスクカセット3にマスクを収容する場合も同様であ
り、マスクカセット3内のマスクは3点で支持される。
ン部分は1μm以下の厚さの非常に薄い膜であり、マス
クを固定する時にマスクが歪むとこの薄い膜が破断する
ので、マスクを固定する時には3点を支持してマスクに
応力がかからないようにすることが重要である。これは
マスクカセット3にマスクを収容する場合も同様であ
り、マスクカセット3内のマスクは3点で支持される。
【0026】マスクカセット3は、後述するウエハカセ
ットと同様に、内部が高いクラスのクリーン度に維持さ
れており、セットした後内部を降下させることによりマ
スク搬送機構部5のロボットアームでアクセスできる状
態になる。この時、真空チャンバ1とマスク搬送機構部
5の間に設けられたゲート7は閉じており、マスク搬送
機構部5の部分は大気圧状態である。マスクを取り出し
てマスクアライメントを行った後、ゲート4を閉じて内
部を真空状態にした後、ゲート7を開いてマスクを電子
光学コラム2に搬送する。電子光学コラム2からマスク
を回収してマスクカセット3に戻す場合は、マスクをマ
スク搬送機構部5に搬送した後ゲート7を閉じて内部を
大気圧状態にしてからゲート4を開いて戻す。
ットと同様に、内部が高いクラスのクリーン度に維持さ
れており、セットした後内部を降下させることによりマ
スク搬送機構部5のロボットアームでアクセスできる状
態になる。この時、真空チャンバ1とマスク搬送機構部
5の間に設けられたゲート7は閉じており、マスク搬送
機構部5の部分は大気圧状態である。マスクを取り出し
てマスクアライメントを行った後、ゲート4を閉じて内
部を真空状態にした後、ゲート7を開いてマスクを電子
光学コラム2に搬送する。電子光学コラム2からマスク
を回収してマスクカセット3に戻す場合は、マスクをマ
スク搬送機構部5に搬送した後ゲート7を閉じて内部を
大気圧状態にしてからゲート4を開いて戻す。
【0027】本実施例では、高スループットを得るため
に、2個のウエハカセット16A,16Bが設けられる
ようになっており、例えば、一方は露光前の未露光ウエ
ハを収容し、他方は露光済みウエハを収容するといった
形で運用されるが、これに限定されず、露光済みウエハ
を同じカセットに戻すことも可能である。プリロードチ
ャンバ11内のウエハアーム15は、ウエハカセット1
6A,16B内の未露光ウエハを取り出してコーター/
デベロッパ14に搬送する。コーター/デベロッパ14
でレジストを塗布された未露光ウエハは、エッジクラン
プアーム12により保持され、ウエハアライナ13で位
置及び回転位置を調整するウエハアライメントが行われ
る。以上の動作は、大気圧中状態のプリロードチャンバ
11内で行われる。
に、2個のウエハカセット16A,16Bが設けられる
ようになっており、例えば、一方は露光前の未露光ウエ
ハを収容し、他方は露光済みウエハを収容するといった
形で運用されるが、これに限定されず、露光済みウエハ
を同じカセットに戻すことも可能である。プリロードチ
ャンバ11内のウエハアーム15は、ウエハカセット1
6A,16B内の未露光ウエハを取り出してコーター/
デベロッパ14に搬送する。コーター/デベロッパ14
でレジストを塗布された未露光ウエハは、エッジクラン
プアーム12により保持され、ウエハアライナ13で位
置及び回転位置を調整するウエハアライメントが行われ
る。以上の動作は、大気圧中状態のプリロードチャンバ
11内で行われる。
【0028】本実施例では、スループットを向上するた
め、2個のロードチャンバ9A,9Bが設けられてお
り、一方のロードチャンバから真空チャンバ1内に搬送
されたウエハに露光している間に、他方のロードチャン
バは露光済みのウエハをプリロードチャンバ11からウ
エハカセット16A,16Bに戻すと共に、未露光のウ
エハを受け取り、内部を真空状態にして、露光中のウエ
ハの露光が終了して一方のロードチャンバに搬送される
とすぐにウエハを真空チャンバ1内のステージに搬送す
る。露光が終了すると、逆の経路で露光済みのウエハが
上はカセット16A,16B内に戻される。
め、2個のロードチャンバ9A,9Bが設けられてお
り、一方のロードチャンバから真空チャンバ1内に搬送
されたウエハに露光している間に、他方のロードチャン
バは露光済みのウエハをプリロードチャンバ11からウ
エハカセット16A,16Bに戻すと共に、未露光のウ
エハを受け取り、内部を真空状態にして、露光中のウエ
ハの露光が終了して一方のロードチャンバに搬送される
とすぐにウエハを真空チャンバ1内のステージに搬送す
る。露光が終了すると、逆の経路で露光済みのウエハが
上はカセット16A,16B内に戻される。
【0029】以上が実施例におけるマスク及びウエハの
搬送経路であるが、本発明の直接関係するのはマスク搬
送に関係する部分であり、それ以外の部分についてのこ
れ以上の詳しい説明は省略する。
搬送経路であるが、本発明の直接関係するのはマスク搬
送に関係する部分であり、それ以外の部分についてのこ
れ以上の詳しい説明は省略する。
【0030】マスク搬送機構部5には、図3に示すよう
な多段ロボットアームが設けられている。図示のよう
に、この多段ロボットアームは、ロボット本体21と、
ロボット本体21の回転軸に回転可能に取り付けられた
第1のアーム22と、第1のアーム22の先端の回転軸
に回転可能に取り付けられた第2のアーム23と、第2
のアーム23の先端の回転軸に回転可能に取り付けられ
た第3のアーム24とを有する。ここでは第3のアーム
24を先端アームと呼ぶ。第3のアーム24の先端に
は、マスク50を固定する静電チャックが設けられてい
る。制御装置40は、各アームが取り付けられる回転軸
の回転位置を制御する。ここでは、先端アーム24が同
じ方向を維持したまま、すなわち先端アーム24は直線
移動するように制御される。
な多段ロボットアームが設けられている。図示のよう
に、この多段ロボットアームは、ロボット本体21と、
ロボット本体21の回転軸に回転可能に取り付けられた
第1のアーム22と、第1のアーム22の先端の回転軸
に回転可能に取り付けられた第2のアーム23と、第2
のアーム23の先端の回転軸に回転可能に取り付けられ
た第3のアーム24とを有する。ここでは第3のアーム
24を先端アームと呼ぶ。第3のアーム24の先端に
は、マスク50を固定する静電チャックが設けられてい
る。制御装置40は、各アームが取り付けられる回転軸
の回転位置を制御する。ここでは、先端アーム24が同
じ方向を維持したまま、すなわち先端アーム24は直線
移動するように制御される。
【0031】図示のように、先端アーム24には長穴で
あるスリット25が設けられており、光ビーム放射器3
1から出力された平行光ビームがスリット25を通過し
て光検出器32に入射して検出されるようになってい
る。スリットは直線であり、先端アーム24を移動させ
た時に、光検出器32が常に光ビームを検出すれば先端
アーム24は直線移動していることになる。逆に、光検
出器32が常に光ビームを検出するように先端アーム2
4の移動を制御すれば、先端アーム24は直線移動する
ことになる。
あるスリット25が設けられており、光ビーム放射器3
1から出力された平行光ビームがスリット25を通過し
て光検出器32に入射して検出されるようになってい
る。スリットは直線であり、先端アーム24を移動させ
た時に、光検出器32が常に光ビームを検出すれば先端
アーム24は直線移動していることになる。逆に、光検
出器32が常に光ビームを検出するように先端アーム2
4の移動を制御すれば、先端アーム24は直線移動する
ことになる。
【0032】図4は、真空チャンバ1とマスク搬送機構
部5の部分の構成を示す側面図である。図示のように、
真空チャンバ1には、コラム2が取り付けられ、ウエハ
100を保持するステージ49を精密に移動するステー
ジ移動機構48が設けられている。コラム2の下部に
は、マスク50を固定する静電チャック60が設けられ
ており、更にその付近に光ビーム放射器61と光検出器
62が設けられている。
部5の部分の構成を示す側面図である。図示のように、
真空チャンバ1には、コラム2が取り付けられ、ウエハ
100を保持するステージ49を精密に移動するステー
ジ移動機構48が設けられている。コラム2の下部に
は、マスク50を固定する静電チャック60が設けられ
ており、更にその付近に光ビーム放射器61と光検出器
62が設けられている。
【0033】マスク搬送機構部5には、図3に示したよ
うな多段ロボットアームが設けられている。図4は、ゲ
ート7が開いて、先端アーム24の先端がコラム2の下
まで移動した状態を示す。真空チャンバ1には、この状
態で、出力する光ビームが先端アーム24に設けたスリ
ットを通過するように光ビーム放射器31が設けられて
おり、スリットを通過した光ビームを受けるように光検
出器32が設けられている。多段ロボットアームは、先
端アーム24を図の左側に移動すると、先端アーム24
はマスク搬送機構部5内の納まり、ゲート7を閉じるこ
とが可能である。
うな多段ロボットアームが設けられている。図4は、ゲ
ート7が開いて、先端アーム24の先端がコラム2の下
まで移動した状態を示す。真空チャンバ1には、この状
態で、出力する光ビームが先端アーム24に設けたスリ
ットを通過するように光ビーム放射器31が設けられて
おり、スリットを通過した光ビームを受けるように光検
出器32が設けられている。多段ロボットアームは、先
端アーム24を図の左側に移動すると、先端アーム24
はマスク搬送機構部5内の納まり、ゲート7を閉じるこ
とが可能である。
【0034】図5は、先端アーム24の部分を更に詳し
く示す図である。図5の(A)に示すように、先端アー
ム24の先端には円環状の静電チャックが設けられてお
り、搬送するマスク50を固定できるようになってい
る。静電チャックの内側は穴又は凹部になっており、マ
スクを固定した場合も、マスク50のステンシルマスク
が接触しないようになっている。先端アーム24のスリ
ット25は板材26に形成された細長い長穴であり、先
端アーム24の板材26が取り付けられる部分には幅の
広い長穴27が設けられている。幅の広い長穴27は、
板材26を取り付けると覆われるようになっている。
く示す図である。図5の(A)に示すように、先端アー
ム24の先端には円環状の静電チャックが設けられてお
り、搬送するマスク50を固定できるようになってい
る。静電チャックの内側は穴又は凹部になっており、マ
スクを固定した場合も、マスク50のステンシルマスク
が接触しないようになっている。先端アーム24のスリ
ット25は板材26に形成された細長い長穴であり、先
端アーム24の板材26が取り付けられる部分には幅の
広い長穴27が設けられている。幅の広い長穴27は、
板材26を取り付けると覆われるようになっている。
【0035】図5の(B)に示すように、ゲート7が開
かれ、ゲートの開口7Aから先端アーム24が真空チャ
ンバ内に伸びた状態では、光ビーム放射器31からの光
平行ビームがスリット25と幅の広い長穴27を通過し
て光検出器32に入射する。板材26の取り付け位置を
移動すると、スリット25の位置を変化することが可能
である。
かれ、ゲートの開口7Aから先端アーム24が真空チャ
ンバ内に伸びた状態では、光ビーム放射器31からの光
平行ビームがスリット25と幅の広い長穴27を通過し
て光検出器32に入射する。板材26の取り付け位置を
移動すると、スリット25の位置を変化することが可能
である。
【0036】図5の(C)に示すように、光ビーム放射
器31は、半導体レーザなどの光源311から出力され
る光ビームをコリメータレンズ312で平行ビームと
し、アパーチャ313を通過させて所望のサイズの光ビ
ームとする。
器31は、半導体レーザなどの光源311から出力され
る光ビームをコリメータレンズ312で平行ビームと
し、アパーチャ313を通過させて所望のサイズの光ビ
ームとする。
【0037】図6は、第1実施例のマスク50の構造と
静電チャックへの取り付け状態を示す図である。図6の
(A)及び(B)に示すように、1μm以下の厚さの非
常に薄い膜に開口パターンを形成したステンシルマスク
51が、開口パターンの部分に穴が設けられているマス
ク基板52に取り付けられている。マスク基板52に
は、マスク基板52の中心付近を通る貫通穴53が設け
られている。また、位置設定のためのノッチ54が設け
られている。
静電チャックへの取り付け状態を示す図である。図6の
(A)及び(B)に示すように、1μm以下の厚さの非
常に薄い膜に開口パターンを形成したステンシルマスク
51が、開口パターンの部分に穴が設けられているマス
ク基板52に取り付けられている。マスク基板52に
は、マスク基板52の中心付近を通る貫通穴53が設け
られている。また、位置設定のためのノッチ54が設け
られている。
【0038】図6の(C)に示すように、マスク50は
コラム2の下部に設けられた複数の静電チャック60A
と60B(図では2個であるが、これに限らない。)に
より固定される。静電チャック60Aと60Bの両側に
は、光ビーム放射器61と光検出器62が設けられてい
る。光ビーム放射器61から出射された光ビームは、正
常に固定されたマスク50の貫通穴53を通過し、光検
出器62で検出される。従って、光検出器62で光ビー
ムを検出することにより、マスク50が正常に固定され
ているか検出できる。
コラム2の下部に設けられた複数の静電チャック60A
と60B(図では2個であるが、これに限らない。)に
より固定される。静電チャック60Aと60Bの両側に
は、光ビーム放射器61と光検出器62が設けられてい
る。光ビーム放射器61から出射された光ビームは、正
常に固定されたマスク50の貫通穴53を通過し、光検
出器62で検出される。従って、光検出器62で光ビー
ムを検出することにより、マスク50が正常に固定され
ているか検出できる。
【0039】マスク50をセットする場合には、図4に
示すように、マスク50を先端アーム24の先端の静電
チャック25で固定した状態でコラム2の直下、すなわ
ちマスク50を静電チャック60Aと60Bの下に移動
する。その状態で、ロボット本体21の回転軸を上昇し
て先端アーム24を上昇させ、マスク50を静電チャッ
ク60Aと60Bに接触させる。そして光検出器62が
光ビームを検出することを確認した上で、先端アーム2
4の静電チャック25を解除すると共に静電チャック6
0Aと60Bを動作させてマスク50を固定する。光検
出器62が光ビームを検出しない時には、アライメント
などが正常でないので、マスク50を先端アーム24に
載せたままマスク搬送機構部5に戻してアライメントを
やり直した上で、再度上記の動作を行う。
示すように、マスク50を先端アーム24の先端の静電
チャック25で固定した状態でコラム2の直下、すなわ
ちマスク50を静電チャック60Aと60Bの下に移動
する。その状態で、ロボット本体21の回転軸を上昇し
て先端アーム24を上昇させ、マスク50を静電チャッ
ク60Aと60Bに接触させる。そして光検出器62が
光ビームを検出することを確認した上で、先端アーム2
4の静電チャック25を解除すると共に静電チャック6
0Aと60Bを動作させてマスク50を固定する。光検
出器62が光ビームを検出しない時には、アライメント
などが正常でないので、マスク50を先端アーム24に
載せたままマスク搬送機構部5に戻してアライメントを
やり直した上で、再度上記の動作を行う。
【0040】マスク50のセットが終了すると、ロボッ
ト本体21の回転軸を降下して先端アーム24の静電チ
ャック25をマスク50から離し、先端アーム24をマ
スク搬送機構部5内に戻してゲート7を閉じる。この状
態でステージ49に保持したウエハ100をコラムの下
に移動し、露光部分をマスク50に近接させて位置調整
を行い、更に露光を行う。光検出器62は、露光中も光
ビームを検出し、検出できない時にはマスクの固定に異
常が発生したのであるから、アラームを発生して動作を
停止する。
ト本体21の回転軸を降下して先端アーム24の静電チ
ャック25をマスク50から離し、先端アーム24をマ
スク搬送機構部5内に戻してゲート7を閉じる。この状
態でステージ49に保持したウエハ100をコラムの下
に移動し、露光部分をマスク50に近接させて位置調整
を行い、更に露光を行う。光検出器62は、露光中も光
ビームを検出し、検出できない時にはマスクの固定に異
常が発生したのであるから、アラームを発生して動作を
停止する。
【0041】マスク50の使用が終了してマスクを回収
する場合には、ゲート7を開けて先端アーム24をコラ
ム2の下に移動して上昇させ、先端アーム24の静電チ
ャック25をマスク50に接触させる。そして、静電チ
ャック60Aと60Bを解除すると共に先端アーム24
の静電チャック25を動作させ、マスクを先端アーム2
4に固定する。この状態でロボット本体21の回転軸を
降下して先端アーム24を降下させ、マスク50を静電
チャック60Aと60Bから離し、マスク50を先端ア
ーム24に載せたままマスク搬送機構部5に戻す。
する場合には、ゲート7を開けて先端アーム24をコラ
ム2の下に移動して上昇させ、先端アーム24の静電チ
ャック25をマスク50に接触させる。そして、静電チ
ャック60Aと60Bを解除すると共に先端アーム24
の静電チャック25を動作させ、マスクを先端アーム2
4に固定する。この状態でロボット本体21の回転軸を
降下して先端アーム24を降下させ、マスク50を静電
チャック60Aと60Bから離し、マスク50を先端ア
ーム24に載せたままマスク搬送機構部5に戻す。
【0042】次に、スリット25及び光ビーム放射器3
1と光検出器32のセティングについて説明する。ここ
では2つの状況が考えられる。1つは露光装置の組み立
てやメンテナンス時に、マスク搬送装置の各アームの動
きなどが目視などの方法で確認できる場合であり、もう
1つは露光装置の組み立てに、スペースの関係でマスク
搬送装置の各アームの動きなどが確認できない場合であ
る。
1と光検出器32のセティングについて説明する。ここ
では2つの状況が考えられる。1つは露光装置の組み立
てやメンテナンス時に、マスク搬送装置の各アームの動
きなどが目視などの方法で確認できる場合であり、もう
1つは露光装置の組み立てに、スペースの関係でマスク
搬送装置の各アームの動きなどが確認できない場合であ
る。
【0043】マスク搬送装置の各アームの動きなどが目
視などの方法で確認できる場合には、多段ロボットアー
ムの各アームが所望の動作を行うように制御装置40の
制御プログラムを作成し、外部で動作を確認した上で露
光装置のマスク搬送機構部5内に取り付ける。この時、
スリット25は所定の位置に取り付けられている。そし
て実際の多段ロボットアームの動作を確認して、所望の
動作位置とのずれを解消するようにプログラムを変更す
る。この状態で、光ビーム放射器31と光検出器32の
位置を調整して、光検出器32が光ビームを検出するよ
うに設定する。以上でセティングが終了する。多段ロボ
ットアームはパルスモータのスリップなどのために使用
している間に動作軌跡にずれが生じ、光検出器62が光
ビームを検出しない状態になる。この場合、突然スリッ
トの全長に渡って光ビームを検出しない状態にはなら
ず、例えば、スリットの一部で光ビームを検出しない状
態になるので、ある程度どのようなずれが生じているか
解析できる。そこで、その位置に応じてプログラムを調
整して全長に渡って光ビームが検出されるようにする。
これにより、装置を分解することなく常に多段ロボット
アームの各アームが所望の動作を行うように維持するこ
とが可能である。
視などの方法で確認できる場合には、多段ロボットアー
ムの各アームが所望の動作を行うように制御装置40の
制御プログラムを作成し、外部で動作を確認した上で露
光装置のマスク搬送機構部5内に取り付ける。この時、
スリット25は所定の位置に取り付けられている。そし
て実際の多段ロボットアームの動作を確認して、所望の
動作位置とのずれを解消するようにプログラムを変更す
る。この状態で、光ビーム放射器31と光検出器32の
位置を調整して、光検出器32が光ビームを検出するよ
うに設定する。以上でセティングが終了する。多段ロボ
ットアームはパルスモータのスリップなどのために使用
している間に動作軌跡にずれが生じ、光検出器62が光
ビームを検出しない状態になる。この場合、突然スリッ
トの全長に渡って光ビームを検出しない状態にはなら
ず、例えば、スリットの一部で光ビームを検出しない状
態になるので、ある程度どのようなずれが生じているか
解析できる。そこで、その位置に応じてプログラムを調
整して全長に渡って光ビームが検出されるようにする。
これにより、装置を分解することなく常に多段ロボット
アームの各アームが所望の動作を行うように維持するこ
とが可能である。
【0044】装置の組み立て時にもマスク搬送装置の各
アームの動きなどがスペースの関係で確認できない場合
には、上記と同様に、多段ロボットアームの各アームが
所望の動作を行うように制御装置40の制御プログラム
を作成し、外部で動作を確認した上で露光装置のマスク
搬送機構部5内に取り付ける。この時、スリット25は
所定の位置に取り付けられている。そして、光ビーム放
射器31と光検出器32を設計値に従って高精度で取り
付ける。この状態で光検出器32が光ビームを検出すれ
ば調整は必要ないが、光ビームを検出しない時には、先
端アームの位置を少しずつ平行移動するなどの方法でス
リットの一部でも光ビームを検出するようにしたあと、
光ビームの位置を検出するスリットの位置に応じてプロ
グラムを調整して全長に渡って光ビームが検出されるよ
うにする。調整した後の経時変化によるずれの補正は上
記と同じである。
アームの動きなどがスペースの関係で確認できない場合
には、上記と同様に、多段ロボットアームの各アームが
所望の動作を行うように制御装置40の制御プログラム
を作成し、外部で動作を確認した上で露光装置のマスク
搬送機構部5内に取り付ける。この時、スリット25は
所定の位置に取り付けられている。そして、光ビーム放
射器31と光検出器32を設計値に従って高精度で取り
付ける。この状態で光検出器32が光ビームを検出すれ
ば調整は必要ないが、光ビームを検出しない時には、先
端アームの位置を少しずつ平行移動するなどの方法でス
リットの一部でも光ビームを検出するようにしたあと、
光ビームの位置を検出するスリットの位置に応じてプロ
グラムを調整して全長に渡って光ビームが検出されるよ
うにする。調整した後の経時変化によるずれの補正は上
記と同じである。
【0045】また、一旦設定した先端アームの移動軌跡
を平行移動したいという場合があるが、そのような場合
にはスリット25が形成された板材26の位置を平行移
動した上で、光ビームが検出されるようにプログラムを
変更する。
を平行移動したいという場合があるが、そのような場合
にはスリット25が形成された板材26の位置を平行移
動した上で、光ビームが検出されるようにプログラムを
変更する。
【0046】スリット25、光ビーム放射器31及び光
検出器32などについて各種の変形例が可能であり、以
下いくつかの例を説明する。図5の(B)に示すよう
に、上記の実施例では、光ビーム放射器31から出力さ
れる光ビームは先端アーム24に対して斜めに入射す
る。そのため光ビームが長穴27の壁で遮断されて検出
できない部分が生じ、光ビームの検出できる移動範囲が
狭くなるという問題がある。そこで、図7の(A)に示
すように、光ビーム放射器31から出力される光ビーム
が先端アーム24に対して垂直に入射するよう設定す
る。
検出器32などについて各種の変形例が可能であり、以
下いくつかの例を説明する。図5の(B)に示すよう
に、上記の実施例では、光ビーム放射器31から出力さ
れる光ビームは先端アーム24に対して斜めに入射す
る。そのため光ビームが長穴27の壁で遮断されて検出
できない部分が生じ、光ビームの検出できる移動範囲が
狭くなるという問題がある。そこで、図7の(A)に示
すように、光ビーム放射器31から出力される光ビーム
が先端アーム24に対して垂直に入射するよう設定す
る。
【0047】図7の(A)のように光ビームが先端アー
ム24に対して垂直に入射する場合及び図5の(B)の
ように光ビームが先端アーム24に対して斜めに入射す
るが板材26の厚さが十分に薄い場合には、図7の
(B)に示すように、先端アーム24が回転した時でも
光ビーム33が検出される場合があり得る。このような
回転が生じたことを検出可能にするには、図7の(C)
に示すように、2組の光ビーム放射器31A,31Bと
光検出器32A,32Bを離れた位置に配置し、光ビー
ム33A,33Bがスリット25の異なる部分を照射す
るようにし、2つの光ビームが検出された場合には回転
は生じていないと判定する。この場合、2つの光ビーム
が同時に検出できる範囲はスリット25の長さから2つ
の光ビーム33Aと33Bの間隔を差し引いた長さであ
るが、いずれかの光ビームを検出できる範囲はスリット
25の長さに2つの光ビーム33Aと33Bの間隔を加
えた長さになる。
ム24に対して垂直に入射する場合及び図5の(B)の
ように光ビームが先端アーム24に対して斜めに入射す
るが板材26の厚さが十分に薄い場合には、図7の
(B)に示すように、先端アーム24が回転した時でも
光ビーム33が検出される場合があり得る。このような
回転が生じたことを検出可能にするには、図7の(C)
に示すように、2組の光ビーム放射器31A,31Bと
光検出器32A,32Bを離れた位置に配置し、光ビー
ム33A,33Bがスリット25の異なる部分を照射す
るようにし、2つの光ビームが検出された場合には回転
は生じていないと判定する。この場合、2つの光ビーム
が同時に検出できる範囲はスリット25の長さから2つ
の光ビーム33Aと33Bの間隔を差し引いた長さであ
るが、いずれかの光ビームを検出できる範囲はスリット
25の長さに2つの光ビーム33Aと33Bの間隔を加
えた長さになる。
【0048】スリットを複数設けて、各スリットに光ビ
ームを照射してスリットを通過した光ビームを検出する
ことも可能である。図8はそのような例であり、図8の
(A)に示すように、幅の異なる2本のスリット25
C,25Dが設けられている。スリット25C,25D
にはそれぞれ光ビーム放射器31C,31Dから光ビー
ムが照射され、各スリットを通過した光ビームが光検出
器32C,32Dにより検出される。
ームを照射してスリットを通過した光ビームを検出する
ことも可能である。図8はそのような例であり、図8の
(A)に示すように、幅の異なる2本のスリット25
C,25Dが設けられている。スリット25C,25D
にはそれぞれ光ビーム放射器31C,31Dから光ビー
ムが照射され、各スリットを通過した光ビームが光検出
器32C,32Dにより検出される。
【0049】スリット25Cの幅はスリット25Dの幅
より広いので、先端アーム24の位置がずれても検出さ
れる範囲が広い。そのため、制御装置40のプログラム
を変更して光ビームが検出される位置を探すのは容易で
あるが、先端アーム24の位置がある程度ずれて光ビー
ムが検出されるため先端アーム24の移動位置の微小な
ずれは検出できないと言う問題がある。そこで、制御装
置40のプログラムを粗いピッチで変更して光検出器3
2Cが光ビームを検出する範囲を探した上で、制御装置
40のプログラムを細かいピッチで変更して光検出器3
2Dが光ビームを検出する範囲を探するようにすれば、
調整動作が容易になる。
より広いので、先端アーム24の位置がずれても検出さ
れる範囲が広い。そのため、制御装置40のプログラム
を変更して光ビームが検出される位置を探すのは容易で
あるが、先端アーム24の位置がある程度ずれて光ビー
ムが検出されるため先端アーム24の移動位置の微小な
ずれは検出できないと言う問題がある。そこで、制御装
置40のプログラムを粗いピッチで変更して光検出器3
2Cが光ビームを検出する範囲を探した上で、制御装置
40のプログラムを細かいピッチで変更して光検出器3
2Dが光ビームを検出する範囲を探するようにすれば、
調整動作が容易になる。
【0050】これまでに説明した例では、スリットを通
過した光ビームを検出したが、スリットの替わりに先端
アーム24の表面に線状の反射面を設けることも可能で
ある。この場合、線状の反射面は先端アーム24の表面
の他の部分と反射状態が異なっていればよい。この場
合、図9の(A)と(B)に示すように、光ビーム放射
器33から出力された光ビームを線状の反射面29に照
射し、そこで反射された光ビームを光検出器34で検出
する。
過した光ビームを検出したが、スリットの替わりに先端
アーム24の表面に線状の反射面を設けることも可能で
ある。この場合、線状の反射面は先端アーム24の表面
の他の部分と反射状態が異なっていればよい。この場
合、図9の(A)と(B)に示すように、光ビーム放射
器33から出力された光ビームを線状の反射面29に照
射し、そこで反射された光ビームを光検出器34で検出
する。
【0051】また、これまでの例ではスリットは直線で
あるとしたが、かならずしもこれに限定されず、先端ア
ームの移動軌跡に応じて、直線を組み合わせた折れ線
や、曲線を使用してもよい。
あるとしたが、かならずしもこれに限定されず、先端ア
ームの移動軌跡に応じて、直線を組み合わせた折れ線
や、曲線を使用してもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の態
様によれば、狭いスペースで外部からアームの動きを確
認するのが難しい部分に配置される多段ロボットアーム
を使用した搬送装置のティーチングが容易に行えるよう
になると共に、そのような多段ロボットアームを使用し
た搬送装置をマスク搬送機構に適用することにより、製
造及びメンテナンスの容易な近接露光方式の電子ビーム
露光装置が実現できる。
様によれば、狭いスペースで外部からアームの動きを確
認するのが難しい部分に配置される多段ロボットアーム
を使用した搬送装置のティーチングが容易に行えるよう
になると共に、そのような多段ロボットアームを使用し
た搬送装置をマスク搬送機構に適用することにより、製
造及びメンテナンスの容易な近接露光方式の電子ビーム
露光装置が実現できる。
【0053】更に、本発明の第2の態様によれば、近接
露光方式の電子ビーム露光装置でマスクが確実に固定さ
れていることを容易に確認できるようになり、近接露光
方式の電子ビーム露光装置の信頼性を向上できる。
露光方式の電子ビーム露光装置でマスクが確実に固定さ
れていることを容易に確認できるようになり、近接露光
方式の電子ビーム露光装置の信頼性を向上できる。
【図1】近接露光方式の電子ビーム露光の基本構成を示
す図である。
す図である。
【図2】本発明の第1実施例の近接露光方式の電子ビー
ム露光装置の全体構成を示す図である。
ム露光装置の全体構成を示す図である。
【図3】実施例の多段ロボットアームを示す図である。
【図4】多段ロボットアームをコラムの下まで伸ばした
状態を示す図である。
状態を示す図である。
【図5】実施例の多段ロボットアームの先端アームの部
分の詳細と、スリット位置を検出する構成を示す図であ
る。
分の詳細と、スリット位置を検出する構成を示す図であ
る。
【図6】実施例のマスク構造、マスクチャック機構及び
チャック確認のための光検出機構を示す図である。
チャック確認のための光検出機構を示す図である。
【図7】スリット位置を検出する構成の変形例を示す図
である。
である。
【図8】スリットの変形例を示す図である。
【図9】反射方式で指示ラインを検出する構成を示す図
である。
である。
1…真空チャンバ
2…電子光学コラム
3…マスクカセット
4,7…ゲート
5…マスク搬送機構部
6…マスクアライナ
21…ロボット本体
22,23…ロボットアーム
24…先端アーム
25…スリット
31…光ビーム放射器
32…光検出器
40…制御装置
100…ウエハ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
H01L 21/30 502J
(72)発明者 藤田 太一
東京都三鷹市下連雀九丁目7番1号 株式
会社東京精密内
(72)発明者 冨田 良幸
東京都品川区北品川5−9−11 住友重機
械工業株式会社内
(72)発明者 小野 俊雄
茨城県東茨城郡内原町三湯500番 日立那
珂エレクトロニクス株式会社内
Fターム(参考) 2H097 AA03 BA10 CA16 DA11 GA45
KA03 KA12 KA28 LA10
5F031 CA02 CA07 FA01 FA04 FA11
FA12 GA36 GA43 JA05 JA22
JA31 MA03 MA27 PA02
5F046 CD02 CD04 CD06 DA06 DB05
DD06
5F056 AA25 EA11 EA12 EA14
Claims (11)
- 【請求項1】 旋回可能なアームの先端に更に別のアー
ムを旋回可能に接続する形で複数本のアームを接続した
多段ロボットアームと、前記多段ロボットアームの各ア
ームの旋回位置を制御する制御装置とを備える搬送装置
であって、 先端アームは、当該先端アームの所望の移動軌跡に対応
する指示ラインを有し、 所定位置において、前記指示ラインを検出する検出器を
備え、 前記制御装置は、前記検出器が前記指示ラインを検出す
るように前記多段ロボットアームを制御することを特徴
とする多段ロボットアームを有する搬送装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の多段ロボットアームを
有する搬送装置であって、 前記指示ラインは、前記先端アームに設けられたスリッ
トであり、 前記検出器は、平行光ビームを出力する光ビーム放射器
と、光ビームを検出する光検出器とを備え、 前記光ビーム放射器は、前記平行光ビームが前記スリッ
トを照射するように配置され、前記光検出器は、前記ス
リットを通過した前記光ビームを検出するように配置さ
れている多段ロボットアームを有する搬送装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の多段ロボットアームを
有する搬送装置であって、 前記指示ラインは、前記先端アームに設けられた周囲よ
り反射率の高い又は反射率の低い線状の表面であり、 前記検出器は、平行光ビームを出力する光ビーム放射器
と、光ビームを検出する光検出器とを備え、 前記光ビーム放射器は、前記平行光ビームが前記線状の
表面を照射するように配置され、前記光検出器は、前記
線状の表面で反射された前記光ビームを検出するように
配置されている多段ロボットアームを有する搬送装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載の多段ロボットアームを
有する搬送装置であって、 前記指示ラインは、直線である多段ロボットアームを有
する搬送装置。 - 【請求項5】 請求項1に記載の多段ロボットアームを
有する搬送装置であって、 前記検出器は複数あり、複数の検出器で1つの指示ライ
ンを検出する多段ロボットアームを有する搬送装置。 - 【請求項6】 請求項1に記載の多段ロボットアームを
有する搬送装置であって、 前記指示ラインは、複数あり、 前記検出器も複数ある多段ロボットアームを有する搬送
装置。 - 【請求項7】 請求項1に記載の多段ロボットアームを
有する搬送装置であって、 前記指示ラインは、前記先端アームに取り付けられる板
状物に形成されており、前記板状物の取り付け位置を変
えることにより位置が変更可能である多段ロボットアー
ムを有する搬送装置。 - 【請求項8】 請求項1に記載の多段ロボットアームを
有する搬送装置であって、 当該搬送装置の組み立て時に、前記検出器が前記指示ラ
インを検出するように調整され、 前記制御装置は、当該搬送装置の使用中に前記検出器が
前記指示ラインを検出しない状態になった時には、前記
検出器が前記指示ラインを検出するように各アームの動
作を調整する多段ロボットアームを有する搬送装置。 - 【請求項9】 請求項1に記載の多段ロボットアームを
有する搬送装置であって、 前記検出器は、前記先端アームが所望の軌跡で移動する
時に前記指示ラインを検出する位置に設けられており、 前記制御装置は、当該搬送装置の組み立て時には、前記
検出器が前記指示ラインを検出するように調整される多
段ロボットアームを有する搬送装置。 - 【請求項10】 ウエハを保持して移動するステージ
と、 露光するパターンと同一の開口パターンを有するマスク
を保持するマスク保持機構と、 前記ステージに保持された前記ウエハを前記マスクに近
接して配置した状態で、前記マスクに電子ビームを照射
してパターンを露光する電子光学コラムと、 前記ステージ、前記マスク保持機構、及び前記電子光学
コラムを収容する真空チャンバと、 を備える近接露光方式電子ビーム露光装置であって、 前記マスクを前記マスク保持機構の部分に搬送するマス
ク搬送機構を備え、 前記マスク搬送機構は、請求項1から9のいずれか1項
に記載された多段ロボットアームを有する搬送装置であ
る近接露光方式電子ビーム露光装置。 - 【請求項11】 ウエハを保持して移動するステージ
と、 露光するパターンと同一の開口パターンを有するマスク
を保持するマスク保持機構と、 前記ステージに保持された前記ウエハを前記マスクに近
接して配置した状態で、前記マスクに電子ビームを照射
してパターンを露光する電子光学コラムと、 前記ステージ、前記マスク保持機構、及び前記電子光学
コラムを収容する真空チャンバと、 を備える近接露光方式電子ビーム露光装置であって、 前記マスクは、マスク面に平行な貫通穴を備え、 当該装置は、前記マスク保持機構の部分に、前記マスク
保持機構に固定された前記マスクの前記貫通穴を通過す
るように平行光ビームを出力する光ビーム放射器と、前
記貫通穴を通過した光ビームを検出する光検出器とを備
え、 前記マスクが、前記マスク保持機構に保持されているこ
とを確認可能にしたことを特徴とする近接露光方式電子
ビーム露光装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002105576A JP2003303754A (ja) | 2002-04-08 | 2002-04-08 | 多段ロボットアームを有する搬送装置及び近接露光方式電子ビーム露光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002105576A JP2003303754A (ja) | 2002-04-08 | 2002-04-08 | 多段ロボットアームを有する搬送装置及び近接露光方式電子ビーム露光装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003303754A true JP2003303754A (ja) | 2003-10-24 |
Family
ID=29390218
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002105576A Pending JP2003303754A (ja) | 2002-04-08 | 2002-04-08 | 多段ロボットアームを有する搬送装置及び近接露光方式電子ビーム露光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003303754A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016207755A (ja) * | 2015-04-17 | 2016-12-08 | 株式会社ニコン | 露光システム及び交換方法 |
KR20170065440A (ko) * | 2015-12-03 | 2017-06-13 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 반송 장치 및 보정 방법 |
WO2019049489A1 (ja) * | 2017-09-08 | 2019-03-14 | 川崎重工業株式会社 | ロボットの診断方法 |
CN116125746A (zh) * | 2023-01-04 | 2023-05-16 | 青岛天仁微纳科技有限责任公司 | 一种快速真空纳米压印设备及其控制方法 |
-
2002
- 2002-04-08 JP JP2002105576A patent/JP2003303754A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR101896796B1 (ko) * | 2015-12-03 | 2018-09-07 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 반송 장치 및 보정 방법 |
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CN106992137B (zh) * | 2015-12-03 | 2020-12-29 | 东京毅力科创株式会社 | 搬送装置和校正方法 |
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