JP2003302661A - 画像表示媒体 - Google Patents

画像表示媒体

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JP2003302661A
JP2003302661A JP2002105439A JP2002105439A JP2003302661A JP 2003302661 A JP2003302661 A JP 2003302661A JP 2002105439 A JP2002105439 A JP 2002105439A JP 2002105439 A JP2002105439 A JP 2002105439A JP 2003302661 A JP2003302661 A JP 2003302661A
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Kisho Amarigome
希晶 余米
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Minolta Co Ltd
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  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 互いに帯電極性、且つ、光学的反射濃度の異
なる少なくとも2種類の、相互摩擦帯電性を有する乾式
粒子と、該乾式粒子を内包した1又は2以上の粒子保持
用のセルとを含み、前記摩擦帯電粒子に外部電界を印加
して画像表示を行う画像表示媒体において、前記各セル
のサイズを小さくしても良好な画像表示が出来る画像表
示媒体を提供する。 【解決手段】 黒色粒子BP及び白色粒子WPと、それ
を内包したセル116とを含み、各セル116は(セル
表面積〔μm2 〕/セル容積〔μm3〕)≧0.015
〔μm-1〕又は(及び)(セル最小幅)≦1mmの条件
を満たし、且つ、粒子BP、WPの一方或いはそれぞれ
の粒子について体積平均粒径から算出した粒子全表面積
S11とセル表面積S2との関係がS11>S2×1.
3の条件を満たすか、又は粒径分布を考慮した粒子全表
面積S12とS2との関係がS12>S2×2.0の条
件を満たす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像表示媒体に関す
る。特に互いに帯電極性の異なる、且つ、互いに光学的
反射濃度の異なる少なくとも2種類の、相互摩擦帯電性
を有する乾式粒子と、該乾式粒子を内包した1又は2以
上の粒子保持用のセルとを含み、前記少なくとも2種類
の摩擦帯電粒子に外部電界を印加して画像表示を行え
る、繰り返し使用可能の画像表示媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、デジタルペーパーと呼ばれる、紙
等のように扱え、画像を書き換えることができ、画像を
書き換えるときはエネルギ(例えば電力)を消費するが
エネルギ供給を停止した後(例えば電源を切った後)も
画像を表示したまま表示画像を維持できる(いわゆるメ
モリ性を有する)画像書き換え可能の画像表示媒体が提
案されている。
【0003】かかる画像表示媒体は、ディスプレイの様
な、いわゆるソフトコピーの利点(書き換え、デジタル
情報との結合、省資源などが可能であるといった利点)
と、紙等のような、いわゆるハードコピーの利点(見や
すい、持ち運び自由、保存性良好などの利点)を兼ね備
えている。
【0004】画像表示、画像消去を繰り返すことができ
る画像表示媒体として提案されているものに電気泳動型
表示(EPD)媒体がある。
【0005】電気泳動型表示媒体は、少なくとも一方が
透明な2枚の基板をスペーサを介して間隔を開けて対向
配置することで密封空間を形成し、その中に、電気泳動
能のある粒子をそれとは色の異なる分散媒中に分散させ
た表示液を充填したもので、静電場にて表示液中の粒子
を泳動させることで、粒子の色若しくは分散媒の色で画
像表示を行うものである。
【0006】さらに最近では、乾式粒子を用いた媒体、
例えば「Japan Hardcopy‘99 論文集 PP249 〜252 」
で紹介されている画像表示媒体や、乾式帯電粒子内包型
の画像表示媒体が提案されている。
【0007】「Japan Hardcopy ’99 論文集 PP249
〜252 」で紹介されている画像表示媒体は、電極と電荷
輸送層とを積層した2枚の基板を所定間隔をおいて対向
させて密封空間を形成し、その中に導電性トナー及びこ
れと色の異なる絶縁性粒子とを封入し、静電場を付与し
て導電性トナーに電荷注入して帯電させ、該導電性トナ
ーをクーロン力で移動させて画像表示するものである。
【0008】乾式帯電粒子内包型の画像表示媒体は、所
定の間隔をおいて対向する2枚の基板間に周囲を仕切り
壁で囲まれた1又は2以上の現像剤収容セルを形成し、
該各セルに互いに帯電極性の異なる、且つ、互いに光学
的反射濃度の異なる少なくとも2種類の、摩擦帯電性を
有する乾式現像粒子(例えば、相互に摩擦帯電する負
(又は正)帯電性の白色現像粒子及び正(又は負)帯電
性の黒色現像粒子)を含む乾式現像剤を内包したもので
ある。
【0009】この乾式帯電粒子内包型の画像表示媒体で
は、画像データに応じた電界を外部から印加し(例え
ば、白く表示させたい箇所には正(又は負)の電圧を、
黒く表示させたい箇所には負(又は正)の電圧を、媒体
表示面側からそれぞれ印加し)、現像粒子を移動させて
画像形成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような乾式粒子を
用いた画像表示媒体では、互いに帯電極性の異なる少な
くとも2種類の粒子の帯電は、該少なくとも2種類の粒
子間の摩擦帯電により制御される。一般的に、粒子を保
持する空間(セル)が大きいときには、粒子間の摩擦帯
電により粒子の帯電が適正に保たれ、画像表示は可能で
ある。しかしながら、粒子の偏り防止、画質等の観点か
ら粒子を保持するセルを小さくすることが望まれてお
り、かかる要請により粒子を保持するセルのサイズを小
さくしていくと、粒子とセル内面との間の摩擦帯電の影
響が無視できなくなり、粒子間の摩擦帯電により適正な
ものとなるべき粒子の帯電が適正でなくなってくること
がある。また、粒子がセル内面に電気的或いは物理的に
付着することでそれだけ表示可能な粒子が減少し、セル
サイズ小型化による現象、すなわち粒子の移動が適正に
行われなくなる現象が加速することもある。これらのこ
とから、画像表示にあたり、粒子の移動が適正に行われ
なくなり、ひいては良好な画像表示を行うことができな
くなる。
【0011】そこで本発明は、互いに帯電極性の異な
る、且つ、互いに光学的反射濃度の異なる少なくとも2
種類の、相互摩擦帯電性を有する乾式粒子と、該乾式粒
子を内包した1又は2以上の粒子保持用のセルとを含
み、前記少なくとも2種類の摩擦帯電粒子に外部電界を
印加して画像表示を行う画像表示媒体であって、前記少
なくとも2種類の粒子を保持する各セルのサイズを小さ
くしても、該各セルに内包された粒子の帯電を適正に保
つことができ、これにより画像表示にあたり、粒子の移
動が適正に行われ、それだけ良好な画像表示を行うこと
ができる画像表示媒体を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記課題を解
決するため研究を重ね、次のことを見出した。
【0013】すなわち、互いに帯電極性の異なる、且
つ、互いに光学的反射濃度の異なる少なくとも2種類
の、相互摩擦帯電性を有する乾式粒子と、該乾式粒子を
内包した1又は2以上の粒子保持用のセルとを含み、前
記少なくとも2種類の摩擦帯電粒子に外部電界を印加し
て画像表示を行う画像表示媒体においては、前記各セル
に内包される粒子は、一般的に粒径が大きく、セル内で
偏り等が発生しやすい。粒子の偏りが生じると良好な画
像表示が困難となり画質が低下する。また、前記各粒子
保持用のセルとして、例えば、2枚の基板間に形成さ
れ、周囲を隔壁(仕切り壁)等で囲まれたセルが用いら
れるのであるが、該隔壁等は、通常、表示画像に対応し
て濃度や色が変化しないため、表示画像の画質低下を招
く。このような粒子の偏り、表示画像の画質低下を抑制
するには、粒子を保持する各セルを小さく、例えば、隔
壁の間隔を小さくし、さらには隔壁を薄くすればよい。
【0014】しかし、ここでセルの大きさの点について
みると、このように粒子を保持する各セルを小さくすれ
ば、画像表示にあたり、粒子の移動が適正に行われなく
なることがある。
【0015】セルの小型化により粒子の移動が適正に行
われなくなる原因として次のことが考えられる。すなわ
ち、セルのサイズを小さくしていくと、それに伴って該
セルに内包される粒子の量が減少し、粒子とセル内面と
の間の摩擦帯電の影響が無視できなくなる。粒子とセル
内面との間の摩擦帯電の影響が大きくなる原因について
はのちほど詳しく説明する。そのため、前記少なくとも
2種類の粒子について該粒子相互の摩擦帯電により本来
の帯電極性に帯電すべき粒子のうち本来の帯電極性とは
逆極性に帯電した粒子が増え、これにより画像表示にあ
たり、粒子の移動が適正に行われなくなり、ひいては表
示画像の画質が低下する。また、粒子がセル内面(例え
ば壁)に電気的或いは物理的に付着し易くなり、それだ
け表示可能な粒子が減少するとともに可動の粒子につい
ても付着粒子が邪魔して移動が適正に行われなくなる。
【0016】粒子とセル内面との間の摩擦帯電の影響が
大きくなる原因として次のことが考えられる。すなわ
ち、一般的に、セルのサイズが大きいときには、該セル
に内包された粒子とセル内面との間の摩擦帯電の影響は
小さい。従って、該セルに内包された前記少なくとも2
種類の粒子の摩擦帯電は、該粒子相互の摩擦帯電のみと
みなせる。このとき前記少なくとも2種類の粒子の帯電
特性は、該2種類の粒子の混合比Tc(例えば重量比、
体積比)や粒径に依存する。
【0017】ところが、セルのサイズを小さくしていっ
た場合、該セルの容積の低下に比べてセル内面の表面積
の低下は小さい。このことは、一般的に知られている微
粒子の粒径と表面積との関係と同様のことである。一
方、セルに内包される粒子の量は、セルサイズに応じ、
減少する。これらにより、セルサイズを小さくしていく
と、セルに内包される粒子の全表面積が低下し、セルに
粒子を内包する条件、例えば、セルに内包される前記少
なくとも2種類の粒子のセル容積に対する体積割合(充
填密度)PDや該粒子の混合比Tc(例えば重量比、体
積比)の条件によっては、セルに内包される粒子の全表
面積の方が該セル内面の表面積よりも小さくなる場合が
生じる(図3参照)。
【0018】このようにセルのサイズを小さくすると、
該セルの容積に対するセル内面の表面積の割合が大きく
なる一方、該セルに内包された粒子の全表面積が低下す
るので、該セルに内包された粒子がセル内面に接触する
接触確率が大きくなり、該セルに内包された粒子とセル
内面との間の摩擦帯電の影響が大きくなる。従って、該
セルに内包された前記少なくとも2種類の粒子の摩擦帯
電については、該粒子相互の摩擦帯電だけでなく、該粒
子相互の摩擦帯電と、該粒子とセル内面との間の摩擦帯
電とが影響する。このとき前記少なくとも2種類の粒子
の帯電特性は、該粒子の混合比Tc(例えば重量比、体
積比)、粒径だけでなく、セルの容積に対するセルに内
包される粒子の体積割合PDやセルの容積、セルの材質
にも依存する。
【0019】そこで、本発明者はセルに内包された粒子
の全表面積と、該粒子を内包しているセル内面の表面積
との関係に着目し、さらに研究を重ね、セルに内包され
た粒子の全表面積と、該粒子を内包しているセル内面の
表面積との、セルサイズを小さくしても良好な表示画像
を得ることが可能である関係を規定できることを見出し
た。
【0020】具体的には、各セルに内包された粒子の体
積平均粒径から算出した粒子1個当たりの表面積に粒子
の個数を乗じた粒子の全表面積S11と、該粒子を内包
しているセル内面の表面積S2との関係は下式1で規定
できる。
【0021】 粒子の全表面積S11>セル内面の表面積S2×1.3…(式1) 上式1では、簡便のため、体積平均粒径(D50)から
粒子の全表面積S11を規定している。体積平均粒径
(D50)から算出した粒子1個当たりの表面積は、4
×π×(D50/2)2 である。従って、粒子の全表面
積S11は、各セルに内包された粒子の個数をnとする
と、n×4×π×(D50/2)2 である。
【0022】実際には、粒子は粒径分布をもつことが多
い。その場合には粒径分布を考慮し、粒子の全表面積を
算出することが好ましい。粒径分布を考慮した粒子の全
表面積は個々の粒子の表面積を合計して求める。個々の
粒子の表面積を合計した粒子の全表面積S12と、該粒
子を内包しているセル内面の表面積S2の関係は下式2
で規定できる。
【0023】 粒子の全表面積S12>セル内面の表面積S2×2.0…(式2) 式1又は式2の条件は、各セルに内包された前記少なく
とも2種類の粒子のうち該粒子相互の摩擦帯電により正
帯電する粒子及び負帯電する粒子のそれぞれについて満
たしていることが好ましいが、各セルに内包された前記
少なくとも2種類の粒子のうち該粒子相互の摩擦帯電に
より正負いずれか一方の極性に帯電する粒子について満
たしていればよい。
【0024】以上の式1又は式2の条件を満たすと、各
セルのサイズを小型化しても良好な表示画像を得ること
が可能である。換言すれば、上記の式1又は式2の条件
は、各セルのサイズを小型化したときに特に有効であ
る。その各セルとしては、次の条件を満たしているもの
を例示できる。
【0025】例えば、単位が〔μm〕のときは、 (セル内面の表面積〔μm2 〕/セル容積〔μm3 〕)≧0.015(より好ま しくは0.020)〔μm-1〕…(式3) 又は(及び) (画像表示面側におけるセル最小幅)≦1000μm(より好ましくは500μ m)…(式4) また、単位が〔cm〕のときは、 (セル内面の表面積〔cm2 〕/セル容積〔cm3 〕)≧150(より好ましく は200)〔cm-1〕…(式3) 又は(及び) (画像表示面側におけるセル最小幅)≦0.1cm(より好ましくは0.05c m)…(式4) この式3、式4の条件は、セルサイズを小さくしたこと
による粒子の偏り等を抑制できるものの、前記の粒子の
全表面積とセル内面の表面積との関係が前記の式1及び
式2の条件(粒子の全表面積S11>セル内面の表面積
S2×1.3及び粒子の全表面積S12>セル内面の表
面積S2×2.0の条件)のうち少なくとも一方を満た
さない場合には、画像表示にあたり、粒子の移動が適正
に行われず、ひいては良好な画像表示を行うことができ
ないという不都合が発生するとみなし得る条件である。
【0026】このように各セルのサイズを小さくして
も、該各セルに内包された粒子の全表面積と、該粒子を
内包しているセル内面の表面積との関係が前記の式1又
は式2の条件を満たすように、該粒子の物性(粒径等)
或いは該各セルに粒子を内包する条件(PD、Tc等)
を設定することで、該各セルに内包された粒子の帯電を
適正に保つことができ、これにより画像表示にあたり、
粒子の移動が適正に行われ、それだけ良好な画像表示を
行うことができる。
【0027】本発明はかかる知見、研究に基づくもので
あり、前記課題を解決するため、次の第1及び第2の画
像表示媒体を提供する。 (1)第1の画像表示媒体 互いに帯電極性の異なる、且つ、互いに光学的反射濃度
の異なる少なくとも2種類の、相互摩擦帯電性を有する
乾式粒子と、該乾式粒子を内包した1又は2以上の粒子
保持用のセルとを含み、前記少なくとも2種類の摩擦帯
電粒子に外部電界を印加して画像表示を行う画像表示媒
体であり、前記少なくとも2種類の粒子を内包している
各セルは、 (セル内面の表面積〔μm2 〕/セル容積〔μm3 〕)
≧0.015〔μm-1〕 又は(及び) (画像表示面側におけるセル最小幅)≦1mm の条件を満たし、且つ、該各セルに内包された前記少な
くとも2種類の粒子のうち該粒子相互の摩擦帯電により
正負いずれか一方の極性に帯電する内包粒子について体
積平均粒径から算出した粒子1個当たりの表面積に粒子
の個数を乗じた粒子の全表面積S11と、該粒子を内包
しているセル内面の表面積S2との関係が、 粒子の全表面積S11>セル内面の表面積S2×1.3 の条件を満たすか、又は該各セルに内包された前記少な
くとも2種類の粒子のうち該粒子相互の摩擦帯電により
正負いずれか一方の極性に帯電する内包粒子について粒
径分布を考慮して個々の粒子の表面積を合計した粒子の
全表面積S12と、該粒子を内包しているセル内面の表
面積S2との関係が、 粒子の全表面積S12>セル内面の表面積S2×2.0 の条件を満たす画像表示媒体。 (2)第2の画像表示媒体 互いに帯電極性の異なる、且つ、互いに光学的反射濃度
の異なる少なくとも2種類の、相互摩擦帯電性を有する
乾式粒子と、該乾式粒子を内包した1又は2以上の粒子
保持用のセルとを含み、前記少なくとも2種類の摩擦帯
電粒子に外部電界を印加して画像表示を行う画像表示媒
体であり、前記少なくとも2種類の粒子を内包している
各セルは、 (セル内面の表面積〔μm2 〕/セル容積〔μm3 〕)
≧0.015〔μm-1〕 又は(及び) (画像表示面側におけるセル最小幅)≦1mm の条件を満たし、且つ、該各セルに内包された前記少な
くとも2種類の粒子のうち該粒子相互の摩擦帯電により
正帯電する内包粒子及び負帯電する内包粒子のそれぞれ
について体積平均粒径から算出した粒子1個当たりの表
面積に粒子の個数を乗じた粒子の全表面積S11と、該
粒子を内包しているセル内面の表面積S2との関係が、 粒子の全表面積S11>セル内面の表面積S2×1.3 の条件を満たすか、又は該各セルに内包された前記少な
くとも2種類の粒子のうち該粒子相互の摩擦帯電により
正帯電する内包粒子及び負帯電する内包粒子のそれぞれ
について粒径分布を考慮して個々の粒子の表面積を合計
した粒子の全表面積S12と、該粒子を内包しているセ
ル内面の表面積S2との関係が、 粒子の全表面積S12>セル内面の表面積S2×2.0 の条件を満たす画像表示媒体。
【0028】本発明に係る第1及び第2の画像表示媒体
によると、前記少なくとも2種類の粒子を内包している
各セルは、(セル内面の表面積〔μm2 〕/セル容積
〔μm 3 〕)≧0.015〔μm-1〕又は(及び)(画
像表示面側におけるセル最小幅)≦1mmの条件を満た
すので、該粒子を内包している各セルのサイズが小さ
く、それだけ該各セルに内包された粒子の偏り等を抑制
できる。
【0029】従来の画像表示媒体においては、既述のと
おり、粒子を内包している各セルのサイズが小さいと、
該各セルに内包された粒子の帯電が適正でなく、画像表
示にあたり、粒子の移動が適正に行われなくなることが
あり、これにより表示画像の画質が低下する。
【0030】しかし、本発明に係る第1の画像表示媒体
によると、前記各セルに内包された前記少なくとも2種
類の粒子のうち該粒子相互の摩擦帯電により正負いずれ
か一方の極性に帯電する内包粒子について体積平均粒径
から算出した粒子1個当たりの表面積に粒子の個数を乗
じた粒子の全表面積S11と、該粒子を内包しているセ
ル内面の表面積S2との関係が、粒子の全表面積S11
>セル内面の表面積S2×1.3の条件を満たすか、又
は前記各セルに内包された前記少なくとも2種類の粒子
のうち該粒子相互の摩擦帯電により正負いずれか一方の
極性に帯電する内包粒子について粒径分布を考慮して個
々の粒子の表面積を合計した粒子の全表面積S12と、
該粒子を内包しているセル内面の表面積S2との関係
が、粒子の全表面積S12>セル内面の表面積S2×
2.0の条件を満たすので、該各セルに内包された粒子
の帯電を適正に保つことができ、これにより画像表示に
あたり、粒子の移動が適正に行われ、それだけ良好な画
像表示を行うことができる。
【0031】また、本発明に係る第2の画像表示媒体に
よると、前記各セルに内包された前記少なくとも2種類
の粒子のうち該粒子相互の摩擦帯電により正帯電する内
包粒子及び負帯電する内包粒子のそれぞれについて体積
平均粒径から算出した粒子1個当たりの表面積に粒子の
個数を乗じた粒子の全表面積S11と、該粒子を内包し
ているセル内面の表面積S2との関係が、粒子の全表面
積S11>セル内面の表面積S2×1.3の条件を満た
すか、又は前記各セルに内包された前記少なくとも2種
類の粒子のうち該粒子相互の摩擦帯電により正帯電する
内包粒子及び負帯電する内包粒子のそれぞれについて粒
径分布を考慮して個々の粒子の表面積を合計した粒子の
全表面積S12と、該粒子を内包しているセル内面の表
面積S2との関係が、粒子の全表面積S12>セル内面
の表面積S2×2.0の条件を満たすので、該各セルに
内包された粒子の帯電を適正に保つことができ、これに
より画像表示にあたり、粒子の移動が適正に行われ、そ
れだけ良好な画像表示を行うことができる。
【0032】以上により、本発明に係る第1及び第2の
画像表示媒体によると、前記少なくとも2種類の粒子を
保持する各セルの小型化による粒子の偏り等を抑制しつ
つ、各セルのサイズを小さくしても、該各セルに内包さ
れた粒子の帯電を適正に保つことができ、これにより画
像表示にあたり、粒子の移動が適正に行われ、それだけ
良好な画像表示を行うことができる。
【0033】なお、前記の「各セルに内包された粒子の
帯電を適正に保つ」とは、各セルに内包された粒子につ
いて、帯電極性を本来のものに(該粒子相互の摩擦帯電
による帯電極性に)保つとともに帯電量を適正のものに
保持することを意味する。
【0034】いずれにしても、前記各セルに内包された
前記少なくとも2種類の粒子は平均粒径が互いに異なる
粒子であってもよい。
【0035】粒径(換言すれば表面積)が互いに異なる
粒子については、一般的に、粒子相互の摩擦帯電におい
て粒径(表面積)の小さい方の粒子による粒径(表面
積)の大きい方の粒子への摩擦帯電が不足し、画像表示
にあたり、粒径(表面積)が大きい方の粒子の移動が困
難になることが多い。
【0036】そこで本発明は、前記第1の画像表示媒体
として、さらに、前記各セルに内包された前記少なくと
も2種類の粒子は体積平均粒径が互いに異なる粒子であ
り、該体積平均粒径が互いに異なる少なくとも2種類の
粒子のうち該粒子相互の摩擦帯電により正負いずれか一
方の極性に帯電する体積平均粒径の大きい方の粒子につ
いて体積平均粒径から算出した粒子1個当たりの表面積
に粒子の個数を乗じた粒子の全表面積S11と、該粒子
を内包しているセル内面の表面積S2との関係が、前記
の 粒子の全表面積S11>セル内面の表面積S2×1.3 の条件を満たすか、又は前記各セルに内包された前記少
なくとも2種類の粒子は体積平均粒径が互いに異なる粒
子であり、該体積平均粒径が互いに異なる少なくとも2
種類の粒子のうち該粒子相互の摩擦帯電により正負いず
れか一方の極性に帯電する体積平均粒径の大きい方の粒
子について粒径分布を考慮して個々の粒子の表面積を合
計した粒子の全表面積S12と、該粒子を内包している
セル内面の表面積S2との関係が、前記の 粒子の全表面積S12>セル内面の表面積S2×2.0 の条件を満たす画像表示媒体も提供する。
【0037】いずれにしても、本発明に係る第1及び第
2の画像表示媒体として、代表的には、所定の間隔をお
いて対向する2枚の基板と、前記2枚の基板間に形成さ
れ、周囲を仕切り壁で囲まれた1又は2以上の現像剤収
容セルと、前記各セルに内包された乾式現像剤とを有し
ており、該乾式現像剤は、互いに帯電極性の異なる、且
つ、互いに光学的反射濃度の異なる(別の言い方をすれ
ば、「コントラストの異なる」或いは「色の異なる」)
少なくとも2種類の、相互摩擦帯電性を有する乾式現像
粒子を含んでいる乾式帯電粒子内包型の画像表示媒体を
例示できる。
【0038】本発明の第1及び第2の画像表示媒体が乾
式帯電粒子内包型の画像表示媒体である場合、前記乾式
粒子は互いに帯電極性の異なる、且つ、互いに光学的反
射濃度の異なる少なくとも2種類の、摩擦帯電性を有す
る乾式現像粒子であり、前記粒子保持用のセルは2枚の
基板間に形成され、周囲を仕切り壁で囲まれた現像剤収
容セルである。
【0039】前記乾式現像剤に含まれる少なくとも2種
類の乾式現像粒子のうち少なくとも一方は磁性現像粒子
としてもよい。この場合、磁力によって磁性粒子を含む
粒子全体の攪拌が可能である。従って、セルの小型化に
伴い、例えば粒子の帯電量が不足するようなことがあっ
ても、画像表示にあたり、磁力による適正な粒子の攪拌
及びそれに伴う移動が可能である。このように磁性粒子
を含む現像剤は画像表示にあたり、磁場にて磁気攪拌力
を作用させて現像粒子を動き易くすることができる。
【0040】本発明に係る第1及び第2の画像表示媒体
のいずれにおいても、前記少なくとも2種類の粒子を内
包している各セルについて、セル製作等の観点などか
ら、(セル内面の表面積〔μm2 〕/セル容積〔μ
3 〕)の条件の上限値としては1〔μm-1〕程度を例
示でき、(画像表示面側におけるセル最小幅)の条件の
下限値としては10μm程度、好ましくは50μm程
度、さらに好ましくは100μm程度を例示できる。但
し、それに限定されるものではない。
【0041】本発明に係る第1及び第2の画像表示媒体
のいずれにおいても、体積平均粒径から算出した粒子1
個当たりの表面積に粒子の個数を乗じた粒子の全表面積
S11と、該粒子を内包しているセル内面の表面積S2
との関係について、粒子の全表面積S11>セル内面の
表面積S2×1.3の条件を満たす全表面積S11の上
限値としては、(セル内面の表面積S2×10)程度を
例示でき、粒径分布を考慮して個々の粒子の表面積を合
計した粒子の全表面積S12と、該粒子を内包している
セル内面の表面積S2との関係について、粒子の全表面
積S12>セル内面の表面積S2×2.0の条件を満た
す全表面積S12の上限値としては、(セル内面の表面
積S2×15)程度を例示できる。但し、セルの大き
さ、充填条件等に依存するため、それに限定されるもの
ではない。
【0042】いずれにしても、前記各セルの容積として
は1〔μm3 〕〜10〔cm3 〕程度を例示できる。前
記セルに内包される前記少なくとも2種類の粒子のセル
容積に対する体積割合(充填密度)(PD)としては1
%〜55%程度、より好ましくは10%〜50%程度、
さらに好ましくは、20%〜40%程度を例示できる。
【0043】前記少なくとも2種類の粒子について、そ
れら両粒子に対する一方の粒子の混合割合Tc(重量割
合)としては5%〜95%程度を、他方の粒子の混合割
合Tc(重量割合)としては95%〜5%程度を例示で
き、前記少なくとも2種類の粒子のうち一方の粒子の比
重としては1×10-9〔mg/μm3 〕〜5×10
-9〔mg/μm3 〕程度を、他方の粒子の比重としては
1×10-9〔mg/μm3〕〜5×10-9〔mg/μm
3 〕程度を例示でき、また、前記少なくとも2種類の粒
子のうち一方の粒子の粒径としては1μm〜40μm程
度、より好ましくは5μm〜40μm程度、さらに好ま
しくは5μm〜30μm程度を例示でき、他方の粒子の
粒径も同様の範囲のものを採用できる。2種類の粒子が
非磁性粒子同士の組み合わせの場合、両者はほぼ同程度
の粒径及び比重とすればよく、2種類の粒子が非磁性粒
子と磁性粒子との組み合わせの場合、磁性粒子の方が重
く粒径が大きいものとすればよい。但し、それに限定さ
れるものではない。
【0044】いずれにしても、前記各セルの形状として
は、代表例として各面が矩形の平行6面体を挙げること
ができる。この場合、本発明の第1及び第2の画像表示
媒体が乾式帯電粒子内包型の画像表示媒体であるときの
前記仕切り壁として、例えば、前記2枚の基板間におい
て、所定方向に平行に延びているとともに前記所定方向
に直交する方向に所定間隔をおいて互いに平行に配置さ
れている複数の隔壁と、前記所定方向に直交する方向に
平行に延びているとともに前記所定方向における両端部
に互いに平行に配置されている隔壁とからなっているも
の(ラインパターンタイプのもの)や、前記2枚の基板
間において、格子状に配置されているもの(格子パター
ンタイプのもの)を例示できる。前記仕切り壁がライン
パターンタイプのものであるとき、画像表示面側におけ
るセル最小幅としては、1mm程度以内、より好ましく
は500μm程度以下を例示できる。前記仕切り壁が格
子パターンタイプのものであるとき、画像表示面側にお
けるセル最小幅(画像表示面側における辺のうち等しい
か又は短い方の辺の長さ)としては、1mm程度以内、
より好ましくは500μm程度以下を例示できる。いず
れにしても画像表示面側におけるセル最小幅としては、
10μm程度以上、好ましくは50μm程度以上、さら
に好ましくは100μm程度以上を例示できる。またセ
ル厚さとしては、10μm〜5mm、より好ましくは5
0μm〜1mm程度、さらに好ましくは100μm〜5
00μm程度を例示できる。但し、それに限定されるも
のではない。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0046】本発明の実施形態の例として乾式帯電粒子
内包型の画像表示媒体の場合を例にとって説明する。
【0047】図1は画像表示媒体(ここでは乾式帯電粒
子内包型の画像表示媒体)の一例の概略構成を示すもの
であり、図1(A)は画像表示媒体の画像表示前の断面
図であり、図1(B)は画像表示時の一例の断面図であ
る。また、図2(A)は図1に示す画像表示媒体におけ
る第1基板とこれに形成された隔壁等の斜視図であり、
図2(B)はその平面図である。
【0048】図1に示す画像表示媒体11は、第1及び
第2の2枚の基板111、112を含んでいる。これら
基板111、112は両者間に所定のギャップをおいて
対向している。基板111、112の間には、隔壁11
3が設けられており、これら隔壁113により両基板間
ギャップが所定のものに確保されている。すなわち隔壁
113は両基板111、112間のスペーサを兼ねてい
る。また両基板111、112が隔壁113により相互
に連結固定されている。
【0049】媒体を構成する2枚の基板のうち少なくと
も一方(画像観察側に配置するもの)は表示画像を視認
できるように光透過性を有するものとする。かかる基板
としては、透明ガラス等の光透過性基板、透明樹脂フィ
ルム基板等を例示できる。第1基板111は、ここでは
透明樹脂フィルム基板であり、画像観察側の基板とされ
る。一方、第2基板112は必ずしも透明である必要は
ないが、ここでは第1基板111と同様、透明樹脂フィ
ルムで形成されている。
【0050】隔壁113はまた、粒子保持用のセル(こ
こでは乾式現像剤収容セル)116を形成する仕切り壁
でもある。すなわち隔壁113は、図2(A)に示すよ
うに第1基板111の内面に格子状に立設形成され、こ
れにより、それぞれが隔壁113の一部を仕切り壁とし
て四角形状に仕切られた複数の現像剤収容セル116が
形成されている。
【0051】各現像剤収容セル116はセル幅α、セル
長さLで、セル厚さをhとして形成されている。
【0052】第1基板111の隔壁113に囲まれた凹
部(現像剤収容セル)116には、互いに帯電極性の異
なる、且つ、互いに光学的反射濃度の異なる少なくとも
2種類の、相互摩擦帯電性を有する乾式粒子(ここでは
相互に摩擦帯電する負帯電性の白色現像粒子(白色粒
子)WP及び正帯電性の黒色現像粒子(黒色粒子)B
P)を含む乾式現像剤DLが収容されている。第1基板
111における隔壁113、及び第2基板112は、隔
壁113の頂部に配置された接着層119aにて互いに
接着されている。
【0053】また、第1、第2基板111、112の周
囲は、図1に示すように、エポキシ樹脂系接着剤119
bにより封止されている。
【0054】かくして各セル116は密閉されており、
該セルから現像剤DLが漏れ出ることはない。
【0055】なお、2枚の基板のうち一方の基板の内面
に電極(好ましくは透明電極)が形成されており、他方
の基板の内面に前記電極に対向する電極が形成されてい
てもよい。この場合、他方の基板内面の電極は画素ごと
に形成された個別電極群からなっていてもよい。また、
さらに基板内面に絶縁層を設けてもよい。
【0056】図1に示す画像表示媒体11について、さ
らに具体的に説明すると、第1基板111及び第2基板
112は、ここではいずれもポリエチレンテレフタレー
ト(PET)からなるものであり、隔壁113は、ここ
ではPETからなるものである。
【0057】セル116は、各面が矩形の平行6面体の
ものであり、ここではセル幅αが300μm程度(画像
表示面側におけるセル最小幅も300μm程度)、セル
長さLが1.9×104 μm程度、セル厚さhが150
μm程度のものである。従って、セル116は、ここで
はセル容積が(セル幅α)×(セル長さL)×(セル厚
さh)=8.55×108 μm3 程度、セル内面の表面
積S2が(セル幅α)×(セル長さL)×2+(セル長
さL)×(セル厚さh)×2+(セル厚さh)×(セル
幅α)×2=1.72×107 μm2 程度のものであ
り、従って(セル内面の表面積/セル容積)が0.02
0μm-1程度のものである。また、セル幅α及びセル長
さLが300μm、セル厚さhが150μmなどのセル
も使用可能である。
【0058】第1基板111の隔壁113に囲まれた凹
部(現像剤収容セル)116に、現像剤DLが、セル1
16に内包される粒子BP、WPのセル容積に対する体
積割合(充填密度)(PD)がここでは30%となるよ
うに調整されて入れられている。
【0059】なお、図1に示す画像表示媒体11の仕切
り壁113は、2枚の基板111、112間において、
格子状に配置された格子パターンタイプのものである
が、2枚の基板111、112間において、所定方向に
平行に延びているとともに前記所定方向に直交する方向
に所定間隔をおいて互いに平行に配置されている複数の
隔壁と、前記所定方向に直交する方向に平行に延びてい
るとともに前記所定方向における両端部に互いに平行に
配置されている隔壁とからなっているラインパターンタ
イプのものであってもよい。
【0060】隔壁がラインパターンタイプのものである
場合、画像表示媒体11は、例えば、以下のようにして
得られる。まず、PETを加熱型押しすることによっ
て、ベース部の平均厚みが25μmで、幅50μm、高
さ150μmの連続隔壁が300μm間隔で形成され
た、連続溝状の凹凸面を有する表面側基板を作製する。
この基板の連続溝状凹部に現像剤DLを適宜入れ、充填
量PDを調整する。次に隔壁頂部にのみ光硬化性接着剤
を薄く塗布した後、裏面側基板として厚み25μmのカ
ーボンブラック含有PETフィルムを密着させ、紫外線
照射により硬化させ接着させる。その後、表裏のフィル
ムの周囲をヒートシールにより封止して、可逆性画像表
示媒体11を得る。なお、隔壁が格子パターンタイプの
ものである画像表示媒体11も同様に作製することがで
きる。
【0061】前記セルにおける現像粒子及び現像剤の詳
細は次のとおりである。 ・白色現像粒子WP 熱可塑性ポリエステル樹脂(軟化点121℃、ガラス転
移点67℃)100重量部と、酸化チタン(石原産業社
製:CR−50)40重量部と、負荷電制御剤としてサ
リチル酸亜鉛錯体(オリエント化学社製:ボントロンE
−84)5重量部とをヘンシェルミキサーで十分に混合
した後、2軸押し出し機で混練後冷却した。
【0062】該混練物を粗粉砕し、その後ジェット粉砕
機で粉砕し、風力分級して、体積平均粒径が約15μm
の白色微粉末を得た。
【0063】その後に疎水性シリカ粒子(日本アエロジ
ル社製:アエロジルR−972)0.3重量部を加え、
ヘンシェルミキサーにより混合処理を行い白色現像粒子
WPを得た。 ・黒色現像粒子BP スチレンーnブチルメタクリレート系樹脂(軟化点13
2℃、ガラス転移点65℃)100重量部と、カーボン
ブラック(ライオン油脂社製,ケッチェンブラック)を
2重量部と、シリカ(日本アエロジル社製 ♯200)
を1.5重量部と、マグネタイト系磁性粉(RB−BL
チタン工業社製)500重量部とをヘンシェルミキサ
ーで充分混合した後、ベント二軸混練装置で混練した。
【0064】この混練物を冷却後フェザーミルで粗粉砕
した後、ジェットミルで微粉砕し、これを風力分級機で
分級して、体積平均粒径が約20μmの黒色磁性粒子B
Pを得た。 ・現像剤DL こうして得られた白色粒子WPと黒色粒子BPについ
て、白色粒子30g、黒色粒子70gの割合でポリエチ
レン製のボトルに入れ、ボールミル架台にて回転させて
30分間混合攪拌を行い現像剤DLを得た。白色粒子は
負極性に、また黒色粒子は正極性に帯電していた。
【0065】このように、黒色粒子BPは、ここでは体
積平均粒径が20μm程度(粒子半径10μm程度)、
両粒子BP、WPに対する混合割合Tc(重量割合)が
70%のものとし、白色粒子WPは、ここでは体積平均
粒径が15μm程度(粒子半径7.5μm程度)、両粒
子BP、WPに対する混合割合Tc(重量割合)が30
%のものとしている。
【0066】また、黒色粒子BPの比重は、ここでは
2.4×10-9〔mg/μm3 〕であり、白色粒子WP
の比重は、ここでは1.2×10-9〔mg/μm3 〕で
ある。
【0067】従って、「現像剤比重」は1/{(黒色粒
子BPの重量割合Tc)/(黒色粒子BPの比重)+
(白色粒子WPの重量割合Tc)/(白色粒子WPの比
重)}で求めることができ、ここでは1.85×10-9
〔mg/μm3 〕である。
【0068】この(現像剤比重)と前記の(セル容積)
及び(PD)から「現像剤充填量」を求めることができ
る。すなわち、「現像剤充填量」は(セル容積)×(P
D)×(現像剤比重)で求めることができ、ここでは
0.474〔mg〕である。なお、粒子BP、WPの混
合割合Tcは、ここでは重量割合であるが、これが体積
割合である場合には、黒色粒子BP及び白色粒子WPの
Tc(重量割合)は、粒子BP、WPの体積割合をそれ
ぞれTcb、Tcwとし、比重をそれぞれPb、Pwと
すると、 粒子BPのTc(重量割合)=Tcb×Pb/(Tcb
×Pb+Tcw×Pw)粒子WPのTc(重量割合)=
Tcw×Pw/(Tcb×Pb+Tcw×Pw) で求めることができる。
【0069】そして「黒色粒子BPの全重量」は(黒色
粒子BPの重量割合Tc)×(現像剤充填量)で求める
ことができ、ここでは0.33〔mg〕であり、「白色
粒子WPの全重量」は(白色粒子WPの重量割合Tc)
×(現像剤充填量)で求めることができ、ここでは0.
14〔mg〕である。
【0070】「黒色粒子BPの全体積」は(黒色粒子B
Pの全重量)/(黒色粒子BPの比重)で求めることが
でき、ここでは1.38×108 〔μm3 〕であり、
「白色粒子WPの全体積」は(白色粒子WPの全重量)
/(白色粒子WPの比重)で求めることができ、ここで
は1.18×108 〔μm3 〕である。
【0071】「黒色粒子BPの1個当たりの体積」は4
×π×(黒色粒子BPの粒子半径) 3 /3で求めること
ができ、ここでは4.19×103 〔μm3 /個〕であ
り、「白色粒子WPの1個当たりの体積」は4×π×
(白色粒子WPの粒子半径)3/3で求めることがで
き、ここでは1.77×103 〔μm3 /個〕である。
【0072】「黒色粒子BPの個数」は(黒色粒子BP
の全体積)/(黒色粒子BPの1個当たりの体積)で求
めることができ、ここでは3.30×104 〔個〕であ
り、「白色粒子WPの個数」は(白色粒子WPの全体
積)/(白色粒子WPの1個当たりの体積)で求めるこ
とができ、ここでは6.70×104 〔個〕である。
【0073】「黒色粒子BPの1個当たりの表面積」は
4×π×(黒色粒子BPの粒子半径)2 で求めることが
でき、ここでは1.26×103 〔μm2 /個〕であ
り、「白色粒子WPの1個当たりの表面積」は4×π×
(白色粒子WPの粒子半径)2で求めることができ、こ
こでは7.07×102 〔μm2 /個〕である。
【0074】以上により「黒色粒子BPの全表面積S1
1」は(黒色粒子BPの1個当たりの表面積)×(黒色
粒子BPの個数)で求めることができ、ここでは4.1
4×107 〔μm2 〕であり、「白色粒子WPの全表面
積S11」は(白色粒子WPの1個当たりの表面積)×
(白色粒子WPの個数)で求めることができ、ここでは
4.74×107 〔μm2 〕である。
【0075】ここで、各セル116に内包された黒色粒
子BP及び白色粒子WPのうち該粒子相互の摩擦帯電に
より正帯電する内包粒子BP及び負帯電する内包粒子W
Pのそれぞれについて体積平均粒径から算出した粒子1
個当たりの表面積に粒子の個数を乗じた粒子の全表面積
S11と、該粒子を内包しているセル内面の表面積S2
との関係については、 黒色粒子の全表面積S11(=4.14×107 〔μm
2 〕)>セル内面の表面積S2(=1.72×10
7 〔μm2 〕)×1.3 白色粒子の全表面積S11(=4.74×107 〔μm
2 〕)>セル内面の表面積S2(=1.72×10
7 〔μm2 〕)×1.3 の条件を満たしている。
【0076】この画像表示媒体11では、図1(B)に
示すように、黒く表示させたい画素には負極性の電圧
を、白く表示させたい画素には正極性の電圧を、外部か
らそれぞれ印加する。このようにして表示データに応じ
た電圧を各々印加して、現像粒子WP、BPを移動させ
て画像形成する。
【0077】このとき、図1(A)に示すように、画像
表示媒体11の表側(画像観察側)もしくは裏側(画像
観察側とは反対側)に回転磁極を有する回転磁極ローラ
R2を回転させながら画像表示媒体全面を順次走査して
もよいし、図1(A)に鎖線で示すN極とS極を交互に
配置した磁石板MGを図中矢印A方向に振動させてもよ
い。いずれにしても、磁力によって磁性粒子を含む粒子
全体の攪拌が可能である。従って、セルの小型化に伴
い、例えば粒子の帯電量が不足するようなことがあって
も、画像表示にあたり、磁力による適正な粒子の攪拌及
びそれに伴う移動が可能である。このように磁性粒子を
含む現像剤は画像表示にあたり、磁場にて磁気攪拌力を
作用させて現像粒子を動き易くすることができる。
【0078】図1に示す画像表示媒体11によると、黒
色粒子BP及び白色粒子WPを内包している各セル11
6は、1〔μm-1〕≧(セル内面の表面積〔μm2 〕/
セル容積〔μm3 〕)≧0.015〔μm-1〕及び10
μm≦(画像表示面側におけるセル最小幅)≦1mmの
条件を満たすので、該粒子BP、WPを内包している各
セル116のサイズが小さく、それだけ各セル116に
内包された粒子BP、WPの偏り等を抑制できる。
【0079】さらに、画像表示媒体11によると、各セ
ル116に内包された黒色粒子BP及び白色粒子WPの
うち該粒子相互の摩擦帯電により正帯電する内包粒子B
P及び負帯電する内包粒子WPのそれぞれについて体積
平均粒径から算出した粒子1個当たりの表面積に粒子の
個数を乗じた粒子BP、WPの全表面積S11と、該粒
子を内包しているセル内面の表面積S2との関係が、粒
子の全表面積S11>セル内面の表面積S2×1.3の
条件を満たすので、各セル116に内包された粒子B
P、WPの帯電を適正に保つことができ、これにより画
像表示にあたり、粒子BP、WPの移動が適正に行わ
れ、それだけ良好な画像表示を行うことができる。
【0080】以上により、図1に示す画像表示媒体11
によると、黒色粒子BP及び白色粒子WPを保持する各
セル116の小型化による粒子BP、WPの偏り等を抑
制しつつ、各セル116のサイズを小さくしても、該各
セルに内包された粒子BP、WPの帯電を適正に保つこ
とができ、これにより画像表示にあたり、粒子BP、W
Pの移動が適正に行われ、それだけ良好な画像表示を行
うことができる。
【0081】なお、前記の「各セル116に内包された
粒子BP、WPの帯電を適正に保つ」とは、各セル11
6に内包された粒子BP、WPについて、帯電極性を本
来のものに(該粒子相互の摩擦帯電による帯電極性に、
ここでは粒子BPの帯電極性を正極性に、粒子WPの帯
電極性を負極性に)保つとともに帯電量を適正のものに
保持することを意味する。
【0082】図1に示す画像表示媒体11は、ここでは
体積平均粒径から算出した粒子1個当たりの表面積に粒
子の個数を乗じた粒子の全表面積S11と、該粒子を内
包しているセル内面の表面積S2との関係が、粒子の全
表面積S11>セル内面の表面積S2×1.3の条件を
満たしているものとするが、粒径分布を考慮して個々の
粒子の表面積を合計した粒子の全表面積S12と、該粒
子を内包しているセル内面の表面積S2との関係が、粒
子の全表面積S12>セル内面の表面積S2×2.0の
条件を満たしているものとしてもよい。
【0083】いずれにしても、各セル116に内包され
た黒色粒子BP及び白色粒子WPのうち該粒子相互の摩
擦帯電により正負いずれか一方の極性に帯電する内包粒
子について前記の条件(粒子の全表面積S11>セル内
面の表面積S2×1.3や粒子の全表面積S12>セル
内面の表面積S2×2.0)を満たしていてもよい。こ
の場合、体積平均粒径が互いに異なる黒色粒子BP及び
白色粒子WPのうち該粒子相互の摩擦帯電により正負い
ずれか一方の極性に帯電する体積平均粒径の大きい方の
粒子BPについて前記の(粒子の全表面積S11>セル
内面の表面積S2×1.3)の条件を満たしていてもよ
いし、体積平均粒径或いは個々の粒子の粒径を合計した
全粒径を粒子の個数で除した平均粒径が互いに異なる黒
色粒子BP及び白色粒子WPのうち該粒子相互の摩擦帯
電により正負いずれか一方の極性に帯電する平均粒径の
大きい方の粒子BPについて前記の(粒子の全表面積S
12>セル内面の表面積S2×2.0)の条件を満たし
ていてもよい。
【0084】次に画像表示媒体の性能評価実験を行った
ので、比較実験とともに以下に説明する。
【0085】各実験例では、図1に示すタイプの画像表
示媒体11について、各セルサイズ、現像剤の各セルへ
の充填条件(PD、Tc)、粒子の体積平均粒径のうち
いずれかを変えた媒体を用いた。
【0086】なお、PDはセル116に内包される粒子
BP、WPのセル容積に対する体積割合(充填密度)で
あり、Tcは、黒色粒子BP及び白色粒子WPについ
て、それら両粒子BP、WPに対するそれぞれの粒子の
重量割合である。
【0087】各実験例で用いた媒体の条件及び評価結果
を表1から表3に示す。
【0088】
【表1】
【0089】
【表2】
【0090】
【表3】
【0091】「セル容積」は(セル幅α)×(セル長さ
L)×(セル厚さh)で求めることができ、「セル内面
の表面積S2」は(セル幅α)×(セル長さL)×2+
(セル長さL)×(セル厚さh)×2+(セル厚さh)
×(セル幅α)×2で求めることができる。
【0092】「現像剤比重」は1/{(黒色粒子の重量
割合Tc)/(黒色粒子の比重)+(白色粒子の重量割
合Tc)/(白色粒子の比重)}で求めることができ
る。
【0093】「現像剤充填量」は(セル容積)×(P
D)×(現像剤比重)で求めることができる。
【0094】「黒色粒子の全重量」は(黒色粒子の重量
割合Tc)×(現像剤充填量)で求めることができ、
「白色粒子の全重量」は(白色粒子の重量割合Tc)×
(現像剤充填量)で求めることができる。
【0095】「黒色粒子の全体積」は(黒色粒子の全重
量)/(黒色粒子の比重)で求めることができ、「白色
粒子の全体積」は(白色粒子の全重量)/(白色粒子の
比重)で求めることができる。
【0096】「黒色粒子の1個当たりの体積」は4×π
×(黒色粒子の粒子半径)3 /3で求めることができ、
「白色粒子の1個当たりの体積」は4×π×(白色粒子
の粒子半径)3 /3で求めることができる。
【0097】「黒色粒子の個数」は(黒色粒子の全体
積)/(黒色粒子の1個当たりの体積)で求めることが
でき、「白色粒子の個数」は(白色粒子の全体積)/
(白色粒子の1個当たりの体積)で求めることができ
る。
【0098】「黒色粒子の1個当たりの表面積」は4×
π×(黒色粒子の粒子半径)2 で求めることができ、
「白色粒子の1個当たりの表面積」は4×π×(白色粒
子の粒子半径)2 で求めることができる。
【0099】この表1から表3に示す各実験例の媒体に
ついて、画像表示特性(画像表示状態や画像濃度ID)
を評価した。画像濃度IDの測定はX−Rite社製3
10Tを用いて行った。画像濃度IDの値が大きい程、
黒色表示特性に優れており、画像濃度IDの値が小さい
程、白色表示特性に優れていることを意味する。なお、
粒子の反転(移動)性の評価として、黒色IDが1.1
以上かつ白色IDが0.4未満を示すものを○(良
好)、黒色IDが1.1未満又は白色IDが0.4以上
のものを×(不良)と判断した。
【0100】また、実験例1、2、比較例1、2につい
ては、粒子の粒度分布を測定し、個々の粒子の表面積を
合計した粒子の全表面積S12を算出した。具体的に
は、まず、所定粒径範囲ごとの粒子存在量(粒径分布)
をコールターマルチサイザー(コールター社製)で測定
した。そして、各粒径範囲ごとに〔粒子表面積×粒子個
数〕の値を算出し、全粒径範囲についてこの値を合計
し、全表面積を算出する。さらに、〔粒子体積×粒子個
数〕から全体積を算出し、〔全体積×粒子比重〕から全
重量を算出し、さらに、〔全表面積/全重量〕から粒子
の単位重さ当たりの表面積を算出する。こうして、使用
した粒子の全表面積S12を算出し、(粒子の全表面積
S12)/(セル内面の表面積S2)を求めたところ、
以下のとおりであった。 ・実験例1:黒粒子2.41、白粒子4.08 ・実験例2:黒粒子3.17、白粒子5.50 ・比較例1:黒粒子1.87、白粒子1.87 ・比較例2:黒粒子1.25、白粒子1.12
【0101】表1〜3に示すように、実験例1〜6は、
反転性、IDともに良好であった。比較例2〜4は、反
転性、IDがともに実験例のものより劣っており、これ
らの評価は実用に適さないレベルであった。比較例1
は、反転性、IDは良好であったが、セルサイズが大き
すぎることに起因して、弱い衝撃でも粒子が移動して画
像が乱れ、また、予め粒子を偏らせた状態で記録を行う
と表示ムラを生じた。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、互
いに帯電極性の異なる、且つ、互いに光学的反射濃度の
異なる少なくとも2種類の、相互摩擦帯電性を有する乾
式粒子と、該乾式粒子を内包した1又は2以上の粒子保
持用のセルとを含み、前記少なくとも2種類の摩擦帯電
粒子に外部電界を印加して画像表示を行う画像表示媒体
であって、前記少なくとも2種類の粒子を保持する各セ
ルのサイズを小さくしても、該各セルに内包された粒子
の帯電を適正に保つことができ、これにより画像表示に
あたり、粒子の移動が適正に行われ、それだけ良好な画
像表示を行うことができる画像表示媒体を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像表示媒体(ここでは乾式帯電粒子内包型の
画像表示媒体)の一例の概略構成を示すものであり、図
(A)は画像表示媒体の画像表示前の断面図であり、図
(B)は画像表示時の一例の断面図である。
【図2】図(A)は図1に示す画像表示媒体における第
1基板とこれに形成された隔壁等の斜視図であり、図
(B)はその平面図である。
【図3】セルの容積と、セルに内包される粒子の全表面
積及びセル内面の表面積との関係の一例を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
11 画像表示媒体 111 第1基板 112 第2基板 113 隔壁 116 現像剤収容セル 119a 接着層 119b 接着剤 BP 黒色粒子 DL 乾式現像剤 L セル長さ MG 磁石板 R2 回転磁極ローラ WP 白色粒子 h セル厚さ α セル幅

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに帯電極性の異なる、且つ、互いに光
    学的反射濃度の異なる少なくとも2種類の、相互摩擦帯
    電性を有する乾式粒子と、該乾式粒子を内包した1又は
    2以上の粒子保持用のセルとを含み、前記少なくとも2
    種類の摩擦帯電粒子に外部電界を印加して画像表示を行
    う画像表示媒体であり、 前記少なくとも2種類の粒子を内包している各セルは、 (セル内面の表面積〔μm2 〕/セル容積〔μm3 〕)
    ≧0.015〔μm-1〕又は(及び) (画像表示面側におけるセル最小幅)≦1mm の条件を満たし、且つ、 該各セルに内包された前記少なくとも2種類の粒子のう
    ち該粒子相互の摩擦帯電により正負いずれか一方の極性
    に帯電する内包粒子について体積平均粒径から算出した
    粒子1個当たりの表面積に粒子の個数を乗じた粒子の全
    表面積S11と、該粒子を内包しているセル内面の表面
    積S2との関係が、 粒子の全表面積S11>セル内面の表面積S2×1.3
    の条件を満たすか、又は該各セルに内包された前記少な
    くとも2種類の粒子のうち該粒子相互の摩擦帯電により
    正負いずれか一方の極性に帯電する内包粒子について個
    々の粒子の表面積を合計した粒子の全表面積S12と、
    該粒子を内包しているセル内面の表面積S2との関係
    が、 粒子の全表面積S12>セル内面の表面積S2×2.0 の条件を満たすことを特徴とする画像表示媒体。
  2. 【請求項2】前記各セルに内包された前記少なくとも2
    種類の粒子は体積平均粒径が互いに異なる粒子であり、
    該体積平均粒径が互いに異なる少なくとも2種類の粒子
    のうち該粒子相互の摩擦帯電により正負いずれか一方の
    極性に帯電する体積平均粒径の大きい方の粒子について
    体積平均粒径から算出した粒子1個当たりの表面積に粒
    子の個数を乗じた粒子の全表面積S11と、該粒子を内
    包しているセル内面の表面積S2との関係が、前記の 粒子の全表面積S11>セル内面の表面積S2×1.3 の条件を満たすか、又は前記各セルに内包された前記少
    なくとも2種類の粒子は体積平均粒径が互いに異なる粒
    子であり、該体積平均粒径が互いに異なる少なくとも2
    種類の粒子のうち該粒子相互の摩擦帯電により正負いず
    れか一方の極性に帯電する体積平均粒径の大きい方の粒
    子について個々の粒子の表面積を合計した粒子の全表面
    積S12と、該粒子を内包しているセル内面の表面積S
    2との関係が、前記の 粒子の全表面積S12>セル内面の表面積S2×2.0 の条件を満たす請求項1記載の画像表示媒体。
  3. 【請求項3】互いに帯電極性の異なる、且つ、互いに光
    学的反射濃度の異なる少なくとも2種類の、相互摩擦帯
    電性を有する乾式粒子と、該乾式粒子を内包した1又は
    2以上の粒子保持用のセルとを含み、前記少なくとも2
    種類の摩擦帯電粒子に外部電界を印加して画像表示を行
    う画像表示媒体であり、 前記少なくとも2種類の粒子を内包している各セルは、 (セル内面の表面積〔μm2 〕/セル容積〔μm3 〕)
    ≧0.015〔μm-1〕 又は(及び) (画像表示面側におけるセル最小幅)≦1mm の条件を満たし、且つ、 該各セルに内包された前記少なくとも2種類の粒子のう
    ち該粒子相互の摩擦帯電により正帯電する内包粒子及び
    負帯電する内包粒子のそれぞれについて体積平均粒径か
    ら算出した粒子1個当たりの表面積に粒子の個数を乗じ
    た粒子の全表面積S11と、該粒子を内包しているセル
    内面の表面積S2との関係が、 粒子の全表面積S11>セル内面の表面積S2×1.3 の条件を満たすか、又は該各セルに内包された前記少な
    くとも2種類の粒子のうち該粒子相互の摩擦帯電により
    正帯電する内包粒子及び負帯電する内包粒子のそれぞれ
    について個々の粒子の表面積を合計した粒子の全表面積
    S12と、該粒子を内包しているセル内面の表面積S2
    との関係が、 粒子の全表面積S12>セル内面の表面積S2×2.0 の条件を満たすことを特徴とする画像表示媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006251663A (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Bridgestone Corp 情報表示用パネルの製造方法及び情報表示用パネル
JP2007219080A (ja) * 2006-02-15 2007-08-30 Bridgestone Corp 表示媒体を構成する表示用粒子およびそれを用いた情報表示用パネル

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