JP2003301157A - 接着剤組成物 - Google Patents

接着剤組成物

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JP2003301157A
JP2003301157A JP2003139909A JP2003139909A JP2003301157A JP 2003301157 A JP2003301157 A JP 2003301157A JP 2003139909 A JP2003139909 A JP 2003139909A JP 2003139909 A JP2003139909 A JP 2003139909A JP 2003301157 A JP2003301157 A JP 2003301157A
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formaldehyde
adhesive
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adhesive composition
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Yukinori Oraku
幸徳 大楽
Choji Tomizawa
長二 富沢
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着性及びゲルタイムを十分に満足できる水
準に維持し、接着剤が硬化した後の加工性を良好とし、
また該層のひび割れを防止し、かつ製造コスト的にも改
善された接着剤組成物を提供する。 【解決手段】 下記(A)及び(B)を含有する混合物
に(C)を配合して得られ、(A)/(B)の重量比が
95/5〜40/60であり、かつ(A)及び(B)の
合計量100重量部あたりの(C)の量が5〜50重量
部である接着剤組成物。 (A):レゾルシノール及びホルムアルデヒドの初期縮
合物、又は、レゾルシノール、フェノール及びホルムア
ルデヒドの初期縮合物 (B):ビニル芳香族化合物−共役ジエン化合物系共重
合体、ポリウレタン、(メタ)アクリル酸エステル系重
合体又はビニル芳香族化合物−(メタ)アクリル酸エス
テル系共重合体を含有する水性エマルジョン (C):ホルムアルデヒド系硬化剤又はヘキサメチレン
テトラミン系硬化剤

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、接着剤組成物に関
するものである。更に詳しくは、本発明は、レゾルシノ
ール系接着剤をベースとする接着剤組成物であって、接
着性及びゲルタイムを十分に満足できる水準に維持し、
かつ接着剤に適度な可塑性を付与することによって接着
剤が硬化した後の加工性を良好とし、また該層のひび割
れを防止し、かつ製造コスト的にも改善された接着剤組
成物に関するものである。 【0002】 【従来の技術】レゾルシノール樹脂を主剤とするいわゆ
るレゾルシノール系接着剤は、高い接着力を長期に維持
できるという観点から、優れた接着剤である。ところ
が、レゾルシノール系接着剤には、固化した接着層が極
めて硬く、たとえば接着して得られる木材を切断するよ
うな場合、切断機器の刃こぼれを生じ、また接着層が厚
い場合にはひび割れを生じるという問題があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】かかる現状に鑑み、本
発明が解決しようとする課題は、レゾルシノール系接着
剤をベースとする接着剤組成物であって、接着性及びゲ
ルタイムを十分に満足できる水準に維持し、かつ接着剤
に適度な可塑性を付与することによって接着剤が硬化し
た後の加工性を良好とし、また該層のひび割れを防止
し、かつ製造コスト的にも改善された接着剤組成物を提
供する点に存する。 【0004】 【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、下
記(A)及び(B)を含有する混合物に(C)を配合し
て得られ、(A)/(B)の重量比が95/5〜40/
60であり、かつ(A)及び(B)の合計量100重量
部あたりの(C)の量が5〜50重量部である接着剤組
成物に係るものである。 (A):レゾルシノール及びホルムアルデヒドの初期縮
合物、又は、レゾルシノール、フェノール及びホルムア
ルデヒドの初期縮合物 (B):ビニル芳香族化合物−共役ジエン化合物系共重
合体、ポリウレタン、(メタ)アクリル酸エステル系重
合体又はビニル芳香族化合物−(メタ)アクリル酸エス
テル系共重合体を共重合体成分として含有する水性エマ
ルジョン (C):ホルムアルデヒド系硬化剤又はヘキサメチレン
テトラミン系硬化剤 【0005】 【発明の実施の形態】本発明の(A)はレゾルシノール
及びホルムアルデヒドの初期縮合物、又は、レゾルシノ
ール、フェノール及びホルムアルデヒドの初期縮合物で
ある。(A)はレゾルシノール1モル又はレゾルシノー
ルとフェノールの合計量1モルに対してホルムアルデヒ
ド1モル以下を付加縮合させて樹脂化したものである。
なお、(A)としては、該当する市販品を用いることが
できる。 【0006】本発明の(B)は、ビニル芳香族化合物−
共役ジエン化合物系共重合体、ポリウエレタン、(メ
タ)アクリル酸エステル系重合体又はビニル芳香族化合
物−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体を共重合体
成分として含有する水性エマルジョンである。 【0007】ビニル芳香族化合物−共役ジエン化合物系
共重合体共重合体の好ましい具体例としては、スチレン
−ブタジエン共重合体をあげることができる。ビニル芳
香族化合物/共役ジエン化合物の重量比は80/20〜
20/80が好ましい。該重量比が過小であると接着強
度が不足する場合があり、一方該重量比が過大であると
造膜性が不良となる場合がある。なお、ビニル芳香族化
合物及び共役ジエン化合物以外の第三成分を含有しても
よい。 【0008】ポリウレタンとしては、通常、水に乳化分
散された高分子量の熱可塑性ウレタン樹脂又はウレタン
アイオノマーがその親水性であるイオン基により乳化剤
や有機溶剤なしで、水中に、溶解又は極めて微細な粒子
状に分散したコロイド分散型の水性ウレタン樹脂が用い
られる。 【0009】(メタ)アクリル酸エステル系重合体と
は、アクリル酸エステル又は(メタ)アクリル酸エステ
ルを表す。これらの具体例としては、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル
酸ブチル、アクリル酸アミル、アクリル酸ヘキシル、ア
クリル酸ヘプチル、アクリル酸オクチル、アクリル酸2
−エチルヘキシル、アクリル酸デシル、アクリル酸ラウ
リル、アクリル酸ステアリル、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル
酸ブチル、メタクリル酸アミル、メタクリル酸ヘキシ
ル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ド
デシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリ
ルなどが例示される。なお、これらは、その一種を単独
で用いてもよく、又は二種以上を併用してもよい。 【0010】ビニル芳香族化合物−(メタ)アクリル酸
エステル系共重合体としては、スチレン又はα−メチル
スチレンと前記の(メタ)アクリル酸エステルとの共重
合体が、通常用いられる。 【0011】なお、本発明の(B)としては、該当する
市販品を用いることができる。 【0012】本発明の(C)は、ホルムアルデヒド系硬
化剤又はヘキサメチレンテトラミン系硬化剤である。こ
の硬化剤は主に(A)の硬化の目的で加えるものであ
り、必要に応じてクルミ殻粉、ヤシ殻粉、木粉、樹皮粉
などの充填剤や、小麦などの増量剤を配合することも可
能である。また、遊離のホルムアルデヒドを含むアミノ
樹脂やフェノール樹脂及びホルマリンを硬化剤として使
用することも可能である。なお、(C)としては、該当
する市販品を用いることができる。 【0013】本発明の接着剤組成物は、上記の(A)及
び(B)を含む混合物に(C)を配合して得られ、
(A)/(B)の重量比が95/5〜40/60であ
り、かつ(A)及び(B)の合計量100重量部あたり
の(C)の量が5〜50重量部である接着剤組成物であ
る。 【0014】(A)/(B)の配合において(B)の重
量比が過小であると接着剤層の可塑化効果が十分に得ら
れず、接着した木材を加工する際の刃こぼれや接着剤層
が厚い場合のひび割れの改良効果が得られなくなり、一
方該比が過大であると(A)の硬化による優れた接着性
が損なわれる。なお、好ましい範囲は90/10〜50
/50である。 【0015】(C)の量が過少であると(A)の硬化が
不十分なために優れた接着力が得られず、一方該量が過
多であると過剰分の硬化剤が接着剤層に残留し、建材と
して使用された際、放出される揮発成分が人体に好まし
くない影響を及ぼす可能性が懸念される。なお、好まし
い範囲は10〜30重量部である。 【0016】本発明の接着剤組成物を得る方法として
は、たとえば次の方法をあげることができる。すなわ
ち、(A)に(B)を混合し、混合物を得る。そして、
接着剤として使用するに際し、該混合物に(C)を添加
し、被着材に塗布して接着すればよい。また、(B)と
(C)を混合し、使用前に(A)を添加することも可能
である。被着材としては、たとえば木材、スレート、コ
ンクリートなどを用いることができる。 【0017】 【実施例】次に、本発明を実施例によって説明する。 実施例1〜7及び比較例1〜3 表1〜表3に示す(A)及び(B)に(C)を配合する
ことにより、接着剤組成物を得た。得た接着剤組成物に
ついて、下記のとおり測定・評価を行った。条件及び結
果を表1〜表3に示した。 【0018】結果から次のことがわかる。本発明の条件
を充足する全ての実施例は全ての評価項目において満足
すべき結果を示している。一方、本発明の(B)成分を
欠く比較例1〜2はひび割れが発生している。また、
(A)/(B)の重量比が過小な比較例3は常態強度及
び/又は煮沸繰り返し強度に劣り、かつ硬度も低い。 【0019】〔測定・評価方法〕 1.接着性能の評価 日本規格協会規定のフェノール樹脂木材接着剤(JIS
K 6802)に準拠して行った。 (1)試験片の作成 2片のカバ材柾目板(10mm×25mm×30mm)
の1辺に上記で配合した接着剤を両面合わせて0.16
〜0.20g(260〜320g/m2 )塗布し、塗布
面同士を重ね合わせ8kg/cm2 の荷重で24時間圧
締し、その後1週間の養生期間を置いて試験片とした。 (2)常態強度 上記で作成した試験片につき、島津製作所(株)製オー
トグラフで、圧縮せん断強度の測定を行った。 (3)耐煮沸繰り返し強度 上記で作成した試験片を、沸騰水中に4時間浸漬し、6
0℃オーブン中で20時間乾燥し、再度沸騰水中に4時
間浸漬した後、常温水に15分以上浸漬して試験片を常
温まで冷まし、試験片が濡れた状態で、島津製作所
(株)製オートグラフで、圧縮せん断強度の測定を行っ
た。 【0020】2.ゲルタイム 日本規格協会規定のフェノール樹脂木材接着剤(JIS
K 6802)に準拠して行った。(A)、(B)を
配合した接着主剤を25℃の恒温槽に1時間以上浸漬し
一定温度に調整した後、(C)を加え素早くかき混ぜる
と同時に開始時間を読み取り、25℃恒温槽に浸す。そ
の後この接着剤を時々かき混ぜ、かき混ぜ棒で接着剤の
表面に軽く触れて引き上げた時に接着剤が糸曳き状にか
き混ぜ棒につかなくなるまでの時間を計った。 【0021】3.硬度 接着剤組成物を平底の容器に厚さ12mm以上になるよ
うに取りそのまま4日以上放置して固化せしめ円柱状の
試験片を得た。この試験片を用いて日本規格協会規定の
加硫ゴム物理試験方法(JIS K 6301)に準拠
し、エクセル(株)製ゴム・プラスチックデジタル式硬
さ試験器でスプリング式硬さ試験のA硬度の測定を行っ
た。 【0022】4.ひび割れ 硬度試験に用いた試験片の外観観察し、○(ひび割れな
し)、△(ひび割れ若干あり)及び×(ひび割れあり)
で評価した。 【0023】 【表1】【0024】 【表2】 【0025】 【表3】 【0026】*1 Aの種類 A−1:テクノプライ 150E(商品名)(田岡化学
工業社製のレゾルシノール、フェノール及びホルムアル
デヒドの初期縮合物) A−2:テクノプライ 815(商品名)(田岡化学工
業社製のレゾルシノール、フェノール及びホルムアルデ
ヒドの初期縮合物) *2 Bの種類 B−1:スチレン−ブタジエン共重合体 B−2:ポリメタクリル酸メチルエマルジョン B−3:メタクリル酸メチル−メタクリル酸共重合体エ
マルジョン B−4:ウレタンディスパージョン *3 Cの種類 C−1:テクノプライ用硬化剤A(商品名)(田岡化学
工業社製のホルムアルデヒド系硬化剤) C−2:テクノプライ用LPM硬化剤(商品名)(田岡
化学工業社製のホルムアルデヒド系硬化剤) 【0027】 【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、レ
ゾルシノール系接着剤をベースとする接着剤組成物であ
って、接着性及びゲルタイムを十分に満足できる水準に
維持し、かつ接着剤に適度な可塑性を付与することによ
って接着剤が硬化した後の加工性を良好とし、また該層
のひび割れを防止し、かつ製造コスト的にも改善された
接着剤組成物を提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J040 CA081 CA082 DB051 DB052 DB061 DB062 DB081 DB082 DF041 DF042 DF051 DF052 EB032 EB061 EB062 EB092 EF001 EF002 HB17 HC20 JA03 KA16 LA05 LA06 MA08

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 下記(A)及び(B)を含有する混合物
    に(C)を配合して得られ、(A)/(B)の重量比が
    95/5〜40/60であり、かつ(A)及び(B)の
    合計量100重量部あたりの(C)の量が5〜50重量
    部である接着剤組成物。 (A):レゾルシノール及びホルムアルデヒドの初期縮
    合物、又は、レゾルシノール、フェノール及びホルムア
    ルデヒドの初期縮合物 (B):ビニル芳香族化合物−共役ジエン化合物系共重
    合体、ポリウレタン、(メタ)アクリル酸エステル系重
    合体又はビニル芳香族化合物−(メタ)アクリル酸エス
    テル系共重合体を含有する水性エマルジョン (C):ホルムアルデヒド系硬化剤又はヘキサメチレン
    テトラミン系硬化剤
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