JP2003300895A - 蜂蜜入りスイカ糖及びその製造方法 - Google Patents

蜂蜜入りスイカ糖及びその製造方法

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JP2003300895A
JP2003300895A JP2002104376A JP2002104376A JP2003300895A JP 2003300895 A JP2003300895 A JP 2003300895A JP 2002104376 A JP2002104376 A JP 2002104376A JP 2002104376 A JP2002104376 A JP 2002104376A JP 2003300895 A JP2003300895 A JP 2003300895A
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Masaki Shibuta
正記 渋田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】腎臓疾患に有効な民間薬または健康補助食品と
して利用されるスイカの果汁を加工して、少ない量で果
汁を相当量飲んだ場合と同等またはそれ以上の有効成分
を効率的に摂取できるようにし、また、保存性を高める
ことにより、季節に関係なく、一年中利用できる蜂蜜入
りスイカ糖を提供する。 【解決手段】無農薬で栽培されたスイカから果肉を取り
出し、果肉を搾って果汁をつくり、果汁を水飴と同等か
近似の粘度を有するまで弱火で煮詰め、煮詰めたものが
冷えて固まる前に所要量の蜂蜜を混ぜることによりつく
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蜂蜜入りスイカ糖
及びその製造方法に関するものである。更に詳しくは、
腎臓疾患に有効な民間薬または健康補助食品として利用
されるスイカの果汁を加工して、少ない量で、果汁を相
当量飲んだ場合と同等またはそれ以上の有効成分を効率
的に摂取でき、また、保存性を高めることにより、季節
に関係なく、一年中利用できる蜂蜜入りスイカ糖及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】スイカは、ウリ科の一年草で、いわゆる大
衆果物として重要な位置を占めている。スイカは、一般
に適当な形状に切り分けて食され、ジュースやシャーベ
ットの原料としても広く利用されている。スイカの果汁
には、8%程度の糖質の他、少量のリンゴ酸、アルギニ
ン、シトルリン、カロチン、リコピン、リノール酸、及
びビタミンA、B1、C、カリウム、カルシウム、鉄等
のミネラル類を含んでいる。上記成分中のシトルリン
は、利尿作用を促進する効果が認められており、スイカ
は、古くから腎臓疾患に特効がある民間薬または健康補
助食品としても利用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スイカ
は夏の果物であり、新鮮な果汁は一年中提供できるわけ
ではない。また、腎臓疾患に有効な民間薬または健康補
助食品として利用する場合には、効果を期待するには、
相当量の果汁を飲まなければならず、効率が悪かった。
また、スイカを果汁の状態で保存しようとする場合、水
分が多く長期保存が難しいので、年間を通してスイカの
果汁を安定的に供給することは困難であり、一般に季節
に関係のない腎臓疾患のために利用するには無理があっ
た。
【0004】(本発明の目的)本発明の目的は、例えば
腎臓疾患に有効な民間薬または健康補助食品として利用
されるスイカの果汁を加工して、少ない量で、果汁を相
当量飲んだ場合と同等またはそれ以上の有効成分を効率
的に摂取できるスイカ糖およびその製造方法を提供する
ことである。また、本発明の他の目的は、保存性を高め
ることにより、季節に関係なく、一年中利用できるスイ
カ糖およびその製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、無農薬で栽培されたスイカの果汁を水飴と
同等の粘度を有するまで煮詰めて濃縮し、蜂蜜を所要量
加えたことを特徴とする、蜂蜜入りスイカ糖である。
【0006】第2の発明にあっては、無農薬で栽培され
たスイカから果肉を取り出すステップ、果肉を搾って果
汁をつくるステップ、果汁を水飴と同等か近似の粘度を
有するまで弱火で煮詰めるステップ、煮詰めたものが冷
えて固まる前に所要量の蜂蜜を混ぜるステップ、を含ん
でいることを特徴とする、蜂蜜入りスイカ糖の製造方法
である。
【0007】(作用)本発明に係る蜂蜜入りスイカ糖
は、スイカの果汁に含まれている有効成分が凝縮または
濃縮されており、同じ成分量で比較すると、スイカの果
汁よりも量を極めて少なくすることができる。従って、
蜂蜜入りスイカ糖の場合では、例えば腎臓疾患に民間薬
や健康補助食品として利用するときにも、スイカの果汁
の場合のように量的に多く飲む必要はなく、僅かに摂取
するだけで、スイカの果汁を飲んだ場合と同等またはそ
れ以上の効果が期待できるとともに、効率的な摂取が可
能になる。更には、無農薬で栽培されたスイカを使用す
るので、通常の農薬を使用した果物の加工食品のように
残留農薬の心配がなく、濃縮されたものでも安全性に問
題はない。
【0008】また、蜂蜜入りスイカ糖は、果汁に含まれ
る有効成分とともに糖分も濃縮されており、水分もごく
少なくなっているので、果汁と比較して保存性が向上し
ている。これにより、冷蔵庫等で冷蔵しておけば、三年
以上にわたり変質することなく保存することができる。
更に、煮詰めたものが冷えて固まる前に所要量の蜂蜜を
混ぜているので、濃縮されて強くなったスイカの甘味が
蜂蜜の甘さで和らげられており、美味しく、摂取しやす
い。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を実施の形態に基づき更に
詳細に説明する。本実施の形態に係る蜂蜜入りスイカ糖
は、無農薬で栽培されたスイカの果汁を水飴と同等の粘
度を有するまで煮詰めて濃縮し、蜂蜜を所要量加えたも
のである。色は全体に赤黒色である。なお、使用される
蜂蜜の割合(量)は、好ましくは、スイカ果汁を濃縮し
たものの10重量%程度であるが、これに限定されるも
のではなく、適宜調整が可能である。
【0010】(作 用)本発明に係る蜂蜜入りスイカ糖
の作用、用途、摂取方法を説明する。本発明に係る蜂蜜
入りスイカ糖は、利尿効果が認められているスイカの果
汁とほぼ同様の成分が濃縮されて残っているので、摂取
することにより同様の利尿効果が期待できる。
【0011】本願発明者は、過去に腎臓結石を患った際
に、尿量を増やせば結石が流れやすくなるのではないか
と、上記実施例と同様にしてつくった蜂蜜入りスイカ糖
を上記と同様にして摂取した。その当時は、腎臓結石の
治療では、一般には手術するか、あるいは特殊な装置を
用いて衝撃波で結石を砕いて排出しやすくする方法が採
用されていた。ところが、本願発明者が蜂蜜入りスイカ
糖を摂取した翌日には痛みの改善がみられ、数日後、念
のために病院で検査をしたところ、結石が消失している
のが認められた。
【0012】以後、本発明者は数回にわたり、上記と同
様にして自身の腎臓結石(尿管結石を含む)の治療を行
ったが、経験的に、まず蜂蜜入りスイカ糖の一回目の摂
取により、12〜24時間のうちに結石のほとんどが溶
けて流れることにより消失し、24時間後に二回目の摂
取を行えば、完全に結石が消失することがわかった。更
には、本発明者は、蜂蜜入りスイカ糖が腎臓結石に有効
であることが分かってから、予防のために継続的に摂取
するようにしたが、血圧がやや高めであったのが正常値
で安定するようになり、また、血行が促進されたと思わ
れ、血色もよくなった。
【0013】蜂蜜入りスイカ糖を摂取するときには、テ
ィースプーン一杯(約3g)を150〜200mlの水
またはお湯(ぬるま湯を含む)に溶かして飲むようにす
る。また、水等に溶かさずにそのままを口に含んで摂取
してもよい。この場合、少ない量で果汁を相当量飲んだ
場合と同等またはそれ以上の有効成分を摂取できるの
で、効率がよい。更には、蜂蜜入りスイカ糖は、料理や
飲み物に調味料や甘味料として加えることもできる。な
お、蜂蜜入りスイカ糖は、濃縮された強くなったスイカ
の甘味が蜂蜜の甘さで和らげられており、美味しく、摂
取しやすい。
【0014】
【実施例】本発明に係る蜂蜜入りスイカ糖の製造方法に
ついて詳細に説明する。 (1)無農薬で栽培したスイカを三球用意した。三球の
スイカの重さは、合計で10.2kgであった。 (2)各スイカを割って、杓子を使用して内部をくり抜
くようにして果肉を取り出した。取り出した果肉の重さ
は、6.1kgであった。
【0015】(3)果肉を種子ごと目の粗い綿布で包ん
で搾り、果汁をつくった。できた果汁の重さは、5.5
kgであった。 (4)果汁をステンレス製の大鍋に入れ、一旦沸騰させ
た後、弱火にして適宜かき混ぜながら煮詰めた。
【0016】(5)上記のようにして約10時間煮詰め
た。これにより、果汁は次第に赤黒色に近似する色にな
り、粘度も増して水飴と同等か近似の粘度を有するよう
になった。煮詰まったものの重さは約200gであっ
た。 (6)煮詰めたものが冷えて固まる前の、ある程度熱い
うちに、蜂蜜を20g加えて練るように攪拌し、重さが
約220gの蜂蜜入りスイカ糖を得た。
【0017】なお、本明細書で使用している用語と表現
は、あくまで説明上のものであって限定的なものではな
く、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するもの
ではない。また、本発明は図示されている実施の形態に
限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種
々の変形が可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)本発明に係る蜂蜜入りスイカ糖は、スイカの果汁
に含まれている有効成分が凝縮または濃縮されており、
同じ成分量で比較すると、スイカの果汁よりも量を極め
て少なくすることができる。従って、蜂蜜入りスイカ糖
の場合では、例えば腎臓疾患に民間薬や健康補助食品と
して利用するときにも、スイカの果汁の場合のように量
的に多く飲む必要はなく、少ない量で果汁を相当量飲ん
だ場合と同等またはそれ以上の有効成分を摂取できるの
で、効率がよい。
【0019】(b)無農薬で栽培されたスイカを使用す
るので、通常の農薬を使用した果物の加工食品のように
残留農薬の心配がなく、濃縮されたものでも安全性に問
題はない。
【0020】(c)蜂蜜入りスイカ糖は、果汁に含まれ
る有効成分とともに糖分も濃縮されており、水分もごく
少なくなっているので、果汁と比較して保存性が向上し
ている。これにより、冷蔵庫等で冷蔵しておけば、三年
以上にわたり変質することなく保存することができる。
【0021】(d)蜂蜜入りスイカ糖は、煮詰めたもの
が冷えて固まる前に所要量の蜂蜜を混ぜているので、濃
縮された強くなったスイカの甘味が蜂蜜の甘さで和らげ
られており、美味しく、有効成分を摂取しやすい。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 7/10 A61P 7/10 13/12 13/12 Fターム(参考) 4B018 MD52 MD77 ME04 ME14 MF01 MF06 4B041 LD07 LD10 LK29 LK39 LP05 LP06 4C087 AA01 AA02 BB22 MA02 MA16 MA52 NA03 NA10 NA14 ZA81 ZA84 4C088 AB19 AC04 AD10 BA08 CA11 MA02 MA16 MA52 NA03 NA10 NA14 ZA81 ZA83

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無農薬で栽培されたスイカの果汁を水飴
    と同等の粘度を有するまで煮詰めて濃縮し、蜂蜜を所要
    量加えたことを特徴とする、 蜂蜜入りスイカ糖。
  2. 【請求項2】 無農薬で栽培されたスイカから果肉を取
    り出すステップ、 果肉を搾って果汁をつくるステップ、 果汁を水飴と同等か近似の粘度を有するまで弱火で煮詰
    めるステップ、 煮詰めたものが冷えて固まる前に所要量の蜂蜜を混ぜる
    ステップ、を含んでいることを特徴とする、 蜂蜜入りスイカ糖の製造方法。
JP2002104376A 2002-04-05 2002-04-05 蜂蜜入りスイカ糖及びその製造方法 Pending JP2003300895A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101239698B1 (ko) 2010-09-06 2013-03-06 광일영농조합법인 수박 조청 제조방법
JP5697835B2 (ja) * 2005-12-05 2015-04-08 協和発酵バイオ株式会社 皮膚の乾燥予防または改善用経口剤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5697835B2 (ja) * 2005-12-05 2015-04-08 協和発酵バイオ株式会社 皮膚の乾燥予防または改善用経口剤
JP2015110592A (ja) * 2005-12-05 2015-06-18 協和発酵バイオ株式会社 皮膚の乾燥予防または改善用経口剤
KR101239698B1 (ko) 2010-09-06 2013-03-06 광일영농조합법인 수박 조청 제조방법

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