JP2003300888A - 抗腫瘍効果増強剤 - Google Patents

抗腫瘍効果増強剤

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JP2003300888A
JP2003300888A JP2002107502A JP2002107502A JP2003300888A JP 2003300888 A JP2003300888 A JP 2003300888A JP 2002107502 A JP2002107502 A JP 2002107502A JP 2002107502 A JP2002107502 A JP 2002107502A JP 2003300888 A JP2003300888 A JP 2003300888A
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fluorouracil
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JP2002107502A
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Tetsuhiko Shirasaka
哲彦 白坂
Takashi Sugimura
隆 杉村
Tetsuo Taguchi
鐵男 田口
Shingo Yano
伸吾 矢野
Yuji Shimamoto
雄司 島本
Junji Uchida
淳二 内田
Takashi Obunai
尚 小武内
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Taiho Pharmaceutical Co Ltd
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Taiho Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 式(1) 【化1】 で表されるトランス−ジアミンジクロロプラチナ(II)
又は式(2) 【化2】 で表されるトランス−ジアミンテトラクロロプラチナ
(IV)を有効成分とする5−フルオロウラシル系抗腫瘍
剤の抗腫瘍効果増強剤。 【効果】 トランスプラチン類は、単独では細胞増殖阻
害効果を有さないにもかかわらず、5−フルオロウラシ
ル系抗腫瘍剤の抗腫瘍効果を顕著に増強する。従って、
トランスプラチン類と5−フルオロウラシル系抗腫瘍剤
とを組み合せた抗腫瘍剤は、優れた抗腫瘍効果を奏する
とともに安全性も高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、5−フルオロウラ
シル系抗腫瘍剤の抗腫瘍効果増強剤、及びこれを用いた
抗腫瘍剤、又は抗腫瘍剤キットに関する。
【0002】
【従来の技術】5−フルオロウラシル系抗腫瘍剤は、広
範囲の癌に対して有効であることから、広く使用されて
いる。そしてこの5−フルオロウラシル系抗腫瘍剤の抗
腫瘍効果を増強すべく種々の成分を配合又は併用するこ
とが行われている。このうち、シスプラチン(シス−ジ
アミンジクロロプラチナ(II)、シス−DDP)は、5
−フルオロウラシル系抗腫瘍剤との併用により抗腫瘍効
果が増強されることが知られている。すなわち、インビ
トロの系でヒト卵巣癌から樹立したA2780細胞を用
いて、5−フルオロウラシル及びシスプラチンを、それ
ぞれ単剤では殆ど殺細胞活性を発揮しない濃度で併用す
ると殺細胞効果が大幅に増強されることが報告され[プ
ロシーディングス オブ ザ ナショナル アカデミー
オブ サイエンス オブ ザ ユーエスエー、Vol.8
3、p8923、1986]、またインビボの系で吉田肉腫を用い
たラットの制癌実験で5−フルオロウラシルの抗腫瘍活
性がシスプラチンにより増強されることも報告されてい
る[キャンサー キモセラピー アンド ファーマコロ
ジー、Vol.32、p167、1993]。その作用メカニズムは、
シスプラチンがメチオニンの細胞内へのトランスポート
を阻害することにより細胞内のメチオニン量が欠乏する
ためメチオニンの生合成が誘導され、その生合成経路と
カップリングしている還元型葉酸の合成が亢進し細胞内
還元型葉酸プールが上昇する。結果、還元型葉酸と、チ
ミジル酸合成酵素と、5−フルオロウラシルの活性本態
である5−フルオロデオキシウリジンモノリン酸との三
者共有結合体が増加し、チミジル酸合成酵素の働きが抑
制されることによりDNA合成が阻害されるというもの
である。これを基に、5−フルオロウラシルをエフェク
ターとして用い、シスプラチンを主に5−フルオロウラ
シルのモジュレーターとした併用療法[癌と化学療法、
Vol.18、p403、1991]が試みられ、進行、再発消化器癌
をはじめ種々の固形癌の治療に幅広く使われるようにな
った[癌と化学療法、Vol.27、p832、2000、インベスチ
ゲーショナル ニュー ドラッグス、Vol.18、p315、20
00]。
【0003】しかしながら、従来からの併用療法の主流
は、併用薬剤の両者をエフェクターとして用いているた
めそれぞれの薬剤を減量して併用する方法であり、より
強い効果を求める併用療法にすると副作用の加算が大き
くなり、治療を継続できず延命効果に寄与できない。5
−フルオロウラシルとシスプラチンの併用療法の場合で
もシスプラチン自身もエフェクターとしての直接作用が
あるため、5−フルオロウラシルの抗腫瘍効果を最大限
に発揮できる量を使用することができないと同時にシス
プラチン特有の腎毒性の出現により治療を中断せざるを
得ない。以上のような状況から、毒性が無く5−フルオ
ロウラシルのモジュレーターとしてだけの力を発揮でき
る物質が望まれる次第である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、5−フルオロウラシルのモジュレーター作用のみを
有する薬剤を用いて5−フルオロウラシル系抗腫瘍剤の
抗腫瘍効果を増強する手段を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、5
−フルオロウラシルのモジュレーターとしての間接作用
のみを持つ毒性の低い成分を見出すべく鋭意検討した結
果、腫瘍細胞に対する増殖抑制作用が弱いため抗腫瘍剤
としては用いられていないトランスプラチン類[ネーチ
ャー、Vol.234、p43、1971]に着目し、これらが5−フ
ルオロウラシルのモジュレーターとして働く間接作用の
みを有し、5−フルオロウラシル系抗腫瘍剤の抗腫瘍増
強剤として有用であることを見出し、本発明を完成し
た。
【0006】すなわち、本発明は、式(1)
【0007】
【化7】
【0008】で表されるトランス−ジアミンジクロロプ
ラチナ(II)又は式(2)
【0009】
【化8】
【0010】で表されるトランス−ジアミンテトラクロ
ロプラチナ(IV)を有効成分とする5−フルオロウラシ
ル系抗腫瘍剤の抗腫瘍効果増強剤を提供するものであ
る。また本発明は、上記トランス−ジアミンジクロロプ
ラチナ(II)又はトランス−ジアミンテトラクロロプラ
チナ(IV)及び5−フルオロウラシル系抗腫瘍剤を含有
する抗腫瘍剤を提供するものである。さらに本発明は、
上記トランス−ジアミンジクロロプラチナ(II)又はト
ランス−ジアミンテトラクロロプラチナ(IV)と5−フ
ルオロウラシル系抗腫瘍剤とを別々の製剤として含有す
る抗腫瘍剤キットを提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の抗腫瘍効果増強剤の有効
成分であるトランス−ジアミンジクロロプラチナ(II)
(トランスプラチン、トランス−DDP)及びトランス
−ジアミンテトラクロロプラチナ(IV)(以下、これら
を合わせてトランスプラチン類という)は、抗腫瘍効果
が弱く抗腫瘍剤としては用いられていない[ネーチャ
ー、Vol.234、p43、1971]。このようにトランスプラチ
ン類が、それ自身抗腫瘍効果を有さないにもかかわら
ず、5−フルオロウラシル系抗腫瘍剤の抗腫瘍効果のみ
を増強させることは驚くべきことである。
【0012】本発明において、5−フルオロウラシル系
抗腫瘍剤の種類は特に限定するものではないが、5−フ
ルオロウラシル又は体内で5−フルオロウラシルに代謝
されて抗腫瘍効果を発揮する化合物、例えばテガフー
ル、ユーエフティー(登録商標)、ティーエスワン(登
録商標)、ドキシフルリジン、カルモフール、カペシタ
ビン等又は5−フルオロデオキシウリジン及びその誘導
体等が例示され、これらのうち5−フルオロウラシル、
テガフール、ユーエフティー(登録商標)、ティーエス
ワン(登録商標)、カペシタビン等が好ましい。
【0013】前記の如く、トランスプラチン類は5−フ
ルオロウラシル系抗腫瘍剤の抗腫瘍効果増強剤として作
用するのでトランスプラチン類を有効成分とする製剤を
調製して抗腫瘍効果増強剤とすることができる。また、
5−フルオロウラシル系抗腫瘍剤とトランスプラチン類
とを組み合せて抗腫瘍剤とすることもできる。さらに
は、トランスプラチン類と5−フルオロウラシル系抗腫
瘍剤とを別々の製剤とし、併用投与の形態(キット)と
してもよい。このような別々の製剤にする場合、別々の
投与形態(例えば経口剤と注射剤)でもよいし、同一の
投与形態でもよい。いずれの場合にも、5−フルオロウ
ラシル系抗腫瘍剤と、トランスプラチン類の配合比は、
5−フルオロウラシル系抗腫瘍剤1モルに対してトラン
スプラチン0.0001〜10モル量程度、特に0.0
01〜1モル量程度とするのが好ましい。
【0014】上記各製剤は通常使用される充填剤、増量
剤、結合剤、保湿剤、崩壊剤、表面活性剤、滑沢剤等の
希釈剤あるいは賦形剤を用いて調製される。この医薬製
剤としては各種の形態が治療目的に応じて選択でき、そ
の代表的なものとして注射剤(液剤、懸濁剤等)、錠
剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセ
ル剤、坐剤、軟膏剤等が挙げられる。
【0015】注射剤として調製される場合、液剤、乳剤
及び懸濁剤は殺菌され、かつ血液と等張であるのが好ま
しく、これらの形態に成形する際には、希釈剤として例
えば水、生理食塩水、エチルアルコール、プロピレング
リコール、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリ
オキシエチレンイソステアリルアルコール、ポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステル類等を使用できる。
なお、この場合等張性の溶液を調整するのに充分な量の
食塩、ブドウ糖あるいはグリセリンを医薬製剤中に含有
してもよく、また、通常の溶解補助剤、緩衝剤、無痛化
剤等を添加してもよい。
【0016】錠剤の形態に成形する際には、担体として
例えば乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、尿素、
デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロー
ス、ケイ酸等の賦形剤;水、エタノール、プロパノー
ル、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶
液、カルボキシメチルセルロース、セラック、メチルセ
ルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等の
結合剤;乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテ
ン末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシ
ウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル
類、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセ
リド、デンプン、乳糖等の崩壊剤;白糖、ステアリン、
カカオバター、水素添加油等の崩壊抑制剤;第4級アン
モニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム等の吸収促進
剤;グリセリン、デンプン等の保湿剤;デンプン、乳
糖、カオリン、ペントナイト、コロイド状ケイ酸等の吸
着剤;精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ酸末、ポリエ
チレングリコール等の滑沢剤等を使用できる。さらに錠
剤は必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、例えば糖衣
錠、ゼラチン被包錠、腸溶錠、フィルムコーティング錠
あるいは二層錠、多層錠とすることができる。
【0017】丸剤の形態に成形する際には、担体として
例えばブドウ糖、乳糖、デンプンカカオ脂、硬化植物
油、カオリン、タルク等の賦形剤;アラビアゴム末、ト
ラガント末、ゼラチン、エタノール等の結合剤;ラミナ
ラン、カンテン等の崩壊剤等を使用できる。坐剤の形態
に成形する際には、担体として例えばポリエチレングリ
コール、カカオ脂、高級アルコール、高級アルコールの
エステル類、ゼラチン、半合成グリセライド、ウィテプ
ゾール(登録商標)等が使用できる。カプセル剤は常法
に従い通常有効成分を上記で例示した各種の担体と混合
して硬質ゼラチンカプセル、軟質カプセル等に充填して
調製される。さらに必要に応じて着色剤、保存剤、香
料、風味剤、甘味剤等や他の医薬品を医薬製剤中に含有
してもよい。ペースト、クリーム及びゲルの形態に成形
する際には、希釈剤として例えば白色ワセリン、パラフ
ィン、グリセリン、セルロース誘導体、ポリエチレング
リコール、シリコン、ペントナイト等を使用できる。
【0018】本発明の医薬製剤中に含有されるトランス
プラチン類又はこれと5−フルオロウラシル系抗腫瘍剤
の合計量としては、特に限定されず広範囲に適宜選択さ
れるが、通常医薬製剤中0.01〜70重量%とするの
がよい。
【0019】上記医薬製剤の投与方法は特に制限は無
く、各種製剤形態、患者の年齢、性別その他の条件、患
者の疾病の程度等に応じて決定される。例えば注射剤は
単独であるいはブドウ糖、アミノ酸等の通常の補液と混
合して静脈内投与され、さらに必要に応じて単独で筋肉
内、皮内、皮下もしくは腹腔内投与される。錠剤、丸
剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤及びカプセル剤は経口
投与される。坐剤は直腸内投与される。
【0020】上記医薬製剤の投与量は用法、患者の年
齢、性別その他の条件、疾患の程度等により適宜選択さ
れるが、通常5−フルオロウラシル系抗腫瘍剤の量が1
日あたり体重1kgあたり約0.5〜20mg程度とするの
がよく、この量に応じて本発明のトランスプラチン類の
投与量も決定される。本発明の医薬製剤は1日に1〜4
回に分けて投与することができる。
【0021】
【実施例】薬理試験例及び参考例を挙げ本発明を具体的
に説明する。
【0022】薬理試験例1 トランスプラチンによる5−フルオロウラシルのインビ
トロ抗腫瘍効果増強効果 細胞株:ヒト胃癌細胞株NUGC−3 培地:RPMI 1640+10%FCS(葉酸;1mg
/L,L−メチオニン;15mg/L=0.1mM)
【0023】方法:細胞播種(500細胞)し、1日培
養後、トランスプラチン次いで5−フルオロウラシルを
各30分間各種濃度で接触させた。次いで薬剤無添加の
培地にて6日間培養した。クリスタルバイオレット染色
法により生細胞数をカウントし、細胞増殖阻害効果(阻
害率%)を表示した。
【0024】結果:図1に示すように、トランスプラチ
ンは殆ど細胞増殖を阻害しないが、5−フルオロウラシ
ルのインビトロ抗腫瘍効果増強効果を示すことが判明し
た。
【0025】参考例 シスプラチンによる5−フルオロウラシルのインビトロ
抗腫瘍効果増強効果 細胞株:ヒト胃癌細胞株NUGC−3 培地:RPMI 1640+10%FCS(葉酸;1mg
/L,L−メチオニン;15mg/L=0.1mM)
【0026】方法:細胞播種(500細胞)し、1日培
養後、シスプラチン次いで5−フルオロウラシルを各3
0分間各種濃度で接触させた。次いで薬剤無添加の培地
にて6日間培養した。クリスタルバイオレット染色法に
より生細胞数をカウントし、細胞増殖阻害効果(阻害率
%)を表示した。
【0027】結果:図2に示すように、シスプラチン及
び5−フルオロウラシルはそれぞれ単独で細胞増殖阻害
効果を有し、それらを併用するとそれらの効果が増強さ
れることがわかる。
【0028】 処方例1 トランス−ジアミンジクロロプラチナ(II) 10mg 乳糖 210mg 結晶セルロース 77mg ステアリン酸マグネシウム 3mg 1カプセル当たり 300mg 定法により、上記配合割合でカプセル剤を調製した。
【0029】 処方例2 トランス−ジアミンジクロロプラチナ(IV) 20mg 乳糖 500mg コーンスターチ 470mg ヒドロキシプロピルメチルセルロース 10mg 顆粒剤 1000mg 定法により、上記配合割合で顆粒剤を調製した。
【0030】 処方例3 トランス−ジアミンジクロロプラチナ(II) 50mg 乳糖 500mg コーンスターチ 440mg ヒドロキシプロピルメチルセルロース 10mg 細粒剤 1000mg 定法により、上記配合割合で細粒剤を調製した。
【0031】 処方例4 トランス−ジアミンジクロロプラチナ(II) 50mg 乳糖 90mg 結晶セルロース 30mg ステアリン酸マグネシウム 2mg タルク 3mg ヒドロキシプロピルメチルセルロース 10mg 1錠当たり 185mg 定法により、上記配合割合で錠剤を調製した。
【0032】 処方例5 トランス−ジアミンジクロロプラチナ(II) 20mg 注射用蒸留水 適量 1アンプル当たり 5mL 定法により、上記配合割合で注射剤を調製した。
【0033】 処方例6 5−フルオロウラシル 240mg トランス−ジアミンジクロロプラチナ(II) 50mg 乳糖 300mg コーンスターチ 300mg ヒドロキシプロピルメチルセルロース 10mg 1包当たり 900mg 定法により、上記配合割合で顆粒剤を調製した。
【0034】 処方例7 5−フルオロウラシル 240mg トランス−ジアミンジクロロプラチナ(IV) 50mg 乳糖 100mg 結晶セルロース 57mg ステアリン酸マグネシウム 3mg 1カプセル当たり 450mg 定法により、上記配合割合でカプセル剤を調製した。
【0035】 処方例8 テガフール 50mg トランス−ジアミンジクロロプラチナ(II) 5mg 乳糖 53mg 結晶セルロース 15mg ステアリン酸マグネシウム 3mg コーンスターチ 14mg ヒドロキシプロピルメチルセルロース 10mg 1錠当たり 150mg 定法により、上記配合割合で錠剤を調製した。
【0036】 処方例9 テガフール 200mg トランス−ジアミンジクロロプラチナ(II) 10mg 注射用蒸留水 適量 1アンプル当たり 5mL 定法により、上記配合割合で注射剤を調製した。
【0037】 処方例10 5−フルオロウラシル 200mg トランス−ジアミンジクロロプラチナ(II) 10mg ウィテプゾール(登録商標)W−35 790mg 1個当たり 1000mg 定法により、上記配合割合で坐剤を調製した。
【0038】 キット例1 ティーエスワン(登録商標)カプセル25mg 1カプセル 上記処方例1 1カプセル
【0039】 キット例2 ユーエフティ(登録商標)カプセル 1カプセル 上記処方例5 1アンプル
【0040】
【発明の効果】トランスプラチン類は、単独では細胞増
殖阻害効果を有さないにもかかわらず、5−フルオロウ
ラシル系抗腫瘍剤の抗腫瘍効果を顕著に増強する。従っ
て、トランスプラチン類と5−フルオロウラシル系抗腫
瘍剤とを組み合せた抗腫瘍剤は、優れた抗腫瘍効果を奏
するとともに安全性も高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】トランスプラチンによる5−フルオロウラシル
の抗腫瘍効果増強効果を示す図である。
【図2】シスプラチンによる5−フルオロウラシルの抗
腫瘍効果増強効果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白坂 哲彦 埼玉県飯能市美杉台4−31−2 (72)発明者 杉村 隆 東京都武蔵野市吉祥寺東町3−13−7 (72)発明者 田口 鐵男 大阪府吹田市山田西3−8−6 (72)発明者 矢野 伸吾 埼玉県川越市伊勢原町5−5−3−2− 605 (72)発明者 島本 雄司 埼玉県飯能市美杉台4−27−10 (72)発明者 内田 淳二 埼玉県入間市大字下藤沢1269−1−104 (72)発明者 小武内 尚 埼玉県入間市久保稲荷5−9−10−503 Fターム(参考) 4C086 AA01 AA02 BC43 MA02 MA04 NA05 NA06 NA07 ZB26

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1) 【化1】 で表されるトランス−ジアミンジクロロプラチナ(II)
    又は式(2) 【化2】 で表されるトランス−ジアミンテトラクロロプラチナ
    (IV)を有効成分とする5−フルオロウラシル系抗腫瘍
    剤の抗腫瘍効果増強剤。
  2. 【請求項2】 式(1) 【化3】 で表されるトランス−ジアミンジクロロプラチナ(II)
    又は式(2) 【化4】 で表されるトランス−ジアミンテトラクロロプラチナ
    (IV)及び5−フルオロウラシル系抗腫瘍剤を含有する
    抗腫瘍剤。
  3. 【請求項3】 式(1) 【化5】 で表されるトランス−ジアミンジクロロプラチナ(II)
    又は式(2) 【化6】 で表されるトランス−ジアミンテトラクロロプラチナ
    (IV)と5−フルオロウラシル系抗腫瘍剤とを別々の製
    剤として含有する抗腫瘍剤キット。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012255697A (ja) * 2011-06-08 2012-12-27 Jeol Ltd 電子顕微鏡観察用染色剤および電子顕微鏡観察用試料の染色方法

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