JP2003300839A - 温感ゲル状組成物 - Google Patents

温感ゲル状組成物

Info

Publication number
JP2003300839A
JP2003300839A JP2002108269A JP2002108269A JP2003300839A JP 2003300839 A JP2003300839 A JP 2003300839A JP 2002108269 A JP2002108269 A JP 2002108269A JP 2002108269 A JP2002108269 A JP 2002108269A JP 2003300839 A JP2003300839 A JP 2003300839A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gel composition
warming
weight
thermal sensation
gel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002108269A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunori Noguchi
安則 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sakamoto Yakuhin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Sakamoto Yakuhin Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sakamoto Yakuhin Kogyo Co Ltd filed Critical Sakamoto Yakuhin Kogyo Co Ltd
Priority to JP2002108269A priority Critical patent/JP2003300839A/ja
Publication of JP2003300839A publication Critical patent/JP2003300839A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】肌に塗布しマッサージすることによって、温感
の初期の立ち上がりが良好で、且つ持続性のある温感が
得られ使用感が良好な温感ゲル状組成物を提供するこ
と。 【解決手段】グリセリン及び水酸基価から算出した平均
重合度2〜10のポリグリセリンを合計で95.0〜9
9.0重量%含有し、且つカルボキシビニルポリマーを
0.1〜1.0重量%含有する温感ゲル状組成物を用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、肌に塗布しマッサージ
することによって、温感の初期の立ち上がりが良好で、
且つ持続性のある温感が得られ使用感が良好な温感ゲル
状組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】肌に温感を与えることにより各種効果、
例えば血行促進による疲労回復、新陳代謝の活発化、毛
穴拡張による汚れの除去効率の向上等、様々な効果が挙
げられる。また、シェービング時に温感により髭を軟化
させ、剃り味、剃刀運びの向上等の効果も得ることがで
きる。このため、従来より肌に温感を与える洗顔料、パ
ック剤、シェービング剤等の温感ゲル状組成物が開発さ
れている。
【0003】従来、このような、肌に対して温感を与え
るゲル状組成物としては、多価アルコール類やアルキレ
ングリコール類、ジアルキレングリコール類、脂肪酸ト
リオール類の水和熱を利用した組成物(特開平6−22
7941、特開平7−215835)が提案されてい
る。これらの組成物は、温感の初期の立ち上がりが良好
であるだけで、温感効果が持続しないという欠点があ
り、使用時の実感が不足するという問題点があった。こ
れは系をゲル化するために増粘剤を使用するが、それを
溶解するのに必要な水量が多く、マッサージ等により肌
上で、多価アルコールとその水とが容易に混合してしま
うために、短時間で発熱が終了し、温感効果が持続しな
いことが理由に挙げられる。
【0004】また、唐辛子エキス等の植物抽出エキス類
を含有する温感ゲル状組成物、ワニリルアルキルエーテ
ルを含有する温感ゲル状組成物(特開昭62−2050
07)等が知られている。しかしながら、これらは温感
を得るためには、比較的多く配合する必要があり、肌に
対する安全性の面において問題がある。また、温感の持
続性にも問題があった。更に、塩化カルシウム、ゼオラ
イト、酸化カルシウム等の水和熱を利用した温感ゲル状
組成物(特開昭57−99514、特開平6−3364
13)が提案されている。しかし、これらのものは、肌
に塗布した際、ざらつき感が生じ、使用感に劣るといっ
た問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者は、上
記の事情に鑑み、肌に塗布しマッサージすることによっ
て、温感の初期の立ち上がりが良好で、且つ持続性のあ
る温感が得られ使用感が良好な温感ゲル状組成物を得る
ことを目的とした。
【0006】
【問題を解決するための手段】特定の多価アルコール及
びカルボキシビニルポリマーを配合してなる温感ゲル状
組成物が、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、グリセリン及び水酸基価
から算出した平均重合度2〜10のポリグリセリンを合
計で95.0〜99.0重量%含有し、且つカルボキシ
ビニルポリマーを含有し、肌に塗布しマッサージするこ
とによって、温感の初期の立ち上がりが良好で、且つ持
続性のある温感が得られ使用感が良好な温感ゲル状組成
物に関するものである。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
使用する水酸基価から算出した平均重合度2〜10のポ
リグリセリンとしては、ジグリセリン、トリグリセリ
ン、テトラグリセリン、ヘキサグリセリン、デカグリセ
リン等が挙げられ、これらの一種または二種以上を使用
する。これらのポリグリセリン成分中でも、特にジグリ
セリンを50重量%以上含有するものが持続性のある温
感を得る効果に優れ、更にジグリセリンを70重量%以
上含有するものがより優れた効果がある。
【0009】本発明の温感ゲル状組成物には、グリセリ
ン及び水酸基価から算出した平均重合度2〜10のポリ
グリセリンを合計で95.0〜99.0重量%、好まし
くは96.0〜98.0重量%を使用する。95.0重
量%未満では、持続性のある温感が得られない。また、
99.0重量%を超えると温感の初期の立ち上がりや、
持続性のある温感が得られるが、ゲル状を形成するに必
要なカルボキシビニルポリマーやその中和剤の配合量
が、1.0重量%未満となりゲル状を形成することが困
難となり、目的の剤系のものが得られない。
【0010】また、本発明で使用するカルボキシビニル
ポリマーとは、例えばカーボポール(Carbopo
l)の商品名(BF Goodrich社製)のものが
よく知られており、種々の番手のものが使用できるが、
この中でも特に多価アルコール等の分散性に優れ、高粘
性タイプの「カーボポールUltrez10」が好まし
い。
【0011】本発明では、上記カルボキシビニルポリマ
ーを0.1〜1.0重量%、好ましくは0.2〜0.6
重量%を使用する。0.10重量%未満では、ゲル状を
形成することが困難となり、目的の剤系のものが得られ
ない。また、1.0重量%を超えると、ゲルが硬くなり
過ぎマッサージ性が悪くなり、使用性の悪いものとな
る。
【0012】本発明では、上記カーボポールの中和剤に
用いられる塩基性化合物は特に限定されず、トリエタノ
ールアミン、モノエタノールアミン、ジイソプロパノー
ルアミン、トリエチルアミン、水酸化ナトリウム等を例
示することができ、これらの一種または二種以上を使用
する。特に、トリエタノールアミン及び/又はジイソプ
ロパノールアミンを使用することにより、持続性のある
温感を得る効果に優れている。
【0013】本発明において、上記塩基性化合物の配合
量は、特に限定されず、ゲル状組成物の粘度が好適な範
囲となるように適宜調整すればよいが、通常の場合、温
感ゲル状組成物中、0.2〜2.0重量%、好ましくは
0.4〜1.0重量%となるようにすると良い。
【0014】更に、本発明の温感ゲル状組成物は、発明
の効果を損なわない範囲で通常使用される成分、例え
ば、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
ポリエチレングリコール、1、3−ブチレングリコー
ル、エリスリトール等の多価アルコール類、グルコー
ス、シュークロース、マルトース等の糖類、ソルビトー
ル、マルチトール等の糖アルコール類、スクワラン、流
動パラフィン等の炭化水素油類、トリオクタン酸グリセ
リル等のトリグリセライド油類、ミリスチン酸イソプロ
ピル、パルミチン酸イソセチル、イソノナン酸イソノニ
ル等のエステル油類、ポリオキシエチレン・メチルポリ
シロキサン共重合体、ジメチルシリコーン等のシリコー
ン誘導体、抗炎症効果、エデト酸塩類等のキレート剤、
細胞賦活効果や美白効果のある薬剤、色素、香料、防腐
剤、殺菌剤、酸化防止剤等を適宜配合することができ
る。
【0015】本発明の温感ゲル状組成物は、常法に従っ
て製造することができ、例えばグリセリン及び平均重合
度2〜10のポリグリセリンにカーボポールを分散し、
少量(温感ゲル状組成物中5%未満)の水により溶解
し、塩基性化合物により中和することにより得ることが
できる。
【0016】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0017】実施例1〜6、比較例1〜6 表1及び表2記載の温感ゲル状組成物を調製し、以下の
評価方法により評価した。その結果を表1及び表2に示
す。
【0018】(評価方法) 1)ゲル状態 各試料についてBM型粘度計、ローターNo.4、60
回転、25℃で粘度を測定し、以下の基準に従い評価し
た。 ○:25,000〜100,000cps ×:25,000cps未満、又は100,000cp
sを超える粘度 2)温感効果 健常女性パネラー20名の手の甲に試料0.5gを取
り、マッサージを1分間行い、途中の30秒後、マッサ
ージ終了直後及びマッサージ終了後から1分後、2分後
の肌表面温度を湿度60%−20℃の条件下で放射温度
計(SPOT THERMOMETER HT−7 ミ
ノルタ社製)を用い、上昇温度を測定した。尚、測定し
た上昇温度は平均化し表1及び表2に記載した。また、
温感の持続性について、以下の基準に従い評価した。 ◎:マッサージ終了から2分後の肌表面温度が3.5℃
以上 ○:マッサージ終了から2分後の肌表面温度が3.0℃
以上〜3.5℃未満 △:マッサージ終了から2分後の肌表面温度が2.0℃
以上〜3.0℃未満 ×:マッサージ終了から2分後の肌表面温度が2.0℃
未満 3)マッサージ性 上記評価時、マッサージ性について、以下の基準に従い
評価した。尚、評価した点数は平均化し表1及び表2に
記載した。 (マッサージ性) ◎:評価点75点以上 (良好) ○:評価点50点以上〜75点未満(やや良好) △:評価点25点以上〜50点未満(やや不良) ×:評価点25点未満 (不良)
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】実施例1〜6に示した、温感ゲル状組成物
は温感の初期の立ち上がりが良好で、且つ持続性のある
温感が得られる温感効果とマッサージ性のいずれの項目
も良好であった。一方、比較例1〜6に示すものは温感
効果、マッサージ性のいずれかの項目が不十分であっ
た。
【0022】
【発明の効果】本発明の温感ゲル状組成物は、肌に塗布
しマッサージすることによって、温感の初期の立ち上が
りが良好で、且つ持続性のある温感が得られ使用感が良
好なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/50 A61K 7/50 C08K 5/06 C08K 5/06 5/17 5/17 C08L 33/02 C08L 33/02 71/08 71/08 C09K 3/00 103 C09K 3/00 103L 5/08 5/00 G 5/16 J Fターム(参考) 4C083 AA112 AB032 AB442 AC121 AC122 AC541 AC542 AC642 AD041 AD042 AD091 AD092 AD162 CC02 CC07 CC21 CC23 DD41 EE07 EE12 EE13 4J002 BG01X CH01W ED026 EN107 FD206 FD207 GB00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリセリン及び水酸基価から算出した平
    均重合度2〜10のポリグリセリンを合計で95.0〜
    99.0重量%含有し、且つカルボキシビニルポリマー
    を0.1〜1.0重量%含有する温感ゲル状組成物。
  2. 【請求項2】 水酸基価から算出した平均重合度2〜1
    0のポリグリセリン成分が、ジグリセリンとして50重
    量%以上含有する請求項1記載の温感ゲル状組成物。
  3. 【請求項3】 トリエタノールアミン及び/又はジイソ
    プロパノールアミンからなる塩基性化合物を0.2〜
    2.0重量%含有する請求項1又は2記載の温感ゲル状
    組成物。
JP2002108269A 2002-04-10 2002-04-10 温感ゲル状組成物 Pending JP2003300839A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002108269A JP2003300839A (ja) 2002-04-10 2002-04-10 温感ゲル状組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002108269A JP2003300839A (ja) 2002-04-10 2002-04-10 温感ゲル状組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003300839A true JP2003300839A (ja) 2003-10-21

Family

ID=29392092

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002108269A Pending JP2003300839A (ja) 2002-04-10 2002-04-10 温感ゲル状組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003300839A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005298351A (ja) * 2004-04-07 2005-10-27 Pola Chem Ind Inc ゲル状化粧料
JP2007308399A (ja) * 2006-05-17 2007-11-29 Shiseido Co Ltd ジェル状化粧料
JP2017109962A (ja) * 2015-12-17 2017-06-22 株式会社ファンケル ジェル状化粧料

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005298351A (ja) * 2004-04-07 2005-10-27 Pola Chem Ind Inc ゲル状化粧料
JP4641149B2 (ja) * 2004-04-07 2011-03-02 ポーラ化成工業株式会社 ゲル状化粧料
JP2007308399A (ja) * 2006-05-17 2007-11-29 Shiseido Co Ltd ジェル状化粧料
JP4721439B2 (ja) * 2006-05-17 2011-07-13 株式会社 資生堂 ジェル状化粧料
JP2017109962A (ja) * 2015-12-17 2017-06-22 株式会社ファンケル ジェル状化粧料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6266567B2 (ja) スキンケアクリーム及びその調製方法
EP2308457B1 (en) Cleansing cosmetic preparation
JP5687848B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP2002104920A (ja) 化粧品組成物、及び、皮膚クレンジングマスクとしてのその使用
TWI657830B (zh) 皮膚洗淨劑組成物
JP3653061B2 (ja) 透明化粧料組成物
JPH06503566A (ja) 改善された油コントロール性を有するゲルタイプ組成物
JP2011148722A (ja) 非水系温感皮膚洗浄用組成物
JP3747141B2 (ja) 皮膚化粧料キット
JPH06219923A (ja) 透明液状組成物
KR20150029407A (ko) 전상이 빠른 수중유형 워셔블 클렌징 화장료 조성물
TW201841612A (zh) 皮膚洗淨劑組成物
JP2001335429A (ja) ジェル状化粧料
JPH11139928A (ja) 乳化型パック化粧料
JP3774176B2 (ja) 整髪用乳化化粧料
JP2003300839A (ja) 温感ゲル状組成物
JPH1149627A (ja) 身体用発熱性組成物
JP2000247860A (ja) マッサージ化粧料
KR102029652B1 (ko) 피부 각질 제거용 화장료 조성물
JP7045049B2 (ja) マッサージ用化粧料
JP3589513B2 (ja) マッサージ化粧料
JPS6242912A (ja) マツサ−ジ化粧料
JP4559194B2 (ja) 水性マッサージ化粧料
JP2004075554A (ja) クレンジング化粧料
JP2003300826A (ja) 温感化粧料