JP2003300837A - 毛髪化粧料 - Google Patents
毛髪化粧料Info
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Abstract
て、毛髪に良好な油性感や柔軟性、滑らかさを付与する
ことができ、更には乾燥後に十分な滑らかさ及び柔らか
さ、櫛通りの良さを付与することができる毛髪化粧料の
提供。 【解決手段】 (a)一般式(I)で表されるアミン、
(b)無機酸及び/又は有機酸、(c)炭素数8〜30
のアルコール、(d)分岐鎖を有するエステル油及び/
又はシリコーン油を含有する毛髪化粧料。 【化1】 [式中、R1はC8-40のアルキル基、式R5O−(AO)n
−CmH2m−(R5はC8-4 0のアルキル基等、AはC2-3
のアルキレン基、nは0〜30の数、mは2〜3の整
数)等、R2はC1-5のアルキレン基、R3及びR4はH、
C1-5のアルキル基等、pは1又は2、q及びrは1又
は2で、p+q+rは3である。]
Description
い流す濯ぎ時に渡って、良好な柔軟性、平滑性を、また
乾燥後に十分な滑らかさ及び柔らかさ、櫛通りの良さを
付与することができる毛髪化粧料に関する。
プー後の毛髪の感触を向上させるためにリンス、コンデ
ィショナー、トリートメント等の毛髪化粧料が使用され
ている。これらの毛髪化粧料にはカチオン性界面活性剤
が配合されているが、柔軟性等の感触向上が不充分で、
高級アルコールが併用されている。また、乾燥後の毛髪
に充分な櫛通り性、さらさらした滑りを与えるために、
多くの毛髪化粧料にはシリコーン誘導体が配合されてい
るが、濯ぎ時にシリコーン誘導体によるきしみ感が発生
し、充分な滑らかさが得られないという問題点がある。
流す濯ぎ時に渡って、毛髪に良好な油性感や柔軟性、滑
らかさを付与することができ、更には乾燥後に十分な滑
らかさ及び柔らかさ、櫛通りの良さを付与することがで
きる毛髪化粧料を提供することにある。
分、(b)成分、(c)成分及び(d)成分を含有する
毛髪化粧料を提供する。 (a)一般式(I)で表されるアミン(以下アミン(I)と
いう)
くは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基、或いは式R
5O−(AO)n−CmH2m−(R5は炭素数8〜40の直鎖
若しくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基、Aは炭
素数2〜3のアルキレン基、nは平均値で0〜30の
数、mは2〜3の整数、n個のAは同一でも異なっても
よい)で表される基、R2は炭素数1〜5の直鎖若しく
は分岐鎖のアルキレン基、R3及びR4はそれぞれ独立
に、水素原子、炭素数1〜5の直鎖若しくは分岐鎖のア
ルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルキル基を示
し、R3とR4は単独或いは結合して環を形成していても
よい。pは1又は2の整数、q及びrは1又は2の整数
で、p+q+rは3である。尚、p個のR1,R2、q個
のR3、r個のR4は同一でも異なっていても良い。] (b)無機酸及び有機酸から選ばれる少なくとも1種 (c)炭素数8〜30のアルコール (d)分岐鎖を有するエステル油、及びシリコーン油か
ら選ばれる少なくとも1種
いて、R1は炭素数10〜28の直鎖若しくは分岐鎖の
アルキル基又はアルケニル基、或いは式R5O−(AO)n
−CmH2m−で表される基で、R5が炭素数10〜28の
直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基、A
が炭素数2〜3のアルキレン基、nが平均値で0〜10
の数、mが2〜3の整数である基が好ましく、更には炭
素数10〜28の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又は
アルケニル基、或いは式R5O−(AO)n−CmH2m−で
表される基で、R5が炭素数12〜24の直鎖若しくは
分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基、Aが炭素数2〜
3のアルキレン基、nが平均値で0〜10の数、mが2
〜3の整数である基が好ましく、特に炭素数12〜24
の直鎖アルキル基、或いは式R 5O−(AO)n−CmH2m
−で表される基で、R5が炭素数12〜24の直鎖アル
キル基、Aが炭素数2〜3のアルキレン基、nが平均値
で0〜5の数、mが2〜3の整数である基が好ましい。
n個のAは同一でも異なってもよい。R2は炭素数1〜
5の直鎖若しくは分岐鎖のアルキレン基であり、炭素数
1〜3の直鎖アルキレン基が好ましく、メチレン基が特
に好ましい。R3及びR4は水素原子或いは炭素数1〜5
の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又は
ヒドロキシアルキル基が好ましく、炭素数1〜3の直鎖
アルキル基又はヒドロキシアルキル基がより好ましい。
R3とR4が結合して環を形成する場合には、5員環又は
6員環が特に好ましい。pは1又は2の整数、q及びr
は1又は2の整数である。
(以下アミン(II)という)とハロゲン化カルボン酸又
はその低級アルキルエステルや酸ハライドを場合によっ
ては触媒を使用して反応させ、次いで対応するアミン等
を反応させる方法や、アミノ酸又はその誘導体とアミン
(II)とを反応させる方法等によって得ることが出来
る。
ち、無機酸としては、塩酸、硫酸及びリン酸等が挙げら
れる。有機酸としては、炭素数1〜10の有機酸が好ま
しく、グリコール酸、乳酸、グルタミン酸、リンゴ酸、
コハク酸、マレイン酸が特に好ましい。
数8〜30の高級アルコールであり、炭素数10〜26
の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を
有する高級アルコールが好ましく、セタノール、セチル
アルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコー
ル等の高級アルコールが特に好ましい。
ち、分岐鎖を有するエステル油としては、パルミチン酸
イソプロピル、2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリ
コール、イソノナン酸ノニル、イソノナン酸イソノニ
ル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸セトス
テアリル等を挙げることができ、特に炭素数5〜18の
分岐アルキル基を有する脂肪酸と炭素数5〜18の分岐
アルキル基を有するアルコールから得られるエステル油
が好ましい。
における粘度が100〜30,000,000mm2/
s、更には500〜10,000,000mm2/s、
特に1,000〜200,000mm2/sのものが好
ましい。本粘度は、JIS K2283やASTM D
446に準じて測定したものである。また毛髪化粧料成
分として通常用いられているいずれのものも用いること
ができ、例えばジメチルポリシロキサン、アルキル変性
ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン変性ポリシロキ
サン、アミノもしくはアンモニウム変性ポリシロキサ
ン、フッ素変性ポリシロキサン等が挙げられる。このう
ちジメチルポリシロキサンが好ましい。
リシロキサンを混合して上記粘度範囲になるものでもよ
い。また、分岐鎖を有するエステル油とシリコーン油
は、いずれか一方だけを使用しても、双方を組み合わせ
て使用しても良いが、双方を組み合わせて使用するのが
好ましい。
(a)成分の含有量は、毛髪に良好な感触を与え、また
製品安定性の観点から、0.1〜15重量%が好まし
く、特に0.5〜10重量%が好ましい。また、(b)
成分の含有量は、(a)成分に対し、0.3〜10モル
倍が好ましく、特に0.5〜5モル倍が好ましい。また
(c)成分の含有量は0.5〜15重量%が好ましく、
特に1〜10重量%が好ましい。更に(d)成分の含有
量は、他の配合成分との兼ね合いに応じて適宜選択する
ことができるが、毛髪に良好な感触を与え、また使用感
が重くならず、濯ぎ時にきしみを発現しないようにする
観点から、0.05〜30重量%が好ましく、0.1〜
15重量%が更に好ましい。
(a)成分と(b)成分とは、それぞれ別々に配合して
も良いし、アミン(I)の酸塩をあらかじめ形成させて
から配合しても良い。また、(c)成分と(d)成分と
は、(c)成分と(d)成分を予め混合して配合しても
良いし、別々に配合しても良い。
調整することにより、アミン(I)の一部もしくは全部
を塩の形に置換して使用されるが、pH2〜8、特にp
H3〜6で使用するのが、毛髪の良好な感触、また製品
の安定性の観点から好ましい。
面活性剤や陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、
両性界面活性剤等の界面活性剤、炭化水素、ラノリン誘
導体、高級脂肪酸類、油脂類、グリセリン、保湿剤、カ
チオン性ポリマー、多糖類、ポリペプタイド、パール化
剤、溶剤、液晶形成剤、芳香族スルホン酸類、色素、香
料、噴射剤、キレート剤、pH調整剤、防腐剤、抗フケ
剤等を本発明の目的を損なわない範囲内で適宜配合する
ことができる。
ル溶液、エマルション、サスペンション、ゲル、液晶、
エアゾール等の所望の剤型にすることができる。
コンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアパック、
ヘアクリーム、コンディショニングムース、ヘアムー
ス、ヘアスプレー、シャンプー、リーブオントリートメ
ント等に用いることができる。
て重量%である。
フラスコに、ファーミン80(花王(株)製のアルキル
1級アミン)801.9gとN,N−ジメチルグリシン
エチルエステル413.2gを仕込み、触媒として28
%ナトリウムメチラートのメタノール溶液11.6gを
添加して、100℃、3時間で生成するエタノールを留
去しながら反応させた後、キョウワード600S(協和
化学工業(株)製)21.3gを添加して触媒吸着、濾
過除去を行い、表1に示すアミンA 1036.1gを
得た。なお、表1に示すアミンB〜Dも、アミンAと同
様の方法で合成した。
Zを用い、表2及び表3に示す組成の毛髪化粧料(ヘア
コンディショナー)を調製した。これらのヘアコンディ
ショナーについて、下記の方法により毛髪への塗布時、
濯ぎ時及び乾燥後の性能評価を行った。結果を表2及び
表3に示す。
をしたことのない日本人女性の毛髪20g(長さ20c
m)を束ね、シャンプー5gを用いて洗浄した。このシ
ャンプー組成は、ポリオキシエチレンアルキル(炭素数
12)エーテル硫酸ナトリウム(エチレンオキシド平均
付加モル数2.5)15%、ジエタノールアミド3%、
残部は水である。その後、調製したヘアコンディショナ
ー2gを均一に塗布し、30秒間約40℃の流水で濯い
だ。この塗布時の油性感、柔軟性と、濯ぎ時の滑らか
さ、及び乾燥後の柔らかさ、櫛通り性について、専門パ
ネラー5人で、下記基準で官能評価した。 A:4人以上が効果あると回答 B:3人が効果あると回答 C:2人が効果あると回答 D:1人以下が効果あると回答
リンス剤は、塗布時、濯ぎ時のリッチ感とその持続性、
柔軟性、平滑性、及び乾燥後の柔らか感、櫛通り感も良
好であった。
で混合する。それからアミンAとステアリルアルコール
の融解混合物を撹拌しながら添加した。その後、イソノ
ナン酸イソトリデシル、ジメチルポリシロキサンを順次
撹拌しながら添加した。45℃まで冷ました後、残りの
香料、メチルパラベンを撹拌しながら添加し、それから
35℃まで冷ました。
0cs。
た。このヘアコンディショナーは、塗布時、濯ぎ時のリ
ッチ感とその持続性、柔軟性、平滑性、及び乾燥後の柔
らか感、櫛通り感も良好であった。
℃で混合する。それからステアリルアルコール、ベヘニ
ルアルコール、イソノナン酸イソノニル、ジペンタエリ
スリトール脂肪酸エステル、ベンジルオキシエタノー
ル、エチルカルビトール、プロピレングリコールの融解
混合物を撹拌しながら添加した。その後、ジメチルポリ
シロキサン、アミノ変性ポリシロキサンを順次撹拌しな
がら添加した。45℃まで冷ました後、残りの香料、メ
チルパラベンを撹拌しながら添加し、それから35℃ま
で冷ました。
0cs *3:東レ・ダウコーニング社製 SM8702C *4:日清製油(株)製 コスモール168AR
から洗い流す濯ぎ時に渡って、良好な柔軟性、平滑性
を、また乾燥後に十分な滑らかさ及び柔らかさ、櫛通り
の良さを付与することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 下記(a)成分、(b)成分、(c)成
分及び(d)成分を含有する毛髪化粧料。 (a)一般式(I)で表されるアミン 【化1】 [式中、R1は炭素数8〜40の直鎖若しくは分岐鎖の
アルキル基又はアルケニル基、或いは式R5O−(AO)n
−CmH2m−(R5は炭素数8〜40の直鎖若しくは分岐
鎖のアルキル基又はアルケニル基、Aは炭素数2〜3の
アルキレン基、nは平均値で0〜30の数、mは2〜3
の整数、n個のAは同一でも異なってもよい)で表され
る基、R2は炭素数1〜5の直鎖若しくは分岐鎖のアル
キレン基、R3及びR4はそれぞれ独立に、水素原子、炭
素数1〜5の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、アルケ
ニル基又はヒドロキシアルキル基を示し、R3とR4は単
独或いは結合して環を形成していてもよい。pは1又は
2の整数、q及びrは1又は2の整数で、p+q+rは
3である。尚、p個のR1,R2、q個のR3、r個のR4
は同一でも異なっていても良い。] (b)無機酸及び有機酸から選ばれる少なくとも1種 (c)炭素数8〜30のアルコール (d)分岐鎖を有するエステル油、及びシリコーン油か
ら選ばれる少なくとも1種 - 【請求項2】 シリコーン油の25〜35℃における粘
度が、100〜30,000,000mm2/sである
請求項1記載の毛髪化粧料。
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JP2015515444A (ja) * | 2012-03-16 | 2015-05-28 | ロレアル | ケラチン繊維洗浄用組成物 |
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