JP6353286B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents
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例えば、特許文献1,2には、特定のアミノ基とアルキル基を組み合わせた特定のアミノ変性ポリオルガノシロキサンを用い、軽い滑り感と重くない感じのまとまり感などを付与する毛髪化粧料が開示されている。また、特許文献3には、3級アミンと特定のアミノ変性ポリオルガノシロキサンとを組み合わせて用い、ダメージを受けた毛髪であっても、塗布時やすすぎ時の軽やかな滑り、乾燥後の軽い滑り、柔らかさ、まとまり、髪が束にならない、べたつきのなさを付与する毛髪化粧料が開示されている。
(A)下記一般式(1)で表される両末端長鎖アルキル・側鎖アミノ変性オルガノポリシロキサン
(R1R2 2)SiO−(R2 2SiO)x−(R2R3SiO)y−Si(R1R2 2) (1)
〔上記一般式(1)中、R1は炭素数12〜50の直鎖または分岐のアルキル基、R2は置換または非置換の炭素数1〜6の1価の炭化水素基、R3は3−アミノプロピル基または、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基を表し、xは25〜350、yは1〜10である。〕 0.01〜15質量%
(B)1種または2種以上の4級カチオン界面活性剤 0.1〜15質量%
(C)炭素数12〜28であり、水酸基が1である高級アルコール 0.1〜20質量%
(D)ポリジメチルシロキサン 0.01〜15質量%、
及び水を含有し、
成分(A)中の窒素含有量が0.4〜1.2質量%である毛髪化粧料を提供するものである。
本発明の毛髪化粧料は、
(A)下記一般式(1)で表される両末端長鎖アルキル・側鎖アミノ変性オルガノポリシロキサン
(R1R2 2)SiO−(R2 2SiO)x−(R2R3SiO)y−Si(R1R2 2) (1)
〔上記一般式(1)中、R1は炭素数12〜50の直鎖または分岐のアルキル基、R2は置換または非置換の炭素数1〜6の1価の炭化水素基、R3は3−アミノプロピル基または、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基を表し、xは25〜350、yは1〜10である。〕 0.01〜15質量%
(B)1種または2種以上の4級カチオン界面活性剤 0.1〜15質量%
(C)炭素数12〜28であり、水酸基が1である高級アルコール 0.1〜20質量%
(D)ポリジメチルシロキサン 0.01〜15質量%、
及び水を含有し、
成分(A)中の窒素含有量が0.4〜1.2質量%である。
以下、本発明の毛髪化粧料の詳細について説明する。
一般式(1):(R1R2 2)SiO−(R2 2SiO)x−(R2R3SiO)y−Si(R1R2 2)
で表される。
ここで、R1は炭素数12〜50のアルキル基であり、直鎖状でも分岐状でもよい。毛髪から洗い流された後、毛束が1本1本にバラけやすく、毛髪の乾きを速く感じさせる観点からは、直鎖状のアルキル基が好ましい。R1としては炭素数14〜40のアルキル基が好ましく、炭素数14〜30のアルキル基がより好ましく、炭素数16〜18のアルキル基がさらに好ましい。
R1が直鎖状のアルキル基の場合、炭素数16〜18のアルキル基が好ましい。
R2は炭素数1〜6の1価の炭化水素基であり、炭化水素基としては、例えばメチル基、エチル基、ブチル基、ヘキシル基などの直鎖または分岐状のアルキル基などが挙げられ、メチル基が好ましい。
R3は3−アミノプロピル基またはN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基である。
成分(A)の式(1)において、複数のR1は同じ基であっても異なる基であってもよく、複数のR2も同じ基であっても異なる基であってもよい。さらに、複数のR3がある場合にも、同じ基であっても異なる基であってもよい。ただし、製造性の観点からは、複数のR1は同じ基であることが好ましい。
窒素含有量は、成分(A)中のアミノ基含有シランやアミノ基含有シリコーン化合物の量を調整することで所望の範囲とすることができる。
窒素含有量は、両末端長鎖アルキル・側鎖アミノ変性オルガノポリシロキサンに含まれる窒素原子としての含有量であり、中和滴定により測定する。
任意のサンプル量(0.5〜10g)を約10倍量のイソプロピルアルコールとトルエンの混合溶液(1:1[vol%])に溶解する。指示薬として、テトラブロムフェノールフタレインエチルエステルカリウムを添加し、過塩素酸水溶液にて中和滴定を行う。採取したサンプル量、過塩素酸水溶液の規定度および消費量より、両末端長鎖アルキル・側鎖アミノ変性オルガノポリシロキサン化合物中の窒素原子としての含有量を算出した。
なお、特許文献2には、両末端長鎖アルキル・側鎖アミノ変性オルガノポリシロキサン化合物が開示されているが、窒素含有量が0.3質量%を超えると、滑り感が比較的重くなってしまうとの記載がある。これに対し、本発明の毛髪化粧料では、特定の成分(A)〜(D)を含み、かつ成分(A)の両末端長鎖アルキル・側鎖アミノ変性オルガノポリシロキサン化合物の窒素含有量が0.4〜1.2質量%とした場合に、毛髪から洗い流された後、毛束が1本1本にバラけやすく、毛髪の乾きを速く感じさせつつ、乾燥後の毛髪に対し、軽やかさを付与することができることを見出したものである。
両末端長鎖アルキル・側鎖アミノ変性オルガノポリシロキサン化合物の粘度は、市販されている回転粘度計を使用して測定できる。市販の粘度計として、例えば、ブルックフィールド粘度計(米国ブルックフィールド社)、ビスメトロン粘度計(芝浦システム株式会社製)が挙げられる。ここでは、ビスメトロン粘度計(芝浦システム株式会社製)を使用して、25℃における両末端長鎖アルキル・側鎖アミノ変性オルガノポリシロキサン化合物の粘度を測定した。
成分(A)の両末端長鎖アルキル・側鎖アミノ変性オルガノポリシロキサン化合物は、シリコーン化合物の一般的な製造法である平衡化反応により製造できる。すなわち、オクタメチルシクロテトラシロキサンなどの環状シロキサンをシリコーンモノマーとし、末端封鎖剤およびアミノ基含有シランまたはアミノ基含有シリコーン化合物とともに平衡化する方法である。
平衡化反応に使用される触媒は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウムなどのアルカリ触媒、水酸化テトラメチルアンモニウムなどの第4級アンモニウム触媒、水酸化テトラブチルフォスホニウムなどの第4級フォスフォニウム触媒、および前記したこれら化合物のシラノレート類すべてが使用できる。
平衡化反応における触媒の添加量は、0.1〜1000ppmの範囲で使用される。好ましくは、1〜500ppmである。0.1ppm以上とすることで、反応を十分に進行させることができ、また、1000ppm以下とすることで、その量に見合った効果が得られる。
平衡化反応における反応温度は、反応が進行する温度であれば差し支えないが、通常50〜200℃の範囲で行われ、使用する触媒に応じて、適宜反応温度が選択される。
平衡化反応により、低分子量のシロキサンが生成するので、必要に応じて、減圧下あるいは常圧下で、これらシロキサン成分を留去すればよい。
このようにして、成分(A)の両末端長鎖アルキル・側鎖アミノ変性オルガノポリシロキサン化合物が製造できる。
また、高級アルコールは、水酸基を1つ含むものであり、水酸基を2つ以上含まないものである。
R7(CH3)2SiO−[(CH3)2SiO]a−Si(CH3)2R7 (13)
〔一般式(13)中、R7はメチル基又はヒドロキシル基を示し、aは10〜20000の数を示す。〕
具体的には、以下の式(14)で示されるものである。
(CH3)3SiO−[(CH3)2SiO]a−Si(CH3)3 (14)
〔aは100〜20000の数を示す。〕
(f1):下記一般式(2)で表される化合物
ただし、(f1)は、成分(C)(炭素数12〜28であり、水酸基が1である高級アルコール)は含まない。
(f2):窒素原子に炭素数1〜18のアルキル基が結合したN−アルキルピロリドン
(f3):炭素数2〜4のアルキレン基を有するアルキレンカーボネート
(f4):分子量100〜5000のポリプロピレングリコール
(f5):下記一般式(3)、(4)または(5)で表されるラクトンまたは環状ケトン
かかる有機酸としては、炭素数10以下の有機酸が好ましく、アルキルリン酸、アルキルスルホン酸、アルキル硫酸等の炭素数10以下の短鎖アルキル基を有する酸、グルタミン酸、アスパラギン酸等の酸性アミノ酸、安息香酸、p−トルエンスルホン酸等の芳香族酸、ヒドロキシ酸、ジカルボン酸等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料には、毛髪に与える感触を更に向上させるため、成分(A)、(D)以外のシリコーン類及び油剤から選ばれるコンディショニング剤を含むことができる。
各種のアミノ変性シリコーンが使用できるが、平均分子量が約3000〜100000の、アモジメチコーン(Amodimethicone)の名称でCTFA辞典(米国,Cosmetic Ingredient Dictionary)第3版中に記載されているものが好ましい。このアミノ変性シリコーンは水性乳濁液として用いるのが好ましく、市販品としては、SM8704C〔東レ・ダウコーニング株式会社〕、DC 929〔ダウ・コーニング社〕等が挙げられる。
上記以外に、ポリエーテル変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン等が挙げられる。
次の成分(A)〜(D):
(A)下記一般式(1)で表される両末端長鎖アルキル・側鎖アミノ変性オルガノポリシロキサン
(R1R2 2)SiO−(R2 2SiO)x−(R2R3SiO)y−Si(R1R2 2) (1)
〔上記一般式(1)中、R1は炭素数12〜50の直鎖または分岐のアルキル基、R2は置換または非置換の炭素数1〜6の1価の炭化水素基、R3は3−アミノプロピル基または、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基を表し、xは25〜350、yは1〜10である。〕 0.01〜15質量%
(B)1種または2種以上の4級カチオン界面活性剤 0.1〜15質量%
(C)炭素数12〜28であり、水酸基が1である高級アルコール 0.1〜20質量%
(D)ポリジメチルシロキサン 0.01〜15質量%、
及び水を含有し、
成分(A)中の窒素含有量が0.4〜1.2質量%である毛髪化粧料。
<2>
成分(A)に対する成分(D)の質量比(D)/(A)が、好ましくは1以上100以下であり、2以上がより好ましく、5以上がさらに好ましく、30以下がより好ましく、20以下がさらに好ましい<1>に記載の毛髪化粧料。
<3>
成分(A)の前記一般式(1)中、xが、好ましくは50〜150であり、yが、好ましくは1〜7であり、より好ましくは1〜4であり、xの値50〜150、yの値1〜7を組み合わせた組成が好ましく、xの値50〜150、yの値1〜3を組み合わせた組成がより好ましい<1>または<2>に記載の毛髪化粧料。
<4>
成分(A)の前記一般式(1)で表される成分の25℃における粘度が、好ましくは50〜2000mPa・sであり、より好ましくは70〜1200mPa・sであり、さらに好ましくは180〜400mPa・sである<1>乃至<3>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<5>
成分(A)の前記一般式(1)で表されるR1の炭素数が、好ましくは14〜40であり、より好ましくは直鎖状のR1の炭素数が14〜30であり、さらに好ましくは16〜18である<1>乃至<4>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<6>
成分(A)の前記一般式(1)中、好ましくは、xが50〜150であり、yが1〜3であり、成分(A)中の窒素含有量が0.49〜1.1質量%である<1>乃至<5>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<7>
成分(A)の含有量は、毛髪化粧料全体に対し、0.01質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、0.1質量%以上がさらに好ましく、15質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、5質量%以下がさらに好ましい<1>乃至<6>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<8>
成分(A)の含有量は、毛髪化粧料全体に対し、0.01質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、0.1質量%以上がさらに好ましく、15質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、5質量%以下がさらに好ましい<1>乃至<6>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<9>
成分(B)は、一般式(12)で表される第4級アンモニウム塩が好ましく、モノ長鎖アルキル四級アンモニウム塩が好ましく、具体的には、塩化セチルトリメチルアンモニウム(セトリモニウムクロリド)、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(ステアリルトリモニウムクロリド)、塩化アラキルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム(ベヘントリモニウムクロリド)、塩化オクタデシロキシプロピルトリメチルアンモニウム(ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド)がより好ましく、、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムがさらに好ましい<1>乃至<8>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<10>
成分(B)の含有量は、毛髪化粧料全体に対し、0.1質量%が好ましく、0.14質量%がより好ましく、15質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、5質量%以下がさらに好ましい。<1>乃至<9>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<11>
成分(C)は、炭素数12〜28のアルキル基を有するものであり、炭素数16〜24のアルキル基を有するものが好ましく、18〜22のアルキル基を有するものがより好ましい<1>乃至<10>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<12>
成分(C)の含有量は、毛髪化粧料全体に対し、0.1〜20質量%が好ましく、0.5〜15質量%以下がより好ましく、1〜10質量%がさらに好ましい<1>乃至<11>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<13>
成分(D)は、下記一般式(13)で表されるものが好ましい<1>乃至<12>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
R7(CH3)2SiO−[(CH3)2SiO]a−Si(CH3)2R7 (13)
〔一般式(13)中、R7はメチル基又はヒドロキシル基を示し、aは10〜20000の数を示す。〕
<14>
成分(D)の含有量は、毛髪化粧料全体に対し、0.01〜15質量%以下が好ましく、0.05〜15質量%がより好ましく、0.1〜10質量%がさらに好ましく、0.1〜0.8質量%がことさら好ましい<1>乃至<13>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<15>
水の含有量は、毛髪化粧料全体に対し、35質量%以上、99質量%以下が好ましく、45質量%以上、95質量%以下がより好ましい<1>乃至<14>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<16>
さらに、有機溶剤(F)を含む<1>乃至<15>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<17>
成分(F)の含有量は、毛髪化粧料全体に対し、0.01質量%以上が好ましく、50質量%以下がより好ましく、0.1〜35質量%がさらに好ましく、0.5〜10質量%がことさら好ましい<1>乃至<16>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<18>
さらに有機酸(G)を含む<1>乃至<17>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<19>
成分(G)の含有量は、毛髪化粧料全体に対し、0.1〜5質量%が好ましく、0.2〜3質量%がより好ましく、0.5〜2質量%がさらに好ましい<1>乃至<18>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<20>
pH(水で20質量倍に希釈時、25℃)が2以上、5以下であるのが好ましく、pH2.5〜4であるのがより好ましく、pH3〜4であるのがさらに好ましい<1>乃至<19>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<21)
<1>乃至<20>のいずれかに記載の毛髪化粧料を毛髪に塗布し、水で洗い流す毛髪処理方法。
<22>
<1>乃至<20>のいずれかに記載の毛髪化粧料を毛髪に塗布した後、洗浄する毛髪化粧料の使用方法。
成分(A)下記一般式(1)で表される両末端長鎖アルキル・側鎖アミノ変性オルガノポリシロキサン(Si−1〜Si−9)を、以下の方法で合成した。
(R1R2 2)SiO−(R2 2SiO)x−(R2R3SiO)y−Si(R1R2 2) (1)
得られたSi−1〜Si−9について、一般式(1)におけるR1、R2、R3、x、y、窒素含有量(Nwt%)、粘度(25℃,mPa・s)をまとめて表1に示した。
最初に、一般式(i)で表されるアルキル変性ポリオルガノシロキサンを合成した。
RA(CH3)2−SiO−((CH3)2SiO)20−Si(CH3)2RA (i)
〔一般式(i)中,RAは炭素数16〜18の直鎖アルキル基である。〕
具体的には、1−ヘキサデセンと1−オクタデセンの混合物(出光興産社製リニアレン168)100質量部および1%塩化白金酸イソプロパノール溶液0.2質量部を攪拌しながら70℃まで昇温した。次いで、下記一般式(ii)で表される両末端ハイドロジェンポリオルガノシロキサン300質量部を70〜80℃で滴下した。滴下終了後、80℃で1時間攪拌を行い、赤外吸収スペクトルでSi−Hのピークが消失したことを確認して反応を終了した。
H(CH3)2−SiO−((CH3)2SiO)20−Si(CH3)2H (ii)
このようにして、粘度0.030Pa・s(ビスメトロン粘度計(芝浦システム株式会社製)No.1ローター、60rpmで測定)のアルキル変性ポリオルガノシロキサンを得た。
次に、得られたアルキル変性ポリオルガノシロキサン186部、オクタメチルシクロテトラシロキサン527部、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン37部を、攪拌を行いながら90℃まで昇温した。続けて、27%の水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液を有効成分で90ppm添加し、90℃で3時間平衡化反応を行った。最後に、減圧下で低分子量のシロキサンを留去して、窒素含有量0.73質量%、粘度200mPa・s(No.2ローター、60rpmで測定)の両末端長鎖アルキル・側鎖アミノ変性オルガノポリシロキサン(Si−1)を得た。
一般式(i)で表されるアルキル変性ポリオルガノシロキサンを182質量部、オクタメチルシクロテトラシロキサンを515質量部、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシランを54質量部に変更した以外は、(Si−1)の製造法と同様にして窒素含有量1.11質量%、粘度200mPa・s(No.2ローター、60rpmで測定)の両末端長鎖アルキル・側鎖アミノ変性オルガノポリシロキサン(Si−2)を得た。
一般式(i)で表されるアルキル変性ポリオルガノシロキサンを189質量部、オクタメチルシクロテトラシロキサンを536質量部、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシランを25質量部に変更した以外は、(Si−1)の製造法と同様にして窒素含有量0.49質量%、粘度180mPa・s(No.2ローター、60rpmで測定)の両末端長鎖アルキル・側鎖アミノ変性オルガノポリシロキサン(Si−3)を得た。
一般式(i)で表されるアルキル変性ポリオルガノシロキサンを74質量部、オクタメチルシクロテトラシロキサンを651質量部、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシランを25質量部に変更した以外は、(Si−1)の製造法と同様にして窒素含有量0.49質量%、粘度1,200mPa・s(No.3ローター、60rpmで測定)の両末端長鎖アルキル・側鎖アミノ変性オルガノポリシロキサン(Si−4)を得た。
一般式(i)で表されるアルキル変性ポリオルガノシロキサンを71質量部、オクタメチルシクロテトラシロキサンを633質量部、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシランを46質量部に変更した以外は、(Si−1)の製造法と同様にして窒素含有量0.91質量%、粘度840mPa・s(No.3ローター、60rpm、25℃で測定)の両末端長鎖アルキル・側鎖アミノ変性オルガノポリシロキサン(Si−5)を得た。
一般式(i)で表されるアルキル変性ポリオルガノシロキサンを351質量部、オクタメチルシクロテトラシロキサンを373質量部、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシランを25質量部に変更した以外は、(Si−1)の製造法と同様にして窒素含有量0.5質量%、粘度70mPa・s(No.1ローター、60rpmで測定)の両末端長鎖アルキル・側鎖アミノ変性オルガノポリシロキサン(Si−6)を得た。
一般式(i)で表されるアルキル変性ポリオルガノシロキサンを342質量部、オクタメチルシクロテトラシロキサンを363質量部、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシランを45質量部に変更した以外は、(Si−1)の製造法と同様にして窒素含有量0.9質量%、粘度77mPa・s(No.1ローター、60rpmで測定)の両末端長鎖アルキル・側鎖アミノ変性オルガノポリシロキサン(Si−7)を得た。
一般式:RB(CH3)2−SiO−((CH3)2SiO)20−Si(CH3)2RB
(上記一般式中,RBは炭素数20〜28の直鎖アルキル基である。)
で表されるアルキル変性ポリオルガノシロキサンを35質量部、オクタメチルシクロテトラシロキサンを705質量部、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシランを11質量部に変更した以外は、(Si−1)の製造法と同様にして窒素含有量0.2質量%、粘度10,000mPa・s(ビスメトロン粘度計(芝浦システム株式会社製)No.4ローター、30rpmで測定)の両末端長鎖アルキル・側鎖アミノ変性オルガノポリシロキサン(Si−8)を得た。
すなわち、窒素含有量は、両末端長鎖アルキル・側鎖アミノ変性オルガノポリシロキサンに含まれる窒素原子としての含有量であり、中和滴定により測定した。
任意のサンプル量(0.5〜10g)を約10倍量のイソプロピルアルコールとトルエンの混合溶液(1:1[vol%])に溶解する。指示薬として、テトラブロムフェノールフタレインエチルエステルカリウムを添加し、過塩素酸水溶液にて中和滴定を行う。採取したサンプル量、過塩素酸水溶液の規定度および消費量より、両末端長鎖アルキル・側鎖アミノ変性オルガノポリシロキサン中の窒素原子としての含有量を算出した。
また、粘度は、ビスメトロン粘度計(芝浦システム株式会社製)を使用して、25℃における両末端長鎖アルキル・側鎖アミノ変性オルガノポリシロキサン化合物の粘度を測定した。
また、x、yは製造時の仕込み量から算出したものである。
表2、3に示す組成の毛髪化粧料を常法により調製した。これらの毛髪化粧料について、以下の評価方法により評価を行い、結果を、表2、3に示した。なお、表2、3中の各成分の配合量は、質量%である。
・標準シャンプーの処方(pH7.0)
25%ポリオキシエチレン(2.5)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム塩 62.0%
ラウリン酸ジエタノールアミド 2.3%
エデト酸二ナトリウム 0.15%
安息香酸ナトリウム 0.5%
塩化ナトリウム 0.8%
75%リン酸 適量
香料、メチルパラベン 適量
精製水 残量
6cm×6cm角の範囲に200本/cm2の密度、生え角60°で、長さ30cmの毛髪を植毛した毛髪トレスを、市販のブリーチ剤(花王社製、泡カラーハイブリーチ)でブリーチ処理(毛髪の5質量倍のブリーチ剤を塗布し、30分間室温で処理)を2回行い、毛束のバラけやすさの評価に用いた。作製した毛髪トレスを標準シャンプーで2回洗ってから、表2、3に記載のコンディショナー1gを塗布し、水道水ですすいだ。すすぎ後、含水量が10gとなるように調整した毛髪トレスの上に、ペーパータオル(大王製紙社製、エリエールプロワイプ(ソフトタオル ホワイト))、アクリル板、錘(アクリル板と錘の総重量1.3kg、負荷時間約10秒)を順に乗せ、余分な水分を除去した。その毛髪トレスに指を通したときの毛束のほぐれやすさ、小さい毛束の出来やすさを「毛束のバラけやすさ」とし、研究員5名で官能評価を実施した。評価は以下の5段階で行い、5名の合計点を算出した。
5:とてもバラけやすい
4:バラけやすい
3:どちらともいえない
2:ややバラけにくい
1:バラけにくい
上記毛髪トレスを用い、同様にサンプル処理してペーパータオルにて余分な水分を除去した。次に、毛髪トレスを下向きに設置し、ドライヤー(National社製 TURBODRY1300)の吹き出し口から毛髪中心部までの距離が25cmで、温風が約45°斜め上から当たるよう、ドライヤーと毛髪トレスを固定し、4秒に1回ずつ指を通しながらドライヤー乾燥を行った。この際、ドライヤー乾燥開始から乾いた感触(指の感触で判断)になるまでの時間が短い感じを「乾きの速さ」とし、研究員5名で官能評価を行った。評価は以下の5段階で行い、5名の合計点を算出した。
5:とても乾きが速い
4:乾きが速い
3:どちらともいえない
2:やや乾きが遅い
1:乾きが遅い
上記毛髪トレスを用い、同様にサンプル処理した後、毛先が下向きになるようにしてドライヤーで完全に乾燥させた。完全に乾燥したのち、指を通したときのなめらかさについて官能評価を研究員5名で実施した。評価は以下の5段階で行い、5名の合計点を算出した。
5:とても滑らか
4:滑らか
3:どちらともいえない
2:あまり滑らかでない
1:滑らかでない
上記毛髪トレスを用い、同様にサンプル処理した後、毛先が下向きになるようにしてドライヤーで完全に乾燥させた。完全に乾燥したのち、指を通したときの軽やかさについて官能評価を研究員5名で実施した。評価は以下の5段階で行い、5名の合計点を算出した。
5:とても軽やか
4:軽やか
3:どちらともいえない
2:やや重みがある
1:重みがある
セトリモニウムクロリド:INCI名(花王株式会社製、コータミン60W)
ステアルトリモニウムクロリド:INCI名(花王株式会社製、コータミン86W)
ベヘントリモニウムクロリド:INCI名(花王株式会社製、コータミン 2285E(58%)−E)
ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド:INCI名(花王株式会社製、コータミンE−80K)
ステアロキシプロピルジメチルアミン:INCI名(花王株式会社製、ファーミンDM−E80)
ステアラミドプロピルジメチルアミン:INCI名(日光ケミカルズ株式会社 製、NIKKOLアミドアミンMPS)
ステアリルアルコール:INCI名(花王株式会社製、カルコール8098)
セチルアルコール:INCI名(花王株式会社製、カルコール6098)
ミリスチルアルコール:INCI名(花王株式会社製、カルコール4098)
乳酸:INCI名(株式会社 武蔵野化学研究所製、ムサシノ乳酸90)
Claims (5)
- 次の成分(A)〜(D):
(A)下記一般式(1)で表される両末端長鎖アルキル・側鎖アミノ変性オルガノポリシロキサン
(R1R2 2)SiO−(R2 2SiO)x−(R2R3SiO)y−Si(R1R2 2) (1)
〔上記一般式(1)中、R1は炭素数12〜50の直鎖または分岐のアルキル基、R2は置換または非置換の炭素数1〜6の1価の炭化水素基、R3は3−アミノプロピル基または、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基を表し、xは25〜150、yは1〜4である。〕 0.01〜15質量%
(B)1種または2種以上の4級カチオン界面活性剤 0.1〜15質量%
(C)炭素数12〜28であり、水酸基が1である高級アルコール 0.1〜20質量%
(D)ポリジメチルシロキサン 0.01〜15質量%、
及び水を含有し、
成分(A)中の窒素含有量が0.49〜1.1質量%である毛髪化粧料。 - 成分(A)に対する成分(D)の質量比(D)/(A)が、1以上100以下である請求項1記載の毛髪化粧料。
- 成分(A)の前記一般式(1)で表される成分の25℃における粘度が50〜2000mPa・sである請求項1または2に記載の毛髪化粧料。
- 成分(A)の前記一般式(1)で表されるR1の炭素数が16〜18である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の毛髪化粧料を毛髪に塗布し、水で洗い流す毛髪処理方法。
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-
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