JP2003300258A - タイヤ成形ドラム - Google Patents

タイヤ成形ドラム

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JP2003300258A
JP2003300258A JP2002107941A JP2002107941A JP2003300258A JP 2003300258 A JP2003300258 A JP 2003300258A JP 2002107941 A JP2002107941 A JP 2002107941A JP 2002107941 A JP2002107941 A JP 2002107941A JP 2003300258 A JP2003300258 A JP 2003300258A
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JP
Japan
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drum
air
grooves
tire
resin film
Prior art date
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Pending
Application number
JP2002107941A
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English (en)
Inventor
Masahiko Soma
正彦 相馬
Masahiro Horiguchi
雅博 堀口
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】タイヤ成形工程において材料間のエアーを効率
良く逃がし、エアーを分散させて材料間に気泡が発生す
るのを防止し、成形作業において、材料スプライス部の
手動圧着作業を省略することが出来るタイヤ成形ドラム
を提供する。 【解決手段】ドラムフランジ2の表面には、複数本のエ
ア逃がし用溝3a,3bが形成され、エア逃がし用溝3
aは、ドラム周方向に所定の間隔で複数本形成され、ま
たエア逃がし用溝3aと交差するドラム周方向に所定の
間隔で複数本のエア逃がし用溝3bが形成してある。エ
ア逃がし用溝3a,3bは、例えば、厚さ100μ〜5
00μの熱可塑性または熱硬化性の樹脂フィルム4を使
用する場合には、深さ1.0mm〜3.0mmの断面V
字状の溝に形成し、溝本数は、上述したようにエア逃が
し用溝3aは、5〜11本の奇数本、エア逃がし用溝3
bは、ドラムセンターXに対して3本毎、計6本形成し
てある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、タイヤ成形ドラ
ムに係わり、更に詳しくは樹脂フィルムを最内層として
巻付けるタイヤ成形ドラムにおいて、ドラム表面にエア
ーの逃がし用溝を形成し、成形時にエアーを効率良く分
散させることが出来る溝付きのタイヤ成形ドラムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般にタイヤ成形工程で使用されるタイ
ヤ成形ドラムは、グリーンタイヤ(未加硫タイヤ)の成
形時におけるドラム径と、成形後にグリーンタイヤを取
出す際にドラム径を縮径させるべくドラム拡縮機構が必
要である。
【0003】また、成形するタイヤの外周寸法(ペリフ
エリ)に合わせて成形ドラムのドラム幅を変える必要が
あり、このためドラムフランジは交換出来るように構成
されている。また、従来の成形ドラムでは、成形ドラム
に巻付けられたシート状材料の接合部(スプライス部)
に対する圧着ローラ(ステッチャーローラ)の当たりを
良くするために、ドラムフランジの表面には、できるだ
け凹凸を無くした平滑面に形成されている。
【0004】一方、近年のタイヤ成形工程においては、
タイヤの最内層となるインナーライナーに空気透過率が
低く、極めて薄く(数百ミクロン程度)形成された樹脂
フィルム材料を用いたものが提案されているが、この空
気透過率の低いインナーライナー上にカーカス材料を巻
付ける際、樹脂フィルムから成るインナーライナーとカ
ーカス材料との間に空気を巻き込み、これが空気のブリ
スター(気泡)が残ってしまいタイヤの品質に影響を与
えると言う問題があった。
【0005】そこで、ブリスターライナーの対策とし
て、成形ドラム上で成形した材料の成形スプライス部と
材料スプライスとにそれぞれ手動の圧着ローラをかけて
巻き込んだ空気を排出させていた。
【0006】また、カーカス材の貼付け時に予め圧着ロ
ールを取付けて、樹脂フィルム材料とカーカス材との圧
着時に圧着ロールによりエアーの巻込みを防止するよう
にしたものも提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来の圧
着ローラを使用する方法では、樹脂フィルム材料とカー
カス材との圧着時にエアーの逃げる部分を密着させるた
め、確実にエアーの排出を行うことが出来ない上に、一
旦巻き込んだエアーが気泡となって一箇所に集中して残
存し、巻き込んだエアーを分散させることが難しいと言
う問題があった。
【0008】この発明はかかる従来の問題点に着目し、
タイヤ成形工程において材料間のエアーを効率良く逃が
し、エアーを分散させて材料間に気泡が発生するのを防
止すると共に、成形作業において、材料スプライス部の
手動圧着作業を省略することが出来るタイヤ成形ドラム
を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、樹脂フィルムを最内層として巻付ける拡縮
可能な複数のドラムフランジで構成されたタイヤ成形ド
ラムのドラム表面にエア逃がし用溝を形成したことを要
旨とするものである。
【0010】前記エア逃がし用溝は、ドラム軸方向に平
行で、かつドラム周方向に所定の間隔で複数本形成した
り、ドラム軸方向と、これに交差する方向にそれぞれ形
成することも可能である。
【0011】このように、タイヤ成形ドラムのドラム表
面にエア逃がし用溝を形成したことにより、成形ドラム
上に円筒状の樹脂フィルムを嵌合させ、樹脂フィルム上
にカーカス材料を貼付けて圧着させると、樹脂フィルム
はドラム表面に形成したエア逃がし用溝内に凹み、この
樹脂フィルムの凹み部分とカーカス材料との間にエア逃
がし通路が形成され、カーカス材料の貼付け時に巻き込
んだ空気はエア逃がし通路を通って材料の各部分に分散
される。
【0012】この結果、樹脂フィルムとカーカス材料と
の間に気泡が発生するのを防止でき、また成形作業にお
いては材料スプライス部に、圧着ローラを掛ける作業を
省略することが出来るものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、この発
明の実施形態を説明する。
【0014】図1は、この発明を実施した樹脂フィルム
を最内層として巻付けるタイヤ成形ドラムの概略構成
図、図2は材料を巻付けた状態のタイヤ成形ドラムの一
部拡大断面図を示し、前記成形ドラム1は、複数(この
実施形態では、長さの異なる大小2種類5組で計10枚
であるが、この種類や枚数は特に限定されない)のドラ
ムフランジ2で大小交互に配設されて構成され、各ドラ
ムフランジ2は、図示しない拡縮機構(例えば、リンク
機構やカム機構等)によりドラム中心Oに向かって拡縮
するように構成されている。
【0015】前記ドラムフランジ2の表面には、複数本
のエア逃がし用溝3a,3bが形成され、ドラム軸方向
に平行に形成したエア逃がし用溝3aは、ドラム周方向
に所定の間隔で複数本(5〜11本の奇数本)形成さ
れ、また図1に示すように、エア逃がし用溝3aと交差
するドラム周方向に所定の間隔で複数本(この実施形態
ではドラムセンターXに対して3本毎、対称位置に形成
してあるが、本数は特に限定されない)のエア逃がし用
溝3bが形成してある。なお、エア逃がし用溝3bは必
ずしも設ける必要はない。
【0016】前記エア逃がし用溝3a,3bは、例え
ば、厚さ100μ〜500μの熱可塑性または熱硬化性
の樹脂フィルム4を使用する場合には、深さ1.0mm
〜3.0mmの断面V字状の溝に形成し、溝本数は、上
述したようにエア逃がし用溝3aは、5〜11本の奇数
本、エア逃がし用溝3bは、ドラムセンターXに対して
3本毎、計6本形成してある。
【0017】このような樹脂フィルム4をタイヤ構成材
料としてのインナーライナーに使用した場合、第1段グ
リーンタイヤの成形後にタイヤ内面を見ると、ドラムフ
ランジ2のエア逃がし用溝3a,3bの部分が白くなっ
ていて、密着していないことが良く判る。また、第2段
グリーンタイヤの成形後に内側から見ると、上記と同様
にエア逃がし用溝3a,3bの部分は白くなって見え
る。
【0018】なお、樹脂フィルム4がカーカス材等に密
着している部分については、カーカス材の色、即ち、黒
くなって見えるため、密着しているか否かを容易に判断
することが出来る。
【0019】このように、成形ドラム1のドラムフラン
ジ2の表面に、複数本のエア逃がし用溝3a,3bを形
成したことにより、成形ドラム1上に射出成形等で成形
された円筒状の樹脂フィルム4を嵌合させ、樹脂フィル
ム4上にカーカス材料5を貼付けて圧着させると、図2
に示すように、極薄の樹脂フィルム4はドラムフランジ
2の表面に形成したエア逃がし用溝3a,3b内に凹
み、この樹脂フィルム4の凹み部分とカーカス材料5と
の間にエア逃がし通路6が形成され、カーカス材料5の
貼付け時に巻き込んだ空気は、このエア逃がし通路6を
通って成形ドラムの各部材部分に分散させることが出来
るものである。
【0020】この結果、樹脂フィルム4とカーカス材料
5との間に気泡が発生するのを防止でき、また成形作業
においては材料スプライス部に、圧着ローラを掛ける作
業を省略することが出来るものである。
【0021】
【発明の効果】この発明は、上記のように樹脂フィルム
を最内層として巻付ける拡縮可能な複数のドラムフラン
ジで構成されたタイヤ成形ドラムのドラム表面にエア逃
がし用溝を形成したので、タイヤ成形工程において材料
間のエアーを効率良く逃がし、エアーを分散させて材料
間に気泡が発生及び残存するのを防止でき、成形タイヤ
の品質を向上させることが出来ると共に、成形作業にお
いて、材料スプライス部の手動圧着作業を省略すること
が出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施した樹脂フィルムを最内層とし
て巻付けるタイヤ成形ドラムの概略構成図である。
【図2】材料を巻付けた状態のタイヤ成形ドラムの一部
拡大断面図である。
【符号の説明】
1 成形ドラム 2 ドラムフランジ 3a,3b エア逃がし用溝 4 樹脂フィルム 5 カーカス材料 6 エア逃がし通路 X ドラムセンター

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂フィルムを最内層として巻付ける拡
    縮可能な複数のドラムフランジで構成されたタイヤ成形
    ドラムにおいて、 前記成形ドラムのドラム表面にエア逃がし用溝を形成し
    て成るタイヤ成形ドラム。
  2. 【請求項2】 前記エア逃がし用溝を、ドラム軸方向に
    平行で、かつドラム周方向に所定の間隔で複数本形成し
    た請求項1に記載のタイヤ成形ドラム。
  3. 【請求項3】 前記エア逃がし用溝を、ドラム軸方向
    と、これに交差する方向にそれぞれ形成した請求項1に
    記載のタイヤ成形ドラム。
JP2002107941A 2002-04-10 2002-04-10 タイヤ成形ドラム Pending JP2003300258A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016210044A (ja) * 2015-05-01 2016-12-15 住友ゴム工業株式会社 タイヤ成形用のドラム、及び、それを用いた空気入りタイヤの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016210044A (ja) * 2015-05-01 2016-12-15 住友ゴム工業株式会社 タイヤ成形用のドラム、及び、それを用いた空気入りタイヤの製造方法

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