JP2003299187A - スピーカ装置 - Google Patents
スピーカ装置Info
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- JP2003299187A JP2003299187A JP2002098451A JP2002098451A JP2003299187A JP 2003299187 A JP2003299187 A JP 2003299187A JP 2002098451 A JP2002098451 A JP 2002098451A JP 2002098451 A JP2002098451 A JP 2002098451A JP 2003299187 A JP2003299187 A JP 2003299187A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】エッジ部に屈曲部が生じることなく振動板駆動
時の応力集中が発生せず寿命を著しく延ばすことができ
るスピーカ装置を提供する。 【解決手段】エッジ部17は、スピーカフレーム6(図
4参照)の開放縁部に形成される固定座部16と振動板
10(図4参照)との間に介在されるもので、その固定
座部16は、その全体が円環状の幅広の溝で形成され、
溝断面形状が円弧状の凹面を呈し、その上面に接着層1
8を介してエッジ部17の第1曲線部17aが固定され
ている。エッジ部17は、下方に凸の第1曲線部17a
と上方に凸の第2曲線部17bを滑らかに連結して一体
に形成され、第1曲線部17aの下面が接着層18を介
在して固定座部16に固定され、第2曲線部17bの先
端の下面が振動板10の周縁部に接着層19を介して固
定されている。
時の応力集中が発生せず寿命を著しく延ばすことができ
るスピーカ装置を提供する。 【解決手段】エッジ部17は、スピーカフレーム6(図
4参照)の開放縁部に形成される固定座部16と振動板
10(図4参照)との間に介在されるもので、その固定
座部16は、その全体が円環状の幅広の溝で形成され、
溝断面形状が円弧状の凹面を呈し、その上面に接着層1
8を介してエッジ部17の第1曲線部17aが固定され
ている。エッジ部17は、下方に凸の第1曲線部17a
と上方に凸の第2曲線部17bを滑らかに連結して一体
に形成され、第1曲線部17aの下面が接着層18を介
在して固定座部16に固定され、第2曲線部17bの先
端の下面が振動板10の周縁部に接着層19を介して固
定されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動板とスピーカ
フレームとの間に介在されるエッジ部を改良したスピー
カ装置に関する。
フレームとの間に介在されるエッジ部を改良したスピー
カ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】振動板とスピーカフレームとの間に介在
されるエッジ部は、錐形筒状に形成された振動板の頂部
周縁部がダンパーを介してスピーカフレームに支持さ
れ、該振動板の基部周縁部を前記スピーカフレームに支
持するもので、該振動板が能動的または受動的に駆動さ
れることによってスピーカ装置が構成される。
されるエッジ部は、錐形筒状に形成された振動板の頂部
周縁部がダンパーを介してスピーカフレームに支持さ
れ、該振動板の基部周縁部を前記スピーカフレームに支
持するもので、該振動板が能動的または受動的に駆動さ
れることによってスピーカ装置が構成される。
【0003】このような振動板がボイスコイルに供給さ
れる音声信号によって能動的に駆動されるスピーカ装置
は、例えば図4に示すように、厚円板状の下部プレート
1の中央にセンターポール2が形成され、下部プレート
1の上面に円環で厚板状のマグネット3が載置され、そ
の上部に円環で厚板状の上部プレート4が固定され、こ
の上部プレート4に錐状のスピーカフレーム6の頂部が
固定されている。
れる音声信号によって能動的に駆動されるスピーカ装置
は、例えば図4に示すように、厚円板状の下部プレート
1の中央にセンターポール2が形成され、下部プレート
1の上面に円環で厚板状のマグネット3が載置され、そ
の上部に円環で厚板状の上部プレート4が固定され、こ
の上部プレート4に錐状のスピーカフレーム6の頂部が
固定されている。
【0004】上部プレート4の内周面とセンターポール
2の外周面の間に所定の磁気ギャツプ5が形成され、こ
の磁気ギャツプ5内にはボビン7が配設され、その外周
面の下部にボイスコイル8が巻回され、その上部には、
外周縁部がスピーカフレーム6に固定されたダンパー9
の内周縁部が固定されると共に、錐状の振動板10の頂
部が固定され、その上位にダストキャップ11が固定さ
れ、この振動板10の開放周縁部はエッジ部12を介し
てスピーカフレーム6に支持されている。
2の外周面の間に所定の磁気ギャツプ5が形成され、こ
の磁気ギャツプ5内にはボビン7が配設され、その外周
面の下部にボイスコイル8が巻回され、その上部には、
外周縁部がスピーカフレーム6に固定されたダンパー9
の内周縁部が固定されると共に、錐状の振動板10の頂
部が固定され、その上位にダストキャップ11が固定さ
れ、この振動板10の開放周縁部はエッジ部12を介し
てスピーカフレーム6に支持されている。
【0005】エッジ部12の詳細構造は、図5に拡大し
て示すように、エッジ部12は、薄板状の円環部12a
の内縁部に、円弧断面を有する曲線部12bの外周縁が
符号aで示す部分で一体に連接され、円環部12aとス
ピーカフレーム6が接着層13を介して固定され、また
曲線部12bの内周縁が符号bで示す部分で振動板10
に接着層14を介して固定されている。
て示すように、エッジ部12は、薄板状の円環部12a
の内縁部に、円弧断面を有する曲線部12bの外周縁が
符号aで示す部分で一体に連接され、円環部12aとス
ピーカフレーム6が接着層13を介して固定され、また
曲線部12bの内周縁が符号bで示す部分で振動板10
に接着層14を介して固定されている。
【0006】したがって、ボイスコイル8に音声信号を
供給すると、磁気ギャツプ5に形成されている磁気との
作用と反作用が働きボビン7が上下方向に駆動され、そ
の振動が振動板10によって拡大された状態で音声放音
がなされる。
供給すると、磁気ギャツプ5に形成されている磁気との
作用と反作用が働きボビン7が上下方向に駆動され、そ
の振動が振動板10によって拡大された状態で音声放音
がなされる。
【0007】かかるエッジ部12の断面形状は、曲線部
12bのように上方に凸の断面で形成される場合の他
に、図6に拡大して示すように、エッジ部15を、薄板
状の円環部15aの内縁部に、下方に凸の円弧断面を有
する曲線部15bの外周縁が符号cで示す部分で一体に
連接し、円環部15aとスピーカフレーム6が接着層1
3を介して固定され、また曲線部15bの内周縁が振動
板10に接着層14を介して固定された例がある。
12bのように上方に凸の断面で形成される場合の他
に、図6に拡大して示すように、エッジ部15を、薄板
状の円環部15aの内縁部に、下方に凸の円弧断面を有
する曲線部15bの外周縁が符号cで示す部分で一体に
連接し、円環部15aとスピーカフレーム6が接着層1
3を介して固定され、また曲線部15bの内周縁が振動
板10に接着層14を介して固定された例がある。
【0008】このようなスピーカ装置は、ボイスコイル
に音声信号を供給することによって振動板10を能動的
に駆動されることによって放音がなされるものである
が、磁気回路とボイスコイルによる駆動構造を有さず、
バスレフ型のスピーカボックスに格納されたダミースピ
ーカもしくはパッシブラジエータと称されるようなバス
レフ成分の音波によって振動板が受動的に駆動されるタ
イプのスピーカ装置におけるエッジ部も同様の構造を有
している。
に音声信号を供給することによって振動板10を能動的
に駆動されることによって放音がなされるものである
が、磁気回路とボイスコイルによる駆動構造を有さず、
バスレフ型のスピーカボックスに格納されたダミースピ
ーカもしくはパッシブラジエータと称されるようなバス
レフ成分の音波によって振動板が受動的に駆動されるタ
イプのスピーカ装置におけるエッジ部も同様の構造を有
している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のスピーカ装置
は、振動板の外周縁部を支持するエッジ部が、平板部と
曲線部で形成され、平板部がスピーカフレームに固定さ
れ、曲線部が振動板の外周縁部に固定されているため
に、振動板が能動的または受動的に駆動されるときに平
板部と曲線部の延接部位に振動の屈曲点が生じるため
に、当該部位に応力集中が発生し、稼働時間が長くなる
に伴って切断や変形を起こす虞があり、エッジ部の寿命
が著しく短縮化されてしまう。
は、振動板の外周縁部を支持するエッジ部が、平板部と
曲線部で形成され、平板部がスピーカフレームに固定さ
れ、曲線部が振動板の外周縁部に固定されているため
に、振動板が能動的または受動的に駆動されるときに平
板部と曲線部の延接部位に振動の屈曲点が生じるため
に、当該部位に応力集中が発生し、稼働時間が長くなる
に伴って切断や変形を起こす虞があり、エッジ部の寿命
が著しく短縮化されてしまう。
【0010】そこで本発明の目的は、エッジ部に屈曲部
が生じることなく振動板駆動時の応力集中が発生せず寿
命を著しく延ばすことができるスピーカ装置を提供する
ことにある。
が生じることなく振動板駆動時の応力集中が発生せず寿
命を著しく延ばすことができるスピーカ装置を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明によるスピーカ装置は、次に記載するような
特徴的な構成を採用している。
に、本発明によるスピーカ装置は、次に記載するような
特徴的な構成を採用している。
【0012】(1)錐形筒状に形成された振動板の頂部
周縁部がダンパーを介してスピーカフレームに支持さ
れ、該振動板の基部周縁部が環状のエッジ部を介して前
記スピーカフレームに支持され、該振動板が能動的に駆
動されるスピーカ装置において、前記フレームに環状の
片周縁部が固定され、前記環状の他周縁部が前記振動板
の基部周縁部に固定されると共に、前記片周縁部から前
記他周縁部に至る形状が、屈曲を生じない曲線断面で形
成するスピーカ装置。
周縁部がダンパーを介してスピーカフレームに支持さ
れ、該振動板の基部周縁部が環状のエッジ部を介して前
記スピーカフレームに支持され、該振動板が能動的に駆
動されるスピーカ装置において、前記フレームに環状の
片周縁部が固定され、前記環状の他周縁部が前記振動板
の基部周縁部に固定されると共に、前記片周縁部から前
記他周縁部に至る形状が、屈曲を生じない曲線断面で形
成するスピーカ装置。
【0013】(2)錐形筒状に形成された振動板の頂部
周縁部がダンパーを介してスピーカフレームに支持さ
れ、該振動板の基部周縁部が環状のエッジ部を介して前
記スピーカフレームに支持され、該振動板が受動的に駆
動されるスピーカ装置において、前記フレームに環状の
片周縁部が固定され、前記環状の他周縁部が前記振動板
の基部周縁部に固定されると共に、前記片周縁部から前
記他周縁部に至る形状が、屈曲を生じない曲線断面で形
成するスピーカ装置。
周縁部がダンパーを介してスピーカフレームに支持さ
れ、該振動板の基部周縁部が環状のエッジ部を介して前
記スピーカフレームに支持され、該振動板が受動的に駆
動されるスピーカ装置において、前記フレームに環状の
片周縁部が固定され、前記環状の他周縁部が前記振動板
の基部周縁部に固定されると共に、前記片周縁部から前
記他周縁部に至る形状が、屈曲を生じない曲線断面で形
成するスピーカ装置。
【0014】(3)前記(1)または前記(2)のエッ
ジ部の断面形状を、円弧を含んだ曲線で構成するスピー
カ装置。
ジ部の断面形状を、円弧を含んだ曲線で構成するスピー
カ装置。
【0015】(4)前記(1)または前記(2)のエッ
ジ部の断面形状を、サイクロイド曲線を含んだ曲線で構
成するスピーカ装置。
ジ部の断面形状を、サイクロイド曲線を含んだ曲線で構
成するスピーカ装置。
【0016】(5)前記(1)または前記(2)のエッ
ジ部の断面形状は、凸状曲線と凹状曲線を連設させて構
成するスピーカ装置。
ジ部の断面形状は、凸状曲線と凹状曲線を連設させて構
成するスピーカ装置。
【0017】(6)前記(1)または前記(2)のエッ
ジ部の断面形状は、凸状曲線または凹状曲線に折り返し
て連設させて構成するスピーカ装置。
ジ部の断面形状は、凸状曲線または凹状曲線に折り返し
て連設させて構成するスピーカ装置。
【0018】(7)前記(1)ないし前記(6)のいず
れかのエッジ部は、円弧または楕円、長円等の弧状の断
面を有する環状に形成するスピーカ装置。
れかのエッジ部は、円弧または楕円、長円等の弧状の断
面を有する環状に形成するスピーカ装置。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるスピーカ装置
の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。先
ず、第1の実施の形態を図1を用いて説明する。
の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。先
ず、第1の実施の形態を図1を用いて説明する。
【0020】図1において、エッジ部17は、スピーカ
フレーム6(図4参照)の開放縁部に形成される固定座
部16と振動板10(図4参照)との間に介在されるも
ので、その固定座部16は、その全体が円環状の幅広の
溝で形成され、溝断面形状が円弧状の凹面を呈し、その
上面に接着層18を介してエッジ部17の第1曲線部1
7aが固定されている。
フレーム6(図4参照)の開放縁部に形成される固定座
部16と振動板10(図4参照)との間に介在されるも
ので、その固定座部16は、その全体が円環状の幅広の
溝で形成され、溝断面形状が円弧状の凹面を呈し、その
上面に接着層18を介してエッジ部17の第1曲線部1
7aが固定されている。
【0021】エッジ部17は、下方に凸の第1曲線部1
7aと上方に凸の第2曲線部17bを滑らかに連結して
一体に形成され、第1曲線部17aの下面が接着層18
を介在して固定座部16に固定され、第2曲線部17b
の先端の下面が振動板10の周縁部に接着層19を介し
て固定されている。なお、第2曲線部17bはその先端
の上面が振動板10の周縁部の下面に固定される場合も
ある。
7aと上方に凸の第2曲線部17bを滑らかに連結して
一体に形成され、第1曲線部17aの下面が接着層18
を介在して固定座部16に固定され、第2曲線部17b
の先端の下面が振動板10の周縁部に接着層19を介し
て固定されている。なお、第2曲線部17bはその先端
の上面が振動板10の周縁部の下面に固定される場合も
ある。
【0022】したがって、スピーカフレーム6に環状の
片周縁部が固定され、その環状の他周縁部が振動板10
の基部周縁部に固定されると共に、その片周縁部から他
周縁部に至る形状が、屈曲を生じない曲線断面、即ち第
1曲線部17aと第2曲線部17bで形成されている。
片周縁部が固定され、その環状の他周縁部が振動板10
の基部周縁部に固定されると共に、その片周縁部から他
周縁部に至る形状が、屈曲を生じない曲線断面、即ち第
1曲線部17aと第2曲線部17bで形成されている。
【0023】また、エッジ部17の断面形状は、円弧を
含んだ曲線で構成されると共に、凸状曲線と凹状曲線を
連設させて構成されている。
含んだ曲線で構成されると共に、凸状曲線と凹状曲線を
連設させて構成されている。
【0024】振動板10が能動的または受動的に駆動さ
れたときにはその振動によって第2曲線部17bが上下
方向に変位されることになるが、その変位は、振動板1
0から第2曲線部17bに至る断面形状が緩やか変化し
ているために従来のような屈曲点が生じることがなく均
等に応力が分布され、しかも第2曲線部17bと第1曲
線部17aの接合部位が緩やかな曲線で形成されている
ので第1曲線部17a部位に屈曲点が生じたり応力集中
が生じることがない。
れたときにはその振動によって第2曲線部17bが上下
方向に変位されることになるが、その変位は、振動板1
0から第2曲線部17bに至る断面形状が緩やか変化し
ているために従来のような屈曲点が生じることがなく均
等に応力が分布され、しかも第2曲線部17bと第1曲
線部17aの接合部位が緩やかな曲線で形成されている
ので第1曲線部17a部位に屈曲点が生じたり応力集中
が生じることがない。
【0025】次に、本発明によるスピーカ装置の第2の
実施形態について図2を用いて説明する。図2におい
て、エッジ部21は、スピーカフレーム6(図4参照)
の開放縁部に形成される固定座部20と振動板10(図
4参照)との間に介在されるもので、その固定座部20
は、円環状の幅広の溝で形成され、溝断面形状がサイク
ロイド状の凹面を呈し、その上面に接着層22を介して
エッジ部21の第1曲線部21aの下面が固定されてい
る。
実施形態について図2を用いて説明する。図2におい
て、エッジ部21は、スピーカフレーム6(図4参照)
の開放縁部に形成される固定座部20と振動板10(図
4参照)との間に介在されるもので、その固定座部20
は、円環状の幅広の溝で形成され、溝断面形状がサイク
ロイド状の凹面を呈し、その上面に接着層22を介して
エッジ部21の第1曲線部21aの下面が固定されてい
る。
【0026】エッジ部21は、第1曲線部21aから第
2曲線部21bに至るサイクロイド状を呈し、第2曲線
部21bの先端が接着層23を介して振動板10の先端
の上面に固定されている。なお、第2曲線部21bはそ
の先端の上面が振動板10の周縁部の下面に固定される
場合もある。
2曲線部21bに至るサイクロイド状を呈し、第2曲線
部21bの先端が接着層23を介して振動板10の先端
の上面に固定されている。なお、第2曲線部21bはそ
の先端の上面が振動板10の周縁部の下面に固定される
場合もある。
【0027】よって、スピーカフレーム6に環状の片周
縁部が固定され、その環状の他周縁部が振動板10の基
部周縁部に固定されると共に、その片周縁部から他周縁
部に至る形状が、屈曲を生じない曲線断面、即ち第1曲
線部21aと第2曲線部21bで形成されるサイクロイ
ド曲線で構成されている。また、エッジ部21の断面形
状は、円弧を含んだ曲線で構成されると共に、凸状曲線
と凹状曲線を連設させて構成されていることになる。
縁部が固定され、その環状の他周縁部が振動板10の基
部周縁部に固定されると共に、その片周縁部から他周縁
部に至る形状が、屈曲を生じない曲線断面、即ち第1曲
線部21aと第2曲線部21bで形成されるサイクロイ
ド曲線で構成されている。また、エッジ部21の断面形
状は、円弧を含んだ曲線で構成されると共に、凸状曲線
と凹状曲線を連設させて構成されていることになる。
【0028】したがって、振動板10が能動的または受
動的に駆動されたときにはその振動によって第2曲線部
21bが上下方向に変位されることになるが、その変位
は、振動板10から第2曲線部21bに至る断面形状が
緩やかに変化しているために従来のような屈曲点が生じ
ることがなく均等に応力が分布され、しかも第2曲線部
17bと第1曲線部17aの接合部位が緩やかな曲線で
形成されているので第1曲線部17a部位に屈曲点が生
じたり、応力集中が生じることがない。
動的に駆動されたときにはその振動によって第2曲線部
21bが上下方向に変位されることになるが、その変位
は、振動板10から第2曲線部21bに至る断面形状が
緩やかに変化しているために従来のような屈曲点が生じ
ることがなく均等に応力が分布され、しかも第2曲線部
17bと第1曲線部17aの接合部位が緩やかな曲線で
形成されているので第1曲線部17a部位に屈曲点が生
じたり、応力集中が生じることがない。
【0029】また、エッジ部21は第1曲線部21aを
折り返した状態で第2曲線部21bが形成されているの
で、換言すればサイクロイド曲線で形成されているの
で、スピーカフレーム6と振動板10との支持長さが長
大化されるために当該振動板10による駆動ストローク
を大きくでき、特に駆動量の大きい低域専用のスピーカ
装置に用いた場合に有用である。
折り返した状態で第2曲線部21bが形成されているの
で、換言すればサイクロイド曲線で形成されているの
で、スピーカフレーム6と振動板10との支持長さが長
大化されるために当該振動板10による駆動ストローク
を大きくでき、特に駆動量の大きい低域専用のスピーカ
装置に用いた場合に有用である。
【0030】次に本発明によるスピーカ装置の第3の実
施の形態について図3を用いて説明する。図3におい
て、エッジ部25は、スピーカフレーム6(図4参照)
の開放縁部に形成される固定座部24と振動板10(図
4参照)との間に介在されるもので、その固定座部24
は、円環状の幅広の凸条で形成され、その条断面形状が
上方に凸面を有し、その上面に接着層26を介してエッ
ジ部25の第1曲線部25aの下面が固定されている。
施の形態について図3を用いて説明する。図3におい
て、エッジ部25は、スピーカフレーム6(図4参照)
の開放縁部に形成される固定座部24と振動板10(図
4参照)との間に介在されるもので、その固定座部24
は、円環状の幅広の凸条で形成され、その条断面形状が
上方に凸面を有し、その上面に接着層26を介してエッ
ジ部25の第1曲線部25aの下面が固定されている。
【0031】エッジ部25は、第1曲線部25aから第
2曲線部25bに至る上方に凸の緩やかな曲線状を呈
し、第2曲線部25bの先端が接着層27を介して振動
板10の先端の上面に固定されている。なお、第2曲線
部25bはその先端の上面が振動板10の周縁部の下面
に固定される場合もある。
2曲線部25bに至る上方に凸の緩やかな曲線状を呈
し、第2曲線部25bの先端が接着層27を介して振動
板10の先端の上面に固定されている。なお、第2曲線
部25bはその先端の上面が振動板10の周縁部の下面
に固定される場合もある。
【0032】よって、スピーカフレーム6に環状の片周
縁部が固定され、その環状の他周縁部が振動板10の基
部周縁部に固定されると共に、その片周縁部から他周縁
部に至る形状が、屈曲を生じない曲線断面、即ち第1曲
線部25aと第2曲線部25bで形成される上方に凸の
緩やかな曲線で構成されている。
縁部が固定され、その環状の他周縁部が振動板10の基
部周縁部に固定されると共に、その片周縁部から他周縁
部に至る形状が、屈曲を生じない曲線断面、即ち第1曲
線部25aと第2曲線部25bで形成される上方に凸の
緩やかな曲線で構成されている。
【0033】したがって、振動板10が能動的または受
動的に駆動されたときにはその振動によって第2曲線部
25bが上下方向に変位されることになるが、その変位
は、振動板10から第2曲線部25bに至る断面形状が
緩やかに変化しているために従来のような屈曲点が生じ
ることがなく均等に応力が分布され、しかも第2曲線部
15bから第1曲線部15aに至る間が緩やかな曲線で
形成されているので第1曲線部17a部位に屈曲点が生
じたり応力集中が生じることがない。
動的に駆動されたときにはその振動によって第2曲線部
25bが上下方向に変位されることになるが、その変位
は、振動板10から第2曲線部25bに至る断面形状が
緩やかに変化しているために従来のような屈曲点が生じ
ることがなく均等に応力が分布され、しかも第2曲線部
15bから第1曲線部15aに至る間が緩やかな曲線で
形成されているので第1曲線部17a部位に屈曲点が生
じたり応力集中が生じることがない。
【0034】また、エッジ部25はその全体が上に凸か
ら下に凸への変曲点、もしくは下に凸から上に凸への変
曲点を有さないので振動の挙動が素直なものとなるので
スピーカ放音特性を良好に保つことができる。
ら下に凸への変曲点、もしくは下に凸から上に凸への変
曲点を有さないので振動の挙動が素直なものとなるので
スピーカ放音特性を良好に保つことができる。
【0035】今まで説明した第1ないし第3の実施の形
態によるエッジ部(17,21,25)は、凸形状と凹
形状を連接したり、サイクロイド形状であったり、凸形
状のみで形成されているが、本発明はこれに限定される
ことなく、エッジ部断面形状を、円弧または楕円、長円
等の弧状の断面を有する環状に形成する場合の全てに対
応することができ、要は、屈曲を生じない曲線でエッジ
部断面を形状すればその形状は全くの任意であるという
ことである。
態によるエッジ部(17,21,25)は、凸形状と凹
形状を連接したり、サイクロイド形状であったり、凸形
状のみで形成されているが、本発明はこれに限定される
ことなく、エッジ部断面形状を、円弧または楕円、長円
等の弧状の断面を有する環状に形成する場合の全てに対
応することができ、要は、屈曲を生じない曲線でエッジ
部断面を形状すればその形状は全くの任意であるという
ことである。
【0036】以上、本発明によるスピーカ装置の好適実
施形態の構成および動作を詳述した。しかし、斯かる実
施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を
限定するものではない。本発明の要旨を逸脱することな
く、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であるこ
と、当業者には容易に理解できよう。
施形態の構成および動作を詳述した。しかし、斯かる実
施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を
限定するものではない。本発明の要旨を逸脱することな
く、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であるこ
と、当業者には容易に理解できよう。
【0037】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よるスピーカ装置は、スピーカフレームに環状の片周縁
部が固定され、その環状の他周縁部が振動板の基部周縁
部に固定されると共に、片周縁部から他周縁部に至る形
状が、屈曲を生じない曲線断面で形成されているので、
振動板が能動的または受動的に駆動されるときにエッジ
部の部位に振動の屈曲点が生じることがなく、当該部位
に応力集中が発生しないので稼働時間が長くなるに伴っ
て切断や変形を起こすことがなく、エッジ部の寿命を著
しく長期化することができる。
よるスピーカ装置は、スピーカフレームに環状の片周縁
部が固定され、その環状の他周縁部が振動板の基部周縁
部に固定されると共に、片周縁部から他周縁部に至る形
状が、屈曲を生じない曲線断面で形成されているので、
振動板が能動的または受動的に駆動されるときにエッジ
部の部位に振動の屈曲点が生じることがなく、当該部位
に応力集中が発生しないので稼働時間が長くなるに伴っ
て切断や変形を起こすことがなく、エッジ部の寿命を著
しく長期化することができる。
【0038】したがって、本発明によれば、エッジ部に
屈曲部が生じることなく振動板駆動時の応力集中が発生
せず寿命を著しく延ばすことができるスピーカ装置を提
供することができる。
屈曲部が生じることなく振動板駆動時の応力集中が発生
せず寿命を著しく延ばすことができるスピーカ装置を提
供することができる。
【図1】本発明によるスピーカ装置の第1の実施形態に
よるスピーカ装置のエッジ部の構造を示す概略構成図で
ある。
よるスピーカ装置のエッジ部の構造を示す概略構成図で
ある。
【図2】本発明によるスピーカ装置の第2の実施形態に
よるスピーカ装置のエッジ部の構造を示す概略構成図で
ある。
よるスピーカ装置のエッジ部の構造を示す概略構成図で
ある。
【図3】本発明によるスピーカ装置の第3の実施形態に
よるスピーカ装置のエッジ部の構造を示す概略構成図で
ある。
よるスピーカ装置のエッジ部の構造を示す概略構成図で
ある。
【図4】従来のスピーカ装置の構造を示す断面図であ
る。
る。
【図5】図4中に示されるエッジ部の詳細構造の一例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図6】図4中に示されるエッジ部の詳細構造の他例を
示す断面図である。
示す断面図である。
1 下部プレート
2 センターポール
3 マグネット
4 上部プレート
5 磁気ギャツプ
6 スピーカフレーム
7 ボビン
8 ボイスコイル
9 ダンパー
10 振動板
11 ダストキャップ
12、15、17、21、25 エッジ部
16、20、24 固定座部
13、14、18、19、22、23 接着層
17a、21a、25a 第1曲線部
17b、21b、25b 第2曲線部
Claims (7)
- 【請求項1】錐形筒状に形成された振動板の頂部周縁部
がダンパーを介してスピーカフレームに支持され、該振
動板の基部周縁部が環状のエッジ部を介して前記スピー
カフレームに支持され、該振動板が能動的に駆動される
スピーカ装置において、 前記フレームに環状の片周縁部が固定され、前記環状の
他周縁部が前記振動板の基部周縁部に固定されると共
に、前記片周縁部から前記他周縁部に至る形状が、屈曲
を生じない曲線断面で形成することを特徴とするスピー
カ装置。 - 【請求項2】錐形筒状に形成された振動板の頂部周縁部
がダンパーを介してスピーカフレームに支持され、該振
動板の基部周縁部が環状のエッジ部を介して前記スピー
カフレームに支持され、該振動板が受動的に駆動される
スピーカ装置において、 前記フレームに環状の片周縁部が固定され、前記環状の
他周縁部が前記振動板の基部周縁部に固定されると共
に、前記片周縁部から前記他周縁部に至る形状が、屈曲
を生じない曲線断面で形成することを特徴とするスピー
カ装置。 - 【請求項3】前記エッジ部の断面形状を、円弧を含んだ
曲線で構成することを特徴とする請求項1または請求項
2に記載のスピーカ装置。 - 【請求項4】前記エッジ部の断面形状を、サイクロイド
曲線を含んだ曲線で構成することを特徴とする請求項1
または請求項2に記載のスピーカ装置。 - 【請求項5】前記エッジ部の断面形状は、凸状曲線と凹
状曲線を連設させて構成することを特徴とする請求項1
または請求項2に記載のスピーカ装置。 - 【請求項6】前記エッジ部の断面形状は、凸状曲線また
は凹状曲線に折り返して連設させて構成することを特徴
とする請求項1または請求項2に記載のスピーカ装置。 - 【請求項7】前記エッジ部は、円弧または楕円、長円等
の弧状の断面を有する環状に形成することを特徴とする
請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のスピーカ装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002098451A JP2003299187A (ja) | 2002-04-01 | 2002-04-01 | スピーカ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002098451A JP2003299187A (ja) | 2002-04-01 | 2002-04-01 | スピーカ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003299187A true JP2003299187A (ja) | 2003-10-17 |
Family
ID=29387945
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002098451A Pending JP2003299187A (ja) | 2002-04-01 | 2002-04-01 | スピーカ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003299187A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006166070A (ja) * | 2004-12-08 | 2006-06-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | スピーカ |
-
2002
- 2002-04-01 JP JP2002098451A patent/JP2003299187A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006166070A (ja) * | 2004-12-08 | 2006-06-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | スピーカ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040712 |
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Effective date: 20060803 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060810 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061208 |