WO2022138654A1 - スピーカの放音部材、及びスピーカ装置 - Google Patents

スピーカの放音部材、及びスピーカ装置 Download PDF

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Definitions

  • each part in the vibrating part 10 is not particularly limited.
  • the center cap 11 and the cone-shaped diaphragm 12 can be made of various materials such as paper-based, polymer-based, metal-based, or composite-based and ceramic-based in which they are combined.
  • the edge portion 13 it is possible to use a relatively highly elastic polymer-based material such as rubber or resin.
  • natural fiber-based or synthetic fiber-based materials may be used as the material for each part of the vibrating portion 10.
  • the base material in each part of the vibrating part 10 may be coated with a rubber coat or the like.

Abstract

スピーカ装置1は、四分の一楕円弧Ea上において長軸Alに垂直であり短軸Asとは異なる直線を回転軸Arとし、四分の一楕円弧Eaのうち回転軸Arとの交点P1から長軸Alとの交点P2までの範囲を回転した回転体形状からなるドーム部11aを含むセンターキャップ11を備える。

Description

スピーカの放音部材、及びスピーカ装置
 本開示は、スピーカの放音部材、及びスピーカ装置に関する。
 コーン型スピーカには、コーン状振動板の中央部分にセンターキャップが設けられている。センターキャップはコーン部とともに振動するドーム状の放音部材であり、主に中音以上の音に影響を与える傾向がある。また、ツィータのようなドーム型スピーカにおいては、ドーム状の放音部材が主たる振動板として機能する。
 例えば、特許文献1では、コーン状振動板の中央部分に砲弾型センターキャップを備えたコーン型スピーカが開示されている。当該特許文献1のスピーカでは、砲弾型センターキャップは音圧放射方向における機械的強度が大きいために高域共振周波数が高域に移動するとともに鋭いピークディップが発生する。これに対して、当該特許文献1の砲弾型センターキャップは、中央部の曲率半径を他の部分の曲率半径よりも小さくし、この他の部分に高可撓性部を設けることで、高域におけるピークディップを抑制している。
実公平1-41273号公報
 しかしながら、特許文献1のような砲弾型センターキャップは、構造上、音圧放射方向における長さが長くなり、つまりはセンターキャップの全高が高くなることで、スピーカの小型化を妨げることになる。例えば携帯用スピーカに使用されるスピーカは、センターキャップにおいても薄型化が要求されており、且つさらなる高域特性の改善も望まれている。
 本開示は、このような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、高域特性改善と薄型化を両立することができるスピーカの放音部材、及びスピーカ装置を提供することにある。
 上記した目的を達成するために本開示に係るスピーカの放音部材は、四分の一楕円弧上において長軸に垂直であり短軸とは異なる直線を回転軸とし、前記四分の一楕円弧のうち前記回転軸との交点から前記長軸との交点までの範囲を回転した回転体形状からなるドーム部を含む。
 上述のスピーカの放音部材において、前記ドーム部の開口縁に連接し、前記回転軸を中心軸とする円筒部を有してもよい。
 上述のスピーカの放音部材において、前記円筒部の先端縁から前記回転軸に対して径方向に拡がる鍔部を有してもよい。
 また、上記した目的を達成するために本開示に係るスピーカ装置は、上述のスピーカの放音部材と、前記放音部材の開口部に嵌合する円筒状のボイスコイルボビンと、を備える。
 上述のスピーカ装置において、前記ボイスコイルボビンの外周面と接続されるコーン状振動板を、さらに備えてもよい。
 上記手段を用いる本開示に係るスピーカの放音部材、及びスピーカ装置によれば、高域特性改善と薄型化を両立することができる。
本開示の第1実施形態に係る放音部材を備えるスピーカ装置の斜視図である。 本開示の第1実施形態に係る放音部材を備えるスピーカ装置の側断面図である。 センターキャップの平面図と側断面図からなる構造説明図である。 (a)第1実施形態に係るスピーカ装置と第1比較例のスピーカ装置の周波数特性を示したグラフと(b)第1比較例のセンターキャップの一部側断面図である。 (a)第1実施形態に係るスピーカ装置と第2比較例のスピーカ装置の周波数特性を示したグラフと(b)第2比較例のセンターキャップの一部側断面図である。 本開示の第2実施形態に係る放音部材を備えるスピーカ装置の斜視図である。 本開示の第2実施形態に係る放音部材を備えるスピーカ装置の側断面図である。
 以下、本開示の実施形態を図面に基づき説明する。
(第1実施形態)
 図1は第1実施形態に係るスピーカ装置1の斜視図である。図2はスピーカ装置1の側断面図である。以下これらの図に基づき第1実施形態のスピーカ装置1の構成について説明する。
 本実施形態のスピーカ装置1は、センターキャップを備えるコーン型スピーカであり、振動部10と磁気回路部20を有している。以下本実施形態において、スピーカ装置1は、中心軸線O1上の振動部10側を前面側、磁気回路部20側を背面側として説明する。当該スピーカ装置1は、振動部10から前面側に向けて音が放射される。
 振動部10は、センターキャップ11と、コーン状振動板12と、エッジ部13とを備えている。振動部10の中央部にドーム状の放音部材であるセンターキャップ11が配設されており、中央部から径方向にコーン状振動板12が延びている。コーン状振動板12の外周縁にはエッジ部13が形成されている。エッジ部13の外周縁はフレーム14に接続されている。フレーム14は背面側へ向けて段階的に径が縮小する断面凹形状をなしており、フレーム14の背面側端部は磁気回路部20のヨーク21に接続されている。
 振動部10における各部の素材は特に限定されるものではない。例えばセンターキャップ11及びコーン状振動板12は紙系、高分子系、金属系、またはこれらを組み合わせた複合化系及びセラミックス系など種々の材料を用いることが可能である。また、エッジ部13は、例えばゴムや樹脂などの比較的高弾性の高分子系の材料を用いることが可能である。また、この他にも振動部10における各部の素材として、天然繊維系、合成繊維系の材料を用いてもよい。さらに振動部10における各部において基礎となる材料にゴムコート等のコーティングをしてもよい。
 フレーム14は金属系の材料を用いることが可能である。磁気回路部20は、ヨーク21と、第1マグネット22と、メインプレート23と、第2マグネット24と、トッププレート25とを備える。有底円筒状のヨーク21の内部にて、中心軸線O1方向に沿って第1マグネット22、メインプレート23、第2マグネット24、トッププレート25が積層されている。
 具体的には、ヨーク21は、円板状の底部21bと、底部21bの周縁から立設する円筒部21aと、底部21bの中央部から前面側に突出した円柱状の凸部21cとを有する。当該凸部21cの頂面(前面)に当該凸部21cと同径の円柱状である第1マグネット22が積層されている。当該第1マグネット22には第1マグネット22よりも僅かに大径な円柱状のメインプレート23が積層されている。そして、当該メインプレート23には第1マグネット22と同径の円柱状である第2マグネット24が積層され、さらに第2マグネット24には同径の円柱状であるトッププレート25が積層されている。これら各部材の中心軸線O1方向の厚さは、メインプレート23、第1マグネット22、第2マグネット24、トッププレート25の順に薄くなっている。なお、ヨークの凸部、第1マグネット、メインプレート、第2マグネット、トッププレートの径や厚さは一例であり、この形状や寸法に限られるものではない。
 メインプレート23の外周面とヨーク21の円筒部21aの内周面との間には、中心軸線O1を軸心として前面側に延びる円筒状のボイスコイルボビン26が配設されている。当該ボイスコイルボビン26の外周面には、メインプレート23の外周面に対向する位置にボイスコイル27が巻回されている。ボイスコイルボビン26は弾性体のダンパ28を介してフレーム14に支持されており、中心軸線O1方向に振動可能である。なお、ダンパ28を備えていないコーン型スピーカであってもよい。
 磁気回路部20は、永久磁石である第1マグネット22と第2マグネット24とが同極同士を対向するように配置されており、両マグネット22、24間に配置されている磁性材からなるメインプレート23の外周側に生じる反発磁界内にボイスコイル27が配置された、いわゆる反発磁気回路を形成している。図示しないが、ボイスコイル27は信号伝達回路と接続されており、当該信号伝達回路からの信号を受けてボイスコイル27とともにボイスコイルボビン26が振動し、当該振動がセンターキャップ11及びコーン状振動板12に伝達され振動することにより音が放射される。
 振動部10のコーン状振動板12は、ボイスコイルボビン26の前面側の外周面に接着剤により接着されており、センターキャップ11はボイスコイルボビン26の前面側の開口部に嵌合(外嵌)されている。
 図3にはセンターキャップ11の平面図と側断面図からなる構造説明図が示されている。以下同図に基づきセンターキャップ11についてより詳しく説明する。
 本実施形態のセンターキャップ11は、ドーム部11a、円筒部11b、鍔部11cから構成されている。
 ドーム部11aは、図3に示すように、部分楕円弧の回転体形状をなしている。具体的には、ドーム部11aは、図3において二点鎖線で示す楕円Eを、実線で示す長軸Al(半長径)及び短軸As(半短径)により切り取った四分の一楕円の楕円弧Ea(以下四分の一楕円弧Eaという)のうちの一部を、短軸Asと平行な回転軸Arを中心として回転させた回転体形状をなしている。回転軸Arは、短軸Asと長軸Alとの交点(原点)から長軸先端側(長軸を短くする方向)に移動(オフセット)させた位置を通る、短軸Asと平行な直線である。そして、四分の一楕円弧Eaにおいて、回転軸Arとの交点P1と、長軸Alとの交点P2との間の部分楕円弧を回転軸Ar回りに回転させることでドーム部11aの回転体形状が形成され、図3の斜線部分がドーム部11aの内部空間となる。
 つまり、ドーム部11aは、四分の一楕円弧Ea上において長軸Alに垂直であり短軸Asとは異なる直線を回転軸Arとし、四分の一楕円弧Eaのうち回転軸Arとの交点P1から長軸Alとの交点P2までの範囲を回転した回転体形状からなる。このように構成されたドーム部11aは、スピーカ装置1に取り付けられた状態では、回転軸Arが中心軸線O1と一致するように配置される。そして、ドーム部11aの頂点は、四分の一楕円弧Eaと回転軸Arとの交点P1となり、当該頂点は僅かに尖った形状となる。なお、ドーム部11aは、中心軸線O1上における開口部から頂点までの高さH、つまり回転軸Arの長さが、開口半径Rより短かくなるよう、回転軸Arは四分の一楕円弧Eaの長軸Al上において中央よりも短軸As寄りに位置するとよい。
 また、円筒部11bは、ドーム部11aの開口縁に連接し、回転軸Arを中心軸とする円筒状部分である。ドーム部11aの開口縁は四分の一楕円弧Ea上において長軸Alとの交点P2部分であり、当該開口縁から回転軸Ar方向に沿って延びる円筒部11bは、ドーム部11aの開口縁の法線方向に延びていることとなる。したがって円筒部11bはドーム部11aの開口縁から、変曲点を生じることなく、滑らかに連接されている。
 鍔部11cは、円筒部11bの先端縁から回転軸Arに対して径方向に拡がった拡径部分である。詳しくは、鍔部11cは円筒部11bの先端縁から、さらに背面側に延びつつ、滑らかに径方向外側に湾曲している。なお、鍔部の外周縁を、さらに上方に向けて湾曲させてもよい。
 このように構成されたセンターキャップ11はボイスコイルボビン26の開口部に被せられ、円筒部11bの内周面とボイスコイルボビン26の開口縁の外周面とが接着されている。つまり、センターキャップ11とボイスコイルボビン26の接着面は振動方向と平行となる。さらに図2に示すように、このセンターキャップ11とボイスコイルボビン26との接着部分は、コーン状振動板12とボイスコイルボビン26との接着部分と離間しており、センターキャップ11とコーン状振動板12とは直接接触していない。このようにセンターキャップ11とコーン状振動板12とが直接接触していないことで互いの振動が干渉し合わないという利点がある。一方でこの構成に限られるものではなく、センターキャップとコーン状振動板とが接触した構成であってもよい。
 図4は、(a)第1実施形態に係るスピーカ装置1と第1比較例のスピーカ装置の周波数特性を示したグラフと、(b)第1比較例のセンターキャップの一部側断面図である。図5は、(a)第1実施形態に係るスピーカ装置1と第2比較例のスピーカ装置のシミュレーション結果に基づく周波数特性を示したグラフと、(b)第2比較例のセンターキャップの一部側断面図である。以下、これらの図に基づき第1実施形態の放音部材を備えるスピーカ装置1の作用及び効果について説明する。
 図4(a)は、横軸に周波数(単位はHz)、縦軸にスピーカの出力音圧レベル(単位はdB)を示しており、第1実施形態のスピーカ装置1の特性を実線で示し、第1比較例のスピーカ装置の特性を点線で示している。
 本実施形態のスピーカ装置1と第1比較例のスピーカ装置は、センターキャップのみ異なっている。第1比較例のセンターキャップ101は、図4(b)に示すようにドーム型をなしている。第1比較例のセンターキャップ101は、側断面において頂面部101aが一定の曲率の円弧状をなしており、頂面部101aの周縁からは開口側(背面側)に向かうにつれて径方向外側に拡がる円錐面101bが形成され、円錐面101bの開口端からは前面側に折り返した鍔部101cを有している。この第1比較例のセンターキャップ101は、鍔部101cがコーン状振動板に接着されて取り付けられている。なお、図4(a)で示された特性を持つ第1実施形態のスピーカ装置1のセンターキャップ11はアルミニウムで構成され、第1比較例のセンターキャップ101は高分子(樹脂)フィルムで構成されている。
 図4(a)の点線で示す第1比較例のスピーカ装置では、高音域側である10kHz付近でピークが発生し、12.5kHz付近でディップが発生しており、高域特性が不均一である。これに対して、図4(a)の実線で示す第1実施形態のスピーカ装置1では、比較例における10kHz付近のピークは消失し、12.5kHz付近のディップも抑制され、高域特性が均一化されていることがわかる。
 図5(a)は、横軸に周波数(単位はHz)、縦軸にスピーカの出力音圧レベル(単位はdB)を示しており、第1実施形態のスピーカ装置1の特性を実線で示し、第2比較例のスピーカ装置の特性を点線で示している。
 本実施形態のスピーカ装置1と第2比較例のスピーカ装置は、センターキャップのみ異なっている。第2比較例のセンターキャップ201は、図5(b)に示すようにドーム型をなしている。第2比較例のセンターキャップ201は、側断面においてドーム部201a全体が一定の曲率の円弧状をなし、ドーム部201aの開口端からは前面側に折り返した鍔部201bを有している。この第2比較例のセンターキャップ201は、鍔部201bがコーン状振動板に接着されて取り付けられている。なお、図5(a)で示された特性を持つ第1実施形態のスピーカ装置1のセンターキャップ11はアルミニウムで構成され、第2比較例のセンターキャップ201もアルミニウムで構成されている。
 図5(a)の点線で示す第2比較例のスピーカ装置では、高音域側である10kHz付近でピークが発生し、15kHz付近でディップが発生しており、高域特性が不均一である。これに対して、図5(a)の実線で示す第1実施形態のスピーカ装置1では、第2比較例における10kHz付近のピークは消失し、15kHz付近のディップも12.5kHz付近に移動しつつ抑制され、高域特性が均一化されていることがわかる。
 このように本実施形態のスピーカ装置1では、センターキャップ11のドーム部11aが部分楕円弧状の回転体形状であり、中心軸線O1方向の長さを短くしつつ、頂点が僅かに尖っていることで形状剛性を向上させることができる。
 また、第1比較例及び第2比較例のセンターキャップ101、201は振動板に取り付けられていることで、ボイスコイルから振動板を介してセンターキャップ101、201に振動が伝達される。さらに第1比較例のセンターキャップ101についてはドーム部に変曲点を有している。これに対して、本実施形態のセンターキャップ11は、ドーム部11aにおいて、頂点から開口縁まで変曲点がなく、さらに開口縁の円筒部11bとも変曲点なく連接した形状である。また、ボイスコイルボビン26の振動方向と平行に延在する円筒部11bを形成したので、センターキャップ11の剛性を高めながらボイスコイルボビン26からの伝達効率を比較例のようなセンターキャップ101、201よりも改善することができる。したがって、センターキャップ11の分割共振を防止でき、図4(a)、図5(a)で示したように、高域特性を改善することができる。
 さらにセンターキャップ11は、円筒部11bの先端縁に滑らかに径方向外側に湾曲した鍔部11cが形成されていることで、センターキャップ11をボイスコイルボビン26に取り付ける際に当該鍔部11cがガイドとして機能する。したがって、容易にセンターキャップ11をボイスコイルボビン26に嵌合させることができ、センターキャップ11の取付作業性を向上させることができる。
 このように第1実施形態のセンターキャップ11は高域特性改善と薄型化を両立することができ、当該センターキャップ11を備えたスピーカ装置1においても高域特性改善と薄型化を両立することができる。
(第2実施形態)
 上記第1実施形態のスピーカ装置1は、コーン型スピーカであったが、本発明の放音部材を適用できるスピーカはこれに限られるものではなく、例えばツィータのようなドーム型スピーカにも適用可能である。
 図6は第2の実施形態に係るスピーカ装置2の斜視図であり、図7はスピーカ装置2の側断面図である。以下これらの図に基づき第2実施形態のスピーカ装置2について説明する。
 第2実施形態のスピーカ装置2は、ドーム型スピーカであり、振動部30と磁気回路部40を有している。以下、スピーカ装置2において、中心軸線O2上の振動部30側を前面側、磁気回路部40側を背面側として説明する。当該スピーカ装置2は、振動部30から前面側に向けて音が放射される。
 振動部30は、ドーム状振動板31とエッジ部32とを備え、ドーム状振動板31の周縁にエッジ部32が接続されている。当該エッジ部32の外周縁が第1フレーム53及び第2フレーム54により挟持されて固定されている。
 ドーム状振動板31は、第1実施形態のセンターキャップ11と同様の放音部材であり、ドーム部31a、円筒部31b、鍔部31cから構成されている。これら各部の構成は第1実施形態と同様であり説明を省略する。ただし、第2実施形態のドーム状振動板31では、円筒部31bの外周部から鍔部31cにかけてエッジ部32が接着されている。
 磁気回路部40は、有底円筒状のヨーク41の内部にマグネット42とプレート43が積層されており、当該プレート43とヨーク41との間にボイスコイル44が巻回された円筒状のボイスコイルボビン45が配置されている。
 ボイスコイルボビン45は中心軸線O2方向に延び、前面側の外周面がドーム状振動板31の円筒部31bの内周面と嵌合し、接着されている。図示しないが、ボイスコイル44は信号伝達回路と接続されており、当該信号伝達回路からの信号を受けてボイスコイル44とともにボイスコイルボビン45が振動し、当該振動がドーム状振動板31に伝達され音が放射される。
 このように構成された第2実施形態のスピーカ装置2では、ドーム状振動板31のドーム部31aが部分楕円弧状の回転体形状であるため、中心軸線O2方向の長さを短くしつつ、形状剛性を向上させることができる。その他にも第1実施形態と同様の効果を奏することができ、第2実施形態のドーム状振動板31は高域特性改善と薄型化を両立することができ、当該ドーム状振動板31を備えたスピーカ装置2においても高域特性改善と薄型化を両立することができる。
 以上で本開示の第1及び第2の実施形態の説明を終えるが、本開示の態様はこの実施形態に限定されるものではない。
 例えば、磁気回路部の構成は上記実施形態に限定されず、他の磁気回路部の構成であってもよい。
 1、2 スピーカ装置
 10、30 振動部
 11 センターキャップ(放音部材)
 11a、31a ドーム部
 11b、31b 円筒部
 11c、31c 鍔部
 12 コーン状振動板
 13、32 エッジ部
 14 フレーム
 20、40 磁気回路部
 21、41 ヨーク
 22 第1マグネット
 23 メインプレート
 24 第2マグネット
 25 トッププレート
 26、45 ボイスコイルボビン
 27、44 ボイスコイル
 28 ダンパ
 31 ドーム状振動板(放音部材)
 53 第1フレーム
 54 第2フレーム
 42 マグネット
 43 プレート

 

Claims (5)

  1.  四分の一楕円弧上において長軸に垂直であり短軸とは異なる直線を回転軸とし、前記四分の一楕円弧のうち前記回転軸との交点から前記長軸との交点までの範囲を回転した回転体形状からなるドーム部を含むスピーカの放音部材。
  2.  前記ドーム部の開口縁に連接し、前記回転軸を中心軸とする円筒部を有する請求項1に記載のスピーカの放音部材。
  3.  前記円筒部の先端縁から前記回転軸に対して径方向に拡がる鍔部を有する請求項2に記載のスピーカの放音部材。
  4.  請求項1から3のいずれか一項のスピーカの放音部材と、
     前記放音部材の開口部に嵌合する円筒状のボイスコイルボビンと、
     を備えるスピーカ装置。
  5.  前記ボイスコイルボビンの外周面と接続されるコーン状振動板を、さらに備える請求項4に記載のスピーカ装置。

     
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