JP2003298438A - Csチューナー - Google Patents

Csチューナー

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JP2003298438A
JP2003298438A JP2002097612A JP2002097612A JP2003298438A JP 2003298438 A JP2003298438 A JP 2003298438A JP 2002097612 A JP2002097612 A JP 2002097612A JP 2002097612 A JP2002097612 A JP 2002097612A JP 2003298438 A JP2003298438 A JP 2003298438A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】BS信号等に基づく妨害波を軽減でき、CS放
送の受信障害を改善できるCSチューナーを提供する。 【解決手段】 CSチューナーの初段アンプ21の出力
端とAGC回路24の入力端の間にBS信号を除去する
フィルタ29が設けられ、CS放送を受信する際に、受
信周波数は1385MHz以上であることを判断された
とき、スイッチSW1,SW2を接点b1,b2側に切
り換え、受信信号をフィルタ29に通過させる。これに
より、受信信号が中段増幅器およびミキサー回路に入力
される前に、その中のBS信号を除去することができる
ため、共同受信システムのBS信号に基づく妨害波(高
次歪み)を軽減でき、受信障害を改善できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CSチューナー
に関する。詳しくは、CSチューナーの第1の中間周波
数信号の経路にフィルタと該フィルタを切り換える切換
手段とを設け、受信周波数が予め指定された周波数のと
きに、受信信号をフィルタ回路に通過させることで、希
望周波数以外を除去または減衰することによって、共同
受信システムにおけるBS信号等に基づく妨害波を軽減
して、CS放送の受信障害を改善できるようにしたCS
チューナーに係るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、放送衛星を利用したBS(Broadc
ast Satellite)放送、CS(Communication Satellit
e)放送が開始されている。BS放送は、11.7〜1
2.01GHzの周波数帯が使用され、BS受信アンテ
ナに設けられたコンバータ内で、受信したBS信号を高
周波増幅した後、1035〜1335MHzの周波数帯
の第1の中間周波数信号BS−IF(以下BS信号BS
−IFという)に変換している。その後、同軸ケーブル
などを用いて屋内のBSチューナーに導くようにしてい
る。通常、UHF/VHF帯の放送信号と混合しした上
で一本の同軸ケーブルを使用してBSチューナーに供給
している。
【0003】一方、CS放送は、二つの衛星を用いて1
2.25〜12.75GHzの周波数帯で放送を行って
いる。この二つの衛星から、それぞれ同じ周波数を用い
て垂直・水平の二つの偏波(合計で4つの偏波)で送信
している。この場合、CS受信アンテナに設けられたコ
ンバータ内で、受信したCS放送信号を1050〜15
50MHzの周波数帯の第1の中間周波数信号CS−I
Fにダウンコンバートした上で、屋内に設けられたCS
チューナーに伝送している。
【0004】ここで、BS放送とCS放送とをそれぞれ
受信できるようにするには、BSアンテナとBSチュー
ナーを1対1で連結し、CSアンテナとCSチューナー
を1対1で連結する受信システムを構成するのが基本で
あるが、マンション等の集合住宅に、このような受信シ
ステムを採用すると、配線量が増え、配線施工も困難を
来たす。また、間取りが東向きのため、南西方向のCS
受信アンテナが設置できない場合もある。そのため、最
近のマンション等の集合住宅では、CS放送とBS放送
およびUHF・VHF放送の受信信号を1本の同軸ケー
ブルで広帯域化した上で多チャンネル伝送できるような
受信システムが採用されいる。
【0005】図5は、このような共同受信システムの例
を示している。図5に示すように、VHFアンテナ1、
UHFアンテナ2、BSアンテナ3、CSアンテナ4に
より地上波(VHF〜UHF)放送、BSデジタル放
送、BSアナログ放送、CSデジタル放送の受信を行
う。
【0006】VHFアンテナ1、UHFアンテナ2で受
信されたVHF、UHF地上波放送信号は、混合器7で
混合され、1本の同軸ケーブルで伝送できるように一軸
化される。その後BS・UVブースター8に伝送されて
増幅される。
【0007】BSアンテナ3で受信されたBS放送信号
はBSコンバーター5で高周波増幅された後、BS中間
周波数信号(BS−IF信号)に変換される。BS中間
周波数信号(BS−IF信号)はBS・UVブースター
8に伝送されて、さらに増幅される。
【0008】また上述したように、CSアンテナ4で受
信されたCS放送信号は、CSコンバーター6でダウン
コンバートして高周波増幅された後、複数のCS中間周
波数信号(CS−IF信号)に変換される。これらのC
S中間周波数信号(CS−IF信号)は4本の同軸ケー
ブルを使ってCSブースター9へ伝送され、CSブース
ター9で増幅された後、さらにこの例ではブロックコン
バータを内蔵した。2衛星対応衛星信号共聴ユニット1
0に入力される。
【0009】BS・UVブースター8で混合された信号
(VHF、UHF、BS−IF)も、2衛星対応衛星信
号共聴ユニット10に入力される。この例では2衛星対
応衛星信号共聴ユニット10内に設けられたブロックコ
ンバータで、1050〜1550MHz帯のCS信号を
周波数変換(アップコンバート)してBS周波数帯域よ
りも高域側に配置するようになされている(図6参
照)。図6は、ブロックコンバータと拡張ブロックコン
バータを使用する共同受信システムにおけるCSトラン
スポンダー周波数配列を示している。図中のK1,K
2,・・・K28はトランスポンダー番号、Vは垂直偏
波、Hは水平偏波である。
【0010】全ての信号(VHF、UHF、BS−I
F、CS−IF)が互いに混合しないように周波数配列
した上で、1本の同軸ケーブルで伝送できるようにして
いる(図7参照)。一軸化された放送信号は集合住宅に
設けられた分配器17を介して各部屋の壁コンセント1
1へ配信される。壁コンセント11から放送信号(VH
F、UHF、BS−IF、CS−IF)がCSチューナ
ー13に入力される。さらに放送信号は、BS・UV分
波器12でVHF信号とUHF信号に分離された上でテ
レビ受信機に内蔵されたU・Vチューナー14に入力さ
れる。また、VHF信号とUHF信号が除去されたBS
−IF信号とCS−IF信号がBSチューナー15に入
力することになる。
【0011】CSチューナー13では、2衛星対応衛星
信号共聴ユニット10から送られてきた1385〜21
50MHz帯のCS−IF信号中から希望するチャンネ
ルを選択することで、送信側で送られた映像と音声信号
を受信できる。図8は、CSチューナー13のブロック
図である。
【0012】図8に示すように、CSチューナー13
は、UHF/VHF信号除去用フィルタ21と、受信信
号を増幅する初段アンプ22と、トラッキングフィルタ
23と、AGC(Automatic gain control:自動利得制
御)回路24と、中間(段間)増幅用アンプ25と、ミ
キサー26とローカル発振器27および復調・エラー訂
正部28とから構成されている。
【0013】図8に示すCSチューナー13を用いてC
S放送を受信する際に、入力端子20に供給された受信
信号(VHF、UHF、CS−IF,BS−IF)は、
UHF/VHF信号除去用フィルタ21でUHF/VH
F信号が除去された後初段アンプ22に供給され、初段
アンプ22で増幅された受信信号がトラッキングフィル
タ23に供給され、トラッキングフィルタ23でユーザ
が選局されたチャネルの周波数を含む所定周波数範囲の
信号が選択される。選択された所定周波数範囲の受信信
号は、AGC回路24を介して中間増幅用アンプ25に
入力される。中間増幅用アンプ25で増幅された後ミキ
サー26に供給される。ミキサー26では、チャンネル
選局と連動するローカル発振器27の発振信号とCS−
IF信号(BS−IF信号を含む)とを混合して、更に
低い周波数、例えば400MHz程度の第2の中間周波
信号IF(以下IF信号という)に変換する。ミキサー
26で得られたIF信号は、信号復調用復調・エラー訂
正部28に入力される。復調・エラー訂正部28では、
周知のようにデスクランブル処理やMPEG復号処理な
どの各種データ処理が施される。そして、復調・エラー
訂正部28で復調された映像および音声信号はテレビ受
信機に内蔵された映像および音声増幅系(図示はしな
い)等に供給され、映像の再現及び音声の再生が行われ
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述したように共同受
信システムではCS放送を受信する際に、一軸化された
受信信号(VHF、UHF、BS−IF、CS−IF)
がCSチューナー13に入力される。図7に示すよう
に、VHF、UHF信号の周波数帯域はCS信号CS−
IFのより離れているため、受信しないVHF、UHF
帯の信号はハイパスフィルタ21(図8参照)で除去す
ることが可能である。
【0015】しかし、図7に示すようにBS信号と、周
波数変換されたCS信号の下限帯域との間隔は50MH
zしかない。これに対し、上述したトラッキングフィル
タ23の帯域幅は通常500MHz程度であるため、こ
のトラッキングフィルタ23によってBS信号を除去す
るのは困難である。従って、CS放送信号のうちローチ
ャンネルの局を受信するとき、CSチューナー13には
BS−IF信号も分離されずに受信されてしまう。この
場合、例えば、BS・UVブースター8とCSブースタ
ー9のゲインの調整やゲイン傾きのポジションなどの原
因により、CS−IF信号のレベルに対してBS−IF
信号のレベルが著しく高く、例えば、図9に示すように
BS−IF信号のレベルがCS−IF信号のレベルより
20dB以上高くなる場合も生ずることがある。そうす
ると、このBS−IF信号が受信しようとするCS放送
信号に対する妨害波となってしまう。これは、CSチュ
ーナー13のAGC回路24は、CS−IF信号の受信
レベルに対して動作するから、このAGC制御によっ
て、BS−IF信号の妨害波が強レベルの状態で後段の
データ復調系に供給されることになる。
【0016】BSデジタル放送の第1チャンネル(BS
1その周波数はf1)や第3チャンネル(BS3、その
周波数はf2)の高次歪みがミキサー26やその周辺回
路(例えばアンプ25)で発生し、その歪み周波数が受
信チャネル周波数と同一であったり、接近した周波数で
あると、CS−IF信号(希望波)に対し妨害を与え
る。この妨害波によってエラー訂正処理ができなくなる
と、デジタル復調できないなどの障害が生じ、CS放送
の受信に影響を与える問題がある。
【0017】通常はアンテナ系でCS信号とBS信号の
レベル差が生じないように調整しているが、マンション
等の集合住宅の場合、BS・UVブースター8およびC
Sブースター9の設置場所が調整しにくいところにある
場合が多く、したがって、一旦レベル調整ずれが発生す
ると、簡単に受信信号のレベルを調整することができな
いので、上述したような受信障害を惹起こしている。
【0018】また、図10に示すような水平偏波、垂直
偏波を一軸で伝送する(例えば、CSとUHF/VHF
の共同受信システム)場合では、BS信号は一緒に伝送
されていないが、CS信号自体が広い帯域を使用してい
るため、ケーブル、分配器などの減衰量の周波数特性か
ら、周波数の高い水平偏波の信号が周波数の低い垂直偏
波の信号より大きく減衰してしまう傾向にある。その結
果、垂直偏波の信号レベルが高く、水平偏波の信号レベ
ルが低くなってしまう。受信する際に、レベルの高い垂
直偏波の信号による高次歪みが発生したときには、上述
と同じく水平偏波帯に受信障害が生じる問題がある。
【0019】そこで、この発明は、受信信号レベル差が
発生しているような場合でもBS信号または垂直偏波な
どの妨害波による高次歪みを軽減でき、CS放送の受信
障害を改善できるCSチューナーを提供することを目的
とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明に係るCSチュ
ーナーは、CS放送信号を受信するCSチューナーにお
いて、妨害波となる周波帯を除去または減衰するフィル
タ回路と、該フィルタ回路を第1の中間周波数信号の経
路に挿入する切換手段と、受信周波数が所定周波数以上
であるとき、フィルタ回路を第1の中間周波数信号の経
路に挿入するように切換手段を制御する切換制御手段と
を備えるものである。
【0021】この発明においては、CSチューナーの第
1の中間周波数信号の経路に、該フィルタを切り換える
切換手段とを設け、共通のアンテナで受信する際に、C
S放送の受信周波数が予め指定された周波数のとき、例
えば所定周波数以上となったときにはフィルタ回路側を
介在させて、受信信号をフィルタリングする。このフィ
ルタリングによって、受信を希望しない他の信号(BS
信号等)を除去または減衰させる。BS信号等に基づく
妨害波を軽減でき、CS放送の受信障害を改善できる。
【0022】例えば、このようなCSチューナーは、受
信信号の周波数を検出する検出手段と、CS信号の周波
数と予め規定された所定周波数とを比較する比較手段と
を備え、受信信号の周波数が所定周波数、例えば138
5MHz以上と判断されたとき、切換手段をフィルタ回
路側に切り換える。これによって、自動的に回路切換を
実現できる。
【0023】CSチューナーの受信周波数が所定周波数
値より低い場合、切換スイッチをスルー側に切り換え
る。これにより、受信信号が1050〜1550MHz
帯域で配信される個別受信システムで周波数1385M
Hz以下のCS放送を受信する場合、フィルタの影響を
受けることなく、CS放送を受信することが可能とな
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施の形態について説明する。図1は、この発明
の実施の形態のCSチューナー100のブロック図であ
る。また、この図1において、図8と対応する部分には
同一符号を付して示している。図2は、フィルタの構成
を示している。
【0025】図1に示すように、CSチューナー100
は、受信信号であるCS−IF信号が供給されるUHF
/VHF信号除去用フィルタ21と、その受信信号を増
幅する初段アンプ22と、受信信号のゲインを調整する
AGC(Automatic gain control:自動利得制御)回路
24と、中間(段間)増幅用アンプ25と、受信チャン
ネルを選局するミキサー26およびローカル発振器27
と、復調・エラー訂正部28と、フィルタ29と、切換
手段としての切換スイッチSW1,SW2と、切換制御
手段としての切換制御部30から構成されている。
【0026】UHF/VHF信号除去用フィルタ21
は、ハイパスフィルタ構成で、受信信号中よりUHF/
VHF信号が除去される。初段アンプ22は、比較的に
レベルが低い受信信号を所定レベルに増幅させるため増
幅器である。
【0027】AGC回路24は、CS−IF信号のレベ
ルを自動的に制御する回路である。このAGC回路24
の設定は弱入力時の受信限界レベルや中電界でのC/N
対BER(ビット誤り率)の性能、また強電界時の受信
限界レベルを考慮して決めている。
【0028】中間増幅用アンプ25は、受信信号のレベ
ルをさらに増幅させるために設けられており、前段フィ
ルタなど回路(図示せず)を通過する際に減衰された受
信信号が増幅されて、次のミキサー26に供給される。
【0029】ミキサー26は、チャンネルセレクトと連
動するローカル発振器27の発信信号とCS−IF信号
とを混合して、更に低い周波数、例えば400MHz程
度の第2の中間周波信号IFに変換する回路である。
【0030】復調・エラー訂正部28は、この例ではい
ずれも図示はしないが、入力されたIF信号を移相90
°に異なる二つの信号(IとQ)に変換する直交検波回
路と、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)デ
コーダと、A/D変換器、デスクランブル回路およびM
PEGデコーダ等の周知の回路系を含む。復調・エラー
訂正部28内部のA/D変換器で、I、Q信号に基づい
てIF信号のレベルが検出され、IF信号のレベルに応
じた検出信号がAGC回路24に出力されて、AGC回
路24によりCS−IF信号のレベルを制御する。CS
放送の選局映像および音声信号などがこの復調・エラー
訂正部28から出力される。
【0031】また、フィルタ回路としては、所定の帯域
特性を有するフィルタ29が設けられている。フィルタ
29の前後に切換手段としての切換スイッチSW1,S
W2とが配置されている。フィルタ29は、図2に示す
ように、複数段のコンデンサ31,32とコイル33か
ら構成されたハイパスフィルタで、この例では分布定数
回路構成となっている。このフィルタ29は、BS信号
を除去し、CS信号を通過させるため、例えば、図7の
例では1385MHz以上を通過帯域とする。フィルタ
29は、初段アンプ22の出力端とAGC回路24の入
力端の間に配置されている。受信信号がフィルタ29を
通過すると、BS信号が除去される。
【0032】図3は、フィルタ29の通過帯域特性を示
している。図中の曲線1は通過特性(S2,1)、曲線
2は入力反射特性(S1,1)である。図3において、
ポイントm1は周波数1.390GHzのときの通過特
性、ポイントm2は周波数1.320GHzのときの通
過特性、ポイントm3は周波数1.390GHz(CS
の下限帯域)反射特性を示し、そしてポイントm4は周
波数1.280GHzのときの通過特性を示す。図3の
曲線2から明らかなように、CS−IFのポイントm3
によって示される下限帯域(例えば周波数1.390G
Hz)で10dBの反射特性となっているが判る。つま
り90%以上の周波数成分は通過する。
【0033】なお、フィルタ29は、図のようにコンデ
ンサ31,32とコイル33により構成されたフィルタ
構成要素の段数を増やすことによって、より急峻なフィ
ルタが得られる。その結果、BS信号を除去することが
できる。
【0034】図1に示す切換制御部30は、受信するチ
ャンネルの周波数を検出する検出手段(図示はしない)
と、検出された受信周波数と予め規定された所定周波
数、例えば1385MHzとを比較する比較手段(図示
はしない)とを有する。受信周波数が1385MHz以
上であると判断したとき、この切換制御部30で、スイ
ッチSW1,SW2をフィルタ29側に切り換える。
【0035】次に、CSチューナー100の動作につい
て、図1および図4を参照して説明する。図4は、CS
チューナー100の動作を示している。なお、CS放送
の受信システムは、上述した共同受信システム(図5参
照)と同一である。
【0036】まず、ステップS11で、入力端子20か
ら信号(VHF、UHF、CS−IF,BS−IF)を
受信する。この場合、入力された受信信号(VHF、U
HF、CS−IF,BS−IF)のうちUHF/VHF
信号除去用フィルタ21でUHF/VHF信号が除去さ
れる。そして信号レベルを増幅させるために受信信号を
初段アンプ22に供給したのち、ステップS12に進
み、ユーザが選局したチャネルに基づいて受信周波数を
検出する。
【0037】次に、ステップS13で、受信周波数が所
定周波数、例えば1385MHz以上であるか否かを判
断し、1385MHz以上の場合、ステップS14で、
切換制御部30により制御信号が出力され、スイッチS
W1,SW2を接点b1,b2側に切り換える。これに
より、受信信号がフィルタ29を通過するため、BS信
号が除去される。
【0038】その後ステップS15で、電源がオフされ
たか否かを判断し、電源がオフされた場合、動作が終了
する。電源がオフでないときには、ステップS12に戻
り、上述した動作を繰り返す。
【0039】ステップS13で、検出周波数が1385
MHz以上ではない場合には、スイッチSW1,SW2
を接点a1,a2側に接続したままで受信を行う。
【0040】このように本実施の形態においては、初段
アンプ21の出力端とAGC回路24の入力端の間にB
S信号を除去するフィルタ29が設けられ、CS放送を
受信する際に、受信周波数は1385MHz以上である
ことを判断されたとき、スイッチSW1,SW2を接点
b1,b2側に切り換え、受信信号をフィルタ29に通
過させることによって、受信信号が中段増幅器およびミ
キサー回路に入力される前に、受信信号中に含まれたB
S信号を除去することができるため、共同受信システム
のBS信号に基づく妨害波を軽減でき、受信障害を改善
できる。
【0041】また、CSチューナーの受信周波数が所定
周波数以上ではないときには、スイッチSW1,SW2
を接点a1,a2側に接続したままで受信を行うことに
よって、個別受信システムで1050〜1550MHz
周波数帯域を受信する場合、フィルタの影響を受けるこ
となく、CS放送を受信できる。
【0042】なお、上述実施の形態においては、共同受
信システムでブロックコンバータと拡張ブロックコンバ
ータを使用して受信信号を一軸化する場合、BS信号を
除去するように説明したが、これに限定されるものでは
ない。例えば、図10に示すような水平偏波、垂直偏波
を一軸で伝送する場合にもこの発明を適用できる。
【0043】この場合、CS放送を受信する際に、受信
周波数は所定周波数、例えば1385MHz以上である
ことを判断されたとき、スイッチSW1,SW2を接点
b1,b2側に切り換えることによって、受信信号が中
段増幅器およびミキサー回路に入力される前に、高レベ
ルの垂直偏波信号を減衰または除去することができるた
め、水平偏波帯に受信障害が生じる状況を回避できる。
【0044】また、上述実施の形態においては、受信周
波数が所定周波数以上のとき、フィルタ回路を上記第1
の中間周波数信号の経路に挿入することで、受信周波数
帯域内の受信を希望しない他の信号を除去または減衰さ
せる例を示したが、所望周波数より高い周波数帯域の他
の信号に基づく妨害波を存在する場合にもこの発明を適
用できる。その場合、受信周波数が所定周波数以下のと
き、フィルタ回路を上記第1の中間周波数信号の経路に
挿入することになる。
【0045】
【発明の効果】この発明によれば、CSチューナーの第
1の中間周波数信号の経路にフィルタと該フィルタを切
り換える切換手段とを設け、受信周波数が予め指定され
た周波数のとき、受信信号をフィルタ回路に通過させる
ことで、受信周波数帯域内に受信を希望しない他の信号
を除去または減衰させることができ、共同受信システム
におけるBS信号等に基づく妨害波(高次歪み)を軽減
でき、CS放送の受信障害を改善できる。
【0046】CSチューナーの受信周波数が所定周波数
値より低いときにはフィルタ回路を通らないので、受信
信号が1050〜1550MHz帯域で配信される個別
受信システムでも周波数1385MHz以下のCS放送
を受信する場合でも、フィルタの影響を受けることな
く、CS放送を受信できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のCSチューナーの構成を示す図で
ある。
【図2】フィルタの構成を示す図である。
【図3】フィルタの特性を示す図である。
【図4】CSチューナーの動作を示す図である。
【図5】共同受信システムの例を示す図である。
【図6】CSトランスポンダー周波数配列を示す図であ
る。
【図7】一軸化された受信信号の周波数配列状態を示す
図である。
【図8】従来のCSチューナーの構成を示す図である。
【図9】CS信号とBS信号のレベル差を示す図であ
る。
【図10】水平偏波、垂直偏波を一軸で伝送する場合の
トランスポンダー周波数配列を示す図である。
【符号の説明】
1・・・VHFアンテナ、2・・・UHFアンテナ、3
・・・BSアンテナ、4・・・CSアンテナ、5・・・
BSコンバータ、6・・・CSコンバータ、7・・・U
V混合器、8・・・BS・UVブースタ、9・・・CS
ブースタ、10・・・共聴ユニット、11・・・壁コン
セント、12・・・BS・UV分波器、13,100・
・・CSチューナー、14・・・UVチューナー、15
・・・BSチューナー、17・・・分配器、20・・・
入力端子、21・・・UHF/VHF除去フィルタ、2
2,25・・・アンプ、23・・・トラッキングフィル
タ、24・・・AGC回路、26・・・ミキサー、27
・・・ローカル発振器、28・・・復調・エラー訂正
部、29・・・フィルタ、30・・・切換制御部、SW
1,SW2・・・切換スイッチ、31,32・・・コン
デンサ、33・・・コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C025 AA25 DA04 5K052 BB10 BB13 DD04 EE03 GG02 GG13 GG26 5K062 AA07 AA08 AA09 AA10 AA12 AB07 AE01 AE03 AE04 BA01 BC04 BF04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CS放送信号を受信するCSチューナー
    において、 妨害波となる周波帯を除去または減衰するフィルタ回路
    と、 上記フィルタ回路を第1の中間周波数信号の経路に挿入
    する切換手段と、 受信周波数が予め指定された周波数のとき、上記フィル
    タ回路を上記第1の中間周波数信号の経路に挿入するよ
    うに上記切換手段を制御する切換制御手段とを備えるこ
    とを特徴とするCSチューナー。
  2. 【請求項2】 上記フィルタ回路は、複数段のフィルタ
    構成要素が直列に接続されてなり、 上記フィルタ構成要素は、コイルおよびコンデンサとか
    らなることを特徴とする請求項1に記載のCSチューナ
    ー。
  3. 【請求項3】 上記コイルは、基板上のパターンで構成
    されることを特徴とする請求項1に記載のCSチューナ
    ー。
  4. 【請求項4】 上記切換制御手段は、 上記受信周波数を検出する周波数検出手段と、 上記周波数検出手段で検出された受信周波数と予め規定
    された所定周波数とを比較する比較手段とを有し、 上記比較手段で受信周波数は所定周波数以上であること
    を判断されたとき、上記切換手段をフィルタ回路側に切
    り換えることを特徴とする請求項1に記載のCSチュー
    ナー。
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