JP2003298349A - 電圧制御型発振回路 - Google Patents

電圧制御型発振回路

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JP2003298349A
JP2003298349A JP2002101204A JP2002101204A JP2003298349A JP 2003298349 A JP2003298349 A JP 2003298349A JP 2002101204 A JP2002101204 A JP 2002101204A JP 2002101204 A JP2002101204 A JP 2002101204A JP 2003298349 A JP2003298349 A JP 2003298349A
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circuit
diode
variable capacitance
capacitance element
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Ikuo Hidaka
郁夫 日▲高▼
Yuichi Tateyama
雄一 立山
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電圧制御型発振回路において、制御電圧に対
し直線性のよい周波数変換特性を実現することを目的と
する。 【解決手段】 制御電圧印加端子1から印加される電圧
を抵抗2〜4からなる分圧抵抗列で分圧し、分圧された
電圧を所定の電圧に電圧変換回路5で変換し、電圧変換
回路5から得られた電圧を容量値に電圧可変容量素子6
で変換する。さらに、電圧可変容量素子6の容量値を基
に発振回路7が発振周波数を定める。ダイオード10と
分圧比変更用抵抗11の直列回路を、印加電圧端子9と
分圧抵抗2,3の間に接続する。この構成によって、制
御電圧に応じてダイオード10の動作領域と非動作領域
とで分圧抵抗列の抵抗値を変化させ、所定の電圧から電
圧可変容量素子に加わる電圧を可変し、制御電圧−周波
数特性の直線性を改善することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電圧可変容量素子
を用いた電圧制御型発振回路を利用分野とし、特に高精
度な制御電圧を必要とする発振回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電圧を可変することで発振器の周波数を
可変できる電圧制御型発振器では、電圧可変容量素子を
用いて発振回路のインピーダンスを可変し周波数の制御
を行う。
【0003】以下、従来の電圧制御型発振回路について
説明する。図6は従来における電圧制御型発振回路の一
例を示す回路図である。図6において、1は制御電圧印
加端子である。2〜4は分圧電圧を得るための分圧抵抗
で分圧抵抗列を構成している。5は入力電圧を所定の電
圧に変換する電圧変換回路である。6は印加電圧に応じ
て容量値を変化させる電圧可変容量素子である。7は容
量値に応じて発振周波数を定める発振回路である。8は
発振出力端子である。
【0004】以上のように構成された電圧制御型発振回
路について、以下その動作を説明する。
【0005】電圧制御型発振器は、制御電圧印加端子1
に印加された電圧を、分圧抵抗2〜4にて分圧し、さら
にゲイン調整等の電圧変換回路5を経て電圧可変容量素
子6に印加する。電圧可変容量素子6に加えられた電圧
により発振回路7から見たインピーダンス(電圧可変容
量素子6の容量値)が変化し、これによって発振周波数
が変化する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成では、制御
電圧印加端子1に入力される電圧に対して、電圧可変容
量素子6のカソード側に加えられる電圧は図5(a)の
点線20のようになり、良好な直線性が得られている。
しかしながら、電圧可変容量素子6の特性は、図4の実
線19のように示されるため、周波数変換された特性は
図5(b)の点線22のように低電圧側で大きく周波数
が変化する。
【0007】そのため、ある任意の基準電圧から高電圧
側もしくは低電圧側に各々一定電圧変化した電圧での周
波数変化率に差が生じ、制御電圧に対する周波数の直線
性が悪化してしまうという問題があった。
【0008】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、電圧可変容量素子の特性に合わせた電圧を発生さ
せ、制御電圧に対する周波数変化の直線性を改善させた
電圧制御型発振回路を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の電圧制御型発振回路は、第
1の電圧印加端子に加えられる第1の印加電圧を分圧す
る複数の分圧抵抗の直列回路からなる分圧抵抗列と、前
記分圧抵抗列によって分圧された電圧を容量値に変換す
る電圧可変容量素子と、前記電圧可変容量素子により変
換された容量値を基に発振周波数を定める発振回路と、
第2の印加電圧が加えられる第2の印加電圧印加端子と
前記分圧抵抗列の何れか2つの分圧抵抗の接続点との間
に接続されたダイオードと分圧比変更用抵抗の直列回路
とを備えている。
【0010】この構成によれば、第1の印加電圧の変化
に応じてダイオードが動作領域と非動作領域との間を遷
移し、しかもその遷移が緩やかに行われることになる。
したがって、第1の印加電圧に変化に伴うダイオードの
動作領域と非動作領域の間の遷移によって、分圧抵抗列
の抵抗値が緩やかに変化することになる。その結果、第
1の印加電圧が所定の電圧より下がったところから、第
1の印加電圧の変化に対して電圧可変容量素子に加わる
電圧を非線型に変化させることが可能となる。これによ
って、低電圧印加時の電圧可変容量素子の印加電圧と容
量との間の非線型特性を補正することが可能となり、第
1の印加電圧と発振回路の周波数との特性の直線性を改
善することが可能となる。
【0011】また、本発明の請求項2記載の電圧制御型
発振回路は、第1の電圧印加端子に加えられる第1の印
加電圧を分圧する複数の分圧抵抗の直列回路からなる分
圧抵抗列と、前記分圧抵抗列によって分圧された電圧を
容量値に変換する電圧可変容量素子と、前記電圧可変容
量素子により変換された容量値を基に発振周波数を定め
る発振回路と、第2の印加電圧が加えられる第2の印加
電圧印加端子と前記分圧抵抗列の何れか2つの分圧抵抗
の接続点との間に接続されたダイオードと分圧比変更用
抵抗の直列回路と、前記ダイオードの温度特性を相殺す
る温度補償回路とを備えている。
【0012】この構成によれば、温度補償回路を設けた
ことにより、ダイオードの温度特性を相殺することがで
きる。したがって、温度変化にかかわらず、第1の印加
電圧と発振回路の周波数との特性の直線性を良好に維持
することが可能となる。
【0013】また、本発明の請求項3記載の電圧制御型
発振回路は、第1の電圧印加端子に加えられる第1の印
加電圧を分圧する複数の分圧抵抗の直列回路からなる分
圧抵抗列と、前記分圧抵抗列によって分圧された電圧を
容量値に変換する電圧可変容量素子と、前記電圧可変容
量素子により変換された容量値を基に発振周波数を定め
る発振回路と、第2の印加電圧が加えられる第2の印加
電圧印加端子と前記分圧抵抗列の何れか2つの分圧抵抗
の接続点との間に接続されたダイオードと分圧比変更用
抵抗の直列回路と、出力電圧に前記ダイオードの温度特
性と逆の温度特性を有し、出力電圧を前記第2の電圧印
加端子に前記第2の印加電圧として印加する電圧源とを
備えている。
【0014】この構成によれば、出力電圧に前記ダイオ
ードの温度特性と逆の温度特性を有する電圧源から第2
の印加電圧を与えるようにしたので、ダイオードの温度
特性を相殺することができる。したがって、温度変化に
かかわらず、第1の印加電圧と発振回路の周波数との特
性の直線性を良好に維持することが可能となる。
【0015】また、本発明の請求項4記載の電圧制御型
発振回路は、請求項1,2または3記載の電圧制御型発
振回路において、分圧抵抗列によって分圧された電圧を
所定の電圧に変換して電圧可変容量素子に与える電圧変
換回路を設けている。
【0016】この構成によれば、電圧変換回路によって
ゲイン調整などを行うことが可能である。その他の作用
は、請求項1,2または3記載の電圧制御型発振回路と
同様の作用を有する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0018】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1
の実施の形態における電圧制御発振回路の構成を示す回
路図である。図1において、1は第1の電圧印加端子と
しての制御電圧印加端子であり、第1の印加電圧として
制御電圧が入力される。2〜4は分圧電圧を得るための
分圧抵抗で分圧抵抗列を構成している。5は入力電圧を
所定の電圧に変換する電圧変換回路であり、例えばゲイ
ン調整を行うのに使用される。6は印加電圧に応じて容
量値を変化させる電圧可変容量素子である。7は容量値
に応じて発振周波数を定める発振回路である。8は発振
回路出力端子である。これらは従来例の構成と同じであ
る。
【0019】9は第2の電圧印加端子であり、第2の印
加電圧が入力される。10はダイオードである。11は
分圧比変更用抵抗である。ダイオード10と分圧比変更
用抵抗11は直列回路となって、電圧印加端子9と分圧
抵抗列(2〜4)の何れか2つの分圧抵抗2,3の接続
点との間に接続されている。なお、分圧抵抗33,4の
接続点は電圧変換回路5に接続されている。
【0020】以上のように構成された本実施の形態の電
圧制御型発振回路について、以下その動作を説明する。
【0021】電圧制御型発振器は、制御電圧印加端子1
に印加された制御電圧を、分圧抵抗2〜4からなる分圧
抵抗列にて分圧し、さらにゲイン調整等を行う電圧変換
回路5を経て電圧可変容量素子6に印加する。電圧可変
容量素子6のカソード側に加えられた電圧により発振回
路7から見たインピーダンス(電圧可変容量素子6の容
量値)が変化し、これによって発振周波数が変化する。
【0022】まず、制御電圧印加端子1に外部から制御
電圧を印加すると、分圧抵抗2〜4によって構成される
分圧抵抗列により特定の電圧に圧縮された電圧が電圧変
換回路5に入力される。電圧変換回路5によりゲイン等
の調整を行った後、電圧可変容量素子6のカソード側に
は制御電圧印加端子1に印加された制御電圧に比例した
電圧が現れる。電圧可変容量素子6のカソード側の電位
を変化させることにより、発振回路7のインピーダンス
が変化し、発振周波数を変化させる。
【0023】電圧可変容量素子6の特性は図4の実線1
9に示す電圧−容量特性のように変化する。また、電圧
可変容量素子6のカソード側の電圧特性は、前述のよう
に制御電圧印加端子1に印加される制御電圧に比例する
ことから図5(a)の点線20に示すように直線的に変
化する。この電圧を電圧可変容量素子6のカソード側に
印加すると、発振回路7にて周波数変換される。その変
化は図5(b)の点線22で示すような電圧−周波数特
性になる。
【0024】ここで、制御電圧印加端子1の制御電圧
が、電圧印加圧端子9への印加電圧からダイオード10
の順方向電圧を引いた電圧よりも高い場合、ダイオード
10はオフする。したがって、回路動作としては上記に
述べたように従来と同じ動作をする。
【0025】しかしながら、制御電圧印加端子1の電圧
が、電圧印加端子9への印加電圧からダイオード10の
順方向電圧を引いた値よりも低い場合、ダイオード10
はオンする。したがって、分圧抵抗列において、制御電
圧印加端子1からみた抵抗成分が無視され、電圧変換回
路5に入力される電圧は、第2の電圧印加端子9に印加
される電圧と分圧比変更用抵抗11によって変化し、電
圧変換回路5に入力される電圧の傾きはダイオード10
がオフしたときより変化する。
【0026】これによって、図5(a)に示される本発
明の制御電圧−電圧可変容量素子のカソード電圧特性
(実線21)のように、電圧印加端子9からダイオード
10の順方向電圧を引いた電圧を境に傾きが変化する。
この変化により、発振回路7によって周波数変換された
特性は図5(b)の本発明の制御電圧−出力周波数特性
(実線23)のように、ほぼ直線的になり、直線性の良
い電圧−周波数特性が実現される。
【0027】また、ダイオード10の順方向電圧は流れ
る電流により指数関数的に変化するため、ダイオード1
0がオフからオンするとき、その切り替わりは急激に変
化するのではなく、なだらかに変化する。そのため、図
5(a)の本発明の制御電圧−電圧可変容量素子のカソ
ード電圧特性(実線21)に示すように滑らかに変化す
る。
【0028】以上のように、本実施の形態によれば、制
御電圧印加端子1に印加される制御電圧を分圧抵抗2〜
4にて分圧する際に、ダイオード10および分圧比変更
用抵抗11の直列回路を挿入し、電圧印加端子9に所定
の電圧を印加することにより、電圧制御型発振器の電圧
−周波数特性の直線性を改善することができる。また、
電圧印加端子9に印加する電圧や、分圧比変更用抵抗1
1の定数を任意に設定することにより、電圧可変容量素
子6の特性、発振回路7の特性に合わせて柔軟に対応で
きる。
【0029】(第2の実施の形態)図2は本発明の第2
の実施の形態における電圧制御発振回路の構成を示す回
路図である。図2において、1は制御電圧印加端子、2
〜4は分圧抵抗、5は電圧変換回路、6は電圧可変容量
素子、8は発振回路、8は発振回路出力端子、9は第2
の電圧印加端子、10はダイオード、11は分圧比変更
用抵抗で、これらは第1の実施の形態の構成と同じであ
る。12は電源端子である。13,14は電流源であ
る。15は一つのエミッタフォロワ回路を構成するPN
Pトランジスタである。16は他の一つのエミッタフォ
ロワ回路を構成するNPNトランジスタである。17は
ダイオードである。
【0030】以上のように構成された本実施の形態の電
圧制御型発振回路について、以下その動作について説明
する。
【0031】電圧制御型発振器は、制御電圧印加端子1
に印加された制御電圧を、分圧抵抗2〜4からなる分圧
抵抗列にて分圧し、さらにゲイン調整等を行う電圧変換
回路5を経て電圧可変容量素子6に印加する。電圧可変
容量素子6のカソード側に加えられた電圧により発振回
路7から見たインピーダンス(電圧可変容量素子6の容
量値)が変化し、これによって発振周波数が変化する。
【0032】まず、制御電圧印加端子1に外部から制御
電圧を印加すると、分圧抵抗2〜4によって構成される
分圧抵抗列により特定の電圧に圧縮された電圧が電圧変
換回路5に入力される。電圧変換回路5によりゲイン等
の調整を行った後、電圧可変容量素子6のカソード側に
は制御電圧印加端子1に印加された制御電圧に比例した
電圧が現れる。電圧可変容量素子6のカソード側の電位
を変化させることにより、発振回路7のインピーダンス
が変化し、発振周波数を変化させる。
【0033】電圧可変容量素子6の特性は図4の実線1
9に示す電圧−容量特性のように変化する。また、電圧
可変容量素子6のカソード側の電圧特性は、前述のよう
に制御電圧印加端子1に印加される制御電圧に比例する
ことから図5(a)の点線20に示すように直線的に変
化する。この電圧を電圧可変容量素子6のカソード側に
印加すると、発振回路7にて周波数変換される。その変
化は図5(b)の点線22で示すような電圧−周波数特
性になる。
【0034】ここで、電圧印加端子9に印加された電圧
が、PNPトランジスタ15と電流源13で構成された
PNP型のエミッタフォロワ回路に与えられることによ
って1VBE(ベース・エミッタ間電圧)分昇圧された
電圧が発生する。さらに、この電圧はダイオード17に
よって1ダイオード分(順方向電圧分)昇圧され、NP
Nトランジスタ16のベースに印加される。NPNトラ
ンジスタ16のベースには、電圧印加端子9の電圧に対
し2倍のVBE相当だけ高い電圧が印加されている。さ
らに、NPNトランジスタ16と電流源14によりNP
N型のエミッタフォロワ回路が構成されている。したが
って、NPNトランジスタ16のエミッタ電圧として
は、電圧印加端子9の電圧に対し1VBE分高い電圧が
常に発生している。
【0035】ここで、制御電圧印加端子1の制御電圧が
NPNトランジスタ16のエミッタ電圧よりも高い場
合、ダイオード10はオフする。したがって、回路動作
としては上記に述べたように従来と同じ動作をする。
【0036】しかしながら、制御電圧印加端子1の電圧
が、NPNトランジスタ16のエミッタ電圧よりも低い
場合、ダイオード10はオンする。したがって、制御電
圧印加端子1からみた抵抗成分が無視され、電圧変換回
路5に入力される電圧は、電圧印加端子9に印加される
電圧と分圧比変更用抵抗11によって変化し、電圧変換
回路5に入力される電圧の傾きはダイオード10がオフ
したときより変化する。
【0037】これによって図5(a)に示される本発明
の制御電圧−電圧可変容量素子のカソード電圧特性(実
線21)のように、電圧印加端子9とほぼ同じ電圧を境
に傾きが変化する。この変化により、発振回路7によっ
て周波数変換された特性は図5(b)の本発明の制御電
圧−出力周波数特性(実線23)のように、ほぼ直線的
になり、直線性の良い電圧−周波数特性が実現される。
【0038】また、ダイオード10の順方向電圧は流れ
る電流により指数関数的に変化するため、ダイオード1
0がオフからオンするとき、その切り替わりは急激に変
化するのではなく、なだらかに変化する。そのため、図
5(a)の本発明の制御電圧−電圧可変容量素子のカソ
ード電圧特性(実線21)に示すように滑らかに変化す
る。
【0039】この構成により、ダイオード10の順方向
電圧の温度特性による変化を、ダイオード17の順方向
電圧の温度特性で相殺し、ダイオード10のカソード側
の電圧は電圧印加端子9に印加される電圧に対し温度に
対して一定となる。またエミッタフォロワ回路の温度変
化はNPN型、PNP型の組合せにより同様に相殺され
る。この方式の場合、制御電圧の変化点は電圧印加端子
9の電圧と同じ電圧に設定される。
【0040】以上のように、本実施の形態によれば、第
1の実施の形態にNPN型エミッタフォロワ回路、PN
P型エミッタフォロワ回路とダイオードを追加すること
により、インピーダンスの切り替わり電圧が温度に対し
て安定した特性を電圧可変容量素子6に与えることがで
きる。
【0041】なお、上記第2の実施の形態では、PNP
トランジスタ型エミッタフォロワ回路をNPNトランジ
スタ型エミッタフォロワ回路に接続したが、逆にNPN
トランジスタ型エミッタフォロワ回路をPNPトランジ
スタ型エミッタフォロワ回路に接続する状態に変更して
もよい。
【0042】(第3の実施の形態)図3は本発明の第3
の実施の形態における電圧制御発振回路の構成を示す回
路図である。図3において、1は制御電圧印加端子、2
〜4は分圧抵抗、5は電圧変換回路、6は電圧可変容量
素子、7は発振回路、8は発振回路出力端子、9は第2
の電圧印加端子、10はダイオード、11は分圧比変更
用抵抗で、これらは第1の実施の形態の構成と同じであ
る。18は電圧源回路である。
【0043】以上のように構成された本実施の形態の電
圧制御型発振回路について、以下、第1の実施の形態と
異なる点について図面を参照しながら説明する。
【0044】第1の実施の形態において、電圧印加端子
9に印加する電圧を内部の電圧源回路18にて供給した
構成である。この電圧源回路18の温度特性はダイオー
ド10の順方向電圧の温度特性を相殺するような特性、
つまりダイオード10の温度特性と逆の温度特性を有し
ている。
【0045】以上のように、本実施の形態によれば、第
1の実施の形態の第2の電圧印加端子9に、温度により
変化する電圧を発生させる電圧源回路18を付加するこ
とにより、インピーダンスの切り替わり電圧が温度に対
して安定した特性を電圧可変容量素子6に与えることが
できる。
【0046】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の電圧制御型発振
回路によれば、第1の印加電圧の変化に応じてダイオー
ドが動作領域と非動作領域との間を遷移し、しかもその
遷移が緩やかに行われることになる。したがって、第1
の印加電圧に変化に伴うダイオードの動作領域と非動作
領域の間の遷移によって、分圧抵抗列の抵抗値が緩やか
に変化することになる。その結果、第1の印加電圧が所
定の電圧より下がったところから、第1の印加電圧の変
化に対して電圧可変容量素子に加わる電圧を非線型に変
化させることが可能となる。これによって、低電圧印加
時の電圧可変容量素子の印加電圧と容量との間の非線型
特性を補正することが可能となり、第1の印加電圧と発
振回路の周波数との特性の直線性を改善することが可能
となる。
【0047】本発明の請求項2記載の電圧制御型発振回
路によれば、温度補償回路を設けたことにより、ダイオ
ードの温度特性を相殺することができる。したがって、
温度変化にかかわらず、第1の印加電圧と発振回路の周
波数との特性の直線性を良好に維持することが可能とな
る。
【0048】本発明の請求項3記載の電圧制御型発振回
路によれば、出力電圧に前記ダイオードの温度特性と逆
の温度特性を有する電圧源から第2の印加電圧を与える
ようにしたので、ダイオードの温度特性を相殺すること
ができる。したがって、温度変化にかかわらず、第1の
印加電圧と発振回路の周波数との特性の直線性を良好に
維持することが可能となる。
【0049】つまり、本発明は、2つの異なる電圧を印
加し、ダイオードの特性を利用して、所定の設定電圧か
ら分圧抵抗列のインピーダンスを徐々に変化していき、
電圧可変容量素子の持つ特性を補正し、入力電圧に対し
直線性の良い電圧−周波数変換特性を得ることができる
優れた電圧制御型発振回路を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における電圧制御型
発振回路の回路図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態における電圧制御型
発振回路の回路図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態における電圧制御型
発振回路の回路図である。
【図4】電圧可変容量素子のカソード電圧−電圧可変容
量素子の容量特性図である。
【図5】(a)は本発明と従来の制御電圧−電圧可変容
量素子のカソード電圧特性図、(b)は本発明と従来の
制御電圧−出力発振周波数特性図である。
【図6】従来の電圧制御型発振回路の回路図である。
【符号の説明】
1 制御電圧印加端子 2〜4 分圧抵抗 5 電圧変換回路 6 電圧可変容量素子 7 発振回路 8 発振出力端子 9 電圧印加端子 10 ダイオード 11 分圧比変更用抵抗 12 電源端子 13,14 電流源 15 PNPトランジスタ 16 NPNトランジスタ 17 ダイオード 18 電圧源回路 19 電圧−容量特性 20 従来の制御電圧に対する電圧可変容量素子のカ
ソード電位 21 本発明の制御電圧に対する電圧可変容量素子の
カソード電位 22 従来の制御電圧に対する発振周波数変動 23 本発明の制御電圧に対する発振周波数変動
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J079 BA11 DA13 FA02 FA11 FA21 FB00 JA02 5J081 AA01 AA11 CC13 CC22 EE18 FF17 FF19 FF23 KK02 KK09 KK22 LL05 MM01 MM03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電圧印加端子に加えられる第1の
    印加電圧を分圧する複数の分圧抵抗の直列回路からなる
    分圧抵抗列と、前記分圧抵抗列によって分圧された電圧
    を容量値に変換する電圧可変容量素子と、前記電圧可変
    容量素子により変換された容量値を基に発振周波数を定
    める発振回路と、第2の印加電圧が加えられる第2の印
    加電圧印加端子と前記分圧抵抗列の何れか2つの分圧抵
    抗の接続点との間に接続されたダイオードと分圧比変更
    用抵抗の直列回路とを備えた電圧制御型発振回路。
  2. 【請求項2】 第1の電圧印加端子に加えられる第1の
    印加電圧を分圧する複数の分圧抵抗の直列回路からなる
    分圧抵抗列と、前記分圧抵抗列によって分圧された電圧
    を容量値に変換する電圧可変容量素子と、前記電圧可変
    容量素子により変換された容量値を基に発振周波数を定
    める発振回路と、第2の印加電圧が加えられる第2の印
    加電圧印加端子と前記分圧抵抗列の何れか2つの分圧抵
    抗の接続点との間に接続されたダイオードと分圧比変更
    用抵抗の直列回路と、前記ダイオードの温度特性を相殺
    する温度補償回路とを備えた電圧制御型発振回路。
  3. 【請求項3】 第1の電圧印加端子に加えられる第1の
    印加電圧を分圧する複数の分圧抵抗の直列回路からなる
    分圧抵抗列と、前記分圧抵抗列によって分圧された電圧
    を容量値に変換する電圧可変容量素子と、前記電圧可変
    容量素子により変換された容量値を基に発振周波数を定
    める発振回路と、第2の印加電圧が加えられる第2の印
    加電圧印加端子と前記分圧抵抗列の何れか2つの分圧抵
    抗の接続点との間に接続されたダイオードと分圧比変更
    用抵抗の直列回路と、出力電圧に前記ダイオードの温度
    特性と逆の温度特性を有し、出力電圧を前記第2の電圧
    印加端子に前記第2の印加電圧として印加する電圧源と
    を備えた電圧制御型発振回路。
  4. 【請求項4】 分圧抵抗列によって分圧された電圧を所
    定の電圧に変換して電圧可変容量素子に与える電圧変換
    回路を設けた請求項1,2または3記載の電圧制御型発
    振回路。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010503353A (ja) * 2006-09-12 2010-01-28 ユナイテッド モノリシック セミコンダクターズ エス.アー. 集積回路技術を用いたマイクロ波発振器
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JP2016019131A (ja) * 2014-07-08 2016-02-01 日本電波工業株式会社 電圧制御型発振器
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