JP2003298334A - 誘電体アンテナ装置および誘電体アンテナ装置を有する電子機器 - Google Patents

誘電体アンテナ装置および誘電体アンテナ装置を有する電子機器

Info

Publication number
JP2003298334A
JP2003298334A JP2002098987A JP2002098987A JP2003298334A JP 2003298334 A JP2003298334 A JP 2003298334A JP 2002098987 A JP2002098987 A JP 2002098987A JP 2002098987 A JP2002098987 A JP 2002098987A JP 2003298334 A JP2003298334 A JP 2003298334A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dielectric antenna
frequency
operation mode
switching element
antenna device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002098987A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Imagawa
敏幸 今川
Yukiie Usumura
幸家 臼村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2002098987A priority Critical patent/JP2003298334A/ja
Publication of JP2003298334A publication Critical patent/JP2003298334A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1の周波数を励振することができるととも
に、この第1の周波数とは異なる第2の周波数を、第1
の周波数と切り換えて使用することができる小型の誘電
体アンテナ装置および誘電体アンテナ装置を有する電子
機器を提供すること。 【解決手段】 第1の制御電圧Vq1により誘電体アン
テナA−1とリアクタンス装荷成分A−2とのアイソレ
ーションを行って第1の周波数f1を励振させる第1動
作モードと、第2の制御電圧Vq2により誘電体アンテ
ナA−1とリアクタンス装荷成分A−2を直列接続して
第1の周波数f1とは異なる第2の周波数f2を励振さ
せる第2動作モードを切り換えて行なうための動作モー
ド切り換え部60を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1の周波数とこ
の第1の周波数とは異なる第2の周波数を励振すること
ができる誘電体アンテナ装置および誘電体アンテナ装置
を有する電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器(無線機器ともいう)に設けら
れている誘電体アンテナ装置は、たとえば無線LAN
(ローカルエリアネットワーク)用の一例として2.4
5GHzの周波数を励振することができる。このような
2.45GHzの周波数を励振する誘電体アンテナ装置
について、その周波数をたとえば別の周波数である携帯
電話用の2.045±0.125GHzの周波数にバン
ド変更する場合、これらの周波数の間隔がかなり離れて
いるために、広帯域化技術を用いてもこれら2つのバン
ドに対応して2種類の周波数を励振することが困難であ
る。このように、1つの誘電体アンテナ装置により2つ
のバンドを受信する場合には、周波数の広帯域化を図り
両方のバンドをカバーできるとよいのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、広帯域幅を
実現してアンテナ性能を確保するには、技術的に困難性
があり、実現するには新たな一方のアンテナを新規に開
発するしかないために、開発工数が多大になる欠点があ
った。また2つのバンドのアンテナ性能に対応した能力
を1つの誘電体アンテナ装置に搭載する場合には、給電
点の切り換えやインピーダンス整合を図るのに、RF
(高周波)整合回路が新たに必要である。しかも、2つ
のバンドのアンテナ性能を搭載する誘電体アンテナ装置
は、コストの面で不利であり、アンテナ間の干渉特性を
考慮しなければならないために、2つのアンテナ間の距
離をある一定間隔離す必要があるために、実装スペース
において不利である。そこで本発明は上記課題を解消
し、高周波の第1の周波数を励振することができるとと
もに、この第1の周波数とは異なる高周波の第2の周波
数を、第1の周波数と切り換えて使用することができる
小型の誘電体アンテナ装置および誘電体アンテナ装置を
有する電子機器を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、第1
の周波数と前記第1の周波数とは異なる第2の周波数を
励振するための誘電体アンテナ装置であり、前記第1の
周波数を励振する誘電体アンテナと、前記誘電体アンテ
ナの開放端子に装荷されているリアクタンス装荷成分
と、前記誘電体アンテナの前記開放端子と前記リアクタ
ンス装荷成分の間に直列に接続されている高周波スイッ
チ用スイッチング素子と、前記高周波スイッチ用スイッ
チング素子と前記リアクタンス装荷成分の間に、制御用
直流印加電圧により動作モードを切り換えるための動作
モード切り換え部であって、第1の制御電圧を与えるこ
とで前記誘電体アンテナと前記リアクタンス装荷成分と
のアイソレーションを行って前記第1の周波数を励振さ
せる第1動作モードと、第2の制御電圧により前記誘電
体アンテナと前記リアクタンス装荷成分を直列接続して
前記第1の周波数とは異なる前記第2の周波数を励振さ
せる第2動作モードを切り換えて行なうための前記動作
モード切り換え部と、を備えることを特徴とする誘電体
アンテナ装置である。
【0005】請求項1では、誘電体アンテナは第1の周
波数を励振する。リアクタンス装荷成分は、誘電体アン
テナの開放端子に装荷されている。高周波スイッチ用ス
イッチング素子は、誘電体アンテナの開放端子とリアク
タンス装荷成分の間に直列に接続されている。動作モー
ド切り換え部は、高周波スイッチ用スイッチング素子と
リアクタンス装荷成分の間に制御用直流印加電圧によ
り、動作モードを切り換えるためのものである。この動
作モード切り換え部は、第1の制御電圧により誘電体ア
ンテナとリアクタンス装荷成分とのアイソレーションを
行なって第1の周波数を励振させる第1動作モードを行
なうことができる。また動作モード切り換え部は、第2
の制御電圧により誘電体アンテナとリアクタンス装荷成
分を直列接続して第1の周波数とは異なる第2の周波数
を励振させる第2動作モードを行なうことができる。こ
れによって、動作モード切り換え部により第1動作モー
ドと第2動作モードを切り換えるだけで、リアクタンス
装荷成分だけによる第1の周波数を励振させたり、ある
いは誘電体アンテナとリアクタンス装荷成分の直列接続
したものから第2の周波数を励振させることができる。
【0006】1つの誘電体アンテナ装置で、第1の周波
数と第2の周波数の合計2つのバンドを受信する場合
に、広帯域化を図り両方のバンドをカバーすることがで
き、開発工数が削減できる。従来のように2つのアンテ
ナ性能を搭載しようとすると、2つのアンテナの間に一
定距離を離す必要があり実装スペースにおいて不利であ
ったが、本発明ではこのようなことは不要であり実装ス
ペースが小さくでき、誘電体アンテナ装置の小型化が図
れる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載の誘電
体アンテナ装置において、前記高周波スイッチ用スイッ
チング素子は、NPNトランジスタ又はPNPトランジ
スタである。請求項2では、高周波スイッチ用スイッチ
ング素子は、NPNトランジスタ又はPNPトランジス
タを用いる。
【0008】請求項3の発明は、請求項1に記載の誘電
体アンテナ装置において、前記高周波スイッチ用スイッ
チング素子は、電界効果型トランジスタである。請求項
3では、高周波スイッチ用スイッチング素子は、電界効
果型トランジスタである。
【0009】請求項4の発明は、請求項1に記載の誘電
体アンテナ装置において、前記高周波スイッチ用スイッ
チング素子は、ダイオードである。請求項4では、高周
波スイッチ用スイッチング素子は、ダイオードである。
【0010】請求項5の発明は、請求項1に記載の誘電
体アンテナ装置において、前記リアクタンス装荷成分
は、インダクタンスまたは前記誘電体アンテナとは別の
誘電体アンテナである。請求項5では、リアクタンス装
荷成分は、インダクタンスまたは誘電体アンテナとは別
の誘電体アンテナを用いている。
【0011】請求項6の発明は、請求項5に記載の誘電
体アンテナ装置において、前記リアクタンス装荷成分の
開放端子には、アンテナ放射抵抗に比較して十分大きな
インピーダンスを有するインピーダンス抵抗素子が接続
されている。請求項6では、リアクタンス装荷成分の開
放端子に対して、アンテナ放射抵抗に比較して十分大き
なインピーダンスを有するインピーダンス抵抗素子を接
続している。これにより、アンテナ開放端子が短絡時に
高周波スイッチ用スイッチング素子や誘電体アンテナを
破壊しないようにするための保護素子としての役割を果
たす。
【0012】請求項7の発明は、請求項1に記載の誘電
体アンテナ装置において、前記第1の周波数は2.45
GHzであり、前記第2の周波数は2.045GHzで
ある。請求項7では、第1の周波数は2.45GHzで
あり、この第1の周波数はたとえば無線LAN(ローカ
ルエリアネットワーク)用の周波数である。そして第2
の周波数は2.045GHzであり、この第2の周波数
は携帯電話用の周波数である。
【0013】請求項8の発明は、第1の周波数と前記第
1の周波数とは異なる第2の周波数を励振するための誘
電体アンテナ装置を有する電子機器であり、前記誘電体
アンテナ装置は、前記第1の周波数を励振する誘電体ア
ンテナと、前記誘電体アンテナの開放端子に装荷されて
いるリアクタンス装荷成分と、前記誘電体アンテナの前
記開放端子と前記リアクタンス装荷成分の間に直列に接
続されている高周波スイッチ用スイッチング素子と、前
記高周波スイッチ用スイッチング素子と前記リアクタン
ス装荷成分の間に、制御用直流印加電圧により動作モー
ドを切り換えるための動作モード切り換え部であって、
第1の制御電圧により前記誘電体アンテナと前記リアク
タンス装荷成分とのアイソレーションを行って前記第1
の周波数を励振させる第1動作モードと、第2の制御電
圧により前記誘電体アンテナと前記リアクタンス装荷成
分を直列接続して前記第1の周波数とは異なる前記第2
の周波数を励振させる第2動作モードを切り換えて行な
うための前記動作モード切り換え部と、を備えることを
特徴とする誘電体アンテナ装置を有する電子機器であ
る。
【0014】請求項8では、誘電体アンテナは第1の周
波数を励振する。リアクタンス装荷成分は、誘電体アン
テナの開放端子に装荷されている。高周波スイッチ用ス
イッチング素子は、誘電体アンテナの開放端子とリアク
タンス装荷成分の間に直列に接続されている。動作モー
ド切り換え部は、高周波スイッチ用スイッチング素子と
リアクタンス装荷成分の間に制御用直流印加電圧によ
り、動作モードを切り換えるためのものである。この動
作モード切り換え部は、第1の制御電圧により誘電体ア
ンテナとリアクタンス装荷成分とのアイソレーションを
行なって第1の周波数を励振させる第1動作モードを行
なうことができる。また動作モード切り換え部は、第2
の制御電圧により誘電体アンテナとリアクタンス装荷成
分を直列接続して第1の周波数とは異なる第2の周波数
を励振させる第2動作モードを行なうことができる。こ
れによって、動作モード切り換え部により第1動作モー
ドと第2動作モードを切り換えるだけで、リアクタンス
装荷成分だけによる第1の周波数を励振させたり、ある
いは誘電体アンテナとリアクタンス装荷成分の直列接続
したものから第2の周波数を励振させることができる。
【0015】1つの誘電体アンテナ装置で、第1の周波
数と第2の周波数の合計2つのバンドを受信する場合
に、広帯域化を図り両方のバンドをカバーすることがで
き、開発工数が削減できる。従来のように2つのアンテ
ナ性能を搭載しようとすると、2つのアンテナの間に一
定距離を離す必要があり実装スペースにおいて不利であ
ったが、本発明ではこのようなことは不要であり実装ス
ペースが小さくでき、誘電体アンテナ装置の小型化が図
れる。
【0016】請求項9の発明は、請求項8に記載の誘電
体アンテナ装置を有する電子機器において、前記高周波
スイッチ用スイッチング素子は、トランジスタである。
請求項9では、高周波スイッチ用スイッチング素子は、
NPNトランジスタ又はPNPトランジスタを用いる。
【0017】請求項10の発明は、請求項8に記載の誘
電体アンテナ装置を有する電子機器において、前記高周
波スイッチ用スイッチング素子は、電界効果型トランジ
スタである。請求項10では、高周波スイッチ用スイッ
チング素子は、電界効果型トランジスタである。
【0018】請求項11の発明は、請求項8に記載の誘
電体アンテナ装置を有する電子機器において、前記高周
波スイッチ用スイッチング素子は、ダイオードである。
請求項11では、高周波スイッチ用スイッチング素子
は、ダイオードである。
【0019】請求項12の発明は、請求項8に記載の誘
電体アンテナ装置を有する電子機器において、前記リア
クタンス装荷成分は、インダクタンスまたは前記誘電体
アンテナとは別の誘電体アンテナである。請求項12で
は、リアクタンス装荷成分は、インダクタンスまたは誘
電体アンテナとは別の誘電体アンテナを用いている。
【0020】請求項13の発明は、請求項12に記載の
誘電体アンテナ装置を有する電子機器において、前記リ
アクタンス装荷成分の開放端子には、アンテナ放射抵抗
に比較して十分大きなインピーダンスを有するインピー
ダンス抵抗素子が接続されている。請求項13では、リ
アクタンス装荷成分の開放端子に対して、アンテナ放射
抵抗に比較して十分大きなインピーダンスを有するイン
ピーダンス抵抗素子を接続している。これにより、アン
テナ開放端子が短絡時に高周波スイッチ用スイッチング
素子や誘電体アンテナを破壊しないようにするための保
護素子としての役割を果たす。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0022】図1は、本発明の誘電体アンテナ装置を有
する電子機器の一例として、携帯情報端末を示してい
る。この携帯情報端末10は、たとえば使用者が手で持
って持ち運んだり手で持ったりあるいは机の上に置いて
情報のやり取りあるいは情報の検索あるいは情報の表示
等を行なうことができるものである。携帯情報端末(P
DA)10は、筐体12、表示部14、携帯電話機2
0、入力部22、パワースイッチ24等を有している。
【0023】筐体12は、たとえばプラスチックにより
作られており、表示部14は、筐体12に設けられてい
る。表示部14は表示画面26を有している。表示部1
4は、たとえば液晶表示装置を用いることができ、図1
の例ではポインタPが一例として表示画面26に表示さ
れている。筐体12の下部には、携帯電話機20が搭載
もしくは内蔵されている。また筐体12の下部には、無
線LAN装置30が内蔵もしくは搭載されている。この
無線LAN装置30は、たとえば図1に示す他の電子機
器である一例としてノート型のコンピュータ32の無線
LAN装置34に対して、高周波の第1の周波数f1と
して一例として無線LAN用の2.45GHzの励振周
波数でデータを無線で送受信することができる。この第
1の周波数f1は、2.45GHzである。携帯電話機
20は、高周波の第2の周波数f2を発信したり受信す
ることで、データのやり取りを行なうことができる。こ
の第2の周波数f2は、たとえば2.045GHzであ
り、いわゆる携帯電話用のW−CDMA用の周波数であ
る。
【0024】図2は、図1の携帯情報端末10をさらに
詳しく示している。筐体12は、第1部分12Aと第2
部分12Bを重ね合わせることにより、内部空間を形成
している。この内部空間には、上述した携帯電話機2
0、無線LAN装置30、表示部14等が収容されてい
る。表示部14の表示画面26には、各種のキー42,
44,46,48や、情報40等が表示できる。使用者
はポインタPを移動して操作することにより、情報40
の内容について各種の操作を行なうことができる。
【0025】図3は、本発明の誘電体アンテナ装置の好
ましい実施の形態を概念的に示している。誘電体アンテ
ナ装置50は、動作モード切り換え部60を有してお
り、動作モード切り換え部60は、第1の制御電圧又は
第2の制御電圧により、第1動作モードM1と第2動作
モードM2を選択的に切り換えることができる機能を有
している。第1動作モードM1に切り換えることで、無
線LAN用の第1の周波数f1を励振することができ、
第2動作モードM2に切り換えることで、携帯電話用の
第2の周波数f2に切り換えることができる。このよう
に誘電体アンテナ装置50は、動作モード切り換え部6
0の切り換え動作により、第1の周波数f1と第2の周
波数f2を切り換えて選択的に励振することができるの
である。この誘電体アンテナ装置50は、図2に示す筐
体12の下部に内蔵されている。
【0026】図4は、図3の誘電体アンテナ装置50の
具体的な回路構成例を示している。誘電体アンテナ装置
50は、動作モード切り換え部60、誘電体アンテナA
−1、リアクタンス装荷成分としての誘電体アンテナA
−2、高周波スイッチ用のスイッチング素子Q1、イン
ピーダンス抵抗素子R4を有している。まず動作モード
切り換え部60の構造について説明する。動作モード切
り換え部60は、抵抗R1、抵抗R2、抵抗R3、コン
デンサC1、そして電圧制御装置61を有している。抵
抗R1の一端部は図示しない電圧供給部に対して接続さ
れていて、直流の一定電圧Vr1が供給される。抵抗R
1の他端部はスイッチング素子Q1のベースに接続され
ている。抵抗R2の一端部はグランドGNDに接続され
ており、抵抗R2の他端部は、スイッチング素子Q1の
エミッタEと誘電体アンテナA−2の一端部の間の接続
点CPに接続されている。抵抗R3の一端部は電圧制御
装置61に接続され他端部は接続点CPに接続点CPさ
れていて、電圧制御装置61は抵抗R3には直流の電圧
Vr3が供給される。
【0027】コンデンサC1は、抵抗R2の一端部と抵
抗R3の一端部の間に接続されている。スイッチング素
子Q1は、図4の例ではNPN型トランジスタを用いて
いる。このスイッチング素子Q1は、第1動作モードM
1と第2動作モードM2を切り換えるための切り換え用
の高周波スイッチ用スイッチング素子(アクティブ素子
ともいう)である。この高周波スイッチ用のスイッチン
グ素子Q1の制御には、上述のように直流電圧を用いて
いる。
【0028】次に、誘電体アンテナA−1と誘電体アン
テナA−2について説明する。誘電体アンテナA−1
は、単独では2.45GHz(第1の周波数f1)を励
振するためのアンテナである。この誘電体アンテナA−
1は、たとえばメアンダライン形状として形成されてい
る。誘電体アンテナA−1の一端部69はスイッチング
素子Q1のコレクタC側に接続されている。
【0029】誘電体アンテナA−2は、誘電体アンテナ
A−1に対して装荷されるリアクタンス装荷成分であ
る。この誘電体アンテナA−2も、メアンダライン形状
を有している。誘電体アンテナA−2の一端部は接続点
CPにおいてスイッチング素子Q1のエミッタEに接続
されている。誘電体アンテナA−2の他端部は開放端子
70であり、この開放端子70には、インピーダンス抵
抗素子R4が接続されている。このインピーダンス抵抗
素子R4は、誘電体アンテナA−2(リアクタンス装荷
成分)の開放端子70においてアンテナの放射抵抗(誘
電体アンテナA−1と誘電体アンテナA−2の放射抵
抗)に比較して、十分大きなインピーダンス抵抗を有し
ている。このインピーダンス抵抗素子R4が設けられて
いることにより、誘電体アンテナA−2の開放端子70
が短絡した場合に、高周波スイッチ用のスイッチング素
子Q1が破壊しないようにするための機能を果たす。
【0030】次に、図4と図3を参照しながら誘電体ア
ンテナ装置50の動作について説明する。 (1)第1動作モードM1(第1の周波数f1の励振モ
ード) 第1動作モードM1を実行して、高周波の第1の周波数
f1を励振する場合には、次のように行なう。動作モー
ド切り換え部60の電圧制御装置61が電圧Vr3を抵
抗R3を通じて接続点CPに与えられる。抵抗R1に
は、一定電圧Vr1が供給されている。電圧制御装置6
1から供給される直流の電圧Vr3が抵抗R3を介して
印加されると、スイッチング素子Q1のエミッタ側の接
続点CPにおける第1の制御電圧Vq1は、次の式で与
えられる。接続点CPにおける第1の制御電圧Vq1=
R2/(R2+R3)・Vr3・・・式1
【0031】このために、高周波スイッチ用のスイッチ
ング素子QJはカットオフされて、誘電体アンテナA−
1と誘電体アンテナA−2はアイソレーション(分離)
されてしまう。この結果、誘電体アンテナA−1が動作
して、第1の周波数f1である2.45GHzを励振動
作する。すなわち図3に示す無線LAN用の第1の周波
数f1を励振し、図1に示すように無線LAN装置30
が外部のたとえばコンピュータ32の無線LAN装置3
0との間で無線で情報のやり取りを行なうことができ
る。この第1動作モードにおいては、動作モード切り換
え部60からの第1の制御電圧Vq1により、スイッチ
ング素子Q1の接続点CPにおいて逆方向電圧が印加さ
れ、スイッチング素子Q1がカットオフされるのであ
る。
【0032】(2)第2動作モードM2(第2の周波数
f2の励振モード) 第2動作モードM2に切り換える場合には、接続点CP
における第2の制御電圧Vq2が次の式で与えられる。 接続点CPにおける第2の制御電圧Vq2=R2/(R2+R3)・Vr3・ ・・式2 式2において、電圧Vr3が第1動作モードM1におけ
る電圧Vr3に比べて小さくなるかあるいはゼロ電圧に
なると、高周波スイッチ用のスイッチング素子Q1はカ
ットオフ状態からON状態になる。従って、つまりスイ
ッチング素子Q1の接続点CPにおいて順方向電圧が印
加され、スイッチング素子Q1は、誘電体アンテナA−
1の開放端子69に対して誘電体アンテナA−2が直列
接続された状態になる。この場合に、誘電体アンテナA
−1の開放端子69には、スイッチング素子Q1の素子
間に発生する容量成分と、誘電体アンテナA−2による
リアクタンス成分が直列に接続された状態になり、この
状態で誘電体アンテナA−1と誘電体アンテナA−2が
励振する。
【0033】この結果、リアクタンス装荷成分である誘
電体アンテナA−2のリアクタンス成分による低周波数
化が実現することと、スイッチング素子Q1による抵抗
成分および容量成分により、アンテナQ値が低下するの
で、誘電体アンテナ装置50の広帯域化が図れ、誘電体
アンテナ装置50は第2の周波数f2である2.045
GHzのバンドで発振動作する。この場合の広帯域化
は、スイッチング素子Q1のON抵抗にてアンテナQ値
が制御できるために、低周波数化によって狭帯域化され
るのを防止できるメリットがある。
【0034】誘電体アンテナ(装荷リアクタンス成分)
の開放端子70には、インピーダンス抵抗素子R4が接
続されている。このインピーダンス抵抗素子R4のイン
ピーダンス抵抗は、アンテナ放射抵抗に比較して十分大
きな値に設定されている。これによって、インピーダン
ス抵抗素子R4は、誘電体アンテナA−2の開放端子7
0が短絡した場合においても、高周波スイッチ用のスイ
ッチング素子Q1や誘電体アンテナA−1と誘電体アン
テナA−2が破壊されないための保護素子としての役割
を果たすことができるというメリットがある。
【0035】このように第1動作モードM1では、高周
波の第1の周波数f1である2.45GHzを励振する
際に、接続点CPには第1の制御電圧Vq1が印加され
る。そして第2動作モードM2において高周波の第2の
周波数f2である2.045GHzの周波数を励振する
場合には、接続点CPには第2の制御電圧Vq2が印加
される。第2の周波数f2を励振することにより、図1
に示す携帯電話機20が、外部との機器によって、情報
のやり取りを行なうことができるのである。誘電体アン
テナA−2は、リアクタンス装荷成分であるが、この誘
電体アンテナ素子に代えてインダクタンスを用いること
も勿論可能である。
【0036】次に、図5は、本発明の誘電体アンテナ装
置50の別の実施の形態を示している。図5の実施の形
態が図4の実施の形態と異なるのは、高周波スイッチ用
のスイッチング素子Q1である。図5のスイッチング素
子Q1は、PNP型トランジスタを用いている。スイッ
チング素子Q1としてPNP型トランジスタを用いるこ
とにより、動作モード切り換え部60が行なう第1動作
モードM1と第2動作モードM2では動作が逆になる。
【0037】(1)第1動作モードM1(第1の周波数
f1の励振モード) 第1動作モードM1では、第1の制御電圧Vq1=R2
/(R2+R3)・Vr3において、直流の電圧Vr3
を与えると、接続点CPには順方向電圧である第1の制
御電圧Vq1が供給されスイッチング素子Q1はON状
態になる。これによって、誘電体アンテナA−1と誘電
体アンテナA−2がアイソレーションされて誘電体アン
テナA−1が動作するために、誘電体アンテナA−2は
第1の周波数f1である2.45GHzで励振動作す
る。
【0038】(2)第2動作モードM2(第2の周波数
f2の励振モード) 第2動作モードM2では、第2の制御電圧Vq2=R2
/(R2+R3)・Vr3において、電圧制御装置61
から供給される電圧Vr3が小さくなるかゼロ電圧にな
ると、高周波スイッチ用のスイッチング素子Q1はOF
F状態になり、誘電体アンテナA−1の開放端子69
は、誘電体アンテナA−2が直列接続される。この場合
に、誘電体アンテナA−1の開放端子69には、スイッ
チング素子Q1の素子間に発生する容量成分と、誘電体
アンテナA−2によるリアクタンス成分が直列に接続さ
れた状態になり、この状態で誘電体アンテナA−1と誘
電体アンテナA−2が励振する。
【0039】この結果、誘電体アンテナA−2のリアク
タンス成分による低周波数化が実現でき、スイッチング
素子Q1による抵抗成分および容量成分によりアンテナ
Q値が低下し、誘電体アンテナ装置50の広帯域化が図
れ、2.045GHzにより励振動作できる。この場合
に広帯域化はスイッチング素子Q1のON抵抗にてアン
テナQ値が制御できるために、低周波数化によって筐体
化されるのを防止できる。インピーダンス抵抗素子R4
の機能については図4の実施の形態と同じである。
【0040】このように、図4の実施の形態では、2.
45GHzの誘電体アンテナA−1を動作させる第1動
作モードM1においては、スイッチング素子Q1の接続
点CPには逆方向電圧である第1の制御電圧Vq1を印
加しており、2.045GHzを励振する第2動作モー
ドM2では、スイッチング素子Q1に対して順方向電圧
である第2の制御電圧Vq2を印加する。図5の実施の
形態では、第1動作モードM1ではスイッチング素子Q
1に順方向電圧の第1の制御電圧Vq1を印加し、第2
動作モードM2では、逆方向電圧の第2の制御電圧Vq
2を印加する。
【0041】次に、図6は、本発明の誘電体アンテナ装
置の別の実施の形態を示している。図6に示す誘電体ア
ンテナ装置50では、高周波スイッチ用のスイッチング
素子がPNP型トランジスタあるいはNPN型トランジ
スタではなく、ダイオードD1を用いている。この実施
の形態では、逆方向電圧である第1の制御電圧Vq1と
しての電圧Vr3を接続点CPに対して動作モード切り
換え部60から供給することにより、誘電体アンテナA
−1と誘電体アンテナA−2をアイソレーションするこ
とができる。これによって、誘電体アンテナA−1は、
第1の周波数f1を励振することができる。
【0042】また第2動作モードM2では、電圧Vr3
をゼロ電圧にして接続点CPにおいて第2の制御電圧V
q2にすることにより、ダイオードD1を導通させて、
誘電体アンテナA−1と誘電体アンテナA−2を直列接
続させることができる。これによって、誘電体アンテナ
A−1と誘電体アンテナA−2は、2.045GHzで
ある第2の周波数f2を励振することができる。
【0043】図6の動作モード切り換え部60では、抵
抗R2と抵抗R3およびコンデンサC1を有している。
電圧制御装置61からは、電圧Vr3を抵抗R3に供給
することにより、逆方向電圧である第1の制御電圧Vq
1を接続点CPに供給できる。またたとえば電圧制御装
置61が直流電圧Vr3をゼロ電圧にすることにより、
第2の制御電圧Vq2を接続点CPに供給できる。
【0044】図7は、本発明の誘電体アンテナ装置50
のさらに別の実施の形態を示している。図7の実施の形
態では、図6のダイオードD1に代えて、高周波スイッ
チ用のスイッチング素子として電界効果型トランジスタ
(FET)Q1を用いている。図7においては、第1動
作モードM1では接続点CPに対して第1の制御電圧V
q1を逆方向電圧として印加することにより、誘電体ア
ンテナA−1と誘電体アンテナA−2はアイソレーショ
ンされる。これによって誘電体アンテナA−1は2.4
5GHz(第1の周波数f1)を励振することができ
る。
【0045】また第2動作モードM2を行なう場合に
は、接続点CPに対して第2の制御電圧Vq2を供給す
る。この場合には、接続点CPに対して順方向電圧を印
加する。これによってスイッチング素子Q1はONにな
り、誘電体アンテナA−1と誘電体アンテナA−2は直
列接続されるので、誘電体アンテナ装置50は、2.0
45GHz(第2の周波数f2)を励振することができ
る。
【0046】本発明の実施の形態では、無線LAN用の
第1の周波数f1(2.45GHz)の誘電体アンテナ
A−1の開放端子69に対して、リアクタンス装荷成分
を装荷している。この開放端子69とリアクタンス装荷
成分である誘電体アンテナA−2の間には、高周波スイ
ッチ用のスイッチング素子(アクティブ素子とも呼ぶ)
を直列に装荷している。そして、第1の制御電圧Vq1
あるいは第2の制御電圧Vq2を、接続点CPに対して
動作モード切り換え部60が切り換えて与えることによ
り、アンテナの共振周波数を、無線LAN用の2.45
GHzの周波数のバンドと、たとえば携帯電話用の2.
045GHzの周波数のバンドとで切り換えることがで
きる。誘電体アンテナA−1の開放端子69に装荷され
るリアクタンス装荷成分は、メアンダライン状の誘電体
アンテナ素子でもよいしインダクタンスでもよい。
【0047】切り換え用の高周波スイッチ用のスイッチ
ング素子は、図示したようにトランジスタ、FET、ダ
イオード等のアクティブ素子を使用することができる。
この高周波スイッチ用スイッチング素子の制御には、第
1の制御電圧Vq1や第2の制御電圧Vq2のような直
流電圧を使用する。アンテナの動作モードを切り換える
電圧を制御することにより、高周波スイッチ用のスイッ
チング素子間の容量成分が発生する。この容量成分が、
動作周波数帯域の広帯域化に働くメリットがある。
【0048】誘電体アンテナA−2の開放端子70に対
して、アンテナ放射抵抗に比較して十分大きなインピー
ダンス抵抗を有するインピーダンス抵抗素子R4を接続
している。このために、誘電体アンテナA−2の開放端
子70が短絡した時に、高周波スイッチ用のスイッチン
グ素子や誘電体アンテナ素子A1、誘電体アンテナ素子
A2が破壊しないようにするために、このインピーダン
ス抵抗素子R4が保護素子の役割を果たしている。
【0049】上述した本発明の実施の形態の誘電体アン
テナ装置は、1つのアンテナで2つのバンドを受信する
ことができ、広帯域化を図り両方のバンドをカバーでき
るために、開発工数を削減することができる。低周波数
化した場合に、狭帯域幅の現象が発生するが、スイッチ
ング素子Q1のON抵抗と容量により広帯域化が図れ
る。従来では、2つのバンドのアンテナ性能に対応した
アンテナを2つ搭載する場合に、給電点の切り換えやイ
ンピーダンス整合を図るためのRF整合回路が新たに必
要であった。しかし本発明の実施の形態の誘電体アンテ
ナ装置では、給電点が1つなのでこのようなRF整合回
路等は不要である。
【0050】本発明の実施の形態の誘電体アンテナ装置
50は、2つのアンテナ性能を搭載することができるた
めに、コスト面で有利であり、アンテナ間の干渉特性を
考慮する必要がなく、アンテナ間の距離を一定間隔離す
必要もなく、実装スペースを小さくできアンテナ装置の
小型化が図れるのである。
【0051】ところで本発明の実施の形態は図示例に限
定されるものではない。図1と図2には誘電体アンテナ
装置50を備える電子機器として、携帯情報端末を例に
挙げているが、これに限らず他の種類または他の分野の
電子機器あるいは無線機器に対しても本発明の誘電体ア
ンテナ装置が適用できる。第1の周波数と第2の周波数
の値は上述した説明の例に限定されるものではなく、機
能や機種に応じて変更できるものである。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高周波の第1の周波数を励振することができるととも
に、この第1の周波数とは異なる高周波の第2の周波数
を、第1の周波数と切り換えて使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の誘電体アンテナ装置を備える電子機器
の一例である携帯情報端末を示す斜視図。
【図2】図1の携帯情報端末をさらに詳しく示す斜視
図。
【図3】本発明の誘電体アンテナ装置の概念を示す図。
【図4】本発明の誘電体アンテナ装置の具体的構成例を
示す図。
【図5】本発明の誘電体アンテナ装置のさらに別の実施
の形態を示す図。
【図6】本発明の誘電体アンテナ装置のさらに別の実施
の形態を示す図。
【図7】本発明の誘電体アンテナ装置のさらに別の実施
の形態を示す図。
【符号の説明】
10・・・携帯情報端末(電子機器の一例)、20・・
・携帯電話機、30・・・無線LAN装置、50・・・
誘電体アンテナ装置、60・・・動作モード切り換え
部、69,70・・・開放端子、A−1・・・誘電体ア
ンテナ、A−2・・・誘電体アンテナ(リアクタンス装
荷成分)、f1・・・第1の周波数、f2・・・第2の
周波数、Q1・・・高周波スイッチ用スイッチング素
子、R4・・・インピーダンス抵抗素子、Vq1・・・
第1の制御電圧、Vq2・・・第2の制御電圧

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の周波数と前記第1の周波数とは異
    なる第2の周波数を励振するための誘電体アンテナ装置
    であり、 前記第1の周波数を励振する誘電体アンテナと、 前記誘電体アンテナの開放端子に装荷されているリアク
    タンス装荷成分と、 前記誘電体アンテナの前記開放端子と前記リアクタンス
    装荷成分の間に直列に接続されている高周波スイッチ用
    スイッチング素子と、 前記高周波スイッチ用スイッチング素子と前記リアクタ
    ンス装荷成分の間に、制御用直流印加電圧により動作モ
    ードを切り換えるための動作モード切り換え部であっ
    て、第1の制御電圧により前記誘電体アンテナと前記リ
    アクタンス装荷成分とのアイソレーションを行って前記
    第1の周波数を励振させる第1動作モードと、第2の制
    御電圧により前記誘電体アンテナと前記リアクタンス装
    荷成分を直列接続して前記第1の周波数とは異なる前記
    第2の周波数を励振させる第2動作モードを切り換えて
    行なうための前記動作モード切り換え部と、 を備えることを特徴とする誘電体アンテナ装置。
  2. 【請求項2】 前記高周波スイッチ用スイッチング素子
    は、NPNトランジスタ又はPNPトランジスタである
    請求項1に記載の誘電体アンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記高周波スイッチ用スイッチング素子
    は、電界効果型トランジスタである請求項1に記載の誘
    電体アンテナ装置。
  4. 【請求項4】 前記高周波スイッチ用スイッチング素子
    は、ダイオードである請求項1に記載の誘電体アンテナ
    装置。
  5. 【請求項5】 前記リアクタンス装荷成分は、インダク
    タンスまたは前記誘電体アンテナとは別の誘電体アンテ
    ナである請求項1に記載の誘電体アンテナ装置。
  6. 【請求項6】 前記リアクタンス装荷成分の開放端子に
    は、アンテナ放射抵抗に比較して十分大きなインピーダ
    ンスを有するインピーダンス抵抗素子が接続されている
    請求項5に記載の誘電体アンテナ装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の周波数は2.45GHzであ
    り、前記第2の周波数は2.045GHzである請求項
    1に記載の誘電体アンテナ装置。
  8. 【請求項8】 第1の周波数と前記第1の周波数とは異
    なる第2の周波数を励振するための誘電体アンテナ装置
    を有する電子機器であり、 前記誘電体アンテナ装置は、 前記第1の周波数を励振する誘電体アンテナと、 前記誘電体アンテナの開放端子に装荷されているリアク
    タンス装荷成分と、 前記誘電体アンテナの前記開放端子と前記リアクタンス
    装荷成分の間に直列に接続されている高周波スイッチ用
    スイッチング素子と、 前記高周波スイッチ用スイッチング素子と前記リアクタ
    ンス装荷成分の間に、制御用直流印加電圧により動作モ
    ードを切り換えるための動作モード切り換え部であっ
    て、第1の制御電圧により前記誘電体アンテナと前記リ
    アクタンス装荷成分とのアイソレーションを行って前記
    第1の周波数を励振させる第1動作モードと、第2の制
    御電圧により前記誘電体アンテナと前記リアクタンス装
    荷成分を直列接続して前記第1の周波数とは異なる前記
    第2の周波数を励振させる第2動作モードを切り換えて
    行なうための前記動作モード切り換え部と、 を備えることを特徴とする誘電体アンテナ装置を有する
    電子機器。
  9. 【請求項9】 前記高周波スイッチ用スイッチング素子
    は、トランジスタである請求項8に記載の誘電体アンテ
    ナ装置を有する電子機器。
  10. 【請求項10】 前記高周波スイッチ用スイッチング素
    子は、電界効果型トランジスタである請求項8に記載の
    誘電体アンテナ装置を有する電子機器。
  11. 【請求項11】 前記高周波スイッチ用スイッチング素
    子は、ダイオードである請求項8に記載の誘電体アンテ
    ナ装置を有する電子機器。
  12. 【請求項12】 前記リアクタンス装荷成分は、インダ
    クタンスまたは前記誘電体アンテナとは別の誘電体アン
    テナである請求項8に記載の誘電体アンテナ装置を有す
    る電子機器。
  13. 【請求項13】 前記リアクタンス装荷成分の開放端子
    には、アンテナ放射抵抗に比較して十分大きなインピー
    ダンスを有するインピーダンス抵抗素子が接続されてい
    る請求項12に記載の誘電体アンテナ装置を有する電子
    機器。
JP2002098987A 2002-04-01 2002-04-01 誘電体アンテナ装置および誘電体アンテナ装置を有する電子機器 Pending JP2003298334A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002098987A JP2003298334A (ja) 2002-04-01 2002-04-01 誘電体アンテナ装置および誘電体アンテナ装置を有する電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002098987A JP2003298334A (ja) 2002-04-01 2002-04-01 誘電体アンテナ装置および誘電体アンテナ装置を有する電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003298334A true JP2003298334A (ja) 2003-10-17

Family

ID=29388047

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002098987A Pending JP2003298334A (ja) 2002-04-01 2002-04-01 誘電体アンテナ装置および誘電体アンテナ装置を有する電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003298334A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008069165A1 (ja) * 2006-12-04 2008-06-12 Panasonic Corporation アンテナ装置と、これを用いた電子機器
US7522120B2 (en) 2004-09-07 2009-04-21 Lg Electronics, Inc. Antenna apparatus of mobile communications terminal and operation method thereof
US7564424B2 (en) 2005-05-10 2009-07-21 Sharp Kabushiki Kaisha Antenna having multiple radiating elements
CN116582118A (zh) * 2023-07-12 2023-08-11 杭州晟珈智能科技有限公司 一种rfid天线虚拟开关电路及多天线复用装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7522120B2 (en) 2004-09-07 2009-04-21 Lg Electronics, Inc. Antenna apparatus of mobile communications terminal and operation method thereof
US7564424B2 (en) 2005-05-10 2009-07-21 Sharp Kabushiki Kaisha Antenna having multiple radiating elements
WO2008069165A1 (ja) * 2006-12-04 2008-06-12 Panasonic Corporation アンテナ装置と、これを用いた電子機器
JPWO2008069165A1 (ja) * 2006-12-04 2010-03-18 パナソニック株式会社 アンテナ装置と、これを用いた電子機器
JP4692635B2 (ja) * 2006-12-04 2011-06-01 パナソニック株式会社 アンテナ装置と、これを用いた電子機器
CN116582118A (zh) * 2023-07-12 2023-08-11 杭州晟珈智能科技有限公司 一种rfid天线虚拟开关电路及多天线复用装置
CN116582118B (zh) * 2023-07-12 2023-10-13 杭州晟珈智能科技有限公司 一种rfid天线虚拟开关电路及多天线复用装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7616158B2 (en) Multi mode antenna system
EP2161785B1 (en) Notch antenna and wireless device
JP5666497B2 (ja) 同調可能なループアンテナ
JPH11136025A (ja) 周波数切換型表面実装型アンテナおよびそれを用いたアンテナ装置およびそれを用いた通信機
US20100093390A1 (en) Mobile Radio Device
JP2006229333A (ja) 無線通信装置
JP2001053543A (ja) アンテナ装置
US20050012674A1 (en) Antenna and wireless apparatus
JP2005303721A (ja) アンテナ及びそれを用いた携帯無線機
JP2005117099A (ja) 携帯無線通信機
JP2003298334A (ja) 誘電体アンテナ装置および誘電体アンテナ装置を有する電子機器
JP2968592B2 (ja) 携帯電話機
JP2006279530A (ja) アンテナ装置及び該アンテナ装置を備えた携帯型電子機器
WO2023273493A1 (zh) 天线装置及电子设备
JPWO2005004276A1 (ja) 携帯無線機
CN116231273A (zh) 电子设备
JP2003258962A (ja) 折畳式携帯無線端末
JP2006041840A (ja) 携帯電話装置
JPWO2006106860A1 (ja) テレビジョンチューナ
JP2002359519A (ja) 電圧制御発振器およびそれを用いた電子装置
JP2006086630A (ja) アンテナ装置及び移動体通信用端末装置
JP2003509942A (ja) 集積vcoスイッチ
JP4677696B2 (ja) 平衡型発振回路およびそれを用いた電子装置
JP2001102840A (ja) 無線通信端末用アンテナ
KR20050077987A (ko) 이동통신단말기에서 버랙터 다이오드를 이용한 안테나정합장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060808

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061010

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061219