JP2003296984A - 記録媒体及び多値再生装置 - Google Patents

記録媒体及び多値再生装置

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JP2003296984A
JP2003296984A JP2002097140A JP2002097140A JP2003296984A JP 2003296984 A JP2003296984 A JP 2003296984A JP 2002097140 A JP2002097140 A JP 2002097140A JP 2002097140 A JP2002097140 A JP 2002097140A JP 2003296984 A JP2003296984 A JP 2003296984A
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Akiyoshi Ito
彰義 伊藤
Katsuji Nakagawa
活二 中川
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Nihon University
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Nihon University
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MAMMOSを採用した多値再生装置によ
り、アナログ的な信号処理を行い、正確な多値再生を行
う。 【解決手段】 記録マークが形成されている第1及び第
2の記録層と、上記第1及び第2の記録層の記録マーク
がアナログ的に磁気転写されて外部磁界の印加により拡
大される磁区拡大再生層とが積層されている記録媒体に
再生光を照射する再生光照射部と、上記外部磁界を発生
する磁界発生部と、上記記録媒体に上記再生光照射部に
より再生光を照射するとともに上記磁界発生部により外
部磁界を印加して、上記磁区拡大再生層に拡大転写され
た記録マークに基づき信号をアナログ的に読み出す読出
部と、上記読出部により読み出した信号に所定の信号処
理を行う信号処理部とを備えることで実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1及び第2の記
録層、再生層及び補助層が少なくとも積層されている記
録媒体及び、上記記録媒体から情報を多値再生する多値
再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、IT産業の目覚ましい発展によ
り、家庭等においてもデータ量の大きな情報を扱う機会
が多くなってきている。これにともない、記録媒体の大
容量化が求められている。例えば、記録媒体に形成する
記録マークサイズの微小化により記録密度を向上し、記
録媒体の大容量化を図っている。以下に記録媒体の高密
度化について述べる。
【0003】記録媒体は、一般的に、記録装置により記
録信号に対応した記録光が照射され、上記記録光の熱エ
ネルギーを用いて、記録層に記録マークを形成すること
により情報が記録される。また、記録媒体は、再生装置
により再生光が照射され、例えば、磁気光学効果を利用
して記録された情報が再生される。
【0004】記録媒体の記録密度は、記録及び再生に用
いる光学系のレーザ光の波長λ及び上記レーザ光を情報
記録面に手交する対物レンズの開口数NAに依存する。
光磁気記録装置のレーザ光のスポット径Rは、以下の式
に示すとおり、上記波長λと開口数NAにより決まる。 R∝λ/NA (1) 従って、光磁気記録媒体の記録密度の向上には、スポッ
ト径Rの小規模化を図る必要がある。
【0005】従来の光磁気記録装置及び光磁気再生装置
は、レーザ光のスポット径よりも細かい記録信号を記録
再生することが困難であった。そのため、従来の光磁気
記録媒体の記録密度は、レーザ光のスポット径Rによっ
て制限されていた。したがって、従来の光磁気記録媒体
を用いて高記録密度化を実現するためには、レーザ光の
波長λを短くするとともに、対物レンズの開口数NAを
大きくする必要があった。
【0006】光磁気記録媒体は、記録層となる磁性薄膜
の膜構成、信号の記録方式、あるいは信号の再生方式等
を工夫することにより、高記録密度化が図られている。
【0007】このような高密度化の方法には、磁気超解
像(MSR、Magnetically induced Super Resolution)が
ある。MSRには、前方開口検出(FAD、Front Aperture
Detection)、後方開口検出(RAD、Rear Aperture Dete
ction)及び中央開口検出(CAD、Center Aperture Detec
tion)の検出方法がある。また、MSRに使用する光磁
気記録媒体は、記録層の上に直接、再生層が積層されて
いる。再生層の磁気モーメントは、室温においては面内
方向を向いており、室温では磁気光学効果による信号を
生じない。一方、再生レーザの照射により再生層の所定
の場所が昇温された場合、再生レーザ中心付近の磁気モ
ーメントが面内方向から垂直方向に変化しやすい状態に
なる。再生レーザの中心付近は、温度上昇が大きいため
にこのようなことが起こる。上述の状態のとき、再生層
の磁気モーメントは、再生層と記録層との交換結合によ
り記録層の磁気モーメントと同じ方向に揃う。
【0008】MSRは、再生ビームのスポット径Rより
小さい領域で記録層の磁気モーメントを再生層に磁気転
写するので、空間分解能が大幅に向上する。しかし、M
SRは、再生ビームのスポット径Rより小さい領域から
信号を検出する必要があり、信号強度の低下が問題とな
っている。
【0009】上述のMSRの問題点を解決するのが磁区
拡大再生方式(MAMMOS、Magnetic Amplifying Magneto-O
ptical System)である。MAMMOSでは、保持力の
大きな記録層の上部に非磁性層を介して保持力の小さな
拡大再生層を設けた多層膜構造の記録媒体を用いる。M
AMMOSは、記録層の記録マークが補助層を介して再
生層に磁気転写され、外部磁界を印加することにより、
拡大再生層に磁気転写されている記録マークを拡大す
る。
【0010】また、上述のMAMMOSを利用して、多
層の記録層に情報を多値記録する方法及び再生方法がOP
TRONICS(1998)No.4 pp.115-124に提案されている。上記
資料には、基板上に互いに保持力が異なる複数の磁性層
を積層した光磁気記録媒体に、磁界強度を多段階に変調
した記録磁界を印加し、特定の磁性層の磁気モーメント
を選択的に磁化反転させることにより情報を多値記録す
ることが記載されている。
【0011】ここで、上記資料について詳細を述べる。
上記資料に記載の光磁気記録媒体は、基板上に下地層、
第1の記録層、中間層及び第2の記録層が積層されてい
る。下地層、第1の記録層及び第2の記録層は、希土類
元素(以下REと呼ぶ。)と遷移金属元素(以下TMと
呼ぶ。)との合金性の非晶質膜であり、磁気モーメント
が互いに逆向きに結合しているフェリ磁性体である。下
地層は、PtCoのフェリ磁性体であり、TMリッチの
磁性層である。第1の記録層及び第2の記録層は、Tb
FeCoのフェリ磁性体であり、REリッチの磁性層で
ある。また、第2の記録層は、下地層の上部に積層され
ており、下地層と交換結合している。
【0012】ここで、当該光磁気記録媒体を用いて情報
を多値記録する多値記録方法について述べる。レーザ照
射部は、光磁気記録媒体の所定の場所にレーザビームを
照射する。また、磁界印加部は、上述のレーザビームが
照射されている所定の場所に記録磁界を印加する。この
ときの磁界強度又は/及び磁界方向に応じて、4つの記
録状態で光磁気記録媒体に情報が記録される。
【0013】ここで第1の記録層及び第2の記録層のそ
れぞれの磁気モーメントの状態について、以下に説明す
る。
【0014】第2の記録層の磁気モーメントは、記録磁
界が負バイアスのときには、負バイアス方向(↓)を向
き、記録磁界が正バイアスのときには、正バイアス方向
(↑)を向く。つまり、第2の記録層の磁気モーメント
は、外部磁界のバイアス方向に応じた方向を向く。
【0015】また、第1の記録層の磁気モーメントは、
記録磁界が負バイアスの磁界Haより小さいとき(H<
Ha)は、負バイアス方向(↓)を向き、記録磁界が負
バイアスの磁界Haより大きくゼロより小さいとき(H
a<H<0)は、正バイアス方向(↑)を向き、記録磁
界がゼロより大きく正バイアスの磁界Hbより小さいと
き(0<H<Hb)は、負バイアス方向(↓)を向き、
また、記録磁界が正バイアスの磁界Hbより大きいとき
(H>Hb)は、正バイアス方向(↑)を向く。
【0016】第1の記録層の磁気モーメントは、負バイ
アスの磁界Haから正バイアスの磁界Hbの領域では、
印加される記録磁界よりも第1の記録層及び下地層間に
働く交換結合の方が影響力が強いために記録磁界のバイ
アス方向とは異なる方向に反転する。したがって、記録
磁界の磁界強度とバイアス方向とにより、第1の記録層
及び第2の記録層には垂直方向に、(↓↓)、(↓
↑)、(↑↓)及び(↑↑)の4つの磁化状態が形成さ
れる。この4つの磁化状態は、4値信号(0)、
(1)、(2)及び(3)にそれぞれ対応している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、MAMMO
Sで利用されている記録媒体の拡大再生層は、デジタル
的に応答する材料で形成されているため、拡大再生層に
磁気転写されている多値の記録マークが、図4に示すよ
うなデジタル信号Aで読み出され、再生処理が行われて
いた。したがって、記録マークの大きさに信号振幅が比
例しないため、高S/Nを実現するPRML(Partial
Response Maximum Likelihood)方式での信号処理方法
を利用することができなかった。
【0018】また、MAMMOSでは、多値再生におい
て、読み出した信号を複数のレベルでスライスし、多値
信号を区別しているが、各磁化状態に相当する信号振幅
の差が大きく取れないために、デジタル信号Aの(b)
及び(c)のような信号振幅の差が近い2つの信号間
を、明確に区別することが困難であった。したがって、
デジタル信号Aの(b)の信号は、(a)の信号と誤認
識されたり、(c)の信号は、(d)の信号と誤認識さ
れることがあった。
【0019】そこで、本発明は、上述したような実情に
鑑みて提案されたものであり、アナログ的に応答する拡
大再生層を有する記録媒体と、上記記録媒体から、アナ
ログ信号Bを読み出し、正確な多値再生を行うことが可
能な多値再生装置とを提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明に係る記録媒体
は、上述の課題を解決するために、記録マークが形成さ
れている第1及び第2の記録層と、上記第1及び第2の
記録層の記録マークが磁気転写されて外部磁界の印加に
より拡大される磁区拡大再生層とが積層されている記録
媒体であって、上記磁区拡大再生層は、上記第1及び第
2の記録層から記録マークが磁気転写される際に、アナ
ログ的に応答する。
【0021】また、本発明に係る多値再生装置は、上述
の課題を解決するために、記録マークが形成されている
第1及び第2の記録層と、上記第1及び第2の記録層の
記録マークがアナログ的に磁気転写されて外部磁界の印
加により拡大される磁区拡大再生層とが積層されている
記録媒体に再生光を照射する再生光照射手段と、上記外
部磁界を発生する磁界発生手段と、上記記録媒体に上記
再生光照射手段により再生光を照射するとともに上記磁
界発生手段により外部磁界を印加して、上記磁区拡大再
生層に拡大転写された記録マークに基づき信号をアナロ
グ的に読み出す読出手段と、上記読出手段により読み出
した信号に所定の信号処理を行う信号処理手段とを備え
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0023】本発明は、例えば、図1に示すような光磁
気記録媒体1に情報の多値記録を行う。
【0024】この光磁気記録媒体1は、基板10上に第
1の記録層11と、第2の記録層12と、補助層13
と、拡大再生層14とが積層されている。第1の記録層
11は、希土類元素(以下、REという。)と遷移金属
元素(以下、TMという。)との合金性の磁性層であ
り、TMリッチのフェリ磁性層である。第2の記録層1
2は、REとTMとの合金性の磁性層であり、REリッ
チのフェリ磁性層である。第2の記録層12の磁気モー
メントは、第1の記録層11の磁気モーメントが作る磁
界の方向を向く。これは、交換結合と呼ばれる磁気的な
結合で、量子力学的な効果の一つである。交換結合は、
二つの隣接した磁気モーメント間において、互いに平行
に並ぼうとする性質のものである。また、交換結合は、
隣接する原子間でのみ働くもので、直接積層された磁性
層の界面に働く。
【0025】補助層13は、磁気的性質のない非磁性層
である。拡大再生層14は、保持力の小さなREとTM
との合金性の非晶質膜である。また、拡大再生層13
は、例えば、GdFeCo(Gdの組成を20原子%以
下とする。)のようなアナログ的に応答する材料で形成
されており、磁気モーメントが連続的に変化する性質を
有している。なお、光磁気記録媒体1は、リムーバブル
方式の媒体でもよいし、固定方式の媒体でもよい。
【0026】このような光磁気記録媒体1は、例えば、
図2に示すような、多値再生装置2により情報が再生さ
れる。多値再生装置2は、磁界印加部20と、再生光照
射部21と、ハーフミラー22と、対物レンズ23と、
信号検出部24と、信号処理部25とを備える。なお、
多値再生装置2は、磁区拡大再生方式(MAMMOS、Magneti
c Amplifying Magneto-Optical System)による再生方
式を採用しており、上記光磁気記録媒体1の第1の記録
層11及び第2の記録層12に形成されている記録マー
クを、補助層13を介して拡大再生層14にアナログ的
に拡大転写して多値再生する。以下に、多値再生装置2
により光磁気記録媒体1から情報を多値再生する動作に
ついて説明する。なお、光磁気記録媒体1の第1の記録
層11及び第2の記録層12には、図3に示すように、
記録マークの磁化状態が4値で記録されていることとす
る。
【0027】再生光照射部21は、ハーフミラー22及
び対物レンズ23を介して上記光磁気記録媒体1に再生
光を照射する。このとき照射される再生光のパワーは、
第1の記録層11及び第2の記録層12の記録マークが
消えない程度に弱いものとする。そして、拡大再生層1
4は、上記再生光により暖められ、保持力が小さくな
る。
【0028】磁界印加部20は、保持力の小さくなった
上記拡大再生層14に、第1の記録層11及び第2の記
録層12の合成された記録マークの方向と反対方向にパ
ルス磁界を印加する。拡大再生層14は、上記パルス磁
界の印加方向に磁化の向きが揃えられる。このような状
態で磁界印加部20のパルス磁界をゼロにすると、弱い
静磁結合により、記録層11の記録マークが補助層13
を介して拡大再生層14に磁気転写される。
【0029】磁界印加部20は、上述のように記録層1
1の記録マークが拡大再生層14に磁気転写された際
に、パルス磁界を印加する。拡大再生層14の磁化状態
は、パルス磁界の印加方向と磁気転写されている記録マ
ークの磁化方向が同一ならば拡大され、一方で、パルス
磁界の印加方向と磁気転写されている記録マークの磁化
方向が反対ならば縮小される。また、記録層11の磁化
状態が斜めの方向に揃っている場合には、拡大再生層1
4には、斜めの方向に記録マークが磁気転写され、パル
ス磁界の印加方向に応じて拡大又は縮小する。これは、
拡大再生層14が、アナログ的に応答する性質を有して
いるからである。なお、光磁気記録媒体1は、反射光を
出力した後、磁界印加部20のパルス磁界をゼロにする
ことで、拡大再生層14の磁化状態は拡大又は縮小する
前の状態に戻る。そして、拡大再生層14の磁化方向と
は反対向きのパルス磁界を印加して、磁化状態を消去す
る。
【0030】光磁気記録媒体1は、上述のように拡大再
生層14にアナログ的に拡大転写された記録マークを反
射光として対物レンズ及びハーフミラー22を介して信
号検出処理部24に出力する。
【0031】信号検出処理部24は、波長板30と、ビ
ームスプリッタ(以下、BSという。)31と、第1の
光検出器32と、第2の光検出器33と、アナログ信号
生成部34を備えている。光磁気記録媒体1から反射さ
れた反射光は、波長板30により直線偏光にされ、BS
31によりS偏光成分の光とP偏光成分の光に偏光分離
される。P偏光成分の光は、第1の光検出器32に出射
され、S偏光成分の光は、第2の光検出器33に出射さ
れる。第1の光検出器32は、P偏光成分の光からカー
回転角等を検出する。また、第2の光検出器33は、S
偏光成分の光から同様にカー回転角等を検出する。な
お、光磁気記録媒体1は、直線偏光の光ビームが光磁気
記録媒体1に照射されると、右回り円偏光又は左回り円
偏光を反射光ビームとして反射する。この反射光の回転
する方向は、光磁気記録媒体1の記録マークの磁化状態
により決まる。
【0032】第1の光検出器32及び第2の光検出器3
3は、検出した信号をアナログ信号生成部34に出力す
る。アナログ信号生成部34は、入力された信号に基づ
き微分特性を有するアナログ信号を生成し、生成したア
ナログ信号を信号処理部25に出力する。
【0033】信号処理部25は、増幅器35と、A/D
変換器36、等化器37と、PR4ML(Partial Resp
onse Class 4 with Maximum Likelihood)処理部38と
を備えている。
【0034】信号処理部25では、高密度記録に伴う符
号間干渉の増大による信号対雑音比の低下に対処するた
めに、PR方式を採用し、再生チャネルで構成される既
知の干渉を用いて、ビタビアルゴリズム(最尤系列推
定)により再生信号に最も近い信号系列を検出するPR
4MLを採用する。PR4ML処理部38への入力信号
系列を0及び1のバイナリデータとすると、PR4ML
によって得られる信号系列間の最少2乗距離(MSED、Mi
nimum Squared Euclidean Distance)は、2であること
が知られている。よってPR4MLは、最尤系列推定を
行わずに記録媒体の情報を0及び1のみで判定するピー
ク検出方式(MSED=1)に比べて、雑音に対する余
裕度が3dB向上する。
【0035】また、PR4MLよりも更に高密度記録を
実現するためには、MSEDをより大きくするような信
号処理技術が必要となる。これを実現する方法として、
EPR4ML(Extended PR4ML)、EEPR4ML(E
xtended EPR4ML)などがある。これらは、PR4ML
の考え方を拡張したものであり、MSEDはそれぞれ
4,6(バイナリ換算)になることが知られている。ま
たチャネル状態数は、EPR4MLで8、EEPR4M
Lで16になる。
【0036】増幅器35は、アナログ信号生成部34か
ら入力した信号を所定の大きさの信号に増幅し、A/D
変換器36に出力する。A/D変換器36は、入力され
た信号をビット間隔毎にサンプルされたディジタル信号
に変換し、等化器37に出力する。等化器37は、入力
されたデジタル信号をPR4,EPR4,EEPR4等
のパーシャルレスポンスチャネルに等化し、PR4ML
処理部38に出力する。なお、等化器37は、周知のト
ランスバーサルフィルタによって実現できる。また、等
化器37の出力は、PRチャネル特性によって定まる信
号レベルに、雑音が加算されたものとなる。ここで、雑
音は、媒体雑音や、A/D量子化雑音であり、これらは
等化器37を通ることにより、相関のある有色雑音とな
る。
【0037】PR4ML処理部38は、上記雑音の加わ
った等化信号に最尤系列推定(MLSE、Maximum Likeliho
od Sequence Estimation)を行い、最も確からしいバイ
ナリデータ系列を出力する。このように信号処理部25
では、パーシャルレスポンスとビタビアルゴリズムとを
組み合せることで、再生信号の信号対雑音比(S/N)
を高めている。
【0038】このように構成された多値再生装置2は、
アナログ的に応答する拡大再生層14を有する光磁気記
録媒体1からアナログ的に情報を読み出すので、PR4
ML処理により出力信号を高S/Nとすることができ、
スライスレベルの近い信号を明確に区別して再生するこ
とができる。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る記録媒体は、記録マークが形成されている第1及び第
2の記録層と、上記第1及び第2の記録層の記録マーク
が磁気転写されて外部磁界の印加により拡大される磁区
拡大再生層とが積層されている記録媒体であって、上記
磁区拡大再生層は、上記第1及び第2の記録層から記録
マークが磁気転写される際に、アナログ的に応答するの
で、読み出した信号をアナログ処理することができる。
【0040】また、詳細に説明したように、本発明に係
る多値再生装置は、記録マークが形成されている第1及
び第2の記録層と、上記第1及び第2の記録層の記録マ
ークがアナログ的に磁気転写されて外部磁界の印加によ
り拡大される磁区拡大再生層とが積層されている記録媒
体に再生光を照射する再生光照射手段と、上記外部磁界
を発生する磁界発生手段と、上記記録媒体に上記再生光
照射手段により再生光を照射するとともに上記磁界発生
手段により外部磁界を印加して、上記磁区拡大再生層に
拡大転写された記録マークに基づき信号をアナログ的に
読み出す読出手段と、上記読出手段により読み出した信
号に所定の信号処理を行う信号処理手段とを備えるの
で、信号処理手段で高S/Nを実現するPR4MLによ
る信号処理を行うことができ、スライスレベルの近い信
号を明確に区別して再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した記録媒体の断面図である。
【図2】本発明を適用した多値再生装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】記録媒体の第1の記録層及び第2の記録層に記
録されている4値の磁化状態を示す模式図である。
【図4】デジタル的に応答する拡大再生層から読み出し
たデジタル信号波形と、アナログ的に応答する拡大再生
層から読み出したアナログ信号波形とを示す図である。
【符号の説明】
1 光磁気記録媒体、2 多値再生装置、10 基板、
11 第1の記録層、12 第2の記録層、13 補助
層、14 拡大再生層、20 磁界印加部、21 再生
光照射部、22 ハーフミラー、23 対物レンズ、2
4 信号検出部、25 信号処理部、30 波長板、3
1 ビームスプリッタ、32 第1の光検出器、33
第2の光検出器、34 アナログ信号生成部、35 増
幅器、36 A/D変換器、37 等化器、38 PR
4ML処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 11/105 G11B 11/105 586U

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録マークが形成されている第1及び第
    2の記録層と、上記第1及び第2の記録層の記録マーク
    が磁気転写されて外部磁界の印加により拡大される磁区
    拡大再生層とが積層されている記録媒体であって、 上記磁区拡大再生層は、上記第1及び第2の記録層から
    記録マークが磁気転写される際に、アナログ的に応答す
    ることを特徴とする記録媒体。
  2. 【請求項2】 記録マークが形成されている第1及び第
    2の記録層と、上記第1及び第2の記録層の記録マーク
    がアナログ的に磁気転写されて外部磁界の印加により拡
    大される磁区拡大再生層とが積層されている記録媒体に
    再生光を照射する再生光照射手段と、 上記外部磁界を発生する磁界発生手段と、 上記記録媒体に上記再生光照射手段により再生光を照射
    するとともに上記磁界発生手段により外部磁界を印加し
    て、上記磁区拡大再生層に拡大転写された記録マークに
    基づき信号をアナログ的に読み出す読出手段と、 上記読出手段により読み出した信号に所定の信号処理を
    行う信号処理手段とを備えることを特徴とする多値再生
    装置。
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