JP2003296910A - ヘッドスライダおよびディスク記録再生装置 - Google Patents

ヘッドスライダおよびディスク記録再生装置

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JP2003296910A JP2003014581A JP2003014581A JP2003296910A JP 2003296910 A JP2003296910 A JP 2003296910A JP 2003014581 A JP2003014581 A JP 2003014581A JP 2003014581 A JP2003014581 A JP 2003014581A JP 2003296910 A JP2003296910 A JP 2003296910A
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクが低速回転してもヘッドスライダが
ディスク面上で安定な浮上ができ、かつ外部から衝撃力
が加わってもヘッドスライダまたはディスクに致命的な
損傷を生じ難いヘッドスライダおよびディスク装置を提
供する。 【解決手段】 ヘッドスライダ20は略直方体形状であ
り、ディスクと対向する対向面と、この対向面上に設け
られたヘッド22とを備え、対向面は上流側端部36か
ら所定の位置にディスクの回転方向に対して直交するよ
うに設けられたクロスレール261と、クロスレール2
61の先頭側の端部から上流側端部36方向にかけてク
ロスレール261よりは低く設けられた上流側中段面3
2とを有し、クロスレール261と上流側中段面32と
の段差部38における段差Hを5nmから100nmの
範囲とした構成を有する。これにより、安定に浮上して
記録や再生でき、かつ耐衝撃性の良好なディスク装置を
実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスクや光
磁気ディスク等のディスク状記録媒体に対して記録と再
生の少なくとも一方を行うヘッドを搭載したヘッドスラ
イダおよびこれを用いたディスク記録再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ハードディスクや光ディスク等の
ディスク状記録媒体(以下、ディスクとよぶ)に対し記
録や再生を行うディスク記録再生装置(以下、ディスク
装置とよぶ)の技術的進歩は著しく、従来のコンピュー
タ用だけでなく多くの分野で用途が拡大している。この
ようなディスク装置では、さらなる高密度記録化と同時
に、小型、低消費電力でかつ耐衝撃性に優れ、携帯機器
にも搭載可能な装置が要求されている。
【0003】図14は、従来のディスク装置の概略斜視
図である。ディスク2は、主軸1に支持されて駆動手段
3により回転駆動される。この駆動手段3としては、例
えばスピンドルモータが用いられる。記録や再生を行う
ヘッド(図示せず)を有したヘッドスライダ4はサスペ
ンション5に支持され、このサスペンション5はアクチ
ュエータアーム6に固定されている。さらに、アクチュ
エータアーム6はアクチュエータ軸7に回転自在に取り
付けられている。
【0004】位置決め手段8は、例えばボイスコイルモ
ータが用いられ、アクチュエータアーム6を揺動させ
て、ヘッドスライダ4をディスク2の所定のトラック位
置に移動させる。筐体9は、これらを所定の位置関係に
保持すると同時に、図示しない蓋体をかぶせて筐体9内
部の上記構成部品等を保護する。
【0005】このような構成からなるディスク装置で記
録や再生を行う場合、ヘッドスライダ4には以下に述べ
る3つの力が作用し、これらの力の釣り合いによりヘッ
ドスライダ4は設計された浮上量を保持して浮上する。
第1は、ヘッドスライダ4をディスク方向に付勢するよ
うにサスペンション5から加わる負荷力である。第2
は、ディスク2の回転に伴う空気等の粘性流により、ヘ
ッドスライダ4をディスク2から浮上させるように働く
正圧力である。第3は、同じくディスク2の回転に伴う
空気等の粘性流の作用で、ヘッドスライダ4をディスク
2に接近させるように働く負圧力である。ヘッドスライ
ダ4が、これら3つの力の釣り合いにより所定の浮上量
を保持して浮上している状態で、位置決め手段8を駆動
し所定のトラック位置にヘッドスライダ4を移動させて
ヘッド(図示せず)により記録や再生を行う。
【0006】このようなディスク装置は、ディスク2の
単位面積当たり記録容量の増大に伴い小型化、薄型化が
実現され、ノートパソコン等の携帯機器に搭載されるよ
うになっている。例えば、ディスク2の直径は3.5イ
ンチ、2.5インチまたは1.3インチと小径化してい
る。このようなディスク2の小径化に伴い、ディスク2
の回転数はそれぞれの径に応じて4500rpm、54
00rpmおよび7200rpmと、小径化するほど回
転数を大きくなっている。すなわち、従来はディスク2
の径を小さくする場合、ディスク2とヘッドスライダ4
との相対速度を維持するためにディスク2の回転数を大
きくする必要があった。
【0007】しかしながら、さらに小型のディスク装置
を実現して携帯電話を代表とする携帯情報機器に搭載す
るためには、消費電力の低減も非常に重要な課題であ
る。すなわち、携帯機器に搭載するためのディスク装置
においてはディスクの径をさらに小さくすることが要求
されるが、このために回転数を増加させることは消費電
力の増大を招くためにできない。したがって、小径のデ
ィスクを用いることでヘッドスライダとディスクとの相
対速度が低下しても安定な浮上量を保持できることが要
求される。また、外部からの衝撃が加わってもヘッドス
ライダがディスクに衝突あるいは接触してヘッドスライ
ダやディスクに摩耗や損傷を生じさせないようにするこ
とも要求されている。
【0008】このため、ヘッドスライダとディスクとの
相対速度が低下しても安定して浮上させることができる
ヘッドスライダの検討も行われている。例えば、ヘッド
スライダがディスクに対向する対向面に深さの異なる溝
を形成して少なくとも二段以上の段差部を形成し、これ
ら段差部を形成する溝のうち最も浅い溝の深さを250
nm以下とすることで、ヘッドスライダとディスクとの
相対速度を小さくしても安定な浮上量を確保できること
が示されている(特許文献1)。
【0009】
【特許文献1】特開2001−229518号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この開示例で
は相対速度が小さい場合に安定に浮上してディスクに衝
突することを防止できることは示されているが、小さな
相対速度で浮上しているときに衝撃力を受けてもヘッド
スライダまたはディスクを破損しないようにすることに
ついてはまったく開示されていない。
【0011】本発明は、ヘッドスライダとディスクとの
相対速度を小さくしてもディスク面上で安定な浮上量を
確保するとともに、外部から衝撃力が加わってもヘッド
スライダまたはディスクに致命的な損傷を生じ難いヘッ
ドスライダの構造と、このヘッドスライダを用いたディ
スク装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のヘッドスライダは、ディスクの回転方向に
対して先頭側の上流側端部と後端側の下流側端部とを含
む略直方体形状で、ディスクと対向する対向面と、この
対向面上に設けられた記録と再生の少なくとも一方を行
うヘッドとを具備し、対向面は上流側端部から所定の位
置にディスクの回転方向に対し直交するように設けられ
たクロスレールと、クロスレールの先頭側の端部から上
流側端部方向にかけてクロスレールよりは低く形成され
た上流側中段面とを有し、クロスレールと上流側中段面
との段差部における段差を5nmから100nmの範囲
とした構成を有する。
【0013】この構成により、ディスクとヘッドスライ
ダとの相対速度が5m/s程度以下の遅い速度の条件で
も安定した浮上量を確保でき、確実な記録再生が可能と
なる。また、ディスクに接近する方向の衝撃力を受けた
場合、上流側中段面でも正圧力が発生してディスクへの
衝突を防止、あるいは緩和することができる。これによ
り、低消費電力での記録や再生が可能で、かつ比較的耐
衝撃性の良好なディスク装置を実現できる。
【0014】また、本発明のヘッドスライダは、クロス
レールと上流側中段面との段差部における段差を10n
mから60nmの範囲とした構成を有する。この構成に
より、耐衝撃性をさらに向上できるだけでなく、ヘッド
スライダの製造歩留まりを改善することもできる。
【0015】また、本発明のヘッドスライダは、クロス
レールにはディスクの回転方向に平行な方向に溝が設け
られ、この溝は上流側中段面に連結されている構成を有
する。この構成により、衝撃を受けてヘッドスライダが
ディスクに接近しても、ディスクとヘッドスライダ間の
空気等による空気潤滑膜が保持されるので、耐衝撃性が
さらに改善される。
【0016】また、本発明のヘッドスライダは、上流側
中段面上にさらに複数個の凸部が設けられ、クロスレー
ルはこの凸部よりは低く、かつ上流側中段面よりは高く
した構成を有する。この構成により、ヘッドスライダが
ディスクに衝突しても、この凸部が最初にディスクと接
触するので、ディスクやヘッドスライダを損傷すること
を大幅に抑制できる。
【0017】また、本発明のヘッドスライダは、ディス
クの回転方向に平行な方向にクロスレールと接続する2
本のサイドレールをさらに有する構成からなる。この構
成とすることにより、ヘッドスライダがロール方向に変
動しても浮上姿勢を安定に保持することが可能となる。
【0018】さらに、本発明のディスク装置は、ディス
クと、ディスクを回転駆動する駆動手段と、ディスクに
記録と再生の少なくとも一方を行うヘッドと、ディスク
に対向する対向面にヘッドを搭載したヘッドスライダ
と、ヘッドスライダを支持するアクチュエータアーム
と、アクチュエータアームを介してヘッドスライダをデ
ィスクの所定のトラック位置に位置決めする位置決め手
段とを具備し、上記のヘッドスライダが、ディスクの回
転方向に対して先頭側の上流側端部と後端側の下流側端
部とを含む略直方体形状で、ディスクと対向する対向面
と対向面上に設けられた記録と再生の少なくとも一方を
行うヘッドとを具備し、この対向面は上流側端部から所
定の位置にディスクの回転方向に対して直交するように
設けられたクロスレールとクロスレールの先頭側の端部
から上流側端部方向にかけてクロスレールよりは低く形
成された上流側中段面とを有し、クロスレールと上流側
中段面との段差部における段差を5nmから100nm
の範囲とした構成を有する。
【0019】この構成により、ディスクとヘッドスライ
ダとの相対速度が5m/s程度と遅い場合でも安定した
浮上量を確保でき、確実な記録や再生が可能となる。ま
た、ディスクに接近する方向の衝撃力を受けた場合、上
流側中段面でも正圧力が発生してディスクへの衝突を防
止、あるいは緩和することができる。これにより、低消
費電力での記録再生が可能で、かつ比較的耐衝撃性の良
好なディスク装置を実現できる。
【0020】さらに、本発明のディスク装置は、ヘッド
スライダのクロスレールと上流側中段面との段差部にお
ける段差を10nmから60nmの範囲とした構成から
なる。この構成とすることにより、耐衝撃性をさらに向
上できるだけでなく、ヘッドスライダの製造歩留まりを
改善することもでき、携帯機器にも搭載可能で低コスト
のディスク装置を実現できる。
【0021】さらに、本発明のディスク装置は、ヘッド
スライダのクロスレールにはディスクの回転方向に平行
な方向に溝が設けられ、この溝は上流側中段面に連結さ
れている構成を有する。この構成とすることにより、衝
撃を受けてヘッドスライダがディスクに接近しても、デ
ィスクとヘッドスライダ間の空気等による空気潤滑膜が
保持されるので耐衝撃性がさらに改善され、より信頼性
が高いディスク装置を実現できる。
【0022】さらに、本発明のディスク装置は、ヘッド
スライダの上流側中段面上にはさらに複数個の凸部が設
けられ、クロスレールはこの凸部よりは低く、かつ上流
側中段面よりは高くした構成からなる。この構成とする
ことにより、ヘッドスライダがディスクに衝突しても、
この凸部が最初にディスクと接触するので、ディスクや
ヘッドスライダを損傷することを大幅に抑制して、高信
頼性のディスク装置を実現できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。
【0024】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態のヘッドスライダ20であり、(A)は
対向面側から見た平面図であり、(B)は(A)に示す
X−X線に沿った断面図である。ヘッドスライダ20は
ディスクの回転方向に対して先頭側となる上流側端部3
6と後端側である下流側端部37とを有する略直方体形
状である。本実施の形態では、ディスクに対向する面で
ある対向面は、第1の正圧発生部26、第2の正圧発生
部31、負圧発生部28、上流側中段面32、下流側中
段面33および第2の正圧発生部31上に形成されてい
るヘッド22を含み構成されている。
【0025】これらをさらに詳しく説明する。上流側端
部36から所定の位置にディスクの回転方向に対して直
交する方向に設けられたクロスレール261、このクロ
スレール261の両側で接続されて下流側端部37方向
に延在されたサイドレール262、263から第1の正
圧発生部26が構成されている。また、幅方向の中心線
上で下流側端部37から立ち上がるように第2の正圧発
生部31が設けられ、この第2の正圧発生部31の端部
からは上流側端部36方向に所定距離延在された下流側
中段面33が形成されている。また、クロスレール26
1の先頭側の段差部38から上流側端部36方向に上流
側中段面32が延在して設けられている。さらに、第1
の正圧発生部26、第2の正圧発生部31および下流側
中段面33とで囲まれた領域は、ディスク表面から最も
深い段差を有する負圧発生部28を構成している。この
ような対向面の構成において、上流側中段面32とクロ
スレール261との段差部38における段差Hを5nm
から100nmの範囲に設定することが、本発明の特徴
である。
【0026】なお、負圧発生部28は主に第1の正圧発
生部26と下流側中段面33とで囲まれた深い段差で構
成されており、クロスレール261から流入した粘性流
体がこの深い段差領域で急激に膨張するために負圧力を
発生する。この負圧力はヘッドスライダ20をディスク
に近づけるように作用する。また、クロスレール26
1、下流側中段面33を設ける位置やその形状、あるい
は負圧発生部28等の大きさについては、ヘッドスライ
ダを使用する条件に応じて最適値に設定するが、これは
従来の設計法に基づき行うことができる。
【0027】従来の一般的な構成のヘッドスライダがデ
ィスク表面上で定常的に浮上している状態では、ヘッド
スライダはピッチ角度が約0.1mrad程度の傾きを
維持して浮上している。このようなヘッドスライダに対
して、ディスク方向に接近する衝撃力が作用してヘッド
スライダがディスク表面に近接する場合、下流側端部近
傍で発生する正圧力に比べて上流側端部近傍で発生する
正圧力の方が一般的に小さい。このために、ヘッドスラ
イダは負のピッチ角度になる場合が生じて浮上姿勢が不
安定となることがある。これに対して、本発明のヘッド
スライダ20では、ディスク表面に近接すると上流側中
段面32でも正圧力が発生するので、上流側端部36近
傍の正圧力は全体として大きくなり正のピッチ角度を保
持し、この結果、ディスク表面へ衝突することを防ぐ、
あるいは衝突してもその衝撃力を低減することができ
る。
【0028】このような形状を得るためのヘッドスライ
ダ20の加工は、型成形や汎用の機械加工により作製す
ることもできるが、より望ましくはウエット方式または
ドライ方式によるエッチング加工、さらに高精度で複雑
な加工を行う場合にはレーザビーム照射による加工、イ
オン照射による加工等を用いることができる。
【0029】本実施の形態ではイオン照射による加工方
式を用いた。第1の正圧発生部26および第2の正圧発
生部31は同一平面とし、上流側中段面32および下流
側中段面33も同一平面とした。一方、第1の正圧発生
部26、第2の正圧発生部31と、負圧発生部28との
段差は0.6μmとした。なお、ヘッドスライダ20の
全体の形状としては、長さ、幅および厚さが、それぞれ
1.235mm、1.00mmおよび0.3mmとし
た。
【0030】図2は、本実施の形態のヘッドスライダ2
0を用いたディスク装置の概略斜視図である。ディスク
400は、ディスク400の下部に配置された駆動手段
により回転駆動される。この駆動手段としては、例えば
超小型のスピンドルモータが用いられる。記録や再生を
行うヘッド(図示せず)を有したヘッドスライダ20は
サスペンション(図示せず)に支持され、このサスペン
ションはアクチュエータアーム600に固定されてい
る。さらに、アクチュエータアーム600はアクチュエ
ータ軸700に回転自在に取り付けられている。位置決
め手段800は、例えば超小型のボイスコイルモータが
用いられ、アクチュエータアーム600を揺動させて、
ヘッドスライダ20をディスク400の所定のトラック
位置に移動させる。筐体900は、これらを所定の位置
関係に保持すると同時に、図示しない蓋体をかぶせて筐
体900内部の上記構成部品等を保護する。なお、本実
施の形態のディスク装置は、ディスク400と主軸とは
一体的に形成されており、ディスク400の表面側には
ディスク面しか露出していない。また、ディスク400
の回転停止時にヘッドスライダ20をランプ500に退
避させるランプロード方式を採用している。
【0031】以上のように、このディスク装置は図14
に示す装置とほぼ同様な構成である。しかし、ディスク
400の径をさらに小さくし、かつディスク400とヘ
ッドスライダ20との相対速度を小さくしている。すな
わち、ディスク400の直径が約20mmで、そのディ
スク400表面の半径3mmから9mmまでの領域が記
録可能領域である。さらに、ディスク400の内周部の
半径3mm位置でのスキュー角度が−3度、外周部の半
径9mm位置でのスキュー角度が+15度、またディス
ク400の回転数は3000rpmと設定している。
【0032】このディスク装置を用いてヘッドスライダ
20の段差部38の段差Hを変化させたときの浮上量と
その変動および耐衝撃性について、数値解析により求め
た。上記のように小径のディスクで、かつ低回転数であ
るため、ヘッドスライダ20とディスク400との相対
速度は約5m/sec程度となり、従来比では約1/2
から1/5となる。
【0033】上記の条件で、段差部38の段差Hを10
0nmとしたヘッドスライダ20を用いたときの、ディ
スク400中心からの距離とその位置での浮上量の解析
結果を図3に示す。図3からわかるように、ディスク4
00の半径位置に関わらずほぼ一定の浮上量を得られる
ことが見出された。
【0034】次に、段差部38の段差Hの異なるヘッド
スライダ20についての浮上量変動を、同様に数値解析
から求めた。この結果を図4に示す。図4において、横
軸は段差部38の段差Hである。ディスク400の内周
部である3mmの位置から外周部である9mmの位置ま
での間における浮上量の平均値をFHaveとし、最大
値および最小値をFHmax、FHminとして、FH
max/FHaveとFHmin/FHaveにより評
価して百分率表示している。これを縦軸に示す。FHm
ax/FHaveは段差Hを大きくするほど大きくな
り、逆にFHmin/FHaveは段差Hを大きくする
に伴い小さくなることが見出された。すなわち、段差部
38の段差Hを大きくすると、内周部位置から外周部位
置までの間での浮上量の変動が大きくなることが見出さ
れた。これはディスク400とヘッドスライダ20との
相対速度が小さいことが大きく影響している。浮上量が
変動するとヘッド22による記録再生信号が変動するの
で安定した記録や再生ができなくなる。安定な記録や再
生を行うためには、段差Hとして100nm以下が要求
されることがわかった。さらに、段差Hを60nm以下
とすれば、FHmax/FHaveとFHmin/FH
aveとは段差Hが変動してもあまり変化しなくなるこ
とがわかった。したがって、段差Hの加工精度にある程
度バラツキが生じても浮上量変動が生じ難いので製造歩
留まりを改善でき、より望ましいことが見出された。
【0035】さらに、ディスク装置を使用する環境の気
圧による影響について、同じように数値解析により求め
た結果を図5に示す。図5は、使用環境の気圧が20%
低下したときの浮上量と、気圧変動前の浮上量との比を
百分率で示したものである。図5からわかるように、段
差部38の段差Hを100nm以下とすれば、浮上量比
は70%以上を確保できることがわかった。また、60
nm以下とすれば80%以上が可能となり、さらに安定
して記録や再生を行えることが見出された。
【0036】図6は、段差部38の段差Hと耐衝撃性と
の関係を示す。耐衝撃性については、サスペンションを
含めた等価質量を8mgとして、2msの三角波からな
る衝撃力が印加されたと仮定して数値解析を行い、衝撃
力によりディスクとヘッドスライダとが接触するときの
値を耐衝撃値として評価した。図6からわかるように、
段差Hを100nm以下とすれば、耐衝撃値を500G
以上とすることができることが見出された。さらに、段
差Hを10nmから60nmの範囲に設定すれば、耐衝
撃値として1400G以上が可能となり、携帯機器に搭
載しても信頼性の高いディスク装置を実現できることも
見出された。
【0037】一方、図には示されていないが、段差Hを
0nmとした場合には、粘性流体が対向面とディスクと
の間に安定に導入できなくなるので、浮上姿勢は非常に
不安定になることが実験から判明している。したがっ
て、少なくとも段差部38には段差Hを設けることが必
要であり、浮上姿勢の安定化のためには段差Hを5nm
以上とすることが必要である。
【0038】以上の解析から、0.5m/sから5m/
sの範囲の低速状態において、浮上量の変動を抑制し安
定に記録や再生できるようにするためには、段差Hとし
ては100nm以下、より望ましくは60nm以下がよ
い。さらに、耐衝撃性を改善するためには、5nmから
100nmの範囲、より望ましくは10nmから60n
mの範囲がよい。これらの結果から段差部38の段差H
として、浮上姿勢の安定性を重視すれば5nmから10
0nmの範囲、さらに耐衝撃性も含めると10nmから
60nmの範囲とすることがより望ましい範囲であるこ
とが見出された。
【0039】また、本発明の第1の実施の形態のヘッド
スライダ20の場合には、ヘッドスライダ20がディス
ク400から急激に引き離される方向に衝撃力が作用し
たとき、段差部38でヘッドスライダ20をディスク4
00に引き付ける方向の負圧力が発生する。この負圧力
により、ヘッドスライダ20のピッチ角が正方向に大き
くなりすぎて浮上姿勢が不安定となることを抑制でき
る。したがって、より安定な浮上が可能となる。
【0040】なお、本実施の形態のヘッドスライダ20
では、クロスレール261とこのクロスレール261に
接続されるサイドレール262、263とを同一平面と
して第1の正圧発生部26を構成したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいた構
成であれば色々な構成とすることもできる。例えば、図
7(A)または図7(B)に示すような構成のヘッドス
ライダ201、202としてもよい。なお、図1と同一
の構成要素については同一符号を付している。図7
(A)に示すヘッドスライダ201では、クロスレール
264とサイドレール52、54とは同一平面ではな
く、サイドレール52、54の方がクロスレール264
よりも低く形成されている。このサイドレール52、5
4とクロスレール264とで主に囲まれ、最も深い段差
を有する領域が負圧発生部60である。さらに、クロス
レールの先頭側の端部から上流側端部36方向に上流側
中段面42が設けられ、この段差部39の段差を100
nmとすることで、本実施の形態のヘッドスライダ20
と同様な作用が実現される。
【0041】また、図7(B)に示すような構成のヘッ
ドスライダ202としてもよい。すなわち、このヘッド
スライダ202は、サイドレール56、58を下流側端
部37まで延在して、このサイドレール56、58の一
方(図では、58)にヘッド22を設けている。また、
クロスレール266の先頭側の端部から上流側端部36
方向に上流側中段面44を形成している。さらに、クロ
スレール266とサイドレール56、58とで囲まれる
深い段差の領域が負圧発生部66であり、このような形
状において段差部41の段差を100nm以下とするよ
うにした構成を有する。
【0042】このように本発明のヘッドスライダは、ヘ
ッドスライダとディスクとの相対速度が0.5m/sか
ら5m/sの範囲で特に有効であり、また、相対速度の
変動や気圧変動に対しても浮上量の変動を抑制する効果
も得られる。これは以下のような理由による。すなわ
ち、クロスレールと上流側中段面との段差を100nm
以下、5nm以上としているので、相対速度が小さくな
りヘッドスライダがディスク表面に近接すると、上流側
中段面もディスク表面に近接し正圧力を発生できるよう
になる。この正圧力がクロスレールで生じる正圧力に加
わることになるので、ヘッドスライダを安定な浮上量の
位置に戻すことができる。相対速度が大きくなると、浮
上量も大きくなるので上流側中段面で生じる正圧力は小
さくなる。このため、ヘッドスライダはクロスレールで
生じる正圧力に基づく浮上量で浮上する。したがって、
相対速度が小さくなっても一定の浮上量を確保しやす
く、かつ相対速度の変動によっても浮上量の変動が少な
いヘッドスライダを得ることができる。
【0043】(第2の実施の形態)図8は、本発明の第
2の実施の形態のヘッドスライダ203であり、(A)
は対向面側から見た平面図であり、(B)はそのY−Y
線に沿った断面図である。図1と同一要素については同
一符号を付している。本実施の形態では、上流側中段面
32上に凸部150を設けている。この凸部150は上
流側中段面32よりも高く形成されている。また、クロ
スレール261は、凸部150よりは低く、上流側中段
面32よりは高く形成されている。クロスレール261
と上流側中段面32との段差部38の段差Hは100n
m以下であり、上流側中段面32と凸部150との段差
はしたがって100nmよりも大きく、例えば120n
mとしている。なお、これ以外の形状については、第1
の実施の形態のヘッドスライダ20と同様であるので説
明は省略する。
【0044】このヘッドスライダ203は図2に示した
ディスク装置に取り付けて使用することができる。この
ヘッドスライダ203においては、第1の実施の形態と
同様な作用を得られるだけでなく、さらに以下のような
作用も有する。すなわち、ディスク装置に衝撃力が作用
してヘッドスライダ203がディスク400に近接して
も、クロスレール261と上流側中段面32との段差部
38の段差Hを100nm以下としてあるので、上流側
中段面32においても正圧力が発生する。この正圧力に
より、ヘッドスライダ203がディスク400と衝突す
ることを防止、あるいは衝撃力を緩和できる。これは、
第1の実施の形態のヘッドスライダ20においても同様
である。本実施の形態のヘッドスライダ203において
は凸部150を設けてあり、この凸部150が最も突出
した構成であるので、ヘッドスライダ203がディスク
400表面に接触する場合、凸部150が最初に接触す
る。この凸部150がディスク400表面に接触して
も、形状が小さく表面が滑らかであるのでディスク40
0表面を損傷させることが少なく、かつディスク400
表面にヘッドスライダ203が吸着することを防ぐこと
もできる。したがって、上流側中段面32で発生する正
圧力による衝撃力の緩和と、凸部150によるディスク
400の損傷やヘッドスライダ203の吸着の防止が可
能となり、相対速度を小さくしても安定な浮上量を確保
しながら、耐衝撃性に優れたヘッドスライダ203およ
びディスク装置を実現できる。
【0045】なお、第2の実施の形態のヘッドスライダ
203では、クロスレール261とこのクロスレール2
61に接続されるサイドレール262、263を同一平
面としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、
図9に示すような構成のヘッドスライダ204であって
もよい。なお、図7(A)と同一構成要素については同
一符号を付している。このヘッドスライダ204では、
クロスレール264と上流側中段面42との段差部39
の段差Hを、例えば60nmとするとともに、上流側中
段面42上に複数個の凸部156を設け、この凸部15
6と上流側中段面42との段差を100nmとすれば、
第2の実施の形態のヘッドスライダ203と同様な作用
および効果を得ることができる。
【0046】(第3の実施の形態)図10は、本発明の
第3の実施の形態のヘッドスライダ205であり、
(A)は対向面側から見た平面図であり、(B)はその
Z−Z線に沿った断面図である。図1と同一要素につい
ては同一符号を付している。本実施の形態のヘッドスラ
イダ205は、クロスレール261の幅方向の中央部に
溝322を設け、この溝322を上流側中段面32と同
一高さにするとともに連結させた構成としたことが異な
る点である。本実施の形態のヘッドスライダ205につ
いても、図2に示すディスク装置に取り付けたときの浮
上量の安定性と耐衝撃性について、数値解析により求め
た。解析条件としては、第1の実施の形態の場合と同じ
であるので、説明は省略する。なお、溝322を設ける
ことにより、粘性流体がディスク400とヘッドスライ
ダ205の対向面との間に流れ込みやすくなり、空気潤
滑膜を維持しやすくなる。
【0047】段差部38の段差Hを100nmとしたヘ
ッドスライダ205を用いたときの、ディスク400中
心からの距離とその位置での浮上量の解析結果を図11
に示す。図11からわかるように、ディスク400の半
径位置に関わらずほぼ一定の浮上量を得られることが見
出された。
【0048】次に、段差部38の段差Hの異なるヘッド
スライダ205についての浮上量変動を、同様に数値解
析から求めた。この結果を図12に示す。図12につい
ても第1の実施の形態の図4と同じように求めた。すな
わち、横軸は段差部38の段差Hである。ディスク40
0の内周部である3mmの位置から外周部である9mm
の位置までの間における浮上量の平均値をFHaveと
し、最大値および最小値をFHmax、FHminとし
て、FHmax/FHaveとFHmin/FHave
により評価して百分率表示している。これを縦軸に示
す。
【0049】FHmax/FHaveは段差Hを大きく
するほど大きくなり、逆にFHmin/FHaveは段
差Hを大きくするに伴い小さくなることが見出された。
すなわち、段差部38の段差Hを大きくすると、内周部
位置から外周部位置までの間での浮上量の変動が大きく
なることが見出された。段差Hが100nm以下におい
ては、第1の実施の形態のヘッドスライダ20とほぼ同
じ値が得られたが、段差Hがさらに大きくなると本実施
の形態のヘッドスライダ205の方が浮上量変動を生じ
やすい傾向が見られた。本実施の形態のヘッドスライダ
205においても、段差Hとして100nm以下が望ま
しく、さらに段差Hを60nm以下とすれば、段差Hの
加工精度にある程度バラツキが生じても浮上量変動が生
じ難いので製造歩留まりを改善でき、より望ましいこと
が見出された。
【0050】図13は、段差部38の段差Hと耐衝撃性
との関係を示す。耐衝撃性についても第1の実施の形態
のヘッドスライダ20と同じ条件として求めた。図13
からわかるように、本実施の形態のヘッドスライダ20
5の場合には、段差Hを100nm以下、5nm以上と
すれば、耐衝撃値を1000G以上とすることができる
ことが見出された。
【0051】以上述べたように本実施の形態のヘッドス
ライダ205の場合には、段差部38の段差Hを5nm
以上、100nm以下とすれば、浮上量変動を許容値内
にでき、かつ耐衝撃性として1000Gを確保できるこ
とがわかった。また、段差Hの加工精度にある程度バラ
ツキが生じても、浮上量変動が生じ難くして製造歩留ま
りを改善するためには、5nmから60nmの範囲とす
ることがより望ましい。
【0052】なお、クロスレール261に溝322を設
ける構成については、本実施の形態で説明したヘッドス
ライダ205に限定されることはなく、図7(A)、図
7(B)等の第1の実施の形態の変形例のヘッドスライ
ダ201、202や、第2の実施の形態のヘッドスライ
ダ203、204等に溝を設ける構成であっても同じ作
用を得ることができる。
【0053】
【発明の効果】本発明のヘッドスライダは、ディスクと
対向する対向面が上流側端部から所定の位置にディスク
の回転方向に対し直交するように設けられたクロスレー
ルと、クロスレールの先頭側の端部から上流側端部方向
にかけてクロスレールよりは低く形成された上流側中段
面とを有し、クロスレールと上流側中段面との段差部に
おける段差を5nmから100nmの範囲とした構成を
特徴とする。
【0054】これにより、ディスクが低速回転してヘッ
ドスライダとディスクとの相対速度が小さくなってもほ
ぼ所望の浮上量を保持することができる。したがって、
小径のディスクを用いてもディスクの回転速度を増加さ
せる必要がなくなり、消費電力の増加が生じないように
できる。また、相対速度の変動や気圧変動に対しても浮
上量の変動を抑制する効果も得られる。
【0055】また、ディスクに接触する方向に衝撃力が
作用して、ヘッドスライダがディスク表面に近接すると
上流側中段面でも正圧力が発生するので、ディスクとの
衝突を緩和できる。さらに、上流側中段面上に複数の凸
部を設けることで、ディスクに接触してもディスクの損
傷を生じ難くできる。さらに、外部から衝撃力が作用し
てもヘッドスライダあるいはディスクを損傷し難い耐衝
撃性に優れたヘッドスライダが得られる。この結果、携
帯機器にも搭載可能な小型、薄型で低消費電力のディス
ク装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明の第1の実施の形態のヘッド
スライダの対向面側から見た平面図(B)は、同ヘッド
スライダのX−X線に沿った断面図
【図2】同実施の形態のヘッドスライダを用いたディス
ク装置の概略斜視図
【図3】同ヘッドスライダを用いた場合のディスクの中
心からの距離と浮上量との関係を示す図
【図4】同実施の形態において、ヘッドスライダの段差
部の段差と浮上量の変動との関係を示す図
【図5】同実施の形態において、気圧が20%低下した
ときの浮上量の変化と段差部の段差との関係を示す図
【図6】同実施の形態において、ヘッドスライダの段差
部の段差と耐衝撃性との関係を示す図
【図7】(A)は、同実施の形態において、ヘッドスラ
イダの変形例を示す平面図 (B)は、同実施の形態において、ヘッドスライダの他
の変形例を示す平面図
【図8】(A)は、本発明の第2の実施の形態のヘッド
スライダの対向面側からみた平面図 (B)は、同ヘッドスライダのY−Y線に沿った断面図
【図9】同実施の形態のヘッドスライダの変形例を示す
平面図
【図10】(A)は、本発明の第3の実施の形態のヘッ
ドスライダの対向面側から見た平面図 (B)は、同ヘッドスライダのZ−Z線に沿った断面図
【図11】同ヘッドスライダを用いた場合のディスクの
中心からの距離と浮上量との関係を示す図
【図12】同実施の形態において、ヘッドスライダの段
差部の段差と浮上量の変動との関係を示す図
【図13】同実施の形態において、ヘッドスライダの段
差部の段差と耐衝撃性との関係を示す図
【図14】従来のディスク装置の概略斜視図
【符号の説明】
1 主軸 2,400 ディスク 3 駆動手段 4,20,201,202,203,204,205
ヘッドスライダ 5 サスペンション 6,600 アクチュエータアーム 7,700 アクチュエータ軸 8,800 位置決め手段 9,900 筐体 22 ヘッド 26 第1の正圧発生部 28,60,66 負圧発生部 31 第2の正圧発生部 32,42,44 上流側中段面 33 下流側中段面 36 上流側端部 37 下流側端部 38,39,41 段差部 52,54,56,58,262,263 サイドレー
ル 150,156 凸部 261,264,266 クロスレール 322 溝 500 ランプ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体の回転方向に対して
    先頭側の上流側端部と後端側の下流側端部とを含む略直
    方体形状で、前記ディスク状記録媒体と対向する対向面
    と、前記対向面上に設けられた記録と再生の少なくとも
    一方を行うヘッドとを具備し、 前記対向面は、前記上流側端部から所定の位置に前記デ
    ィスク状記録媒体の回転方向に対し直交するように設け
    られたクロスレールと、前記クロスレールの先頭側の端
    部から前記上流側端部方向にかけて前記クロスレールよ
    りは低く形成された上流側中段面とを有し、前記クロス
    レールと前記上流側中段面との段差部における段差を5
    nmから100nmの範囲としたことを特徴とするヘッ
    ドスライダ。
  2. 【請求項2】 前記クロスレールと前記上流側中段面と
    の段差部における段差を10nmから60nmの範囲と
    したことを特徴とする請求項1に記載のヘッドスライ
    ダ。
  3. 【請求項3】 前記クロスレールは、前記ディスク状記
    録媒体の回転方向に平行な方向に溝が設けられ、前記溝
    は前記上流側中段面に連結されていることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載のヘッドスライダ。
  4. 【請求項4】 前記上流側中段面上にさらに複数個の凸
    部が設けられ、前記クロスレールは、前記凸部よりは低
    く、かつ前記上流側中段面よりは高くしたことを特徴と
    する請求項1から請求項3までのいずれかに記載のヘッ
    ドスライダ。
  5. 【請求項5】 前記ディスク状記録媒体の回転方向に平
    行な方向に前記クロスレールと接続する2本のサイドレ
    ールをさらに有することを特徴とする請求項1から請求
    項4までのいずれかに記載のヘッドスライダ。
  6. 【請求項6】 ディスク状記録媒体と、 前記ディスク状記録媒体を回転駆動する駆動手段と、 前記ディスク状記録媒体に記録と再生の少なくとも一方
    を行うヘッドと、 前記ディスク状記録媒体に対向する対向面に前記ヘッド
    を搭載したヘッドスライダと、 前記ヘッドスライダを支持するアクチュエータアーム
    と、 前記アクチュエータアームを介して前記ヘッドス
    ライダを前記ディスク状記録媒体の所定のトラック位置
    に位置決めする位置決め手段とを具備し、 前記ヘッドスライダが、 前記ディスク状記録媒体の回転方向に対して先頭側の上
    流側端部と後端側の下流側端部とを含む略直方体形状
    で、前記ディスク状記録媒体と対向する対向面と、前記
    対向面上に設けられた記録と再生の少なくとも一方を行
    う前記ヘッドとを具備し、 前記対向面は、前記上流側端部から所定の位置に前記デ
    ィスク状記録媒体の回転方向に対して直交するように設
    けられたクロスレールと、前記クロスレールの先頭側の
    端部から前記上流側端部方向にかけて前記クロスレール
    よりは低く形成された上流側中段面とを有し、前記クロ
    スレールと前記上流側中段面との段差部における段差を
    5nmから100nmの範囲としたことを特徴とするデ
    ィスク記録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記ヘッドスライダの前記クロスレール
    と前記上流側中段面との段差部における段差を10nm
    から60nmの範囲としたことを特徴とする請求項6に
    記載のディスク記録再生装置。
  8. 【請求項8】 前記ヘッドスライダの前記クロスレール
    は、前記ディスク状記録媒体の回転方向に平行な方向に
    溝が設けられ、前記溝は前記上流側中段面に連結されて
    いることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の
    ディスク記録再生装置。
  9. 【請求項9】 前記ヘッドスライダの前記上流側中段面
    上にはさらに複数個の凸部が設けられ、前記クロスレー
    ルは、前記凸部よりは低く、かつ前記上流側中段面より
    は高くしたことを特徴とする請求項6から請求項8まで
    のいずれかに記載のディスク記録再生装置。
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