JP2003296791A - 硬貨識別方法および装置 - Google Patents

硬貨識別方法および装置

Info

Publication number
JP2003296791A
JP2003296791A JP2002096577A JP2002096577A JP2003296791A JP 2003296791 A JP2003296791 A JP 2003296791A JP 2002096577 A JP2002096577 A JP 2002096577A JP 2002096577 A JP2002096577 A JP 2002096577A JP 2003296791 A JP2003296791 A JP 2003296791A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coin
density information
image
feature
inspected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002096577A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Sugata
正徳 菅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Conlux Co Ltd
Original Assignee
Nippon Conlux Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Conlux Co Ltd filed Critical Nippon Conlux Co Ltd
Priority to JP2002096577A priority Critical patent/JP2003296791A/ja
Publication of JP2003296791A publication Critical patent/JP2003296791A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Testing Of Coins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】エリアセンサ等により広範囲な硬貨画像を取得
する場合でも、硬貨側面の状態によらず確実に硬貨側面
の画像を取得し、投入された硬貨の識別を行うことので
きる硬貨識別方法および装置を提供する。 【解決手段】イメージセンサ12が撮像した被検硬貨の
画像から、模様識別部15が被検硬貨の凸部の特徴のみ
を有するライン、若しくは被検硬貨の凹部の特徴のみを
有するラインを抽出し、抽出したラインから濃淡情報の
ピークを取得して被検硬貨の側面の模様を識別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、硬貨識別方法お
よび装置に関し、特に、硬貨側面の模様に着目して硬貨
の識別を行う硬貨識別方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、硬貨を使用する自動販売機、両
替機等においては、投入された硬貨の種別、正偽を識別
する必要があり、これらを識別する硬貨識別装置が用い
られている。
【0003】従来、この種の硬貨識別装置は、硬貨投入
口から投入された硬貨が通過する通路に、1または複数
の磁気センサを配置し、硬貨の材質、材厚、大きさ等を
判別し、判別結果に基づき硬貨の種類および真偽を識別
するように構成されており、最近では、更に撮像素子等
の光学センサを用いて硬貨の材厚、大きさ等を検出する
構成も提案されてきた。
【0004】しかし、近年、国内の正貨と材質および形
状が類似した外国通貨を国内の正貨から得られる磁気セ
ンサのパターンと一致するように加工した変造硬貨が出
回り、変造硬貨の加工精度が高まるにつれて、従来の磁
気センサでの正偽判定が困難になってきている。
【0005】そこで、この種の変造硬貨を識別するため
に、更に高精度で硬貨を識別することの必要性が生じて
いる。そのため、硬貨の様々な特徴を識別を行う上での
要素とすることが考えられており、硬貨の側面の形状、
即ち、周期的な直線凹凸模様(以下、ギザと称する)の
有無も硬貨を識別する際の要素の一つとして考えられて
いる。
【0006】例えば、特開平9−171572号公報に
記載されている構成では、硬貨の側面にレーザダイオー
ドにより光を照射し、硬貨での反射光をフォトダイオー
ドで検知することで硬貨側面の画像信号を取得してい
る。そして、取得した画像信号の波形中のピーク数を計
測し、周期的なピークが計測されればギザ有りと判断
し、ピークが計測されなければギザ無しと判断し、不規
則なピークが計測されれば文字刻印と判断している。
【0007】このように、硬貨側面に刻設されているギ
ザを画像としてとらえるには、上述の特開平9−171
572号公報に記載された構成のように、指向性の強い
光をギザに対して斜め方向から照射することで凹凸の凹
部に凸部の陰を生成し、凸部での反射光強度と凹部での
反射光強度とに差が生じるようにすると、ギザのエッジ
が抽出できて効果的である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、硬貨の識別
を画像信号に基づいて行う際には、硬貨側面の画像のみ
ならず、硬貨表面の画像をも対象とする方が効果的であ
る。しかしながら、レーザ光のような指向性の強い光
は、ギザのエッジを抽出には有効であるが、硬貨表面の
画像を取得するためにエリアセンサを用いる場合には、
複数のレーザダイオード等を用いて広範囲に光を照射す
る必要があり、装置が大掛かりとなってしまうこととな
る。
【0009】これを避けるためには、指向性の弱い光源
を用いて広範囲への光の照射を行う必要があるが、この
場合には、ギザの抽出が困難となってしまう。具体的に
は、指向性の弱い光源から照射される光では、ギザの凸
部による凹部への陰が形成されなくなる。その結果、汚
れ等により凹部からの反射が少ない硬貨では、凸部から
の反射のみがギザ模様として取得され、真新しい硬貨の
ように凹部からの反射も凸部からの反射と同程度に得ら
れる硬貨では、それらの境界がはっきりとしないギザ模
様が取得されることとなる。
【0010】したがって、同じ金種の硬貨であっても硬
貨側面の状態によって取得されるギザ模様が異なり、こ
れを示す画像信号の波形からピークを検出する場合に
は、そのピーク数やピーク間の距離が様々となってしま
うこととなる。
【0011】そこで、この発明は、エリアセンサ等によ
り広範囲な硬貨画像を取得する場合でも、硬貨側面の状
態によらず確実に硬貨側面の画像を取得し、投入された
硬貨の識別を行うことのできる硬貨識別方法および装置
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、請求項1の発明は、硬貨通路内を移動する硬貨の
側面に光を照射し、該硬貨側面での反射光を受光するこ
とで前記硬貨の側面の被検硬貨画像を取得し、該取得し
た被検硬貨画像に基づいて前記硬貨を識別する硬貨識別
方法において、前記被検硬貨画像から1次元の濃度情報
を取得し、該取得した濃度情報から前記硬貨の側面の凸
部に基づく特徴、若しくは、前記硬貨の側面の凹部に基
づく特徴を抽出し、該抽出した特徴に基づいて前記硬貨
を識別することを特徴とする。
【0013】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
において、前記被検硬貨画像から第1の濃度情報と第2
の濃度情報とを取得し、該取得した第1の濃度情報と第
2の濃度情報との少なくとも一方から前記凸部に基づく
特徴若しくは前記凹部に基づく特徴を抽出することを特
徴とする。
【0014】また、請求項3の発明は、請求項2の発明
において、前記第1の濃度情報は、前記被検硬貨画像中
の硬貨側面の略中心を通るライン上の濃度情報であり、
前記第2の濃度情報は、前記被検硬貨画像中の硬貨側面
の略エッジを通るライン上の濃度情報であることを特徴
とする。
【0015】また、請求項4の発明は、請求項3の発明
において、前記第1の濃度情報を構成する値のそれぞれ
から、前記ラインに垂直方向に対応する前記第2の濃度
情報を構成する値を減じて前記硬貨の側面の凸部に基づ
く特徴を抽出することを特徴とする。
【0016】また、請求項5の発明は、請求項3の発明
において、前記第1の濃度情報と前記第2の濃度情報と
のそれぞれから特徴を抽出し、該抽出した特徴のそれぞ
れに基づいて前記硬貨を識別することを特徴とする。
【0017】また、請求項6の発明は、硬貨通路内を移
動する硬貨の側面に光を照射し、該硬貨側面での反射光
を撮像手段で受光することで前記硬貨の側面の被検硬貨
画像を取得し、該取得した被検硬貨画像に基づいて前記
硬貨を識別する硬貨識別装置において、前記被検硬貨画
像から1次元の濃度情報を取得する濃度情報取得手段
と、前記濃度情報取得手段が取得した濃度情報から前記
硬貨の側面の凸部に基づく特徴、若しくは、前記硬貨の
側面の凹部に基づく特徴を抽出する特徴抽出手段と、前
記特徴抽出手段が抽出した特徴に基づいて前記硬貨を識
別する識別手段とを具備することを特徴とする。
【0018】また、請求項7の発明は、請求項6の発明
において、前記濃度情報取得手段は、前記被検硬貨画像
から第1の濃度情報と第2の濃度情報とを取得し、前記
特徴抽出手段は、前記濃度情報取得手段が取得した第1
の濃度情報と第2の濃度情報との少なくとも一方から前
記凸部に基づく特徴若しくは前記凹部に基づく特徴を抽
出することを特徴とする。
【0019】また、請求項8の発明は、請求項7の発明
において、前記第1の濃度情報は、前記被検硬貨画像中
の硬貨側面の略中心を通るライン上の濃度情報であり、
前記第2の濃度情報は、前記被検硬貨画像中の硬貨側面
の略エッジを通るライン上の濃度情報であることを特徴
とする。
【0020】また、請求項9の発明は、請求項8の発明
において、前記特徴抽出手段は、前記第1の濃度情報を
構成する値のそれぞれから、前記ラインに垂直方向に対
応する前記第2の濃度情報を構成する値を減じて前記硬
貨の側面の凸部に基づく特徴を抽出することを特徴とす
る。
【0021】また、請求項10の発明は、請求項8の発
明において、前記識別手段は、前記第1の濃度情報と前
記第2の濃度情報とのそれぞれから特徴を抽出し、該抽
出した特徴のそれぞれに基づいて前記硬貨を識別するこ
とを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る硬貨識別方
法および装置の一実施の形態について、添付図面を参照
して詳細に説明する。
【0023】図1は、この発明に係る硬貨識別装置の構
成を示した図である。同図に示すように、硬貨識別装置
1は、硬貨通路10と、光源11、イメージセンサ1
2、A/D変換部13、画像記憶部14、模様識別部1
5を具備して構成される。
【0024】硬貨通路10は、被検硬貨Cを同図中の矢
印Aの方向に落下させる通路である。光源11は、光
(比較的指向性の弱いもの)をパルス状に照射するフラ
ッシュ撮像用のものである。イメージセンサ12は、光
源11から照射された光の被検硬貨Cでの反射光を入力
して被検硬貨Cの側面画像を取得する。A/D変換部1
3は、イメージセンサ12が出力するアナログの画像信
号をディジタルの画像信号に変換する。画像記憶部14
は、A/D変換部13によりディジタル信号に変換され
た画像信号を記憶する。模様識別部15は、画像記憶部
14に記憶されている被検硬貨Cの側面画像からギザ模
様を取得して被検硬貨Cの識別を行う。
【0025】この識別装置1では、イメージセンサ12
は、硬貨通路10に対して固定されているため、被検硬
貨Cから取得する画像も被検硬貨Cの固定部分となる。
イメージセンサ12が取得する画像は、図2に示すよう
に、被検硬貨Cに対してエリア20の部分となる。
【0026】イメージセンサ12が取得した画像は、例
えば、図3(a)および図3(b)に示すようなものと
なる。
【0027】図3(a)に示した画像30は、被検硬貨
Cが真新しい硬貨等である場合の画像であり、凸部と凹
部のいずれもが光を良好に反射しているため、凸部画像
31と凹部画像32の両者が同程度の濃度となってい
る。
【0028】また、図3(b)に示した画像40は、被
検硬貨が汚れている硬貨等である場合の画像であり、凸
部は光を良好に反射するものの、凹部は、汚れのために
光をあまり反射していないため、凸部画像41と凹部画
像42の濃度に大きな差を生じている。
【0029】模様識別部15は、イメージセンサ12が
取得した画像が、画像30のような画像である場合や画
像40のような画像である場合のいずれであっても、当
該画像から硬貨側面の凸部での反射若しくは凹部での反
射による部分を抽出し、これに基づいて、被検硬貨Cの
識別を行う。以下で、模様識別部15での処理について
説明するが、模様識別部15での処理は、複数の処理方
法のいずれで行ってもよいため、各処理例毎に説明を行
う。
【0030】[処理例1]図4は、処理例1における模
様識別部15の識別処理の流れを示すフローチャートで
ある。
【0031】模様識別部15は、識別処理を開始する
と、画像記憶部14に記憶されている画像(2次元情
報)から、処理に要する硬貨長手方向の2ラインを特定
する(ステップ101)。特定する2ラインのうち、第
1のラインは、硬貨側面の中央を通るラインであり、第
2のラインは、硬貨側面の内側のエッジより僅かに硬貨
の内側を通るラインである。
【0032】次に、模様識別部15は、特定した2ライ
ンのそれぞれからライン上の濃淡情報を取得する(ステ
ップ102)。この濃淡情報は、ライン上の濃淡強度を
示す1次元情報となる。
【0033】続いて、模様識別部15は、第1のライン
から取得した濃淡情報の各値から第2のラインから取得
した濃淡情報の各値を減算する(ステップ103)。こ
の減算処理は、第1のライン上のある値から第2のライ
ン上の対応する値を減ずることで行われる。対応する値
とは、各ラインに垂直なラインを想定した場合の2つの
交点の値である。
【0034】模様識別部15は、減算処理を行うと、そ
の結果の濃淡情報からピークを検出し(ステップ10
4)、検出したピークに基づいて被検硬貨Cの金種や正
偽を判定して(ステップ105)、識別処理を終了す
る。減算処理結果の濃淡情報は、硬貨側面画像中の凸部
の濃淡情報であるため(その理由については、後述す
る)、その濃淡情報から得られるピークからは、被検硬
貨Cのギザの数や間隔を得ることができる。したがっ
て、ステップ105での処理は、従来と同様の処理であ
る。
【0035】次に、図4を参照して説明した処理を具体
的に説明する。まず、画像メモリ14に記憶されている
画像が、図3(a)に示した画像30である場合には、
図5に示すように第1のライン35と第2のライン36
が特定される。
【0036】この第1のライン35から得られる濃淡情
報をグラフ化すると、図6(a)に示すような波形とな
る。この波形のピークは、凸部画像31と凹部画像32
の両者によるものが混在している。
【0037】一方、第2のライン36から得られる濃淡
情報をグラフ化すると、図6(b)に示すような波形と
なる。この波形のピークは、凹部画像32によるもので
ある。
【0038】したがって、第1のライン35の濃淡情報
の各値から第2のライン36の濃淡情報の各値を減じた
濃淡情報をグラフ化すると、図6(c)に示すような波
形となる。この波形は、減算処理により凹部画像32に
よるピークがキャンセルされた状態、つまり、凸部画像
31によるピークのみを有する波形となる。
【0039】また、画像メモリ14に記憶されている画
像が、図3(b)に示した画像40である場合には、図
7に示すように第1のライン45と第2のライン46が
特定される。
【0040】この第1のライン45から得られる濃淡情
報をグラフ化すると、図8(a)に示すような波形とな
る。この波形のピークは、被検硬貨Cの凹部が汚れてい
るために、凸部画像41によるものもにとなる。
【0041】一方、第2のライン46から得られる濃淡
情報をグラフ化すると、図8(b)に示すような波形と
なる。この波形には、被検硬貨Cの凹部が汚れているた
めにピークは存在しない。
【0042】したがって、第1のライン45の濃淡情報
の各値から第2のライン46の濃淡情報の各値を減じた
濃淡情報をグラフ化すると、図8(c)に示すような波
形となる。この波形は、図8(a)に示した波形とほぼ
同様のものであり、凸部画像41によるピークのみを有
する波形である。
【0043】このように処理例1の識別処理では、特定
した2ラインの濃淡情報に減算処理を施すことで、被検
硬貨Cの凹部による光の反射状況によらず、凸部による
ピークのみを抽出することができる。
【0044】[処理例2]図9は、処理例2における模
様識別部15の識別処理の流れを示すフローチャートで
ある。
【0045】模様識別部15は、識別処理を開始する
と、画像記憶部14に記憶されている画像(2次元情
報)から、処理に要する硬貨長手方向の2ラインを特定
する(ステップ201)。特定する2ラインのうち、第
1のラインは、硬貨側面の中央を通るラインであり、第
2のラインは、硬貨側面の内側のエッジより僅かに硬貨
の内側を通るラインである。
【0046】次に、模様識別部15は、特定した第1の
ライン上の濃度情報を取得し(ステップ202)、取得
した濃度情報のピークを検出する(ステップ203)。
そして、検出したピークに基づいて被検硬貨Cの識別を
行う(ステップ204)。
【0047】そして、識別に成功した場合には(ステッ
プ205でYES)、模様識別部15は、このまま識別
処理を終了する。
【0048】一方、識別に失敗した場合には(ステップ
205でNO)、模様識別部15は、特定した第2のラ
イン上の濃度情報を取得し(ステップ206)、取得し
た濃度情報のピークを検出する(ステップ207)。そ
して、検出したピークに基づいて被検硬貨Cの識別を行
い(ステップ208)、識別処理を終了する。
【0049】ここで、図9を参照して説明した処理を具
体的に説明する。模様識別部15が第1のライン上の濃
度情報から取得したピークは、図6(a)に示した波形
(被検硬貨Cの凹部に汚れが存在しない場合)、若しく
は図8(a)に示した波形(被検硬貨Cの凹部に汚れが
存在する場合)となる。
【0050】したがって、取得したピークが図8(a)
に示した波形である場合には、当該波形は、被検硬貨C
の凸部によるピークのみを含む波形であるため、ステッ
プ204での識別は、成功することとなり、このまま処
理を終了することとなる。
【0051】一方、取得したピークが図6(a)に示し
た波形である場合には、当該波形は、被検硬貨Cの凸部
によるピークと凹部によるピークの両者を含む波形であ
るため、ステップ204での識別は、失敗することとな
る。この場合には、模様識別部15が第2のライン上の
濃度情報からピークを取得し、そのピークは、図6
(b)に示した波形となる。この波形は、上述したよう
に、被検硬貨Cの凹部によるピークのみを含む波形であ
る。被検硬貨Cの側面のギザが周期的な場合、凹部模様
間の距離は、凸部模様間の距離と等しいので、その波形
は、図6(c)に示した被検硬貨Cの凸部によるピーク
のみを含む波形を半周期分シフトしたものとほぼ同様と
なる。したがって、ステップ208では、従来と同様の
処理で識別を行うことができる。
【0052】このように処理例2の識別処理では、特定
した2ラインの濃淡情報のいずれかからピークを抽出す
ることで、被検硬貨Cの側面に汚れが存在する場合に
は、凸部によるピークのみを抽出し、被検硬貨Cの側面
に汚れが存在しない場合には、凹部によるピークのみを
抽出することができる。
【0053】[処理例3]図10は、処理例3における
模様識別部15の識別処理の流れを示すフローチャート
である。
【0054】模様識別部15は、識別処理を開始する
と、画像記憶部14に記憶されている画像(2次元情
報)から、処理に要する硬貨長手方向の2ラインを特定
する(ステップ301)。特定する2ラインのうち、第
1のラインは、硬貨側面の中央を通るラインであり、第
2のラインは、硬貨側面の内側のエッジより僅かに硬貨
の内側を通るラインである。
【0055】次に、模様識別部15は、特定した2ライ
ンのそれぞれからライン上の濃淡情報を取得し(ステッ
プ302)、取得した2つの濃淡情報からそれぞれピー
クを検出する(ステップ303)。そして、検出したピ
ークに基づいて被検硬貨Cの識別を行う(ステップ30
4)。この識別に際しては、被検硬貨Cが正貨であれ
ば、2つの濃淡情報のそれぞれから検出したピークのい
ずれか一方による識別が成功することとなる。
【0056】この処理例3の処理は、基本的には、処理
例2の処理と同様であり(処理例2と異なるのは、2ラ
インに対する処理を並行して行う点のみで、その処理の
意味は同一である)、特定した2ラインの濃淡情報のい
ずれかからピークを抽出することで、被検硬貨Cの側面
に汚れが存在する場合には、凸部によるピークのみを抽
出し、被検硬貨Cの側面に汚れが存在しない場合には、
凹部によるピークのみを抽出することができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、撮像した被検硬貨の画像から、被検硬貨の凸部の特
徴のみを有するライン、若しくは被検硬貨の凹部の特徴
のみを有するラインを抽出し、抽出したラインから濃淡
情報のピークを取得して被検硬貨の側面の模様を識別す
るように構成したので、汚れ等による被検硬貨側面の凹
部の反射状況によらず、被検硬貨の側面の模様を識別す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る硬貨識別装置の構成を示した図
である。
【図2】被検硬貨Cから取得する画像のエリアを示した
図である。
【図3】イメージセンサ12が取得した画像の例を示し
た図である。
【図4】処理例1における模様識別部15の識別処理の
流れを示すフローチャートである。
【図5】画像30から特定したラインを示した図であ
る。
【図6】画像30から取得した濃淡情報をグラフ化した
図である。
【図7】画像40から特定したラインを示した図であ
る。
【図8】画像40から取得した濃淡情報をグラフ化した
図である。
【図9】処理例2における模様識別部15の識別処理の
流れを示すフローチャートである。
【図10】処理例3における模様識別部15の識別処理
の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
A 進行方向 C 被検硬貨 1 硬貨識別装置 10 硬貨通路 11 光源 12 イメージセンサ 13 A/D変換部 14 画像記憶部 15 模様識別部 20 エリア 30 画像 31 凸部画像 32 凹部画像 35 第1のライン 36 第2のライン 40 画像 41 凸部画像 42 凹部画像 45 第1のライン 46 第2のライン

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨通路内を移動する硬貨の側面に光を
    照射し、該硬貨側面での反射光を受光することで前記硬
    貨の側面の被検硬貨画像を取得し、該取得した被検硬貨
    画像に基づいて前記硬貨を識別する硬貨識別方法におい
    て、 前記被検硬貨画像から1次元の濃度情報を取得し、該取
    得した濃度情報から前記硬貨の側面の凸部に基づく特
    徴、若しくは、前記硬貨の側面の凹部に基づく特徴を抽
    出し、該抽出した特徴に基づいて前記硬貨を識別するこ
    とを特徴とする硬貨識別方法。
  2. 【請求項2】 前記被検硬貨画像から第1の濃度情報と
    第2の濃度情報とを取得し、該取得した第1の濃度情報
    と第2の濃度情報との少なくとも一方から前記凸部に基
    づく特徴若しくは前記凹部に基づく特徴を抽出すること
    を特徴とする請求項1記載の硬貨識別方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の濃度情報は、 前記被検硬貨画像中の硬貨側面の略中心を通るライン上
    の濃度情報であり、 前記第2の濃度情報は、 前記被検硬貨画像中の硬貨側面の略エッジを通るライン
    上の濃度情報であることを特徴とする請求項2記載の硬
    貨識別方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の濃度情報を構成する値のそれ
    ぞれから、前記ラインに垂直方向に対応する前記第2の
    濃度情報を構成する値を減じて前記硬貨の側面の凸部に
    基づく特徴を抽出することを特徴とする請求項3記載の
    硬貨識別方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の濃度情報と前記第2の濃度情
    報とのそれぞれから特徴を抽出し、該抽出した特徴のそ
    れぞれに基づいて前記硬貨を識別することを特徴とする
    請求項3記載の硬貨識別方法。
  6. 【請求項6】 硬貨通路内を移動する硬貨の側面に光を
    照射し、該硬貨側面での反射光を撮像手段で受光するこ
    とで前記硬貨の側面の被検硬貨画像を取得し、該取得し
    た被検硬貨画像に基づいて前記硬貨を識別する硬貨識別
    装置において、 前記被検硬貨画像から1次元の濃度情報を取得する濃度
    情報取得手段と、 前記濃度情報取得手段が取得した濃度情報から前記硬貨
    の側面の凸部に基づく特徴、若しくは、前記硬貨の側面
    の凹部に基づく特徴を抽出する特徴抽出手段と、 前記特徴抽出手段が抽出した特徴に基づいて前記硬貨を
    識別する識別手段とを具備することを特徴とする硬貨識
    別装置。
  7. 【請求項7】 前記濃度情報取得手段は、 前記被検硬貨画像から第1の濃度情報と第2の濃度情報
    とを取得し、 前記特徴抽出手段は、 前記濃度情報取得手段が取得した第1の濃度情報と第2
    の濃度情報との少なくとも一方から前記凸部に基づく特
    徴若しくは前記凹部に基づく特徴を抽出することを特徴
    とする請求項6記載の硬貨識別装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の濃度情報は、 前記被検硬貨画像中の硬貨側面の略中心を通るライン上
    の濃度情報であり、 前記第2の濃度情報は、 前記被検硬貨画像中の硬貨側面の略エッジを通るライン
    上の濃度情報であることを特徴とする請求項7記載の硬
    貨識別装置。
  9. 【請求項9】 前記特徴抽出手段は、 前記第1の濃度情報を構成する値のそれぞれから、前記
    ラインに垂直方向に対応する前記第2の濃度情報を構成
    する値を減じて前記硬貨の側面の凸部に基づく特徴を抽
    出することを特徴とする請求項8記載の硬貨識別装置。
  10. 【請求項10】 前記識別手段は、 前記第1の濃度情報と前記第2の濃度情報とのそれぞれ
    から特徴を抽出し、該抽出した特徴のそれぞれに基づい
    て前記硬貨を識別することを特徴とする請求項8記載の
    硬貨識別装置。
JP2002096577A 2002-03-29 2002-03-29 硬貨識別方法および装置 Pending JP2003296791A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002096577A JP2003296791A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 硬貨識別方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002096577A JP2003296791A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 硬貨識別方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003296791A true JP2003296791A (ja) 2003-10-17

Family

ID=29387468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002096577A Pending JP2003296791A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 硬貨識別方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003296791A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008237446A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Samii Kk 遊技メダル及び遊技機
CN113053019A (zh) * 2021-03-08 2021-06-29 中钞长城金融设备控股有限公司 一种硬币边部质量检测方法及系统

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008237446A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Samii Kk 遊技メダル及び遊技機
CN113053019A (zh) * 2021-03-08 2021-06-29 中钞长城金融设备控股有限公司 一种硬币边部质量检测方法及系统
CN113053019B (zh) * 2021-03-08 2022-11-01 中钞长城金融设备控股有限公司 一种硬币边部质量检测方法及系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5822448A (en) Method and apparatus for currency discrimination
EP1490828B1 (en) Currency verification
KR100338487B1 (ko) 경화판별장치
JPH0863635A (ja) 銀行券の検査装置および検査方法
JP3909667B2 (ja) 紙幣識別装置および識別方法
KR20010082590A (ko) 경화판별장치
US7010154B2 (en) Money identifying method and device
WO2002089071A1 (fr) Procede et dispositif de distinction de pieces de monnaie
JP2011158395A (ja) 紙葉類の断面構造情報の検出方法および検出装置
US7953248B2 (en) True/false determining apparatus, image forming apparatus, true/false determining method, and image forming method
JP2003296791A (ja) 硬貨識別方法および装置
WO2000041143A1 (en) Coin discriminating device and method
JPH06301840A (ja) 紙幣識別方法
US20040124065A1 (en) Coin distinguishing method and device
JP2006012003A (ja) 紙葉類識別装置及び識別方法
JP2002298185A (ja) 硬貨識別方法および装置
JP2000132725A (ja) 紙幣鑑別装置
JP2002183791A (ja) 硬貨の識別方法及び装置
JP3622374B2 (ja) 物体の汚損状態判別方法およびその装置
JP2002358551A (ja) 硬貨識別方法および装置
JP2002183722A (ja) 貨幣識別方法及び装置
JP2002092681A (ja) 硬貨識別方法及び装置
JPH1083471A (ja) コイン識別装置
JP2002230616A (ja) 硬貨識別方法及び装置
JP2003317128A (ja) 硬貨識別装置および硬貨識別方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070528

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070605

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070530

A02 Decision of refusal

Effective date: 20071023

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02