JP2000132725A - 紙幣鑑別装置 - Google Patents

紙幣鑑別装置

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JP2000132725A
JP2000132725A JP10366432A JP36643298A JP2000132725A JP 2000132725 A JP2000132725 A JP 2000132725A JP 10366432 A JP10366432 A JP 10366432A JP 36643298 A JP36643298 A JP 36643298A JP 2000132725 A JP2000132725 A JP 2000132725A
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fluorescent
fluorescence
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JP10366432A
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Takahiro Takigawa
貴博 瀧川
Nobuhiko Tsuji
伸彦 辻
Yoshihisa Uehara
義久 植原
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛍光ペンを用いた偽造紙幣の鑑別精度を向上
する。 【解決手段】 蛍光繊維を検出する閾値を複数設け、蛍
光強度を複数に区分するとともに、被鑑別紙幣の2次元
の読取(走査)位置を時間的に計測しそのx、yの計時
回路23と、蛍光強度の区分の数に対応して複数の記憶
回路20a〜20bとを設け、区分した各蛍光繊維信号
のパルスごとに、その立ち上がりと立ち下がりに同期し
て、x、y計時回路23の計時値を記憶する。さらに、
判定回路22を設け、記憶回路20a〜20bの記憶内
容から蛍光強度ごとに分布を計測し、蛍光繊維が全体的
および部分的に所定の分布であるか否かを判別し真偽識
別をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙幣の真偽を判別
する紙幣鑑別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙幣には、偽造防止のために蛍光印刷ま
たは蛍光繊維(または蛍光片)や蛍光スレッド(帯状の
プラスチックに蛍光粒子を含有させたもの)のような蛍
光体の埋め込みが用いられている。特に欧州などの外国
紙幣に良く見られる。この蛍光印刷および蛍光繊維は、
一般にブラックライトと呼ばれる波長360nm付近に
発光分布をもつ紫外光源により可視化する。この検出原
理が既存の紙幣鑑別装置に適用されているのは周知であ
る。蛍光繊維は、大きさが0.3×3mm程度で、紙幣
材の製紙する際に含浸されるために、その分布は、紙幣
の平面方向だけでなく、断面方向にも適正に分布されて
いる。すなわち、表面、中層、裏面に区分にした場合、
各層にほぼ均一に分布する。蛍光繊維の蛍光強度は、断
面方向の位置で決まり、表面に近い蛍光繊維ほど強い。
その区分は大まかに3つ程度に分けられる。また、蛍光
スレッドは紙幣の短手方向に、埋め込まれたり、紙幣表
面に蛍光スレッドの一部が露出するように織り込まれて
いる。蛍光体の発する可視光は様々あるが、紙幣のセキ
ュリティとして用いられる蛍光体では黄色、赤色を発す
るものが多い。
【0003】図11に従来の蛍光繊維を検出して真偽判
定をする紙幣鑑別装置の構成の一例を示し、図12にそ
の処理タイミングを示す。以下、概要を説明する。移動
する紙幣1に紫外線ランプ2の光を照射し、紙幣1の蛍
光繊維からの蛍光量をレンズアレイ3で、CCD5の受
光面に集光する。その際、光学フィルタ4で紫外線の反
射光を減じて、蛍光信号のS/Nを向上している。CC
D5では蛍光繊維からの蛍光強度を電気的な振幅に変換
する。この電気信号となった蛍光繊維信号は、増幅回路
7で増幅され(波形c)、コンパレータ回路8で基準電
源9の出力(波形d)と比較して、パルス化(2値化:
波形e)される。尚、CCD5は駆動回路6の信号(波
形b)で定期的に受光量を更新している。
【0004】紙幣を蛍光繊維の有無により真偽判定する
方法は、前記した蛍光繊維のパルス列を計数回路10で
計数し、この計数値(波形f)と、予め設定した基準値
回路12の値(波形g)とを、比較回路11で比較し、
真偽判定信号(波形h)を出力していた。その際、判定
のタイミングを調整するために、紙幣検知センサ13を
設け、この紙幣検知センサ13の出力状態で、例えばo
n時(紙幣有)に蛍光パルス計数、onからoff時に
その計数値の判定、off時(紙幣無)にパルス計数回
路10のリセットなどの処理を行っていた。
【0005】また、他の紙幣鑑別装置として図13に示
す構成のものもあり、図14にその処理タイミングを示
す。以下概要を説明する。蛍光繊維検出センサ8は紙幣
検知センサ2、ガラス3、紫外線ランプ4、レンズアレ
イ(結像レンズ)5、紫外線カットフィルタ6、CCD
7(ライン状の受光アレイ)により構成され、搬送路の
片側1に配置される。ここで受光素子としてライン状受
光器アレイ(CCD)を用いるのは、紙幣中の様々な位
置に点在する蛍光繊維や紙幣の表面上に一部分が露出す
るように織り込まれている蛍光スレッドからの蛍光を、
搬送路中の紙幣の搬送位置によらず確実に検出できるよ
うに広い視野(検出領域)を持つためである。移動する
紙幣1が紙幣検知センサ2により検知されると、紫外線
ランプ4より紫外線が照射されCCD7での撮像が開始
される。撮像は所定のライン数n[n≧(紙幣検知セン
サとCCD間距離+紙幣最大寸法)/CCDの1ライン
露光時間]を取得することにより終了する。
【0006】紫外線により励起された蛍光繊維は蛍光を
発し、その蛍光はレンズアレイ5で、CCD7の受光面
に集光する。その際、紫外線カットフィルタ6で紫外線
の反射光を減じて、蛍光信号のS/Nを向上している。
CCD7では蛍光繊維からの蛍光強度を電気的な振幅に
変換する。この電気信号となった蛍光繊維信号は、増幅
回路10で増幅され(波形c)、コンパレータ回路11
でしきい値TH1にてパルス化(2値化:波形d)され
る。尚、CCD7は駆動回路9の信号(波形b)で定期
的に受光量を更新している。紙幣中の蛍光繊維の有無に
よる真偽判定は、前記した蛍光繊維のパルス列を計数回
路12で計数し、この計数値(波形e)と予め設定した
基準値TH2とを比較することにより行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来方法では蛍光体の有無を判別することで真偽判定を行
っているため、蛍光ペンなどにより蛍光体を模擬した偽
造券に対しては、真偽の判別ができないという問題があ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで上記課題を解決す
るために、請求項1の発明は、蛍光繊維を漉き込んだ用
紙からなる紙幣を鑑別する際に、紙幣に紫外線を照射し
その蛍光繊維からの蛍光を検知して真偽判定する紙幣鑑
別装置において、紙幣に紫外線を照射する光源と、紙幣
からの蛍光を受光しその強度に応じた電気信号に変換す
る受光器と、受光器から出力された電気信号を互いに異
なる閾値を用いて2値化する複数のコンパレータ回路
と、各コンパレータ回路からの出力信号にもとづき、互
いに異なる蛍光強度の繊維の有無にもとづき紙幣の真偽
の判別をする手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、蛍光繊維を漉き込んだ
用紙からなる紙幣を鑑別する際に、紙幣に紫外線を照射
しその蛍光繊維からの蛍光を検知して真偽判定する紙幣
鑑別装置において、被鑑別紙幣を搬送する搬送機構と、
搬送機構の上方であって紙幣の搬送方向と直交する方向
に紫外線光源に対応して配置されたライン状受光器と、
受光器から出力された蛍光強度信号を所定の閾値を用い
て2値化するコンパレータ回路と、コンパレータ回路の
出力信号の立ち上がりまたは立ち下がりのエッジを検知
してエッジ検知信号を出力するエッジ検知回路と、搬送
機構の送りとライン状受光器の出力タイミングに同期し
てエッジ検知信号の紙幣表面上での出力対応位置を取り
込み紙幣表面の蛍光分布を2次元的に記憶する手段と、
記憶されたエッジ検知信号の位置情報を読み出して、蛍
光繊維の長さ、幅、個数を計測し、それらの分布から紙
幣の真偽の判別をする手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0010】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、記憶されたエッジ検知信号の位置情報を読み出し
て、蛍光繊維の長さ、幅、個数を計測した後、計測した
蛍光繊維の幅および長さから形状を算出し、寸法と直線
性からなる所定の形状値と比較し、ノイズまたは偽造と
分離する手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、請求項2または請求項
3の発明において、計測した蛍光繊維の数を所定の上下
限値と比較して真偽判定をする手段を備えたことを特徴
とする。
【0012】請求項5の発明は、請求項2から請求項4
の発明において、受光器の2次元の読取領域をn×nに
分割し、各分割単位での蛍光繊維の分布を調べて真偽判
定をする手段を備えたことを特徴とする。
【0013】請求項6の発明は、蛍光繊維を漉き込んだ
用紙からなる紙幣を鑑別する際に、紙幣に紫外線を照射
しその蛍光繊維からの蛍光を検知して真偽判定する紙幣
鑑別装置において、被鑑別紙幣を搬送する搬送機構と、
搬送機構の上方であって紙幣の搬送方向と直交する方向
に紫外線光源に対応して配置されたライン状受光器と、
受光器から出力された蛍光強度信号を互いに異なる閾値
を用いて2値化する複数のコンパレータ回路と、各コン
パレータ回路の出力信号の立ち上がりまたは立ち下がり
のエッジを検知してエッジ検知信号を出力する複数のエ
ッジ検知回路と、搬送機構の送りとライン状受光器の出
力タイミングに同期して各エッジ検知信号の紙幣表面上
での出力対応位置を取り込み紙幣表面の蛍光分布を蛍光
強度ごとに2次元的に記憶する手段と、記憶された各エ
ッジ検知信号の位置情報を読み出して、蛍光強度ごとに
蛍光繊維の長さ、幅、個数を計測し、それらの分布から
紙幣の真偽の判別をする手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0014】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、記憶された各エッジ検知信号の位置情報を読み出し
て、蛍光強度ごとに蛍光繊維の長さ、幅、個数を計測し
た後、計測した蛍光繊維の幅および長さから形状を算出
し、寸法と直線性からなる所定の形状値と比較し、ノイ
ズまたは偽造と分離する手段を備えたことを特徴とす
る。
【0015】請求項8の発明は、請求項6または請求項
7の発明において、各蛍光強度ごとに計測した蛍光繊維
の数を所定の上下限値と比較して真偽判定をする手段を
備えたことを特徴とする。
【0016】請求項9の発明は、請求項6から請求項8
のいずれかの発明において、受光器の2次元の読取領域
をn×nに分割し、各分割単位であってかつ各蛍光強度
ごとの蛍光繊維の分布を調べて真偽判定をする手段を備
えたことを特徴とする。
【0017】すなわち、第1の発明(請求項1〜請求項
9の発明)は、次のようにして蛍光繊維の検出と判断を
するようにした。 (1)蛍光繊維を検出するしきい値を複数設け、蛍光強
度を複数に区分した。 (2)被鑑別紙幣の2次元の読取(走査)位置を時間的
に計測するx、yの計時回路と、蛍光強度の区分の数に
対応して複数の記憶回路とを設け、区分した各蛍光繊維
信号のパルスごとに、その立ち上がりと立ち下がりに同
期して、前記したx、y計時回路の計時値を記憶した。 (3)判定回路を設け、上記(2)の複数の記憶回路の
記憶内容から蛍光強度ごとに分布を計測し、蛍光繊維が
全体的および部分的に所定の分布であるか否かを判断す
る真偽識別をほどこした。 (4)また判定回路では、上記(2)の複数の記憶回路
の記憶内容から蛍光繊維の形状を判定し、所定値以外
は、ノイズまたは偽造として分離した。
【0018】次に、請求項10の発明は、蛍光繊維を漉
き込んだ用紙からなる紙幣を鑑別する際に、紙幣に紫外
線を照射しその蛍光繊維からの蛍光を検知して真偽判定
する紙幣鑑別装置において、被鑑別紙幣を搬送する搬送
機構と、搬送機構に搬送される紙幣の表面側及び裏面側
にそれぞれ搬送方向と直交する方向に紫外線光源に対応
して配置された1対のライン状受光器と、両受光器から
出力された蛍光強度信号をそれぞれディジタル信号に変
換する1対のA/D変換回路と、搬送機構の送りとライ
ン状受光器の出力タイミングに同期して両蛍光強度信号
の値を取り込み紙幣表面および裏面の蛍光分布を2次元
的に記憶する手段と、記憶された蛍光強度信号の値を表
裏面ごとに読み出して、各値を平面上周囲の値と比較し
て極大値を検出する手段と、検出された極大値の個数ま
たは分布から紙幣の真偽の判別をする手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0019】請求項11の発明は、請求項10の発明に
おいて、表裏両面で検出された極大値の位置を互いに照
合して、両面同位置に極大値が存在する場合は、両極大
値の強度相関から、紙幣厚み方向の蛍光繊維位置を特定
する手段と、蛍光繊維の紙幣厚み方向の分布から紙幣の
真偽の判別をする手段とを備えたことを特徴とする。
【0020】請求項12の発明は、請求項11の発明に
おいて、紙幣厚み方向の位置ごとに蛍光繊維に相当する
極大値を計数しその個数を所定の上下限値と比較するこ
とにより紙幣の真偽の判別をする手段を備えたことを特
徴とする。
【0021】請求項13の発明は、請求項11または請
求項12の発明において、蛍光繊維の紙幣厚み方向の存
在位置を表面部、中間部、裏面部の3層として、各層ご
との計数値を所定の上下限値と比較することにより紙幣
の真偽の判別をする手段を備えたことを特徴とする。
【0022】すなわち、第2の発明(請求項10〜13
の発明)は、次のようにして蛍光繊維の検出と判断をす
るようにした。 (1)蛍光繊維検出センサを搬送路の上下に配置し、同
一の蛍光繊維からの蛍光を上下両方のセンサにて検出で
きるようにした。 (2)両センサのCCD出力をメモリに格納し、CCD
画素方向の極大値列を検出し、その各極大値の強度を複
数のレベルに区分した。 (3)第1センサの極大値の位置(撮像ライン番号とC
CD画素番号)と第2センサの極大値の位置を順次照合
し、一致する場合はその極大値レベルの相関から蛍光繊
維の紙幣厚み方向での位置(表面、中間、裏面)を判断
し、各位置ごとの極大値数を計数した。 (4)また真偽判別は、上記(3)の各計数値が所定の
範囲以内か否かにより行った。
【0023】請求項14の発明は、蛍光繊維、蛍光片、
蛍光スレッド等からなる蛍光体を埋め込んだ紙幣を鑑別
する際に、紙幣に紫外線を照射しその蛍光体からの蛍光
を検知して真偽判定する紙幣鑑別装置において、紙幣に
紫外線を照射する光源と、紙幣の蛍光体からの蛍光を受
光しその強度に応じた電気信号に変換する複数の受光器
と、各受光器の入射側にそれぞれ配設されて互いに異な
る透過波長域を有する光学フィルタと、受光器から出力
された電気信号をその出力値に応じて複数のレベルに区
分する手段と、受光器ごとに得られた出力値レベルを画
素単位で比較し出力値レベルの相関が所定の関係にある
画素数を計数する手段と、計数値を所定の上下限値と比
較して紙幣の真偽の判別をする手段とを備えたことを特
徴とする。
【0024】請求項15の発明は、請求項14の発明に
おいて、紙幣の蛍光体からの蛍光を1以上のハーフミラ
ーを用いて分岐して複数の受光器に入射することを特徴
とする。
【0025】請求項16の発明は、請求項14または1
5の発明において、受光器としてライン状受光器を用い
たことを特徴とする。
【0026】すなわち、第3の発明(請求項14〜16
の発明)は、次のようにして蛍光繊維の検出と判断をす
るようにした。 (1)同一の蛍光体からの蛍光を複数のCCDで受光す
るようにした。 (2)各CCDの手前に透過波長域の異なる可視光カッ
トフィルタをそれぞれ配置した。 (3)真偽判別は、各CCDの出力レベルの相関を画素
単位で求め、所定の関係にある画素数を計数し、この計
数値を上下限値と比較することにより行った。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施形
態を説明する。図1は第1の発明にかかる実施形態の構
成を示す図であり、図2,図3はその動作を示すタイミ
ング図である。図1において、紫外線ランプ2が紫外光
を照射し、蛍光量を得て、光電変換した蛍光繊維信号を
得るところは従来技術と同じであるので説明を省略す
る。次に、得られた蛍光繊維信号(波形c)は、増幅回
路7からコンパレータ回路8a,8bおよび8cの一方
の端子に並列に人力される。これらのコンパレータ回路
のもう一方の端子には、基準電源90から互いに異なる
しきい値(波形d,e,f)がそれぞれ入力される。こ
こで、蛍光繊維信号の強度は3つに分離され、パルス化
(波形g,h,i)される。
【0028】次に分離された蛍光繊維のパルス信号の2
次元の走査位置の記憶過程を説明する。2次元走査位置
を計測するために、計時回路23を設けている。この計
時回路23は、紙幣検知信号がon(紙幣がある場合)
の時に動作し、それぞれx計時がCCD5のライン走査
時間を計測し、y計時がCCD5の駆動回路6の更新信
号を基に紙幣の移動方向の時間を計測する。ここで、紙
幣の移動時間およびCCD5のライン走査時間は一定の
ため計時回路23の2つの出力は2次元走査座標情報と
なる。
【0029】蛍光繊維信号のパルスの位置情報は、強度
区分されたごとに、エッジ検知回路24a、24bおよ
び24cで検出された立ち上がりおよび立ち下がりに同
期して、計時回路23の2つの出力の内容を記憶回路2
0a、20bおよび20cにそれぞれ記憶する。この結
果、記憶回路20a、20bおよび20c内には、蛍光
繊維パルス群の各パルス幅、その2次元的な位置情報が
蓄積される。次に、図4および図5を用いて、判定回路
22での記憶回路20a、20bおよび20cのパルス
データの処理適程を説明する。
【0030】先ず、図4の処理41で、各パルスの幅w
により立ち下がり時間から立ち上がり時間の差を求め
る。そして、処理42で記憶した計時回路23の2つの
計時値であるx、yで平面化し、複数のパルスから蛍光
繊維ごとに長さlの測定を次のように行う。例では、y
1からy4までの間、蛍光繊維のパルスが検出されてい
ない。次のy5では蛍光繊維が3つ存在する。その内の
蛍光繊維パルス集団Aが第1の蛍光繊維となり、蛍光繊
維パルス集団Bが第2の蛍光繊維および蛍光繊維パルス
集団Cが第3の蛍光繊維となる。
【0031】y6〜y9ではy5で発生した第1から第
3の蛍光繊維について、長さl1〜13の計数をアップ
する。この時、各蛍光繊維ごとに、現ラインと次のライ
ンでの2つのパルス幅中心xcの差が所定値内であるか
否かを判定し、現ラインと次のラインでのパルスの有無
判定で連続性を確認する。この処理の結果、蛍光繊維パ
ルス集団Aの長さl1が5、蛍光繊維パルス集団Bの長
さl2が4、蛍光繊維パルス集団Cの長さl3が3とな
る。y10,y11には蛍光繊維のパルスがない。y1
2以降では蛍光繊維パルス集団Dが第4の蛍光繊維とし
て同様に長さが計数される。
【0032】このように、処理41、42では、蛍光繊
維の数および蛍光繊維ごとの幅wと長さlが判り、蛍光
繊維の形状が判断できることになる。処理43では、蛍
光繊維が、ほぼ寸法と形状(直線)が決まっているため
に幅と長さと形状フィルタリング処理し、所定でない場
合、偽造またはノイズとして以後の判断処理から外す。
尚、以上の処理41〜43は3つに区分した蛍光強度単
位で処理する。
【0033】次に、蛍光繊維の分布判断をステップごと
に説明する。第1ステップは、処理44で紙幣全体での
蛍光繊維の数を調べ所定値範囲内か否かを判断する。所
定値範囲外の場合、偽造と判定する。第2ステップは、
処理45で図5のようにx、yをそれぞれ3つにわけ、
9分割(Z1〜Z9)として、蛍光繊維全数に対する各
ブロック(Z1〜Z9)ごとの蛍光繊維数の割合から部
分的に集中していないかを判断する。例えば1つのブロ
ックに蛍光繊維が30%以上ある場合、偽造と判定す
る。
【0034】第3ステップは、処理46で縦と横それぞ
れに3つブロックを1つのグループとして、蛍光繊維全
数に対する各グルーブ(g1〜g6)ごとの蛍光繊維数
の割合から部分的に集中していないかを判断する。各グ
ルーブに蛍光繊維の部分的に集中していないかを判断す
る。たとえば1つのグループに蛍光繊維が50%以上あ
る場合、偽造と判定する。以上の処理44〜46は、3
つに区分した蛍光強度単位で処理する。
【0035】第4ステップは、処理47で、3つの蛍光
強度に区分した各蛍光繊維の数が紙幣全体で所定値(ほ
ぼ同数)か否かを判断する。所定値外の場合、偽造と判
定する。ただし、蛍光繊維の数は、高強度がそのまま、
中強度が高強度の数を差し引いた値、および低強度が高
と中強度の数を差し引いた値に調整する。判定回路22
は、上記してきた処理結果を真偽判定出力(出力0)と
して外部に伝える。
【0036】次に、第2の発明の実施形態について、図
6、図7、図8にもとづいて説明する。図6において、
蛍光繊維検出センサ8a,8bは従来例と同様に紙幣検
知センサ2a,2b、ガラス3a,3b、紫外線ランプ
4a,4b、レンズアレイ5a,5b、紫外線カットフ
ィルタ6a,6bおよびCCD7a,7bにより構成さ
れ、搬送路15の上下に各々配置される。紫外線を紙幣
に照射し、蛍光繊維からの蛍光を得て、光電変換したC
CD出力(蛍光繊維信号)を得るところは従来技術と同
じため説明を省略する。
【0037】次に、第1センサ8aおよび第2センサ8
bからの各CCD出力は、増幅回路10a,10bによ
り増幅された後、A/D変換回路14a,14bによりデ
ジタル値に変換され、CPU13のメモリ131,13
2に画素単位で各々格納される。ここで、格納したCC
D出力の処理を図8をもとに説明する。 第1ステップ:CCD出力は図7(a)に示すように撮
像ラインごとに格納されており、CCD画素方向の極大
値が撮像ラインごとに探索される。 第2ステップ:探索された極大値は、その出力値(A/
D変換値)に応じて4つのレベル(A:蛍光強度大、
B:蛍光強度中、C:蛍光強度小、D:蛍光なし)に区
分される(図7(b))。 第3ステップ:ここで、蛍光繊維の紙幣厚み方向の位置
による第1蛍光繊維検出センサ8aと第2蛍光繊維検出
センサ8bとの蛍光強度の相関は表1に示すようにな
る。
【0038】
【表1】
【0039】すなわち、蛍光繊維が紙幣の表面ないしは
裏面にある場合、一方の蛍光繊維検出センサでの蛍光強
度は大きくなり、もう一方の搬送路の反対側に配置され
た蛍光繊維検出センサでの蛍光強度は小さくなる。ま
た、蛍光繊維が紙幣の中間にある場合、両方の蛍光繊維
検出センサでの蛍光強度は中程度となる。このことよ
り、第1蛍光繊維検出センサ8aと第2蛍光繊維検出セ
ンサ8bとの極大位置(撮像ライン番号とCCD画素番
号)を照合し、一致する場合はその極大値レベルの相関
から蛍光繊維の紙幣厚み方向の位置を判断できる。
【0040】したがって、このステップでは、第1検出
センサ8aの極大値のレベルと第2検出センサ8bの極
大値のレベルの相関が表1の相関のどれと一致するかを
判定し、蛍光繊維の紙幣厚み方向の位置(表面、中間、
裏面)を判断する。 第4ステップ:第3ステップで求めた蛍光繊維位置の極
大値数をカウントアップする。
【0041】第5ステップ:全ての極大値について、第
3ステップおよび第4ステップが終了したかを確認す
る。終了した場合は第6ステップヘ進み、終了していな
い場合は第3ステップに戻る。 第6ステップ:第4ステップで求めた蛍光繊維の紙幣厚
み方向の位置(表面、中間、裏面)ごとの極大値数が、
所定の範囲内にあるか否かを判定することにより紙幣の
真偽判別を行う。ここで、蛍光繊維を蛍光ペンにて摸擬
した偽造券では、中間層での極大値が存在せず容易に偽
造券であることを判別できる。
【0042】次に、第3の発明の実施形態について、図
9、図10にもとづいて説明する。図9はCCDを2つ
使用した実施形態の構成を示す図である。図において、
蛍光検出センサ8は、紙幣検知センサ2、ガラス3、紫
外線ランプ4、結像レンズ5、紫外線カットフィルタ
6、ハーフミラー16、2つの可視光カットフィルタ1
7a,17bおよび2つのCCD7a,7bにより構成
され、可視光カットフィルタ17a,17bはそれぞれ
CCD7a,7bの手前に配置される。
【0043】まず、図9に示す実施例での処理過程につ
いて説明する。紫外線の照射により蛍光体から発した蛍
光は、結像レンズ5と紫外線カットフィルタ6を通過
後、ハーフミラー16により分岐され、可視光カットフ
ィルタ17a,17bの透過しきい値以上の波長成分の
みがそれぞれCCD7a,7b上に結像し、光信号から
電気信号に変換される。光電変換された蛍光信号(CC
D出力)は増幅回路14a,14bにより増幅された
後、A/D変換回路10a,10bによりデジタル値に
変換される。CPU回路13では、CCD出力を出力レ
ベルに応じて3つのレベル(出力:大、中、小)に分
け、各CCD出力の出力レベルを画素単位で比較照合
し、この出力レベルの相関が所定の関係にある画素数を
計数し、この計数値があらかじめ設定してある範囲内に
あるか否かにより真偽判別を行う。
【0044】次に真偽判別方法について、紙幣のセキュ
リティとして用いられることが多い黄色蛍光と赤色蛍光
を例にとり説明する。真偽判別は図10に示すように、
蛍光体と蛍光ベンの蛍光波長の違いを利用して行う。図
10は米ドル紙幣の蛍光スレッドの黄色蛍光と赤色蛍光
およびそれらと同色系の蛍光ペンの蛍光波長の分布の実
測結果を示す図である。蛍光スレッドの黄色蛍光と赤色
蛍光の中心波長がそれぞれλ2、λ4にあるのに対して
黄色系蛍光ペンと赤色系蛍光ペンではλ1、λ3と低波
長側にシフトしている。これは蛍光スレッドに使用され
ている蛍光材料と蛍光ペンに使用されている蛍光材料が
異なるためと思われる。
【0045】そのため、第1可視光カットフィルタ17
aに波長λ1以上の光線を透過させる光学フィルタ、第
2可視光カットフィルタ17bに波長λ3以上の光線を
透過させる光学フィルタを使用すれば、例えば黄色蛍光
では第1可視光カットフィルタ17aが手前に配置され
ている第1CCD7aの出力は全ての波長成分がCCD
に到達するため大きくなり、第2可視光カットフィルタ
17bが手前に配置されている第2CCD7bの出力は
大部分の波長成分が第2可視光カットフィルタ17bに
吸収されてしまうため小さくなる。同様に各種の蛍光体
での第1およぴ第2CCD7a,7bの出力をまとめる
と表2のようになる。
【0046】
【表2】
【0047】この表2からあきらかなように第1CCD
7aと第2CCD7bの出力の相関より、蛍光ペンによ
る偽造券を判別することができる。また、この実施形態
では2種類の蛍光体(黄色蛍光と赤色蛍光)を検出する
場合を例にとったが、検出したい蛍光体の種類が増えた
場合は可視光カットフィルタを追加することにより対応
可能である。なお、この実施形態では光源と受光部が搬
送路の同一側にある反射型としてあるが、光源と受光部
が搬送路を介して対向するように配置した透過型として
も良い。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように第1の発明(請求項1
〜請求項9の発明)によれば、検出した蛍光繊維信号を
蛍光強度に応じてを複数に区分し、区分した蛍光繊維信
号から蛍光繊維単位での形状判定と、蛍光繊維の紙幣面
全体および部分的な分布判定を施して、蛍光ペンなどの
偽造を容易に判別を可能する。
【0049】また、第2の発明(請求項10〜請求項1
3の発明)によれば、蛍光繊維検出センサを搬送路の上
下に配置し、両センサの蛍光繊維信号の極大値の蛍光強
度の相関より、蛍光繊維の紙幣厚み方向での位置を判断
し、各位置(紙幣の表面、中間、裏面)での極大値数を
計数し、この各計数値が所定の範囲以内にあるかにより
真偽判別を行う。それにより、蛍光ペンなどで蛍光繊維
を摸擬した偽造券を容易に判別できる。
【0050】また、第3の発明(請求項14〜16の発
明)によれば、同一の蛍光体からの蛍光を複数のCCD
で受光し、各CCDの手前にそれぞれ透過領域の異なる
可視光カットフィルタを配置し、複数のCCD出力の相
関が所定の関係にある画素数を計数し、その計数値を上
下限値と比較し真偽判別を行うことにより、蛍光ペンな
どで蛍光体を模擬した偽造券を容易に判別できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明にかかる実施形態の構成を示す図で
ある。
【図2】図1の動作を示すタイミング図である。
【図3】図1の動作を示すタイミング図である。
【図4】図1の判定処理を示すフロー図である。
【図5】図1の判定処理を示すフロー図である。
【図6】第2の発明にかかる実施形態の構成を示す図で
ある。
【図7】図6における蛍光繊維の検出処理の説明図であ
る。
【図8】図6の判定処理を示すフロー図である。
【図9】第3の発明にかかる実施形態の構成を示す図で
ある。
【図10】図9における蛍光繊維の検出処理の説明図で
ある。
【図11】従来例の構成を示す図である。
【図12】図11の動作を示すタイミング図である。
【図13】従来例の構成を示す図である。
【図14】図13の動作を示すタイミング図である。
【符号の説明】
1 紙幣 5 CCD 90 基準電源 24a,24b,24c エッジ検知回路 23 計時回路、 20a,20b,21c 記憶回路 22 判定回路 2,2a,2b 紙幣検知センサ 3,3a,3b ガラス、 4,4a,4b 紫外線ランプ 6,6a,6b 紫外線カットフィルタ 7,7a,7b CCD 8,8a,8b 蛍光繊維検出センサ 9,9a,9b,CCD駆動回路 10,10a,10b 増幅回路 11 コンパレータ回路 12 パルス計数回路 13 CPU回路 14a,14b A/D変換回路 15 搬送路 16 ハーフミラー 17a,17b 可視光カットフィルタ 131,132 メモリ
フロントページの続き (72)発明者 植原 義久 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 Fターム(参考) 3E041 AA02 AA03 BA20 BB03 BB04 BB05 BC06 CA01 CB02 CB03 DB01 EA03

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光繊維を漉き込んだ用紙からなる紙幣
    を鑑別する際に、紙幣に紫外線を照射しその蛍光繊維か
    らの蛍光を検知して真偽判定する紙幣鑑別装置におい
    て、 紙幣に紫外線を照射する光源と、 紙幣からの蛍光を受光しその強度に応じた電気信号に変
    換する受光器と、 受光器から出力された電気信号を互いに異なる閾値を用
    いて2値化する複数のコンパレータ回路と、 各コンパレータ回路からの出力信号にもとづき、互いに
    異なる蛍光強度の繊維の有無にもとづき紙幣の真偽の判
    別をする手段と、 を備えたことを特徴とする紙幣鑑別装置。
  2. 【請求項2】 蛍光繊維を漉き込んだ用紙からなる紙幣
    を鑑別する際に、紙幣に紫外線を照射しその蛍光繊維か
    らの蛍光を検知して真偽判定する紙幣鑑別装置におい
    て、 紙幣に紫外線を照射する光源と、 被鑑別紙幣を搬送する搬送機構と、 搬送機構の上方であって紙幣の搬送方向と直交する方向
    に紫外線光源に対応して配置されたライン状受光器と、 受光器から出力された蛍光強度信号を所定の閾値を用い
    て2値化するコンパレータ回路と、 コンパレータ回路の出力信号の立ち上がりまたは立ち下
    がりのエッジを検知してエッジ検知信号を出力するエッ
    ジ検知回路と、 搬送機構の送りとライン状受光器の出力タイミングに同
    期してエッジ検知信号の紙幣表面上での出力対応位置を
    取り込み紙幣表面の蛍光分布を2次元的に記憶する手段
    と、 記憶されたエッジ検知信号の位置情報を読み出して、蛍
    光繊維の長さ、幅、個数を計測し、それらの分布から紙
    幣の真偽の判別をする手段と、 を備えたことを特徴とする紙幣鑑別装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の紙幣鑑別装置において、 記憶されたエッジ検知信号の位置情報を読み出して、蛍
    光繊維の長さ、幅、個数を計測した後、計測した蛍光繊
    維の幅および長さから形状を算出し、寸法と直線性から
    なる所定の形状値と比較し、ノイズまたは偽造と分離す
    る手段を備えたことを特徴とする紙幣鑑別装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3記載の紙幣鑑別
    装置において、 計測した蛍光繊維の数を所定の上下限値と比較して真偽
    判定をする手段を備えたことを特徴とする紙幣鑑別装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項2から請求項4のいずれか1項に
    記載の紙幣鑑別装置において、 受光器の2次元の読取領域をn×n(nは2以上の整
    数)に分割し、各分割単位での蛍光繊維の分布を調べて
    真偽判定をする手段を備えたことを特徴とする紙幣鑑別
    装置。
  6. 【請求項6】 蛍光繊維を漉き込んだ用紙からなる紙幣
    を鑑別する際に、紙幣に紫外線を照射しその蛍光繊維か
    らの蛍光を検知して真偽判定する紙幣鑑別装置におい
    て、 紙幣に紫外線を照射する光源と、 被鑑別紙幣を搬送する搬送機構と、 搬送機構の上方であって紙幣の搬送方向と直交する方向
    に紫外線光源に対応して配置されたライン状受光器と、 受光器から出力された蛍光強度信号を互いに異なる閾値
    を用いて2値化する複数のコンパレータ回路と、 各コンパレータ回路の出力信号の立ち上がりまたは立ち
    下がりのエッジを検知してエッジ検知信号を出力する複
    数のエッジ検知回路と、 搬送機構の送りとライン状受光器の出力タイミングに同
    期して各エッジ検知信号の紙幣表面上での出力対応位置
    を取り込み紙幣表面の蛍光分布を蛍光強度ごとに2次元
    的に記憶する手段と、 記憶された各エッジ検知信号の位置情報を読み出して、
    蛍光強度ごとに蛍光繊維の長さ、幅、個数を計測し、そ
    れらの分布から紙幣の真偽の判別をする手段と、 を備えたことを特徴とする紙幣鑑別装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の紙幣鑑別装置において、 記憶された各エッジ検知信号の位置情報を読み出して、
    蛍光強度ごとに蛍光繊維の長さ、幅、個数を計測した
    後、計測した蛍光繊維の幅および長さから形状を算出
    し、寸法と直線性からなる所定の形状値と比較し、ノイ
    ズまたは偽造と分離する手段を備えたことを特徴とする
    紙幣鑑別装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7記載の紙幣鑑別
    装置において、 各蛍光強度ごとに計測した蛍光繊維の数を所定の上下限
    値と比較して真偽判定をする手段を備えたことを特徴と
    する紙幣鑑別装置。
  9. 【請求項9】 請求項6から請求項8のいずれか1項に
    記載の紙幣鑑別装置において、 受光器の2次元の読取領域をn×nに分割し、各分割単
    位であってかつ各蛍光強度ごとの蛍光繊維の分布を調べ
    て真偽判定をする手段を備えたことを特徴とする紙幣鑑
    別装置。
  10. 【請求項10】 蛍光繊維を漉き込んだ用紙からなる紙
    幣を鑑別する際に、紙幣に紫外線を照射しその蛍光繊維
    からの蛍光を検知して真偽判定する紙幣鑑別装置におい
    て、 紙幣に紫外線を照射する光源と、 被鑑別紙幣を搬送する搬送機構と、 搬送機構に搬送される紙幣の表面側及び裏面側にそれぞ
    れ搬送方向と直交する方向に紫外線光源に対応して配置
    された1対のライン状受光器と、 両受光器から出力された蛍光強度信号をそれぞれディジ
    タル信号に変換する1対のA/D変換回路と、 搬送機構の送りとライン状受光器の出力タイミングに同
    期して両蛍光強度信号の値を取り込み紙幣表面および裏
    面の蛍光分布を2次元的に記憶する手段と、 記憶された蛍光強度信号の値を表裏面ごとに読み出し
    て、各値を平面上周囲の値と比較して極大値を検出する
    手段と、 検出された極大値の個数または分布から紙幣の真偽の判
    別をする手段と、 を備えたことを特徴とする紙幣鑑別装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の紙幣鑑別装置におい
    て、 表裏両面で検出された極大値の位置を互いに照合して、
    両面同位置に極大値が存在する場合は、両極大値の強度
    相関から、紙幣厚み方向の蛍光繊維位置を特定する手段
    と、 蛍光繊維の紙幣厚み方向の分布から紙幣の真偽の判別を
    する手段と、 を備えたことを特徴とする紙幣鑑別装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の紙幣鑑別装置におい
    て、 紙幣厚み方向の位置ごとに蛍光繊維に相当する極大値を
    計数しその個数を所定の上下限値と比較することにより
    紙幣の真偽の判別をする手段を備えたことを特徴とする
    紙幣鑑別装置。
  13. 【請求項13】 請求項11または請求項12記載の紙
    幣鑑別装置において、 蛍光繊維の紙幣厚み方向の存在位置を表面部、中間部、
    裏面部の3層として、各層ごとの計数値を所定の上下限
    値と比較することにより紙幣の真偽の判別をする手段を
    備えたことを特徴とする紙幣鑑別装置。
  14. 【請求項14】 蛍光繊維、蛍光片、蛍光スレッド等か
    らなる蛍光体を埋め込んだ紙幣を鑑別する際に、紙幣に
    紫外線を照射しその蛍光体からの蛍光を検知して真偽判
    定する紙幣鑑別装置において、 紙幣に紫外線を照射する光源と、 紙幣の蛍光体からの蛍光を受光しその強度に応じた電気
    信号に変換する複数の受光器と、 各受光器の入射側にそれぞれ配設されて互いに異なる透
    過波長域を有する光学フィルタと、 受光器から出力された電気信号をその出力値に応じて複
    数のレベルに区分する手段と、 受光器ごとに得られた出力値レベルを画素単位で比較し
    出力値レベルの相関が所定の関係にある画素数を計数す
    る手段と、 計数値を所定の上下限値と比較して紙幣の真偽の判別を
    する手段と、 を備えたことを特徴とする紙幣鑑別装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の紙幣鑑別装置におい
    て、 紙幣の蛍光体からの蛍光を1以上のハーフミラーを用い
    て分岐して複数の受光器に入射することを特徴とする紙
    幣鑑別装置。
  16. 【請求項16】 請求項14または15記載の紙幣鑑別
    装置において、 受光器としてライン状受光器を用いたことを特徴とする
    紙幣鑑別装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7110093B2 (en) 2003-02-28 2006-09-19 Nidec Copal Corporation Inspection apparatus and inspection method
JP2010147858A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Canon Inc 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
CN111292463A (zh) * 2020-01-17 2020-06-16 深圳怡化电脑股份有限公司 一种纸币识别方法、装置、服务器及存储介质
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