JP2003296402A - 工事管理システム - Google Patents

工事管理システム

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JP2003296402A
JP2003296402A JP2002093962A JP2002093962A JP2003296402A JP 2003296402 A JP2003296402 A JP 2003296402A JP 2002093962 A JP2002093962 A JP 2002093962A JP 2002093962 A JP2002093962 A JP 2002093962A JP 2003296402 A JP2003296402 A JP 2003296402A
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JP2002093962A
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English (en)
Inventor
Katsutoshi Nishiura
克敏 西浦
Koji Kida
耕司 喜田
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工事の施工状況をリアルタイムに把握するこ
とができる工事管理システムを提供すること。 【解決手段】 工事の許認可情報及び工事の進捗状況を
管理するシステム管理装置10と、現場工事を行う建設
機械とを含む工事管理システム。システム管理装置10
は、許認可情報を記録するための許認可情報データベー
ス36と、地図情報及び位置情報を合成する地図情報合
成手段26とを備え、建設機械は、位置情報を生成する
ためのGPS手段を備えている。許認可情報データベー
ス36に記録された許認可情報は、地図形式情報として
示された場所情報を含み、地図情報合成手段26は、地
図形式情報を合成して合成地図形式情報を生成するとと
もに、この合成地図形式情報に建設機械の位置情報を合
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種工事を管理す
る工事管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ガス管、水道管、下水管、電気設備、通
信設備などの地中埋設物を新設工事、保守、点検工事な
どするときに、工事を行う地下埋業者(例えば、ガス会
社、電気会社、電話会社など)が、所定の様式に基づい
て、工事場所(例えば、道路の位置)、工事日時などの
情報を含む工事内容を示す申請書を作成し、工事を行う
工事場所を管轄する許認可者、例えば都道府県庁、市町
村役場などの役所に提出するとともに、必要に応じて警
察署及び消防署などの役所にも提出している。そして、
地下埋業者からの工事申請を受けた許認可者は、提出さ
れた申請書の内容を確認して工事の許認可を行い、所定
の工事許可証を発行し、この工事許可証の発行を受けた
業者が工事を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た許認可システムが採用されていても、現状では、工事
の許認可を得ていない地下埋業者が勝手に工事を行って
いる場合があり、事故が発生した際に直ぐに工事業者を
把握できないなどの問題となることがある。
【0004】また、このような工事の施工状況などを把
握する上で、許認可された工事中の工事状況を分かり易
く管理することが望まれており、特に、許認可者から許
認可を受けた許認可情報との関連で管理することが望ま
れている。
【0005】本発明の目的は、許認可を得ていない地下
埋業者の不法工事などを監視、取締りを行うことができ
る工事管理システムを提供することである。また、本発
明の他の目的は、許認可された工事中の工事状況を分か
り易く管理することができる工事管理システムを提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、工事の申請に
用いられる申請者用装置と、申請の許可に用いられる許
認可者用装置と、前記申請者用装置からの申請情報及び
前記許認可者用装置からの許認可情報を管理するととも
に、許可IDを発行するシステム管理装置と、現場工事
を行う建設機械と、を具備し、前記申請者用装置は、前
記申請情報を入力するための入力手段と、前記許可ID
を記録媒体に書き込むための書込み装置と、前記システ
ム管理装置との間で情報を送受信するための通信手段
と、を備えており、前記許認可者用装置は、前記許認可
情報を入力するための入力手段と、前記システム管理装
置との間で情報を送受信するための通信手段と、を備え
ており、前記システム管理装置は、前記申請情報を記録
するための申請情報データベースと、前記許認可情報を
記録するための許認可情報データベースと、許可IDを
生成する許可ID生成手段と、前記申請者用装置及び前
記許認可者用装置との間で情報を送受信するための第1
通信手段と、前記建設機械からの情報を受信するための
第2通信手段と、を備えており、前記建設機械は、位置
情報を生成するためのGPS手段と、前記記録媒体に書
き込まれた前記許可IDを読み取るための読取り装置
と、運転を許容するための運転許容手段と、前記システ
ム管理装置に情報を送信するための通信手段と、を備え
ており、前記建設機械の前記運転許容手段は、前記読取
り装置が前記記録媒体に書き込まれた前記許可IDを読
み取ると、前記建設機械の運転を許容することを特徴と
する工事管理システムである。
【0007】本発明に従えば、申請者用装置は工事の申
請に用いられ、許認可用装置は工事申請の許認可に用い
られる。また、システム管理装置は申請情報データベー
ス及及び許認可情報データベースを備え、申請者用装置
からの申請情報は申請情報データベースに記録され、許
認可者からの許認可情報は許認可情報データベースに記
録される。このシステム管理装置は許可ID生成手段を
含み、工事申請が認可されたときには、この許可ID生
成手段は許可IDを生成する。そして、この許可IDは
工事を行う建設機械にて利用される。建設機械には読取
り装置及び運転許容手段が設けられ、また許可IDは記
録媒体に書き込まれ、読取り装置により記録媒体の許可
IDを読み取ることによって、運転許容手段は建設機械
の運転を許容する。それ故に、記録媒体を所持していな
い場合、記録媒体の許可IDが読みとれない(例えば、
許可IDが書き込まれていない)場合などにおいては建
設機械の運転を行うことができず、これによって第三者
による建設機械の自由な使用を制限することが可能とな
り、不法工事の発生を少なくすることができる。
【0008】また、本発明では、前記システム管理装置
は、更に、前記許可IDを照合するためのID照合手段
と、許可された工事であるかを判定する許可工事判定手
段とを含み、前記ID照合手段は、前記許認可情報デー
タベースに記録された前記許認可情報の前記許可ID
と、前記建設機械から送られてきた前記許可IDを照合
し、前記許可工事判定手段は、前記許認可情報データベ
ースに記録された前記許可IDを含む前記許認可情報
と、前記建設機械から送られてた前記許可IDを含む情
報とを対比して許可工事かを判定することを特徴とす
る。
【0009】本発明に従えば、システム監視装置はID
照合手段及び許可工事判定手段を含んでおり、ID照合
手段は許認可情報データベースの許認可情報における許
可IDと、建設機械から送られてきた許可IDとを照合
し、許可工事判定手段は、許認可情報データベースに記
録された許可IDの許認可情報と建設機械から送られて
きた情報とを対比して許可工事か否かを判定するので、
許可IDを利用して不法工事か否かを自動的に判定する
ことができる。そして、このように判定して不法工事と
分かった場合、現場に行って工事を中止させることによ
って、不法工事に対して迅速な処置を取ることが可能と
なる。尚、建設機械から送られてくる情報とは、記録媒
体から読み取られた許可IDに加えて、GPS手段によ
り生成される位置情報、記録媒体から読み取られた他の
情報(例えば、工事期間、工事企業、担当者など)であ
る。
【0010】また、本発明では、工事の許認可情報及び
工事の進捗状況を管理するシステム管理装置と、現場工
事を行う建設機械と、具備し、前記システム管理装置
は、前記許認可情報を記録するための許認可情報データ
ベースと、前記許認可情報データベースに記録されたデ
ータを読み出すデータ読出し手段と、地図情報及び位置
情報を合成する地図情報合成手段と、前記建設機械から
の情報を受信するための通信手段と、を備えており、前
記建設機械は、位置情報を生成するためのGPS手段
と、前記システム管理装置に情報を送信するための通信
手段と、を備えており、前記許認可情報データベースに
記録された前記許認可情報は、地図形式情報として示さ
れた場所情報を含み、前記データ読出し手段は許可され
た工事中の前記許認可情報の前記地図形式情報を読出
し、前記地図情報合成手段は、前記データ読出し手段に
より読み出された前記地図形式情報を合成して合成地図
形式情報を生成するとともに、前記合成地図形式情報に
前記建設機械の前記GPS手段により生成された前記位
置情報を合成することを特徴とする工事管理システムで
ある。
【0011】本発明に従えば、システム管理装置は、許
認可情報データベースと及びデータ読出し手段を備え、
許認可情報の場所情報は地図形式情報として示され、地
図形式情報を含む許認可情報が許認可データベースに記
録され、データ読出し手段は、許可された工事中の許認
可情報の地図形式情報を読み出す。そして、システム管
理装置の地図情報合成手段は、データ読出し手段により
読み出した地図形式情報、即ち工事中の工事場所情報を
合成して合成地図形式情報を生成するとともに、この合
成地図形式情報に建設機械のGPS手段からの位置情報
も合成する。従って、合成地図形式情報は、地図形式に
表示において工事中の工事区域及び稼働中の建設機械を
示し、かくして、この合成地図形式情報を見ることによ
って、不法工事であるか否か(即ち、工事区域外で建設
機械が稼働していると、この建設機械が行っている工事
は不法工事となる)を容易に判断することができ、これ
によって、不法工事を早期に見つけることがき、この不
法工事に対して迅速な措置を取ることが可能となる。
【0012】また、本発明では、工事進捗の報告に用い
られる工事者用装置を更に備え、前記工事者用装置は、
工事の進捗情報を入力するための入力手段と、前記シス
テム管理装置に前記工事進捗情報を送信するための通信
手段とを備え、前記システム管理装置は、前記工事進捗
情報を記録する進捗情報データベータを備えており、前
記工事者用装置の前記入力手段により入力された前記工
事進捗情報は、前記システム管理装置に送信され、前記
許可情報データベースに記録された前記許認可情報の前
記地図形式情報と関連付けて前記進捗情報データベース
に記録されることを特徴とする。
【0013】本発明に従えば、工事進捗を報告する工事
者用装置が用いられ、工事者用装置からの工事進捗情報
はシステム管理装置の進捗情報データベースに記録され
る。このとき、この工事進捗情報は、許認可情報の地図
形式情報と関連付けて進捗情報データベースに記録され
るので、合成地図形式情報を表示する画面において、例
えば特定の工事区域を指定する(例えば、入力手段とし
てのマウスでクリック操作する)と、その工事区域に対
応する工事進捗情報が進捗情報データベースから読み出
され、かくして、簡単な操作でもって容易に工事進捗状
況を知ることができる。この工事者用装置とは、工事会
社の事務所などのパソコンでよく、或いは工事作業者が
携帯する携帯情報端末、携帯電話などでよい。
【0014】また、本発明では、前記システム管理装置
は、前記許認可情報に含まれる許可IDを生成する許可
ID生成手段を含み、前記許可IDを含む前記許認可情
報が前記許可情報データベースに記録され、前記工事者
用装置からの前記工事進捗情報は前記許可IDを含んで
おり、前記工事者用装置からの前記工事進捗情報は、前
記許可情報データベースに記録された前記許認可情報の
前記許可IDと関連付けて前記進捗情報データベースに
記録されることを特徴とする。
【0015】本発明に従えば、許認可情報が許可IDを
含んでおり、この許可IDを含む情報が許認可情報デー
タベースに記録される。この許可IDは工事者用装置の
工事進捗情報の一部として用いられ、工事者用装置から
の工事進捗情報は、この許可IDと関連付けて進捗情報
データベースに記録される。従って、工事中の各工事に
ついては、許可IDでもって許認可情報と工事進捗情報
とが関連付けられ、かくして、その許認可情報からその
工事進捗情報を容易に知ることができ、またその工事進
捗情報からもその許認可情報を容易に知ることができ
る。
【0016】更に、本発明では、前記システム管理装置
は、前記許認可情報に含まれる許可IDを生成する許可
ID生成手段と、前記建設機械の前記位置情報を記録す
る位置情報データベースとを含み、前記許可IDを含む
前記許認可情報が記録媒体に書き込まれ、また、前記建
設機械には記録媒体の書き込まれた情報を読み取る読み
取り装置が設けられており、前記建設機械から送信され
る情報は、前記GPS手段により生成された前記位置情
報及び前記記録媒体から読み取った前記許可IDを含
み、前記建設機械からの前記位置情報は、前記認可情報
データベースに記録された前記許認可情報の前記許可I
Dに関連付けて前記位置情報データベースに記録される
ことを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、許認可情報が許可IDを
含んでおり、この許可IDを含む許認可情報が記録媒体
を介して建設機械側で読み取られ、読み取られた許可I
Dが建設機械からの情報に含まれる。建設機械からの情
報は、この許可IDに加えてGPS手段による位置情報
を含み、この位置情報は許可IDに関連付けてシステム
管理装置の位置情報データベースに記録される。従っ
て、工事中の各工事については、許可IDでもって許認
可情報と建設機械の位置情報とが関連付けられ、かくし
て、その許認可情報からこの許認可情報に基づいて工事
作業を行っている建設機械の現場位置を容易に知ること
ができ、また建設機械の現場位置からその許認可情報を
容易に知ることができ、このシステムを利用して建設機
械による不法工事の監視、取締りを容易に行うことがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従う工事管理システムの一実施形態について説明す
る。図1は、本発明に従う工事管理システムを簡略的に
示す概念図であり、図2は、図1の工事管理システムの
システム管理装置の構成を簡略的に示すブロック図であ
り、図3は、図1の工事管理システムの申請者用装置、
許認可者用装置及び建設機械の構成を簡略的に示すブロ
ック図であり、図4は、申請者用装置により入力した申
請情報の地図形式情報の内容を示す図であり、図5は、
申請者用装置により入力した申請情報の他の情報の内容
を示す図であり、図6は、申請情報とともに送信される
許認可承認情報の内容を示す図であり、図7は、図1の
工事管理システムのシステム管理装置における地図情報
合成手段により合成した合成地図形式情報の内容を示す
図であり、図8は、図1の工事管理システムにおける申
請情報の処理の流れを示すフローチャートであり、図9
は、図1の管理システムにおける工事進捗情報の処理の
流れを示すフローチャートである。
【0019】図1において、図示の工事管理システム
は、申請者2A,2B・・・側に、例えばガス会社、電
力会社、電話会社などの地下埋業者側に設置される申請
者用装置4A,4B・・・と、許認可者6A,6B,6
C・・・側に、例えば都道府県庁、市町村役場などの道
路管理部門、警察署、消防署などの役所に設置される許
認可者用装置8A,8B,8C・・・と、申請者用装置
4A,4B及び許認可者用装置8A,8B,8Cとの間
で各種情報の送受信を行うとともに、各種情報を記録す
るシステム管理装置10と、を備えており、システム管
理装置10は、地下埋業者2A,2Bからの申請情報及
び工事進捗情報並びに許認可者6A,6B,6Cからの
許認可情報を管理する管理業者、所謂管理センター12
に設置される。尚、管理センター12を設けることな
く、このシステム管理装置10を特定の許認可者、例え
ば都道府県庁などの道理管理部門に、又は特定の地下埋
業者、例えばガス会社に設置するようにしてもよい。
【0020】この工事管理システムは、更に、許認可さ
れた工事を行う建設機械14A,14B(例えば、コン
ボ、ボーリング、ローラなど)を含み、これら建設機械
14A,14Bに関する情報も後述する如くしてシステ
ム管理装置10に記録される。このような建設機械14
A、14Bは、例えば、工事を行う地下埋業者2A,2
Bが所有又は管理する。
【0021】図1では、地下埋業者(申請者)2A,2
B及び許認可者6A,6B,6Cの一部を示し、実際の
工事管理システムでは、多数の地下埋業者2A,2B及
び多数の許認可者6A,6B,6Cが存在し、多数の地
下埋業者2A,2Bの申請者用装置4A,4B、多数の
許認可者6A,6B,6Cの許認可者用装置8A,8
B,8C及びシステム管理装置10が例えばインターネ
ット網16を介して相互に送受信可能に接続されてい
る。このインターネット網16に代えて、他の通信網を
介してこれらを相互に接続するようにしてもよい。ま
た、建設機械14A,14Bについても2台のみ示して
いるが、実際のシステム管理装置では、多数の建設機械
14A,14Bが存在する。尚、図1では、各地下埋業
者2A,2B及び各許認可者6A,6B,6Cについて
一つの申請者用装置4A,4B及び許認可者用装置8
A,8B,8Cを示しているが、実際のシステムでは、
各地下埋業者2A,2B及び各許認可者6A,6B,6
Cについて、LAN(ローカル・エリア・ネットワー
ク)で接続された多数の申請者用装置4A,4B及び許
認可者用装置8A,8B,8Cが設置されている。
【0022】次に、図2を参照してシステム管理装置1
0について説明すると、システム管理装置10は、例え
ばサーバコンピュータから構成され、各種情報を処理す
るデータ処理手段20、記録手段22及びメモリ手段2
4を備えている。データ処理手段20は、例えばCPU
から構成され、記録手段22に記録された各種情報を読
み出すデータ読出し手段25と、地図情報を合成する地
図情報合成手段26と、工事の申請を許認可するときに
付与される許可IDを生成する許可ID生成手段28
と、許可IDを後述する如く照合するID照合手段30
と、許可IDを利用して許認可された工事か否かを判定
する許可工事判定手段32とを含んでいる。また、記録
手段22は、例えばHDDの如き磁気記録装置から構成
され、工事の申請情報を記録する申請情報データベース
34と、工事の許認可情報を記録する許認可情報データ
ベース36と、工事の進捗情報を記録する進捗情報デー
タベース38と、地図情報が予め記録された地図データ
ベース39と、申請情報などを記載する所定様式が予め
記録された様式データベース41と、建設機械14A,
14Bに関する情報を記録する建機情報データベース4
3とを含んでいる。また、メモリ手段24は、例えばR
AMから構成される。
【0023】システム管理装置10は、更に、キーボー
ド、マウスなどの入力手段40と、液晶表示装置、CR
Tなどの表示手段42と、レーザープリンタなどの出力
手段44と、申請者用装置4A,4B及び許認可用装置
8A,8B、8Cとの間で各種情報を送受信する第1通
信手段46と、建設機械14A,14Bからの位置情報
などを受信する第2通信手段47とを含んでおり、第1
及び第2通信手段46,47は、例えば送受信装置から
構成される。入力手段40は、入力操作することによっ
て各種情報を入力し、表示装置42は情報内容を表示
し、出力手段44は情報内容を印字して出力する。
【0024】次いで、図3を参照して、申請者用装置4
A,4B、許認可者用装置8A,8B,8C及び建設機
械14A、14Bについて説明する。申請者用装置4
A,4Bは実質上同一の構成の装置であって、例えばパ
ソコンから構成される。図示の申請者用装置4(4A,
4B・・・)は、その基本的構成はシステム管理装置1
0とほぼ同様であり、データ処理手段52、記録手段5
4、メモリ手段56、表示手段58、入力手段60、出
力手段62及び通信手段64を備えるとともに、カード
書込み装置65を備えている。カード書込み装置65
は、例えばICカード(図示せず)に情報を書込むため
の装置であり、このICカードには、許可ID及び許認
可情報の一部が書き込まれる。また、許認可者用装置8
(8A,8B,8C・・・)は実質上同一の構成であっ
て、例えばパソコンから構成され、申請者用装置4A、
4Bと同様に、データ処理手段66、記録手段68、メ
モリ手段70、表示手段72、入力手段74、出力手段
76及び通信手段78を備えている。
【0025】更に、建設機械14(14A,14B・・
・)は、GPS手段80、カード読取り装置82、デー
タ処理手段84、運転許容手段86、第1メモリ88、
第2メモリ90及び通信手段92を備えており、各建設
機械14におけるこれらの構成は実質上同一である。G
PS手段80は、衛星94(図1参照)からの信号を受
信して所要の通りに処理し、GPS手段80を装備する
建設機械14の位置情報を生成する。カード読取り装置
82は、ICカード(図示せず)に書き込まれた許可I
Dを含む情報を読み取り、データ処理手段84は各種情
報を後述する如く処理する。また、運転許容手段86
は、ICカードをカード読取り装置82に挿入してその
情報を読み取った段階で建設機械14の運転を許容し
(従って、この段階で運転キーを操作すると、この建設
機械の運転を行うことができる)、ICカードをカード
読取り装置から取り出したりするとその建設機械14の
運転を禁止する。第1メモリ88には、建設機械14に
関する情報、例えば建設機械14の種類(例えば記号形
式を用いて)などが記録され、第2メモリ90にはIC
カードから読み取った情報が記録され、この第2メモリ
90に記録された情報は、ICカードをカード読取り装
置82に挿入した状態では保持されるが、カード読取り
装置82から取り出すと消去される。ICカードはこの
ように利用されるので、建設機械14の運転キーの一部
として機能し、このICカードを読取り装置82に挿入
した状態においてのみ建設機械14の運転が可能とな
る。尚、このようにICカードと運転キーを併用するこ
とに代えて、ICカード自体に運転キーの機能も持た
せ、従来の運転キーを省略するようにしてもい。
【0026】次に、図2及び図3とともに、図4〜図6
及び図8を参照して、申請者(地下埋業者2であって、
工事を申請する者)が作成した申請情報の処理の流れに
ついて説明する。申請者が例えばガス管の埋設工事を施
工するために工事申請を行う場合、まず、工期、工事の
担当者などを決定し(ステップS1)、決定した工事内
容を入力手段60を入力操作して申請情報を入力する
(ステップS22)。この工事情報の入力は、図4に示
す地図情報画面と図5に示す申請情報入力画面を用いて
行い、この申請情報には、更に、図6に示す許可承認画
面が付加される。図4に示す地図情報は、システム管理
装置10の地図情報データベース39に記録されてお
り、この地図データベース39から申請工事区域の地図
を読み出し、読み出した地図に入力手段60を操作して
申請工事区間を図4に両矢印で示すように記入すること
により、申請情報の場所情報の入力が地図形式情報とし
て行われる。このとき、図4に示すように、工事の対象
となる埋設物により記入する両矢印のラインが異なり、
例えば、ガス管の場合には破線で、水道管の場合には一
点鎖線で、電気線の場合には二点鎖線で記入するように
なり、このように工事対象の埋設物によりラインの種類
を変えることによって、申請工事の対象物を容易に把握
することができる。尚、対象埋設物よりラインの線種類
を変えることに代えて、ラインの色種類などを変えるよ
うにしてもよい。
【0027】また、申請情報のその他の情報について
は、図5に示す申請情報入力画面が用いられる。図5に
示す申請情報入力用の様式データは、システム管理装置
10の様式データベース41に記録されており、この様
式データベース41から申請情報入力用様式データを読
み出し、読み出した様式データに、工事を計画する場所
(住所)、工事期間、工事時間、担当者(工事会社、そ
の担当者)、建機使用者、建機の機種などを記入するこ
とによって、申請情報の残りの情報が入力される。この
とき、設計図、工事図面などがある場合、これらの図面
をデジタル信号化して申請情報に添付資料として添付す
るようになる。
【0028】このようにして申請情報の入力が行われる
と、この入力した申請情報が申請者の申請者用装置4か
ら送信され(ステップS3)、インターネット網16を
介してシステム管理装置10に受信され(ステップS
4)、受信された申請情報は、その記録手段22の申請
情報データベース34に記録される(ステップS5)。
尚、申請情報の送受信は、申請者用装置4の通信手段6
4及びシステム管理装置10の第1通信手段46を介し
て行われる。
【0029】このように申請情報の記録が行われると、
申請された工事が緊急工事である否かが判断される(ス
テップS6)。データ処理手段20は、申請情報に緊急
工事情報、例えば緊急工事項目欄にチェックが施されて
いると緊急工事と判定し、チェックが施されていないと
通常工事と判定する。緊急工事の場合、ステップS7に
進み、記録された申請情報がシステム管理装置10から
インターネット網16を介して関連する許認可者用装置
8(申請情報の工事場所を管轄する都道府県庁、市町村
役場、警察署、消防署などの役所)に直接的に送信され
(ステップS7)、インターネット網16を介して関連
する許認可者用装置8がこの申請情報を受信する(ステ
ップS8)。この場合には、協議などを行うことなくス
テップS11に進み、許認可者8は工事申請を許可す
る。工事申請の許認可は、申請情報に付加されて送信さ
れる許可承認画面の該当する項目欄(例えば、市役所に
あっては市役所欄に、警察署にあっては警察署欄)にチ
ェックを施すことによって行われ、許認可者用装置8の
入力手段74を操作することによって行われる。このよ
うにして工事の申請の許可が認められると、その工事申
請の許認可情報(各役所の許認可情報)がインターネッ
ト網16を介してシステム管理装置10に送信される
(ステップS12)。
【0030】これに対し、緊急工事でない場合、ステッ
プS6からステップS13に移り、記録された申請情報
がシステム管理装置10からインターネット網16を介
して関連する地下埋業者用装置4(申請情報の工事場所
を工事管理範囲とするガス会社、電力会社、電話会社な
どの埋業者)に送信され、インターネット網16を介し
て関連する申請者用装置4(即ち、関連する地下埋業者
の申請者用装置4)がこの申請情報を受信する(ステッ
プS14)。申請情報を受信した各地下埋業者4は、申
請された工事内容の確認を行い(ステップS15)、申
請内容について工事の申請者との間で協議を必要としな
い場合、ステップS16からステップS17に進み、工
事申請を承認する。この工事の承認は、申請情報に付加
されて送信される許可承認画面の該当する項目欄(例え
ば、ガス会社にあってはガス会社欄に、電力会社にあっ
ては電力会社欄)にチェックを施すことによって行わ
れ、申請者用装置4の入力手段60を操作することによ
って行われる。
【0031】一方、工事の申請者との間で協議が必要と
する場合、ステップS16からステップS18に移り、
申請者との間で協議が行われ、工事申請者が工事変更を
必要としない場合、ステップS19からステップS17
に移り、地下埋業者2は工事申請を承認する。また、工
事変更を必要とする場合、ステップS19からステップ
S20に進み、申請者は申請者用装置4により申請情報
の変更を行い、変更された申請情報が申請者用装置4か
らシステム管理装置10に送信され(ステップS2
1)、ステップS4に戻って、システム管理装置10に
て受信された変更申請情報が、前に記録された申請情報
に代えて申請情報データベース34に記録され、ステッ
プS5以降が上述したように遂行される。
【0032】関連する地下埋業者4からの申請承認情報
がシステム管理装置10に送信される(ステップS1
7)と、このシステム管理装置10は申請承認情報を受
信する(ステップS18)。そして、システム管理装置
10のデータ処理手段26は、関連する許認可者8に申
請情報を送信する条件を満たしているかを判断し、所定
の申請条件を満たすと、ステップS23からステップS
24に進み、システム管理装置10は申請情報を関連す
る許認可者用装置8に送信する。ステップS23におけ
る所定の申請条件とは、関連する地下埋業者2の全てが
工事の申請を承認するとき、あるいは関連する一部の地
下埋業者が工事の申請を承認するが、その残りの地下埋
業者については承認が得られてなく、工事開始の例えば
1ヶ月前になったときなどであり、このような条件はシ
ステムの運用に応じて適宜設定することができる。関連
する許認可者用装置8がシステム管理装置20からの申
請情報を受信する(ステップS8)と、ステップS9以
降が上述したように遂行され、関連する許認可者の許認
可が行われる。
【0033】システム管理装置10が関連する許認可者
8からの許認可情報を受信する(ステップS25)と、
この許認可情報が記録手段22の許認可情報データベー
ス36に記録される(ステップS26)。そして、関連
する許認可者8からの許認可が全て揃っているかが判断
され(ステップS27)、全て揃った段階でシステム管
理装置10のデータ処理手段20は、申請情報内容を許
可する許認可証情報を生成するとともに、その許可ID
生成手段28が許可IDを生成し(ステップS28)
し、この許認可情報、即ち許認可証情報及び許可IDが
許認可情報データベース36に記録される(ステップS
29)とともに、インターネット網16を介して工事の
申請者2の申請者用装置4に通知され(ステップS3
0)、申請者2がこの許認可情報を申請者用装置4で受
信する(ステップS31)ことによって、申請した工事
の許認可が下りたことの通知を受ける。
【0034】申請者用装置4に受信された許認可情報
(許認可証情報及び許可ID)は、その記録手段54に
記録され(ステップS32)、この許認可情報の一部、
許認可証情報が関連する地下埋業者2(即ち、工事を行
うことについて承認を得るようにした埋業者)に送信さ
れ(ステップS33)、関連する地下埋業者2は、この
許認可情報の一部を受信し(ステップS34)、申請さ
れた工事が許可されたことを知ることができる。このよ
うな流れでもって、申請者からの工事申請についての承
認、許可が行われ、申請者2には許認可情報の全体(許
認可証情報及び許可ID)が通知されるのに対し、関連
する地下埋業者4には、許認可情報のうち許認可証情報
は通知されるが、許可IDは通知されず、許可IDは工
事を申請した申請者2のみが知るようになる。尚、地下
埋業者2に対する送信については、地下埋業者2がシス
テム管理装置10にアクセスして許認可証情報の要求指
令を出すことによって、システム管理装置10から送信
するようにしてもよい。
【0035】この実施形態では、許認可証情報と許可I
Dとをインターネット網16を介してシステム管理装置
10から申請者用装置4に送信しているが、このように
許可IDをインターネット網16を介して送受信する場
合、セキュリティを確保するために、許可ID情報を暗
号化して送受信するのが望ましい。
【0036】次に、図2及び図3とともに、図9を参照
して、許可された工事の工事進捗状況の管理の流れにつ
いて説明する。許可された工事の着工が行われる(ステ
ップS41)と、申請者2(この場合、工事者となる)
は毎日の作業を開始する(ステップS42)。作業の開
始に当たって、使用する建設機械14のカード読取り装
置82にICカード(図示せず)を挿入し、このICカ
ードに書き込まれた情報を読み取る。ICカードへの情
報の書込みは、申請者用装置4(工事者用装置となる)
のカード書込み装置65を用いて行われ、申請者用装置
4の記録手段54に記録された許認可情報(ステップS
32にて書き込まれた情報)の一部、即ち許認可証情報
(工事期間、工事時間、工事会社の担当者など)及び許
可IDがこのICカードに記録される。
【0037】カード読取り装置82にてICカードの情
報を読み取ると、この読み取った情報が建設機械14の
第2メモリ90に記録される。かくすると、建設機械1
4のデータ処理手段84は建機情報を作成する(ステッ
プS44)。この形態では、建機情報は、建設機械14
の位置情報と、ICカードに記録された許可ID及び許
認可情報の一部(第2メモリ90に記録された情報)
と、建機の種類情報(第1メモリ88に記録された情
報)とを含んでおり、建設機械14の位置情報について
は、人工衛星94からの信号を受信してGPS手段80
が生成する。このような建機情報の生成は、例えば所定
時間毎に、例えば10分、30分又は60分などの適宜
の時間間隔でもって行われる。
【0038】このように生成された建機情報は、建設機
械14からシステム管理装置10に送信され(ステップ
S45)、システム管理装置10はこの建機情報を受信
する。この建機情報の送受信は、建設機械14の通信手
段92とシステム管理装置10の第2通信手段47を介
して行われる。
【0039】そして、システム管理装置10において許
可IDの照合が行われる(ステップS47)。即ち、I
D照合手段30は、建機情報に含まれた許可IDと許認
可情報データベース36に記録された許認可情報の許可
IDとを照合し、照合した許可IDの許認可情報を許認
可情報データベース36から読み出す。そして、許可工
事判定手段32は、建機情報に含まれた情報と、許認可
データベース36から読み出した許認可情報とを対比し
て許可工事かを判定する(ステップS48)。例えば、
建機の位置情報(GPS手段80が生成した位置情報)
と許認可情報の工事場所とが異なる、建機情報を受けた
日時(現場工事日時)と許認可情報の工事期間、工事期
間とが異なっているなどのときには、作業中の建設機械
14からの建機情報と工事の許認可情報の内容とが相違
し、不法工事と認定することができるので、許可工事判
定手段32は不法工事と判定し、建機情報を含む不法工
事情報を生成し、この不法工事情報が、システム管理装
置10から関連する許認可者(この工事について許認可
を行うように申請書類が送信された許認可者)の許認可
者用装置8と、その建設機械14が工事を行っている地
域を管轄とする地下埋業者2の申請者用装置4に送信さ
れる(ステップS49)。このように送信された不法工
事情報は、インターネット網16を介して関連する許認
可者用装置8に受信され(ステップS50)、各許認可
者6は、受信した不法工事情報の内容を確認し、工事現
場を確認する必要があるか否かを判断し(ステップS5
2)、必要ある場合には工事現場に行って工事現状など
を確認し、必要であれば工事中止を行う(ステップS5
3)。同様に、この不法工事情報は、インターネット網
16を介して管轄の地下埋業者の申請者用装置4に受信
され(ステップS51)、各地下埋業者2は、受信した
工事進捗情報の進捗内容を確認し、工事現場を確認する
必要があるか否かを判断し(ステップS54)、必要あ
る場合には工事現場に行って工事現状などを確認し、必
要であれば工事中止を行う(ステップS55)。
【0040】これに対して、建機からの情報が許認可情
報の範囲である場合、許可工事判定手段32は許認可さ
れた適切な工事と判定し、その建機情報が記録手段22
の建機情報データベース43に記録される。この建設機
械14の位置情報を含む建機情報の記録は、許可IDと
関連付けて記録される。従って、この許可IDを利用し
て、建機情報からそれに対応する許認可情報を許認可情
報データベース36から読み出すことができ、また許認
可情報からそれに対応する建機情報を建機情報データベ
ース43から読み出すことができる。
【0041】そして、一日の作業が終了するまで、ステ
ップS57からステップS44に戻り、例えば適宜の時
間間隔でもって建機情報の取得が行われ、稼働中の建設
機械14からの各種建機情報を入手することによって、
不法工事に関する工事管理を現場にいなくても行うこと
ができる。
【0042】このようにして一日の施工作業が終了する
と、ステップS57からステップS58に進み、工事の
進捗状況の確認が行われる。この進捗状況の確認は、申
請者2が現場の状況を見て行い、全ての工事が完了して
いないと、ステップS59からステップS60に進み、
現在時点の進捗情報を入力してその送信が行われる。そ
の進捗状況の入力は、申請者用装置4の入力手段60を
用いて行われ、申請者用装置4から送信された工事進捗
情報はインターネット網16を介してシステム管理装置
10に受信され(ステップS61)、その記録手段22
の進捗情報データベース38に記録される。この工事進
捗情報を入力する際には、その工事の許可IDも入力さ
れ、従って、この工事進捗情報はその工事の許可IDを
含み、許可IDと関連付けて進捗情報データベース38
に記録される。このように関連付けられるので、この許
可IDを利用して、工事進捗情報からそれに対応する許
認可情報(又は建機情報)を許認可情報データベース3
6(又は建機情報データベース43)から読み出すこと
ができる。尚、工事進捗情報の入力については、携帯情
報端末、携帯電話などを申請者側装置4の一部として利
用し、これらを用いて工事進捗情報を入力、送信するよ
うにすることもできる。
【0043】このようにして工事期間の毎日の施工作業
が行われ、翌日になると、ステップS42に戻って、そ
の日の作業が開始され、ステップ42以降が遂行され
る。そして、全ての工事が終了すると、ステップS59
からステップS62に進み、申請者用装置4の入力手段
60により施工完了情報が入力され、入力された施工完
了情報が申請者用装置4から送信され(ステップS6
3)、送信された施工完了情報がシステム管理装置10
に受信される(ステップS64)。かくすると、施工完
了情報がシステム管理装置10から関連する許認可者用
装置8及び関連する申請者用装置4に送信され(ステッ
プS65)、関連する許認可者用装置8がこの施工完了
情報を受信し(ステップS66)、この受信した施工完
了情報の内容を見ることによって、許認可者6は工事が
完了したことを知ることができ、また関連する申請者用
装置4が施工完了情報を受信し(ステップS67)、こ
の受信した施工完了情報を見ることによって、地下埋業
者2は工事が完了したことを知ることができる。尚、こ
のようにシステム管理装置10に送られた施工完了情報
は、進捗情報データベース38に記録される(ステップ
S68)。この実施形態では、上述したようにして工事
進捗状況の管理が行われる。
【0044】この実施形態では、ステップS65〜S6
7において、システム管理装置10から関連する申請者
用装置4及び許認可者用装置8に施工完了情報を自動的
に送信しているが、このような構成に代えて、関連する
申請者2、許認可者6からの要求によりこの施工完了情
報を送信するようにしてもよい。
【0045】この工事管理システムでは、工事許認可情
報、工事進捗情報及び建機情報が許可IDで相互に関連
付けられているとともに、申請情報の工事場所情報(許
認可されたときの許認可情報の工事場所情報)が図4に
示すような地図形式情報で記録されることに関連して、
更に、次の通りの特徴を有する。図7は、地図形式情報
の合成画面を示しており、図7に示す表示切換欄の施工
中をクリックすると、現在施工中の工事区域が合成され
て合成地図形式情報として図7に示すように表示され
る。即ち、施工中の工事は、工事区間との関連で地図形
式情報として許認可情報データベース36に記録されて
おり、申請者用装置2(又は許可者用装置8、システム
管理装置10)を操作して例えば図7の地図形式情報画
面を読み出し、この地図形式情報画面の表示切替欄にお
ける施工中の欄をクリックすると、データ読出し手段2
5が、指定した地域において現在行われている施工工事
に対応するの許認可情報の工事区間の地図形式情報を読
み出し、読み出した地図形式情報が工事区間との関連で
地図形成情報画面に合成表示される。また、この形態で
は、地図情報合成手段26が、この合成地図形式情報に
建機情報の位置情報(建設機械14の工事位置)を合成
するように構成されており、従って、図7に示すよう
に、両矢印で示す工事区間と建設機械14の位置情報が
重ねて表示され、各工事現場に何台の建設機械14が稼
動しているかを容易に把握することができる。加えて、
工事区間から外れて建設機械14が稼動している(図7
において黒丸印が建設機械14の位置であって、例えば
黒丸Pが工事区域から外れている)と、この建設機械1
4の工事は許認可されていない工事、即ち不法工事であ
る可能性が非常に高く、かくして不法工事を簡単に且つ
容易に見つけることができる。
【0046】この形態では、また、工事許認可情報の地
図形式情報の工事場所と関連付けてその工事進捗状況が
記録されており、それ故に、工事区間を例えばクリック
すると、クリックした工事区間に対応する工事進捗状況
が進捗状況データベース38から読み出され、かくし
て、簡単な操作でもって現在施工中の工事進捗状況を確
認することができる。更に、許認可情報、工事進捗情報
及び建機情報が許可IDと関連付けて記録されているの
で、これら情報が許可IDを介して相互に関連付けられ
ており、従って、例えば許認可情報からその情報に対応
する工事進捗情報及び建機情報を読み出すことができ
る。
【0047】以上、本発明に従う工事管理システムの一
実施形態について説明したが、本発明はこの実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱すること
なく種々の変形乃至修正が可能である。
【0048】例えば、上述した形態では、許可ID記録
にICカードを用いているが、このようなICカードに
代えて、他の記録媒体、例えばメモリカード、メモリデ
ィスク等を用いるようにしてもよい。
【0049】また、例えば、申請情報の記録(又は施工
完了などの記録)を、申請情報(又は施工完了情報な
ど)の地図形式情報、具体的には、その工事現場情報と
関連付けて申請情報データベース34(又は進捗情報デ
ータベース38)に記録するようにすることもできる。
このように構成した場合、申請工事情報(又は完了情報
など)は、工事区間との関連で地図形式情報に重ね合わ
せて表示されるように構成され、申請者用装置4、許可
者用装置8又はシステム管理装置10を操作して例えば
図7に示す地図形式情報画面を読み出し、この地図形式
情報画面における申請中(又は施工完了など)の欄をク
リックすると、現在申請中(又は工事完了など)のもの
が工事区間との関連で地図形成情報画面に合成表示され
るようになる。そして、このような合成表示画面におい
て、例えば特定の工事区間をクリックすると、地図形式
情報の工事場所と関連付けて申請情報(施工完了情報な
ど)が記録されている故に、クリックした工事区間に対
応する申請情報(又は施工完了情報など)が読み出さ
れ、かくして、簡単な操作でもって現在申請中(又は施
工完了)の工事内容を確認することができる。
【0050】
【発明の効果】本発明の請求項1の工事管理システムに
よれば、システム管理装置は許可ID生成手段を含み、
工事申請が認可されたときには、この許可ID生成手段
は許可IDを生成し、この許可IDが工事を行う建設機
械にて利用される。建設機械には読取り装置及び運転許
容手段が設けられ、読取り装置により記録媒体の許可I
Dを読み取ることによって、運転許容手段は建設機械の
運転を許容し、許可IDを読み取ることができないとき
は建設機械の運転を禁止する。記録媒体を所持していな
い場合などにおいては、建設機械の運転を行うことがで
きず、これによって第三者による建設機械の自由な使用
を制限することが可能となり、不法工事の発生を少なく
することができる。
【0051】また、本発明の請求項2の工事管理システ
ムによれば、ID照合手段は許認可情報データベースの
許認可情報における許可IDと、建設機械から送られて
きた許可IDとを照合し、許可工事判定手段は、許認可
情報データベースに記録された許可IDの許認可情報と
建設機械から送られてきた情報とを対比して許可工事か
否かを判定するので、許可IDを利用して不法工事か否
かを自動的に判定することができる。
【0052】また、本発明の請求項3の工事管理システ
ムによれば、システム管理装置の地図情報合成手段は、
データ読出し手段により読み出した地図形式情報、即ち
工事中の工事場所情報を合成して合成地図形式情報を生
成するとともに、この合成地図形式情報に建設機械のG
PS手段からの位置情報も合成する。従って、地図合成
手段による合成地図形式情報は、地図形式に表示におい
て工事中の工事区域及び稼働中の建設機械を示し、かく
して、この合成地図形式情報を見ることによって、不法
工事であるか否かを容易に判断することができ、これに
よって、不法工事を早期に見つけることがきる。
【0053】また、本発明の請求項4の工事管理システ
ムによれば、工事進捗情報は、許認可情報の地図形式情
報と関連付けて進捗情報データベースに記録されるの
で、合成地図形式情報を表示する画面において、例えば
特定の工事区域を指定すると、その工事区域に対応する
工事進捗情報が進捗情報データベースから読み出され、
かくして、簡単な操作でもって容易に工事進捗状況を知
ることができる。
【0054】また、本発明の請求項5の工事管理システ
ムによれば、許認可情報の一部の許可IDが工事進捗情
報の一部として用いられ、工事者用装置からの工事進捗
情報は、この許可IDと関連付けて進捗情報データベー
スに記録されるので、許可IDでもって許認可情報と工
事進捗情報とが関連付けられ、かくして、その許認可情
報からその工事進捗情報を容易に知ることができ、また
その工事進捗情報からもその許認可情報を容易に知るこ
とができる。
【0055】更に、本発明の請求項6の工事管理システ
ムによれば、建設機械からの情報は、許可IDに加えて
GPS手段による位置情報を含み、この位置情報は許可
IDに関連付けてシステム管理装置の位置情報データベ
ースに記録されるので、許可IDでもって許認可情報と
建設機械の位置情報とが関連付けられ、かくして、その
許認可情報からこの許認可情報に基づいて工事作業を行
っている建設機械の現場位置を容易に知ることができ、
また建設機械の現場位置からその許認可情報を容易に知
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う工事管理システムを簡略的に示す
概念図である。
【図2】図1の工事管理システムのシステム管理装置の
構成を簡略的に示すブロック図である。
【図3】図1の工事管理システムの申請者用装置、許認
可者用装置及び建設機械の構成を簡略的に示すブロック
図である。
【図4】申請者用装置により入力した申請情報の地図形
式情報の内容を示す図である。
【図5】申請者用装置により入力した申請情報の他の情
報の内容を示す図である。
【図6】申請情報とともに送信される許認可承認情報の
内容を示す図である。
【図7】図1の工事管理システムのシステム管理装置に
おける地図情報合成手段により合成した合成地図形式情
報の内容を示す図である。
【図8】図1の工事管理システムにおける申請情報の処
理の流れを示すフローチャートである。
【図9】図1の管理システムにおける工事進捗情報の処
理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
4,4A,4B 申請者用装置 8,8A,8B,8C 許認可者用装置 10 システム管理装置 14,14A,14B 建設機械 16 インターネット網 20,52,66,84 データ処理手段 22,54,68 記録手段 26 地図情報合成手段 28 許可ID生成手段 30 ID照合手段 32 許可工事判定手段 34 申請情報データベース 36 許認可情報データベース 38 進捗情報データベース 43 建機情報データベース 80 GPS手段 82 カード読取り装置 86 運転許容手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工事の申請に用いられる申請者用装置
    と、申請の許可に用いられる許認可者用装置と、前記申
    請者用装置からの申請情報及び前記許認可者用装置から
    の許認可情報を管理するとともに、許可IDを発行する
    システム管理装置と、現場工事を行う建設機械と、を具
    備し、 前記申請者用装置は、前記申請情報を入力するための入
    力手段と、前記許可IDを記録媒体に書き込むための書
    込み装置と、前記システム管理装置との間で情報を送受
    信するための通信手段と、を備えており、 前記許認可者用装置は、前記許認可情報を入力するため
    の入力手段と、前記システム管理装置との間で情報を送
    受信するための通信手段と、を備えており、 前記システム管理装置は、前記申請情報を記録するため
    の申請情報データベースと、前記許認可情報を記録する
    ための許認可情報データベースと、許可IDを生成する
    許可ID生成手段と、前記申請者用装置及び前記許認可
    者用装置との間で情報を送受信するための第1通信手段
    と、前記建設機械からの情報を受信するための第2通信
    手段と、を備えており、 前記建設機械は、位置情報を生成するためのGPS手段
    と、前記記録媒体に書き込まれた前記許可IDを読み取
    るための読取り装置と、運転を許容するための運転許容
    手段と、前記システム管理装置に情報を送信するための
    通信手段と、を備えており、 前記建設機械の前記運転許容手段は、前記読取り装置が
    前記記録媒体に書き込まれた前記許可IDを読み取る
    と、前記建設機械の運転を許容することを特徴とする工
    事管理システム。
  2. 【請求項2】 前記システム管理装置は、更に、前記許
    可IDを照合するためのID照合手段と、許可された工
    事であるかを判定する許可工事判定手段とを含み、前記
    ID照合手段は、前記許認可情報データベースに記録さ
    れた前記許認可情報の前記許可IDと、前記建設機械か
    ら送られてきた前記許可IDを照合し、前記許可工事判
    定手段は、前記許認可情報データベースに記録された前
    記許可IDを含む前記許認可情報と、前記建設機械から
    送られてた前記許可IDを含む情報とを対比して許可工
    事かを判定することを特徴とする請求項1記載の工事管
    理システム。
  3. 【請求項3】 工事の許認可情報及び工事の進捗状況を
    管理するシステム管理装置と、現場工事を行う建設機械
    と、具備し、 前記システム管理装置は、前記許認可情報を記録するた
    めの許認可情報データベースと、前記許認可情報データ
    ベースに記録されたデータを読み出すデータ読出し手段
    と、地図情報及び位置情報を合成する地図情報合成手段
    と、前記建設機械からの情報を受信するための通信手段
    と、を備えており、 前記建設機械は、位置情報を生成するためのGPS手段
    と、前記システム管理装置に情報を送信するための通信
    手段と、を備えており、 前記許認可情報データベースに記録された前記許認可情
    報は、地図形式情報として示された場所情報を含み、前
    記データ読出し手段は許可された工事中の前記許認可情
    報の前記地図形式情報を読出し、前記地図情報合成手段
    は、前記データ読出し手段により読み出された前記地図
    形式情報を合成して合成地図形式情報を生成するととも
    に、前記合成地図形式情報に前記建設機械の前記GPS
    手段により生成された前記位置情報を合成することを特
    徴とする工事管理システム。
  4. 【請求項4】 工事進捗の報告に用いられる工事者用装
    置を更に備え、前記工事者用装置は、工事の進捗情報を
    入力するための入力手段と、前記システム管理装置に前
    記工事進捗情報を送信するための通信手段とを備え、前
    記システム管理装置は、前記工事進捗情報を記録する進
    捗情報データベースを備えており、前記工事者用装置の
    前記入力手段により入力された前記工事進捗情報は、前
    記システム管理装置に送信され、前記許認可情報データ
    ベースに記録された前記許認可情報の前記地図形式情報
    と関連付けて前記進捗情報データベースに記録されるこ
    とを特徴とする請求項3記載の工事管理システム。
  5. 【請求項5】 前記システム管理装置は、前記許認可情
    報に含まれる許可IDを生成する許可ID生成手段を含
    み、前記許可IDを含む前記許認可情報が前記許認可情
    報データベースに記録され、前記工事者用装置からの前
    記工事進捗情報は前記許可IDを含んでおり、前記工事
    者用装置からの前記工事進捗情報は、前記許認可情報デ
    ータベースに記録された前記許認可情報の前記許可ID
    と関連付けて前記進捗情報データベースに記録されるこ
    とを特徴とする請求項4記載の工事管理システム。
  6. 【請求項6】 前記システム管理装置は、前記許認可情
    報に含まれる許可IDを生成する許可ID生成手段と、
    前記建設機械の前記位置情報を記録する位置情報データ
    ベースとを含み、前記許可IDを含む前記許認可情報が
    記録媒体に書き込まれ、また、前記建設機械には記録媒
    体の書き込まれた情報を読み取る読み取り装置が設けら
    れており、前記建設機械から送信される情報は、前記G
    PS手段により生成された前記位置情報及び前記記録媒
    体から読み取った前記許可IDを含み、前記建設機械か
    らの前記位置情報は、前記認可情報データベースに記録
    された前記許認可情報の前記許可IDに関連付けて前記
    位置情報データベースに記録されることを特徴とする請
    求項3記載の工事管理システム。
JP2002093962A 2002-03-29 2002-03-29 工事管理システム Pending JP2003296402A (ja)

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