JP2003296081A - プリントサービスシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データの印刷が完了するまで機械の前に
拘束されることなく、かつ、画像データのプリントサー
ビスを受けるときの待ち時間を短縮することが可能なプ
リントサービスシステムを提供する。 【解決手段】 本発明のプリントサービスシステムは、
印刷する画像データを記憶媒体から読み出し、この画像
データ及び画像データの識別情報並びに印刷処理に対応
する課金データを出力するプリントサービス親機１と、
画像データを入力し、識別情報毎に印刷するプリントサ
ービス子機２と、課金データに基づき売り上げを管理す
るＰＯＳ端末３とを具備することを特徴とする

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンビニエンスス
トア等に設置されるデジタルコンテンツの印刷を行うプ
リントサービスシステムに係わるものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、コンビニエンスストアやＣＤ／ビ
デオ販売店等に、各種のマルチメディア端末が設置され
るようになっている。これらの機器は、音楽及び映像な
どのデジタルコンテンツの配信のサービスとともに、芸
能人のブロマイド（アーティストフォトグラフィ）や利
用者の持ち込むデジタルカメラのメディアからの画像デ
ータのプリントサービスが行われるようになっている。

【０００３】従来の上述したプリントサービスが行われ
るプリントサービス機は、図２に示す構成となってい
る。従来のプリントサービス機１００は、単独で動作す
る自立型であり、画像選択操作部１０１，内部記憶装置
１０２，デジカメメディア挿入部１０３，課金部１０
４，及びプリント部１０５から構成されている。デジカ
メメディア挿入部１０３は、挿入されるデジタルカメラ
のメディアから画像データを読み出し、内部の記憶部に
一時的に格納する。ここで、デジカメメディア挿入部１
０３は、上記内部の記憶部に記憶された直前の画像を、
メディアを排出（または引き抜く）時点で消去する。ま
たは、デジカメメディア挿入部１０３は、上記内部の記
憶部に記憶された直前の画像を、次のメディアの挿入の
検出時点で消去する。

【０００４】画像選択操作部１０１は、内部記憶装置１
０２に記憶されている（あらかじめ、デジタルコンテン
ツとして用意されている）芸能人のブロマイドの画像デ
ータ、またはデジカメメディア挿入部１０３に挿入され
たデジタルカメラのメディアに記憶されている画像デー
タのいずれを印刷するかの選択を行う選択画面を図示し
ない画像表示部に表示する。

【０００５】また、画像選択操作部１０１は、利用者が
上記選択画面において選択した画像データを、各々内部
記憶装置１０２またはデジカメメディア挿入部１０３か
ら読み出し、読み出した画像データをプリント命令と共
にプリント部１０５へ出力する。プリント部１０５は、
画像データの印刷を行うプリンタとこのプリンタの制御
部とから構成されており、画像選択操作部１０１からの
プリント命令に基づき、画像選択操作部１０１から入力
される画像データの印刷を行う。

【０００６】ここで、従来のプリントサービス機には、
利用者が操作する形態（第１の形態）と、サービス提供
側（例えば、コンビニエンスストアの店員）が操作する
形態（第２の形態）との２つの形態が想定される。 ＜第１の形態＞利用者は、画像選択操作部１０１が画像
表示部に表示する選択画面において、デジタルカメラの
メディアの画像データを印刷するか、あらかじめ用意さ
れたデジタルコンテンツのブロマイドの画像データを印
刷するかの選択を行う。

【０００７】利用者がデジタルカメラのメディアの画像
データの印刷を選択すると、画像選択操作部１０１は、
表示画面において、デジカメメディア挿入部１０３に上
記メディアの挿入を促す表示を行う。これにより、利用
者は、デジタルカメラからメディアを取り出し、このメ
ディアをデジカメメディア挿入部１０３へ挿入する。そ
して、デジカメメディア挿入部１０３は、挿入されたデ
ジタルカメラのメディアから、利用者の写した画像デー
タを読み出す。

【０００８】一方、利用者がブロマイドの画像データの
印刷を選択すると、画像選択操作部１０１は、内部記憶
装置１０２に記憶されているアーチストなどの画像デー
タのインデックス画像を画像表示部に表示し、印刷した
いアーチストの画像データを選択することを利用者に促
す表示を行う。これにより、利用者は、表示画面のイン
デックス画像から欲しいアーティストのブロマイドの画
像データを選択する。

【０００９】次に、課金部１０４は、デジタルカメラの
メディアから読み出した画像データを印刷する場合、印
刷サイズ及び印刷枚数などからサービス金額を演算し
て、画像表示部に、サービス金額とこのサービス金額の
入金処理を促す表示を行う。また、課金部１０４は、デ
ジタルカメラのメディアの画像データの場合と同様に、
内部記憶装置１０２から読み出したブロマイドの画像デ
ータを印刷する場合、印刷サイズ及び印刷枚数などから
サービス金額を演算して、画像表示部に、サービス金額
とこのサービス金額の入金処理を促す表示を行う。

【００１０】そして、課金部１０４は、利用者が所定の
金額を入金したことを検出すると、入金が完了したこと
を画像選択操作部１０１へ通知する。これにより、画像
選択操作部１０１は、プリント部１０５に対して、プリ
ント命令とともに、対応する画像データを出力する。そ
して、プリント部１０５は、画像選択操作部１０１から
入力される画像データの印刷を行う。

【００１１】＜第２の形態＞利用者は、要求するプリン
トサービスの種類が、デジタルカメラのメディアの画像
データと、アーティストのブロマイドの画像データとの
いずれの印刷であるかを、サービス提供者へ通知する。
以下の操作は、＜第１の形態＞において、利用者の行っ
た処理をサービス提供者が行うこと以外変わりが無いの
で説明を省略する。ここで、サービス提供者は、課金部
１０４の通知するサービス金額を、印刷結果（写真また
はブロマイド）と引き替えに、利用者に対して要求す
る。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】・第１の形態における
問題点 従来のプリントサービス機は、印刷する画像データの選
択、画像データの読み込み及びこの画像データの印刷を
１台の機械で行っているため、画像データが印刷されて
いる間、１人の利用者が機械を占有してしまうという欠
点がある。また、従来のプリントサービス機は、利用者
がサービス金額を入金した後も、画像データを印刷して
いる間、機械の前で印刷される写真又はブロマイドを他
人に取られないように待つ必要があり、必要上の時間機
械の前に拘束される欠点がある。

【００１３】さらに、従来のプリントサービス機は、商
品価値のある画質にする解像度が必要なため、画像デー
タの印刷に時間がかかる（現状では１枚の印刷に１５〜
６０秒程度の時間が必要となる）ため、印刷枚数に応じ
た時間、操作する人間が機械の前に拘束されるため、次
にプリントサービスを受けようとする利用者が使用中の
状態を見て帰ってしまうという問題がある。

【００１４】・第２の形態における問題点 従来のプリントサービス機は、コンビニエンスストアの
店員などが利用者とともに、デジタルカメラのメディア
やブロマイドの画像データを選択するため、利用者のプ
ライバシの問題もあり、かつ選択の自由度が少なくなる
ため、利用者にとって使い勝手が悪いという欠点があ
る。

【００１５】また、従来のプリントサービス機は、コン
ビニエンスストアの店員が通常の店の業務の一つとし
て、プリントサービスを行っているため、多くの買い物
客がいる場合、プリントサービスを受ける利用者が長い
時間待たされたり、プリントサービスを受けている利用
者の後ろに買い物客の待ち行列ができるという欠点があ
る。さらに、従来のプリントサービス機は、コンビニエ
ンスストアにおいて、長期の雇用を前提としていないア
ルバイトに、機械の複雑な操作を教育する時間が必要と
なり、店舗経営全体から見た場合、コストの増加となる
問題がある。

【００１６】本発明はこのような背景の下になされたも
ので、画像データの印刷が完了するまで機械の前に拘束
されることなく、かつ、画像データのプリントサービス
を受けるときの待ち時間を短縮することが可能なプリン
トサービスシステムを提供する。

【００１７】

【課題を解決するための手段】本発明のプリントサービ
スシステムは、印刷する画像データを記憶媒体から読み
出し、この画像データ及び画像データの識別情報並びに
印刷処理に対応する課金データを出力するプリントサー
ビス親機と、前記画像データを入力し、前記識別情報毎
に印刷するプリントサービス子機と、前記課金データに
基づき売り上げを管理する端末とを具備することを特徴
とする。

【００１８】本発明のプリントサービスシステムは、前
記プリントサービス親機が、予め所定の第１の画像デー
タを記憶する内部記憶装置と、外部メディアから第２の
画像データを入力するメディア挿入部と、この第１及び
第２の画像データのいずれをプリントするかを選択する
画像選択操作部とを有していることを特徴とする。本発
明のプリントサービスシステムは、前記プリントサービ
ス親機が、前記識別情報とこの識別情報に対応した課金
データを引換券に印刷する課金プリント部を有すること
を特徴とする。

【００１９】本発明のプリントサービスシステムは、前
記端末が、前記引換券に印刷された前記課金データを読
みとる読みとり部を有することを特徴とする。本発明の
プリントサービスシステムは、前記プリントサービス親
機及びプリントサービス子機がいずれか一方、または双
方が複数設けられていることを特徴とする。

【００２０】本発明のプリントサービス方法は、上記に
記載されたプリントサービスシステムを用いたプリント
サービス方法であり、前記プリントサービス親機におい
て実行される、複数の第１の画像データを、あらかじめ
内部記憶装置に記憶する画像記憶過程と、外部のメディ
アから第２の画像データを読み込む画像読み込み過程
と、前記第１及び第２の画像データのいずれを印刷する
かを選択する画像選択過程と、選択された画像データの
課金データを、印刷の大きさ及び印刷枚数に基づき演算
する課金演算過程と、前記課金データを選択された画像
データの識別情報とともに引換券に印刷する課金印刷過
程と、選択された画像データとこの画像データの識別番
号とを、プリント子機に出力する出力過程と、前記プリ
ントサービス子機において実行される、画像データとこ
の画像データの識別番号とを、プリント親機から入力す
る入力過程と、入力された画像データに前記識別番号を
添付して、プリント部により用紙に印刷する印刷過程と
を有し、前記引換券の識別番号と、添付された識別番号
とに基づき、画像データの印刷された用紙を提供するこ
とを特徴とする。

【００２１】本発明のプリントサービス方法は、前記プ
リントサービス子機が、画像データを印刷するプリント
部を複数有しており、前記印刷過程において、印刷され
る画像データを識別番号毎にいずれかのプリント部に振
り分けて印刷することを特徴とする。

【００２２】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。図１は本発明の第１の実施形
態によるプリントサービスシステムの構成例を示すブロ
ック図である。この図において、プリントサービスシス
テムは、プリントサービス親機１と、プリントサービス
子機２と、ＰＯＳ（Point of Sale：販売時点情報管
理）端末３とから構成されている。プリントサービス親
機１は、利用者からの画像データの印刷（プリント）注
文を、すなわち、デジタルカメラで写した画像データ
や、画像コンテンツとしてあらかじめインストールされ
たアーティストのブロマイドの印刷を、受け付ける装置
であり、制御部１１，画像選択操作部１２，内部記憶装
置１３，デジカメメディア挿入部１４，課金部１５，プ
リント部１６，通信部１７を有している。

【００２３】制御部１１は、ＣＰＵ（中央処理装置、例
えばマイクロコンピュータなど）やメモリなどから構成
されており、メモリに記憶されたプログラムに従い、上
記ＣＰＵがプリントサービス親機１における他の各構成
の制御を行う。デジカメメディア挿入部１４は、挿入さ
れるデジタルカメラのメディアから画像データを読み出
し、内部の記憶部に一時的に格納する。ここで、デジカ
メメディア挿入部１４は、上記内部の記憶部に記憶され
た直前の画像を、メディアを排出（または引き抜く）時
点で消去する。または、デジカメメディア挿入部１４
は、上記内部の記憶部に記憶された直前の画像を、次の
メディアの挿入の検出時点で消去する。

【００２４】画像選択操作部１２は、内部記憶装置１３
に記憶されている（あらかじめ、デジタルコンテンツと
して用意されている）芸能人のブロマイドの画像デー
タ、またはデジカメメディア挿入部１４に挿入されたデ
ジタルカメラのメディアに記憶されている画像データの
いずれを印刷するかの選択を行う選択画面を図示しない
画像表示部に表示する。

【００２５】また、画像選択操作部１２は、利用者が上
記選択画面において選択した画像データを、各々内部記
憶装置１３またはデジカメメディア挿入部１４から読み
出し、読み出した画像データを、この画像データに付与
した識別番号と共に、通信部１７を介してプリントサー
ビス子機２へ出力する。ここで、内部記憶装置１３に
は、インターネット，通信衛星を用いた専用情報回線及
びその他の通信方法や、ＣＤ（コンパクトディスク）等
の媒体によって常に新しいデジタルコンテンツ（アーテ
ィストのブロマイド等）が供給される。

【００２６】課金部１５は、デジタルカメラのメディア
から読み出した画像データを印刷する場合、印刷サイズ
（印刷する用紙の大きさ）及び印刷枚数などからサービ
ス金額を演算する。また、課金部１５は、デジタルカメ
ラのメディアの画像データの場合と同様に、内部記憶装
置１３ら読み出したブロマイドの画像データを印刷する
場合、印刷サイズ及び印刷枚数などからサービス金額を
演算する。プリント部１６は、画像データに付与した識
別番号と、課金部１５が演算したサービス金額を、引換
券にバーコード及び文字列の双方で印刷し、引換券の発
行を行う。

【００２７】プリントサービス子機２は、プリントサー
ビス親機１から入力される画像データを用紙（コート紙
など）に印刷する装置であり、制御部２１，内部記憶装
置２２，通信部２３，プリント部２４，ＰＯＳ通信部２
５を有している。制御部２１は、制御部１１と同様に、
ＣＰＵやメモリなどから構成されており、メモリに記憶
されたプログラムに従い、上記ＣＰＵがプリントサービ
ス子機２における他の各構成の制御を行う。

【００２８】通信部２３は、プリントサービス親機１か
ら送信される画像データ及びこの画像データの識別番号
を受信する。ここで、通信部１７と通信部２３との間の
通信は、有線及び無線のいずれでもかまわない。内部記
憶装置２２は、制御部２１の制御により、通信部２３の
入力した画像データを識別番号に対応して記憶する。プ
リント部２４は、制御部２１が内部記憶装置２２から識
別番号毎に読み出す画像データを、用紙に印刷するとと
もに、この画像データの識別番号を文字列でユーザ識別
票に印刷する。ＰＯＳ通信部２５は、ＰＯＳ端末３との
データの送受信を行う。

【００２９】ＰＯＳ端末３は、引換券のバーコードを読
み込み、画像データの印刷のサービス金額の精算処理を
行い売り上げを管理する装置であり、ＰＯＳ精算システ
ム３１，ＰＯＳ通信部３２，バーコードスキャナ３３を
有している。ＰＯＳ精算システム３１は、ＣＰＵやメモ
リなどから構成されており、メモリに記憶されたプログ
ラムに従い、上記ＣＰＵがＰＯＳ端末３における他の各
構成の制御を行う。

【００３０】ＰＯＳ通信部３２は、プリントサービス子
機２とのデータの送受信を行う。ここで、ＰＯＳ通信部
２５とＰＯＳ通信部３２との間の通信は、有線及び無線
のいずれでもかまわないバーコードスキャナ３３は、引
換券に印刷されたバーコード、すなわち識別番号とサー
ビス金額を読みとる。

【００３１】次に、図１を参照し、第１の実施形態の動
作例を説明する。以下、例えば、コンビニエンスストア
に、上記第１の実施形態によるプリントサービスシステ
ムが設置されているとして説明を行う。利用者は、プリ
ントサービス親機１の表示画像部（図示しない）におい
て、画像選択操作部１２が上記画像表示部に表示する選
択画面により、デジタルカメラのメディアの画像データ
を印刷するか、あらかじめ用意されたデジタルコンテン
ツのブロマイドの画像データを印刷するかの選択を行
う。

【００３２】利用者がデジタルカメラのメディアの画像
データの印刷を選択すると、画像選択操作部１２は、表
示画面において、デジカメメディア挿入部１４に上記メ
ディアの挿入を促す表示を行う。これにより、利用者
は、デジタルカメラからメディアを取り出し、このメデ
ィアをデジカメメディア挿入部１４へ挿入する。そし
て、デジカメメディア挿入部１４は、挿入されたデジタ
ルカメラのメディアから、利用者の写した写真の画像デ
ータを読み出す。

【００３３】一方、利用者がブロマイドの画像データの
印刷を選択すると、画像選択操作部１２は、内部記憶装
置１３に記憶されているアーチストなどの画像データの
インデックス画像を画像表示部に表示し、印刷したいア
ーチストの画像データを選択することを利用者に促す表
示を行う。これにより、利用者は、表示画面のインデッ
クス画像から欲しいアーティストのブロマイドの画像デ
ータを選択する。

【００３４】次に、課金部１５は、デジタルカメラのメ
ディアから読み出した画像データを印刷する場合、印刷
サイズ及び印刷枚数などからサービス金額の演算を行
い、画像表示部に、サービス金額の表示を行う。また、
課金部１５は、デジタルカメラのメディアの画像データ
の場合と同様に、内部記憶装置１３から読み出したブロ
マイドの画像データを印刷する場合、印刷サイズ及び印
刷枚数などからサービス金額の演算を行い、画像表示部
に、サービス金額の表示を行う。

【００３５】そして、制御部１１は、利用者が選択した
画像データと、この画像データに付与した識別番号と
を、通信部１７を介してプリントサービス子機２へ出力
する。また、制御部１１は、プリント部１６に対して、
プリントサービス子機２へ出力した画像データの識別番
号とサービス金額とを、文字列及びバーコードとして引
換券に印刷する。そして、利用者は、プリントサービス
親機１から出力される引換券を受け取り、プリントサー
ビス親機１から離れる。これにより、本発明のプリント
サービスシステムは、利用者がプリントサービス親機１
から画像データが印刷された用紙が出力されるのを待つ
ことなく、すなわち１人の利用者がプリントサービス親
機１を長い時間占有することなく、また、次の利用者が
待ち時間無しに、画像データの印刷を依頼できるため、
効率よく画像データの印刷依頼を受けることができるた
め、収益性を向上させることが可能となる。

【００３６】そして、制御部２１は、プリントサービス
親機１から入力される画像データを、識別番号に対応さ
せ、内部記憶装置２２に格納する。次に、利用者が引換
券を持って、コンビニエンスストアのレジにくると、店
員はレジのＰＯＳ端末３のバーコードスキャナ３３など
に引換券の内容を読み込ませる。これにより、ＰＯＳ端
末３のバーコードスキャナ３３が引換券のバーコードを
読み込み、ＰＯＳ精算システム３１は、表示部に読みと
った識別番号及びサービス金額を表示する。

【００３７】そして、利用者が店員にサービス金額を支
払い、精算が終了すると、ＰＯＳ精算システム３１はＰ
ＯＳ通信部３２を介して、プリントサービス子機２へ、
精算の終了した引換券の識別番号を出力する。制御部２
１は、ＰＯＳ通信部２５を介して精算の終了した引換券
の識別番号を入力すると、この識別番号に対応する画像
データを内部記憶装置２２から読み出し、この読み出し
た画像データを、所定の枚数及び所定の印刷サイズで、
プリント部２４に印刷させる。

【００３８】また、制御部２１は、上記画像データを用
紙に印刷するとともに、ユーザ識別票に、画像データに
対応する識別番号を文字列として印刷し、画像データと
ともにこのユーザ識別票を出力する。そして、店員は、
プリンタサービス子機２から、画像データの印刷された
用紙とユーザ識別票とが出力されると、利用者の所有し
ている引換券に示された識別番号と、ユーザ識別票に示
された識別番号とを比較して、一致する画像データの印
刷された用紙を利用者へ渡す。

【００３９】また、上述のＰＯＳ端末３におけるサービ
ス金額の処理において、ＰＯＳ端末３において引換券の
バーコードを読み込んだ時点で、利用者がサービス金額
の精算を行わず、プリントサービス子機２での画像デー
タの印刷が終了した後、引換券と、ユーザ識別票との識
別番号を比較して、引換券と画像データの印刷された用
紙との交換を行うときに、サービス金額の精算を行うよ
うにしてもよい。このとき、ＰＯＳ端末３は、識別番号
を読み出したのち、読み出し完了した識別番号をプリン
トサービス子機２へ通知するようにし、プリントサービ
ス子機２の制御部２１はこの通知された識別番号に基づ
き、内部記憶装置２２から画像データを読み出し、印刷
処理を行う。

【００４０】以上述べて来たように、本発明のプリント
サービスシステムは、利用者がサービス金額の精算を終
えた時点でレジを離れ、印刷が出来たとき、引換券と用
紙とを交換するため、店員が画像データの印刷を要求し
た利用者の相手を継続する必要が無く、他の通常の買い
物客に対応することが可能となり、店の客に対する応対
がスムーズに行えるようになる。また、本発明のプリン
トサービスシステムは、引換券と画像データの印刷され
た用紙とを交換するため、他の人に用紙をもって行かれ
るという不安感が無くなるため、プリントサービス子機
２の前で拘束されることなく、サービス金額を精算して
から印刷が終了するまで、店内において他の買い物をす
ることができる。

【００４１】以上、本発明の第１の実施形態を図面を参
照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に
限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
の設計変更等があっても本発明に含まれる。第２の実施
形態として、第１の実施形態によるプリントサービスシ
ステムにおいて、ＰＯＳ端末３が無い構成も可能であ
る。このとき、プリントサービス子機２におけるＰＯＳ
通信部も必要なくなり、また、制御部１１がプリント部
１６に対して引換券に識別番号とサービス金額とをバー
コードで印刷せず、文字列のみの印刷しか行わないよう
に構成する。

【００４２】上記構成の場合、利用者が店のレジに引換
券を持っていくと、店員はプリントサービス子機２を操
作し、引換券に示された識別番号の画像データを印刷す
るように操作する（これがＰＯＳ端末３からのバーコー
ドの読み込み後のサービス子機２に対する識別番号の通
知に対応する）。第２の実施形態におけるプリントサー
ビスシステム他の処理は、すでに述べた第１の実施形態
における処理と同様である。

【００４３】そして、店員は、プリントサービス子機２
の印刷処理が終了した後、ユーザ識別票の識別番号と引
換券の識別番号とを比較して、画像データの印刷された
用紙を、引換券と交換し、サービス金額の精算を行う。
このため、第２の実施形態は、第１の実施形態における
効果に加えて、画像データの印刷後に印刷された用紙を
確認した後、引換券に文字列として印刷されサービス金
額に基づき、サービス金額の精算が行えるため、画像デ
ータの印刷された用紙と引換券との交換に安心感を有す
ることができる。

【００４４】また、第３の実施形態として、第１及び第
２の実施形態において、プリントサービス親機１とプリ
ントサービス子機２との組み合わせとして、プリントサ
ービス親機１が複数あり、プリントサービス子機２が１
台の第１の場合、プリントサービス親機１が１台であ
り、プリントサービス子機２が複数ある第２の場合、プ
リントサービス親機１及びプリントサービス子機２とも
に複数ある第３の場合の組み合わせが可能である。

【００４５】上記第１の場合には、複数のプリントサー
ビス親機１から、プリントサービス子機２へ、画像デー
タとこの画像データの識別番号とが出力されることにな
る。他の処理については、第１の実施形態または第２の
実施形態と同様であり、効果としては、第１及び第２の
実施形態の効果に加え、画像データの依頼が複数のプリ
ントサービス親機１から行えるため、より依頼に対する
待ち時間を減少させることが可能となる。

【００４６】上記第２の場合には、１台のプリントサー
ビス親機１が複数あるプリントサービス子機２との通信
により、待機状態にあるプリントサービス子機２を検出
し、検出されたプリントサービス子機２に対して、画像
データ及びこの画像データの識別番号を出力する。他の
処理については、第１の実施形態または第２の実施形態
と同様であり、効果としては、第１及び第２の実施形態
の効果に加え、画像データの印刷が複数のプリントサー
ビス子機２により並列に行うことが出来るため、時間の
かかる印刷に対する待ち時間を大幅に削減することが可
能となる。また、この第２の場合には、プリントサービ
ス子機２が複数設置されているため、故障や消耗品の交
換時に使用できないプリントサービス子機２があったと
しても、残りのプリントサービス子機２により画像デー
タの印刷のサービスが行えるため、有効にシステムの運
用が行えることになる。

【００４７】上記第３の場合には、複数のプリントサー
ビス親機１が画像データの印刷の依頼を受けると、複数
のプリントサービス子機２から順次待機状態のものを検
出して、各プリントサービス親機１が検出されたプリン
トサービス子機２に対して、画像データ及びこの画像デ
ータの識別番号を出力する。これにより、この第２の場
合には、第１及び第２の実施形態の効果に加え、上述し
た第１及び第２の効果をも有することとなる。

【００４８】また、上記第２の場合の変形として、プリ
ンタサービス子機２を複数設けるのではなく、１台のプ
リントサービス子機２に複数のプリント部２４を設ける
構成とした第４の場合がある。この第４の場合には、プ
リントサービス子機２において、制御部２１がプリント
サービス親機１から入力された画像データを内部記憶装
置２２から読み出したとき、待機状態にあるプリント部
２４を検出して印刷させる。

【００４９】これにより、この第２の場合には、第１及
び第２の実施形態の効果に加え、プリント部２４が複数
設けられているため、故障や消耗品の交換時に使用でき
ないプリント部２４があったとしても、残りのプリント
部２４により画像データの印刷のサービスが行えるた
め、有効にシステムの運用が行えることになる。また、
この第２の場合には、利用者が多くの枚数を印刷する要
求を行ったとき、待機状態のプリント部２４に対して印
刷する画像データを振り分ける処理を行い、印刷時間を
短縮することが可能となる。

【００５０】また、本発明のプリントサービスシステム
によれば、プリントサービス親機１の課金部１５に精算
機能を持たせることも可能である。この実施形態では、
店にとっては悪戯などによる代金の受取を伴わない印刷
の回避を、利用者にとっては利便性の向上を実現でき
る。つまり、利用者による精算を含む操作の後、レジ
（会計）における引換券の照合を行う前に印刷開始が可
能となる。利用者は、操作の後、印刷開始のためにレジ
に立ち寄らず、店内を巡回し、商品の選択を行う。その
後、利用者は、レジにおける商品の精算時に、引換券と
印刷された印刷結果とを交換し、印刷結果を受け取るこ
とができる。

【００５１】

【発明の効果】本発明のプリントサービスシステムによ
れば、利用者がサービス金額の精算を終えた時点でレジ
を離れ、印刷が出来たとき、引換券と用紙とを交換する
ため、店員が画像データの印刷を要求した利用者の相手
を継続する必要が無く、他の通常の買い物客に対応する
ことが可能となり、店の客に対する応対がスムーズに行
えるようになる。また、本発明のプリントサービスシス
テムによれば、引換券と画像データの印刷された用紙と
を交換するため、他の人に用紙をもって行かれるという
不安感が無くなるため、プリントサービス子機の前で拘
束されることなく、サービス金額を精算してから印刷が
終了するまで、店内において他の買い物をすることがで
きる

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の第１，第２及び第３の実施形態によ
るプリントサービスシステムの構成例を示すブロック図
である。

【図２】 従来例によるプリントサービスシステムの構
成を示すブロック図である。

【符号の説明】

１ プリントサービス親機 ２ プリントサービス
子機 ３ ＰＯＳ端末 １１，２１ 制御部 １２ 画像選択操作部 １３，２２ 内部記
憶装置 １４ デジカメメディア挿入部 １５ 課金部 １６，２４ プリント部 １７、２３ 通信部 ２５，３２ ＰＯＳ通信部 ３１ ＰＯＳ精算シ
ステム ３３ バーコードスキャナ

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 印刷する画像データを記憶媒体から読み
   出し、この画像データ及び画像データの識別情報並びに
   印刷処理に対応する課金データを出力するプリントサー
   ビス親機と、 前記画像データを入力し、前記識別情報毎に印刷するプ
   リントサービス子機と、 前記課金データに基づき売り上げを管理する端末とを具
   備することを特徴とするプリントサービスシステム。
2. 【請求項２】 前記プリントサービス親機が、予め所定
   の第１の画像データを記憶する内部記憶装置と、外部メ
   ディアから第２の画像データを入力するメディア挿入部
   と、この第１及び第２の画像データのいずれをプリント
   するかを選択する画像選択操作部とを有していることを
   特徴とする請求項１記載のプリントサービスシステム。
3. 【請求項３】 前記プリントサービス親機が、前記識別
   情報とこの識別情報に対応した課金データを引換券に印
   刷する課金プリント部を有することを特徴とする請求項
   １または請求項２に記載のプリントサービスシステム。
4. 【請求項４】 前記端末が、前記引換券に印刷された前
   記課金データを読みとる読みとり部を有することを特徴
   とする請求項３に記載のプリントサービスシステム。
5. 【請求項５】 前記プリントサービス親機及びプリント
   サービス子機がいずれか一方、または双方が複数設けら
   れていることを特徴とする請求項１から請求項４のいず
   れかに記載のプリントサービスシステム。
6. 【請求項６】 請求項１から請求項５に記載されたプリ
   ントサービスシステムを用いたプリントサービス方法で
   あり、 前記プリントサービス親機において実行される、 複数の第１の画像データを、あらかじめ内部記憶装置に
   記憶する画像記憶過程と、 外部のメディアから第２の画像データを読み込む画像読
   み込み過程と、 前記第１及び第２の画像データのいずれを印刷するかを
   選択する画像選択過程と、 選択された画像データの課金データを、印刷の大きさ及
   び印刷枚数に基づき演算する課金演算過程と、 前記課金データを選択された画像データの識別情報とと
   もに引換券に印刷する課金印刷過程と、 選択された画像データとこの画像データの識別番号と
   を、プリント子機に出力する出力過程と、 前記プリントサービス子機において実行される、 画像データとこの画像データの識別番号とを、プリント
   親機から入力する入力過程と、 入力された画像データに前記識別番号を添付して、プリ
   ント部により用紙に印刷する印刷過程とを有し、 前記引換券の識別番号と、添付された識別番号とに基づ
   き、画像データの印刷された用紙を提供することを特徴
   とするプリントサービス方法。
7. 【請求項７】 前記プリントサービス子機が、画像デー
   タを印刷するプリント部を複数有しており、前記印刷過
   程において、印刷される画像データを識別番号毎にいず
   れかのプリント部に振り分けて印刷することを特徴とす
   る請求項６に記載のプリントサービス方法。